JP3289723B2 - アプリケーション共有システム及びプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

アプリケーション共有システム及びプログラムを記録した記録媒体

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JP3289723B2
JP3289723B2 JP2000247569A JP2000247569A JP3289723B2 JP 3289723 B2 JP3289723 B2 JP 3289723B2 JP 2000247569 A JP2000247569 A JP 2000247569A JP 2000247569 A JP2000247569 A JP 2000247569A JP 3289723 B2 JP3289723 B2 JP 3289723B2
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の端末の利用
者がアプリケーション処理を共有化することができるア
プリケーション共有システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークを介して接続された複数の
端末を使用して、複数の利用者が会議などの共同作業を
行う場合、各利用者間で情報を共有化する必要があり、
この情報の共有化の一つに、アプリケーション処理の共
有化がある。ここで、アプリケーション処理の共有化と
は、利用者の端末で実行されたアプリケーションの処理
結果を各利用者の端末にリアルタイムに反映することで
あり、アプリケーション共有とも呼ばれる。
【0003】アプリケーション共有を実現する方式に
は、特定の端末でアプリケーションプログラムを実行
し、その端末で、各端末からの入力を取り込んでアプリ
ケーション処理を実行し、結果を各端末へ通知する集中
実行方式と、それぞれの端末で同じアプリケーションプ
ログラムを実行し、それぞれの端末で、各端末からの入
力を取り込んでアプリケーション処理を実行する分散処
理方式とがある。集中実行方式では、処理結果を返送す
るために通信トラヒックが増大するため、通信トラヒッ
クを抑えたい場合には、そのような問題の少ない分散処
理方式が賞用されている。本発明はこの分散処理方式に
よるアプリケーション共有システムの改良に関する。な
お、分散処理方式によるアプリケーション共有システム
を記載した文献としては、例えば特開平6−83785
号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分散処
理方式による従来のアプリケーション共有システムにお
いては、各端末のアプリケーションプログラムを一斉に
起動し、他端末の同一のアプリケーションプログラムと
相互に通信してアプリケーション共有を実現する形態を
基本としており、アプリケーションプログラムの動作状
態の変更については特に考慮されていない。この為、以
下に述べるように作業環境の動的な変化に柔軟に対応で
きず、作業を円滑に進めることができないという問題点
があった。
【0005】例えば、作業環境によっては、一人の利用
者がアプリケーションプログラムを使って単独に作業を
行い、或る時点から他の利用者が加わって共同して作業
を進めることがある。このような場合、従来のアプリケ
ーション共有システムでは、単独で動作しているアプリ
ケーションプログラムを共有された状態に変更すること
ができないため、単独作業から共同作業へ切り替えるこ
とができない。
【0006】また、複数の利用者が共同して作業を行
い、或る時点から一人の利用者が単独で引き続き作業を
進める場合、従来のアプリケーション共有システムで
は、共有で動作しているアプリケーションプログラムを
単独で動作するように状態を変更することができないた
め、共同作業から単独作業へ切り替えることができな
い。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たものであり、その目的は、アプリケーションプログラ
ムの動作状態を動的に変更でき、アプリケーションの利
用される作業環境の変化に柔軟に対応できるアプリケー
ション共有システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、以下の(1),(2),(3)のような
構成を有している。
【0009】(1)同種のアプリケーションプログラム
を有する複数の端末を、複数の通信チャネルを内包する
ネットワークを介して相互に通信可能に接続したシステ
ムにおいて、各アプリケーションプログラムに、自プロ
グラムに与えられたユーザ入力の内容をメッセージとし
て出力するユーザ入力処理部および入力されたメッセー
ジに応じた処理を行うメッセージ処理部を含む主処理部
と、自プログラムの動作モードが、単独モード,共有モ
ードの何れのモードであるかを保持すると共に、共有モ
ードのときは他のアプリケーションプログラムとの通信
に使用する通信チャネルの情報を保持するモード設定部
と、該モード設定部に単独モードが設定されている場
合、前記ユーザ入力処理部から出力されたメッセージを
前記メッセージ処理部に転送し、共有モードが設定され
ている場合、前記ユーザ入力処理部から出力されたメッ
セージを前記メッセージ処理部に転送すると共に前記通
信チャネルを使用して共有相手のアプリケーションプロ
グラムに転送し且つ前記通信チャネルを通じて共有相手
のアプリケーションプログラムから転送されてきたメッ
セージを前記メッセージ処理部に転送するメッセージ転
送手段と、通信チャネルを指定した共有起動要求が与え
られることにより、前記モード設定部に共有モードおよ
び通信チャネルの情報を設定し、前記通信チャネルを使
用して共有相手となる他のアプリケーションプログラム
と通信し、プログラムの内部状態を共有相手間で一致さ
せる処理を行う起動時制御手段と、前記モード設定部に
単独モードが設定されている状態において、共有モード
への移行要求が与えられることにより、前記モード設定
部に共有モードおよび指定された通信チャネルの情報を
設定し、前記指定された通信チャネルを使用して共有相
手となる他のアプリケーションプログラムと通信し、プ
ログラムの内部状態を共有相手間で一致させる処理を行
う共有モード移行時制御手段とを含む構成。
【0010】ここで、プログラムの内部状態とは、主処
理部の実行環境に相当する。例えば、当該アプリケーシ
ョンプログラムが「お絵書きソフト」である場合、「お
絵書きソフト」の機能を主処理部が担っているが、主処
理部が現在描画している全ての絵の情報や、カーソルの
位置や、画面上でのアイコンの選択状態など一切の情報
を含む。換言すれば、或るアプリケーションプログラム
αを或る時点tで停止させてそのときの状態を示す情報
を採取し、同種の別のアプリケーションプログラムβに
移植させると、アプリケーションプログラムβが上記時
点tのアプリケーションプログラムαと実質的に全く同
じ状態となり、従って、動作を開始させれば同じように
動作し始めるとき、前記採取した情報がプログラムの内
部状態である。
【0011】また、プログラムの内部状態を共有相手間
で一致させる上述の処理は、或る端末上で単独モードで
動作中のアプリケーションプログラムに対して共有モー
ドで他の端末のアプリケーションプログラムを起動する
際には、単独モードで動作中のアプリケーションプログ
ラムの内部状態に他のアプリケーションプログラムの内
部状態を一致させる処理であり、単独モードで動作中の
アプリケーションプログラム同士を共有モードに移行さ
せる際には、例えば何れか1つのアプリケーションプロ
グラムの内部状態に一致させる処理である。勿論、他の
一定の規則により一致させることも可能である。
【0012】このように構成されたアプリケーション共
有システムにあっては、モード設定部に単独モードが設
定されたアプリケーションプログラムは、そのメッセー
ジ転送手段が、ユーザ入力処理部から出力されたメッセ
ージを自プログラムのメッセージ処理部に転送するだけ
なので、他の同種のアプリケーションプログラムとは無
関係に単独で動作する。従って、アプリケーションプロ
グラムを使った単独作業が行える。
【0013】他方、モード設定部に共有モードが設定さ
れたアプリケーションプログラムは、そのメッセージ転
送手段が、ユーザ入力処理部から出力されたメッセージ
を自プログラムのメッセージ処理部に転送すると共に、
通信チャネルを使用して共有相手のアプリケーションプ
ログラムにも送り、この共有相手のアプリケーションプ
ログラムのメッセージ転送手段がそれを自プログラムの
メッセージ処理部に転送するので、これら複数のアプリ
ケーションプログラムの動作する複数の端末上でアプリ
ケーション共有が行える。
【0014】そして、各アプリケーションプログラムの
起動時制御手段が、通信チャネルを指定した共有起動要
求時、モード設定部に共有モードおよび通信チャネルの
情報を設定し、前記通信チャネルを使用して共有相手と
なる他のアプリケーションプログラムと通信し、プログ
ラムの内部状態を共有相手間で一致させる処理を行い、
また、共有モード移行時制御手段が、モード設定部に単
独モードが設定されている状態において、共有モードへ
の移行要求があると、モード設定部に共有モードおよび
通信チャネルの情報を設定し、前記指定された通信チャ
ネルを使用して共有相手となる他のアプリケーションプ
ログラムと通信し、プログラムの内部状態を共有相手間
で一致させる処理を行うため、単独作業から共同作業へ
の切り替えが可能となる。
【0015】すなわち、例えば端末Aでアプリケーショ
ンプログラムを単独モードで動作させて単独作業を行っ
ているときに、その端末Aのアプリケーションプログラ
ムに対して或る通信チャネルを指定して共有モードへの
移行を要求し、他方、同種のアプリケーションプログラ
ムを有する別の端末B,Cに同じ通信チャネルを指定し
て共有起動を行うと、端末A上のアプリケーションプロ
グラムの共有モード移行時制御手段および端末B,C上
のアプリケーションプログラムの起動時制御手段が、自
プログラムのモード設定部に共有モードおよび通信チャ
ネルの情報を設定して共有モードとなり、かつ、共有相
手となる他のアプリケーションプログラムと通信して、
端末B,Cのアプリケーションプログラムはその内部状
態を端末Aのアプリケーションプログラムの内部状態に
一致させるため、端末Aのアプリケーションプログラム
で作成されたデータを端末A,B,Cで共有して、引き
続き共同作業を進めることができる。
【0016】また、例えば端末A,Bでそれぞれ別個に
同種のアプリケーションプログラムを単独モードで動作
