JP3288802B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP3288802B2
JP3288802B2 JP12658093A JP12658093A JP3288802B2 JP 3288802 B2 JP3288802 B2 JP 3288802B2 JP 12658093 A JP12658093 A JP 12658093A JP 12658093 A JP12658093 A JP 12658093A JP 3288802 B2 JP3288802 B2 JP 3288802B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers
    • H01L27/04Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body
    • H01L27/10Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a repetitive configuration
    • H01L27/118Masterslice integrated circuits
    • H01L27/11803Masterslice integrated circuits using field effect technology
    • H01L27/11807CMOS gate arrays

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  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばトランジス
タ素子を使った論理回路などの半導体集積回路装置に関
するもので、特に大規模な全面素子型ゲートアレイに適
用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、商品開発においては少量多品種の
傾向が強く、短いライフサイクルで新しい商品が次々に
生み出されている。この影響は、そのまま半導体業界に
も及んでいる。
【0003】この業界において、新たな集積回路を短期
間で開発できる点で注目されているのが、ゲートアレイ
を初めとするASIC(Application Sp
ecific Integrated Circui
t)である。
【0004】ASICに寄せられる期待は、開発期間の
短さだけでなく、トランジスタの集積度や論理回路のス
ピード、回路設計のしやすさなどにもあり、様々な種類
のデバイスが登場している。
【0005】開発のしやすさという点では、顧客が独自
にもつライタにより自由に論理プログラミングが可能な
PLD(Programmable Logic De
vice),PAL(Programmable Ar
ray Logic),FPGA(Field Pro
grammable Gate Array)などにも
人気がある。
【0006】これらは、開発した回路をメーカに委ねる
ことなく、直ぐに書き込みが行え、その場で動作テスト
が行える点で、早いターンアラウンドをもつ。一方、そ
れぞれに共通して要求されるのは、開発のスピードであ
る。
【0007】ASICの代表としてゲートアレイが挙げ
られる。ゲートアレイの作成にあっては、回路が機能す
るまでのウェハ作成工程を2つに分け、前半をマスタウ
ェハ作成工程、後半をパーソナライズウェハ作成工程と
呼ぶ。
【0008】マスタウェハ作成工程では、まず、表面に
均一な層を形成するために研磨されたシリコンウェハ上
に、フォトリソグラフィー技術を用いてガラスマスクの
パターンにしたがった形状をしたレジスト膜を形成す
る。
【0009】次いで、イオン注入を行って熱拡散を施す
ことにより、シリコン基板上に電気的に特性の違う層を
作り込む。その後、同様な手順を繰り返し、ウェハ上に
半導体素子としてのトランジスタ素子を作成する。
【0010】このとき、トランジスタ素子の大きさは回
路に依存せず、同じ大きさでアレイ状に配置される。こ
のトランジスタ素子の繰り返しの1つを、ベーシックセ
ルと呼ぶ。
【0011】パーソナライズウェハ作成工程では、論理
回路図をもとに各素子間を接続するための端子および配
線位置を決定したガラスマスクを用い、CVD(Che
mical Vapor Deposition)法な
どによりパターニングした後に、アルミニウムなどの低
い抵抗値をもつ材料を蒸着させる。
【0012】そして、レジストを用いて不要な部分をエ
ッチングによって除去することにより、各素子間が電気
