JP3286881B2 - Tdma通信装置及び方法 - Google Patents
Tdma通信装置及び方法Info
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- JP3286881B2 JP3286881B2 JP14197195A JP14197195A JP3286881B2 JP 3286881 B2 JP3286881 B2 JP 3286881B2 JP 14197195 A JP14197195 A JP 14197195A JP 14197195 A JP14197195 A JP 14197195A JP 3286881 B2 JP3286881 B2 JP 3286881B2
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- base station
- timing signal
- signal
- timing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、TDMA(Time
Division Multiple Acces
s:時分割多元接続)方式を用いた通信装置及び通信方
法に関するものである。
Division Multiple Acces
s:時分割多元接続)方式を用いた通信装置及び通信方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】TDMA通信方式は、通信伝送路容量を
物理的に位置の異なる複数の局が分割して使用する方式
のひとつであり、分割の手段として時間を用いたもので
ある。TDMA通信の詳細については、山本,加藤共
著:“TDMA通信”(電子情報通信学会)に詳しく述
べられている。
物理的に位置の異なる複数の局が分割して使用する方式
のひとつであり、分割の手段として時間を用いたもので
ある。TDMA通信の詳細については、山本,加藤共
著:“TDMA通信”(電子情報通信学会)に詳しく述
べられている。
【0003】TDMA通信の概念を図16に示す。信号
の送受信の基本周期となるTDMAフレームを定め、こ
のフレーム内の割当てられた一定の時間幅(タイムスロ
ット)を用いて、相手局へ信号を送出する。従って各局
は空間で送信信号(バースト信号)が重なり合い相互に
干渉を与えないよう各局送信のタイミングを調整する必
要がある。また通信を行うためには各局が信号を受信す
べき回線が必要となる。この回線は衛星TDMA通信で
は同一フレーム内の他のタイムスロットで構成される。
一方、地上無線及び移動TDMA通信ではTDMA信号
の受信局は基地局となり、各従局(基地局以外の局)が
受信すべき回線は、基地局からの連続したTDMA回線
で構成される。以下ではTDMA通信の基本機能を考察
する。
の送受信の基本周期となるTDMAフレームを定め、こ
のフレーム内の割当てられた一定の時間幅(タイムスロ
ット)を用いて、相手局へ信号を送出する。従って各局
は空間で送信信号(バースト信号)が重なり合い相互に
干渉を与えないよう各局送信のタイミングを調整する必
要がある。また通信を行うためには各局が信号を受信す
べき回線が必要となる。この回線は衛星TDMA通信で
は同一フレーム内の他のタイムスロットで構成される。
一方、地上無線及び移動TDMA通信ではTDMA信号
の受信局は基地局となり、各従局(基地局以外の局)が
受信すべき回線は、基地局からの連続したTDMA回線
で構成される。以下ではTDMA通信の基本機能を考察
する。
【0004】TDMA通信においては同一周波数の回線
を時分割で使用するために、無線回線の伝送速度を送信
すべきディジタル信号の伝送速度よりも大きく(通常数
倍〜数千倍)し、間欠(バースト:Burst)的に無
線回線信号を送出することにより情報の授受(通信)を
行う。このようなTDMA通信を行うために、端末また
は、地上網から送られてくるディジタル信号の時間軸を
圧縮(compression)し、高速のバーストへ
と変換することが必要となる。逆に受信側ではバースト
的に送られてくる高速の信号を受信し、端末または地上
網のクロック速度信号へと伸張(expansion)
する。この信号の「圧縮・伸張」操作がTDMA通信の
特徴の一つである。
を時分割で使用するために、無線回線の伝送速度を送信
すべきディジタル信号の伝送速度よりも大きく(通常数
倍〜数千倍)し、間欠(バースト:Burst)的に無
線回線信号を送出することにより情報の授受(通信)を
行う。このようなTDMA通信を行うために、端末また
は、地上網から送られてくるディジタル信号の時間軸を
圧縮(compression)し、高速のバーストへ
と変換することが必要となる。逆に受信側ではバースト
的に送られてくる高速の信号を受信し、端末または地上
網のクロック速度信号へと伸張(expansion)
する。この信号の「圧縮・伸張」操作がTDMA通信の
特徴の一つである。
【0005】各局から送出されるバースト信号が無線回
線上で互いに重ならないようにするために、送信タイミ
ングの制御が必要となる。そのために各局が共通の「時
間基準」を待ち、各局から受信(基地)局または衛星
(衛星TDMA通信の場合)までの距離差を考慮した送
信タイミング(送信時間基準)を設定する。前者は受信
信号の中から特定の信号(基準局同期信号)を検出し時
間基準とすることから受信同期、後者は衛星に向けて送
信する信号のタイミングを決定することから送信同期
(またはバースト同期)とよばれる。例えば、図16の
例では移動局iはTDMAフレーム上のタイムスロット
Tiに向けて信号を送出する。このように各局から送信
された信号は無線回線上にて重なり合うことなく基地局
にて受信される。またTDMA衛星通信の場合には、こ
れら信号は衛星中継器により増幅され各地球局へ向け送
信される。従って、上記例ではタイムスロットTi にて
送信された信号は地球局において受信すべきタイムスロ
ットとして取り込まれ、逆に地球局においては地球局か
ら送信された信号を取り込むことにより通信を行う。
線上で互いに重ならないようにするために、送信タイミ
ングの制御が必要となる。そのために各局が共通の「時
間基準」を待ち、各局から受信(基地)局または衛星
(衛星TDMA通信の場合)までの距離差を考慮した送
信タイミング(送信時間基準)を設定する。前者は受信
信号の中から特定の信号(基準局同期信号)を検出し時
間基準とすることから受信同期、後者は衛星に向けて送
信する信号のタイミングを決定することから送信同期
(またはバースト同期)とよばれる。例えば、図16の
例では移動局iはTDMAフレーム上のタイムスロット
Tiに向けて信号を送出する。このように各局から送信
された信号は無線回線上にて重なり合うことなく基地局
にて受信される。またTDMA衛星通信の場合には、こ
れら信号は衛星中継器により増幅され各地球局へ向け送
信される。従って、上記例ではタイムスロットTi にて
送信された信号は地球局において受信すべきタイムスロ
ットとして取り込まれ、逆に地球局においては地球局か
ら送信された信号を取り込むことにより通信を行う。
【0006】図16にTDMA方式の概念を示す。12
1,122,12iは移動局、123は基地局、t1,
t2,tiはバースト信号である。TDMA方式は、バ
ースト信号の送信間隔(あるいは受信間隔)の基本周期
としてTDMAフレームを定め、さらにこのフレーム内
を一定の時間幅であるタイムスロットに分割する。移動
局121,122,12iは、基地局123から移動局
に向け送信される信号を受信することでフレームおよび
タイムスロットを基地局123に従属同期させ、このフ
レーム内の特定のスロットを用いて基地局123へバー
スト信号t1,t2,tiをそれぞれ送出する。従っ
て、1フレーム内でi局t1 〜ti の移動局が同時に送
信可能である。
1,122,12iは移動局、123は基地局、t1,
t2,tiはバースト信号である。TDMA方式は、バ
ースト信号の送信間隔(あるいは受信間隔)の基本周期
としてTDMAフレームを定め、さらにこのフレーム内
を一定の時間幅であるタイムスロットに分割する。移動
局121,122,12iは、基地局123から移動局
に向け送信される信号を受信することでフレームおよび
タイムスロットを基地局123に従属同期させ、このフ
レーム内の特定のスロットを用いて基地局123へバー
スト信号t1,t2,tiをそれぞれ送出する。従っ
て、1フレーム内でi局t1 〜ti の移動局が同時に送
信可能である。
【0007】TDMA方式で通信を行う場合、移動局は
他局のバースト信号と衝突しないように自局の送受信フ
レームタイミングを基地局に同期させる必要がある。ま
た、基地局、移動局共に独立なクロック源を持つことか
ら、クロック間の周波数偏差を除去しなければならな
い。基地局に対してフレームタイミングを同期させ、か
つ伝送クロックの周波数偏差を除去しながら同期を保持
する、いわゆる従属同期をどのように実現するかという
問題は移動局にとって極めて重要である。従来、移動局
が行っていた従属同期の方法について説明する。
他局のバースト信号と衝突しないように自局の送受信フ
レームタイミングを基地局に同期させる必要がある。ま
た、基地局、移動局共に独立なクロック源を持つことか
ら、クロック間の周波数偏差を除去しなければならな
い。基地局に対してフレームタイミングを同期させ、か
つ伝送クロックの周波数偏差を除去しながら同期を保持
する、いわゆる従属同期をどのように実現するかという
問題は移動局にとって極めて重要である。従来、移動局
が行っていた従属同期の方法について説明する。
【0008】図17は従来の移動局の構成を示すブロツ
ク図である。1はアンテナ、2は送信部、3は受信部、
4は送受信データ処理部、50xはタイミング管理部で
ある。また、4iは送信データ、4tは送信バーストデ
ータ、2tは送信信号、3rは受信信号、4rは受信バ
ーストデータ、4oは受信データ、50aはタイミング
信号である。以下動作について説明する。受信信号3r
は基地局からの下り信号であり、アンテナ1を介し受信
部3において受信・復調される。復調後の受信バースト
データ4rはタイミング管理部50xにもたらされ、バ
ースト受信タイミングを抽出すると共に保持されている
受信フレームタイミングを修正する。またバースト受信
タイミングは、タイミング信号50aとして送受信デー
タ処理部4へもたらされる。送受信データ処理部4で
は、タイミング信号50aを基準に受信バーストデータ
4rの分解および送信バーストデータ4tの生成を行
う。送信バーストデータ4tは送信部2にて変調・送信
され、送信信号2tとしてアンテナを介して基地局にも
たらされる。送信部2、受信部3は本発明と直接関係が
ないため説明を省略する。
ク図である。1はアンテナ、2は送信部、3は受信部、
4は送受信データ処理部、50xはタイミング管理部で
ある。また、4iは送信データ、4tは送信バーストデ
ータ、2tは送信信号、3rは受信信号、4rは受信バ
ーストデータ、4oは受信データ、50aはタイミング
信号である。以下動作について説明する。受信信号3r
は基地局からの下り信号であり、アンテナ1を介し受信
部3において受信・復調される。復調後の受信バースト
データ4rはタイミング管理部50xにもたらされ、バ
ースト受信タイミングを抽出すると共に保持されている
受信フレームタイミングを修正する。またバースト受信
タイミングは、タイミング信号50aとして送受信デー
タ処理部4へもたらされる。送受信データ処理部4で
は、タイミング信号50aを基準に受信バーストデータ
4rの分解および送信バーストデータ4tの生成を行
う。送信バーストデータ4tは送信部2にて変調・送信
され、送信信号2tとしてアンテナを介して基地局にも
たらされる。送信部2、受信部3は本発明と直接関係が
ないため説明を省略する。
【0009】タイミング管理部50xの動作の一例を図
18のブロツク図により詳細に説明する。51はユニー
クワード検出器(UW検出器)、52xはフレームカウ
ンタ、53xはウインドゥ発生器、51aはユニークワ
ード検出パルス(UW検出パルス)、51bはウィンド
ゥ通過後のUW検出パルス、53aはウィンドゥ信号で
ある。一般的に、TDMA通信では受信側でバーストの
到来時刻をビット単位で捕らえるため、バースト信号内
にユニークワードUWと呼ばれる自己相関特性にすぐれ
た既知固定パターンが挿入される。このパターンを検出
するのがUW検出器であり、受信バースト信号4rを入
力としUW検出パルス51aを出力する。フレームカウ
ンタ52xはTDMAフレーム周期を持つカウンタであ
り、ウィンドゥ通過後のUW検出パルス51bにて初期
化される。ウィンドゥ発生器53xはフレームカウンタ
52xのカウンタ値を入力とし、所定のカウンタ値でウ
ィンドゥ信号53aを発生する。
18のブロツク図により詳細に説明する。51はユニー
クワード検出器(UW検出器)、52xはフレームカウ
ンタ、53xはウインドゥ発生器、51aはユニークワ
ード検出パルス(UW検出パルス)、51bはウィンド
ゥ通過後のUW検出パルス、53aはウィンドゥ信号で
ある。一般的に、TDMA通信では受信側でバーストの
到来時刻をビット単位で捕らえるため、バースト信号内
にユニークワードUWと呼ばれる自己相関特性にすぐれ
た既知固定パターンが挿入される。このパターンを検出
するのがUW検出器であり、受信バースト信号4rを入
力としUW検出パルス51aを出力する。フレームカウ
ンタ52xはTDMAフレーム周期を持つカウンタであ
り、ウィンドゥ通過後のUW検出パルス51bにて初期
化される。ウィンドゥ発生器53xはフレームカウンタ
52xのカウンタ値を入力とし、所定のカウンタ値でウ
ィンドゥ信号53aを発生する。
【0010】図18の動作を図19により時系列的に説
明する。受信バーストデータ4rはデータの外に、上述
したUWパターン、プリアンブルP、データの誤り検出
用ビットFCS(Frame Check Seque
nce)とで構成されるものとする。UW検出器51は
ビットバイビットで自己相関検出を行い、受信ビットス
トリーム中にUWと一致するパターンを検出するとUW
検出パルス51aを発生する。
明する。受信バーストデータ4rはデータの外に、上述
したUWパターン、プリアンブルP、データの誤り検出
用ビットFCS(Frame Check Seque
nce)とで構成されるものとする。UW検出器51は
ビットバイビットで自己相関検出を行い、受信ビットス
トリーム中にUWと一致するパターンを検出するとUW
検出パルス51aを発生する。
【0011】移動局は周期的に到来する受信バースト信
号の中からUWを検出し、UW検出パルスでフレームカ
ウンタ52xを初期化することで従属同期を確立・維持
する。UW検出パルス51aには熱雑音やデータビット
中のランダムビットのなかで偶然相関検出された、いわ
ゆる誤検出も含まれている。誤検出は従属同期を乱し、
受信バーストデータの正しい位置での抽出を阻害し、誤
った送信タイミングの生成により他局送信信号との衝突
を引起こすため極めて有害である。このため、TDMA
通信では受信バーストの到来時刻をあらかじめ予想し、
その前後でウィンドゥを開けウィンドゥ内でのみUW検
出を行うことで、UW誤検出を抑制する。ウィンドゥ通
過後のUW検出パルス51bでフレームカウンタ52x
を初期化することにより安定な従属同期を実現する。何
等かの理由でウィンドゥ通過後のUW検出パルス51b
が検出されない場合には、フレームカウンタがフレーム
周期で回転することでフレームタイミングを保持する。
タイミングAはウィンドゥを通過したUW検出パルスの
位置であり、このタイミングでフレームカウンタ52x
が初期化される。またタイミングBはフレームカウンタ
の周期を示したものであり、TDMAフレーム周期で例
えばリセットされる。従って、ウィンドゥ通過後のUW
検出パルス51bが検出されない場合には、最後に検出
されたウィンドゥ通過後のUW検出タイミングが保存さ
れることになる。
号の中からUWを検出し、UW検出パルスでフレームカ
ウンタ52xを初期化することで従属同期を確立・維持
する。UW検出パルス51aには熱雑音やデータビット
中のランダムビットのなかで偶然相関検出された、いわ
ゆる誤検出も含まれている。誤検出は従属同期を乱し、
受信バーストデータの正しい位置での抽出を阻害し、誤
った送信タイミングの生成により他局送信信号との衝突
を引起こすため極めて有害である。このため、TDMA
通信では受信バーストの到来時刻をあらかじめ予想し、
その前後でウィンドゥを開けウィンドゥ内でのみUW検
出を行うことで、UW誤検出を抑制する。ウィンドゥ通
過後のUW検出パルス51bでフレームカウンタ52x
を初期化することにより安定な従属同期を実現する。何
等かの理由でウィンドゥ通過後のUW検出パルス51b
が検出されない場合には、フレームカウンタがフレーム
周期で回転することでフレームタイミングを保持する。
タイミングAはウィンドゥを通過したUW検出パルスの
位置であり、このタイミングでフレームカウンタ52x
が初期化される。またタイミングBはフレームカウンタ
の周期を示したものであり、TDMAフレーム周期で例
えばリセットされる。従って、ウィンドゥ通過後のUW
検出パルス51bが検出されない場合には、最後に検出
されたウィンドゥ通過後のUW検出タイミングが保存さ
れることになる。
【0012】電池を電源とするシステムではバッテリー
セーブのため、非通話時の受信間隔を延ばす間欠受信制
御が行われる。簡易型携帯電話システムの国内標準規格
を例にとると、公衆用に用いられる移動局はTDMAフ
レームを5msとし、通話時はTDMAフレーム周期
で、間欠受信時は240TDMAフレーム周期(1.2
sec)で受信を行うことが規定されている。なお、こ
のような規定を一般に間欠受信制御という。このため、
伝送クロックの周波数偏差により生じる受信フレームタ
