JP3286889B2 - 無線電話機 - Google Patents

無線電話機

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JP3286889B2
JP3286889B2 JP03227596A JP3227596A JP3286889B2 JP 3286889 B2 JP3286889 B2 JP 3286889B2 JP 03227596 A JP03227596 A JP 03227596A JP 3227596 A JP3227596 A JP 3227596A JP 3286889 B2 JP3286889 B2 JP 3286889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2つの連続しない周
波数帯域を有するシステム、例えば800MHz帯のア
ナログ方式携帯電話およびディジタル方式携帯電話の両
システムに対応した無線電話機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は、特開平7−15240号公報
に示された従来のディジタル方式の無線電話機に用いら
れている高周波局部発信回路のブロック図である。図に
おいて、5は受信(RX)用第2局部発振信号を生成す
る発振器、11は送信用局部発振信号を生成する混合
器、12は送信用局部発振信号から不要波を除去する帯
域ろ波器、15は受信用第1局部発振信号を適正電力に
する増幅器、20aは受信用第1局部発振信号および送
信部(TX)の送信用局部発振信号の源信号となる高周
波信号を生成する発振器、51aは送信波帯周波数にて
直接的に変調をかける変調器、63は受信用第2IF信
号を生成する混合器、64は受信用第1IF周波数帯の
帯域ろ波器、65は受信用第1IF信号を生成する混合
器、69は受信用第1IF信号を増幅する増幅器であ
る。
【0003】この回路では、発振器20aからの受信用
第1局部発振信号と発振器5からの受信用第2局部発振
信号を混合器11にて混合し帯域ろ波器12を経て送信
用局部発振信号と受信用第1局部発振信号を生成してお
り、送信波は送信周波数帯域にて直接的に変調器51a
にて変調している。
【0004】また、図21は、特開平5−244032
号公報に示されたデュアルバンド無線電話機であり、8
00MHz帯および1.5GHz帯ディジタル携帯電話
の両システムに対応した高周波局部発振回路である。図
において、20bは受信用第1局部発振信号となる高周
波信号を生成する発振器、20cは送信用局部発振信号
となる高周波信号を生成する発振器、42はアンテナ装
置、43は送受信波切替器、51bは低域周波数帯域に
て間接的に変調をかける変調器、53aは800MHz
帯システム用送信波帯域ろ波器、53bは1.5GHz
帯システム用送信波帯域ろ波器、54は混合器、55は
送信系IF回路、61は復調器、65は受信用第1IF
信号を生成する混合器、67aは800MHz帯システ
ム用受信波帯域ろ波器、67bは1.5GHz帯システ
ム用受信波帯域ろ波器、68は受信系IF回路である。
【0005】この回路では発振器20b、20cでの発
振周波数を2つの周波数帯域の中間とし、混合器54、
65のアップコンバート特性とダウンコンバート特性と
を利用して異なる2つの送受信周波数帯域に対応してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の高周波局部発振
回路は以上の様に構成されており、図20の場合には送
信と受信の局部発振周波数が同一である為、送受別々の
周波数には対応できず2つの任意の送受信周波数帯域に
対応するには、本回路が2系統必要となり高周波局部発
振回路が大型化してしまうという問題点がある。
【0007】例えば800MHz帯のアナログ方式、デ
ィジタル方式の携帯電話機を例にすると、その周波数構
成は図7の様になっており、アナログ方式とディジタル
方式とでは送受周波数間隔が異なっている。従って図2
0のような回路構成でこの両システムに対応するために
は各方式毎に独立に発振器5、20a等の回路が必要と
なってしまう。
【0008】また図21の場合では2つの任意の送受信
周波数帯域に対応するには、送信用局部発振信号を生成
する発振器と受信用局部発振信号を生成する発振器とが
別々に必要となり高周波局部発振回路が大型化してしま
うという問題点と、IF周波数が高周波局部発振回路か
ら決定される為、市販されている安価なフィルタ等の汎
用部品をIF系回路に使用できないという問題点があっ
た。
【0009】この発明は上記の様な問題点を解決するた
めになされたものであり、周波数帯域が任意である2つ
のシステム、例えば800MHz帯のアナログ方式携帯
電話とディジタル方式携帯電話の両システムに対応す
る、小形でかつ安価に構成できる無線電話機を得ること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る無線電話機は、第1の送信バンドと第1の受信バンド
で構成される第1バンド、および第2の送信バンドと第
2の受信バンドで構成される第2バンドの無線信号を送
受信する無線電話機において、複数の周波数信号を生成
する信号発振手段、この信号発振手段で生成された第1
の送信バンドの周波数と等しい第1送信バンド用局部発
振信号または第2の送信バンドの周波数と等しい第2送
信バンド用局部発振信号を入力し、ベースバンド信号に
より変調して出力する変調手段、前記第1または第2の
受信バンドの受信信号を入力し、前記信号発振手段で生
成された所定の第1受信用局部発振信号と周波数混合し
て、前記第1バンドの送受信周波数差と等しい周波数の
第1受信中間周波数信号を出力する第1受信混合器を備
え、前記信号発振手段は前記第1バンドの送受信周波数
差と前記第2バンドの送受信周波数差との差分に等しい
周波数信号を出力する発振器を含み構成され、この発振
器の出力信号に所定の周波数信号を混合して前記第1送
信バンド用局部発振信号および第2送信バンド用局部発
振信号を生成するものである。また、この発明の請求項
2に係る無線電話機は、第1の送信バンドと第1の受信
バンドで構成される第1バンド、および第2の送信バン
ドと第2の受信バンドで構成される第2バンドの無線信
号を送受信する無線電話機において、複数の周波数信号
を生成する信号発振手段、この信号発振手段で生成され
た第1の送信バンドの周波数と等しい第1送信バンド用
局部発振信号または第2の送信バンドの周波数と等しい
第2送信バンド用局部発振信号を入力し、ベースバンド
信号により変調して出力する変調手段、前記第1または
第2の受信バンドの受信信号を入力し、前記信号発振手
段で生成された所定の第1受信用局部発振信号と周波数
混合して、前記第1バンドの送受信周波数差と等しい周
波数の第1受信中間周波数信号を出力する第1受信混合
器、前記第1受信中間周波数信号を入力し、前記信号発
振手段で生成された第2受信用局部発振信号と周波数混
合して、所定周波数の第2受信中間周波数信号を出力す
る第2受信混合器を備え、前記信号発振手段は前記第2
受信用局部発振信号を出力する発振器を含み構成され、
この発振器の出力信号に所定の周波数信号を混合して前
記第1送信バンド用局部発振信号および前記第1の受信
バンドに対応する前記第1受信用局部発振信号を生成す
るものである。また、この発明の請求項3に係る無線電
話機は、第1の送信バンドと第1の受信バンドで構成さ
れる第1バンド、および第2の送信バンドと第2の受信
バンドで構成される第2バンドの無線信号を送受信する
無線電話機において、複数の周波数信号を生成する信号
発振手段、この信号発振手段で生成された第1の送信バ
ンドの周波数と等しい第1送信バンド用局部発振信号ま
たは第2の送信バンドの周波数と等しい第2送信バンド
用局部発振信号を入力し、ベースバンド信号により変調
して出力する変調手段、前記第1または第2の受信バン
ドの受信信号を入力し、前記信号発振手段で生成された
所定の第1受信用局部発振信号と周波数混合して、前記
第1バンドの送受信周波数差と等しい周波数の第1受信
中間周波数信号を出力する第1受信混合器、前記第1受
信中間周波数信号を入力し、前記信号発振手段で生成さ
れた第2受信用局部発振信号と周波数混合して、所定周
波数の第2受信中間周波数信号を出力する第2受信混合
器を備え、前記信号発振手段は、前記第1送信バンド用
局部発振信号および第2送信バンド用局部発振信号を前
記第2受信用局部発振信号に所定の周波数信号を混合し
生成するものである。また、この発明の請求項4に係る
無線電話機は、請求項3における無線電話機であって、
前記信号発振手段は、前記第2受信用局部発振信号を出
力する第1発振器と、前記第1バンドの送受信周波数差
と前記第2バンドの送受信周波数差との差分に等しい周
波数信号を出力する第2発振器と、前記第1発振器の出
力信号と混合され前記第1送信バンド用局部発振信号と
なる周波数信号を出力する第1可変周波数発振器と、前
記第1発振器の出力信号と混合され前記第2送信バンド
用局部発振信号となる周波数信号を出力する第2可変周
波数発振器とを含み構成され、前記第1の受信バンドに
対応する前記第1受信用局部発振信号が、前記第1可変
周波数発振器の出力信号と前記第1発振器の出力信号を
周波数混合して生成され、前記第2の受信バンドに対応
する前記第1受信用局部発振信号が、前記第2可変周波
数発振器の出力信号と前記第1発振器の出力信号を周波
数混合し、さらに前記第2発振器の出力信号を周波数混
合して生成されるものである。また、この発明の請求項
5に係る無線電話機は、請求項3における無線電話機で
あって、前記信号発振手段は、前記第2受信用局部発振
信号を出力する第1発振器と、この第1発振器の出力信
号と混合され前記第1送信バンド用局部発振信号となる
周波数信号を出力する第1可変周波数発振器と、前記第
1発振器の出力信号と混合され前記第2送信バンド用局
部発振信号となる周波数信号を出力する第2可変周波数
発振器と、前記第2の受信バンドに対応する前記第1受
信用局部発振信号を出力する第3可変周波数発振器とを
含み構成され、前記第1の受信バンドに対応する前記第
1受信用局部発振信号が、前記第1可変周波数発振器の
出力信号と前記第1発振器の出力信号を周波数混合して
生成されるものである。また、この発明の請求項6に係
る無線電話機は、請求項3における無線電話機であっ
て、前記信号発振手段は、前記第2受信用局部発振信号
を出力する第1発振器と、この第1発振器の出力信号と
混合され前記第1送信バンド用局部発振信号となる周波
数信号を出力する第1可変周波数発振器と、前記第1発
振器の出力信号と混合され前記第2送信バンド用局部発
振信号となる周波数信号を出力する第2可変周波数発振
器と、前記第2可変周波数発振器の出力信号と混合され