的に結ばれる。論理回路の形成に必要なウェハ作成工程
は、端子および配線の作成のみで行われる。
【0013】ゲートアレイにおけるウェハ作成工程で
は、その配線の多さから互いに配線どうしが電気的に接
続をもたない状態で交差できる多層の配線技術が用いら
れている。
【0014】パーソナライズウェハ作成工程で用いられ
るガラスマスクの枚数は、2層の配線構造をもつゲート
アレイの場合、トランジスタ素子と第1層配線層とを接
続するコンタクトホール用、第1層配線層用、第1層配
線層と第2層配線層とを接続するためのVIAコンタク
トホール用、第2層配線層用の計4枚が必要である。
【0015】以上のように、ゲートアレイの作成には、
非常に複雑で長いウェハ作成工程が必要となっている。
図8は、従来の2層配線構造をもつCMOSゲートアレ
イのベーシックセルの例を示すものである。
【0016】この例では、N型トランジスタ2個とP型
トランジスタ2個で1つのベーシックセル100が構成
されている。図において、101はP型トランジスタの
拡散層、102はN型トランジスタの拡散層で、シリコ
ン基板とは異なった特性をもつ半導体である。103は
両トランジスタのゲート電極で、ここに加えられる電圧
によりソース104とドレイン105間の電気抵抗が変
化される。
【0017】論理回路における動作は、この電気抵抗の
変化を利用したもので、特にトランジスタのオン/オフ
動作をスイッチングと呼ぶ。図9は、論理動作を行わせ
るべく、図8に示したベーシックセル100に端子と配
線とを取り付けた例を示すものである。
【0018】この例では、P型トランジスタの1つとN
型トランジスタの1つを使用し、インバータ回路が実現
されている。図において、201は、入力電極として作
用する第1層目のメタル配線層で、202は、この入力
電極201とP型,N型トランジスタの両ゲート電極1
03とを接続するためのコンタクトホールである。20
3は、出力電極として作用する第1層目のメタル配線層
であり、204は、この出力電極203とP型,N型ト
ランジスタの両ドレイン105とを結ぶコンタクトホー
ルである。
【0019】しかして、インバータ回路の出力電圧は、
ドレイン105を結ぶコンタクトホール204を経て、
上記出力電極203より出力される。なお、205は、
回路が動作するための電源VDDが与えられる第1層目
のメタル配線層(VDD電極配線)、206は、電源V
SSが与えられる第1層目のメタル配線層(VSS電極
配線)であり、207は、それぞれの電源VDD,VS
SをP型,N型トランジスタの両ソース104に加える
ためのコンタクトホールである。
【0020】このように、トランジスタ素子間の接続を
基本的な論理をもつように、あらかじめ配線したパター
ンを、前記のベーシックセルに対してマクロセルと呼
ぶ。図9の場合には、外枠208により囲まれたメタル
配線層とコンタクトホールのパターン図形の集合が、マ
クロセルである。
【0021】通常、論理回路はゲートを単位として設計
される。このときに使用される基本ゲートが、パーソナ
ライズウェハ作成工程で使用するマクロセルに対応す
る。マクロセルとマクロセルとを接続する配線は、コン
ピュータを使用した自動レイアウト処理によって行われ
る。これは、グリッドと呼ばれる一定の間隔をもった配
線が可能な経路を設定し、グリッド上のみを配線対象と
してパターンレイアウトを行うもので、ルータとして知
られている。
【0022】しかしながら、上記した技術には、従来よ
り種々の問題点が指摘されている。すなわち、ゲートア
レイにおける配線は、各マクロセルの間を特定のアルゴ
リズムにより、グリッド上の配線の位置を決定すること
を繰り返すものであったため、たとえば互いに同じ配線
層において、違う信号レベルをもつ配線どうしの交差が
生じた場合には、配線層間を接続するVIAコンタクト
ホールを発生させ、配線層の変更を行わなければならな
い。
【0023】また、配線が混雑し、グリッドが不足する
場合には、混雑する部分の周辺の他の配線を含む複数の
配線について、改めて経路を変更して配線をやり直す操
作が必要であった。
【0024】これらは、配線にかかる時間を急激に増大
させ、レイアウトの結果を悪化させる。また、配線のや
り直しは、配線パターンができあがるまでの、コンピュ
ータの実行時間の見積りを誤らせる。
【0025】このような場合は、あらかじめ配線された
パターンに対して、不必要な部分を切断する方がむしろ
効率的であるといえる。さらに、2層配線構造をもつゲ
ートアレイの場合、配線数の多さから、配線に必要なグ
リッドを確保するため、マクロセルの配置を行わない配