イミング誤差は間欠受信時に顕著になる。これは、移動
局が開けるウィンドゥ位置がUW検出パルスの中心から
大きく外れることを意味する。誤差量がウィンドゥ幅の
1/2を越えるとウィンドゥ幅にUW検出パルスが入ら
なくなるので、ウィンドゥ幅を大きく取らなければなら
ないが、これはUW誤検出を助長するため問題がある。
セーブのため、非通話時の受信間隔を延ばす間欠受信制
御が行われる。簡易型携帯電話システムの国内標準規格
を例にとると、公衆用に用いられる移動局はTDMAフ
レームを5msとし、通話時はTDMAフレーム周期
で、間欠受信時は240TDMAフレーム周期(1.2
sec)で受信を行うことが規定されている。なお、こ
のような規定を一般に間欠受信制御という。このため、
伝送クロックの周波数偏差により生じる受信フレームタ
イミング誤差は間欠受信時に顕著になる。これは、移動
局が開けるウィンドゥ位置がUW検出パルスの中心から
大きく外れることを意味する。誤差量がウィンドゥ幅の
1/2を越えるとウィンドゥ幅にUW検出パルスが入ら
なくなるので、ウィンドゥ幅を大きく取らなければなら
ないが、これはUW誤検出を助長するため問題がある。
【0013】フェージング/シャドーイングによる受信
レベルの落込みが原因となるUWの連続不検出がしばし
ば起こる場合、移動局はフレームカウンタの初期化がで
きないため、最後にウィンドゥを通過したUW検出タイ
ミングを保存するが、この場合も受信フレームタイミン
グ誤差が蓄積することになる。
レベルの落込みが原因となるUWの連続不検出がしばし
ば起こる場合、移動局はフレームカウンタの初期化がで
きないため、最後にウィンドゥを通過したUW検出タイ
ミングを保存するが、この場合も受信フレームタイミン
グ誤差が蓄積することになる。
【0014】次に、基地局間ハンドオフを行う場合、受
信フレームタイミング誤差が有する問題点について述べ
る。一般的に、移動局は当該基地局との間で通信中ある
いは待受け中にレベル低下あるいは受信品質低下が生じ
ると、回線を維持するためハンドオフと呼ばれるチャネ
ル切替えを行う。図20および図21によりこの動作を
説明する。図20は、移動局121が切替元基地局12
3aから切替先基地局123bへハンドオフする場合の
例を示している。この場合、基地局123aと基地局1
23bとの間で、必ずしも受信タイミング(スロット)
に同期関係があるとは限らない。その場合移動局は当該
受信基地局に従属同期するのみで、他セルのタイミング
は未知であるから、ハンドオフに伴い、受信タイミング
の取り直しが不可欠である。一般的にハンドオフが必要
な場合の回線状況は良好とは言えず、UW連続不検出が
起こりやすい状況でもあり、受信フレームタイミング誤
差が拡大する傾向にある。
信フレームタイミング誤差が有する問題点について述べ
る。一般的に、移動局は当該基地局との間で通信中ある
いは待受け中にレベル低下あるいは受信品質低下が生じ
ると、回線を維持するためハンドオフと呼ばれるチャネ
ル切替えを行う。図20および図21によりこの動作を
説明する。図20は、移動局121が切替元基地局12
3aから切替先基地局123bへハンドオフする場合の
例を示している。この場合、基地局123aと基地局1
23bとの間で、必ずしも受信タイミング(スロット)
に同期関係があるとは限らない。その場合移動局は当該
受信基地局に従属同期するのみで、他セルのタイミング
は未知であるから、ハンドオフに伴い、受信タイミング
の取り直しが不可欠である。一般的にハンドオフが必要
な場合の回線状況は良好とは言えず、UW連続不検出が
起こりやすい状況でもあり、受信フレームタイミング誤
差が拡大する傾向にある。
【0015】このため、例えば簡易型携帯電話システム
の国内標準規格では、図21に示すような、再発呼型の
ハンドオフアルゴリズムが採用されている。すなわち、
移動局121が基地局123aと通信中210にレベル
低下/受信品質低下が発生した場合、移動局121は基
地局123bに対してリンクチャネル確立要求211を
発行しチャネル割当て212を受ける。引続き、最初か
ら同期を取り直すために同期バースト213、214の
送受信を行った後、リンク確立の手続きを行い215、
通信216を再開する。以上述べたようにハンドオフを
実行するためには、多数の信号の送受信が必要である。
の国内標準規格では、図21に示すような、再発呼型の
ハンドオフアルゴリズムが採用されている。すなわち、
移動局121が基地局123aと通信中210にレベル
低下/受信品質低下が発生した場合、移動局121は基
地局123bに対してリンクチャネル確立要求211を
発行しチャネル割当て212を受ける。引続き、最初か
ら同期を取り直すために同期バースト213、214の
送受信を行った後、リンク確立の手続きを行い215、
通信216を再開する。以上述べたようにハンドオフを
実行するためには、多数の信号の送受信が必要である。
【0016】また、間欠受信中にバッテリーセーブを効
果的に行うため、高速クロックと低速クロックを切替え
て使用することが一般的に行われるが、この場合の問題
点について次に説明する。図22に間欠受信時のクロッ
ク切替動作の例を示す。間欠受信が実行されている場
合、間欠受信信号を受信する区間(間欠受信区間)で
は、受信クロック信号を使用し、非受信区間(間欠非受
信区間)では間欠クロック信号を使用する。このため、
間欠受信/間欠非受信区間ではクロック信号を切替える
必要がある。受信クロックと間欠クロック信号の実際の
作成方法の例としては、図23のブロツク図による方法
が一般的である。図において221はクロック発生器
A、222はM段分周器、223はN分周器、224は
選択回路である。受信クロック信号は、クロック発生器
A221の出力をM分周器222でM分周した出力であ
り、間欠クロック信号は、クロック発生器Aの出力をN
分周器223でN分周した出力である。この例の場合、
受信クロック信号と間欠クロック信号とは同期関係にあ
るため、それぞれのクロックから生成されるフレーム信
号も同期関係が成り立つ。
果的に行うため、高速クロックと低速クロックを切替え
て使用することが一般的に行われるが、この場合の問題
点について次に説明する。図22に間欠受信時のクロッ
ク切替動作の例を示す。間欠受信が実行されている場
合、間欠受信信号を受信する区間(間欠受信区間)で
は、受信クロック信号を使用し、非受信区間(間欠非受
信区間)では間欠クロック信号を使用する。このため、
間欠受信/間欠非受信区間ではクロック信号を切替える
必要がある。受信クロックと間欠クロック信号の実際の
作成方法の例としては、図23のブロツク図による方法
が一般的である。図において221はクロック発生器
A、222はM段分周器、223はN分周器、224は
選択回路である。受信クロック信号は、クロック発生器
A221の出力をM分周器222でM分周した出力であ
り、間欠クロック信号は、クロック発生器Aの出力をN
分周器223でN分周した出力である。この例の場合、
受信クロック信号と間欠クロック信号とは同期関係にあ
るため、それぞれのクロックから生成されるフレーム信
号も同期関係が成り立つ。
【0017】しかし、この方法ではクロック発生器22
1が常に動作状態となるため効率的ではない。これを改
善する方法として、例えば、図24のブロック図に示す
方法が考えられる。図24で225はクロック発生器B
であり、その他の構成要素は図23からN分周器223
を除いたものと同一である。クロック発生器B225は
間欠クロック信号専用の低速クロック発振器であり、間
欠非受信区間でのみ動作する。すなわち、高速クロック
系のクロック発生器Aは間欠受信区間でのみ動作し、間
欠非受信区間では動作を停止するので省電力の点で極め
て有利である。ところが、図24の構成をとると、異な
る原振のクロックを用いているため、クロック切替時に
フレームタイミングの連続性が失われることになる。
1が常に動作状態となるため効率的ではない。これを改
善する方法として、例えば、図24のブロック図に示す
方法が考えられる。図24で225はクロック発生器B
であり、その他の構成要素は図23からN分周器223
を除いたものと同一である。クロック発生器B225は
間欠クロック信号専用の低速クロック発振器であり、間
欠非受信区間でのみ動作する。すなわち、高速クロック
系のクロック発生器Aは間欠受信区間でのみ動作し、間
欠非受信区間では動作を停止するので省電力の点で極め
て有利である。ところが、図24の構成をとると、異な
る原振のクロックを用いているため、クロック切替時に
フレームタイミングの連続性が失われることになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従属同期は、ウィンド
ゥ通過後のUW検出タイミングを基準とするため、間欠
受信時でかつUW不検出が連続するような状況では、受
信フレームタイミング誤差が大きくなる。従って、UW
誤検出により誤った受信フレームタイミングが設定され
るとタイミング誤差がさらに大きくなり、隣接スロット
への干渉が起こり、通信の混乱等の極めて重大な問題を
引起こす。また、受信フレームタイミング誤差の原因で
ある周波数偏差を押さえるため、高価なクロック源を用
意しなければならず、小型化やコストの面で問題とな
る。この発明は、上述した問題を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、受信データを
簡単に、且つ正確に受信することができるTDMA装置
及び方法を提供することにある。
ゥ通過後のUW検出タイミングを基準とするため、間欠
受信時でかつUW不検出が連続するような状況では、受
信フレームタイミング誤差が大きくなる。従って、UW
誤検出により誤った受信フレームタイミングが設定され
るとタイミング誤差がさらに大きくなり、隣接スロット
への干渉が起こり、通信の混乱等の極めて重大な問題を
引起こす。また、受信フレームタイミング誤差の原因で
ある周波数偏差を押さえるため、高価なクロック源を用
意しなければならず、小型化やコストの面で問題とな
る。この発明は、上述した問題を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、受信データを
簡単に、且つ正確に受信することができるTDMA装置
及び方法を提供することにある。
【0019】また別の課題として、基地局間同期が取れ
ていない場合、ハンドオフにおいては多数の信号がやり
取りされることになるため、ハンドオフが頻発するマイ
クロセル/ピコセル通信においては、システムの制御チ
ャネルトラヒックが増大するという問題を引起こす。さ
らに、同期を最初から取り直す必要があるため、ハンド
オフ接続遅延時間が大きいといった本質的な問題を含ん
でいる。
ていない場合、ハンドオフにおいては多数の信号がやり
取りされることになるため、ハンドオフが頻発するマイ
クロセル/ピコセル通信においては、システムの制御チ
ャネルトラヒックが増大するという問題を引起こす。さ
らに、同期を最初から取り直す必要があるため、ハンド
オフ接続遅延時間が大きいといった本質的な問題を含ん
でいる。
【0020】さらに別の課題として、間欠受信用に異な
ったクロック源を用いた場合、クロック間の周波数偏差
があるためクロック切替時に受信フレームタイミングの
連続性が失われることから、必要以上に大きいウィンド
ゥを開ける必要があるといった問題がある。
ったクロック源を用いた場合、クロック間の周波数偏差
があるためクロック切替時に受信フレームタイミングの
連続性が失われることから、必要以上に大きいウィンド
ゥを開ける必要があるといった問題がある。
【0021】この発明は、上述した問題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、受信
データを簡単に、且つ正確に受信することができるTD
MA装置及び方法を提供することにある。
になされたものであり、その目的とするところは、受信
データを簡単に、且つ正確に受信することができるTD
MA装置及び方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係るTDMA
通信装置は、タイミング信号出力手段より出力されたタ
イミング信号と検出手段より出力されたUW検出信号と
の位相差を検出する位相差検出手段と、検出された位相
差に基づき、基地局と従局との間に存在するタイミング
信号の周波数偏差を求め、この周波数偏差に基づき、次
の受信フレ−ムにおける位相誤差を予測し、タイミング
信号出力手段に通知する推定部とを備えたものである。
通信装置は、タイミング信号出力手段より出力されたタ
イミング信号と検出手段より出力されたUW検出信号と
の位相差を検出する位相差検出手段と、検出された位相
差に基づき、基地局と従局との間に存在するタイミング
信号の周波数偏差を求め、この周波数偏差に基づき、次
の受信フレ−ムにおける位相誤差を予測し、タイミング
信号出力手段に通知する推定部とを備えたものである。
【0023】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、タイミング信号とUW検出信号との位相差に基づい
て、タイミング信号の周波数偏差を求めるステップと、
この周波数偏差により次の受信フレ−ムにおける位相誤
差を予測するステップと、この位相誤差によりタイミン
グ信号の出力を修正するステップとを備えたものであ
る。
は、タイミング信号とUW検出信号との位相差に基づい
て、タイミング信号の周波数偏差を求めるステップと、
この周波数偏差により次の受信フレ−ムにおける位相誤
差を予測するステップと、この位相誤差によりタイミン
グ信号の出力を修正するステップとを備えたものであ
る。
【0024】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、複数個の位相差から予測式を導出し、この予測式か
ら位相誤差を推定する推定部を備えたものである。
は、複数個の位相差から予測式を導出し、この予測式か
ら位相誤差を推定する推定部を備えたものである。
【0025】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、干渉波を受信した場合のエラ−情報と位相差に基づ
き周波数偏差を求める推定部を備えたものである。
は、干渉波を受信した場合のエラ−情報と位相差に基づ
き周波数偏差を求める推定部を備えたものである。
【0026】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、干渉波を受信した場合のエラ−情報と位相差に基づ
き周波数偏差を求めるステップを備えたものである。
は、干渉波を受信した場合のエラ−情報と位相差に基づ
き周波数偏差を求めるステップを備えたものである。
【0027】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、受信電界レベル情報と位相差に基づき周波数偏差を
求める推定部を備えたものである。
は、受信電界レベル情報と位相差に基づき周波数偏差を
求める推定部を備えたものである。
【0028】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、受信電界レベル情報と位相差に基づき周波数偏差を
求めるステップを備えたものである。
は、受信電界レベル情報と位相差に基づき周波数偏差を
求めるステップを備えたものである。
【0029】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、エラ−情報、受信電界レベル情報及び位相差に基づ
き周波数偏差を求める推定部を備えたものである。
は、エラ−情報、受信電界レベル情報及び位相差に基づ
き周波数偏差を求める推定部を備えたものである。
【0030】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、エラ−情報、受信電界レベル情報及び位相差に基づ
き周波数偏差を求めるステップを備えたものである。
は、エラ−情報、受信電界レベル情報及び位相差に基づ
き周波数偏差を求めるステップを備えたものである。
【0031】
【0032】
【0033】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、タイミング信号出力手段より出力されたタイミング
信号と検出手段より出力されたUW検出信号との位相差
を検出する位相差検出手段と、検出された位相差に基づ
き、基地局と移動局との間に存在するタイミング信号の
周波数偏差を求め、この周波数偏差に基づき、次の受信
フレ−ムにおけるタイミング信号の位相誤差を予測し修
正情報として出力する推定部と、この修正情報を各基地
局ごとに記憶する記憶手段と、ハンドオフ時に、周波数
シンセサイザに送受信の周波数を切替える指示を与える
と共に、記憶手段に記憶された切替え先の基地局に対応
した修正情報をタイミング信号出力手段に通知する制御
部とを備えたものである。
は、タイミング信号出力手段より出力されたタイミング
信号と検出手段より出力されたUW検出信号との位相差
を検出する位相差検出手段と、検出された位相差に基づ
き、基地局と移動局との間に存在するタイミング信号の
周波数偏差を求め、この周波数偏差に基づき、次の受信
フレ−ムにおけるタイミング信号の位相誤差を予測し修
正情報として出力する推定部と、この修正情報を各基地
局ごとに記憶する記憶手段と、ハンドオフ時に、周波数
シンセサイザに送受信の周波数を切替える指示を与える
と共に、記憶手段に記憶された切替え先の基地局に対応
した修正情報をタイミング信号出力手段に通知する制御
部とを備えたものである。
【0034】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、タイミング信号とUW検出信号との位相差に基づい