させて単独作業を行っているときに、その端末A,Bの
アプリケーションプログラムに対して同じ通信チャネル
を指定して共有モードへの移行を要求すると、端末A,
B上のアプリケーションプログラムの共有モード移行時
制御手段が、自プログラムのモード設定部に共有モード
および通信チャネルの情報を設定して共有モードとな
り、かつ、各アプリケーションプログラムの内部状態を
双方で一致させるため、例えば端末Aのアプリケーショ
ンプログラムの内部状態に一致させる場合には、端末A
のアプリケーションプログラムで作成したデータを端末
A,Bで共有して、引き続き共同作業を進めることがで
き、他方、端末Bのアプリケーションプログラムの内部
状態に一致させる場合には、端末Bのアプリケーション
プログラムで作成したデータを端末A,Bで共有して、
引き続き共同作業を進めることができる。
【0017】(2)同種のアプリケーションプログラム
を有する複数の端末を、複数の通信チャネルを内包する
ネットワークを介して相互に通信可能に接続したシステ
ムにおいて、各アプリケーションプログラムに、自プロ
グラムに与えられたユーザ入力の内容をメッセージとし
て出力するユーザ入力処理部および入力されたメッセー
ジに応じた処理を行うメッセージ処理部を含む主処理部
と、自プログラムの動作モードが、単独モード,共有モ
ードの何れのモードであるかを保持すると共に、共有モ
ードのときは他のアプリケーションプログラムとの通信
に使用する通信チャネルの情報を保持するモード設定部
と、該モード設定部に単独モードが設定されている場
合、前記ユーザ入力処理部から出力されたメッセージを
前記メッセージ処理部に転送し、共有モードが設定され
ている場合、前記ユーザ入力処理部から出力されたメッ
セージを前記メッセージ処理部に転送すると共に前記通
信チャネルを使用して共有相手のアプリケーションプロ
グラムに転送し且つ前記通信チャネルを通じて共有相手
のアプリケーションプログラムから転送されてきたメッ
セージを前記メッセージ処理部に転送するメッセージ転
送手段と、前記モード設定部に単独モードが設定されて
いる状態において、共有モードへの移行要求が与えられ
ることにより、前記モード設定部に共有モードおよび指
定された通信チャネルの情報を設定し、前記指定された
通信チャネルを使用して共有相手となる他のアプリケー
ションプログラムと通信し、プログラムの内部状態を共
有相手間で一致させる処理を行い、且つ、前記モード設
定部に共有モードが設定されている状態において、前記
通信チャネルを使用して新たな共有相手となる他のアプ
リケーションプログラムから通信があった場合、プログ
ラムの内部状態を共有相手間で一致させる処理を行う共
有モード移行時制御手段とを含む構成。
【0018】ここで、プログラムの内部状態を共有相手
間で一致させる上述の処理は、例えば、何れか1つのア
プリケーションプログラムの内部状態に他のアプリケー
ションプログラムの内部状態を一致させる処理である。
勿論、他の一定の規則により一致させることも可能であ
る。
【0019】このように構成されたアプリケーション共
有システムにあっては、前記(1)と同様に、モード設
定部に単独モードが設定されたアプリケーションプログ
ラムを使った単独作業が行え、また、モード設定部に共
有モードが設定されたアプリケーションプログラム間で
アプリケーション共有が行え、共同作業が可能となる。
【0020】そして、各アプリケーションプログラムの
共有モード移行時制御手段が、モード設定部に単独モー
ドが設定されている状態において、共有モードへの移行
要求が与えられたとき、モード設定部に共有モードおよ
び通信チャネルの情報を設定し、前記指定された通信チ
ャネルを使用して共有相手となる他のアプリケーション
プログラムと通信し、プログラムの内部状態を共有相手
間で一致させる処理を行い、また、モード設定部に共有
モードが設定されている状態において、前記通信チャネ
ルを使用して新たな共有相手となる他のアプリケーショ
ンプログラムから通信があった場合、プログラムの内部
状態を共有相手間で一致させる処理を行うため、単独作
業から共同作業への切り替えが可能となる。
【0021】すなわち、例えば端末Aでアプリケーショ
ンプログラムを単独モードで動作させて単独作業を行っ
ており、他方、端末Bと端末Cとが同種のアプリケーシ
ョンプログラムを共有モードで動作させて共同作業を行
っているときに、その端末Aのアプリケーションプログ
ラムに対して端末B,Cで使っている通信チャネルを指
定して共有モードへの移行を要求すると、端末A上のア
プリケーションプログラムの共有モード移行時制御手段
が、自プログラムのモード設定部に共有モードおよび通
信チャネルの情報を設定して共有モードとなり、かつ、
共有相手となる他の端末B,Cのアプリケーションプロ
グラムと通信して、端末A,B,Cのアプリケーション
プログラムの内部状態を一致させるため、例えば端末A
のアプリケーションプログラムの内部状態に一致させる
場合には、端末Aのアプリケーションプログラムで作成
したデータを端末A,B,Cで共有して、引き続き共同
作業を進めることができ、例えば端末B,Cのアプリケ
ーションプログラムの内部状態に一致させる場合には、
端末B,Cのアプリケーションプログラムで作成したデ
ータを端末A,B,Cで共有して、引き続き共同作業を
進めることができる。
【0022】(3)同種のアプリケーションプログラム
を有する複数の端末を、複数の通信チャネルを内包する
ネットワークを介して相互に通信可能に接続したシステ
ムにおいて、各アプリケーションプログラムに、自プロ
グラムに与えられたユーザ入力の内容をメッセージとし
て出力するユーザ入力処理部および入力されたメッセー
ジに応じた処理を行うメッセージ処理部を含む主処理部
と、自プログラムの動作モードが、単独モード,共有モ
ードの何れのモードであるかを保持すると共に、共有モ
ードのときは他のアプリケーションプログラムとの通信
に使用する通信チャネルの情報を保持するモード設定部
と、該モード設定部に単独モードが設定されている場
合、前記ユーザ入力処理部から出力されたメッセージを
前記メッセージ処理部に転送し、共有モードが設定され
ている場合、前記ユーザ入力処理部から出力されたメッ
セージを前記メッセージ処理部に転送すると共に前記通
信チャネルを使用して共有相手のアプリケーションプロ
グラムに転送し且つ前記通信チャネルを通じて共有相手
のアプリケーションプログラムから転送されてきたメッ
セージを前記メッセージ処理部に転送するメッセージ転
送手段と、前記モード設定部に共有モードが設定されて
いる状態において、単独モードへの移行要求が与えられ
ることにより、前記モード設定部に設定された通信チャ
ネルによる接続を切断すると共に前記モード設定部に単
独モードを設定する単独モード移行時制御手段とを含む
構成。
【0023】このように構成されたアプリケーション共
有システムにあっては、前記(1)と同様に、モード設
定部に単独モードが設定されたアプリケーションプログ
ラムを使った単独作業が行え、また、モード設定部に共
有モードが設定されたアプリケーションプログラムでア
プリケーション共有が行え、共同作業が可能となる。
【0024】そして、各アプリケーションプログラムの
単独モード移行時制御手段が、モード設定部に共有モー
ドが設定されている状態において、単独モードへの移行
要求が与えられることにより、モード設定部に設定され
た通信チャネルによる接続を切断すると共にモード設定
部に単独モードを設定し、内部状態を保持したまま単独
モードとなるため、共同作業から単独作業への切り替え
が可能となる。
【0025】すなわち、例えば端末A,B,Cで同じア
プリケーションプログラムを共有モードで動作させて共
同作業を行っているときに、例えば端末Aのアプリケー
ションプログラムに対して単独モードへの移行要求を与
えると、そのアプリケーションプログラムの単独モード
移行時制御手段が、通信チャネルによる接続を切断し、
モード設定部に単独モードを設定して、単独モードとな
るため、端末A,B,Cの共同作業で作成されたデータ
を引き続き端末Aのアプリケーションプログラムで利用
できる。このとき、端末B,Cでは引き続き共同作業を
進めることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0027】図1は本発明のアプリケーション共有シス
テムで使用するアプリケーションプログラムの構成例を
示すブロック図である。
【0028】この例のアプリケーションプログラムAP
は、主処理部Aと、通信ライブラリDと、モード設定部
Fと、動作モード制御部Gとを含んでいる。
【0029】主処理部Aは、アプリケーションプログラ
ムAPが担うアプリケーションの処理全般を司る部分で
ある。例えば、アプリケーションプログラムAPが「お
絵書きソフト」である場合には、お絵書きソフトに必要
な一切の処理を司る。同様にアプリケーションプログラ
ムAPが「チャット・ソフト」である場合には、チャッ
ト・ソフトに必要な一切の処理を司る。
【0030】主処理部Aは、ユーザ入力処理部Bとメッ
セージ処理部Cとから構成される。ユーザ入力処理部B
は、アプリケーションプログラムAPに対してマウスや
キーボード等を通じ利用者から与えられるユーザ入力I
Nを受け付ける部分であり、メッセージ処理部Cはユー
ザ入力INを処理し、その処理結果OUTをCRT等を
通じて利用者に提示する部分である。通常のアプリケー
ションプログラムの場合、ユーザ入力処理部Bで受け付
けられたユーザ入力INが、そのままメッセージ処理部
Cに伝達されて処理されるが、分散制御方式のアプリケ
ーション共有システムでは、共有相手のアプリケーショ
ンプログラムに入力されたユーザ入力INを、全てのア
プリケーションプログラムで処理する必要がある。そこ
で、ユーザ入力処理部Bは受け付けたユーザ入力IN
を、メッセージ化して一旦通信ライブラリDに送出し、
メッセージ処理部Cは通信ライブラリDからメッセージ
として与えられるユーザ入力INを処理するようにして
いる。
【0031】モード設定部Fは、アプリケーションプロ
グラムAPの動作モードが、単独モード,共有モードの
何れのモードであるかを保持すると共に、共有モードの
ときは共有相手となる他の端末上の同種のアプリケーシ
ョンプログラムとの通信に使用する通信チャネルのID
を保持する部分である。
【0032】通信ライブラリDは、アプリケーションプ
ログラムAPが自分以外のアプリケーションプログラム
と通信するための機能を提供する部分である。特に、そ
の中に設けられたメッセージ転送手段Eは、ユーザ入力
INにかかるメッセージの転送を司る。