線専用の領域が設けられる。これにより、使用できない
無効なトランジスタ素子が発生し、最大ユーティリティ
が大きく制限される。このようなゲートアレイを、チャ
ネルタイプのゲートアレイと呼ぶ。
【0026】ゲートアレイでは、必要な基本論理ゲート
をマクロセルという形でパターン化しているが、マクロ
セルを使用したレイアウトにおいては、そのセルの配置
位置を決定するための処理が必要である。
【0027】この処理は、マスタウェハ上に配置されて
いるベーシックセルの配置の方向や配置の順序に大きく
影響を受け、それが、マクロセルの配置の場所や方向に
制約を与える結果となる。
【0028】また、マクロセルのパターンを設計するた
めの期間も必要である。以上のように、マクロセルの概
念は、その設計に必要な作業量を増加させるものである
ため、マクロセルの概念がない方が望ましいといえる。
【0029】各マクロセルに供給される電源は、ベーシ
ックセルやマクロセルの配置方向に依存した配線パター
ンをもつ必要があり、電源配線のための特別な処理が必
要である。そして、電源配線により遮られた各配線層
は、その自由度を失うことになる。
【0030】現在、2層配線構造をもつゲートアレイに
おいては、前記のように、4枚のガラスマスクが必要で
あるが、これは、その枚数分だけウェハ作成工程が長い
ことを示している。
【0031】パーソナライズウェハの作成に必要なガラ
スマスクの枚数を減らし、ウェハ作成工程を短くするこ
とは可能であるが、単純に枚数を減らすと、各層の構成
やそのパターンレイアウトに多大な制限を与えることも
事実である。
【0032】この、ガラスマスクの枚数を1枚に減らす
技術として、たとえば特開平1−117340号公報に
より「マスタースライス方式半導体集積回路装置及びそ
の製造方法」が提案されているが、これは、トランジス
タ素子間を接続するための無効な最上位配線層の領域が
増加し、効率が良くなく、前述したような問題点に対し
ては対処できない。
【0033】また、最上位配線層と以下の配線層とを任
意に接続することもできない。通常、CMOSゲートア
レイでは、P型,N型それぞれのトランジスタ素子をペ
アで配置し、ベーシックセルを構成している。これは、
P型とN型のトランジスタ素子数がペアでない回路の場
合に、空きトランジスタ素子を増加させる。また、複数
のトランジスタ素子を1つのベーシックセルとした場
合、無効トランジスタ素子が顕著に現れる。
【0034】一方、自由な論理プログラミングが可能な
ものの代表として、ヒュージング技術を利用したPAL
が挙げられる。PALは、あらかじめ決められた配列を
もつ論理回路がウェハ上に作成され、各論理回路間は配
線により接続される。この論理回路間の配線の一部に
は、ヒューズと呼ばれる一般の配線よりも電気的に弱い
部分が設けられる。
【0035】しかる後に、専用の書き込み機を用いて回
路に電流が流され、不必要な部分のヒューズが切断され
て希望の回路のみが残されることにより、動作に必要な
論理回路が形成される。
【0036】この他、希望の回路をチップ上に残す方法
としては、レーザカッティング技術やイオンミリング技
術などがある。しかし、PALのヒュージング技術やレ
ーザカッティング技術などによる方法には、ヒューズの
再生が行えない、つまり切断した配線は二度と接続でき
ないという欠点がある。
【0037】また、外部より書き込みのための電圧を印
加するため、特殊な回路が必要となる。さらに、多くの
段数の論理回路を実現できないため、用途が限られるな
どの問題があり、大規模なロジックには対応できない。
【0038】また、FPGAは、電気的に回路を書き込
みまたは消去できる点で優れているが、ゲートアレイな
どと比べると、その集積度やゲート利用効率の点で劣っ
ている。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、非常に複雑で長いウェハ作成工程が必要で
あり、半導体集積回路装置を効率良く製造できないなど
の問題があった。そこで、この発明は、ウェハ作成工程
を簡素化でき、製造の効率が良い半導体集積回路装置を
提供することを目的としている。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の半導体集積回路装置にあっては、シリ
コン基板上に形成された第1,第2の素子パターンと、
前記第1,第2の素子パターンとそれぞれ接続される第
1の配線片、および、少なくとも前記第1,第2の素子
パターンとは接続されない第2の配線片を有する第1層
配線層パターンと、前記第1層配線層パターンの第1の