前記第2の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
振信号となる周波数信号を出力する第2発振器とを含み
構成され、前記第1の受信バンドに対応する前記第1受
信用局部発振信号が、前記第1可変周波数発振器の出力
信号と前記第1発振器の出力信号を周波数混合して生成
されるものである。
【0011】また、この発明の請求項7に係る無線電話
機は、第1の送信バンドと第1の受信バンドで構成され
る第1バンド、および第2の送信バンドと第2の受信バ
ンドで構成される第2バンドの無線信号を送受信する無
線電話機において、この信号発振手段で生成され第1お
よび第2の送信バンドと異なる送信中間周波数信号を入
力し、ベースバンド信号により変調して出力する変調手
段、前記変調手段が出力する信号を入力し、前記信号発
振手段で生成された所定の送信用局部発振信号と周波数
混合して、前記第1または第2の送信バンドの送信信号
を出力する送信混合器、前記第1または第2の受信バン
ドの受信信号を入力し、前記信号発振手段で生成された
所定の第1受信用局部発振信号と周波数混合して、前記
第1バンドの送受信周波数差と等しい周波数の第1受信
中間周波数信号を出力する第1受信混合器、この第1受
信中間周波数信号を入力し、前記信号発振手段で生成さ
れ前記送信中間周波数信号と等しい周波数の第2受信用
局部発振信号と周波数混合して、所定周波数の第2受信
中間周波数信号を出力する第2受信混合器を備えたもの
である。また、この発明の請求項8に係る無線電話機
は、請求項7における無線電話機であって、前記信号発
振手段は、前記送信中間周波数信号および前記第2受信
用局部発振信号を出力する第1発振器と、前記第1の送
信バンドに対応する前記送信用局部発振信号を出力する
第1可変周波数発振器と、前記第2の送信バンドに対応
する前記送信用局部発振信号を出力する第2可変周波数
発振器と、第2バンドの送受信周波数差と第1受信中間
周波数信号との周波数差に等しい周波数信号を出力する
第2発振器とを含み構成され、前記第1の受信バンドに
対応する前記第1受信用局部発振信号が、前記第1発振
器の出力信号と前記第1可変周波数発振器の出力信号を
周波数混合して生成され、前記第2の受信バンドに対応
する前記第1受信用局部発振信号が、前記第1発振器の
出力信号と前記第2可変周波数発振器の出力信号を周波
数混合し、さらに前記第2発振器の出力信号と周波数混
合して生成されるものである。また、この発明の請求項
9に係る無線電話機は、請求項7における無線電話機で
あって、前記信号発振手段は、前記送信中間周波数信号
および前記第2受信用局部発振信号を出力する第1発振
器と、前記第1の送信バンドに対応する前記送信用局部
発振信号を出力する第1可変周波数発振器と、前記第2
の送信バンドに対応する前記送信用局部発振信号を出力
する第2可変周波数発振器と、第2の受信バンドに対応
する前記第1受信用局部発信信号を出力する第3可変周
波数発振器とを含み構成され、前記第1の受信バンドに
対応する前記第1受信用局部発振信号が、前記第1発振
器の出力信号と前記第1可変周波数発振器の出力信号を
周波数混合して生成されるものである。また、この発明
の請求項10に係る無線電話機は、請求項7における無
線電話機であって、前記信号発振手段は、前記送信中間
周波数信号および前記第2受信用局部発振信号を出力す
る第1発振器と、前記第1の送信バンドに対応する前記
送信用局部発振信号を出力する第1可変周波数発振器
と、前記第2の送信バンドに対応する前記送信用局部発
振信号を出力する第2可変周波数発振器と、前記第2可
変周波数発振器の出力信号と混合され前記第2の受信バ
ンドに対応する前記第1受信用局部発信信号となる周波
数信号を出力する第2発振器とを含み構成され、前記第
1の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発振信号
が、前記第1発振器の出力信号と前記第1可変周波数発
振器の出力信号を周波数混合して生成されるものであ
る。
【0012】また、この発明の請求項11に係る無線電
話機は、請求項4から6、8から10のいずれかにおけ
る無線電話機であって、前記第1可変周波数発振器と前
記第2可変周波数発振器は共通の可変周波数発振器で構
成され、前記第1バンドまたは第2バンドに対応する周
波数信号をそれぞれ切り換えて出力するものである。さ
らに、この発明の請求項12に係る無線電話機は、請求
項4から6、8から10のいずれかにおける無線電話機
であって、前記第1、第2および第3可変周波数発振器
は、その周波数可変幅が、前記第1バンドのバンド幅と
前記第2バンドのバンド幅の大きい方と等しいもしくは
大きく、前記第1バンドのバンド幅と前記第2バンドの
バンド幅の和と等しいもしくは小さいものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について説
明を行う。ここでは具体数値例での説明に入る前に、先
ずモデル化した無線電話機による本発明のシステム概念
について述べる。
【0014】発明の実施の形態1.図1はこの発明の一
実施形態を示す無線電話機のモデル化したシステムブロ
ック図であり、送信周波数帯域にて直接的に送信信号の
変調を行う場合を示す。図において、100は少なくと
も1つの可変周波数発振器である電圧制御発振器および
1つないし複数の低周波固定発振器により構成された、
複数の基準発振信号を生成する基準発振手段、101は
この基準発振信号の混合、切換、合成等の操作により送
信用局部発振信号を生成する送信用局部発振手段、51
aはこの送信用局部発信信号をベースバンド信号により
直接的に変調し送信波を生成する変調器、102は同じ
く前記基準発振信号の混合、切換、合成等の操作により
受信用局部発振信号を生成する受信用局部発振手段、6
5は受信波と前記受信用局部発信信号とを混合し受信中
間周波数friの受信第1IF信号を生成する混合器、
103はこの受信第1IF信号を受信処理する中間周波
受信手段である。その他の符号については従来例と同じ
である。このような無線電話機において、2つの異なる
バンド、つまり第1のバンド(送信バンド中心周波数F
t1、受信バンド中心周波数Fr1、バンド幅B1、以
下「バンド1」という)および第2のバンド(送信バン
ド中心周波数Ft2、受信バンド中心周波数Fr2、バ
ンド幅B2、以下「バンド2」という)の無線信号を送
受信することを考える。システム構成を簡単にするため
の基本的な要求項目としては、以下の項目が考えられ
る。 受信系の受信中間周波周波数friは、両バンドで
共通とする。つまり中間周波受信手段を両バンドで共用
する。 送信用および受信用局部発振手段内の構成を簡単化
するため、発振信号の周波数を共通化する。 これらの要求の1実現例としては、例えば次の要求を満
たす周波数設定が考えられる。 (a) 受信中間周波数friをいずれかのバンドの送・受
信周波数差に設定する。 (b) 上記の中間周波数friに対応したバンドの受信用
局部発振信号の周波数を送信用局部発振信号の周波数と
一致させる。
【0015】図2は、前記要求(a),(b) を実現するため
に設定された、バンド1、2それぞれにおける、図1の
システム内各部の信号(送信用局部発信信号、受信第1
IF信号、受信用局部発信信号)の周波数を示す。また
図において、ケース1は前記要求(a) における受信中間
周波数friをバンド1の送・受信周波数差とした場
合、ケース2はfriをバンド2の送・受信周波数差と
した場合を示す。このような無線電話機の動作を図2の
ケース1の場合について説明する。 (送信系) バンド1:図2に示す周波数(Ft1-(B1/2) 〜 Ft1+(B1/
2))の送信用局部発信信号をベースバンド信号により直
接的に変調してバンド1の送信波(送信バンド中心周波
数Ft1、バンド幅B1)が生成される。 バンド2:図2に示す周波数(Ft2-(B2/2) 〜 Ft2+(B2/
2))の送信用局部発信信号をベースバンド信号により直
接的に変調してバンド2の送信波(送信バンド中心周波
数Ft2、バンド幅B2)が生成される。 (受信系) バンド1:図2に示す周波数(Ft1-(B1/2) 〜 Ft1+(B1/
2))の受信用局部発信信号により、バンド1の受信波
(受信バンド中心周波数Fr1、バンド幅B1)をダウ
ンコンバートし、受信中間周波数friが|Ft1−F
r1|の受信第1IF信号を生成する。ここで、| F
t1−Fr1|は Ft1−Fr1の絶対値を表し、F
t1(受信用局部発信信号の周波数)>Fr1の場合
(アッパーローカルの場合)にはFt1−Fr1、 F
t1(受信用局部発信信号の周波数)<Fr1の場合
(ローアーローカルの場合)にはFr1−Ft1とな
る。 バンド2:図2に示す周波数(Fr2±fri-(B2/2) 〜 Fr2
±fri+(B2/2)、ここでfriは上記バンド1で示した|
Ft1−Fr1|である)の受信用局部発信信号によ
り、バンド2の受信波(受信バンド中心周波数Fr2、
バンド幅B2)をダウンコンバートし、受信中間周波数
friが|Ft1−Fr1|の受信第1IF信号を生成
する。ここで、上記受信用局部発信信号の周波数の複号
±において+はアッパーローカルの場合を、−はローア
ーローカルの場合を示す。 以上のように、バンド1において送信用・受信用局部発
信周波数をFt1-(B1/2)〜 Ft1+(B1/2) と共通周波数とし
(上記要求(b))、バンド2において送信用局部発信周
波数をFt2-(B2/2) 〜 Ft2+(B2/2)、受信用局部発信周波
数をFr2±fri-(B2/2) 〜 Fr2±fri+(B2/2)とすることに
より、受信中間周波数friを|Ft1−Fr1|とバ
ンド1、2において共通化(上記要求(a))することが
できる。つまり中間周波受信手段の共用化が可能とな
る。
【0016】以上の議論はケース2においても同様に成
り立つ。
【0017】発明の実施の形態2.図3はこの発明の他
の実施形態を示す無線電話機のモデル化したシステムブ
ロック図であり、送信周波数帯域より低い周波数にて間
接的に送信信号の変調を行う場合を示す。図1における
実施形態1との相違は、図3の場合には、変調器51b
は、送信バンドより低い周波数ftiの発振信号をベー
スバンド信号により変調して周波数ftiの送信IF信
号を生成し、その後この送信IF信号と送信用局部発信
信号とを混合器54にて混合し、送信波を生成している
点である。その他は実施形態1と同じである。
【0018】図4は上記実施形態1の場合と同じ考え方
で設定された、バンド1、2それぞれにおける、図3の
システム内各部の信号(送信用局部発信信号、受信第1
IF信号、受信用局部発信信号)の周波数を示す。また
図において、ケース3、4はそれぞれ図2におけるケー
ス1、2の場合に相当する。このような無線電話機の動
