JPH0783290A - ローラチェーン - Google Patents

ローラチェーン

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JPH0783290A
JPH0783290A JP22994393A JP22994393A JPH0783290A JP H0783290 A JPH0783290 A JP H0783290A JP 22994393 A JP22994393 A JP 22994393A JP 22994393 A JP22994393 A JP 22994393A JP H0783290 A JPH0783290 A JP H0783290A
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JP
Japan
Prior art keywords
roller
sprocket
cushioning material
bush
shock absorber
Prior art date
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Pending
Application number
JP22994393A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Nishino
俊明 西野
Ichiro Kitajima
一郎 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ENUMA CHAIN Manufacturing CO Ltd
Original Assignee
ENUMA CHAIN Manufacturing CO Ltd
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Publication date
Application filed by ENUMA CHAIN Manufacturing CO Ltd filed Critical ENUMA CHAIN Manufacturing CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行騒音を低下させ、部品点数の増加を最小
に抑える。 【構成】 ブシュ12を介し、環状の緩衝材16をロー
ラ15の片側に回転自在に装着する。緩衝材16は、ロ
ーラ15がスプロケットSの歯底S2 に到達するに先き
立って歯面に当接し、ローラ15が歯底S2 に激突する
ことを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、緩衝材を組み込むこ
とによって、走行騒音を小さく抑制することができる低
騒音形のローラチェーンに関する。
【0002】
【従来の技術】ローラチェーンの走行騒音は、ローラチ
ェーンがスプロケットに噛み合うときに、各ローラがス
プロケットの歯底に繰り返し激突することに起因する部
分が少なくない。そこで、かかる走行騒音を緩和するた
めに、ブシュに対し、ローラの両側に環状の緩衝材を組
み込む技術が知られている(実開昭62−843号公
報)。
【0003】各緩衝材は、断面矩形の弾性材料からな
り、ローラの外径より大径となっている。また、各緩衝
材は、ブシュに対して回転自在であり、各ローラの両側
において、内リンクプレートとの間に介装されている。
ローラチェーンがスプロケットに噛み合うとき、緩衝材
は、ローラより大径であることにより、ローラが歯底に
到達するに先き立って歯面に当接することができ、その
後、ローラは、緩衝材が弾性変形することによって歯底
に到達する。そこで、このものは、ローラが歯底に直接
激突することを防止し、そのことに起因する金属性の走
行騒音を効果的に緩和することができる。
【0004】また、各ローラを分割し、その中間に環状
の緩衝材を介装することも提案されている(実公昭61
−37894号公報)。このものも、ほぼ同様の作動原
理に基づき、ローラチェーンの走行騒音を緩和すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術の前者
によるときは、ローラは、両側に緩衝材を伴うから、内
リンクプレートの間隔に対して十分な長さを確保するこ
とができず、高速大荷重運転における耐久性が不十分で
あり、用途が限定されてしまうという問題があった。ロ
ーラの両側の緩衝材を確実に歯面に当接させ、十分な緩
衝能力を発揮させるためには、各緩衝材は相当な幅を有
する必要があり、ローラの最大長さは、内リンクプレー