配線片と前記第1,第2の素子パターンとを接続するコ
ンタクトホールと、任意の論理回路を構成する上で必要
不可欠な形状の配線パターンがあらかじめ配置された
2層配線層パターンと、前記第2層配線層パターンと前
記第1層配線層パターンとを接続するVIAコンタクト
ホールとを有して構成されるものであって、前記第1,
第2の素子パターンと前記コンタクトホールにより接続
された前記第1層配線層パターンと、この第1層配線層
パターンと前記VIAコンタクトホールにより接続され
前記第2層配線層パターンとでマスタウェハを構成
し、前記第2層配線層パターンを選択的に決定される位
置で切断する切断部と、前記第2層配線層パターンの前
記第1層配線層パターンと重なる点で前記VIAコンタ
クトホールを形成する形成部と、一度は切断された前記
第2層配線層パターンの前記切断部を接続し直す復旧部
から構成されている。
【0041】
【作用】この発明は、上記した手段により、最上位の配
線層の切断と1つ下の配線層との接続を選択的に行うこ
とで論理回路を自由に形成できるようになるため、任意
な集積回路の実現が容易に可能となるものである。
【0042】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、本発明にかかるゲートアレイ
の論理回路のパターンレイアウトを概略的に示すもので
ある。
【0043】すなわち、このゲートアレイは、基本論理
ゲートの一つである2入力NAND論理ゲートの、CM
OSトランジスタを用いて構成されるものであり、たと
えばトランジスタ素子,コンタクトホール,第1層メタ
ル配線層,および最上位層としての第2層メタル配線層
の4つのパターンが、階層構造でウェハ状に作成された
2層メタル配線構造となっている。
【0044】図において、10は、第2層メタル配線層
を切断した切断部、11は、第1層メタル配線層と第2
層メタル配線層とを接続するVIAコンタクトホールの
形成部、12は、トランジスタ素子と第1層メタル配線
層とを接続するコンタクトホールによる接続部であり、
13は、入力信号Aが供給される第2層メタル配線層上
の端子、14は、入力信号Bが供給される第2層メタル
配線層上の端子、15は、電源VDDが供給される第2
層メタル配線層上の端子、16は、電源VSSが供給さ
れる第1層メタル配線層上の端子、17は、論理出力Y
が出力される第2層メタル配線層上の端子である。
【0045】ここで、上記レイアウト上の、第2層メタ
ル配線層の切断部10およびVIAコンタクトホールの
形成部11の位置は、特定のアルゴリズムによって決定
される。
【0046】第2層メタル配線層の切断部10は、マス
タウェハの状態において、すでに第2層メタル配線層が
形成されているため、選択的に決定される。VIAコン
タクトホールの形成部11は、論理回路を形成するため
の最少数で構成できる経路が使用される。
【0047】このように、本発明によれば、大規模な論
理回路においてはアレイ状に配置されたベーシックセル
の中から必要なトランジスタ素子を任意に選択、使用す
ることができるため、従来のマクロセルにあるような決
まった大きさや形状を必要としないことが理解できる。
【0048】なお、上記したようなベーシックセルを用
いたパターンレイアウトの作成、第2層メタル配線層の
切断およびVIAコンタクトホールの形成については、
後述する。
【0049】図2は、上記したゲートアレイの論理回路
の構成を示すものである。すなわち、2入力NAND論
理ゲートの入力信号A,Bは、それぞれの端子13,1
4より、P型トランジスタTP1のゲート電極(G)お
よびN型トランジスタTN1のゲート電極(G)、もし
くはP型トランジスタTP2のゲート電極(G)および
N型トランジスタTN2のゲート電極(G)に入力され
る。
【0050】また、電源VDDは、端子15からP型ト
ランジスタTP1,TP2のソース(S)に供給され、
電源VSSは、端子16からN型トランジスタTN1の
ドレイン(D)に供給される。
【0051】そして、各トランジスタTP1,TP2,
TN1,TN2のスイッチングによって論理動作が行わ
れ、端子17より論理出力Yが出力される。次に、ベー
シックセルを用いたマスタウェハの作成について説明す
る。
【0052】図3は、2層メタル配線構造を用いた、本
発明にかかるゲートアレイを構成するためのベーシック
セルを各層ごとに示すものである。同図(a)は、最下
層のトランジスタ素子のパターンであり、P型トランジ
スタTPとN型トランジスタTNとによって構成されて
いる。
【0053】P型トランジスタTPは、ゲート電極