て、タイミング信号の周波数偏差を求めるステップと、
この周波数偏差により次の受信フレ−ムにおける位相誤
差を予測して修正情報として記憶するステップと、ハン
ドオフ時に、切替え先の基地局に対応した送受信の周波
数を切替えるステップと、記憶されている切替え先の基
地局に対応した修正情報に基づき、タイミング信号の出
力を修正するステップとを備えたものである。
は、タイミング信号とUW検出信号との位相差に基づい
て、タイミング信号の周波数偏差を求めるステップと、
この周波数偏差により次の受信フレ−ムにおける位相誤
差を予測して修正情報として記憶するステップと、ハン
ドオフ時に、切替え先の基地局に対応した送受信の周波
数を切替えるステップと、記憶されている切替え先の基
地局に対応した修正情報に基づき、タイミング信号の出
力を修正するステップとを備えたものである。
【0035】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、間欠非受信区間を利用して、タイミング信号出力手
段より出力されたタイミング信号と、検出手段より出力
された隣接基地局からのUW検出信号との位相差を検出
する位相差検出手段を備えたものである。
は、間欠非受信区間を利用して、タイミング信号出力手
段より出力されたタイミング信号と、検出手段より出力
された隣接基地局からのUW検出信号との位相差を検出
する位相差検出手段を備えたものである。
【0036】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、フレ−ムの空スロットを利用して、タイミング信号
出力手段より出力されたタイミング信号と、検出手段よ
り出力された隣接基地局からのUW検出信号との位相差
を検出する位相差検出手段を備えたものである。
は、フレ−ムの空スロットを利用して、タイミング信号
出力手段より出力されたタイミング信号と、検出手段よ
り出力された隣接基地局からのUW検出信号との位相差
を検出する位相差検出手段を備えたものである。
【0037】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、無音期間を利用して、タイミング信号出力手段より
出力されたタイミング信号と、検出手段より出力された
隣接基地局からのUW検出信号との位相差を検出する位
相差検出手段を備えたものである。
は、無音期間を利用して、タイミング信号出力手段より
出力されたタイミング信号と、検出手段より出力された
隣接基地局からのUW検出信号との位相差を検出する位
相差検出手段を備えたものである。
【0038】さらに、この発明に係るTDMA通信装置
は、タイミング信号出力手段が、受信クロック信号また
は間欠クロック信号を選択する選択手段と、受信クロッ
ク信号と間欠クロック信号との位相差を測定するクロッ
クタイミング管理手段と、この位相差に基づき、受信ク
ロック信号及び間欠クロック信号の周波数偏差を推定
し、この推定結果に基づいて間欠クロック信号の周期が
受信クロック信号の周期の公倍数となるように制御する
クロックタイミング推定手段とを備えたものである。
は、タイミング信号出力手段が、受信クロック信号また
は間欠クロック信号を選択する選択手段と、受信クロッ
ク信号と間欠クロック信号との位相差を測定するクロッ
クタイミング管理手段と、この位相差に基づき、受信ク
ロック信号及び間欠クロック信号の周波数偏差を推定
し、この推定結果に基づいて間欠クロック信号の周期が
受信クロック信号の周期の公倍数となるように制御する
クロックタイミング推定手段とを備えたものである。
【0039】
【作用】この発明に係るTDMA通信装置は、位相差検
出手段がタイミング信号出力手段より出力されたタイミ
ング信号と検出手段より出力されたUW検出信号との位
相差を検出し、推定部が検出された位相差に基づき基地
局と従局との間に存在するタイミング信号の周波数偏差
を求め、この周波数偏差に基づき次の受信フレ−ムにお
ける位相誤差を予測し、タイミング信号出力手段に通知
する。
出手段がタイミング信号出力手段より出力されたタイミ
ング信号と検出手段より出力されたUW検出信号との位
相差を検出し、推定部が検出された位相差に基づき基地
局と従局との間に存在するタイミング信号の周波数偏差
を求め、この周波数偏差に基づき次の受信フレ−ムにお
ける位相誤差を予測し、タイミング信号出力手段に通知
する。
【0040】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、タイミング信号とUW検出信号との位相差に基づい
て、タイミング信号の周波数偏差を求め、この周波数偏
差により次の受信フレ−ムにおける位相誤差を予測し、
タイミング信号の出力を制御する。
は、タイミング信号とUW検出信号との位相差に基づい
て、タイミング信号の周波数偏差を求め、この周波数偏
差により次の受信フレ−ムにおける位相誤差を予測し、
タイミング信号の出力を制御する。
【0041】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、推定部が複数個の位相差から予測式を導出し、この
予測式から位相誤差を推定する。
は、推定部が複数個の位相差から予測式を導出し、この
予測式から位相誤差を推定する。
【0042】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、推定部が干渉波を受信した場合のエラ−情報と位相
差に基づき周波数偏差を求める。
は、推定部が干渉波を受信した場合のエラ−情報と位相
差に基づき周波数偏差を求める。
【0043】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、干渉波を受信した場合のエラ−情報と位相差に基づ
き周波数偏差を求める。
は、干渉波を受信した場合のエラ−情報と位相差に基づ
き周波数偏差を求める。
【0044】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、推定部が受信電界レベル情報と位相差に基づき周波
数偏差を求める。
は、推定部が受信電界レベル情報と位相差に基づき周波
数偏差を求める。
【0045】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、受信電界レベル情報と位相差に基づき周波数偏差を
求める。
は、受信電界レベル情報と位相差に基づき周波数偏差を
求める。
【0046】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、推定部がエラ−情報、受信電界レベル情報及び位相
差に基づき周波数偏差を求める。
は、推定部がエラ−情報、受信電界レベル情報及び位相
差に基づき周波数偏差を求める。
【0047】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、エラ−情報、受信電界レベル情報及び位相差に基づ
き周波数偏差を求める。
は、エラ−情報、受信電界レベル情報及び位相差に基づ
き周波数偏差を求める。
【0048】
【0049】
【0050】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、位相差検出手段がタイミング信号出力手段より出力
されたタイミング信号と検出手段より出力されたUW検
出信号との位相差を検出し、推定部が、検出された位相
差に基づき基地局と移動局との間に存在するタイミング
信号の周波数偏差を求め、この周波数偏差に基づき、次
の受信フレ−ムにおけるタイミング信号の位相誤差を予
測し修正情報として出力し、記憶手段がこの修正情報を
各基地局ごとに記憶し、ハンドオフ時に、制御部が、周
波数シンセサイザに送受信の周波数を切替える指示を与
えると共に、記憶手段に記憶された切替え先の基地局に
対応した修正情報をタイミング信号出力手段に通知す
る。
は、位相差検出手段がタイミング信号出力手段より出力
されたタイミング信号と検出手段より出力されたUW検
出信号との位相差を検出し、推定部が、検出された位相
差に基づき基地局と移動局との間に存在するタイミング
信号の周波数偏差を求め、この周波数偏差に基づき、次
の受信フレ−ムにおけるタイミング信号の位相誤差を予
測し修正情報として出力し、記憶手段がこの修正情報を
各基地局ごとに記憶し、ハンドオフ時に、制御部が、周
波数シンセサイザに送受信の周波数を切替える指示を与
えると共に、記憶手段に記憶された切替え先の基地局に
対応した修正情報をタイミング信号出力手段に通知す
る。
【0051】また、この発明に係るTDMA通信方法
は、タイミング信号とUW検出信号との位相差に基づい
て、タイミング信号の周波数偏差を求め、この周波数偏
差により次の受信フレ−ムにおける位相誤差を予測して
修正情報として記憶し、ハンドオフ時に、切替え先の基
地局に対応した送受信の周波数を切替え、記憶されてい
る切替え先の基地局に対応した修正情報に基づき、タイ
ミング信号の出力を制御する。
は、タイミング信号とUW検出信号との位相差に基づい
て、タイミング信号の周波数偏差を求め、この周波数偏
差により次の受信フレ−ムにおける位相誤差を予測して
修正情報として記憶し、ハンドオフ時に、切替え先の基
地局に対応した送受信の周波数を切替え、記憶されてい
る切替え先の基地局に対応した修正情報に基づき、タイ
ミング信号の出力を制御する。
【0052】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、位相差検出手段が、間欠非受信区間を利用して、タ
イミング信号出力手段より出力されたタイミング信号
と、検出手段より出力された隣接基地局からのUW検出
信号との位相差を検出する。
は、位相差検出手段が、間欠非受信区間を利用して、タ
イミング信号出力手段より出力されたタイミング信号
と、検出手段より出力された隣接基地局からのUW検出
信号との位相差を検出する。
【0053】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、位相差検出手段が、フレ−ムの空スロットを利用し
て、タイミング信号出力手段より出力されたタイミング
信号と、検出手段より出力された隣接基地局からのUW
検出信号との位相差を検出する。
は、位相差検出手段が、フレ−ムの空スロットを利用し
て、タイミング信号出力手段より出力されたタイミング
信号と、検出手段より出力された隣接基地局からのUW
検出信号との位相差を検出する。
【0054】また、この発明に係るTDMA通信装置
は、位相差検出手段が、無音期間を利用して、タイミン
グ信号出力手段より出力されたタイミング信号と、検出
手段より出力された隣接基地局からのUW検出信号との
位相差を検出する。
は、位相差検出手段が、無音期間を利用して、タイミン
グ信号出力手段より出力されたタイミング信号と、検出
手段より出力された隣接基地局からのUW検出信号との
位相差を検出する。
【0055】さらに、この発明に係るTDMA通信装置
のタイミング信号出力手段は、選択手段が受信クロック
信号または間欠クロック信号を選択し、クロックタイミ
ング管理手段が受信クロック信号と間欠クロック信号と
の位相差を測定し、クロックタイミング推定手段が、こ
の位相差に基づき受信クロック信号及び間欠クロック信
号の周波数偏差を推定し、この推定結果に基づいて間欠
クロック信号の周期が受信クロック信号の周期の公倍数
となるように制御する。
のタイミング信号出力手段は、選択手段が受信クロック
信号または間欠クロック信号を選択し、クロックタイミ
ング管理手段が受信クロック信号と間欠クロック信号と
の位相差を測定し、クロックタイミング推定手段が、こ
の位相差に基づき受信クロック信号及び間欠クロック信
号の周波数偏差を推定し、この推定結果に基づいて間欠
クロック信号の周期が受信クロック信号の周期の公倍数
となるように制御する。
【0056】
実施例1.以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本実施例の構成を示すブロック図である。
図1において、50はタイミング管理部、600は推定
部、50bは位相誤差情報、600aは修正情報であ
り、その他は図17と同一である。また、タイミング管
理部50は管理部、送受信データ処理部は処理部に相当
する。以下動作について図1に基づいて説明する。送信
部2、受信部3、送受信データ処理部4とそれらの入出
力信号である送信データ4i、送信バーストデータ4
t、送信信号2t、受信信号3r、受信バーストデータ
4r、受信データ4o、およびタイミング信号50aは
図17と同一であるので説明を省略する。
する。図1は本実施例の構成を示すブロック図である。
図1において、50はタイミング管理部、600は推定
部、50bは位相誤差情報、600aは修正情報であ
り、その他は図17と同一である。また、タイミング管
理部50は管理部、送受信データ処理部は処理部に相当
する。以下動作について図1に基づいて説明する。送信
部2、受信部3、送受信データ処理部4とそれらの入出
力信号である送信データ4i、送信バーストデータ4
t、送信信号2t、受信信号3r、受信バーストデータ
4r、受信データ4o、およびタイミング信号50aは
図17と同一であるので説明を省略する。
【0057】タイミング管理部50は、アパーチャ通過
後のUW検出パルスと内部で生成したUW位置パルスと
から位相差を測定し、推定部600に位相差情報50b
として送出する。推定部600は位相差情報50bを平
均化処理することで、伝送クロックに関し基地局と移動
局との間に存在する周波数偏差を求め、次の受信フレー
ムにおいて生じるであろう位相誤差を予測し(予測位相
誤差と呼ぶ)、必要に応じて修正情報600aをタイミ
ング管理部50に送る。タイミング管理部50は、修正
情報600aがもたらされると、内部のフレームカウン
タを適切に制御することにより受信フレームタイミング
を調整する。つまり修正情報600aに基づいて、自局
の管理部のフレームタイミング信号の出力を制御し、こ
のフレームタイミング信号に基づいて、送受信データ処
理部4が上記バースト信号に含まれるデータ信号の受信
処理を行う。
後のUW検出パルスと内部で生成したUW位置パルスと
から位相差を測定し、推定部600に位相差情報50b
として送出する。推定部600は位相差情報50bを平
均化処理することで、伝送クロックに関し基地局と移動
局との間に存在する周波数偏差を求め、次の受信フレー
ムにおいて生じるであろう位相誤差を予測し(予測位相
誤差と呼ぶ)、必要に応じて修正情報600aをタイミ
ング管理部50に送る。タイミング管理部50は、修正
情報600aがもたらされると、内部のフレームカウン
タを適切に制御することにより受信フレームタイミング
を調整する。つまり修正情報600aに基づいて、自局
の管理部のフレームタイミング信号の出力を制御し、こ
のフレームタイミング信号に基づいて、送受信データ処
理部4が上記バースト信号に含まれるデータ信号の受信
処理を行う。
【0058】次にこの実施例における通信方法につい
て、図2のフロ−チャ−トを用いて説明する。まずユニ
ークワード信号、データ信号等から構成されたバースト
データ信号を入力する(step1)。次に上記バース
トデータ中に含まれるユニークワード検出信号を検出す
る(step2)。上記ユニークワード信号とフレーム
タイミング信号との位相差の検出を行う(step
3)。仮に位相差が未検出の場合、ユニークワード検出
時のタイミングに対応する信号をフレームタイミング信
号として出力し(step4)、このフレームタイミン
グ信号に基づいて、バーストデータ信号に含まれるデー
タ信号の受信処理を行う(step5)。
て、図2のフロ−チャ−トを用いて説明する。まずユニ
ークワード信号、データ信号等から構成されたバースト
データ信号を入力する(step1)。次に上記バース
トデータ中に含まれるユニークワード検出信号を検出す
る(step2)。上記ユニークワード信号とフレーム
タイミング信号との位相差の検出を行う(step
3)。仮に位相差が未検出の場合、ユニークワード検出
時のタイミングに対応する信号をフレームタイミング信
号として出力し(step4)、このフレームタイミン
グ信号に基づいて、バーストデータ信号に含まれるデー
タ信号の受信処理を行う(step5)。
【0059】一方、上記step3の検出結果におい
て、位相差を検出した場合、複数のユニークワード検出
信号に対する位相差を抽出し、これらの位相差に基づい
て平均化処理を行う(step6)。そして平均化処理
結果を使って基地局と移動局間に存在する周波数偏差を
求める(step7)。この周波数偏差に基づいて、次
の受信フレームにおいて生じるであろう位相誤差を予測
し出力する(step8)。そしてタイミング管理部
は、上記位相予測誤差に基づいてフレームタイミング信
号の出力を制御する(step9)。そしてこの制御さ
れた信号に対応する信号をフレームタイミング信号とし
て出力し(step10)、出力制御されたフレームタ
イミング信号に基づいて、バーストデータ信号中のデー
タ信号の受信処理を行う(step5)。
て、位相差を検出した場合、複数のユニークワード検出
信号に対する位相差を抽出し、これらの位相差に基づい
て平均化処理を行う(step6)。そして平均化処理
結果を使って基地局と移動局間に存在する周波数偏差を
求める(step7)。この周波数偏差に基づいて、次
の受信フレームにおいて生じるであろう位相誤差を予測
し出力する(step8)。そしてタイミング管理部
は、上記位相予測誤差に基づいてフレームタイミング信
号の出力を制御する(step9)。そしてこの制御さ
れた信号に対応する信号をフレームタイミング信号とし
て出力し(step10)、出力制御されたフレームタ
イミング信号に基づいて、バーストデータ信号中のデー
タ信号の受信処理を行う(step5)。