トの間隔内において、各緩衝材の幅の総和によって制約
されるからである。
【0006】また、従来技術の後者によるときは、ロー
ラが2分割されているために、部品点数が増加し、組立
作業が煩雑になるという問題がある。
【0007】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、各ローラの片側にのみ緩衝材を装着す
ることによって、走行騒音の緩和効果や、高速大荷重運
転における耐久性に遜色がなく、部品点数の増加を最少
に抑えることができるローラチェーンを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、ピンを介して内リンクプレート
と外リンクプレートとを交互に連鎖してなり、各ピンに
は、ブシュを介して環状の緩衝材をローラの片側に装着
し、緩衝材は、ローラより大径に形成し、ブシュに対し
て回転自在とすることをその要旨とする。
【0009】なお、緩衝材は、各ローラに対し、同一側
に配置し、または、交互に異なる側に配置することがで
きる。
【0010】また、緩衝材は、外周面をローラに向けて
傾斜する斜面に形成することができる。
【0011】
【作用】かかる発明の構成によるときは、緩衝材は、各
ローラの片側にのみしか装着されていないから、ローラ
は、内リンクプレートの間隔内において、容易に所要長
さを確保することができる。
【0012】なお、緩衝材を各ローラの同一側に配置す
るときは、緩衝材は、ローラリンクを組み立てる際に、
各ローラの一方側から供給すればよいので、作業内容を
単純にすることができる。
【0013】また、各ローラに対し、交互に異なる側に
緩衝材を配置するときは、ローラチェーンがスプロケッ
トの歯に順次噛み合う際に、ローラと緩衝材との配置関
係を交互に変化させることができるので、スプロケット
に対するローラチェーンの片寄りを防ぐことができる。
【0014】緩衝材の外周面を斜面に形成すれば、緩衝
材は、スプロケットの歯面に対して斜面を介して当接す
るので、スプロケットに対し、ローラチェーンを一層円
滑に噛合させることができ、走行騒音を一層有効に抑制
することができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0016】ローラチェーンは、各ローラ15の片側に
環状の緩衝材16を装着してなる(図1、図2)。
【0017】ローラチェーンは、共通のピン11、11
…を介し、各一対の内リンクプレート13、13、外リ
ンクプレート14、14を交互に連鎖することによって
形成されている。各ピン11は、ブシュ12に挿通され
ており、ブシュ12には、ローラ15、緩衝材16が回
転自在に装着されている。なお、一般に、内リンクプレ
ート13、13と、その両端のローラ15、緩衝材16
付きのブシュ12、12は、一体のローラリンクを形成
し、各ローラリンクは、外リンクプレート14、14
と、両端のピン11、11とからなるピンリンクを介し
て連結されている。
【0018】緩衝材16は、ローラ15の外径より大径
の断面矩形の環状に形成されている。また、緩衝材16
の内径は、ブシュ12の外径より僅かに大きい。緩衝材
16の幅W2 は、内リンクプレート13、13の間隔W
1 、ローラ15の長さLに対し、W2 <W1 −L、L+
W2 ≒T2 に設定されている。ただし、T2 は、スプロ
ケットSの歯底S2 の有効幅である。また、緩衝材16
の幅W2 は、緩衝材16をブシュ12と歯底S2 との間
に有効に挟み込むことができる限り、必要最小限に設定
するものとする。
【0019】スプロケットSは、所定数の歯S1 、S1
…を有し(図2、図3)、図示しない回転軸に装着され
て、図3の矢印Ks 方向に回転している。スプロケット
Sの各歯底S2 には、両側から面取りS3 、S3 が施さ
れており、したがって、歯底S2 の有効幅T2 は、スプ
ロケットSの板厚T1 より小さくなっている。なお、図
3において、内リンクプレート13、外リンクプレート
14は、ピン11とともに、その外形が省略して図示さ
れており、ローラ15、緩衝材16は、その外形のみが
図示されている。また、ブシュ12は、図示が省略され
ている。
【0020】このようなローラチェーンは、スプロケッ
トSが図3の矢印Ks 方向に回転するとき、同図の矢印
Kc 方向に進行し、ローラ15、15…がスプロケット
Sの歯S1 、S1 …に噛み合うことにより、スプロケッ
トSとともに、スプロケットSの外周に沿って進行す
る。そこで、各ローラ15が歯S1 、S1 の間に進入す
るに際し、外径の大きい緩衝材16が、まず、スプロケ
ットSの前後の歯面S1a、S1aに当接し、このとき、ロ