(G)と、これを境に拡散領域をなすソース(S)およ
びドレイン(D)とからなっている。N型トランジスタ
TNは、ゲート電極(G)と、これを境に拡散領域をな
すソース(S)およびドレイン(D)とからなってい
る。
【0054】同図(b)は、コンタクトホールによる接
続部12のパターンであり、P型トランジスタTPのゲ
ート電極(G)と第1層メタル配線層とを接続するため
のホールPg、P型トランジスタTPのソース(S)と
第1層メタル配線層とを接続するためのホールPs、P
型トランジスタTPのドレイン(D)と第1層メタル配
線層とを接続するためのホールPd、およびN型トラン
ジスタTNのゲート電極(G)と第1層メタル配線層と
を接続するためのホールNg、N型トランジスタTNの
ソース(S)と第1層メタル配線層とを接続するための
ホールNs、N型トランジスタTNのドレイン(D)と
第1層メタル配線層とを接続するためのホールNdによ
って構成されている。
【0055】同図(c)は、第1層メタル配線層のパタ
ーンであり、上記コンタクトホールによる接続部12を
介して両トランジスタTP,TNとそれぞれ接続される
配線片yHと、どことも接続されない配線片nHとによ
って構成されている。
【0056】同図(d)は、第2層メタル配線層のパタ
ーンであり、論理回路の構成上、必要不可欠なメタル配
線MHがあらかじめ配置された構成とされている。そし
て、これらの4つのパターンが階層的に順にウェハ状に
作成されることで、図4に示すような、2層メタル配線
構造を用いたマスタウェハのベーシックセルが構成され
る。
【0057】なお、図1に示したような、大規模な論理
回路を構成する場合には、このようなベーシックセルが
アレイ状に配置される。次に、デバイスの作成工程、つ
まり第2層メタル配線層の切断およびVIAコンタクト
ホールの形成について説明する。
【0058】図5は、マスタウェハにおける基本的な配
線の例を示すものである。すなわち、マスタウェハが階
層構造を取ることにより、第1層メタル配線層の第1層
メタル配線21と第2層メタル配線層の第2層メタル配
線22とは互いに交わることなく、点23において、上
下して交差されることになる。
【0059】このように、両者は互いに異なる配線層を
用いているため、電気的な接続をもっていない。図6
は、マスタウェハ上での、第1層メタル配線21と第2
層メタル配線22との電気的接続、および第2層メタル
配線22の切断の例を示すものである。
【0060】マスタウェハ上においては、第1層メタル
配線層の第1層メタル配線21と第2層メタル配線層の
第2層メタル配線22とは、酸化膜24によって絶縁さ
れている(同図(a))。
【0061】この状態において、たとえば第1層メタル
配線21の端子21aまたは端子21bと、第2層メタ
ル配線22の端子22aまたは端子22bとを電気的に
接続しようとする場合、それぞれの配線21,22が交
差する点(形成点)23で両者は接続される、つまりそ
の位置にVIAコンタクトホールが形成される。
【0062】同様に、たとえば第2層メタル配線22の
端子22bのみを切断しようとする場合には、第2層メ
タル配線22上の、第1層メタル配線21と交差する点
23から断切しようとする端子22bまでの間の点(切
断点)25で切り離しが行われる。
【0063】たとえば、第1層メタル配線21の端子2
1a,21bと第2層メタル配線22の端子22aとを
電気的に接続し、かつ第2層メタル配線22の端子22
bを切断しようとする場合には、マスタウェハのパーソ
ナライズ化を行うために、第2層メタル配線22の切断
を行う点25と、両配線21,22間を接続するVIA
コンタクトホールを形成する点23とにそれぞれ開口パ
ターンをもつ1枚目のガラスマスク31が用意される
(同図(b))。
【0064】そして、選択的に決定された開口パターン
をもつガラスマスク31を用いてウェハにエッチング処
理を施すことにより(正しくは、ウェハの上面に上記開
口パターンと同様のレジスト膜が形成され、そのレジス
トにしたがってエッチング処理が行われる)、第2層メ
タル配線22とその下の酸化膜24とに、第1層メタル
配線21を露出させるような深さのホール41,42が
形成される。
【0065】こうして、両配線21,22間を接続する
VIAコンタクトホールを形成する点23と第2層メタ
ル配線22の切断を行う点25とにそれぞれホール4
1,42が形成されることにより、ホール42によって
第2層メタル配線22の端子22aと端子22bとが分
離される。
【0066】なお、切断のみで構成できる回路の場合に
は、当該ウェハが、ウェハ作成工程の最終工程へと進め