【0060】図3はタイミング管理部50の構成を示す
ブロック図である。図3において、52はフレームカウ
ンタ、53はウィンドゥ発生器、54は位相差検出器、
50bは位相差情報、53bはUW検出位置パルスであ
り、その他は、修正情報600aがフレームカウンタ5
2に入力されていること、ウィンドゥ通過後のUW検出
パルス51bが位相差検出器54に入力されていること
を除いて、図18と同一である。また、フレームカウン
タ52とウィンドゥ発生器53とは信号出力手段を構成
する。
ブロック図である。図3において、52はフレームカウ
ンタ、53はウィンドゥ発生器、54は位相差検出器、
50bは位相差情報、53bはUW検出位置パルスであ
り、その他は、修正情報600aがフレームカウンタ5
2に入力されていること、ウィンドゥ通過後のUW検出
パルス51bが位相差検出器54に入力されていること
を除いて、図18と同一である。また、フレームカウン
タ52とウィンドゥ発生器53とは信号出力手段を構成
する。
【0061】以下、タイミング管理部50の動作につい
て説明する。ウィンドゥ発生器53はフレームカウンタ
52のカウンタ値をもとに所定の位置でウィンドゥを開
けると同時に、ウィンドゥの中央でUW検出位置パルス
53bを発生する(所定の間隔に設定されたタイミング
信号)。UW検出位置パルス53bの発生位置は、基地
局と移動局との伝送クロックの周波数偏差が無くかつ伝
搬距離も変化しない場合には、次に受信するであろう受
信信号のウィンドゥ通過後のUW検出パルス51bの位
置と一致する。位相差検出器54では、ウィンドゥ通過
後のUW検出パルス51bとUW検出位置パルス53b
間の位相差を測定する。UW検出パルス51bは復調器
が生成する再生クロックに同期しており、一方UW検出
位置パルス53bは移動局が内部で生成する基地局クロ
ックと非同期のクロックに同期している。位相差は遅れ
進み情報と位相差量で表され、位相差情報50bとして
推定部600にもたらされる。
て説明する。ウィンドゥ発生器53はフレームカウンタ
52のカウンタ値をもとに所定の位置でウィンドゥを開
けると同時に、ウィンドゥの中央でUW検出位置パルス
53bを発生する(所定の間隔に設定されたタイミング
信号)。UW検出位置パルス53bの発生位置は、基地
局と移動局との伝送クロックの周波数偏差が無くかつ伝
搬距離も変化しない場合には、次に受信するであろう受
信信号のウィンドゥ通過後のUW検出パルス51bの位
置と一致する。位相差検出器54では、ウィンドゥ通過
後のUW検出パルス51bとUW検出位置パルス53b
間の位相差を測定する。UW検出パルス51bは復調器
が生成する再生クロックに同期しており、一方UW検出
位置パルス53bは移動局が内部で生成する基地局クロ
ックと非同期のクロックに同期している。位相差は遅れ
進み情報と位相差量で表され、位相差情報50bとして
推定部600にもたらされる。
【0062】図4に位相差と位相差情報50bの関係を
示す。例1はUW検出パルス51bがUW検出位置パル
ス53bに時間的に先行する場合で、Aが位相差量であ
る。例2はUW検出位置パルス53bがUW検出パルス
51bに時間的に先行する場合で、Bが位相差量であ
る。例3はウィンドゥ53a内にUW検出パルス51b
が複数存在する場合で、この場合は先に発生したパルス
が有効であり、結果として例1と同一となる。UW検出
パルス51bが発生しない場合、すなわちUW不検出が
起こることもあるが、本発明の本質とは直接関係ないの
で詳細な説明は行わない。UW不検出時はバーストが受
信されなかったもとのし、位相差情報50bが推定部6
00にもたらされないものとする。
示す。例1はUW検出パルス51bがUW検出位置パル
ス53bに時間的に先行する場合で、Aが位相差量であ
る。例2はUW検出位置パルス53bがUW検出パルス
51bに時間的に先行する場合で、Bが位相差量であ
る。例3はウィンドゥ53a内にUW検出パルス51b
が複数存在する場合で、この場合は先に発生したパルス
が有効であり、結果として例1と同一となる。UW検出
パルス51bが発生しない場合、すなわちUW不検出が
起こることもあるが、本発明の本質とは直接関係ないの
で詳細な説明は行わない。UW不検出時はバーストが受
信されなかったもとのし、位相差情報50bが推定部6
00にもたらされないものとする。
【0063】図5にフレームカウンタ52の動作を示
す。フレームカウンタ52は、ウィンドゥ通過後のUW
検出パルス51bと修正情報600aにより制御が行わ
れる。ウィンドゥ通過後のUW検出パルス51bによる
初期化は、Aで示したタイミングで行われるが、詳細は
上述しているので説明を省略し、Bで示したタイミング
で行われる修正情報600aによる調整について説明す
る。推定部600が指示する修正情報600aは、現在
自局が保有している受信フレームタイミングと自局宛に
基地局が送信してくるバーストのタイミングとの間の位
相誤差を評価することにより、自局が次に送受信すべき
タイミングを推定し(フレームタイミング推定)、自局
フレームタイミングが正しい位置になるよう修正するの
に必要な位相量である。修正タイミングBをスロット中
のどのポイントに置くかは任意であり、あまり重要では
ない。重要なのは、修正情報600aに基づいて受信フ
レームタイミングの修正を行った結果、次に受信するス
ロットでUW検出パルス51bとUW検出位置パルス5
3bとができるだけ一致するような修正情報600aを
推定部600が出し、それに基づきタイミング管理部5
0が受信フレームタイミングを修正することにある。次
に修正情報600aを生成する推定部の詳細について説
明する。
す。フレームカウンタ52は、ウィンドゥ通過後のUW
検出パルス51bと修正情報600aにより制御が行わ
れる。ウィンドゥ通過後のUW検出パルス51bによる
初期化は、Aで示したタイミングで行われるが、詳細は
上述しているので説明を省略し、Bで示したタイミング
で行われる修正情報600aによる調整について説明す
る。推定部600が指示する修正情報600aは、現在
自局が保有している受信フレームタイミングと自局宛に
基地局が送信してくるバーストのタイミングとの間の位
相誤差を評価することにより、自局が次に送受信すべき
タイミングを推定し(フレームタイミング推定)、自局
フレームタイミングが正しい位置になるよう修正するの
に必要な位相量である。修正タイミングBをスロット中
のどのポイントに置くかは任意であり、あまり重要では
ない。重要なのは、修正情報600aに基づいて受信フ
レームタイミングの修正を行った結果、次に受信するス
ロットでUW検出パルス51bとUW検出位置パルス5
3bとができるだけ一致するような修正情報600aを
推定部600が出し、それに基づきタイミング管理部5
0が受信フレームタイミングを修正することにある。次
に修正情報600aを生成する推定部の詳細について説
明する。
【0064】図6および図7は推定部600の動作を説
明する図である。図6は位相差基準50bを具体的に説
明する図であり、ウィンドゥ通過後のUW検出パルス5
1bとUW検出位置パルス53bとの間に、それぞれ位
相誤差d0,d1,d2(一般的にdiと表す)が生じ
ている様子を示している。この位相差は遅れ、進みの識
別符号+位相差情報50bの形で推定部600にもたら
され、フレームタイミング推定を行う。移動局では位相
誤差di(i:1〜n)を推定することにより、将来生
ずる位相誤差を予測し、その予測値に基づいて受信フレ
ームタイミングを修正する。
明する図である。図6は位相差基準50bを具体的に説
明する図であり、ウィンドゥ通過後のUW検出パルス5
1bとUW検出位置パルス53bとの間に、それぞれ位
相誤差d0,d1,d2(一般的にdiと表す)が生じ
ている様子を示している。この位相差は遅れ、進みの識
別符号+位相差情報50bの形で推定部600にもたら
され、フレームタイミング推定を行う。移動局では位相
誤差di(i:1〜n)を推定することにより、将来生
ずる位相誤差を予測し、その予測値に基づいて受信フレ
ームタイミングを修正する。
【0065】次に図7を用いて、位相誤差とフレームタ
イミング推定に基づいた受信フレームタイミングの修正
方法について説明する。受信TDMAフレーム数を基本
単位とし、受信TDMAフレーム毎に生じる位相誤差の
測定値(推定位相誤差)diを黒丸で示す。また、複数
の測定位相誤差diを標本値とし、次測定点での位相誤
差の予測値(予測位相誤差)を直線近似の点線で示して
いる。直線近似の理由は、周波数偏差に起因する位相誤
差diの変化が、短期間でみると直線的に変化すると考
えられるからである。直線は真の位相誤差を表してい
る。図では、測定位相誤差d0〜diを標本値とし、一
次予測方程式から予測位相誤差dpを求め、これを修正
情報600aとしてフレームカウンタ52にフィードバ
ックし、受信i+1フレームの地点でフレームタイミン
グを修正する。予測位相誤差と真の位相誤差との間には
予測精度に起因する誤差があるため、フレームタイミン
グ修正後に未修正位相誤差としてこれが残る。
イミング推定に基づいた受信フレームタイミングの修正
方法について説明する。受信TDMAフレーム数を基本
単位とし、受信TDMAフレーム毎に生じる位相誤差の
測定値(推定位相誤差)diを黒丸で示す。また、複数
の測定位相誤差diを標本値とし、次測定点での位相誤
差の予測値(予測位相誤差)を直線近似の点線で示して
いる。直線近似の理由は、周波数偏差に起因する位相誤
差diの変化が、短期間でみると直線的に変化すると考
えられるからである。直線は真の位相誤差を表してい
る。図では、測定位相誤差d0〜diを標本値とし、一
次予測方程式から予測位相誤差dpを求め、これを修正
情報600aとしてフレームカウンタ52にフィードバ
ックし、受信i+1フレームの地点でフレームタイミン
グを修正する。予測位相誤差と真の位相誤差との間には
予測精度に起因する誤差があるため、フレームタイミン
グ修正後に未修正位相誤差としてこれが残る。
【0066】ここで上述の一次予測方程式は下式で与え
られる。
られる。
【0067】
【数1】
【0068】予測位相誤差sは時間と共に変化するが、
a,bは定数である。しかし実際にはa,bは一定値で
はなく、新たな測定位相誤差diが測定される毎に変化
する。最適予測値sは測定値{di}、測定回数Nおよ
び測定間隔T(TDMAフレーム長)によりa,bを算
出することによって求められる。最小2乗法を用いた場
合には、近似直線は測定位相誤差diの上記直線からの
ずれをEiで表した場合、下式を最小にするような値と
して求められる。
a,bは定数である。しかし実際にはa,bは一定値で
はなく、新たな測定位相誤差diが測定される毎に変化
する。最適予測値sは測定値{di}、測定回数Nおよ
び測定間隔T(TDMAフレーム長)によりa,bを算
出することによって求められる。最小2乗法を用いた場
合には、近似直線は測定位相誤差diの上記直線からの
ずれをEiで表した場合、下式を最小にするような値と
して求められる。
【0069】
【数2】
【0070】推定部600の動作を図8のフローチャー
トで補足説明する。フローはバーストを受信し位相差情
報50bが推定部600に入力されると同時にスタート
する。今、図7における第iフレームで、最新の位相差
情報50bであるdiが推定部600に入力された場合
を考える。推定部600では、diを位相差情報50b
としてバースト単位で入力し(step601)、予測
誤差直線を求めるために必要な位相差情報を最新のNサ
ンプル(di−N+1〜di)に更新した後、a,bを
計算する(step602)。予測誤差直線から次に受
信するであろう受信フレームタイミング位置までに生じ
る予測位相誤差を求め、修正情報600aとしてタイミ
ング管理部50に出力する(step603)。図7に
よれば第i+1フレームで生じる予測位相誤差dpをi
フレームの時刻に予測する。実際には予測に基づいた位
相偏差と真の位相偏差との間には誤差が存在し、予測位
相誤差dpに基づき修正した後にも未修正位相誤差が残
るため、予測できる時間には上限がある。
トで補足説明する。フローはバーストを受信し位相差情
報50bが推定部600に入力されると同時にスタート
する。今、図7における第iフレームで、最新の位相差
情報50bであるdiが推定部600に入力された場合
を考える。推定部600では、diを位相差情報50b
としてバースト単位で入力し(step601)、予測
誤差直線を求めるために必要な位相差情報を最新のNサ
ンプル(di−N+1〜di)に更新した後、a,bを
計算する(step602)。予測誤差直線から次に受
信するであろう受信フレームタイミング位置までに生じ
る予測位相誤差を求め、修正情報600aとしてタイミ
ング管理部50に出力する(step603)。図7に
よれば第i+1フレームで生じる予測位相誤差dpをi
フレームの時刻に予測する。実際には予測に基づいた位
相偏差と真の位相偏差との間には誤差が存在し、予測位
相誤差dpに基づき修正した後にも未修正位相誤差が残
るため、予測できる時間には上限がある。
【0071】この実施例においては、基地局に対する伝
送クロック位相誤差をUW検出位置情報から測定、評価
するので、UWが受信できない場合でも次に受信すべき
受信フレームタイミングの測定を行うことにより、自局
受信フレームタイミングを適切に修正できる。
送クロック位相誤差をUW検出位置情報から測定、評価
するので、UWが受信できない場合でも次に受信すべき
受信フレームタイミングの測定を行うことにより、自局
受信フレームタイミングを適切に修正できる。
【0072】実施例2.次に本発明の他の実施例につい
て説明する。図9はその構成を示すブロック図で、70
0は推定部、4aはFCSエラー情報であり、その他の
信号は図1と同一の構成、機能を有する。推定部700
は位相差情報50bとFCSエラー情報4aとから修正
情報600aを生成し、タイミング管理部50にもたら
す。推定部700以外の動作は、図1とまったく同一で
あるので、以下では推定部700に絞ってその動作を説
明する。
て説明する。図9はその構成を示すブロック図で、70
0は推定部、4aはFCSエラー情報であり、その他の
信号は図1と同一の構成、機能を有する。推定部700
は位相差情報50bとFCSエラー情報4aとから修正
情報600aを生成し、タイミング管理部50にもたら
す。推定部700以外の動作は、図1とまったく同一で
あるので、以下では推定部700に絞ってその動作を説
明する。
【0073】FCSエラー情報4aは、データに誤りが
あったことを示す情報である。この情報を推定部700
にもたらすことにより、全ての受信バースト信号の位相
差情報50bを用いて予測誤差直線を導出するのではな
く、FCSエラーが発生しないバーストの位相差情報の
みを用いることで各位相差情報サンプルの精度を上げ
る。図10のフローチャートを用いてこの動作を説明す
る。このフローチャートの動作はタイミング管理部50
と推定部700の動作に相当する。図10のフローは図
8と同様、受信バースト周期でスタートし、第iフレー
ムの位相差情報50bとしてのdiに加えて、FCSエ
ラー情報4aを入力する(step901)。第iフレ
ームにFCSエラーが生じなかった場合には(step
902)、最新のNサンプルについて予測誤差直線を導
出してa,b値を決定し(step903)、修正情報
600aを出力する(step904)。
あったことを示す情報である。この情報を推定部700
にもたらすことにより、全ての受信バースト信号の位相
差情報50bを用いて予測誤差直線を導出するのではな
く、FCSエラーが発生しないバーストの位相差情報の
みを用いることで各位相差情報サンプルの精度を上げ
る。図10のフローチャートを用いてこの動作を説明す
る。このフローチャートの動作はタイミング管理部50
と推定部700の動作に相当する。図10のフローは図
8と同様、受信バースト周期でスタートし、第iフレー
ムの位相差情報50bとしてのdiに加えて、FCSエ
ラー情報4aを入力する(step901)。第iフレ
ームにFCSエラーが生じなかった場合には(step
902)、最新のNサンプルについて予測誤差直線を導
出してa,b値を決定し(step903)、修正情報
600aを出力する(step904)。
【0074】位相差情報50bは、そのすべてが正しい
値を示しているとは限らない。例えば、移動体通信では
周波数の有効利用を図るため同一周波数を地域的に繰返
して使用することから、同一周波数チャネル干渉がしば
しば起こる。同一周波数チャネル干渉が起こり、しかも
希望波に対する干渉波レベルが高い場合、UW検出器は
誤って干渉波のUWを検出してしまうことが考えられ
る。図11に希望波(A局)および干渉波(B局)に対
するUW検出パルス51bとUW検出位置パルス53b
との関係の一例を示す。この場合、j+2,j+3フレ
ームでは干渉波に対するUWが検出され、位相差情報5
0bの中に干渉局のものが含まれることから、結果とし
て適切な予測誤差直線が求められず未修正位相誤差の増
加を招くことになる。これを防ぐため、FCSエラー情
報を用い、FCSエラーがある場合の位相差情報を破棄
することにより、干渉波の影響を除去する。つまり、受
信部3に設けられて、干渉波を検出する手段が干渉を検
出した場合は、上記タイミング管理部は、所定間隔(過
去に出力した間隔)でタイミング信号を発生する。従っ
て、推定部はタイミング管理部の動作制御を行わない。
値を示しているとは限らない。例えば、移動体通信では
周波数の有効利用を図るため同一周波数を地域的に繰返
して使用することから、同一周波数チャネル干渉がしば
しば起こる。同一周波数チャネル干渉が起こり、しかも
希望波に対する干渉波レベルが高い場合、UW検出器は
誤って干渉波のUWを検出してしまうことが考えられ
る。図11に希望波(A局)および干渉波(B局)に対