作を図4のケース3の場合について説明する。 (送信系) バンド1:図4に示す周波数(Ft1±fti-(B1/2) 〜 Ft1
±fti +(B1/2))の送信用局部発信信号と、ベースバン
ド信号により周波数ftiの発信信号を変調して生成さ
れた周波数ftiの送信IF信号とを混合し、バンド1
の送信波(送信バンド中心周波数Ft1、バンド幅B
1)が生成される。ここで上記送信用局部発信信号の周
波数の複号±において+は混合器54のダウンコンバー
ト特性(送信波周波数=送信用局部発信周波数−送信I
F信号周波数)を使用した場合を、−は混合器54のア
ップコンバート特性(送信波周波数=送信用局部発信周
波数+送信IF信号周波数)を使用した場合を示す。 バンド2:図4に示す周波数(Ft2±fti-(B2/2) 〜 Ft2
±fti +(B2/2))の送信用局部発信信号と、ベースバン
ド信号により周波数ftiの発信信号を変調して生成さ
れた周波数ftiの送信IF信号とを混合し、バンド2
の送信波(送信バンド中心周波数Ft2、バンド幅B
2)が生成される。ここで上記送信用局部発信信号の周
波数の複号±は、バンド1における説明と同じ使い分け
をするものとする。 (受信系) バンド1:前記実施形態1で説明したケース1の(受信
系)のバンド1における動作と同じである。 バンド2:前記実施形態1で説明したケース1の(受信
系)のバンド2における動作と同じである。 以上のように、バンド1において送信用局部発信周波数
をFt1±fti -(B1/2) 〜Ft1±fti +(B1/2)、受信用局部
発信周波数をFt1-(B1/2) 〜 Ft1+(B1/2) とし、バンド
2において送信用局部発信周波数をFt2±fti -(B2/2)
〜 Ft2±fti +(B2/2)、受信用局部発信周波数をFr2±fr
i-(B2/2) 〜 Fr2±fri+(B2/2)とすることにより、受信
中間周波数friを|Ft1−Fr1|とバンド1、2
において共通化することができる。つまり中間周波受信
手段の共用化が可能となる。
【0019】以上の議論はケース4においても同様に成
り立つ。
【0020】なお、上記実施形態1、2の説明では、基
準発振手段100、送信用局部発振手段101、受信用
局部発振手段102の具体的構成については触れずに、
これらの手段によって得られる各部の周波数設定のみに
ついて述べた。これらの手段の具体的構成については実
施形態3以降で述べるが、本発明では構成の簡略化とい
う要請から、次の基本要求を満たすよう配慮した。 (c) 基準発振手段100を構成する、可変周波数発振
器、固定周波数発振器の数を極力少なくする。つまり基
準発振信号の数を必要最低限に抑える。 (d) 可変周波数発振器の周波数可変幅は、極力狭くす
る。つまりシステム各部の必要な可変周波数信号は前記
可変周波数発振器からの信号と固定周波数発振器からの
信号との組合せで生成する。(可変周波数発振器の周波
数可変幅Δ1に対する制約条件として、バンド1のバン
ド幅B1とバンド2のバンド幅B2を用いて、 max(B1,B2)≦Δ1≦B1+B2 なる設定( max(B1,B2)は、B1,B2の
内、大きい方を表す)とし、この条件のもとで具体的な
構成を実現するものとした) (e) 基準発振信号の周波数は、送・受信用局部発振手段
内での基準発振信号の混合、切換、合成等の操作の数が
極力少なくなるよう設定する。
【0021】以下、具体的なシステムとして、図7にそ
の周波数構成を示す800MHz帯のアナログ方式、デ
ィジタル方式の両システムに対応する無線電話機を取り
上げ説明を行う。以下の具体例では、例えばアナログ方
式の周波数帯域が上記のバンド1に、ディジタル方式の
周波数帯域が上記のバンド2に対応していることにな
る。
【0022】発明の実施の形態3.図5はこの発明の他
の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図であ
る。本実施形態は、図7に示す800MHz帯のアナロ
グ方式およびディジタル方式の両方式に対応したもので
あり、両方式の送信周波数帯域にて直接的に送信信号の
変調を行う場合を示す。図において、1は発振周波数が
可変である高周波電圧制御発振器、2はこの高周波電圧
制御発振器1の発振周波数を安定させかつ発振周波数帯
域内で周波数を可変制御する為の周波数可変PLL回
路、3は固定の発振周波数を発生させる発振器、4は発
振器3の発振周波数を安定させる為の固定分周PLL回
路、5は受信用第2局部発振周波数を発生させる発振
器、6は発振器5の発振周波数を安定させる為の固定分
周PLL回路、7は電圧制御発振器1の出力を安定させ
る緩衝増幅器、8は発振器3の出力を安定させる緩衝増
幅器、9は発振器5の出力を安定させる緩衝増幅器、10
は発振器3から出力される高調波周波数成分を減衰させ
る為の低域ろ波器、13は受信用第1局部発振信号の周波
数を切替える為の高周波スイッチ回路、14は送信用局部
発振信号を適正電力にする増幅器、16は信号を2系統に
分ける高周波分配器、41は送信波をアンテナに送出し受
信波をアンテナから受ける送受分波器、52は送信波を増
幅する増幅器、62は第2IF周波数の帯域ろ波器、66は
受信波を増幅する低雑音増幅器であり、11〜12、15、4
2、51a、61、63〜65は従来回路と全く同一のものであ
る。また図1のブロック図と対応づけると、図1の基準
発振手段100は図5の1〜9で構成され、図1の送信
用局部発振手段101、受信用局部発振手段102は図
5の10〜16で構成され、図1の中間周波受信手段1
03は図5の61〜64で構成されていることになる。
なお、本実施形態以降の説明の中で使用される「受信用
第1局部発振信号」は図1、3中の「受信用局部発振信
号」に相当する。
【0023】図6は本実施形態における送・受信用局部
発振周波数、受信中間周波数の設定を示す。ここで、受
信第1IF信号の周波数である受信中間周波数friは
ディジタル方式における送・受信周波数差130MHz
に設定されている。また、受信用局部発振周波数は受信
波周波数に対しアッパーローカルとなるよう設定されて
いる。この周波数関係を得るために、基準発振手段内の
各発振器は次の周波数を生成するようにした。 発振器3:デジタル方式の送・受信周波数差(=130
MHz)とアナログ方式の送・受信周波数差(=55M
Hz)との差である75MHzの信号を生成する。 発振器5:450KHzの受信用第2IF周波数を得る
ために、129.55MHzの信号を生成する。 電圧制御発振器1:アナログ方式の帯域(=15MH
z)とディジタル方式の帯域(=16MHz)との和が
31MHzとなること、さらに両方式の送信帯域が隣接
し連続帯域となっている(図7参照)ことから、周波数
可変幅は31MHzとする。送信波と電圧制御発振器と
の周波数を一致させないため(同一周波数に設定する
と、送信波の一部が電圧制御発振器の回路系に回り込
み、信号精度の低下等のシステム性能の劣化を引き起こ
す場合がある)、送信用局部発振周波数より上記発振器
3の周波数(=75MHz)分だけ高い1000〜10
31MHzの信号を生成する。
【0024】前記の様に構成された無線電話機において
は、次の様にアナログ方式周波数帯域とディジタル方式
周波数帯域に対応する。
【0025】アナログ方式周波数に対応する場合には電
圧制御発振器1は1000〜1015MHz、発振器3
は75MHzにて各々発振され、電圧制御発振器1と発
振器3との信号を混合器11にてダウンコンバートし周波
数925〜940MHzを得て、その信号を帯域ろ波器
12を経て分配器16にて分配し増幅器14を経由して送信用
局部発振信号として変調器51aに供給する。また、電圧
制御発振器1にて発生する信号を高周波スイッチ回路13
にて選択し、増幅器15を経由し周波数1000〜101
5MHzを受信用第1局部発振信号の上側局部発振周波
数(アッパーローカル)として第1混合器65に供給す
る。さらに、受信用第2局部発振信号は発振器5にて発
生させ、混合器63へ供給する。
【0026】ディジタル方式周波数に対応する場合に
は、電圧制御発振器1は1015〜1031MHz、発
振器3は75MHzにて各々発振され、電圧制御発振器
1と発振器3との信号を混合器11にてダウンコンバート
し周波数940〜956MHzを得て、その信号を帯域
ろ波器12を経て分配器16にて分配し送信用局部発振信号
として増幅器14を経て変調器51aに供給すると共に、分
配器16にて分配されたもう一つの信号を高周波スイッチ
回路13にて選択し受信用第1局部発振信号として増幅器
15を経て混合器65へ供給する。また、受信用第2局部発
振信号はアナログ方式時と同様に発振器5にて発生さ
せ、混合器63へ供給する。
【0027】実施形態3は上記の様に構成されており、
周波数可変の高周波電圧制御発振器が1つで構成され、
局部発振回路中の帯域ろ波器も1つである為、小形化が
可能であり、高周波局部発振回路としてのLSI化が比
較的容易であり、安価になる。また、局部発振回路中の
混合器がひとつである為送信スプリアス波が発生しにく
い。
【0028】発明の実施の形態4.図8はこの発明の他
の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図であ
る。本実施形態は実施形態3と同様、図7に示す800
MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両方式
に対応したものであり、両方式の送信周波数帯域にて直
接的に送信信号の変調を行う場合を示す。図において、
1〜16、41〜42、51a〜52、61〜66は図5と全く同一で
ある。17は発振器5から出力される高調波周波数成分を
減衰させる為の低域ろ波器、18は高周波信号を混合する
混合器、19はこの混合器18の出力信号から不要波を除去
する帯域ろ波器である。また図1のブロック図と対応づ
けると、図1の送信用局部発振手段101、受信用局部
発振手段102は図5の10〜19で構成されているこ
とになる。
【0029】本実施形態における送・受信用局部発振周
波数、受信中間周波数の設定は、実施形態3と同様図6
の通りである。この周波数関係を得るために、基準発振
手段内の各発振器は次の周波数を生成するようにした。 発振器3:実施形態3と同様に、75MHzの信号を生
成する。 発振器5:実施形態3と同様に、129.55MHzの
信号を生成する。 電圧制御発振器1:実施形態3と同様に、周波数可変幅
は31MHzとする。送信波と電圧制御発振器との周波
数を一致させないため、送信用局部発振周波数より上記
発振器5の周波数(=129.55MHz)分だけ低い
795.45〜826.45MHzの信号を生成する。
【0030】図8ではアナログ方式周波数に対応する場
合には電圧制御発振器1にて発生される周波数795.