られる。また、配線間の接続を行う場合には、VIAコ
ンタクトホールを形成する点23の位置に開口パターン
をもつ2枚目のガラスマスク32が用意される(同図
(c))。
【0067】そして、このマスク32を用いてメタル蒸
着処理が行われる(正しくは、ウェハの上面に上記開口
パターンと同様のレジスト膜が形成され、そのレジスト
にしたがってメタル蒸着処理が行われる)。
【0068】これにより、レジストによってコーティン
グされたホール42の部分にはメタルが存在せず、レジ
ストによってコーティングされていないホール41の部
分にのみメタルが蒸着されて、第1層メタル配線21と
第2層メタル配線22とが電気的に接続される。
【0069】このようにして、第1層メタル配線層と第
2層メタル配線層とは、選択的に決定される、両配線層
の各配線21,22が上下に重なる位置にVIAコンタ
クトホールを形成することで電気的に接続でき、また、
第2層メタル配線層は、選択的に決定される位置で配線
を切断することで電気的に分離でき、任意な回路を自由
に形成することが可能となっている。
【0070】なお、両配線21,22を接続するVIA
コンタクトホールをあらかじめマスタウェハ上に形成し
ておくようにしても良い。たとえば、両配線21,22
間を接続する点23にあらかじめVIAコンタクトホー
ルを形成しておくことにより、第1層メタル配線21の
端子21a,21bと第2層メタル配線22の端子22
a,22bとをあらかじめ接続しておくことができるた
め、この場合、点25の位置で第2層メタル配線22を
切断するのみで同じ回路を形成することが可能となる。
【0071】しかも、使用するガラスマスクの枚数は1
枚で済むため、経済的である。また、本発明によれば、
一度は切断した配線を接続し直すことができ、回路の変
更などが容易に可能となっている。
【0072】図7は、保護膜形成前の、パーソナライズ
ウェハに対する回路変更の例を示すものである。たとえ
ば、図6(c)に示した、第1層メタル配線21の端子
21a,21bと第2層メタル配線22の端子22aと
を接続し、第2層メタル配線22の端子22bのみを切
断した状態において、この第2層メタル配線22の端子
22bを接続する必要が生じた場合、配線22の切断を
行った点25の位置に開口パターンをもつガラスマスク
33が用意される。
【0073】そして、このマスク33を用いて上記した
メタル蒸着処理が同様にして行われる、つまりウェハの
上面に上記開口パターンと同様のレジスト膜が形成さ
れ、そのレジストにしたがってメタル蒸着処理が行われ
る。
【0074】これにより、レジストによってコーティン
グされていないホール42の部分にのみメタルが蒸着さ
れて、一度は切断された第2層メタル配線22が復旧さ
れ、すべての端子21a,21b,22a,22bが電
気的に接続される。
【0075】このようにして、本発明のマスタウェハに
対しては、何度でも任意の回路を書き込むことができ
る。上記したように、第2層メタル配線層の切断および
第1層メタル配線層との接続を選択的に行うことで論理
回路を自由に形成できるようにしている。
【0076】すなわち、最上位の配線層までを論理をも
たない状態で作成することによってマスタウェハを構成
するとともに、マスタウェハ上で選択的に決定された切
断パターンをもつガラスマスクを用いて最上位のメタル
配線層の配線を切断し、さらに最上位のメタル配線層と
1つ下の配線層間の接続を必要に応じて選択的に行える
ようにしている。これにより、2層メタル配線構造を用
いたゲートアレイにおいては、1枚あるいは2枚のガラ
スマスクで任意な集積回路を容易に実現することが可能
となる。したがって、4枚のガラスマスクを用い、かつ
長いパーソナライズウェハの作成工程を必要としていた
従来に比して、大幅な開発期間の短縮が図れるととも
に、開発コストを削減できるものである。
【0077】また、従来のゲートアレイでは、レイアウ
トの設計段階において、マクロセル上での配置,配線と
いった設計処理に長い時間を要していたのに対し、VI
Aコンタクトホールの形成と配線を切断する位置を決定
するだけで開発が可能となるため、設計期間を大幅に短
縮できる。
【0078】さらに、PALなどに用いられるヒュージ
ングやレーザカッティングの技術では復旧できなかった
切断された配線の接続が可能となり、特殊な回路を必要
としたり、用途に制限を受けることなく、何度でも任意
の回路を書き込むことが可能となる。なお、この発明は
上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を変