【0033】メッセージ転送手段Eは、モード設定部F
に単独モードが設定されている場合、ユーザ入力処理部
Bから出力されたメッセージをメッセージ処理部Cにだ
け転送する。他方、モード設定部Fに共有モードが設定
されている場合、ユーザ入力処理部Bから出力されたメ
ッセージをメッセージ処理部Cに転送すると共に、通信
チャネルCHを使用して他端末上の共有相手のアプリケ
ーションプログラムにも転送する。更に、共有モード時
は、通信チャネルCHを通じて共有相手のアプリケーシ
ョンプログラムから転送されてきたメッセージをメッセ
ージ処理部Cに転送する。共有モード時に使用される通
信チャネルCHは、モード設定部Fに設定された通信チ
ャネルのIDで特定される通信チャネルである。
【0034】動作モード制御部Gは、アプリケーション
プログラムAPの動作状態を制御する部分であり、本例
の場合、起動時制御手段Hと、終了時制御手段Iと、共
有モード移行時制御手段Jと、単独モード移行時制御手
段Kとを有している。
【0035】起動時制御手段Hは、起動要求に従って、
アプリケーションプログラムAPを単独モードまたは共
有モードで立ち上げる手段である。起動時制御手段Hの
処理例を図2に示す。
【0036】アプリケーションプログラムAPに対する
起動要求が発生すると、起動時制御手段Hは、その起動
要求で指定された動作モードが、単独モードか、共有モ
ードかを判別し(S1)、単独モードのときは、モード
設定部Fに単独モードを設定し(S2)、制御を主処理
部Aに移す。共有モードのときは、モード設定部Fに共
有モードと本起動要求で指定された通信チャネルのID
とを設定し(S3)、通信ライブラリDを使用して共有
相手との通信チャネルによる接続,通信を試みる(S
4)。共有相手との通信に成功しなかったときは(S5
でNO)、アプリケーション共有が不可能なので、共有
起動の失敗となる。通信に成功したときは、共有相手間
でアプリケーションプログラムの内部状態を合わせる一
致処理を行い(S6)、応答として共有起動の成功を通
知し(S7)、制御を主処理部Aに移す。
【0037】終了時制御手段Iは、終了要求に従って、
アプリケーションプログラムAPの動作を終了させる手
段である。終了時制御手段Iの処理例を図3に示す。
【0038】アプリケーションプログラムAPに対する
終了要求が発生すると、終了時制御手段Iは、モード設
定部Fを参照して動作モードを判別し(S11)、単独
モードのときは、そのままアプリケーションプログラム
APを終了させる。共有モードのときは、通信ライブラ
リDに通信チャネルによる接続を切断させ(S12)、
応答として共有モードの終了を通知し(S13)、アプ
リケーションプログラムAPを終了させる。
【0039】共有モード移行時制御手段Jは、共有モー
ドへの移行要求に従って、アプリケーションプログラム
APの動作モードを単独モードから共有モードへ切り替
える手段である。図4に共有モード移行時制御手段Jの
処理例を示す。
【0040】アプリケーションプログラムAPに対する
共有モードへの移行要求が発生すると、モード設定部F
に単独モードが設定されている場合に限り共有モード移
行時制御手段Jがその要求を受け付ける。共有モード移
行時制御手段Jは、まず、モード設定部Fに単独モード
に代えて共有モードを設定し、更に指定された通信チャ
ネルのIDをモード設定部Fに設定する(S21)。次
に、通信ライブラリDを使用して共有相手との通信チャ
ネルによる接続,通信を試みる(S22)。共有相手と
の通信に成功しなかったときは(S23でNO)、アプ
リケーション共有が不可能なので、モード設定部Fに単
独モードを設定し(S24)、通信ライブラリDにおけ
る通信チャネルCHによる接続を切断し(S25)、制
御を主処理部Aに移して単独モードで動作を続ける。通
信に成功したときは、共有相手間でアプリケーションプ
ログラムの内部状態を合わせる一致処理を行い(S2
6)、応答として共有モードへの移行を通知し(S2
7)、制御を主処理部Aに移す。
【0041】また、図4のフローチャートには示されて
いないが、共有モード移行時制御手段Jは、モード設定
部Fに共有モードが設定されている状態において、つま
りアプリケーションプログラムAPが共有モードで動作
しているときに、通信チャネルCHを介して新たに共有
相手に参加した他のアプリケーションプログラムから通
信があった場合、アプリケーションプログラムの内部状
態を共有相手間で一致させる処理を行う。
【0042】単独モード移行時制御手段Kは、単独モー
ドへの移行要求に従って、アプリケーションプログラム
APの動作モードを共有モードから単独モードへ切り替
える手段である。図5に単独モード移行時制御手段Jの
処理例を示す。
【0043】アプリケーションプログラムAPに対する
単独モードへの移行要求が発生すると、モード設定部F
に共有モードが設定されている場合に限り単独モード移
行時制御手段Kがその要求を受け付ける。単独モード移
行時制御手段Kは、通信ライブラリDにおける通信チャ
ネルCHによる接続を切断し(S31)、モード設定部
Fに共有モードに代えて単独モードを設定する(S3
2)。そして、応答として単独モードへの移行を通知し
(S33)、制御を主処理部Aに移す。
【0044】図6はアプリケーションプログラムAPの
動作状態の遷移図である。停止状態にあるとき、単独モ
ードを指定した起動要求があると単独モード状態に遷移
し、共有モードを指定した起動要求があると共有モード
状態に遷移する。単独モード状態にあるとき、終了要求
があると停止状態に遷移し、共有モードへの移行要求が
あると共有モード状態へ遷移する。共有モード状態にあ
るとき、終了要求があると停止状態に遷移し、単独モー
ドへの移行要求があると単独モード状態へ遷移する。
【0045】図7は本発明のアプリケーション共有シス
テムの実施例のブロック図である。この例のアプリケー
ション共有システムは、複数の端末1,2,3がネット
ワーク4を通じて相互に通信可能に接続されている。各
端末1,2,3には、図1で説明したような構造を持つ
同種のアプリケーションプログラム120,220,3
20が設けられ、また、アプリケーションプログラム起
動部100,200,300が設けられている。図1で
は、各端末1,2,3に1つのアプリケーションプログ
ラムしか設けられていないが、一般的には複数種類のア
プリケーションプログラムが設けられる。
【0046】また、各端末1,2,3にはアプリケーシ
ョンプログラム情報管理部10と、キーボードやマウス
といった入力装置及びCRTといった出力装置を含む利
用者入出力装置130,230,330とが接続されて
いる。
【0047】各端末1,2,3に接続されている記録媒
体Mは、磁気ディスク,半導体メモリその他の記録媒体
である。記録媒体M中のプログラムは、端末1,2,3
を構成するコンピュータに読み込まれ、コンピュータの
動作を制御し、コンピュータをアプリケーションプログ
ラム120,220,320の、図1で示した各手段と
して機能させ、また、アプリケーションプログラム起動
部100,200,300として機能させる。
【0048】ネットワーク4は、電気的,電磁気的,物
理的な手段によって端末間の通信を担うものであり、イ
ーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商
標)),ATM網,FDDI,無線LAN等の種々の実
現形態が可能である。このネットワーク4は、複数の通
信チャネル40を有する。個々の通信チャネルは論理的
に区別されていれば良い。従って、時分割,周波数分割
などの多重化方式によるものに加えて、個々の通信チャ
ネル40に識別番号を割り当て、送信するデータに識別
番号を付加または内包させることにより、区別されるも
のであって良い。
【0049】1つの通信チャネル40を用いて接続され
ているアプリケーションプログラム120,220,3
20は、互いに情報を交換し、内部に保持している情報
を一致させることにより、処理結果を一致させ、複数端
末の利用者によるアプリケーション共有を可能とする。
【0050】アプリケーションプログラム起動部10
0,200,300は、利用者入出力装置130,23
0,330からの利用者の指示により、またアプリケー
ションプログラム情報管理部10からの指示により、自
端末のアプリケーションプログラム120,220,3
20に起動をかける手段である。
【0051】アプリケーションプログラム情報管理部1
0は、アプリケーション共有にかかるアプリケーション
プログラムの情報を管理する部分であり、その構成の一
例を図8に示す。同図に示すように、アプリケーション
プログラム情報管理部10は、要求処理部11と、アプ
リケーションプログラム管理表12と、通信チャネル管
理部15と、通信チャネル利用表16とから構成されて
いる。
【0052】要求処理部11は、アプリケーションプロ
グラム120,220,320やアプリケーションプロ
グラム起動部100,200,300からの要求を受け
付け、要求に対応する処理を行い、結果を要求元に通知
したり、他のアプリケーションプログラム起動部10
0,200,300に新たな要求を発行したりする部分
である。
【0053】通信チャネル管理部15は、要求処理部1
1からの要求にしたがい、アプリケーションプログラム
120,220,320のための新たな通信チャネル4
0の割り当てを行ったり、通信チャネルの開放を行った
りする部分である。
【0054】通信チャネル利用表16は、ネットワーク
4に内包された個々の通信チャネルの使用状態の一覧を
保持する表である。
【0055】アプリケーションプログラム管理表12
は、アプリケーション共有にかかる各種の情報を保持す
る表であり、その構成例を図9に示す。同図に示すよう
にアプリケーションプログラム管理表12は複数のタグ
から構成される。各タグは、1つのアプリケーション共
有に対応する。個々のタグは「アプリケーション名」,
「通信チャネルID」,「動作端末」の各項目を有し、
アプリケーション名の項目に、動作しているアプリケー
ションプログラムの種類(名前)が、通信チャネルID
の項目にアプリケーションプログラム間の通信のために
使用している通信チャネルのIDが、動作端末の項目に
アプリケーションプログラムが動作している端末の名前
が、それぞれ設定される。例えば、1行目のタグは、端
末1,2,3の上で「お絵書き」という種類のアプリケ
ーションプログラムがそれぞれ動作しており、その通信
にID=「1」の通信チャネルが使用されていることを
示す。なお、1つのシステム内で1種類のアプリケーシ
ョンプログラムしか動作しない場合、アプリケーション