45〜810.45MHzの信号と発振器5にて発生す
る周波数129.55MHzの信号を混合器11にてアッ
プコンバートし、帯域ろ波器12を経て分配器16で分配し
増幅器14を経由して周波数925〜940MHzの送信
用局部発振信号として変調器51aへ供給する。さらに分
配器16にて分配されたもう一方の信号は、発振器3にて
発生した周波数75MHzの信号と混合器18にてアップ
コンバートし周波数1000〜1015MHzを得て帯
域ろ波器19、増幅器15を経て受信用上側局部発振信号と
して混合器65へ供給する。この際、高周波スイッチ回路
13は接続状態となる。また、受信用第2局部発振信号と
しては発振器5にて発生させた信号をそのまま混合器63
へ供給する。
【0031】ディジタル方式周波数に対応する場合には
電圧制御発振器1にて発生される周波数810.45〜
826.45MHzの信号と発振器5にて発生する周波
数129.55MHzの信号を混合器11にてアップコン
バートし、帯域ろ波器12を経て分配器16で分配し増幅器
14を経由して周波数940〜956MHzの送信用局部
発振信号として変調器51aへ供給する。さらに、分配器1
6にて分配されたもう一方の信号は混合器18、帯域ろ波
器12、増幅器15を経て周波数940〜956MHzの受
信用上側局部発振信号として混合器65へ供給する。この
際、高周波スイッチ回路13は切断状態とし、発振器3に
て発生する信号を遮断して置くことにより、混合器18を
増幅器として働かせる。なお、受信用第2局部発振信号
としてはアナログ方式時と同様に発振器5にて発生させ
た信号をそのまま混合器63へ供給する。
【0032】ディジタル方式時には75MHzを使用し
ない為、発振器3、固定分周PLL回路4、緩衝増幅器
8の電源を切断することができ、消費電流の削減が可能
である。
【0033】上記実施形態4では電圧制御発振器1の発
振周波数をアナログ方式時1054.55〜1069.
55MHz、ディジタル方式時1069.55〜108
5.55MHzとしても、混合器11のダウンコンバート
特性を利用すれば上記と同様な結果を得ることができ
る。また、発振器3の発振周波数を185MHzとして
もアナログ方式時に混合器18のダウンコンバート特性を
利用し、受信用第1局部発振信号を下側局部発振信号7
40〜755MHzとすることにより上記と同様な結果
を得ることができる。
【0034】実施形態4は上記の様に構成されており、
周波数可変の高周波電圧制御発振器が1つで構成され、
局部発振回路中の帯域ろ波器も2つである為、小形化が
可能であり、高周波局部発振回路としてのLSI化が比
較的容易であり、安価になる。また、ディジタル方式時
には一部回路の電源を切断することができ、低消費電流
化に適している。
【0035】発明の実施の形態5.図9はこの発明の他
の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図であ
る。本実施形態は実施形態3と同様、図7に示す800
MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両方式
に対応したものであり、両方式の送信周波数帯域にて直
接的に送信信号の変調を行う場合を示す。図において、
21は温度補償水晶発振器、22は温度補償水晶発振器21に
て発生した信号を5倍に逓倍する高周波逓倍器であり、
1〜2、5〜7、9〜19、41〜42、51a〜52、61〜66は
図8と全く同一である。また図1のブロック図と対応づ
けると、図1の基準発振手段100は図9の1、2、5
〜7、9、21、22で構成されされていることにな
る。
【0036】本実施形態における送・受信用局部発振周
波数、受信中間周波数の設定は、実施形態3と同様図6
の通りである。 図9の回路は基本的には図8と同じで
あるが、図8の発振器3にて発生させる75MHz周波
数信号の代わりに、温度補償水晶発振器21の周波数を1
5MHzとしてその信号を高周波逓倍器22にて5倍、つ
まり75MHzとして使用する。
【0037】上記実施形態5でも電圧制御発振器1の発
振周波数をアナログ方式時1054.55〜1069.
55MHz、ディジタル方式時1069.55〜108
5.55MHzとしても、混合器11のダウンコンバート
特性を利用すれば上記と同様な結果を得ることができ
る。
【0038】実施形態5は上記の様に構成されており、
75MHz発振器が不要である為、小形化が可能であ
り、高周波局部発振回路としてのLSI化が比較的容易
であり、安価になる。
【0039】なお、本明細書中に記述される他の実施形
態においても本実施形態5と同様に温度補償水晶発振器
の逓倍により75MHzを発生させることは可能であ
る。
【0040】発明の実施の形態6.図10はこの発明の
他の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図で
ある。本実施形態は実施形態3と同様、図7に示す80
0MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両方
式に対応したものであり、両方式の送信周波数帯域にて
直接的に送信信号の変調を行う場合を示す。図におい
て、1〜2、5〜7、9、11〜16、41〜42、51a〜52、6
1〜66は図5と全く同一であり、23は発振周波数が可変
である電圧制御発振器、24はこの電圧制御発振器23の出
力を安定させる緩衝増幅器、25は電圧制御発振器23の発
振周波数を安定させかつ発振周波数帯域内で周波数を可
変制御する為の可変分周PLL回路である。また図1の
ブロック図と対応づけると、図1の基準発振手段100
は図10の1、2、5〜7、9、23〜25で構成さ
れ、図1の送信用局部発振手段101、受信用局部発振
手段102は図10の11〜17で構成されていること
になる。
【0041】本実施形態における送・受信用局部発振周
波数、受信中間周波数の設定は、実施形態3と同様図6
の通りである。この周波数関係を得るために、基準発振
手段内の各発振器は次の周波数を生成するようにした。 発振器5:実施形態3と同様に、129.55MHzの
信号を生成する。 電圧制御発振器1:実施形態4と同様に、795.45
〜826.45MHzの信号を生成する。 電圧制御発振器23:アナログ方式時の受信用局部発振
周波数である1000〜1015MHzの信号を生成す
る。
【0042】図10ではアナログ方式周波数に対応する
場合には電圧制御発振器1にて発生される周波数79
5.45〜810.45MHzの信号と発振器5にて発
生する周波数129.55MHzの信号を混合器11にて
アップコンバートし、帯域ろ波器12を経て分配器16で分
配し増幅器14を経由して周波数925〜940MHzの
送信用局部発振信号として変調器51aへ供給する。ま
た、電圧制御発振器23にて発生される周波数1000〜
1015MHzの信号を高周波スイッチ回路13にて選択
し、増幅器15を経由し受信用上側局部発振信号として混
合器65へ供給する。さらに、受信用第2局部発振信号と
しては発振器5にて発生させた信号をそのまま混合器63
へ供給する。
【0043】ディジタル方式周波数に対応する場合には
電圧制御発振器1にて発生される周波数810.45〜
826.45MHzの信号と発振器5にて発生する周波
数129.55MHzの信号を混合器11にてアップコン
バートし、帯域ろ波器12を経て分配器16で分配し増幅器
14を経由して周波数940〜956MHzの送信用局部
発振信号として変調器51aへ供給する。さらに、分配器1
6にて分配されたもう一方の信号は高周波スイッチ回路1
3にて選択し、増幅器15を経て周波数940〜956M
Hzの受信用上側局部発振信号として混合器65へ供給す
る。また、受信用第2局部発振信号としてはアナログ方
式時と同様に発振器5にて発生させた信号をそのまま混
合器63へ供給する。
【0044】ディジタル方式時には周波数1000〜1
015MHzは不要であり、電圧制御発振器23、緩衝増
幅器24、固定分周PLL回路25の電源を切断することが
でき、消費電流の削減が可能である。
【0045】上記実施形態6でも電圧制御発振器1の発
振周波数をアナログ方式時1054.55〜1069.
