JP3286296B2 - キースイッチ装置及びその組立方法 - Google Patents
キースイッチ装置及びその組立方法Info
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Description
に、ノート型のパーソナルコンピュータ等に付設される
薄型のキーボードに使用されるキースイッチ装置及びそ
の組立方法に関するものである。
の裏面から垂設されたキーステムをホルダ部材に形成し
たキーホルダ部に挿入して、上下に摺動案内する構成が
採られていた。このような構成のキースイッチ装置で
は、キーステムのキーホルダ部により摺動案内される部
分を大きくすれば、キー操作性は向上するものの、キー
ボードの薄型化には対応することができない。一方、キ
ーボードの薄型化に対応すべくキーステムがキーホルダ
部により摺動案内される部分を小さくすれば、両者間に
生じるこじれに起因して、キー操作性が低下してしまう
という欠点があった。
装置における欠点を解消するために、キーステムとキー
ホルダ部を無くし、キーボードを薄型にできるとともに
キー操作性を良好にした図11乃至図13に示すキース
イッチ装置を特願平3−330160号の願書に添付し
た明細書及び図面にて提案した(特願平3−33016
0号は、本願の原出願時において未公開である)。
明する。図11から図13に示すように、特願平3−3
30160号の明細書に記載されるキースイッチ装置に
おいて、樹脂製のキートップ101は、その裏面に設け
られた2つの係止部102、103(各係止部102、
103はそれぞれ一対存在する)の係止孔104、係止
溝105と、樹脂製のホルダ部材125の2つの係止部
126、127(各係止部126、127はそれぞれ一
対存在する)の係止溝128、係止孔129との間に配
設された案内支持部材106(2つの樹脂製のリンク部
材107、108からなり、リンク部材107の一端に
設けられた係止ピン113、114が係止孔104に、
他端に設けられた係止ピン115、116が係止溝12
8に係止されており、リンク部材108の一端に設けら
れた係止ピン123、124が係止溝105に、他端に
設けられた係止ピン121、122が係止孔129に係
止されている)により上下動案内される。
支部Aが、支持板132上に支持されるフレキシブル回
路基板130上に載置されたラバースプリング131の
頂部に配置され、キートップ101を押下することによ
り軸支部Aを介してラバースプリング131を座屈させ
てスイッチング動作を行うものである。
すように、基部109の両端に2つの基端部110、1
11を一体に形成してなるものである。基部109の中
央部の一側面からは軸112が延設されており、かかる
軸112は後述する他方のリンク部材108に形成され
た軸孔120に軸支される。また、基端部110の両端
延部110Aの側面からは、係止ピン113、114が
延設されており、この係止ピン113、114は前記し
たキートップ101の係止部102に穿設された係止孔
104に係止されるものである。更に、基端部111は
平面視でコ字状に形成されており、コ字状の両端延部1
11Aの側面からは前記と同様の係止ピン115、11
6が延設されている。かかる係止ピン115、116は
ホルダ部材125に形成された係止部126に係止され
る。
ように、基部117の両端に2つの基端部118、11
9を一体に形成してなるものである。基部117の中央
部には軸孔120が穿設され、この軸孔120には前記
のようにリンク部材107の基部109に設けられた軸
112が挿通される。また、基端部118は平面視コ字
状に形成されており、コ字状の両端延部118Aからは
係止ピン121、122が延設されている。この係止ピ
ン121、122はホルダ部材125に形成された係止
部127に係止される。
ら前記と同様の係止ピン123、124が延設されてお
り、かかる係止ピン123、124は前記したキートッ
プ101の係止部103に形成された係止溝105に摺
動可能に係止されるものである。
方のリンク部材107の基部109に形成された軸11
2を他方のリンク部材108の基部117に穿設した軸
孔120に挿通して構成されるものであり、両リンク部
材107、108は軸112と軸孔117とよりなる軸
支部Aを介して相互に回動可能となる。
ードの薄型化に対応しつつキー操作性の良好なキースイ
ッチ装置が実現されるものである。
願平3−330160号の明細書に記載されたキースイ
ッチ装置では、ホルダ部材125と2つのリンク部材1
07、108からなる案内支持部材106との組立、及
び、案内支持部材106とキートップ101との組立を
簡便、且つ、容易に行うことができないという問題があ
った。
には、先ず、リンク部材107とリンク部材108とを
交差状に組み立てて案内支持部材106とした後、リン
ク部材108の基端部118における両係止ピン12
1、122をホルダ部材125の係止部127の係止孔
129に圧入する。このとき、かかる係止ピン121、
122の係止孔129に対する圧入は、端延部118
A、各係止ピン121、122相互の樹脂弾性を利用し
て行われるが、各係止ピン121、122を係止孔12
9に位置決めするのは困難であり、それ故圧入作業が不
安定となり易いものである。従って、この圧入作業はか
なり煩雑なものであった。
おける係止ピン115、116を係止部126の係止溝
128に圧入する。かかる場合においても圧入作業は端
延部111A、係止ピン115、116相互の樹脂弾性
を利用して行われることから、前記と同様、煩雑な作業
であることは否めないものであった。
ホルダ部材125の各係止部127、126との連結作
業が終了した後、次に、リンク部材107における各係
止ピン113、114を係止部102の係止孔104へ
圧入する作業、及び、リンク部材108における各係止
ピン123、124を係止部103の係止溝105へ圧
