JP3289061B2 - ローラチェーン - Google Patents

ローラチェーン

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JP3289061B2
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俊明 西野
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株式会社江沼チェン製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行騒音を小さく抑
制することができる低騒音形のローラチェーンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ローラチェーンの走行騒音は、ローラチ
ェーンがスプロケットに噛み合うときに、各ローラがス
プロケットの歯底に繰り返し激突することに起因する部
分が少なくない。そこで、かかる走行騒音を緩和するた
めに、スプロケットの側面に緩衝材を円環状に付設する
技術が知られている。
【0003】このものは、スプロケットの一方または双
方の側面に、スプロケットの歯底が形成する円周よりや
や小径の外周の円環を形成するようにして、連続的に、
または断続的に緩衝材を付設する。そこで、このもの
は、ローラチェーンがスプロケットに噛み合う際、各リ
ンクプレートは、スプロケットの径方向の内側の側縁部
が緩衝材の外周に先きに当接し、その後、ローラがスプ
ロケットの歯底に到達するから、ローラがスプロケット
の歯底に激突することがなく、そのことに起因する金属
性の走行騒音を大幅に緩和することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、スプロケット上の緩衝材は、各リンクプレート
がほぼ同一場所に当接するから、早期に破損し易く、十
分な耐久性を実現することが難しいという問題があっ
た。また、緩衝材は、各リンクプレートが当接すること
により、スプロケットの側面との接合面に平行な力を受
けて変形するから、スプロケットの側面から剥がれ易
く、このことも、耐久性が不足する原因である。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、スプロケットの側面に代えて、各リン
クプレートの側縁部に緩衝材を付設することによって、
走行騒音の緩和効果に遜色がなく、十分な耐久性を容易
に実現することができるローラチェーンを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、内リンクプレートと外リンクプ
レートとを交互に連鎖してなり、少なくとも内リンクプ
レートには、スプロケットのボスの外周に当接する緩衝
材をスプロケットの径方向の内側の側縁部に付設するこ
とをその要旨とする。
【0007】なお、緩衝材は、各一対の内リンクプレー
トの一方または双方に付設することができる。
【0008】
【作用】かかる発明の構成によるときは、緩衝材は、少
なくとも内リンクプレートに対し、スプロケットの径方
向の内側の側縁部に付設され、スプロケットのボスの外
周に当接するから、ローラチェーンがスプロケットに噛
み合う際、ローラがスプロケットの歯底に激突して高い
金属性の走行騒音を発生することを有効に防止すること
ができる。ローラは、緩衝材がボスの外周に先きに当接
し、ボスの外周との間に挟まれて弾性変形することによ
り、十分低速となった上、歯底に到達するからである。
【0009】なお、緩衝材は、ボスがスプロケットの一
方の側面にのみ形成されている場合は、各一対の内リン
クプレートのうち、ボスに対応する側の一方にのみ付設
すればよく、ボスがスプロケットの両方の側面に形成さ
れている場合は、各一対の双方に付設することができ
る。後者によれば、スプロケットの周上において、ロー
ラチェーンの全体が傾くおそれがなく、一層良好な走行
性能を発揮することが可能である。
【0010】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0011】ローラチェーンは、各一対の内リンクプレ
ート11、11のうち、その一方の側縁部に緩衝材21
を付設してなる(図1、図2)。
【0012】ローラチェーンは、各一対の内リンクプレ
ート11、11、外リンクプレート12、12を交互に
連鎖することによって形成されている。なお、内リンク
プレート11、11、外リンクプレート12、12は、
共通のピン13を介して連結されている。ピン13は、
ブシュ14aに挿通されており、ブシュ14aには、ロ
ーラ14が回転自在に装着されている。なお、一般に、
内リンクプレート11、11と、その両端のブシュ14
a、14a、ローラ14、14は、一体のローラリンク
を形成し、各ローラリンクは、外リンクプレート12、
12と、両端のピン13、13からなるピンリンクを介
して連結されている。また、ここでは、外リンクプレー
ト12、12は、一般的な瓢箪(ひょうたん)形となっ
ており、内リンクプレート11、11は、外リンクプレ
ート12、12の最大幅よりいくぶん広幅の小判形に形
成されている。
【0013】緩衝材21は、各一対の内リンクプレート
11、11のうち、スプロケットBのボスB2 に対応す
る側の一方に対し、スプロケットBの径方向の内側の側
縁部に付設されている。ただし、スプロケットBは、外
周に所定数の歯B1 、B1 …を有し、一方の側面にボス
B2 を有する。また、スプロケットBは、図示しない回
転軸に装着され、図2、図3の矢印Kb 方向に回転する
ものとする。
【0014】緩衝材21は、内リンクプレート11の板