名の項目を省略して良い。
【0056】なお、ネットワーク4に接続される端末群
をグループ化し、グループ単位でアプリケーション共有
を行わせる場合、アプリケーションプログラム情報管理
部10を各グループ毎に設け、グループ内のアプリケー
ションプログラム情報を管理するようにしても良い。
【0057】以下、本実施例の動作を各場合に分けて詳
細に説明する。
【0058】(1)共有起動同種のアプリケーションプ
ログラムを共有モードで同時に起動する際の動作を、ア
プリケーションプログラム120,220,320の3
つのアプリケーションプログラムを共有モードで同時に
起動する場合を例に説明する。
【0059】(2)アプリケーションプログラム12
0,220,320を共有モードで端末1,2,3にお
いて同時に起動する場合、利用者は、起動したいアプリ
ケーションプログラム名と共有相手となる端末名とを指
定した共有起動の要求を、利用者入出力装置130,2
30,330の1つから、同端末内のアプリケーション
プログラム起動部100,200,300に対して入力
する。以下では、図10に示されるように、端末1の利
用者入出力装置130から共有起動要求a1が入力され
たものとする。
【0060】アプリケーションプログラム起動部100
は、共有起動要求a1が与えられると、それをアプリケ
ーションプログラム情報管理部10に伝達する(a
2)。
【0061】図8を参照すると、この共有起動要求a1
は、アプリケーションプログラム情報管理部10の要求
処理部11で受け付けられ、要求処理部11は、通信チ
ャネル管理部15に対し、新たな通信チャネルの割り当
てを要求する。通信チャネル管理部15は、通信チャネ
ルの使用状況の一覧を保持する通信チャネル利用表16
を参照して、未だ割り当てられていない通信チャネル
(通信チャネル40とする)を1つ選択し、通信チャネ
ル利用表16を書き替えて通信チャネル40を使用中に
変更すると共に、選択した通信チャネル40のIDを要
求処理部11に返答する。要求処理部11は、アプリケ
ーションプログラム管理表12に新規タグを追加し、そ
こに、共有起動要求a1で示されるアプリケーションプ
ログラムの名前と前記返答された通信チャネル40のI
Dとを記録する。例えば、アプリケーションプログラム
名が「お絵書き」であり、通信チャネルのIDが「1」
とすると、図9の先頭タグに示されるように、アプリケ
ーション名の項目に「お絵書き」が、通信チャネルID
の項目に「1」が、それぞれ設定される。そして、要求
処理部11は、要求元のアプリケーションプログラム起
動部100に対して、通信チャネル40のIDを指定
し、アプリケーションプログラム120を起動するよう
要求し(a3)、更に共有起動にかかる他の端末2,3
のアプリケーションプログラム起動部200,300に
対しても、同じ通信チャネル40のIDを指定し、アプ
リケーションプログラム220,320を起動するよう
要求する(a4,a5)。
【0062】各アプリケーションプログラム起動部10
0,220,320は、これに応じて各アプリケーショ
ンプログラム120,220,320に対し、通信チャ
ネル40のIDを指定し、共有モードで起動する(a
6,a7,a8)。
【0063】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120,220,320は、通信チャネル40の
IDを指定した共有モードによる起動要求が発生する
と、その各々の起動時制御手段Hが、モード設定部Fに
共有モードと通信チャネル40のIDとを設定し、通信
ライブラリDを使用して共有相手との通信チャネルによ
る接続,通信を試み、通信に成功することにより、共有
相手間でアプリケーションプログラムの内部状態を合わ
せる一致処理を行い、通信チャネルのIDを伴って共有
起動の成功をアプリケーションプログラム情報管理部1
0に報告する(a9,a10,a11)。そして、制御
を各々の主処理部Aに移す。ここで、内部状態の一致処
理は、全アプリケーションプログラム120,220,
320が一斉に起動された状態なので、実質上は一致処
理は行われず、全て初期の状態からスタートする。
【0064】図8を参照すると、共有起動の成功報告は
アプリケーションプログラム情報管理部10の要求処理
部11で受け付けられ、要求処理部11は、アプリケー
ションプログラム120,220,320が利用してい
る通信チャネル40のIDをキーとしてアプリケーショ
ンプログラム管理表12を検索し、見つかったタグの動
作端末の項目にアプリケーションプログラム120,2
20,320の動作している端末1,2,3の名前を記
録する。
【0065】(2)共有起動後の共有動作同種のアプリ
ケーションプログラムが共有モードで動作している際の
動作を、アプリケーションプログラム120,220,
320が共有モードで動作している場合を例に説明す
る。
【0066】例えば、端末1の利用者入出力装置130
からアプリケーションプログラム120に対する何らか
のユーザ入力があったとする。図1を参照すると、この
ユーザ入力INはアプリケーションプログラム120の
主処理部Aにおけるユーザ入力処理部Bで受け付けられ
て、メッセージとしてメッセージ転送手段Eに伝達され
る。メッセージ転送手段Eは、モード設定部Fに設定さ
れた動作モードが共有モードなので、伝達されたメッセ
ージをアプリケーションプログラム120内のメッセー
ジ処理部Cに伝達すると共に、例えば同報モードで通信
チャネル40上に送出する。メッセージ処理部Cは入力
されたメッセージを処理する。
【0067】他方、共有モードで動作している端末2,
3のアプリケーションプログラム220,320内のメ
ッセージ転送手段Eは、通信チャネル40上に同報モー
ドで送出された上記メッセージを受信し、アプリケーシ
ョンプログラム220,320のメッセージ処理部Cに
転送する。これらメッセージ処理部Cはそのメッセージ
に応じた処理を行う。
【0068】以上により、アプリケーションプログラム
120に与えられたユーザ入力にかかる処理が、アプリ
ケーションプログラム120だけでなく、アプリケーシ
ョンプログラム220,320でも行われることによ
り、全てのアプリケーションプログラム120,22
0,320の処理結果が同じになる。従って、各端末
1,2,3の利用者入出力装置130,230,330
には同じ処理結果が出力される。
【0069】端末2,端末3の利用者入出力装置23
0,330からアプリケーションプログラム220,3
20に対して何らかのユーザ入力があった場合も、メッ
セージ転送が行われ、全てのアプリケーションプログラ
ム120,220,320で同じ処理が行われる。
【0070】これにより、アプリケーション共有が実現
される。
【0071】(3)一斉終了共有モードで動作している
複数のアプリケーションプログラムを一斉に終了させる
際の動作を、共有モードで動作しているアプリケーショ
ンプログラム120,220,320を一斉に終了させ
る場合を例に説明する。
【0072】共有モードで動作している端末1,2,3
のアプリケーションプログラム120,220,320
を同時に終了する場合、利用者は、その共有モードで使
用している通信チャネル40のIDを指定した終了要求
を、利用者入出力装置130,230,330の1つか
ら、アプリケーションプログラム情報管理部10に対し
て入力する。以下では、図11に示されるように、端末
1の利用者入出力装置130から終了要求d1が入力さ
れたものとする。なお、終了要求d1をアプリケーショ
ンプログラム120またはアプリケーションプログラム
起動部100を通じて入力するようにしても良い。
【0073】図8を参照すると、上記の終了要求d1
は、アプリケーションプログラム情報管理部10の要求
処理部11で受け付けられる。要求処理部11は、終了
要求d1で指定された通信チャネル40のIDをキーに
してアプリケーションプログラム管理表12を検索し、
見つかったタグの動作端末の項目およびアプリケーショ
ン名の項目に記載されている端末1,2,3のアプリケ
ーションプログラム120,220,320に対して、
終了要求を送出する(d2,d3,d4)。
【0074】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120,220,320は、終了要求が発生する
と、その各々の終了時制御手段Iが、モード設定部Fを
参照して動作モードが共有モードであることを判別し、
通信ライブラリDに対して通信チャネルによる接続を切
断させ、共有モードの終了をアプリケーションプログラ
ム情報管理部10に報告し(d8,d9,d10)、自
アプリケーションプログラムを終了させる。
【0075】図8を参照すると、上記の終了報告を受け
たアプリケーションプログラム情報管理部10の要求処
理部11は、先に検索されたタグの動作端末の項目か
ら、終了報告を発したアプリケーションプログラムの動
作している端末名を削除する。そして、全てのアプリケ
ーションプログラム120,220,320から終了報
告が出され、タグの動作端末の項目から全ての端末が削
除されると、動作端末の項目が空になるので、通信チャ
ネルIDの項目に設定されている通信チャネル40のI
Dを通信チャネル管理部15に通知して開放を指示し、
また、当該タグを削除する。通信チャネル管理部15
は、通信チャネル利用表16を更新し、通信チャネル4
0を使用中から未使用に変更する。
【0076】(4)単独終了共有モードで動作している
複数のアプリケーションプログラムを個別に終了させる
際の動作を、共有モードで動作しているアプリケーショ
ンプログラム120,220,320のうちアプリケー
ションプログラム120を終了させる場合を例に説明す
る。
【0077】共有モードで動作している端末1,2,3
のアプリケーションプログラム120,220,320
のうち、アプリケーションプログラム120を終了させ
る場合、図12に示すように、端末1の利用者入出力装
置130からアプリケーションプログラム120に対し
て終了要求e1を入力する。なお、利用者入出力装置1
30から端末1の利用者が退席要求をアプリケーション
プログラム情報管理部10に送出したことを契機に、終
了要求e1を、アプリケーションプログラム情報管理部
10から端末1上の全アプリケーションプログラムに出
させる場合もある。
【0078】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120は、終了要求が発生すると、その終了時制
御手段Iが、モード設定部Fを参照して動作モードが共
有モードであることを判別し、通信ライブラリDに対し