するUW検出パルス51bとUW検出位置パルス53b
との関係の一例を示す。この場合、j+2,j+3フレ
ームでは干渉波に対するUWが検出され、位相差情報5
0bの中に干渉局のものが含まれることから、結果とし
て適切な予測誤差直線が求められず未修正位相誤差の増
加を招くことになる。これを防ぐため、FCSエラー情
報を用い、FCSエラーがある場合の位相差情報を破棄
することにより、干渉波の影響を除去する。つまり、受
信部3に設けられて、干渉波を検出する手段が干渉を検
出した場合は、上記タイミング管理部は、所定間隔(過
去に出力した間隔)でタイミング信号を発生する。従っ
て、推定部はタイミング管理部の動作制御を行わない。
【0075】一般的に干渉波の検出は、カラーコードと
呼ばれ繰返しゾーン数単位で設定されるコードがある場
合には、これによる識別を行えば確実であるが、どのシ
ステムにも存在するとは限らない。従って、バーストに
必ず挿入されているFCSエラー情報を用いることは極
めて汎用的である。干渉波を受信する場合、影響として
UW検出はしばしばあるのに対し、データを誤りなく受
信する可能性はセルの設計上極めて少ないと考えらるこ
とから、FCSエラー情報による干渉局の識別は本目的
を達成するために有効である。
呼ばれ繰返しゾーン数単位で設定されるコードがある場
合には、これによる識別を行えば確実であるが、どのシ
ステムにも存在するとは限らない。従って、バーストに
必ず挿入されているFCSエラー情報を用いることは極
めて汎用的である。干渉波を受信する場合、影響として
UW検出はしばしばあるのに対し、データを誤りなく受
信する可能性はセルの設計上極めて少ないと考えらるこ
とから、FCSエラー情報による干渉局の識別は本目的
を達成するために有効である。
【0076】つまり、受信バーストデータに誤りがあっ
たかどうかを示すFCSエラー情報によって位相誤差を
選択し、必要に応じて受信フレームタイミングを修正す
る推定部を設けることにより、FCSエラー情報に基づ
いて評価に用いるUW検出位置情報を選択するので、自
局の受信フレームタイミングの修正をより適切に行うこ
とができる。
たかどうかを示すFCSエラー情報によって位相誤差を
選択し、必要に応じて受信フレームタイミングを修正す
る推定部を設けることにより、FCSエラー情報に基づ
いて評価に用いるUW検出位置情報を選択するので、自
局の受信フレームタイミングの修正をより適切に行うこ
とができる。
【0077】実施例3.さらに本発明の他の実施例につ
いて説明する。図12はその構成を示すブロック図であ
る。図12において、800は推定部、3aは受信電界
レベル情報であり、その他は図1と同一の構成、機能を
有する。推定部800は位相差情報50bと受信電界レ
ベル情報3aとから修正情報600aを生成し、タイミ
ング制御部50にもたらす。推定部800以外の動作
は、図1とまったく同一であるので、以下では推定部8
00に絞ってその動作を説明する。
いて説明する。図12はその構成を示すブロック図であ
る。図12において、800は推定部、3aは受信電界
レベル情報であり、その他は図1と同一の構成、機能を
有する。推定部800は位相差情報50bと受信電界レ
ベル情報3aとから修正情報600aを生成し、タイミ
ング制御部50にもたらす。推定部800以外の動作
は、図1とまったく同一であるので、以下では推定部8
00に絞ってその動作を説明する。
【0078】受信電界レベル情報3aは、受信信号3r
の受信レベルの平均値(あるいは中央値)として与えら
れる。一般的には受信波の包絡線出力を対数圧縮した後
で平均値検出することにより得られ、移動局が在圏ゾー
ンエリア内に居るかどうかを判断するなど種々の用途に
使用される。受信電界レベル情報3aは、フェージング
やシャドーイングにより生じる受信電界レベルの変動情
報をもたらすので、位相差情報50bを受信電界レベル
情報3aにより選別することができる。
の受信レベルの平均値(あるいは中央値)として与えら
れる。一般的には受信波の包絡線出力を対数圧縮した後
で平均値検出することにより得られ、移動局が在圏ゾー
ンエリア内に居るかどうかを判断するなど種々の用途に
使用される。受信電界レベル情報3aは、フェージング
やシャドーイングにより生じる受信電界レベルの変動情
報をもたらすので、位相差情報50bを受信電界レベル
情報3aにより選別することができる。
【0079】移動体通信において受信電界レベルの急激
な低下はしばしば起こる現象であり、その都度回線断に
すると通話が成り立たないことから、受信電界レベルが
規定値を下回った場合でも同期を保持する対策が施され
る。これは見方を変えると、位相差情報50bの収集過
程で受信電界レベルが規定値を下回ることがあることを
意味する。特に、コードレス電話システムなど低速移動
を前提とした移動体通信では、低速フェージングにより
複数の連続するフレームで受信電界レベルが規定値以下
になる場合があると考えられる。規定値を下回った受信
電界レベルに対する位相差情報は、真の位相偏差に対す
る誤差をより多く含むため、結果として適切な予測誤差
直線が求められず、未修正位相誤差の増加を招くことに
なる。これを防ぐため、受信電界レベルが規定値を下回
った位相差情報50bは、予測誤差直線導出用データか
ら除外する。つまり、受信電界レベル検出手段が受信電
界レベルが規定値を下回ったことを検出した場合、上記
タイミング管理部は所定間隔(過去に出力した間隔)で
タイミング信号を発生する。なお、受信電界レベル検出
手段は受信部3に設けられている。
な低下はしばしば起こる現象であり、その都度回線断に
すると通話が成り立たないことから、受信電界レベルが
規定値を下回った場合でも同期を保持する対策が施され
る。これは見方を変えると、位相差情報50bの収集過
程で受信電界レベルが規定値を下回ることがあることを
意味する。特に、コードレス電話システムなど低速移動
を前提とした移動体通信では、低速フェージングにより
複数の連続するフレームで受信電界レベルが規定値以下
になる場合があると考えられる。規定値を下回った受信
電界レベルに対する位相差情報は、真の位相偏差に対す
る誤差をより多く含むため、結果として適切な予測誤差
直線が求められず、未修正位相誤差の増加を招くことに
なる。これを防ぐため、受信電界レベルが規定値を下回
った位相差情報50bは、予測誤差直線導出用データか
ら除外する。つまり、受信電界レベル検出手段が受信電
界レベルが規定値を下回ったことを検出した場合、上記
タイミング管理部は所定間隔(過去に出力した間隔)で
タイミング信号を発生する。なお、受信電界レベル検出
手段は受信部3に設けられている。
【0080】推定部800の動作を図13のフローチャ
ートを用いて説明する。図13のフローは図8と同様、
受信バースト周期でスタートし、第iフレームの位相差
情報50bとしてのdiに加えて、受信電界レベル情報
3aを入力する(step1201)。位相差情報50
bとしてのdiは、第iフレームの受信電界レベルが規
定値を上回った場合(step1202)のみ有意であ
るとし、最新のNサンプルの位相差情報について予測位
相誤差直線を導出する(step1203)。引き続き
求められた予測位相誤差直線から、次に受信するであろ
う時刻における予測位相誤差を決定し、修正情報600
aをタイミング管理部50に出力する(step120
4)。なお、このフローチャートの動作はタイミング管
理部と推定部の動作に相当する。
ートを用いて説明する。図13のフローは図8と同様、
受信バースト周期でスタートし、第iフレームの位相差
情報50bとしてのdiに加えて、受信電界レベル情報
3aを入力する(step1201)。位相差情報50
bとしてのdiは、第iフレームの受信電界レベルが規
定値を上回った場合(step1202)のみ有意であ
るとし、最新のNサンプルの位相差情報について予測位
相誤差直線を導出する(step1203)。引き続き
求められた予測位相誤差直線から、次に受信するであろ
う時刻における予測位相誤差を決定し、修正情報600
aをタイミング管理部50に出力する(step120
4)。なお、このフローチャートの動作はタイミング管
理部と推定部の動作に相当する。
【0081】つまり、この実施例はUW検出パルスと自
己作成したUW位置パルスとの位相差から位相誤差を測
定し、さらに受信電界レベル情報による重み付けを施し
ながら、必要に応じて受信フレームタイミングを修正す
る推定部を設けている。従って、自己受信フレームタイ
ミングの修正に用いる測定値からUW誤検出による無効
なUW検出位置情報を除去し、受信フレームタイミング
推定の精度を向上させることができる。
己作成したUW位置パルスとの位相差から位相誤差を測
定し、さらに受信電界レベル情報による重み付けを施し
ながら、必要に応じて受信フレームタイミングを修正す
る推定部を設けている。従って、自己受信フレームタイ
ミングの修正に用いる測定値からUW誤検出による無効
なUW検出位置情報を除去し、受信フレームタイミング
推定の精度を向上させることができる。
【0082】実施例4.次に本発明の他の実施例につい
て説明する。図14はその構成を示すブロック図であ
る。900は推定部、3aは受信電界レベル情報であ
り、その他は図9と同一の構成、機能を有する。推定部
900は受信電界レベル情報3a、FCSエラー情報4
a及び位相差情報50bとから修正情報600aを生成
し、タイミング管理部50にもたらす。推定部900以
外の動作は、図1とまったく同一であるので、以下では
推定部900に絞ってその動作を説明する。
て説明する。図14はその構成を示すブロック図であ
る。900は推定部、3aは受信電界レベル情報であ
り、その他は図9と同一の構成、機能を有する。推定部
900は受信電界レベル情報3a、FCSエラー情報4
a及び位相差情報50bとから修正情報600aを生成
し、タイミング管理部50にもたらす。推定部900以
外の動作は、図1とまったく同一であるので、以下では
推定部900に絞ってその動作を説明する。
【0083】推定部900の動作を図15のフローチャ
ートを用いて説明する。図15のフローチャートの動作
は、タイミング管理部と推定部の動作に相当する。図1
5のフローは図8と同様、受信バースト周期でスタート
し、第iフレームの位相差情報50bとしてのdiに加
えて、受信電界レベル情報3a及びFCSエラー情報4
aを入力する(step1401)。位相差情報50b
としてのdiは、第iフレームの受信電界レベルが規定
値を上回った場合、かつFCSエラーが生じなかった場
合(step1402)のみ有意であるとし、最新のN
サンプルの位相差情報について予測位相誤差直線を導出
する(step1403)。引き続き求められた予測位
誤差直線から、次に受信するであろう時刻における予測
位相誤差を決定し、修正情報600aをタイミング管理
部50に出力する(step1404)。つまり、UW
検出パルス、FCSエラー情報に受信電界レベル情報に
よる重み付けを施しながら位相誤差を推定し、必要に応
じて受信フレームタイミングを修正している。
ートを用いて説明する。図15のフローチャートの動作
は、タイミング管理部と推定部の動作に相当する。図1
5のフローは図8と同様、受信バースト周期でスタート
し、第iフレームの位相差情報50bとしてのdiに加
えて、受信電界レベル情報3a及びFCSエラー情報4
aを入力する(step1401)。位相差情報50b
としてのdiは、第iフレームの受信電界レベルが規定
値を上回った場合、かつFCSエラーが生じなかった場
合(step1402)のみ有意であるとし、最新のN
サンプルの位相差情報について予測位相誤差直線を導出
する(step1403)。引き続き求められた予測位
誤差直線から、次に受信するであろう時刻における予測
位相誤差を決定し、修正情報600aをタイミング管理
部50に出力する(step1404)。つまり、UW
検出パルス、FCSエラー情報に受信電界レベル情報に
よる重み付けを施しながら位相誤差を推定し、必要に応
じて受信フレームタイミングを修正している。
【0084】この実施例における位相差情報は、受信電
界レベル情報とFCSエラー情報により選別されるた
め、位相差情報の信頼度が増す。
界レベル情報とFCSエラー情報により選別されるた
め、位相差情報の信頼度が増す。
【0085】なお、上記の説明は位相誤差の予測を直線
近似するものとして行ったが、位相偏差が直線近似でき
ない場合には、推定部において他の近似関数を用いるの
は言うまでもない。また、UWが検出される度に受信フ
レームタイミングを補正(UW検出タイミングに同期さ
せる)する場合には、推定部にもたらされる位相差情報
50bは、上記と異なったものとなるが、補正値を知る
ことにより目的を達成できることは言うまでもない。
近似するものとして行ったが、位相偏差が直線近似でき
ない場合には、推定部において他の近似関数を用いるの
は言うまでもない。また、UWが検出される度に受信フ
レームタイミングを補正(UW検出タイミングに同期さ
せる)する場合には、推定部にもたらされる位相差情報
50bは、上記と異なったものとなるが、補正値を知る
ことにより目的を達成できることは言うまでもない。
【0086】実施例5.以下、本発明の他の実施例とし
てハンドオフを高速に行うTDMA通信装置について図
面を参照して説明する。以下、ハンドオフとは当該基地
局での通信が何等かの理由により困難となり、隣接基地
局に切替えることを意味するものとする。そしてその切
替は、周波数切替、スロット(タイミング)切替、ある
いはその両方が考えられる。図25は本実施例の構成を
示すブロック図である。1000は周波数シンセサイ
ザ、1001は記憶部、1002は制御部であり、その
他の部分は図1から推定部600を除いたものと同一で
ある。以下、動作について図25に基づいて説明する。
周波数シンセサイザ1000、記憶部1001および制
御部1002を除く機能の動作は、図1と同様であるの
で説明を省略する。また図1において、周波数シンセサ
イザは発明の意図する内容に直接必要ではなかったため
説明を省略したが、本実施例では発明の動作を説明する
のに必要なため、周波数シンセサイザ1000を含めて
説明する。
てハンドオフを高速に行うTDMA通信装置について図
面を参照して説明する。以下、ハンドオフとは当該基地
局での通信が何等かの理由により困難となり、隣接基地
局に切替えることを意味するものとする。そしてその切
替は、周波数切替、スロット(タイミング)切替、ある
いはその両方が考えられる。図25は本実施例の構成を
示すブロック図である。1000は周波数シンセサイ
ザ、1001は記憶部、1002は制御部であり、その
他の部分は図1から推定部600を除いたものと同一で
ある。以下、動作について図25に基づいて説明する。
周波数シンセサイザ1000、記憶部1001および制
御部1002を除く機能の動作は、図1と同様であるの
で説明を省略する。また図1において、周波数シンセサ
イザは発明の意図する内容に直接必要ではなかったため
説明を省略したが、本実施例では発明の動作を説明する
のに必要なため、周波数シンセサイザ1000を含めて
説明する。
【0087】周波数シンセサイザ1000は、制御部1
002からもたらされる周波数切替指示1002bに従
って周波数を切替える機能を持つ。本発明では、制御部
1002が指示する周波数切替指示1002bに従って
周波数を切替える。この場合の周波数切替指示1002
bは、隣接基地局が送信しているチャネルへの切替指示
であり、例えば制御チャネルの周波数である。記憶部1
001は、制御部1002から周波数切替指示1002
bに同期してもたらされる隣接チャネル情報1002a
に従って、自局が保持している受信フレームタイミング
と隣接基地局との位相差を位相差情報50bとして記憶
する。
002からもたらされる周波数切替指示1002bに従
って周波数を切替える機能を持つ。本発明では、制御部
1002が指示する周波数切替指示1002bに従って
周波数を切替える。この場合の周波数切替指示1002
bは、隣接基地局が送信しているチャネルへの切替指示
であり、例えば制御チャネルの周波数である。記憶部1
001は、制御部1002から周波数切替指示1002
bに同期してもたらされる隣接チャネル情報1002a
に従って、自局が保持している受信フレームタイミング
と隣接基地局との位相差を位相差情報50bとして記憶
する。
【0088】チャネル切替が必要な場合、制御部100
2は隣接チャネル選択情報1002cにより、予め記憶
部1001に記憶されている上記位相差情報50bの中
から必要な位相差情報を修正情報1001aとして取り
出し、タイミング管理部50に入力することにより、図
3におけるフレームカウンタ52をチャネル切替先基地
局のフレームタイミングにプリセットする。必要な修正
情報1001aの選択は、制御部1002が隣接チャネ
ル選択情報1002cとして記憶部1001に出力す
る。
2は隣接チャネル選択情報1002cにより、予め記憶
部1001に記憶されている上記位相差情報50bの中
から必要な位相差情報を修正情報1001aとして取り
出し、タイミング管理部50に入力することにより、図
3におけるフレームカウンタ52をチャネル切替先基地
局のフレームタイミングにプリセットする。必要な修正
情報1001aの選択は、制御部1002が隣接チャネ
ル選択情報1002cとして記憶部1001に出力す
る。
【0089】記憶部1001は、図26のブロック図に
示すような簡単な回路で構成が可能である。図26にお
いて、250a〜250nは記憶素子、2501及び2
502はスイッチである。隣接チャネル情報1002a
により、スイッチ2501が位相差情報50bの格納記
憶素子250x(x=a〜n)を指定する。さらに隣接
チャネル選択情報1002cにより、スイッチ2502
が、修正情報1001aとしてタイミング管理部50へ
出力する位相差情報が格納されている記憶素子250x