ーラ15は、対応する歯底S2 に対し、ギャップdを介
して対向することができる。
【0021】その後、ローラチェーンがスプロケットS
のまわりに進行するに従い、緩衝材16がブシュ12と
歯底S2 との間に挟まれて弾性変形し、ローラ15が歯
底S2 に到達する(図3、図4)。すなわち、緩衝材1
6は、ローラチェーンの走行速度が大きい場合であって
も、それ自体が弾性変形することより、ローラ15が歯
底S2 に向けて進入する速度を小さくすることができ、
したがって、ローラ15が歯底S2 に激突することを有
効に防止することができる。なお、緩衝材16は、ロー
ラ15が歯S1 、S1 の間に進入する際、前後の歯面S
1a、S1aから異なる力を受けることにより、ブシュ12
のまわりに回転することができるから、その摩耗や損傷
は、極く少ない。
【0022】
【他の実施例】緩衝材16、16…は、ローラ15、1
5…に対し、交互に異なる側に配置することができる
(図5)。緩衝材16、16…は、ローラチェーンがス
プロケットSに噛合するに際し、歯S1 、S1 …に対す
る相対位置が左右に交互に変化するので、ローラチェー
ンがスプロケットSに対して片寄ったりするおそれがな
い。
【0023】また、各緩衝材16は、外周面をローラ1
5側に傾斜する斜面16aに形成することができる(図
6)。斜面16aは、歯底S2 の面取りS3 に対し、よ
り大きな接触面積を介して緩衝材16を当接させるか
ら、スプロケットSに対し、ローラチェーンを円滑に噛
合させ、局部的な応力集中により、緩衝材16が早期に
損傷したり劣化したりすることを防止することができ
る。
【0024】以上の説明において、緩衝材16は、ウレ
タンゴムやニトリルゴムなどの各種の合成ゴム材料や、
適度の弾性を有するMCナイロンなどの合成樹脂材料を
使用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、環状の緩衝材を各ローラの片側に装着することによ
って、ローラの長さは、内リンクプレートの間隔内にお
いて、1個の緩衝材の幅によって制約されるに過ぎない
ので、高速大荷重運転に対しても、必要十分な耐久性を
容易に実現することができる上、ローラを分割する必要
がないから、部品点数の増加も最少に抑えることができ
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成平面図
【図2】 図1のX−X線矢視相当断面説明図
【図3】 動作説明図(1)
【図4】 動作説明図(2)
【図5】 他の実施例を示す図1相当図
【図6】 他の実施例を示す図2相当図
【符号の説明】
11…ピン 12…ブシュ 13…内リンクプレート 14…外リンクプレート 15…ローラ 16…緩衝材 16a…斜面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンを介して内リンクプレートと外リン
    クプレートとを交互に連鎖してなり、前記各ピンには、
    ブシュを介して環状の緩衝材をローラの片側に装着し、
    該緩衝材は、前記ローラより大径に形成し、前記ブシュ
    に対して回転自在とすることを特徴とするローラチェー
    ン。
  2. 【請求項2】 前記緩衝材は、前記各ローラに対し、同
    一側に配置することを特徴とする請求項1記載のローラ
    チェーン。
  3. 【請求項3】 前記緩衝材は、前記各ローラに対し、交
    互に異なる側に配置することを特徴とする請求項1記載
    のローラチェーン。
  4. 【請求項4】 前記緩衝材は、外周面を前記ローラに向
    けて傾斜する斜面に形成することを特徴とする請求項2
    または請求項3記載のローラチェーン。
JP22994393A 1993-09-16 1993-09-16 ローラチェーン Pending JPH0783290A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1167815A1 (en) * 2000-06-30 2002-01-02 Daido Kogyo Co., Ltd. Low noise roller chain
JP2002349639A (ja) * 2001-05-25 2002-12-04 Daido Kogyo Co Ltd ローラチェーンの動力伝達装置
CN107654578A (zh) * 2017-09-28 2018-02-02 张应新 一种静音防尘密封链条

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