て通信チャネルによる接続を切断させ、共有モードの終
了をアプリケーションプログラム情報管理部10に報告
し(e2)、自アプリケーションプログラムを終了させ
る。
【0079】図8を参照すると、上記の終了報告は、ア
プリケーションプログラム情報管理部10の要求処理部
11で受け付けられる。要求処理部11は、終了報告を
発したアプリケーションプログラム名をキーにしてアプ
リケーションプログラム管理表12を検索し、見つかっ
たタグの動作端末の項目に記載されている端末1の端末
名を削除する。
【0080】なお、要求処理部11は、他のアプリケー
ションプログラム220,320から終了報告が出され
た結果、タグの動作端末の項目から全ての端末を削除し
た場合は、動作端末の項目が空になるので、通信チャネ
ルIDの項目に設定されている通信チャネル40のID
を通信チャネル管理部15に通知して開放を要求し、ま
た、当該タグを削除する。通信チャネル管理部15は、
通信チャネル利用表16を更新し、通信チャネル40を
使用中から未使用に変更する。
【0081】(5)共有状態から単独動作への移行複数
のアプリケーションプログラムが共有モードで動作して
いるときに、何れかのアプリケーションプログラムを単
独モードに切り替える際の動作を、通信チャネル40を
使用して共有モードで動作しているアプリケーションプ
ログラム120,220,320のうちアプリケーショ
ンプログラム120を単独モードに切り替える場合を例
に説明する。
【0082】共有モードで動作しているアプリケーショ
ンプログラム120を単独モードに切り替える場合、図
13に示すように、利用者は、利用者入出力装置130
からアプリケーションプログラム120に対して単独モ
ードへの移行を要求する(f1)。
【0083】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120は、単独モードへの移行要求が発生する
と、その単独モード移行時制御手段Kが、通信ライブラ
リDにおける通信チャネル40による接続を切断して
(f2)、モード設定部Fに共有モードに代えて単独モ
ードを設定し、単独モードへの移行の成功をアプリケー
ションプログラム情報管理部10に報告する(f3)。
そして、制御を主処理部Aに移す。なお、単独モードへ
の移行時にはプログラムの内部状態はそのまま保存され
る。
【0084】図8を参照すると、上記の単独モードへの
移行通知は、アプリケーションプログラム情報管理部1
0の要求処理部11で受け付けられる。要求処理部11
は、移行通知を発したアプリケーションプログラム12
0の名前をキーにしてアプリケーションプログラム管理
表12を検索し、見つかったタグの動作端末の項目に記
載されている、アプリケーションプログラム120の動
作していた端末1の端末名を削除する。
【0085】なお、要求処理部11は、残りのアプリケ
ーションプログラム220,320も単独モードに切り
替わって単独モードへの移行通知が出されると、当該タ
グの動作端末の項目からそれらの端末名を削除する。そ
して、動作端末の項目が空になると、通信チャネルID
の項目に設定されている通信チャネル40のIDを通信
チャネル管理部15に通知して開放を要求し、また、当
該タグを削除する。通信チャネル管理部15は、通信チ
ャネル利用表16を更新し、通信チャネル40を使用中
から未使用に変更する。
【0086】(6)単独動作アプリケーションプログラ
ムが単独モードで動作している際の動作を、アプリケー
ションプログラム120を例に説明する。
【0087】端末1の利用者入出力装置130からアプ
リケーションプログラム120に対する何らかのユーザ
入力があったとする。図1を参照すると、このユーザ入
力INはアプリケーションプログラム120の主処理部
Aにおけるユーザ入力処理部Bで受け付けられて、メッ
セージとしてメッセージ転送手段Eに伝達される。メッ
セージ転送手段Eは、モード設定部Fに設定された動作
モードが単独モードなので、伝達されたメッセージをア
プリケーションプログラム120内のメッセージ処理部
Cにのみ伝達する。メッセージ処理部Cは入力されたメ
ッセージを処理する。以上により、アプリケーションプ
ログラム120に与えられたユーザ入力にかかる処理
が、アプリケーションプログラム120だけで行われる
ことにより、単独動作が実現される。
【0088】(7)単独動作状態から共有動作状態への
移行単独モードで動作しているアプリケーションプログ
ラムを共有モードに切り替える際の動作を、端末1にお
いて単独モードで動作中のアプリケーションプログラム
120に、端末2,3においてアプリケーションプログ
ラム220,230を共有モードで起動して、アプリケ
ーションプログラム120,220,320でアプリケ
ーション共有させる場合を例に説明する。
【0089】端末1において単独モードで動作している
アプリケーションプログラムに他の端末2,3を参加さ
せる場合、例えば図14に示すように、端末1の利用者
入出力装置130から、参加させる端末2,3の端末名
を指定した共有モードへの移行要求g1をアプリケーシ
ョンプログラム120に入力する。アプリケーションプ
ログラム120は、この要求g1にアプリケーション名
を付加してアプリケーションプログラム情報管理部10
に伝達する(g2)。
【0090】図8を参照すると、上記の要求は、アプリ
ケーションプログラム情報管理部10の要求処理部11
で受け付けられる。要求処理部11は、通信チャネル管
理部15に対し、新たな通信チャネルの割り当てを要求
する。通信チャネル管理部15は、通信チャネルの使用
状況の一覧を保持する通信チャネル利用表16を参照し
て、未だ割り当てられていない通信チャネル(通信チャ
ネル40とする)を1つ選択し、通信チャネル利用表1
6を書き替えて通信チャネル40を使用中に変更すると
共に、選択した通信チャネル40のIDを要求処理部1
1に返答する。要求処理部11は、アプリケーションプ
ログラム管理表12に新規タグを追加し、そこに、アプ
リケーションプログラム名と前記返答された通信チャネ
ル40のIDとを記録する。そして、要求処理部11
は、要求元のアプリケーションプログラム120に対し
て通信チャネル40のIDを指定して共有モードへ移行
するよう要求し(g3)、同時に、共有相手となる他の
端末2,3のアプリケーションプログラム起動部20
0,300に対して同じ通信チャネル40のIDを指定
し、アプリケーションプログラム220,320を共有
モードで起動するよう要求する(g4,g5)。
【0091】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120は、共有モードへの移行要求が発生する
と、その共有モード移行時制御手段Jが、モード設定部
Fに単独モードに代えて共有モードを設定し、かつ、指
定された通信チャネル40のIDをモード設定部Fに設
定する。また、通信ライブラリDを使用して共有相手と
の通信チャネルによる接続,通信を試み、通信に成功し
たときは、共有相手間でアプリケーションプログラムの
内部状態を合わせる一致処理を行う。このときは、共有
相手となるアプリケーションプログラム220,320
はその時点で起動されたものであるため、共有モード移
行時制御手段Jは、アプリケーションプログラム22
0,320の内部状態をアプリケーションプログラム1
20の内部状態に一致させる処理を行う。そして、共有
モードへの移行の成功をアプリケーションプログラム情
報管理部10に報告し(g8)、制御を主処理部Aに移
す。
【0092】他方、各アプリケーションプログラム起動
部220,320は、共有モードでの起動指示に応じ
て、各アプリケーションプログラム220,320に対
し、通信チャネル40を指定して共有モードの要求を出
す(g6,g7)。
【0093】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム220,320は、通信チャネル40のIDを指
定した共有モードによる起動要求が発生すると、その各
々の起動時制御手段Hが、モード設定部Fに共有モード
と通信チャネル40のIDとを設定し、通信ライブラリ
Dを使用して共有相手との通信チャネルによる接続,通
信を試み、通信に成功したときは、共有相手間でアプリ
ケーションプログラムの内部状態を合わせる一致処理を
行う。このときは、アプリケーションプログラム22
0,320は起動した直後であるため、既に動作してい
るアプリケーションプログラム120の内部状態に自ら
の内部状態を一致させる処理を行う。そして、共有起動
の成功をアプリケーションプログラム情報管理部10に
報告し(g9,g10)、制御を各々の主処理部Aに移
す。
【0094】図8を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120,220,320から出された共有モード
への移行の成功報告,共有起動の成功報告はアプリケー
ションプログラム情報管理部10の要求処理部11で受
け付けられる。要求処理部11は、アプリケーションプ
ログラム120,220,320が利用している通信チ
ャネル40のIDをキーとしてアプリケーションプログ
ラム管理表12を検索し、見つかったタグの動作端末の
項目にアプリケーションプログラム120,220,3
20の動作している端末1,2,3の名前を記録する。
【0095】(8)共有状態のモニタアプリケーション
プログラム情報管理部10内のアプリケーションプログ
ラム管理表12では、どのような端末がどの通信チャネ
ルを使い、どのアプリケーションを共有しているかが管
理されている。従って、このアプリケーションプログラ
ム管理表12の内容を見れば、利用者は共有状態をモニ
タすることができる。以下ではその動作を、端末1の利
用者が利用者入出力装置130において共有状態をモニ
タする場合を例にして説明する。
【0096】端末1の利用者が共有状態をモニタしたい
場合、利用者入出力装置130から共有状態モニタ要求
をアプリケーションプログラム情報管理部10に対して
送出する。図8を参照すると、この共有状態モニタ要求
は、アプリケーションプログラム情報管理部10の要求
処理部11で受け付けられ、要求処理部11は、アプリ
ケーションプログラム管理表12の内容を要求元の利用
者入出力装置130に送出する。利用者入出力装置13
0は受け取ったアプリケーションプログラム管理表12
の内容を表示し、利用者に伝える。
【0097】なお、上記の動作例では、利用者入出力装
置130とアプリケーションプログラム情報管理部10
とが直接情報の授受を行ったが、その間にアプリケーシ
ョンプログラム起動部100を介在させるようにしても
良い。