(x=a〜n)を選択する。これにより、受信フレーム
同期引込みを短時間で行うことができ、特に基地局間で
フレーム同期が取れていないシステムではその効果が著
しい。
示すような簡単な回路で構成が可能である。図26にお
いて、250a〜250nは記憶素子、2501及び2
502はスイッチである。隣接チャネル情報1002a
により、スイッチ2501が位相差情報50bの格納記
憶素子250x(x=a〜n)を指定する。さらに隣接
チャネル選択情報1002cにより、スイッチ2502
が、修正情報1001aとしてタイミング管理部50へ
出力する位相差情報が格納されている記憶素子250x
(x=a〜n)を選択する。これにより、受信フレーム
同期引込みを短時間で行うことができ、特に基地局間で
フレーム同期が取れていないシステムではその効果が著
しい。
【0090】次に図27により、隣接基地局からの受信
信号と位相差情報の関係について説明する。図27にお
いて、移動局は基地局Aとの間で間欠受信を行っている
ものとし、基地局Aと隣接の基地局B〜基地局Gとの間
で、フレーム同期は取れていないものとする。例えば移
動局からみた場合、基地局Aからの受信信号と、基地局
B及び基地局Cからの受信信号との間には、それぞれ位
相差AB、位相差ACに相当する遅延時間が存在する。
この状態で移動局が基地局Aから基地局Bあるいは基地
局Cへハンドオフする場合、フレーム同期を最初から取
り直す必要がある。本発明によれば、位相差ABあるい
は位相差ACがハンドオフ時には既知であることから、
同期を取り直す操作が不要なため、受信フレーム同期引
込みを短時間で行うことができる。
信号と位相差情報の関係について説明する。図27にお
いて、移動局は基地局Aとの間で間欠受信を行っている
ものとし、基地局Aと隣接の基地局B〜基地局Gとの間
で、フレーム同期は取れていないものとする。例えば移
動局からみた場合、基地局Aからの受信信号と、基地局
B及び基地局Cからの受信信号との間には、それぞれ位
相差AB、位相差ACに相当する遅延時間が存在する。
この状態で移動局が基地局Aから基地局Bあるいは基地
局Cへハンドオフする場合、フレーム同期を最初から取
り直す必要がある。本発明によれば、位相差ABあるい
は位相差ACがハンドオフ時には既知であることから、
同期を取り直す操作が不要なため、受信フレーム同期引
込みを短時間で行うことができる。
【0091】記憶部1001の構成は、図27の構成を
例にとると隣接基地局A〜Gの位相差を独立に記憶でき
る機能があればどのような構成でも良い。フリップフロ
ップやメモリなどでその機能を実現可能である。
例にとると隣接基地局A〜Gの位相差を独立に記憶でき
る機能があればどのような構成でも良い。フリップフロ
ップやメモリなどでその機能を実現可能である。
【0092】次にこの実施例における通信方法につい
て、図28及び図29のフロ−チャ−トを用いて説明す
る。図28において、制御部1002からの制御によ
り、必要に応じて周波数シンセサイザ1000を隣接基
地局の周波数に切替える(step10)。ここでは、
周波数を切替えることが本質的な目的ではなく、隣接基
地局にアクセスすることが重要である。すなわち、隣接
基地局が同一周波数でかつ異なるタイミングでチャネル
を設定している場合、周波数を切替える必要はなく、例
えばスロットタイミングを切替えることで所望の結果を
得ることができる。次に、隣接基地局が送信する、ユニ
ークワード信号、データ信号等から構成されたバースト
データ信号を入力し(step11)、制御部1002
の制御により隣接チャネル情報を記憶部1001に与え
た後(step12)、位相差測定ルーチンを呼出す
(ステップ13)。
て、図28及び図29のフロ−チャ−トを用いて説明す
る。図28において、制御部1002からの制御によ
り、必要に応じて周波数シンセサイザ1000を隣接基
地局の周波数に切替える(step10)。ここでは、
周波数を切替えることが本質的な目的ではなく、隣接基
地局にアクセスすることが重要である。すなわち、隣接
基地局が同一周波数でかつ異なるタイミングでチャネル
を設定している場合、周波数を切替える必要はなく、例
えばスロットタイミングを切替えることで所望の結果を
得ることができる。次に、隣接基地局が送信する、ユニ
ークワード信号、データ信号等から構成されたバースト
データ信号を入力し(step11)、制御部1002
の制御により隣接チャネル情報を記憶部1001に与え
た後(step12)、位相差測定ルーチンを呼出す
(ステップ13)。
【0093】ここでステップ13における位相差測定ル
ーチンについて、図29を用いて説明する。上記バース
トデータ中に含まれるユニークワード検出信号を検出し
(step130)、上記ユニークワード信号とフレー
ムタイミング信号との位相差の検出を行い(step1
31)、位相差を検出した場合、複数のユニークワード
検出信号に対する位相差を抽出し、これらの位相差に基
づいて平均化処理を行い(step132)、平均化処
理結果である位相差の平均値を次の受信フレームにおけ
る位相誤差として、隣接チャネル情報で指定された記憶
素子に記憶する(step133)。
ーチンについて、図29を用いて説明する。上記バース
トデータ中に含まれるユニークワード検出信号を検出し
(step130)、上記ユニークワード信号とフレー
ムタイミング信号との位相差の検出を行い(step1
31)、位相差を検出した場合、複数のユニークワード
検出信号に対する位相差を抽出し、これらの位相差に基
づいて平均化処理を行い(step132)、平均化処
理結果である位相差の平均値を次の受信フレームにおけ
る位相誤差として、隣接チャネル情報で指定された記憶
素子に記憶する(step133)。
【0094】再び図28において、step10からs
tep13までをチャネル切替が必要になるまで繰返
す。チャネル切替が必要になる条件は、本発明の本質で
はないので説明を省略する。また、当該受信基地局に対
するアクセスについても、本発明の本質ではないので説
明を省略する。チャネル切替、すなわちハンドオフが必
要な場合(step14)、制御部1002の制御によ
り周波数シンセサイザ1000を隣接基地局の周波数に
切替え(step15)、制御部1002の制御により
隣接チャネル選択情報を記憶部1001に与える(st
ep16)。タイミング管理部50は、記憶部1001
から出力される位相差の平均値に基づいて、フレームタ
イミング信号の出力を制御する(step17)。
tep13までをチャネル切替が必要になるまで繰返
す。チャネル切替が必要になる条件は、本発明の本質で
はないので説明を省略する。また、当該受信基地局に対
するアクセスについても、本発明の本質ではないので説
明を省略する。チャネル切替、すなわちハンドオフが必
要な場合(step14)、制御部1002の制御によ
り周波数シンセサイザ1000を隣接基地局の周波数に
切替え(step15)、制御部1002の制御により
隣接チャネル選択情報を記憶部1001に与える(st
ep16)。タイミング管理部50は、記憶部1001
から出力される位相差の平均値に基づいて、フレームタ
イミング信号の出力を制御する(step17)。
【0095】実施例6.次に隣接基地局間でクロックの
周波数偏差が存在する場合に、ハンドオフを高速に行う
TDMA通信装置について説明する。周波数偏差が存在
すると基地局間の位相差は時々刻々変化するが、実施例
5の構成を適用すると、位相差情報50bを記憶部10
01で記憶した瞬間にハンドオフすることは不可能なた
め、記憶している位相情報の精度が問題となる。この問
題を解決するのが本実施例の意図であり、その構成を図
30のブロック図に示す。この実施例は、図25に図1
の推定部600及び修正情報600aを追加し、制御部
1002より推定部600へ初期化信号1002dを与
えたものである。
周波数偏差が存在する場合に、ハンドオフを高速に行う
TDMA通信装置について説明する。周波数偏差が存在
すると基地局間の位相差は時々刻々変化するが、実施例
5の構成を適用すると、位相差情報50bを記憶部10
01で記憶した瞬間にハンドオフすることは不可能なた
め、記憶している位相情報の精度が問題となる。この問
題を解決するのが本実施例の意図であり、その構成を図
30のブロック図に示す。この実施例は、図25に図1
の推定部600及び修正情報600aを追加し、制御部
1002より推定部600へ初期化信号1002dを与
えたものである。
【0096】本発明においては、当該移動局と隣接基地
局との周波数偏差を基地局毎に推定部600で推定し個
別に記憶することにより、ハンドオフ時の周波数偏差を
吸収する。このため記憶部1001には、修正情報60
0aが記憶されるが、その原理は実施例1で述べたもの
と同一なので説明を省略する。ハンドオフ時は、記憶部
1001に保存されている隣接基地局毎の修正情報の中
から、必要な情報を修正情報1001aとしてタイミン
グ管理部50へ出力する。修正情報1001aは特定基
地局の修正情報であるという意味で修正情報600aと
同一のものである。また、制御部1002から推定部6
00へ出力される初期化信号1002dは、隣接基地局
毎に推定に用いる位相差情報のサンプル値をクリアする
ために用いる。
局との周波数偏差を基地局毎に推定部600で推定し個
別に記憶することにより、ハンドオフ時の周波数偏差を
吸収する。このため記憶部1001には、修正情報60
0aが記憶されるが、その原理は実施例1で述べたもの
と同一なので説明を省略する。ハンドオフ時は、記憶部
1001に保存されている隣接基地局毎の修正情報の中
から、必要な情報を修正情報1001aとしてタイミン
グ管理部50へ出力する。修正情報1001aは特定基
地局の修正情報であるという意味で修正情報600aと
同一のものである。また、制御部1002から推定部6
00へ出力される初期化信号1002dは、隣接基地局
毎に推定に用いる位相差情報のサンプル値をクリアする
ために用いる。
【0097】次にこの実施例における通信方法につい
て、図31及び図32のフロ−チャ−トを用いて説明す
る。図31は図28における位相差測定ルーチン(st
ep13)を周波数偏差推定ルーチン(step19)
に置き換えたものであり、図32はその周波数偏差推定
ルーチン(step19)を示したものである。図32
において、バーストデータ中に含まれるユニークワード
検出信号を検出し(step130)、ユニークワード
検出信号とフレームタイミング信号との位相差の検出を
行い(step131)、位相差を検出した場合、複数
のユニークワード検出信号に対する位相差を抽出し、こ
れらの位相差に基づいて平均化処理を行い(step1
32)、そして平均化処理結果を使って基地局と移動局
間に存在する周波数偏差を求める(step134)。
この周波数偏差に基づいて、次の受信フレームにおいて
生じるであろう位相誤差を予測し、この予測結果と実測
値を比較し、この予測結果を修正情報として出力し(s
tep135)、その修正情報を次の受信フレームにお
ける位相誤差として隣接チャネル情報で指定された記憶
素子に記憶する(step136)。その他の動作は図
28と同一である。
て、図31及び図32のフロ−チャ−トを用いて説明す
る。図31は図28における位相差測定ルーチン(st
ep13)を周波数偏差推定ルーチン(step19)
に置き換えたものであり、図32はその周波数偏差推定
ルーチン(step19)を示したものである。図32
において、バーストデータ中に含まれるユニークワード
検出信号を検出し(step130)、ユニークワード
検出信号とフレームタイミング信号との位相差の検出を
行い(step131)、位相差を検出した場合、複数
のユニークワード検出信号に対する位相差を抽出し、こ
れらの位相差に基づいて平均化処理を行い(step1
32)、そして平均化処理結果を使って基地局と移動局
間に存在する周波数偏差を求める(step134)。
この周波数偏差に基づいて、次の受信フレームにおいて
生じるであろう位相誤差を予測し、この予測結果と実測
値を比較し、この予測結果を修正情報として出力し(s
tep135)、その修正情報を次の受信フレームにお
ける位相誤差として隣接チャネル情報で指定された記憶
素子に記憶する(step136)。その他の動作は図
28と同一である。
【0098】実施例7.次に、隣接基地局の位相差を位
相差情報50bとして抽出する具体的な方法について説
明する。図33のブロック図は、間欠非受信区間を利用
して行う場合のTDMA通信装置の構成について示した
ものである。50cは間欠非受信情報であり、その他の
構成要素は図30と同一である。図33では、制御部1
002が図22に示す間欠受信区間を示すタイミングを
間欠受信情報50cとして入力することにより、間欠非
受信区間を利用して隣接基地局の送信信号を受信し、位
相差を測定する。間欠受信情報50cは、図22におい
て間欠非受信区間で示されているタイミングである。こ
のタイミングは、図3のフレームカウンタ52から容易
に作成可能である。
相差情報50bとして抽出する具体的な方法について説
明する。図33のブロック図は、間欠非受信区間を利用
して行う場合のTDMA通信装置の構成について示した
ものである。50cは間欠非受信情報であり、その他の
構成要素は図30と同一である。図33では、制御部1
002が図22に示す間欠受信区間を示すタイミングを
間欠受信情報50cとして入力することにより、間欠非
受信区間を利用して隣接基地局の送信信号を受信し、位
相差を測定する。間欠受信情報50cは、図22におい
て間欠非受信区間で示されているタイミングである。こ
のタイミングは、図3のフレームカウンタ52から容易
に作成可能である。
【0099】実施例8.また、間欠非受信区間を利用す
るのみならず、通話中にも位相差を測定する装置とし
て、空スロットを利用する場合のTDMA通信装置の構
成を示すブロック図を図34に示す。図34において5
0dは空スロット情報であり、その他の構成要素は図3
3と同一である。タイミング管理部50は、間欠受信情
報50cおよび空スロット情報50dをタイミング信号
として制御部1002にもたらす。空スロット情報50
dとしては、図35に示されたタイミングが一例として
考えられる。このタイミングは、間欠受信情報50c同
様、フレームカウンタ52から容易に作成可能である。
これにより制御部1002は、間欠受信時のみならず通
話時にも空スロットを利用した位相差測定が可能にな
る。
るのみならず、通話中にも位相差を測定する装置とし
て、空スロットを利用する場合のTDMA通信装置の構
成を示すブロック図を図34に示す。図34において5
0dは空スロット情報であり、その他の構成要素は図3
3と同一である。タイミング管理部50は、間欠受信情
報50cおよび空スロット情報50dをタイミング信号
として制御部1002にもたらす。空スロット情報50
dとしては、図35に示されたタイミングが一例として
考えられる。このタイミングは、間欠受信情報50c同
様、フレームカウンタ52から容易に作成可能である。
これにより制御部1002は、間欠受信時のみならず通
話時にも空スロットを利用した位相差測定が可能にな
る。
【0100】実施例9.また、空スロットを利用して隣
接基地局の位相差を測定する方法に比べ、さらに効率の
よいTDMA通信装置として通話中の無音区間を利用し
た方法について、その構成を示すブロツク図である図3
6により説明する。本方法は音声通話において有音率が
40%程度であることを利用したものである。図36に
おいて、40aはVOX検出信号、50eは当該受信ス
ロット情報であり、その他の構成要素は図34と同一で
ある。VOX信号40aは基地局から移動局方向の音声
が無音の場合、すなわち音声信号が存在しない場合に、
その区間を利用して他基地局からの送信信号を受信し、
位相差50aを測定する。当該受信スロット情報50e
は受信タイミングを与える信号であり、図35に示され
るタイミングである。
接基地局の位相差を測定する方法に比べ、さらに効率の
よいTDMA通信装置として通話中の無音区間を利用し
た方法について、その構成を示すブロツク図である図3
6により説明する。本方法は音声通話において有音率が
40%程度であることを利用したものである。図36に
おいて、40aはVOX検出信号、50eは当該受信ス
ロット情報であり、その他の構成要素は図34と同一で
ある。VOX信号40aは基地局から移動局方向の音声
が無音の場合、すなわち音声信号が存在しない場合に、
その区間を利用して他基地局からの送信信号を受信し、
位相差50aを測定する。当該受信スロット情報50e
は受信タイミングを与える信号であり、図35に示され
るタイミングである。
【0101】本実施例の動作を図37でさらに詳しく説
明する。図37は、通話中に移動局が在圏基地局の送信
する送信信号を一定周期で受信する様子を示している。
基地局は、送信信号の中に有音検出(V−ON)フラグ
と無音検出フラグ(VーOF)を付加して送信し、移動
局向けの信号が無音状態になった場合VーOFフラグ
を、有音を検出した場合にはVーONフラグを挿入す
る。さらにVーOFフラグ挿入信号送出後、基地局は送
信を停止するものとする。これにより、移動局はVーO
Fフラグを検出すると、その後基地局からの送信は断と
なるため、VーONからVーOFまでの区間(VOX区
間)を利用して、他基地局送信信号を受信することによ
り位相差測定を行う。なお、VOX区間の終了を高い信
頼度で検出するため、VOX区間中、一定周期で無音継
続信号を挿入する。無音継続信号は無音継続フラグ(V
ーCT)を付加した送信信号とすれば良い。これによ
り、移動局はVOX区間で、かつVーCTフラグが立た
ない区間で、他基地局送信信号の受信を高い信頼度で行
うことが可能となる。
明する。図37は、通話中に移動局が在圏基地局の送信