55MHz、ディジタル方式時1069.55〜108
5.55MHzとしても、混合器11のダウンコンバート
特性を利用すれば上記と同様な結果を得ることができ
る。
【0046】実施形態6は上記の様に構成されており、
高周波局部発振回路としてのLSI化が比較的容易であ
り、また、ディジタル方式時には一部回路の電源を切断
することができ、低消費電流化に適している。さらに、
局部発振回路中の混合器がひとつである為送信スプリア
ス波が発生しにくい。
【0047】発明の実施の形態7.図11はこの発明の
他の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図で
ある。本実施形態は実施形態1と同様、図7に示す80
0MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両方
式に対応したものであり、両方式の送信周波数帯域にて
直接的に送信信号の変調を行う場合を示す。図におい
て、1〜19、41〜42、51a〜52、61〜66は図8と全く同
一である。26は信号を2系統に分ける高周波分配器であ
る。また図1のブロック図と対応づけると、図1の基準
発振手段100は図11の1〜9で構成され、図1の送
信用局部発振手段101、受信用局部発振手段102は
図11の10〜19、26で構成されていることにな
る。
【0048】本実施形態における送・受信用局部発振周
波数、受信中間周波数の設定は、実施形態3と同様図6
の通りである。この周波数関係を得るために、基準発振
手段内の各発振器は次の周波数を生成するようにした。 発振器5:実施形態3と同様に、129.55MHzの
信号を生成する。 発振器3:実施形態3で説明した、75MHzの周波数
を直接生成するのではなく、上記発振器5からの12
9.55MHzの信号との組合せで生じさせるために、
55.45MHz(=129.55−75)の信号を生
成する。 電圧制御発振器1: 実施形態3と同様に、周波数可変
幅は31MHzとする。送信波と電圧制御発振器との周
波数を一致させないため、送信用局部発振周波数より上
記発振器5の周波数(=129.55MHz)分だけ高
い1054.55〜1085.55MHzの信号を生成
する。
【0049】図11ではアナログ方式周波数に対応する
場合には電圧制御発振器1にて発生される周波数105
4.55〜1069.55MHzの信号を高周波分配器
26にて分配した後、発振器5にて発生する周波数12
9.55MHzの信号とで混合器11にてダウンコンバー
トし、帯域ろ波器12を経て分配器16で分配し増幅器14を
経由して周波数925〜940MHzの送信用局部発振
信号として変調器51aへ供給する。さらに分配器26にて
分配されたもう一方の信号は発振器3にて発生した周波
数54.55MHzの信号と混合器18にてダウンコンバ
ートし周波数1000〜1015MHzを得、この信号
を帯域ろ波器19を通過した後高周波スイッチ回路13にて
選択し増幅器15を経て受信用上側局部発振信号として混
合器65へ供給する。また、受信用第2局部発振信号とし
ては発振器5にて発生させた信号をそのまま混合器63へ
供給する。
【0050】ディジタル方式周波数に対応する場合には
電圧制御発振器1にて発生される周波数1069.55
〜1085.55MHzの信号と発振器5にて発生する
周波数129.55MHzの信号を混合器11にてダウン
コンバートし、帯域ろ波器12を経て分配器16で分配し増
幅器14を経由して周波数940〜956MHzの送信用
局部発振信号として変調器51aへ供給する。さらに、分
配器16にて分配されたもう一方の信号は高周波スイッチ
回路13にて選択し増幅器15を経て周波数940〜956
MHzの受信用上側局部発振信号として混合器65へ供給
する。なお、受信用第2局部発振信号としてはアナログ
方式時と同様に発振器5にて発生させた信号をそのまま
混合器63へ供給する。
【0051】ディジタル方式時には54.55MHzを
使用しない為、発振器3、固定分周PLL回路4、緩衝
増幅器8、混合器18の電源を切断することができ、消費
電流の削減が可能である。
【0052】実施形態7は上記の様に構成されており、
電圧制御発振器が1つで構成され、帯域ろ波器も2つで
ある為、小形化が可能であると共に高周波局部発振回路
としてのLSI化が比較的容易であり、またディジタル
方式時には一部回路の電源を切断することができ、低消
費電流化に適している。
【0053】発明の実施の形態8.図12はこの発明の
他の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図で
ある。本実施形態は実施形態3と同様、図7に示す80
0MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両方
式に対応したものであり、両方式の送信周波数帯域にて
直接的に送信信号の変調を行う場合を示す。図におい
て、1〜11、13〜15、17〜19、41〜42、51a〜52、61〜6
6は図8と全く同一である。26は信号を2つに分ける高
周波分配器、27aはアナログ方式対応の局部発振周波数
帯域の信号のみ通過させる帯域ろ波器、27bはディジタ
ル方式対応の局部発振周波数帯域の信号のみ通過させる
帯域ろ波器、28aは帯域ろ波器27aに接続され信号を2系
統に分ける高周波分配器、28bは帯域ろ波器27bに接続さ
れ信号を2系統に分ける高周波分配器、29は分配器28a
と分配器28bからの信号を合わせる高周波合成器、30は
帯域ろ波器19と分配器28bからの信号を合わせる高周波
合成器、31は混合器18への入力と高周波合成器30への入
力信号を排他的に選択する連動高周波スイッチ回路であ
る。また図1のブロック図と対応づけると、図1の基準
発振手段100は図12の1〜9で構成され、図1の送
信用局部発振手段101、受信用局部発振手段102は
図12の10、11、13〜15、17〜19、26〜
30で構成されていることになる。
【0054】本実施形態における送・受信用局部発振周
波数、受信中間周波数の設定は、実施形態3と同様図6
の通りである。この周波数関係を得るために、基準発振
手段内の各発振器は次の周波数を生成するようにした。 発振器5:実施形態3と同様に、129.55MHzの
信号を生成する。 発振器3:実施形態3と同様に、75MHzの信号を生
成する。 電圧制御発振器1:アナログ方式時の周波数帯域(=1
5MHz)とデジタル方式時の周波数帯域(=16MH
z)を一部オーバラップさせることにより周波数可変幅
は単純和である31MHzより狭い20.45MHzと
する。発振周波数はアナログ時の受信用局部発振周波数
より上記発振器3の周波数(=75MHz)分だけ高い
1075〜1090MHzとデジタル時の受信用局部発
振周波数より上記発振器5の周波数(=129.55M
Hz)分だけ高い1069.55〜1085.55MH
zとをともにカバーする1069.55〜1090MH
zの信号を生成する。
【0055】図12ではアナログ方式周波数に対応する
場合には電圧制御発振器1にて発生される周波数107
5〜1090MHzの信号と発振器3にて発生する周波
数75MHzの信号を混合器11にてダウンコンバートし
周波数1000〜1015MHzを得て、分配器26で分
配し帯域ろ波器27aを経てさらに分配器28aにて分配し、
混合器18にて発振器3にて発生されている75MHzと
再度ダウンコンバートし周波数925〜940MHzの
信号を得、帯域ろ波器19、合成器30、増幅器14を経由し
て送信用局部発振信号として変調器51aへ供給する。ま
た、分配器28aにて分配されたもう一方の信号は合成器2
9と増幅器15を経て周波数1000〜1015MHzの
受信用上側局部発振信号として混合器65へ供給する。こ
の際、高周波スイッチ回路13は発振器3からの信号を接
続状態とし、連動スイッチ回路31は混合器18入力側を接
続、合成器30入力側を切断状態とする。なお、受信用
第2局部発振信号としては発振器5にて発生させた信号
をそのまま混合器63へ供給する。
【0056】ディジタル方式周波数に対応する場合には
電圧制御発振器1にて発生される周波数1069.55
〜1085.55MHzの信号と発振器5にて発生する
周波数129.55MHzの信号を混合器11にてダウン
コンバートし周波数940〜956MHzを得て、分配
器26で分配し帯域ろ波器27bを経てさらに分配器28bにて
分配し、連動高周波スイッチ回路31にて選択し、合成器
30、増幅器14を経由して送信用局部発振信号として変調
器51aへ供給する。また、分配器28bにて分配されたもう
一方の信号は合成器29と増幅器15を経て周波数940〜
956MHzの受信用上側局部発振信号として混合器65
へ供給する。この際、高周波スイッチ回路13は発振器5
からの信号を接続状態とし、連動スイッチ回路31は混合
器18入力側を切断、合成器30入力側を接続状態とす
る。なお、受信用第2局部発振信号としてはアナログ方
式時と同様に発振器5にて発生させた信号をそのまま混
合器63へ供給する。
【0057】ディジタル方式時には75MHzを使用し
ない為、発振器3、固定分周PLL回路4、緩衝増幅器
8の電源を切断することができ、消費電流の削減が可能
である。
【0058】上記実施形態8においても実施形態5と同
様に温度補償水晶発振器の逓倍により75MHzを発生
させることは可能である。
【0059】実施形態8は上記の様に構成されている
為、電圧制御発振器1の発振周波数範囲が他の実施形態
と比較し狭くなる為、電圧制御発振器の電気性能が優れ
ることが期待でき、またディジタル方式時には一部回路
の電源を切断することができ、低消費電流化に適してい
る。
【0060】発明の実施の形態9.図13はこの発明の
他の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図で
ある。本実施形態は、図7に示す800MHz帯のアナ
ログ方式およびディジタル方式の両方式に対応したもの
であり、低域周波数にて間接的に送信信号の変調を行い
その後周波数変換を行う場合を示す。図において、1〜
15、41〜42、52、61〜66は図5と全く同一であり、51b
〜52、54は図21と同一である。31は電圧制御発振器1