【0098】(9)共有状態への新たな端末の参加複数
の端末で同種のアプリケーションプログラムを共有モー
ドで動作させている最中に、別の端末を参加させる際の
動作を、端末2,3でアプリケーションプログラム22
0,320が共有モードで動作している最中に、端末1
を新たに参加させる場合を例にして説明する。
【0099】端末1の利用者が、例えば上記(8)の共
有状態モニタにて、端末2,3でアプリケーションプロ
グラム220,320によるアプリケーション共有が行
われているのを知り、それに参加したい場合、例えば図
15に示すように、端末2,3のアプリケーションプロ
グラム220,320で使用している通信チャネル(通
信チャネル40とする)のIDを指定した共有起動の要
求j1を、利用者入出力装置130からアプリケーショ
ンプログラム起動部100に対して送出する。
【0100】アプリケーションプログラム起動部100
は、共有起動要求j1が入力されると、要求中に含まれ
るIDの通信チャネル40を利用しているアプリケーシ
ョン名および端末名の問い合わせ要求をアプリケーショ
ンプログラム情報管理部10に発行する(j2)。
【0101】図8を参照すると、この要求j2はアプリ
ケーションプログラム情報管理部10の要求処理部11
で受け付けられる。要求処理部11は、通信チャネル4
0のIDをキーにしてアプリケーションプログラム管理
表12を検索し、見つかったアプリケーション名および
端末名をアプリケーションプログラム起動部100に返
す(j3)。
【0102】アプリケーションプログラム起動部100
は、そのアプリケーション名に対応するアプリケーショ
ンプログラム120を、通信チャネル40のIDを指定
して共有モードで起動する(j4)。
【0103】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120は、通信チャネル40のIDを指定した共
有モードによる起動要求が発生すると、その起動時制御
手段Hが、モード設定部Fに共有モードと通信チャネル
40のIDとを設定し、通信ライブラリDを使用して共
有相手との通信チャネル40による接続,通信を試み、
通信に成功したときは、共有相手間でアプリケーション
プログラムの内部状態を合わせる一致処理を行う。ま
た、共有相手となるアプリケーションプログラム22
0,320の共有モード移行時制御手段Jは、通信チャ
ネル40を介して新たに共有相手に参加したアプリケー
ションプログラム120から通信があった場合、アプリ
ケーションプログラムの内部状態を共有相手間で一致さ
せる処理を行う。そして、この場合、アプリケーション
プログラム120は起動された時点のものであるため、
アプリケーションプログラム120の内部状態がアプリ
ケーションプログラム220,320の内部状態に一致
させる処理が行われる。その後、アプリケーションプロ
グラム120の起動時制御手段Hは、共有起動の成功を
アプリケーションプログラム情報管理部10に報告し、
制御を主処理部Aに移す。
【0104】図8を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120から共有起動の成功報告があった場合、ア
プリケーションプログラム情報管理部10の要求処理部
11は、アプリケーションプログラム120が利用して
いる通信チャネル40のIDをキーとしてアプリケーシ
ョンプログラム管理表12を検索し、見つかったタグの
動作端末の項目にアプリケーションプログラム120の
動作している端末1の名前を記録する。
【0105】(10)共有状態と単独状態との融合複数
の端末で同種のアプリケーションプログラムが共有モー
ドで動作しており、別の端末で同種のアプリケーション
プログラムが単独モードで動作している場合に、それら
全部を共有モードで動作させる際の動作を、端末2,3
で共有モードで動作しているアプリケーションプログラ
ム220,320と、端末1で単独モードで動作してい
るアプリケーション120とを共有モード化する場合を
例にして説明する。
【0106】端末1の利用者が、例えば上記(8)の共
有状態モニタにて、端末2,3でアプリケーションプロ
グラム220,320によるアプリケーション共有が行
われているのを知り、それに参加したい場合、例えば図
16に示すように、端末2,3のアプリケーションプロ
グラム220,320で使用している通信チャネル(通
信チャネル40とする)のIDを指定した共有モードへ
の移行要求k1を、単独モードで動作中のアプリケーシ
ョンプログラム120に入力する。
【0107】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120は、共有モードへの移行要求が発生する
と、その共有モード移行時制御手段Jが、モード設定部
Fに単独モードに代えて共有モードを設定し、かつ、指
定された通信チャネル40のIDをモード設定部Fに設
定する。また、通信ライブラリDを使用して共有相手と
の通信チャネルによる接続,通信を試み、通信に成功し
たときは、共有相手間でアプリケーションプログラムの
内部状態を合わせる一致処理を行う。また、共有相手と
なるアプリケーションプログラム220,320の共有
モード移行時制御手段Jは、通信チャネル40を介して
新たに共有相手に参加したアプリケーションプログラム
120から通信があった場合、アプリケーションプログ
ラムの内部状態を共有相手間で一致させる処理を行う。
その後、アプリケーションプログラム120の共有モー
ド移行時制御手段Jは、通信チャネル40のIDを伴っ
て共有モードへの移行をアプリケーションプログラム情
報管理部10に報告し(k2)、制御を主処理部Aに移
す。
【0108】図8を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120から共有モードへの移行報告があった場
合、アプリケーションプログラム情報管理部10の要求
処理部11は、アプリケーションプログラム120が利
用している通信チャネル40のIDをキーとしてアプリ
ケーションプログラム管理表12を検索し、見つかった
タグの動作端末の項目にアプリケーションプログラム1
20の動作している端末1の名前を記録する。
【0109】ここで、アプリケーションプログラム12
0とアプリケーションプログラム220,320の接続
時に、それぞれの保持する情報に不一致がある場合、全
てのアプリケーションプログラムの保持する情報をアプ
リケーションプログラム120の情報に一致させるか、
アプリケーションプログラム220,320の情報に一
致させることが考えられる。何れに一致させるかは、共
有モードへの移行要求中で指示する方法や、情報一致処
理前に各アプリケーションプログラム120,220,
320が利用者入出力端末130,230,330に何
れに一致させるかを問い合わせる方法等が採用できる。
勿論、何れか一方に一致させる方法以外に、他の一定の
規則により一致させることが考えられる。
【0110】以上、本実施例の動作例について説明した
が、本実施例は以上のような動作形態に限られず、その
他各種の変形が可能である。以下に、幾つかの変形例を
説明する。
【0111】(1')共有起動上記(1)では、共有起
動の要求が入力された端末以外の共有相手にかかる他端
末のアプリケーションプログラム起動部に対する起動要
求を、アプリケーションプログラム情報管理部10から
行うようにした。これに対し、本動作例は、共有起動の
要求が入力された端末のアプリケーションプログラム起
動部が他のアプリケーションプログラム起動部に対して
起動を要求する。以下、上記(1)と同様に、アプリケ
ーションプログラム120,220,320の3つのア
プリケーションプログラムを共有モードで同時に起動す
る場合を例に説明する。
【0112】アプリケーションプログラム120,22
0,320を共有モードで端末1,2,3において同時
に起動する場合、利用者は、起動したいアプリケーショ
ンプログラム名と共有相手となる端末名とを指定した共
有起動の指示を、利用者入出力装置130,230,3
30の1つから、同端末内のアプリケーションプログラ
ム起動部100,200,300に対して入力する。以
下では、図17に示されるように、端末1の利用者入出
力装置130から共有起動の要求b1が入力されたもの
とする。
【0113】アプリケーションプログラム起動部100
は、共有起動要求b1が与えられると、それをアプリケ
ーションプログラム情報管理部10に伝達する(b
2)。
【0114】図8を参照すると、この共有起動要求b1
は、アプリケーションプログラム情報管理部10の要求
処理部11で受け付けられ、要求処理部11は、通信チ
ャネル管理部15に対し、新たな通信チャネルの割り当
てを要求する。通信チャネル管理部15は、通信チャネ
ルの使用状況の一覧を保持する通信チャネル利用表16
を参照して、未だ割り当てられていない通信チャネル
(通信チャネル40とする)を1つ選択し、通信チャネ
ル利用表16を書き替えて通信チャネル40を使用中に
変更すると共に、選択した通信チャネル40のIDを要
求処理部11に返答する。要求処理部11は、アプリケ
ーションプログラム管理表12に新規タグを追加し、そ
こに、今回の共有起動にかかるアプリケーションプログ
ラム名と前記返答された通信チャネル40のIDとを記
録する。そして、要求処理部11は、要求元のアプリケ
ーションプログラム起動部100に対して、通信チャネ
ル40のIDを通知する(b3)。
【0115】アプリケーションプログラム起動部100
は、通信チャネル40のIDの通知を受けると、アプリ
ケーションプログラム120に対し、通信チャネル40
のIDを指定して共有モードで起動する(b4)。同時
に、共有起動にかかる他の端末2,3のアプリケーショ
ンプログラム起動部200,300に対しても、同じ通
信チャネル40のIDを指定してアプリケーションプロ
グラム220,320を起動するよう指示する(b5,
b6)。このときの通信路はネットワーク4であっても
良く、別の経路であっても良い。アプリケーションプロ
グラム起動部200,300はこれに応じて、アプリケ
ーションプログラム220,320に対し、通信チャネ
ル40のIDを指定して共有モードで起動する(b7,
b8)。
【0116】以下の動作は、上記(1)と同じである。
【0117】(7')単独動作状態から共有動作状態へ
の移行上記(7)では、共有モードで新たに参加する端
末のアプリケーションプログラム起動部に対する起動指
示を、アプリケーションプログラム情報管理部10から
行うようにした。本動作例は、他のアプリケーションプ
ログラム起動部に対する起動要求を、共有モードに切り
