JP3286370B2 - 乾燥炉の排気ダクト消火装置 - Google Patents

乾燥炉の排気ダクト消火装置

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JP3286370B2
JP3286370B2 JP02106693A JP2106693A JP3286370B2 JP 3286370 B2 JP3286370 B2 JP 3286370B2 JP 02106693 A JP02106693 A JP 02106693A JP 2106693 A JP2106693 A JP 2106693A JP 3286370 B2 JP3286370 B2 JP 3286370B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,塗装後の自動車ボディ
を温風で乾燥させる乾燥炉の排気ダクトに発生した火災
を消火する乾燥炉の排気ダクト消火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装後の自動車ボディを乾燥させる乾燥
炉には,バーナーで加熱された高温の空気が供給される
ようになっており,その排気は乾燥炉から上方に延びる
排気ダクトを介して大気に排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,前記排気は
100℃以上の高温であるため,排気ダクトの内部に可
燃物が付着すると火災が発生する可能性がある。しかし
ながら,排気ダクトの内部に発生した火災は外部から簡
単に目視することができないために発見が遅れ易く,し
かも排気ダクトの内部への注水は該排気ダクトの上端開
口部から行わねばならぬため,消火作業に手間取って火
災が広がる可能性がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で,排気ダクトに発生した火災を的確に発見して確実に
消火することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,塗装後の自動車ボディを温風で乾燥させ
る乾燥炉の排気ダクトに発生した火災を消火する乾燥炉
の排気ダクト消火装置であって,排気ダクトに設けた温
度センサと,温度センサで検出した温度と設定温度とを
比較して警報を発する警報手段と,消火用の水を供給す
る給水手段と,給水手段と排気ダクトの上端近傍とを接
続する給水管と,給水手段から排気ダクトへの給水を制
御する開閉弁とを備え,前記排気ダクトが,乾燥炉か
ら,該ダクトの給水管との接続部まで,途中で下ること
なく上方に延びていることを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は前述の第1の特徴に加えて,
開閉弁が警報手段の出力に基づいて開閉制御されること
を第2の特徴とする。
【0007】
【実施例】以下,図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0008】図1は本発明の第1実施例を示すもので,
二階建ての建築物の一階に塗装後の自動車ボディBを乾
燥させるための乾燥炉1が設けられる。自動車ボディB
は台車コンベア2に搭載されてトンネル状に形成された
乾燥炉1の内部を通過し,その間に乾燥炉1の上部に設
けたバーナー3から温風ダクト4を介して供給される高
温の温風によって乾燥される。
【0009】乾燥炉1の内部から温風を回収して建築物
の外部に排出するための排気ダクト5は,一階の天井6
及び二階の天井7を貫通して屋上に延出する。排気ダク
ト5の内部には,それぞれ場所を異ならせて複数個の温
度センサ81 ,82 ,83 が設けられる。例えば二階に
設置した温度設定盤9には,前記温度センサ81
2 ,83 及び建築物内の適所に配置した複数個のブザ
ー101 ,102 が接続される。
【0010】温度設定盤9は,温度センサ81 ,82
3 で検出した排気ダクト5内部の温度と予め設定した
設定温度とを比較し,何れかの検出温度が設定温度を越
えるとブザー101 ,102 を作動させて火災の警報を
発するようになっている。乾燥炉1の運転時における排
気ダクト5の内部温度は約150℃であり,前記設定温
度はそれよりも例えば30℃高い180℃に設定され
る。前記温度設定盤9及びブザー101 ,102 は,本
発明の警報手段を構成する。
【0011】建築物の屋上に設けた櫓11には,給水手
段としての給水タンク12が支持される。給水タンク1
2と排気ダクト5の上端近傍とは予め給水管13によっ
て接続されており,給水管13と給水タンク12との接
続部に手動で開閉される開閉弁14が設けられる。そし
て前記排気ダクト5は,乾燥炉1から,該ダクト5の給
水管13との接続部まで,途中で下ることなく上方に延
びている
【0012】而して,乾燥炉1から排出される排気の熱
によって排気ダクト5に火災が発生すると,排気ダクト
5の内部温度が急激に上昇する。複数個の温度センサ8
1 ,82 ,83 で検出された排気ダクト5の内部温度は
温度設定盤9において常時監視されており,何れかの温
度センサ81 ,82 ,83 で検出した温度が前記設定温
度を越えると,排気ダクト5に火災が発生したと判断さ
れてブザー101 ,102 が作動する。
【0013】ブザー101 ,102 によって火災の発生
を報知された作業員が開閉弁14を開くと,給水タンク
12内に貯留された水が給水管13を介して排気ダクト
5の上端に流入し,排気ダクト5の内部を上端から下端
まで流下する。その結果,排気ダクト5の何れの場所に