の出力を3系統に分ける高周波分配器、53cは混合器54
にて発生する不要波を減衰させる帯域ろ波器、56は送信
波を増幅する増幅器である。また図3のブロック図と対
応づけると、図3の基準発振手段100は図13の1〜
9で構成され、図3の送信用局部発振手段101、受信
用局部発振手段102は図13の10〜15、32で構
成されていることになる。
【0061】図14は本実施形態における送・受信用局
部発振周波数、受信中間周波数の設定を示す。ここで、
送信用局部発振周波数は送信波周波数に対しアッパーロ
ーカルとなるよう設定されている。この周波数関係を得
るために、基準発振手段内の各発振器は次の周波数を生
成するようにした。 発振器3:実施形態3と同様に、75MHzの信号を生
成する。 発振器5:実施形態3と同様に、129.55MHzの
信号を生成する。 電圧制御発振器1: 送信用局部発振周波数である10
00〜1031MHzの信号を生成する。
【0062】図13ではアナログ方式周波数に対応する
場合には、発振器3にて周波数75MHzを発生しその
信号を変調器51bにて変調し、電圧制御発振器1にて発
生する周波数1000〜1015MHzとで混合器54に
てダウンコンバートし周波数925〜940MHzの送
信変調波を得る。また、受信用第1局部発振信号は電圧
制御発振器1にて発生する信号を高周波スイッチ回路13
にて選択し、増幅器15を経由し周波数1000〜101
5MHzを上側局部発振周波数として混合器65に供給す
る。なお、受信用第2局部発振信号は発振器5にて発生
させ、混合器63へ供給する。
【0063】ディジタル方式周波数に対応する場合に
は、発振器3にて周波数75MHzを発生しその信号を
変調器51bにて変調し、電圧制御発振器1にて発生する
周波数1015〜1031MHzとで混合器54にてダウ
ンコンバートし周波数940〜956MHzの送信変調
波を得る。また、受信用第1局部発振信号としては電圧
制御発振器1と発振器3とからの信号を混合器11にてダ
ウンコンバートし周波数940〜956MHzを得て、
帯域ろ波器12を経て高周波スイッチ回路13にて選択し、
増幅器15を経て混合器65へ供給する。なお、受信用第2
局部発振信号はアナログ方式時と同様に発振器5にて発
生させ、混合器63へ供給する。
【0064】上記実施形態9においても実施形態3と同
様に温度補償水晶発振器の逓倍により75MHzを発生
させることは可能である。
【0065】実施形態9は上記の様に構成されており、
電圧制御発振器が1つで構成され、帯域ろ波器も1つで
ある為、小形化が可能であり、高周波局部発振回路とし
てのLSI化が比較的容易であり、安価になる。
【0066】発明の実施の形態10.図15はこの発明
の他の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図
である。本実施形態は実施形態9と同様、図7に示す8
00MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両
方式に対応したものであり、低域周波数にて間接的に送
信信号の変調を行いその後周波数変換を行う場合を示
す。図において、1〜15、41〜42、51b〜54、56、61〜6
6は図13と同一であり、16〜19は図8と同一である。
また図3のブロック図と対応づけると、図3の送信用局
部発振手段101、受信用局部発振手段102は図15
の10〜19で構成されていることになる。
【0067】図16は本実施形態における送・受信用局
部発振周波数、受信中間周波数の設定を示す。ここで、
送信用局部発振周波数は送信波周波数に対しローアーロ
ーカルとなるよう設定されている。この周波数関係を得
るために、基準発振手段内の各発振器は次の周波数を生
成するようにした。 発振器3:実施形態3と同様に、75MHzの信号を生
成する。 発振器5:実施形態3と同様に、129.55MHzの
信号を生成する。 電圧制御発振器1: 送信用局部発振周波数である79
5.45〜826.45MHzの信号を生成する。
【0068】図15ではアナログ方式周波数に対応する
場合には、発振器5にて周波数129.55MHzを発
生しその信号を変調器51bにて変調し、電圧制御発振器
1にて発生する周波数795.45〜810.45MH
zとで混合器54にてアップコンバートし周波数925〜
940MHzの送信変調波を得る。また、電圧制御発振
器1にて発生し分配器16にて分配されたもう一方の信号
は発振器5にて発生した信号と混合器11にてアップコン
バートし周波数925〜940MHzを得、さらに発振
器3にて発生した周波数75MHzの信号と混合器18に
てアップコンバートし周波数1000〜1015MHz
を得て、帯域ろ波器19、増幅器15を経て受信用上側局部
発振信号として混合器65へ供給する。この際、高周波ス
イッチ回路13は接続状態となる。なお、受信用第2局部
発振信号としては発振器5にて発生させた信号をそのま
ま混合器63へ供給する。
【0069】ディジタル方式周波数に対応する場合に
は、発振器5にて周波数129.55MHzを発生しそ
の信号を変調器51bにて変調し、電圧制御発振器1にて
発生する周波数810.45〜826.45MHzとで
混合器54にてアップコンバートし周波数940〜956
MHzの送信変調波を得る。また、電圧制御発振器1に
て発生し分配器16にて分配されたもう一方の信号は発振
器5にて発生した信号と混合器11にてアップコンバート
し周波数940〜956MHzを得、帯域ろ波器12、混
合器18、帯域ろ波器19、増幅器15を経て周波数940〜
956MHzの受信用上側局部発振信号として混合器65
へ供給する。この際、高周波スイッチ回路13は切断状態
とし、発振器3にて発生する信号を遮断して置くことに
より、混合器18を増幅器として働かせる。また、受信用
第2局部発振信号としてはアナログ方式時と同様に発振
器5にて発生させた信号をそのまま混合器63へ供給す
る。
【0070】ディジタル方式時には75MHzを使用し
ない為、発振器3、固定分周PLL回路4、緩衝増幅器
8の電源を切断することができ、消費電流の削減が可能
である。
【0071】上記実施形態10では電圧制御発振器1の
発振周波数をアナログ方式時1054.55〜106
9.55MHz、ディジタル方式時1069.55〜1
085.55MHzとしても、混合器11、54のダウンコ
ンバート特性を利用すれば上記と同様な結果を得ること
ができる。また、発振器3の発振周波数を185MHz
としてもアナログ方式時に混合器18のダウンコンバート
特性を利用し、受信用第1局部発振信号を下側局部発振
信号740〜755MHzとすることにより上記と同様
な結果を得ることができる。
【0072】上記実施形態10においても実施形態3と
同様に温度補償水晶発振器の逓倍により75MHzを発
生させることは可能である。
【0073】実施形態10は上記の様に構成されてお
り、電圧制御発振器が1つで構成され、帯域ろ波器も2
つである為、小形化が可能であり、高周波局部発振回路
としてのLSI化が比較的容易であり、また、ディジタ
ル方式時には一部回路の電源を切断することができ、低
消費電流化に適している。
【0074】発明の実施の形態11.図17はこの発明
の他の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図
である。本実施形態は実施形態9と同様、図7に示す8
00MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両
方式に対応したものであり、低域周波数にて間接的に送
信信号の変調を行いその後周波数変換を行う場合を示
す。図において、1〜2、5〜7、9、11〜15、41〜4
2、51b〜54、56、61〜66は図13と同一であり、16〜1
7、23〜25は図10と同一である。また図3のブロック
図と対応づけると、図3の送信用局部発振手段101、
受信用局部発振手段102は図17の11〜17で構成
されていることになる。
【0075】本実施形態における送・受信用局部発振周
波数、受信中間周波数の設定は、実施形態10と同様図
16の通りである。この周波数関係を得るために、基準
発振手段内の各発振器は次の周波数を生成するようにし
た。 発振器5:実施形態3と同様に、129.55MHzの
信号を生成する。 電圧制御発振器1: 送信用局部発振周波数である79
5.45〜826.45MHzの信号を生成する。 電圧制御発振器23:実施形態6と同様に、アナログ方
式時の受信用局部発振周波数である1000〜1015
MHzの信号を生成する。
【0076】図17ではアナログ方式周波数に対応する
場合には、発振器5にて周波数129.55MHzを発
生しその信号を変調器51bにて変調し、電圧制御発振器
1にて発生する周波数795.45〜810.45MH
zとで混合器54にてアップコンバートし周波数925〜
940MHzの送信変調波を得る。また、電圧制御発振
器23にて発生される周波数1000〜1015MHzの
信号を高周波スイッチ回路13にて選択し、受信用上側局
部発振信号として混合器65へ供給する。さらに、受信用
第2局部発振信号としては発振器5にて発生させた信号
をそのまま混合器63へ供給する。
【0077】ディジタル方式周波数に対応する場合に
は、発振器5にて周波数129.55MHzを発生しそ
の信号を変調器51bにて変調し、電圧制御発振器1にて
発生する周波数810.45〜826.45MHzとで
混合器54にてアップコンバートし周波数940〜956
MHzの送信変調波を得る。また、電圧制御発振器1に
て発生し分配器16にて分配されたもう一方の信号は発振
器5にて発生した信号と混合器11にてアップコンバート
し周波数940〜956MHzを得、帯域ろ波器12を経
て高周波スイッチ回路13にて選択し、増幅器15を経て受
信用上側局部発振信号として混合器65へ供給する。な
お、受信用第2局部発振信号としてはアナログ方式時と
同様に発振器5にて発生させた信号をそのまま混合器63
へ供給する。
【0078】ディジタル方式時には周波数1000〜1
015MHzは不要であり、電圧制御発振器23、緩衝増
幅器24、固定分周PLL回路25の電源を切断することが