えない範囲において、種々変形実施可能なことは勿論で
ある。
【0079】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、ウェハ作成工程を簡素化でき、製造の効率が良い半
導体集積回路装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる2層メタル配線構
造を用いたゲートアレイの、論理回路のパターンレイア
ウト例を示す図。
【図2】同じく、ゲートアレイの論理回路の構成例を示
す図。
【図3】同じく、ゲートアレイ用のベーシックセルの概
略を示す図。
【図4】同じく、ベーシックセルの構成例を示す図。
【図5】同じく、マスタウェハ上の基本的な配線の例を
示す図。
【図6】同じく、デバイスの作成工程にかかる動作を説
明するために示す断面図。
【図7】同じく、回路の変更にともなう配線の復旧にか
かる動作を説明するために示す断面図。
【図8】従来技術とその問題点を説明するために示すC
MOSゲートアレイのベーシックセルの構成図。
【図9】同じく、インバータ回路の実現例を示す構成
図。
【符号の説明】
10…切断部、11…形成部、12…接続部、13…入
力信号Aの端子、14…入力信号Bの端子、15…電源
VDDの端子、16…電源VSSの端子、17…論理出
力Yの端子、21…第1層メタル配線、22…第2層メ
タル配線、23…形成点、24…酸化膜、25…切断
点、31,32…ガラスマスク、41,42…ホール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 倫久 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (72)発明者 芥川 雅直 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (72)発明者 上野 浩 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (72)発明者 吉田 絵美子 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (56)参考文献 特開 平5−102322(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/118

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上に形成された第1,第2
    の素子パターンと、前記第1,第2の素子パターンとそれぞれ接続される第
    1の配線片、および、少なくとも前記第1,第2の素子
    パターンとは接続されない第2の配線片を有する 第1層
    配線層パターンと、前記第1層配線層パターンの第1の配線片と前記第1,
    第2の素子パターン とを接続するコンタクトホールと、任意の論理回路を構成する上で必要不可欠な形状の配線
    パターンがあらかじめ配置された 第2層配線層パターン
    と、前記 第2層配線層パターンと前記第1層配線層パターン
    とを接続するVIAコンタクトホールとを有して構成さ
    れる半導体集積回路装置であって、 前記第1,第2の素子パターンと前記コンタクトホール
    により接続された前記第1層配線層パターンと、この第
    1層配線層パターンと前記VIAコンタクトホールによ
    り接続される前記第2層配線層パターンとでマスタウェ
    ハを構成し、 前記第2層配線層パターンを選択的に決定される位置で
    切断する切断部と、 前記第2層配線層パターンの前記第1層配線層パターン
    と重なる点で前記VIAコンタクトホールを形成する形
    成部と 一度は切断された前記第2層配線層パターンの前記切断
    部を接続し直す復旧部と を具備したことを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2の素子パターンのいずれ
    か一方はP型トランジスタであり、前記第1,第2の素
    子パターンのいずれか他方はN型トランジスタであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記VIAコンタクトホールは、あらか
    じめ前記マスタウェハ上に形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の半導体集積回路装置。
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