する送信信号を一定周期で受信する様子を示している。
基地局は、送信信号の中に有音検出(V−ON)フラグ
と無音検出フラグ(VーOF)を付加して送信し、移動
局向けの信号が無音状態になった場合VーOFフラグ
を、有音を検出した場合にはVーONフラグを挿入す
る。さらにVーOFフラグ挿入信号送出後、基地局は送
信を停止するものとする。これにより、移動局はVーO
Fフラグを検出すると、その後基地局からの送信は断と
なるため、VーONからVーOFまでの区間(VOX区
間)を利用して、他基地局送信信号を受信することによ
り位相差測定を行う。なお、VOX区間の終了を高い信
頼度で検出するため、VOX区間中、一定周期で無音継
続信号を挿入する。無音継続信号は無音継続フラグ(V
ーCT)を付加した送信信号とすれば良い。これによ
り、移動局はVOX区間で、かつVーCTフラグが立た
ない区間で、他基地局送信信号の受信を高い信頼度で行
うことが可能となる。
【0102】以上のように図36の構成では、このよう
に基地局から送られてくる送信信号を受信し、位相差測
定を行うことが可能であり、VOX検出信号40aが上
記3種のフラグ(VーON、VーOF、VーCT)を制
御部1002にもたらす信号である。無音区間を利用す
ることにより空スロットを使用することなく、当該受信
スロットのみで位相差測定が可能となるので、移動局の
動作時間を短縮できるため省電力効果がある。
に基地局から送られてくる送信信号を受信し、位相差測
定を行うことが可能であり、VOX検出信号40aが上
記3種のフラグ(VーON、VーOF、VーCT)を制
御部1002にもたらす信号である。無音区間を利用す
ることにより空スロットを使用することなく、当該受信
スロットのみで位相差測定が可能となるので、移動局の
動作時間を短縮できるため省電力効果がある。
【0103】実施例10.次に間欠受信時に低周波数の
原振を使用する場合のTDMA通信装置の実施例につい
て詳しく説明する。図38のブロツク図において、32
0は分周器M1、321は分周器N1、322はクロッ
クタイミング管理部、323はクロックタイミング推定
部、324は可変分周器Mであり、その他の構成要素は
図24と同一である。第1のクロック発生手段であるク
ロック発生器A221出力は、可変分周器M324で分
周されて、受信クロック信号として選択回路224に入
力される。また第2のクロック発生手段であるクロック
発生器B225で発生したクロックは、間欠クロック信
号として選択回路224に入力される。選択回路224
は入力された受信クロック信号または間欠クロック信号
を適宜選択し、クロック信号として外部に出力する。最
初、可変分周器M(324)は固定分周器として動作
し、ここまでの動作は図24と同一である。
原振を使用する場合のTDMA通信装置の実施例につい
て詳しく説明する。図38のブロツク図において、32
0は分周器M1、321は分周器N1、322はクロッ
クタイミング管理部、323はクロックタイミング推定
部、324は可変分周器Mであり、その他の構成要素は
図24と同一である。第1のクロック発生手段であるク
ロック発生器A221出力は、可変分周器M324で分
周されて、受信クロック信号として選択回路224に入
力される。また第2のクロック発生手段であるクロック
発生器B225で発生したクロックは、間欠クロック信
号として選択回路224に入力される。選択回路224
は入力された受信クロック信号または間欠クロック信号
を適宜選択し、クロック信号として外部に出力する。最
初、可変分周器M(324)は固定分周器として動作
し、ここまでの動作は図24と同一である。
【0104】ところが従来例でその問題点を指摘したよ
うに、原振の異なるクロックを使用すると、図22を一
例とする間欠受信/非間欠受信区間でクロック信号を切
替える場合、クロック信号の連続性が損なわれる。これ
はタイミング管理部50で保存されるフレームタイミン
グの周期性が失われることを意味し、システム上極めて
重大な問題である。このため間欠受信をスムーズに進め
るためには、受信クロック信号と間欠受信クロック信号
との間で、位相の不連続性が発生しないようにする必要
がある。本発明の意図はこの点にある。
うに、原振の異なるクロックを使用すると、図22を一
例とする間欠受信/非間欠受信区間でクロック信号を切
替える場合、クロック信号の連続性が損なわれる。これ
はタイミング管理部50で保存されるフレームタイミン
グの周期性が失われることを意味し、システム上極めて
重大な問題である。このため間欠受信をスムーズに進め
るためには、受信クロック信号と間欠受信クロック信号
との間で、位相の不連続性が発生しないようにする必要
がある。本発明の意図はこの点にある。
【0105】受信クロック信号及び間欠クロック信号
は、それぞれ分周器M1( 320)及び分周器N1(3
21)で分周される。分周器M1(320)及び分周器
N1(321)の出力は、それぞれフレーム信号A32
0a及びフレーム信号B321aであり、同一周期の信
号とする。この周期は、受信クロック信号と間欠クロッ
ク信号の公倍数ならどんな周期でもよく、この関係が成
り立つように分周比M、M1、N1を選択すれば良い。
ただし、上記関係は説明を簡単にするためのものであ
り、本発明の本質ではない。すなわち同一周期でなくと
も本発明の目的を達せられるのは言うまでもない。
は、それぞれ分周器M1( 320)及び分周器N1(3
21)で分周される。分周器M1(320)及び分周器
N1(321)の出力は、それぞれフレーム信号A32
0a及びフレーム信号B321aであり、同一周期の信
号とする。この周期は、受信クロック信号と間欠クロッ
ク信号の公倍数ならどんな周期でもよく、この関係が成
り立つように分周比M、M1、N1を選択すれば良い。
ただし、上記関係は説明を簡単にするためのものであ
り、本発明の本質ではない。すなわち同一周期でなくと
も本発明の目的を達せられるのは言うまでもない。
【0106】クロックタイミング管理部322は、フレ
ーム信号A320aとフレーム信号B321aとの位相
差を検出し、位相差情報322aとしてクロックタイミ
ング推定部323に出力する。クロックタイミング推定
部323では、位相差情報322aをもとに、クロック
発生器A225とクロック発生器B221との位相差を
推定し、可変分周器M324にフィードバックをかけ
る。クロックタイミング管理部322及びクロックタイ
ミング推定部323の動作は、図1で示したタイミング
管理部50及び推定部600とそれぞれ同一である。こ
の機能により、間欠クロック信号と受信クロック信号と
の間の周波数偏差を吸収することが可能となる。ここで
バッテリ−セ−ブ機能を有する場合には、一般的にクロ
ック発生器Aは、間欠非受信区間において停止するよう
制御される。一方、クロック発生器Bは常に動作してい
る。
ーム信号A320aとフレーム信号B321aとの位相
差を検出し、位相差情報322aとしてクロックタイミ
ング推定部323に出力する。クロックタイミング推定
部323では、位相差情報322aをもとに、クロック
発生器A225とクロック発生器B221との位相差を
推定し、可変分周器M324にフィードバックをかけ
る。クロックタイミング管理部322及びクロックタイ
ミング推定部323の動作は、図1で示したタイミング
管理部50及び推定部600とそれぞれ同一である。こ
の機能により、間欠クロック信号と受信クロック信号と
の間の周波数偏差を吸収することが可能となる。ここで
バッテリ−セ−ブ機能を有する場合には、一般的にクロ
ック発生器Aは、間欠非受信区間において停止するよう
制御される。一方、クロック発生器Bは常に動作してい
る。
【0107】次にこの実施例の通信方法について、図3
9のフロ−チャ−トを用いて説明する。本実施例では、
第1クロックから生成したフレーム信号をフレーム信号
A、第2クロックから生成したフレーム信号をフレーム
信号Bとして、以下説明する。フレーム信号は、クロッ
クの分周によって極めて容易に実現できることから説明
を省略する。説明を簡単にするために、フレーム信号A
とフレーム信号Bとは同一周期の信号であるとする。周
期は受信クロック信号と間欠クロック信号の公倍数なら
どんな周期でも良い。ただし、上記関係は説明を簡単に
するためのものであり、本発明の本質ではない。すなわ
ち同一周期でなくとも本発明の目的を達せられるのは言
うまでもない。
9のフロ−チャ−トを用いて説明する。本実施例では、
第1クロックから生成したフレーム信号をフレーム信号
A、第2クロックから生成したフレーム信号をフレーム
信号Bとして、以下説明する。フレーム信号は、クロッ
クの分周によって極めて容易に実現できることから説明
を省略する。説明を簡単にするために、フレーム信号A
とフレーム信号Bとは同一周期の信号であるとする。周
期は受信クロック信号と間欠クロック信号の公倍数なら
どんな周期でも良い。ただし、上記関係は説明を簡単に
するためのものであり、本発明の本質ではない。すなわ
ち同一周期でなくとも本発明の目的を達せられるのは言
うまでもない。
【0108】図39において、得られたフレーム信号A
とフレーム信号Bとの位相差を測定し(step20
0)、測定した複数の位相差をもとに平均化処理を行い
(step201)、フレーム信号Aとフレーム信号B
との間に存在する周波数偏差を求め(step20
2)、次のフレーム信号Bのタイミングで生じるであろ
う周波数偏差を予測し、この予測結果と実測値とを比較
し、上記予測結果を修正情報として出力し(step2
03)、修正情報にもとづきフレーム信号Aを生成する
可変分周機能の分周比を調整する(step204)。
図39における手順はフレームAの周期で行われ、さら
に修正情報にもとづく分周比の調整は適宜行われる。
とフレーム信号Bとの位相差を測定し(step20
0)、測定した複数の位相差をもとに平均化処理を行い
(step201)、フレーム信号Aとフレーム信号B
との間に存在する周波数偏差を求め(step20
2)、次のフレーム信号Bのタイミングで生じるであろ
う周波数偏差を予測し、この予測結果と実測値とを比較
し、上記予測結果を修正情報として出力し(step2
03)、修正情報にもとづきフレーム信号Aを生成する
可変分周機能の分周比を調整する(step204)。
図39における手順はフレームAの周期で行われ、さら
に修正情報にもとづく分周比の調整は適宜行われる。
【0109】クロック信号切替え時の、間欠クロックと
受信クロックの連続性について図40により説明する。
図40は、移動局が間欠受信を行う場合の、受信クロッ
ク信号と間欠クロック信号の関係を示している。移動局
は受信信号を受信している間受信クロックを生成するも
のとし、さらに間欠クロックが受信クロックの1/2の
周波数を有していると仮定する。間欠クロックと受信ク
ロックとが同期関係にある場合は、図に示されているよ
うに、各受信信号の先頭部分で両クロックの立ち上がり
が揃うと共に、固定的な位置関係が成立する。すなわ
ち、図40の例では各受信信号の最後部のクロック番号
はI=2i−1の関係が成り立つ。
受信クロックの連続性について図40により説明する。
図40は、移動局が間欠受信を行う場合の、受信クロッ
ク信号と間欠クロック信号の関係を示している。移動局
は受信信号を受信している間受信クロックを生成するも
のとし、さらに間欠クロックが受信クロックの1/2の
周波数を有していると仮定する。間欠クロックと受信ク
ロックとが同期関係にある場合は、図に示されているよ
うに、各受信信号の先頭部分で両クロックの立ち上がり
が揃うと共に、固定的な位置関係が成立する。すなわ
ち、図40の例では各受信信号の最後部のクロック番号
はI=2i−1の関係が成り立つ。
【0110】ところが、間欠クロックと受信クロックの
原振が異なるなどにより両クロック間に有為な周波数偏
差が存在する場合を考えると、周波数偏差に起因し、受
信信号の先頭でΔ1、Δ2で示す位相偏差が発生する。
この位相偏差が受信信号を受信する当該受信位置を狂わ
す直接的な原因となるため、クロックタイミング管理部
322で位相誤差を測定し(ステップ200)、クロッ
クタイミング推定部323で両クロック間の周波数偏差
を推定し(ステップ201からステップ203)、可変
分周器M324にて位相偏差Δ1、Δ2を吸収すること
により(ステップ204)同期関係を保つ。
原振が異なるなどにより両クロック間に有為な周波数偏
差が存在する場合を考えると、周波数偏差に起因し、受
信信号の先頭でΔ1、Δ2で示す位相偏差が発生する。
この位相偏差が受信信号を受信する当該受信位置を狂わ
す直接的な原因となるため、クロックタイミング管理部
322で位相誤差を測定し(ステップ200)、クロッ
クタイミング推定部323で両クロック間の周波数偏差
を推定し(ステップ201からステップ203)、可変
分周器M324にて位相偏差Δ1、Δ2を吸収すること
により(ステップ204)同期関係を保つ。
【0111】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0112】基地局と従局のフレームタイミング信号の
周波数偏差からフレームタイミング信号の出力タイミン
グを推測し、推測結果に基づいて、従局のフレームタイ
ミング信号の出力を制御しているので、受信データを簡
単な構成でかつ正確に受信することができる。
周波数偏差からフレームタイミング信号の出力タイミン
グを推測し、推測結果に基づいて、従局のフレームタイ
ミング信号の出力を制御しているので、受信データを簡
単な構成でかつ正確に受信することができる。
【0113】干渉波を検出した場合のエラ−情報と上記
推測結果に基づいて、従局のフレームタイミング信号の
出力を制御しているので、受信データを一層正確に受信
することができる。
推測結果に基づいて、従局のフレームタイミング信号の
出力を制御しているので、受信データを一層正確に受信
することができる。
【0114】受信電界レベル情報と上記推測結果に基づ
いて、従局のフレームタイミング信号の出力を制御して
いるので、受信データを一層正確に受信することができ
る。
いて、従局のフレームタイミング信号の出力を制御して
いるので、受信データを一層正確に受信することができ
る。
【0115】受信電界レベル情報、干渉波を検出した場
合のエラ−情報及びと上記推測結果に基づいて、従局の
フレームタイミング信号の出力を制御しているので、受
信データを一層正確に受信することができる。
合のエラ−情報及びと上記推測結果に基づいて、従局の
フレームタイミング信号の出力を制御しているので、受
信データを一層正確に受信することができる。
【0116】他基地局からの送信信号を受信し、自局が
保有するフレームタイミングとの位相差を測定し、記憶
するようにしたので、セル間ハンドオフ時の切替え時間
を短縮することができる。
保有するフレームタイミングとの位相差を測定し、記憶
するようにしたので、セル間ハンドオフ時の切替え時間
を短縮することができる。
【0117】また、他基地局からの送信信号を受信し、
自局が保有するフレームタイミングとの位相差を測定
し、その結果から周波数偏差を推定し、記憶するように
したので、セル間ハンドオフ時の切替え時間をより短縮
することができる。
自局が保有するフレームタイミングとの位相差を測定
し、その結果から周波数偏差を推定し、記憶するように
したので、セル間ハンドオフ時の切替え時間をより短縮
することができる。
【0118】また、位相差測定を待受け時間を利用して
事前に行うのでハンドオフ時間を短縮できる。
事前に行うのでハンドオフ時間を短縮できる。
【0119】さらに、通話中の空スロットを利用して位
相差測定を行うことにより、通話中のハンドオフも高速
に行うことができる。
相差測定を行うことにより、通話中のハンドオフも高速
に行うことができる。
【0120】また基地局から移動局向けの信号の無音区
間を利用して位相差測定を行うことにより通話中のハン
ドオフも高速に行うことができる。
間を利用して位相差測定を行うことにより通話中のハン
ドオフも高速に行うことができる。
【0121】さらに受信クロックと間欠クロック間に周
波数偏差がある場合でも、その周波数偏差を推定し補正
するので、間欠受信時にフレームタイミングの誤差を少
なくすることができる。
波数偏差がある場合でも、その周波数偏差を推定し補正
するので、間欠受信時にフレームタイミングの誤差を少
なくすることができる。
【図1】 本発明の実施例1の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】 本発明の実施例1の動作を説明するフローチ
ャートである。
ャートである。
【図3】 本発明の実施例1のタイミング管理部の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施例1の位相差と位相差情報の関
係を説明する図である。
係を説明する図である。
【図5】 本発明の実施例1のフレームカウンタの動作
を説明する図である。
を説明する図である。
【図6】 本発明の実施例1の推定部の動作を説明する
図である。
図である。
【図7】 本発明の実施例1の推定部の動作を説明する
図である。
図である。
【図8】 本発明の実施例1の推定部の動作を説明する
フローチャートである。
フローチャートである。
【図9】 本発明の実施例2の構成を示すブロツク図で
ある。
ある。
【図10】 本発明の実施例2の動作を説明するフロー
チャートである。
チャートである。
【図11】 本発明の実施例2における同一チャネル干
渉の影響を説明する図である。
渉の影響を説明する図である。
【図12】 本発明の実施例3の構成を示すブロック図
である。
である。
【図13】 本発明の実施例3の推定部の動作を説明す
るフローチャートである。
るフローチャートである。
【図14】 本発明の実施例4の構成を示すブロック図
である。
である。
【図15】 本発明の実施例4の推定部の動作を説明す