でき、消費電流の削減が可能である。
【0079】上記実施形態11でも電圧制御発振器1の
発振周波数をアナログ方式時1054.55〜106
9.55MHz、ディジタル方式時1069.55〜1
085.55MHzとしても、混合器11、54のダウンコ
ンバート特性を利用すれば上記と同様な結果を得ること
ができる。
【0080】実施形態11は上記の様に構成されてお
り、高周波局部発振回路としてのLSI化が比較的容易
であり、またディジタル方式時には一部回路の電源を切
断することができ、低消費電流化に適している。
【0081】発明の実施の形態12.図18はこの発明
の他の実施形態を示す無線電話機のシステムブロック図
である。本実施形態は実施形態9と同様、図7に示す8
00MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両
方式に対応したものであり、低域周波数にて間接的に送
信信号の変調を行いその後周波数変換を行う場合を示
す。図において、1〜15、32、41〜42、51〜54、56、61
〜66は図13と同一であり、17〜19は図8と同一であ
る。また図3のブロック図と対応づけると、図3の送信
用局部発振手段101、受信用局部発振手段102は図
18の10〜15、17〜19、32で構成されている
ことになる。
【0082】図19は本実施形態における送・受信用局
部発振周波数、受信中間周波数の設定を示す。ここで、
送信用局部発振周波数は送信波周波数に対しアッパーロ
ーカルとなるよう設定されている。この周波数関係を得
るために、基準発振手段内の各発振器は次の周波数を生
成するようにした。 発振器5:実施形態3と同様に、129.55MHzの
信号を生成する。 発振器3:実施形態7と同様に、55.45MHzの信
号を生成する。 電圧制御発振器1: 送信用局部発振周波数である10
54.55〜1085.55MHzの信号を生成する。
【0083】図18ではアナログ方式周波数に対応する
場合には、発振器5にて周波数129.55MHzを発
生しその信号を変調器51bにて変調し、電圧制御発振器
1にて発生する周波数1054.55〜1069.55
MHzとで混合器54にてダウンコンバートし周波数92
5〜940MHzの送信変調波を得る。また、電圧制御
発振器1にて発生し分配器32にて分配されたもう一つの
信号を発振器3にて発生した周波数54.55MHzの
信号と混合器18にてダウンコンバートし周波数1000
〜1015MHzを得、この信号を帯域ろ波器19を通過
した後高周波スイッチ回路13にて選択し増幅器15を経て
受信用上側局部発振信号として混合器65へ供給する。ま
た、受信用第2局部発振信号としては発振器5にて発生
させた信号をそのまま混合器63へ供給する。
【0084】ディジタル方式周波数に対応する場合に
は、発振器5にて周波数129.55MHzを発生しそ
の信号を変調器51bにて変調し、電圧制御発振器1にて
発生する周波数1069.55〜1085.55MHz
とで混合器54にてダウンコンバートし周波数940〜9
56MHzの送信変調波を得る。また、電圧制御発振器
1にて発生し分配器32にて分配されたさらにもう一つの
信号は発振器5にて発生される信号と混合器11にてダウ
ンコンバートされ周波数940〜956MHzを得、こ
の信号を帯域ろ波器12を通過した後高周波スイッチ回路
13にて選択し増幅器15を経て周波数940〜956MH
zの受信用上側局部発振信号として混合器65へ供給す
る。なお、受信用第2局部発振信号としてはアナログ方
式時と同様に発振器5にて発生させた信号をそのまま混
合器63へ供給する。
【0085】ディジタル方式時には54.55MHzを
使用しない為、発振器3、固定分周PLL回路4、緩衝
増幅器8、混合器18の電源を切断することができ、消費
電流の削減が可能である。
【0086】実施形態12は上記の様に構成されてお
り、電圧制御発振器が1つで構成され、帯域ろ波器も2
つである為、小形化が可能であると共に高周波局部発振
回路としてのLSI化が比較的容易であり、またディジ
タル方式時には一部回路の電源を切断することができ、
低消費電流化に適している。
【0087】ところで、上記実施形態ではすべて800
MHz帯のアナログ方式およびディジタル方式の両方式
に対応するものにて説明を行ったが、このシステムに限
らず発振器の発振周波数を変えることにより他の任意の
2つの周波数帯域が異なるシステムに対しても利用でき
ることは言うまでもない。
【0088】
【発明の効果】この発明は、以上説明した様に構成され
ているため、2〜3つのPLL回路、1〜2つの電圧制
御発振器にて目的を達成しており、回路が容易に構成さ
れ小形化を図ると共に安価に構成でき、かつLSI化が
比較的容易となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1を示すモデル化したシ
ステムブロック図である。
【図2】 この発明の実施形態1のシステム内各部の信
号周波数の説明図である。
【図3】 この発明の実施形態2を示すモデル化したシ
ステムブロック図である。
【図4】 この発明の実施形態2のシステム内各部の信
号周波数の説明図である。
【図5】 この発明の実施形態3を示すブロック図であ
る。
【図6】 この発明の実施形態3のシステム内各部の信
号周波数の説明図である。
【図7】 この発明の実施形態を説明するために用いた
800MHz帯アナログ方式、ディジタル方式携帯電話
の周波数構成の説明図である。
【図8】 この発明の実施形態4を示すブロック図であ
る。
【図9】 この発明の実施形態5を示すブロック図であ
る。
【図10】 この発明の実施形態6を示すブロック図で
ある。
【図11】 この発明の実施形態7を示すブロック図で
ある。
【図12】 この発明の実施形態8を示すブロック図で
ある。
【図13】 この発明の実施形態9を示すブロック図で
ある。
【図14】 この発明の実施形態9のシステム内各部の
信号周波数の説明図である。
【図15】 この発明の実施形態10を示すブロック図
である。
【図16】 この発明の実施形態10のシステム内各部
の信号周波数の説明図である。
【図17】 この発明の実施形態11を示すブロック図
である。
【図18】 この発明の実施形態12を示すブロック図
である。
【図19】 この発明の実施形態12のシステム内各部
の信号周波数の説明図である。
【図20】 従来の無線電話機を示すブロック図であ
る。
【図21】 従来の他の無線電話機を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 電圧制御発振器 2 周波数可変PLL回路 3 発振器 4 固定分周PLL回路 5 発振器 6 固定分周PLL回路 7 緩衝増幅器 8 緩衝増幅器 9 緩衝増幅器 10 低域ろ波器 11 混合器 12 帯域ろ波器 13 高周波スイッチ回路 14 増幅器 15 増幅器 16 高周波分配器 17 低域ろ波器 18 混合器 19 帯域ろ波器 20a 発振器 20b 発振器 20c 発振器 21 温度補償水晶発振器 22 高周波逓倍器 23 電圧制御発振器 24 緩衝増幅器 25 周波数可変PLL回路 26 高周波分配器 27a 帯域ろ波器 27b 帯域ろ波器 28a 高周波分配器 28b 高周波分配器 29 高周波合成器 30 高周波合成器 31 連動高周波スイッチ回路 32 高周波分配器 41 送受分波器 42 アンテナ装置 43 送受信切替器 51a 変調器 51b 変調器 52 増幅器 53a 帯域ろ波器 53b 帯域ろ波器 53c 帯域ろ波器 54 混合器 55 送信系IF回路 56 増幅器 61 復調器 62 帯域ろ波器 63 混合器 64 帯域ろ波器 65 混合器 66 増幅器 67a 帯域ろ波器 67b 帯域ろ波器 68 受信系IF回路 69 増幅器 100 基準発振手段 101 送信用局部発振手段 102 受信用局部発振手段 103 中間周波受信手段

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の送信バンドと第1の受信バンドで
    構成される第1バンド、および第2の送信バンドと第2
    の受信バンドで構成される第2バンドの無線信号を送受
    信する無線電話機において、 複数の周波数信号を生成する信号発振手段、 この信号発振手段で生成された第1の送信バンドの周波
    数と等しい第1送信バンド用局部発振信号または第2の
    送信バンドの周波数と等しい第2送信バンド用局部発振
    信号を入力し、ベースバンド信号により変調して出力す
    る変調手段、 前記第1または第2の受信バンドの受信信号を入力し、
    前記信号発振手段で生成された所定の第1受信用局部発
    振信号と周波数混合して、前記第1バンドの送受信周波
    数差と等しい周波数の第1受信中間周波数信号を出力す
    る第1受信混合器を備え、 前記信号発振手段は前記第1バンドの送受信周波数差と
    前記第2バンドの送受信周波数差との差分に等しい周波
    数信号を出力する発振器を含み構成され、この発振器の
    出力信号に所定の周波数信号を混合して前記第1送信バ
    ンド用局部発振信号および第2送信バンド用局部発振信
    号を生成する ことを特徴とする無線電話機。
  2. 【請求項2】 第1の送信バンドと第1の受信バンドで
    構成される第1バンド、および第2の送信バンドと第2
    の受信バンドで構成される第2バンドの無線信号を送受
    信する無線電話機において、 複数の周波数信号を生成する信号発振手段、 この信号発振手段で生成された第1の送信バンドの周波
    数と等しい第1送信バンド用局部発振信号または第2の
    送信バンドの周波数と等しい第2送信バンド用局部発振
    信号を入力し、ベースバンド信号により変調して出力す
    る変調手段、 前記第1または第2の受信バンドの受信信号を入力し、
    前記信号発振手段で生成された所定の第1受信用局部発
    振信号と周波数混合して、前記第1バンドの送受信周波
    数差と等しい周波数の第1受信中間周波数信号を出力す
    る第1受信混合器、 前記第1受信中間周波数信号を入力し、前記信号発振手