替わったアプリケーションプログラム自身が行う。この
機能は例えば共有モード移行時制御手段Jに持たせれば
良い。以下、その動作を、上記(7)と同様に、端末1
において単独モードで動作中のアプリケーションプログ
ラム120に、端末2,3において停止中のアプリケー
ションプログラム220,230を参加させ、アプリケ
ーションプログラム120,220,320でアプリケ
ーション共有させる場合を例に説明する。
【0118】端末1において単独モードで動作している
アプリケーションプログラムに他の端末2,3を参加さ
せる場合、例えば図18に示すように、端末1の利用者
入出力装置130から、参加させる端末2,3の端末名
を指定した共有モードへの移行要求h1をアプリケーシ
ョンプログラム120に入力する。アプリケーションプ
ログラム120の共有モード移行時制御手段Jは、この
要求h1をアプリケーションプログラム情報管理部10
に伝達する(h2)。
【0119】図8を参照すると、この要求は、アプリケ
ーションプログラム情報管理部10の要求処理部11で
受け付けられる。要求処理部11は、通信チャネル管理
部15に対し、新たな通信チャネルの割り当てを要求す
る。通信チャネル管理部15は、通信チャネルの使用状
況の一覧を保持する通信チャネル利用表16を参照し
て、未だ割り当てられていない通信チャネル(通信チャ
ネル40とする)を1つ選択し、通信チャネル利用表1
6を書き替えて通信チャネル40を使用中に変更すると
共に、選択した通信チャネル40のIDを要求処理部1
1に返答する。要求処理部11は、アプリケーションプ
ログラム管理表12に新規タグを追加し、そこに、アプ
リケーションプログラム名と前記返答された通信チャネ
ル40のIDとを記録する。そして、要求処理部11
は、要求元のアプリケーションプログラム120に対し
て通信チャネル40のIDを指定して共有モードへ移行
するよう要求する(h3)。
【0120】アプリケーションプログラム120の共有
モード移行時制御手段Jは、この通知された通信チャネ
ル40を指定して、端末2,3のアプリケーションプロ
グラム起動部200,300に対してアプリケーション
プログラム220,320を起動するよう要求する(h
4,h5)。この通信路はネットワーク4であっても良
く、別の経路であっても良い。そして、共有モードへの
切り替えを行う。
【0121】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120の共有モード移行時制御手段Jは、モード
設定部Fに単独モードに代えて共有モードを設定し、か
つ、要求h3で指定された通信チャネル40のIDをモ
ード設定部Fに設定する。また、通信ライブラリDを使
用して共有相手との通信チャネルによる接続,通信を試
み、通信に成功したときは、共有相手間でアプリケーシ
ョンプログラムの内部状態を合わせる一致処理を行う。
このときは、共有相手となるアプリケーションプログラ
ム220,320はその時点で起動されたものであるた
め、共有モード移行時制御手段Jは、アプリケーション
プログラム220,320の内部状態をアプリケーショ
ンプログラム120の内部状態に一致させる処理を行
う。そして、共有モードへの移行の成功をアプリケーシ
ョンプログラム情報管理部10に報告し(h8)、制御
を主処理部Aに移す。
【0122】他方、各アプリケーションプログラム起動
部220,320は、共有モードでの起動指示に応じ
て、各アプリケーションプログラム220,320に対
し、通信チャネル40を指定して共有モードの起動をか
ける(h6,h7)。
【0123】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム220,320は、通信チャネル40のIDを指
定した共有モードによる起動要求が発生すると、その各
々の起動時制御手段Hが、モード設定部Fに共有モード
と通信チャネル40のIDとを設定し、通信ライブラリ
Dを使用して共有相手との通信チャネルによる接続,通
信を試み、通信に成功したときは、共有相手間でアプリ
ケーションプログラムの内部状態を合わせる一致処理を
行う。このときは、アプリケーションプログラム22
0,320は起動した直後であるため、既に動作してい
るアプリケーションプログラム120の内部状態に自ら
の内部状態を一致させる処理が行われる。そして、共有
起動の成功をアプリケーションプログラム情報管理部1
0に報告し(h9,h10)、制御を各々の主処理部A
に移す。
【0124】図8を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120,220,320から出された共有モード
への移行の成功報告,共有起動の成功報告はアプリケー
ションプログラム情報管理部10の要求処理部11で受
け付けられる。要求処理部11は、アプリケーションプ
ログラム120,220,320が利用している通信チ
ャネル40のIDをキーとしてアプリケーションプログ
ラム管理表12を検索し、見つかったタグの動作端末の
項目にアプリケーションプログラム120,220,3
20の動作している端末1,2,3の名前を記録する。
【0125】(10')共有状態と単独状態との融合上
記の(10)では、単独モードで動作しているアプリケ
ーションプログラムを、共有モードで動作している複数
のアプリケーションプログラムに共有モードで参加させ
る場合、共有モードで動作している複数のアプリケーシ
ョンプログラムで使用される通信チャネルのIDを、例
えば(8)で述べた共有状態モニタで別途に調べる必要
がある。本実施例では、この共有状態モニタの動作を単
独モードで動作しているアプリケーションプログラムを
通じて行え、そして、利用者が望む場合に共有モードへ
移行できるようにする。以下、上記(10)と同様に、
端末2,3で共有モードで動作しているアプリケーショ
ンプログラム220,320に、端末1で単独モードで
動作しているアプリケーション120を参加させる場合
を例にして説明する。
【0126】アプリケーションプログラム120を単独
モードで使用している端末1の利用者が、共有状態をモ
ニタしたい場合、例えば図19に示すように、利用者入
出力装置130から共有状態モニタ要求m1をアプリケ
ーションプログラム120に入力する。アプリケーショ
ンプログラム120は、この共有状態モニタm1をアプ
リケーションプログラム情報管理部10に対して送出す
る(m2)。
【0127】図8を参照すると、この共有状態モニタ要
求は、アプリケーションプログラム情報管理部10の要
求処理部11で受け付けられ、要求処理部11は、アプ
リケーションプログラム管理表12の内容を要求元のア
プリケーションプログラム120に送出する。アプリケ
ーションプログラム120は受け取ったアプリケーショ
ンプログラム管理表12の内容を利用者入出力装置13
0に表示し(m3)、利用者に伝える。
【0128】端末1の利用者が、この共有状態モニタを
見て、端末2,3でアプリケーションプログラム22
0,320によるアプリケーション共有が行われている
のを知り、それに参加したい場合、その旨をアプリケー
ションプログラム120に通知する(m4)。
【0129】アプリケーションプログラム120は、こ
の通知を共有モードへの移行要求と判断し、端末2,3
のアプリケーションプログラム220,320で使用し
ている通信チャネル(通信チャネル40とする)のID
を使用して、共有モードへの切り替えを行う。
【0130】図1を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120の共有モード移行時制御手段Jは、モード
設定部Fに単独モードに代えて共有モードを設定し、か
つ、通信チャネル40のIDをモード設定部Fに設定す
る。また、通信ライブラリDを使用して共有相手との通
信チャネルによる接続,通信を試み、通信に成功したと
きは、共有相手間でアプリケーションプログラムの内部
状態を合わせる一致処理を行う。また、共有相手となる
アプリケーションプログラム220,320の共有モー
ド移行時制御手段Jは、通信チャネル40を介して新た
に共有相手に参加したアプリケーションプログラム12
0から通信があった場合、アプリケーションプログラム
の内部状態を共有相手間で一致させる処理を行う。その
後、アプリケーションプログラム120の共有モード移
行時制御手段Jは、共有モードへの移行をアプリケーシ
ョンプログラム情報管理部10に報告し(m5)、制御
を主処理部Aに移す。
【0131】図8を参照すると、アプリケーションプロ
グラム120から共有モードへの移行報告があった場
合、アプリケーションプログラム情報管理部10の要求
処理部11は、アプリケーションプログラム120が利
用している通信チャネル40のIDをキーとしてアプリ
ケーションプログラム管理表12を検索し、見つかった
タグの動作端末の項目にアプリケーションプログラム1
20の動作している端末1の名前を記録する。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
プリケーションプログラムの動作状態を単独モードから
共有モードへ、またはその逆へと動的に変更できるた
め、単独作業から共同作業への移行や、共同作業から単
独作業への移行が可能となり、アプリケーションの利用
される作業環境の変化に柔軟に対応できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアプリケーション共有システムで使用
するアプリケーションプログラムの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図2】起動時制御手段の処理例を示すフローチャート
である。
【図3】終了時制御手段の処理例を示すフローチャート
である。
【図4】共有モード移行時制御手段の処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図5】単独モード移行時制御手段の処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図6】アプリケーションプログラムの動作状態の遷移
図である。
【図7】本発明のアプリケーション共有システムの実施
例のブロック図である。
【図8】アプリケーションプログラム情報管理部の構成
例を示す図である。
【図9】アプリケーションプログラム管理表の構成例を
示す図である。
【図10】同種のアプリケーションプログラムを共有モ
ードで同時に起動する際の動作説明図である。
【図11】共有モードで動作している複数のアプリケー
ションプログラムを一斉に終了させる際の動作説明図で