るフローチャートである。
るフローチャートである。
【図16】 TDMAの概念を説明する図である。
【図17】 従来の移動局の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図18】 従来のタイミング管理部の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図19】 従来のタイミング管理部の動作を時系列的
に説明する図である。
に説明する図である。
【図20】 従来のハンドオフの動作を説明する図であ
る。
る。
【図21】 従来のハンドオフアルゴリズムを説明する
図である。
図である。
【図22】 従来の間欠受信時のクロック切替動作を説
明する図である。
明する図である。
【図23】 従来の受信クロックと間欠クロックとを生
成するブロック図である。
成するブロック図である。
【図24】 従来の受信クロックと間欠クロックとを生
成するブロツク図である。
成するブロツク図である。
【図25】 本発明の実施例5の構成を示すブロック図
である。
である。
【図26】 本発明の記憶部の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図27】 隣接基地局からの受信信号と位相差情報の
関係を説明する図である。
関係を説明する図である。
【図28】 本発明の実施例5の動作を説明するフロー
チャートである。
チャートである。
【図29】 本発明の実施例5の動作を説明するフロー
チャートである。
チャートである。
【図30】 本発明の実施例6の構成を示すブロック図
である。
である。
【図31】 本発明の実施例6の動作を説明するフロー
チャートである。
チャートである。
【図32】 本発明の実施例6の動作を説明するフロー
チャートである。
チャートである。
【図33】 本発明の実施例7の構成を示すブロック図
である。
である。
【図34】 本発明の実施例8の構成を示すブロック図
である。
である。
【図35】 空スロット情報および当該受信スロット情
報を説明する図である。
報を説明する図である。
【図36】 本発明の実施例9の構成を示すブロック図
である。
である。
【図37】 本発明の実施例9の動作を説明する図であ
る。
る。
【図38】 本発明の実施例10の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図39】 本発明の実施例10の動作を説明するフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図40】 本発明の実施例10の動作を説明する図で
ある。
ある。
2 送信部、3 受信部、3a 受信電界レベル情報、
4 送受信データ処理部、4a FCSエラー情報、4
0a VOX検出信号、50 タイミング管理部、50
a タイミング信号、50b 位相差情報、50c 間
欠非受信情報、50d 空スロット情報、50e 当該
受信スロット情報、51 UW検出器、52 フレーム
カウンタ、53 ウィンドゥ発生器、53b UW検出
位置パルス、54 位相差検出器、121 移動局、1
23a,123b 基地局、221 クロック発生器
A、224 選択回路、225 クロック発生器B、3
20分周器M1、320a フレーム信号A、321
分周器N1、321a フレーム信号B、322 クロ
ックタイミング管理部、322a 位相差情報、323
クロックタイミング推定部、323a フィードバッ
ク信号、324 可変分周器M、600,700,80
0,900 推定部、600a 修正情報、1000
周波数シンセサイザ、1001 記憶部、1001a
修正情報、1002 制御部、1002a 隣接チャネ
ル情報、1002b 周波数切替え指示、1002c
隣接チャネル切替情報。
4 送受信データ処理部、4a FCSエラー情報、4
0a VOX検出信号、50 タイミング管理部、50
a タイミング信号、50b 位相差情報、50c 間
欠非受信情報、50d 空スロット情報、50e 当該
受信スロット情報、51 UW検出器、52 フレーム
カウンタ、53 ウィンドゥ発生器、53b UW検出
位置パルス、54 位相差検出器、121 移動局、1
23a,123b 基地局、221 クロック発生器
A、224 選択回路、225 クロック発生器B、3
20分周器M1、320a フレーム信号A、321
分周器N1、321a フレーム信号B、322 クロ
ックタイミング管理部、322a 位相差情報、323
クロックタイミング推定部、323a フィードバッ
ク信号、324 可変分周器M、600,700,80
0,900 推定部、600a 修正情報、1000
周波数シンセサイザ、1001 記憶部、1001a
修正情報、1002 制御部、1002a 隣接チャネ
ル情報、1002b 周波数切替え指示、1002c
隣接チャネル切替情報。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 3/00 - 3/26 H04L 5/22 - 5/26 H04L 7/00 - 7/10
Claims (15)
- 【請求項1】 基地局とこの基地局以外の従局との通信
を、各従局ごとに所定時間幅で割当てられたフレームを
用いて、時分割に行うTDMA通信装置において、上記
従局は、 所定のタイミングでタイミング信号を出力するタイミン
グ信号出力手段と、 上記基地局からの受信信号に含まれるユニークワード
(UW)を検出し、UW検出信号を出力する検出手段
と、 上記タイミング信号出力手段より出力されたタイミング
信号と、上記検出手段より出力されたUW検出信号との
位相差を検出する位相差検出手段と、 この位相差検出手段で検出された位相差に基づき、上記
基地局と上記従局との間に存在するタイミング信号の周
波数偏差を求め、この周波数偏差に基づき、次の受信フ
レ−ムにおける上記基地局と上記従局との間に存在する
タイミング信号の位相誤差を予測し、修正情報として上
記タイミング信号出力手段に通知する推定部と、 上記タイミング信号出力手段から出力され、上記推定部
により通知された修正情報により修正されたタイミング
信号に基づき、上記基地局からの受信信号の受信処理を
行う処理部とを備えたことを特徴とするTDMA通信装
置。 - 【請求項2】 基地局とこの基地局以外の従局との通信
を、各従局ごとに所定時間幅で割当てられたフレームを
用いて、時分割に行うTDMA通信方法において、上記
従局は、 上記基地局からの受信信号に含まれるユニークワード
(UW)を検出し、UW検出信号を出力する第1のステ
ップと、 上記従局が備えているタイミング信号出力手段より出力
されたタイミング信号と、上記第1のステップで出力さ
れたUW検出信号との位相差を検出する第2のステップ
と、 この第2のステップで検出された位相差に基づき、上記
基地局と上記従局との間に存在するタイミング信号の周
波数偏差を求める第3のステップと、 この第3のステップで求められた周波数偏差に基づき、
次の受信フレ−ムにおける上記基地局と上記従局との間
に存在するタイミング信号の位相誤差を推測し、修正情
報として出力する第4のステップと、 この第4のステップで出力された修正情報に基づき、上
記タイミング信号出力手段のタイミング信号を修正する
第5のステップと、 この第5のステップで修正されたタイミング信号に基づ
き、上記基地局からの受信信号の受信処理を行う第6の
ステップとを備えたことを特徴とするTDMA通信方
法。 - 【請求項3】 上記位相差検出手段は、上記タイミング
信号出力手段より出力されたタイミング信号と、上記検
出手段より出力された複数の上記フレ−ムに対応したU
W検出信号との複数個の位相差を検出し、 上記推定部は、上記複数個の位相差に基づき予測式を導
出し、上記予測式から上記位相誤差を予測することを特
徴とする請求項第1項記載のTDMA通信装置。 - 【請求項4】 上記従局が干渉波を受信した場合に、上
記処理部は上記推定部にエラ−情報を出力し、 上記推定部は上記エラ−情報と上記位相差に基づき上記
周波数偏差を求めることを特徴とする請求項第1項記載
のTDMA通信装置。 - 【請求項5】 上記第1のステップは、上記基地局から
の受信信号に含まれるユニークワード(UW)を検出し
てUW検出信号を出力すると共に、干渉波を受信した場
合にエラ−情報を出力し、 上記第3のステップは、上記第1のステップで出力され
たエラ−情報と、上記第2のステップで検出された位相
差に基づき、上記基地局と上記従局との間に存在するタ
イミング信号の周波数偏差を求めることを特徴とする請
求項第2項記載のTDMA通信方法。 - 【請求項6】 上記従局が受信する電界レベルを検出し
受信電界レベル情報を上記推定部に出力する受信電界レ
ベル検出手段を備え、 上記推定部は上記受信電界レベル情報と上記位相差に基
づき上記周波数偏差を求めることを特徴とする請求項第
1項記載のTDMA通信装置。 - 【請求項7】 上記第1のステップは、上記基地局から
の受信信号に含まれるユニークワード(UW)を検出し
てUW検出信号を出力すると共に、受信電界レベル情報
を出力し、 上記第3のステップは、上記第1のステップで出力され
た受信電界レベル情報と、上記第2のステップで検出さ
れた位相差に基づき、上記基地局と上記従局との間に存
在するタイミング信号の周波数偏差を求めることを特徴
とする請求項第2項記載のTDMA通信方法。 - 【請求項8】 上記従局は、受信する電界レベルを検出
し受信電界レベル情報を上記推定部に出力する受信電界
レベル検出手段を備え、 上記従局が干渉波を受信した場合に、上記処理部はエラ
−情報を上記推定部に出力し、 上記推定部は、上記受信電界レベル情報、上記エラ−情
報及び上記位相差に基づき上記周波数偏差を求めること
を特徴とする請求項第1項記載のTDMA通信装置。 - 【請求項9】 上記第1のステップは、上記基地局から
の受信信号に含まれるユニークワード(UW)を検出し
てUW検出信号を出力すると共に、干渉波を受信した場
合のエラ−情報と受信電界レベル情報とを出力し、 上記第3のステップは、上記第1のステップで出力され
たエラ−情報、受信電界レベル情報及び上記第2のステ
ップで検出された位相差に基づき、上記基地局と上記従
局との間に存在するタイミング信号の周波数偏差を求め
ることを特徴とする請求項第2項記載のTDMA通信方
法。 - 【請求項10】 基地局と移動局との通信を、各移動局
ごとに所定時間幅で割当てられたフレームを用いて、時
分割に行うTDMA通信装置において、上記移動局は、 送受信の周波数を切替える周波数シンセサイザと、 所定のタイミングでタイミング信号を出力するタイミン
グ信号出力手段と、 上記基地局からの受信信号に含まれるユニークワード
(UW)を検出し、UW検出信号を出力する検出手段
と、 上記タイミング信号出力手段より出力されたタイミング
信号と、上記検出手段より出力されたUW検出信号との
位相差を検出する位相差検出手段と、 この位相差検出手段で検出された位相差に基づき、上記
基地局と上記移動局との間に存在するタイミング信号の
周波数偏差を求め、この周波数偏差に基づき、次の受信
フレ−ムにおける上記基地局と上記移動局との間に存在
するタイミング信号の位相誤差を予測し修正情報として
出力する推定部と、 この推定部で出力された修正情報を各基地局ごとに記憶
する記憶手段と、 ハンドオフ時に、上記周波数シンセサイザに送受信の周
波数を切替える指示を与えると共に、上記記憶手段に記
憶された切替え先の基地局に対応した修正情報を上記タ
イミング信号出力手段に通知する制御部と、 上記タイミング信号出力手段から出力され、上記制御部
より通知された修正情報により修正されたタイミング信
号に基づき、上記基地局からの受信信号の受信処理を行
う処理部とを備えたことを特徴とするTDMA通信装
置。 - 【請求項11】 基地局と移動局との通信を、各移動局
ごとに所定時間幅で割当てられたフレームを用いて、時
分割に行うTDMA通信方法において、上記移動局は、 上記基地局からの受信信号に含まれるユニークワード
(UW)を検出し、UW検出信号を出力する第1のステ
ップと、 上記移動局が備えているタイミング信号出力手段より出
力されたタイミング信号と、上記第1のステップで出力
されたUW検出信号との位相差を検出する第2のステッ
プと、 この第2のステップで検出された位相差に基づき、上記
基地局と上記移動局との間に存在するタイミング信号の
周波数偏差を求める第3のステップと、 この第3のステップで求められた周波数偏差に基づき、
次の受信フレ−ムにおける上記基地局と上記移動局との
間に存在するタイミング信号の位相誤差を推測し、修正
情報として出力する第4のステップと、 この第4のステップで出力された修正情報を記憶する第
5のステップと、 上記第1から第5までのステップを上記基地局ごとに繰
り返す第6のステップと、 ハンドオフ時に、切替え先の基地局に対応した送受信の
周波数を切替える第7のステップと、 上記第5のステップで記憶されている切替え先の基地局
の修正情報を上記タイミング信号出力手段に通知する第
8のステップと、 この第8のステップで通知された修正情報に基づき、上
記タイミング信号出力手段のタイミング信号を修正する
第9のステップと、 この第9のステップで修正されたタイミング信号に基づ
き、上記切替え先の基地局からの受信信号の受信処理を
行う第10のステップとを備えたことを特徴とするTD
MA通信方法。 - 【請求項12】 上記位相差検出手段は、間欠非受信区
間を利用して、上記タイミング信号出力手段より出力さ
れたタイミング信号と、上記検出手段より出力された隣
接基地局からのUW検出信号との位相差を検出すること
を特徴とする請求項第10項記載のTDMA通信装置。 - 【請求項13】 上記位相差検出手段は、上記フレ−ム
の空スロットを利用して、上記タイミング信号出力手段
より出力されたタイミング信号と、上記検出手段より出
力された基地局からのUW検出信号との位相差を検出す
ることを特徴とする請求項第10項記載のTDMA通信
装置。 - 【請求項14】 上記位相差検出手段は、無音区間を利
用して、上記タイミング信号出力手段より出力されたタ
イミング信号と、上記検出手段より出力された隣接基地
局からのUW検出信号との位相差を検出することを特徴
とする請求項第10項記載のTDMA通信装置。 - 【請求項15】 上記タイミング信号出力手段は、 受信クロック信号を生成するための第1のクロック発生
手段と、 間欠クロック信号を生成する第2のクロック発生手段
と、 上記第1のクロック発生手段の出力を分周し上記受信ク
ロック信号を生成する可変分周手段と、 生成された上記受信クロック信号または上記間欠クロッ
ク信号を選択する選択手段と、 上記可変分周手段の出力を分周する第1の分周手段と、 上記第2のクロック発生手段の出力を分周する第2の分
周手段と、 上記第1及び第2の分周手段の出力の位相差を測定する
クロックタイミング管理手段と、 測定された上記位相差に基づき、上記受信クロック信号
及び上記間欠クロック信号の周波数偏差を推定し、この
推定結果に基づいて上記間欠クロック信号の周期が上記
受信クロック信号の周期の公倍数となるように上記可変
分周手段を制御するクロックタイミング推定手段とを備
えたことを特徴とする請求項第1項又は第10項記載の
TDMA通信装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14344494 | 1994-06-24 | ||
JP6-143444 | 1994-06-24 | ||
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0870288A JPH0870288A (ja) | 1996-03-12 |
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ID=26474121
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP14197195A Expired - Fee Related JP3286881B2 (ja) | 1994-06-24 | 1995-06-08 | Tdma通信装置及び方法 |
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JP (1) | JP3286881B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105047203A (zh) * | 2015-05-25 | 2015-11-11 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 一种音频处理方法、装置及终端 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4536709B2 (ja) * | 2006-12-22 | 2010-09-01 | 日本電信電話株式会社 | 無線装置、間欠受信方法、及び、間欠受信プログラム |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP14197195A patent/JP3286881B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN105047203A (zh) * | 2015-05-25 | 2015-11-11 | 腾讯科技(深圳)有限公司 | 一种音频处理方法、装置及终端 |
CN105047203B (zh) * | 2015-05-25 | 2019-09-10 | 广州酷狗计算机科技有限公司 | 一种音频处理方法、装置及终端 |
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