厚と同一幅の板状片であり、その長さは、ローラチェー
ンのピッチにほぼ等しくなっている(図1)。また、緩
衝材21の厚さは、ローラチェーンがスプロケットBの
歯B1 、B1 …に噛合してスプロケットBの外周に沿っ
て走行するとき、ボスB2 の外周に当接するように設定
されている(図2、図3)。ただし、図3において、外
リンクプレート12、12…は、その外形の表示が省略
されている。
【0015】いま、スプロケットBが図3の矢印Kb 方
向に回転するとき、ローラチェーンは、同図の矢印Kc
方向に走行し、ローラ14、14…がスプロケットBの
歯B1 、B1 …に噛み合うことにより、スプロケットB
の外周に沿って進行する。このとき、各緩衝材21は、
それが付設されている内リンクプレート11の進行方向
前方側のローラ14がスプロケットBの歯B1 、B1 の
間に進入し、歯底B1aに当接するに先き立ってスプロケ
ットBのボスB2 の外周に当接するものとする。すなわ
ち、緩衝材21の前端がボスB2 の外周に当接すると
き、対応するローラ14は、対応する歯底B1aに対し、
ギャップdを介して対向することができる。
【0016】つづいて、ローラチェーンがスプロケット
Bのまわりに進行するに従い、緩衝材21が内リンクプ
レート11とボスB2 との間に挟み込まれるようにして
弾性変形し、ローラ14は、歯底B1aに到達することが
できる。すなわち、緩衝材21は、ローラチェーン全体
の走行速度が大きい場合であっても、それ自体が弾性変
形することにより、ローラ14が歯底B1aに向けて進入
する速度を小さくすることができ、したがって、ローラ
14がスプロケットBの歯底B1aに激突することを有効
に防止することができる。
【0017】
【他の実施例】スプロケットBが両側面にボスB2 、B
2 を有するとき、緩衝材21は、各一対の内リンクプレ
ート11、11の双方に付設することができる(図
4)。緩衝材21、21は、それぞれ、対応するボスB
2 の外周に当接することにより、ローラチェーンを傾け
ることなく、ローラ14が歯底B1aに激突することを防
止する。
【0018】また、内リンクプレート11、11…は、
外リンクプレート12、12…と同様に、瓢箪形として
もよい(図5)。なお、このとき、内リンクプレート1
1の側縁部の曲率半径R1 は、ボスB2 の外周の曲率半
径Rb に対し、R1 ≒Rb とすることが好ましい。両者
間に挟み込まれる緩衝材21に対し、極端な応力集中が
発生することを避けることができる。
【0019】内リンクプレート11、外リンクプレート
12が同形の小判形または瓢箪形であるときは、外リン
クプレート12に対しても、緩衝材22を併せ付設する
ことができる(図6)。なお、このときの緩衝材22
は、緩衝材21と同一形状でよい。また、この場合であ
っても、スプロケットBが両側面にボスB2 、B2 を有
するときは、緩衝材22は、各一対の外リンクプレート
12、12の双方に付設することができる。
【0020】以上の説明において、緩衝材21、22
は、ウレタンゴムやニトリルゴムなどの各種の合成ゴム
材料や、適度の弾性を有するMCナイロンなどの合成樹
脂材料を使用することができる。なお、緩衝材21、2
2は、多数の内リンクプレート11、11…または外リ
ンクプレート12、12…を整然と積み重ねた上、所定
の部位に液状の材料を塗布して固化させた上、個々の内
リンクプレート11、外リンクプレート12の板厚単位
に切断分離することにより、簡単に付設形成させること
ができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内リンクプレートの側縁部に緩衝材を付設すること
によって、緩衝材は、ローラチェーンがスプロケットの
外周に沿って進行するとき、ローラがスプロケットの歯
底に到達するに先き立ち、スプロケットのボスの外周に
当接することができるから、ローラがスプロケットの歯
底に激突することによる走行騒音を有効に防止すること
ができる上、このとき緩衝材に加えられる力は、緩衝材
の厚み方向であり、緩衝材と内リンクプレートとの接合
面に直角の方向であるから、緩衝材が簡単に剥がれたり
することがなく、良好な耐久性を簡単に実現することが
できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成正面図
【図2】 図1のX−X線矢視相当断面説明図
【図3】 使用状態説明図
【図4】 他の実施例を示す図2相当図(1)
【図5】 他の実施例を示す図3相当図
【図6】 他の実施例を示す図2相当図(2)
【符号の説明】
B…スプロケット B2 …ボス 11…内リンクプレート 12…外リンクプレート 21、22…緩衝材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 13/00 - 17/00 F16H 7/00 - 7/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内リンクプレートと外リンクプレートと
    を交互に連鎖してなり、少なくとも前記内リンクプレー
    トには、スプロケットのボスの外周に当接する緩衝材を
    スプロケットの径方向の内側の側縁部に付設することを
    特徴とするローラチェーン。
  2. 【請求項2】 前記緩衝材は、各一対の前記内リンクプ
    レートの一方に付設することを特徴とする請求項1記載
    のローラチェーン。
  3. 【請求項3】 前記緩衝材は、各一対の前記内リンクプ
    レートの双方に付設することを特徴とする請求項1記載
    のローラチェーン。
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