ある。
【図12】共有モードで動作している複数のアプリケー
ションプログラムを個別に終了させる際の動作説明図で
ある。
【図13】複数のアプリケーションプログラムが共有モ
ードで動作しているときに、何れかのアプリケーション
プログラムを単独モードに切り替える際の動作説明図で
ある。
【図14】単独モードで動作しているアプリケーション
プログラムを共有モードに切り替える際の動作説明図で
ある。
【図15】複数の端末で同種のアプリケーションプログ
ラムを共有モードで動作させている最中に、別の端末を
参加させる際の動作説明図である。
【図16】複数の端末で同種のアプリケーションプログ
ラムが共有モードで動作しており、別の端末で同種のア
プリケーションプログラムが単独モードで動作している
場合に、それら全部を共有モードで動作させる際の動作
説明図である。
【図17】同種のアプリケーションプログラムを共有モ
ードで同時に起動する際の別の動作例の説明図である。
【図18】単独モードで動作しているアプリケーション
プログラムを共有モードに切り替える別の動作の説明図
である。
【図19】複数の端末で同種のアプリケーションプログ
ラムが共有モードで動作しており、別の端末で同種のア
プリケーションプログラムが単独モードで動作している
場合に、それら全部を共有モードで動作させる際の別の
動作の説明図である。
【符号の説明】
AP…アプリケーションプログラム A…主処理部 B…ユーザ入力処理部 C…メッセージ処理部 D…通信ライブラリ E…メッセージ転送手段 F…モード設定部 G…動作モード制御部 H…起動時制御手段 I…終了時制御手段 J…共有モード移行時制御手段 K…単独モード移行時制御手段 M…記録媒体 1,2,3…端末 4…ネットワーク 10…アプリケーションプログラム情報管理部 40…通信チャネル 100,200,300…アプリケーションプログラム
起動部 120,220,320…アプリケーションプログラム 130,230,330…利用者入出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 G06F 15/177

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同種のアプリケーションプログラムを有す
    る複数の端末を、複数の通信チャネルを内包するネット
    ワークを介して相互に通信可能に接続したシステムにお
    いて、 各端末が、前記アプリケーションが起動していない状態
    において通信チャネルを指定した共有起動要求を与えら
    れた場合、アプリケーションプログラムを起動し、通信
    チャネルを指定した起動要求を出力するアプリケーショ
    ンプログラム起動部を備え、 各アプリケーションプログラムに、自プログラムに与え
    られたユーザ入力の内容をメッセージとして出力するユ
    ーザ入力処理部および入力されたメッセージに応じた処
    理を行うメッセージ処理部を含む主処理部と、 自プログラムの動作モードが、単独モード,共有モード
    の何れのモードであるかを保持すると共に、共有モード
    のときは他のアプリケーションプログラムとの通信に使
    用する通信チャネルの情報を保持するモード設定部と、 該モード設定部に単独モードが設定されている場合、前
    記ユーザ入力処理部から出力されたメッセージを前記メ
    ッセージ処理部に転送し、共有モードが設定されている
    場合、前記ユーザ入力処理部から出力されたメッセージ
    を前記メッセージ処理部に転送すると共に前記通信チャ
    ネルを使用して共有相手のアプリケーションプログラム
    に転送し且つ前記通信チャネルを通じて共有相手のアプ
    リケーションプログラムから転送されてきたメッセージ
    を前記メッセージ処理部に転送するメッセージ転送手段
    と、 前記アプリケーションプログラム起動部から前記起動要
    求が与えられることにより、前記モード設定部に共有モ
    ードおよび通信チャネルの情報を設定し、前記通信チャ
    ネルを使用して共有相手となる他のアプリケーションプ
    ログラムと通信し、プログラムの内部状態を既に動作し
    ているアプリケーションプログラムの内部状態と一致さ
    せる処理を行う起動時制御手段と、 前記モード設定部に単独モードが設定されている状態に
    おいて、共有モードへの移行要求が与えられることによ
    り、前記モード設定部に共有モードおよび指定された通
    信チャネルの情報を設定し、前記指定された通信チャネ
    ルを使用して共有相手となる他のアプリケーションプロ
    グラムと通信し、プログラムの内部状態を既に動作して
    いるアプリケーションプログラムの内部状態と一致させ
    る処理を行う共有モード移行時制御手段とを含むことを
    特徴とするアプリケーション共有システム。
  2. 【請求項2】ネットワークに内包される各通信チャネル
    の使用状態を管理して共有モードとして動作する際に必
    要な通信チャネルのアプリケーションプログラムへの割
    り当てを行うと共に、どの端末でどの通信チャネルを使
    用してどのアプリケーションプログラム間でアプリケー
    ション共有されているかを管理するアプリケーションプ
    ログラム情報管理部を備えることを特徴とする請求項1
    に記載のアプリケーション共有システム。
  3. 【請求項3】プログラムの内部状態を既に動作している
    アプリケーションプログラムの内部状態と一致させる処
    理は、単独モードで既に動作しているアプリケーション
    プログラムに対して共有モードで他のアプリケーション
    プログラムを起動する際には、単独モードで既に動作し
    ているアプリケーションプログラムの内部状態に他のア
    プリケーションプログラムの内部状態を一致させる処理
    であることを特徴とする請求項1または2に記載のアプ
    リケーション共有システム。
  4. 【請求項4】プログラムの内部状態を既に動作している
    アプリケーションプログラムの内部状態と一致させる処
    理は、単独モードで既に動作しているアプリケーション
    プログラム同士を共有モードに移行させる際には、何れ
    か1つのアプリケーションプログラムの内部状態に一致
    させる処理であることを特徴とする請求項1または2に
    記載のアプリケーション共有システム。
  5. 【請求項5】同種のアプリケーションプログラムを有す
    る複数の端末を、複数の通信チャネルを内包するネット
    ワークを介して相互に通信可能に接続したシステムにお
    いて、 各端末が、前記アプリケーションが起動していない状態
    において通信チャネルを指定した共有起動要求を与えら
    れた場合、アプリケーションプログラムを起動し、通信
    チャネルを指定した起動要求を出力するアプリケーショ
    ンプログラム起動部を備え、 各アプリケーションプログラムに、 自プログラムに与えられたユーザ入力の内容をメッセー
    ジとして出力するユーザ入力処理部および入力されたメ
    ッセージに応じた処理を行うメッセージ処理部を含む主
    処理部と、 自プログラムの動作モードが、単独モード,共有モード
    の何れのモードであるかを保持すると共に、共有モード
    のときは他のアプリケーションプログラムとの通信に使
    用する通信チャネルの情報を保持するモード設定部と、 該モード設定部に単独モードが設定されている場合、前
    記ユーザ入力処理部から出力されたメッセージを前記メ
    ッセージ処理部に転送し、共有モードが設定されている
    場合、前記ユーザ入力処理部から出力されたメッセージ
    を前記メッセージ処理部に転送すると共に前記通信チャ
    ネルを使用して共有相手のアプリケーションプログラム
    に転送し且つ前記通信チャネルを通じて共有相手のアプ
    リケーションプログラムから転送されてきたメッセージ
    を前記メッセージ処理部に転送するメッセージ転送手段
    と、 前記アプリケーションプログラム起動部から前記起動要
    求が与えられることにより、前記モード設定部に共有モ
    ードおよび通信チャネルの情報を設定し、前記通信チャ
    ネルを使用して共有相手となる他のアプリケーションプ
    ログラムと通信し、プログラムの内部状態を既に動作し
    ているアプリケーションプログラムの内部状態と一致さ
    せる処理を行う起動時制御手段と、 前記モード設定部に単独モードが設定されている状態に
    おいて、共有モードへの移行要求が与えられることによ
    り、前記モード設定部に共有モードおよび指定された通
    信チャネルの情報を設定し、前記指定された通信チャネ
    ルを使用して共有相手となる他のアプリケーションプロ
    グラムと通信し、プログラムの内部状態を既に動作して
    いるアプリケーションプログラムの内部状態と一致させ
    る処理を行い、且つ、前記モード設定部に共有モードが
    設定されている状態において、前記通信チャネルを使用
    して新たな共有相手となる他のアプリケーションプログ
    ラムから通信があった場合、プログラムの内部状態を既
    に動作しているアプリケーションプログラムの内部状態
    と一致させる処理を行う共有モード移行時制御手段とを
    含むことを特徴とするアプリケーション共有システム。
  6. 【請求項6】ネットワークに内包される各通信チャネル
    の使用状態を管理して共有モードとして動作する際に必
    要な通信チャネルのアプリケーションプログラムへの割
    り当てを行うと共に、どの端末でどの通信チャネルを使
    用してどのアプリケーションプログラム間でアプリケー
    ション共有されているかを管理するアプリケーションプ
    ログラム情報管理部とを備えることを特徴とする請求項
    5に記載のアプリケーション共有システム。
  7. 【請求項7】プログラムの内部状態を既に動作している
    アプリケーションプログラムの内部状態と一致させる処
    理は、何れか1つの既に動作しているアプリケーション
    プログラムの内部状態に他のアプリケーションプログラ
    ムの内部状態を一致させる処理であることを特徴とする
    請求項5または6に記載のアプリケーション共有システ
    ム。
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