    段で生成された第2受信 用局部発振信号と周波数混合し
    て、所定周波数の第2受信中間周波数信号を出力する第
    2受信混合器を備え、 前記信号発振手段は前記第2受信用局部発振信号を出力
    する発振器を含み構成され、この発振器の出力信号に所
    定の周波数信号を混合して前記第1送信バンド用局部発
    振信号および前記第1の受信バンドに対応する前記第1
    受信用局部発振信号を生成する ことを特徴とする無線電
    話機。
  3. 【請求項3】 第1の送信バンドと第1の受信バンドで
    構成される第1バンド、および第2の送信バンドと第2
    の受信バンドで構成される第2バンドの無線信号を送受
    信する無線電話機において、 複数の周波数信号を生成する信号発振手段、 この信号発振手段で生成された第1の送信バンドの周波
    数と等しい第1送信バンド用局部発振信号または第2の
    送信バンドの周波数と等しい第2送信バンド用局部発振
    信号を入力し、ベースバンド信号により変調して出力す
    る変調手段、 前記第1または第2の受信バンドの受信信号を入力し、
    前記信号発振手段で生成された所定の第1受信用局部発
    振信号と周波数混合して、前記第1バンドの送受信周波
    数差と等しい周波数の第1受信中間周波数信号を出力す
    る第1受信混合器、 前記第1受信中間周波数信号を入力し、前記信号発振手
    段で生成された第2受信用局部発振信号と周波数混合し
    て、所定周波数の第2受信中間周波数信号を出力する第
    2受信混合器を備え、 前記信号発振手段は、前記第1送信バンド用局部発振信
    号および第2送信バンド用局部発振信号を前記第2受信
    用局部発振信号に所定の周波数信号を混合し生成するこ
    とを特徴とする 無線電話機。
  4. 【請求項4】 前記信号発振手段は、 前記第2受信用局部発振信号を出力する第1発振器と、
    前記第1バンドの送受信周波数差と前記第2バンドの送
    受信周波数差との差分に等しい周波数信号を出力する第
    2発振器と、前記第1発振器の出力信号と混合され前記
    第1送信バンド用局部発振信号となる周波数信号を出力
    する第1可変周波数発振器と、前記第1発振器の出力信
    号と混合され前記第2送信バンド用局部発振信号となる
    周波数信 号を出力する第2可変周波数発振器とを含み構
    成され、 前記第1の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
    振信号が、前記第1可変周波数発振器の出力信号と前記
    第1発振器の出力信号を周波数混合して生成され、 前記第2の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
    振信号が、前記第2可変周波数発振器の出力信号と前記
    第1発振器の出力信号を周波数混合し、さらに前記第2
    発振器の出力信号を周波数混合して生成されることを特
    徴とする請求項3記載の無線電話機。
  5. 【請求項5】 前記信号発振手段は、 前記第2受信用局部発振信号を出力する第1発振器と、
    この第1発振器の出力信号と混合され前記第1送信バン
    ド用局部発振信号となる周波数信号を出力する第1可変
    周波数発振器と、前記第1発振器の出力信号と混合され
    前記第2送信バンド用局部発振信号となる周波数信号を
    出力する第2可変周波数発振器と、前記第2の受信バン
    ドに対応する前記第1受信用局部発振信号を出力する第
    3可変周波数発振器とを含み構成され、 前記第1の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
    振信号が、前記第1可変周波数発振器の出力信号と前記
    第1発振器の出力信号を周波数混合して生成されること
    を特徴とする請求項3記載の無線電話機。
  6. 【請求項6】 前記信号発振手段は、 前記第2受信用局部発振信号を出力する第1発振器と、
    この第1発振器の出力信号と混合され前記第1送信バン
    ド用局部発振信号となる周波数信号を出力する第1可変
    周波数発振器と、前記第1発振器の出力信号と混合され
    前記第2送信バンド用局部発振信号となる周波数信号を
    出力する第2可変周波数発振器と、前記第2可変周波数
    発振器の出力信号と混合され前記第2の受信バンドに対
    応する前記第1受信用局部発振信号となる周波数信号を
    出力する第2発振器とを含み構成され、 前記第1の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
    振信号が、前記第1可変周波数発振器の出力信号と前記
    第1発振器の出力信号を周波数混合して生成されること
    を特徴とする請求項3記載の無線電話機。
  7. 【請求項7】 第1の送信バンドと第1の受信バンドで
    構成される第1バンド、および第2の送信バンドと第2
    の受信バンドで構成される第2バンドの無線信号を送受
    信する無線電話機において、 複数の周波数信号を生成する信号発振手段、 この信号発振手段で生成され第1および第2の送信バン
    ドと異なる送信中間周波数信号を入力し、ベースバンド
    信号により変調して出力する変調手段、 前記変調手段が出力する信号を入力し、前記信号発振手
    段で生成された所定の送信用局部発振信号と周波数混合
    して、前記第1または第2の送信バンドの送信信号を出
    力する送信混合器、 前記第1または第2の受信バンドの受信信号を入力し、
    前記信号発振手段で生成された所定の第1受信用局部発
    振信号と周波数混合して、前記第1バンドの送受信周波
    数差と等しい周波数の第1受信中間周波数信号を出力す
    る第1受信混合器、 この第1受信中間周波数信号を入力し、前記信号発振手
    段で生成され前記送信中間周波数信号と等しい周波数の
    第2受信用局部発振信号と周波数混合して、所定周波数
    の第2受信中間周波数信号を出力する第2受信混合器を
    備えたことを特徴とする無線電話機。
  8. 【請求項8】 前記信号発振手段は、 前記送信中間周波数信号および前記第2受信用局部発振
    信号を出力する第1発振器と、前記第1の送信バンドに
    対応する前記送信用局部発振信号を出力する第1可変周
    波数発振器と、前記第2の送信バンドに対応する前記送
    信用局部発振信号を出力する第2可変周波数発振器と、
    第2バンドの送受信周波数差と第1受信中間周波数信号
    との周波数差に等しい周波数信号を出力する第2発振器
    とを含み構成され、 前記第1の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
    振信号が、前記第1発振器の出力信号と前記第1可変周
    波数発振器の出力信号を周波数混合して生成され、 前記第2の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
    振信号が、前記第1発振器の出力信号と前記第2可変周
    波数発振器の出力信号を周波数混合し、さらに 前記第2
    発振器の出力信号と周波数混合して生成されることを特
    徴とする請求項7記載の無線電話機。
  9. 【請求項9】 前記信号発振手段は、 前記送信中間周波数信号および前記第2受信用局部発振
    信号を出力する第1発振器と、前記第1の送信バンドに
    対応する前記送信用局部発振信号を出力する第1可変周
    波数発振器と、前記第2の送信バンドに対応する前記送
    信用局部発振信号を出力する第2可変周波数発振器と、
    第2の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発信信
    号を出力する第3可変周波数発振器とを含み構成され、 前記第1の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
    振信号が、前記第1発振器の出力信号と前記第1可変周
    波数発振器の出力信号を周波数混合して生成されること
    を特徴とする請求項7記載の無線電話機。
  10. 【請求項10】 前記信号発振手段は、 前記送信中間周波数信号および前記第2受信用局部発振
    信号を出力する第1発振器と、前記第1の送信バンドに
    対応する前記送信用局部発振信号を出力する第1可変周
    波数発振器と、前記第2の送信バンドに対応する前記送
    信用局部発振信号を出力する第2可変周波数発振器と、
    前記第2可変周波数発振器の出力信号と混合され前記第
    2の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発信信号
    となる周波数信号を出力する第2発振器とを含み構成さ
    れ、 前記第1の受信バンドに対応する前記第1受信用局部発
    振信号が、前記第1発振器の出力信号と前記第1可変周
    波数発振器の出力信号を周波数混合して生成されること
    を特徴とする請求項7記載の無線電話機。
  11. 【請求項11】 前記第1可変周波数発振器と前記第2
    可変周波数発振器は共通の可変周波数発振器で構成さ
    れ、前記第1バンドまたは第2バンドに対応する周波数
    信号をそれぞれ切り換えて出力することを特徴とする請
    求項4から6、8から10のいずれかに記載の無線電話
    機。
  12. 【請求項12】 前記第1、第2および第3可変周波数
    発振器は、その周波数可変幅が、前記第1バンドのバン
    ド幅と前記第2バンドのバンド幅の大きい方と等しいも
    しくは大きく、前記第1バンドのバンド幅と前記第2バ
    ンドのバンド幅の和と等しいもしくは小さいことを特徴
    とする請求項4から6、8から10の いずれかに記載の
    無線電話機。
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