発生した火災であっても直ちに消火され,建築物への延
焼等の二次災害を未然に防止することができる。
【0014】上述のように,排気ダクト5の内部温度を
監視することにより火災の発生を確実に検知することが
できるばかりか,給水タンク12と排気ダクト5の上端
近傍とを予め給水管13によって接続したことにより,
開閉弁14を開くだけの簡単な操作で,作業員が接近す
ることが困難な排気ダクト5の内部に速やかに注水して
消火することができる。
【0015】図2は本発明の第2実施例を示すもので,
この実施例は給水手段として前述の給水タンク12に代
えて消火栓15を備えている。消火栓15には一般の消
火用ホースを接続できる他に,前記給水管13が常時接
続されており,その給水管13に電磁弁よりなる開閉弁
14が設けられる。そして,温度センサ81 ,82 ,8
3 からの信号に基づいて温度設定盤9が火災の発生を検
知すると,ブザー101 ,102 の作動と同時に電磁弁
よりなる開閉弁14が自動的に開弁される。その結果,
消火栓15から給水管13を介して排気ダクト5の上端
に給水され,排気ダクト5の火災が直ちに消火される。
【0016】而して,上記第2実施例によれば,火災が
発生すると自動的に給水が行われるため,作業員が不在
であっても確実な消火が可能となる。
【0017】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明は前記実施例に限定されるものでなく,種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0018】例えば,警報手段としてのブザーに代えて
ベルやランプを用いることが可能であり,その設置場所
や設置個数は適宜変更可能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,警報手段が温度センサで検出した温度と設定温度と
を比較することにより,排気ダクトの火災を確実に発見
して警報することができる。また給水手段と排気ダクト
の上端近傍とが予め給水管で接続され,排気ダクトが,
乾燥炉から,該ダクトの給水管との接続部まで,途中で
下ることなく上方に延びているため,上記警報により火
災発生を報知された作業員が開閉弁を単に開けるだけ
で,給水管の水を排気ダクトの上端近傍に流入させて,
該ダクトの内部を上端から下端まで流下させることがで
き,これにより,作業員が接近困難な排気ダクトの何れ
の場所に発生した火災であっても直ちに消火され,建築
物への延焼等の二次災害を未然に防止することができ
しかも給水管からの水を,長い排気ダクトの只1箇所
(上端近傍)にだけ供給すれば足りるので,全体として
配管構成が簡単でコスト節減が図られる。
【0020】また本発明の第2の特徴によれば,開閉弁
が警報手段の出力に基づいて開閉制御されることによ
り,全く人手を介さず排気ダクトに注水することが可能
になり,排気ダクトに発生した火災を一層確実且つ速や
かに消火することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による乾燥炉の排気ダクト消火装置
を示す図
【図2】第2実施例による乾燥炉の排気ダクト消火装置
を示す図
【符号の説明】
B 自動車ボディ 1 乾燥炉 5 排気ダクト 81 ,82 ,83 温度センサ 9 温度設定盤(警報手段) 101 ,102 ブザー(警報手段) 12 給水タンク(給水手段) 13 給水管 14 開閉弁 15 消火栓置(給水手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 2/00 - 39/00 B05C 7/00 - 21/00 F26B 25/00 - 25/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装後の自動車ボディ(B)を温風で乾
    燥させる乾燥炉(1)の排気ダクト(5)に発生した火
    災を消火する乾燥炉の排気ダクト消火装置であって, 排気ダクト(5)に設けた温度センサ(81 ,82 ,8
    3 )と,温度センサ(81 ,82 ,83 )で検出した温
    度と設定温度とを比較して警報を発する警報手段(9,
    101 ,102 )と,消火用の水を供給する給水手段
    (12,15)と,給水手段(12,15)と排気ダク
    ト(5)の上端近傍とを接続する給水管(13)と,給
    水手段(12,15)から排気ダクト(5)への給水を
    制御する開閉弁(14)とを備え 前記排気ダクト(5)は,乾燥炉(1)から,該ダクト
    (5)の給水管(13)との接続部まで,途中で下るこ
    となく上方に延びていることを特徴とする, 乾燥炉の排
    気ダクト消火装置。
  2. 【請求項2】 開閉弁(14)が警報手段(9,1
    1 ,102 )の出力に基づいて開閉制御される,請求
    項1記載の乾燥炉の排気ダクト消火装置。
JP02106693A 1993-02-09 1993-02-09 乾燥炉の排気ダクト消火装置 Expired - Fee Related JP3286370B2 (ja)

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JP6541961B2 (ja) * 2014-12-04 2019-07-10 エア・ウォーター防災株式会社 ガス系消火設備
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