入する作業が行われる。かかる両圧入作業も各係止ピン
113、114、123、124と各係止部102、1
03との相互における樹脂弾性を利用して行われること
から、煩雑な作業となることは前記作業と同じであっ
た。
0号の明細書のキースイッチ装置においては、案内支持
部材106の各リンク部材107、108とホルダ部材
125、及び、キートップ101との各連結作業が全て
各部材の樹脂弾性を利用して行われるものであり、ま
た、各係止ピン115等を各係止溝128等の内部に位
置決めしつつ係止する必要があることから、キースイッ
チ装置の組立作業全体に渡って煩雑な圧入作業を繰り返
し行う必要があるという問題があった。
ためになされたものであり、リンク部材とキートップと
の組立が極めて容易であるとともに、キートップの操作
性が良好なキースイッチ装置及びその組立方法を提供す
ることを目的とする。
に、請求項1に係るキースイッチ装置は、キートップ
と、そのキートップの下方に配設されるとともに、挿入
部を有する複数の係止部が形成されたホルダ部材と、キ
ートップとホルダ部材とを連結し、キートップの上下動
を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部材と、
ホルダ部材を支持する支持部材と、その支持部材に配置
され、スイッチング電極を有する回路基板と、キートッ
プの上下動に伴って回路基板のスイッチング電極と協働
してスイッチング動作を行うスイッチング部とを備えた
キースイッチ装置であって、支持部材上に回路基板及び
ホルダ部材を載置した後、第1リンク部材の下側端部及
び第2リンク部材の下側端部をホルダ部材の複数の係止
部にその挿入部から挿入係止し、両リンク部材をホルダ
部材に係止保持した状態で、キートップを第1リンク部
材の上側端部及び第2リンク部材の上側端部の上に載置
し、そのキートップを下方に押下して、キートップと両
リンク部材の上側端部とを連結させることにより組み立
てられたことを特徴とする。
組立方法は、キートップと、そのキートップの下方に配
設されるとともに、挿入部を有する複数の係止部が形成
されたホルダ部材と、キートップとホルダ部材とを連結
し、キートップの上下動を案内支持する第1リンク部材
及び第2リンク部材と、ホルダ部材を支持する支持部材
と、その支持部材に配置され、スイッチング電極を有す
る回路基板と、キートップの上下動に伴って回路基板の
スイッチング電極と協働してスイッチング動作を行うス
イッチング部とを備えたキースイッチ装置の組立方法で
あって、支持部材上に回路基板及びホルダ部材を載置す
る工程と、第1リンク部材の下側端部及び第2リンク部
材の下側端部をホルダ部材の複数の係止部にその挿入部
から挿入係止する工程と、両リンク部材をホルダ部材に
係止保持した状態で、キートップを第1リンク部材の上
側端部及び第2リンク部材の上側端部の上に載置する工
程と、キートップを下方に押下して、キートップと両リ
ンク部材の上側端部とを連結させる工程とからなること
を特徴とする。
方法では、先ず、支持部材上に回路基板及びホルダ部材
が載置される。この後、第1リンク部材の下側端部及び
第2リンク部材の下側端部がホルダ部材の複数の係止部
その挿入部から挿入係止され、両リンク部材がホルダ部
材に係止保持される。このように両リンク部材がホルダ
部材に係止保持された状態で、キートップが第1リンク
部材の上側端部及び第2リンク部材の上側端部の上に載
置され、この後、キートップが押下されることに基づ
き、キートップと両リンク部材の上側端部とが連結され
る。
は、ホルダ部材が回路基板を支持した支持部材に支持さ
れた状態で、第1リンク部材の下側端部及び第2リンク
部材の下側端部がホルダ部材に形成された複数の係止部
にその挿入部から挿入係止されるので、各リンク部材と
ホルダ部材との連結を容易且つ確実に行うことができ
る。また、両リンク部材の下側端部がホルダ部材の複数
の係止部に係止保持された状態においては、第1リンク
部材及び第2リンク部材はホルダ部材上で安定した状態
にあり、かかる安定した状態で、キートップを第1リン
ク部材の上側端部及び第2リンク部材の上側端部の上に
載置し、そのキートップを下方に押下すればよく、キー
トップと両リンク部材の上側端部とを確実に連結させる
ことができ、結果として、両リンク部材によるキートッ
プとホルダ部材との連結作業を安定して行うことができ
る。
装置によりスイッチング動作を行う場合、キートップが
押下される。すると、その押下に伴いキートップが第1
リンク部材及び第2リンク部材により下方へ案内され
る。かかるキートップの押下動作に基づき、スイッチン
グ部と支持部材に配置された回路基板のスイッチング電
極との協働によりスイッチング動作が行われるものであ
る。
参照して説明する。図1乃至図8は、第1実施例を示し
ている。図1は、第1実施例に係わるキースイッチの断
面図であり、キートップ1はABS樹脂等の合成樹脂か
ら成型されており、その上面にはアルファベット等の文
字が印刷等により形成されている。また、キートップ1
の裏面からは、2つの係止部2,3が下方に向けてキー
トップ1本体と一体に設けられている。尚、係止部2,
3は紙面と垂直方向に各一対が存在し、図1中には、そ
れぞれの一方のみを示している。
ンク部材7,8のうち、第1リンク部材7の一端に形成
された係止棒13を回動可能に係止する係止溝4が形成
されている。また、係止部3には、第2リンク部材8の
一端に形成された係止ピン23,24を水平方向に摺動
可能に係止する係止溝5が形成されている。
れる一対の挟持壁4b,4cにより形成され、その係止
溝4には、係止溝4に連続すると共に下方に行くに従っ
て徐々に拡がるように開放された係止案内部4aが形成
されている。かかる係止案内部4aは、第1リンク部材
7の係止棒13を係止溝4内にスナップインする際に係
止溝4に向かって案内するものである。更に、係止部3
の係止溝5の下部位置には下方に向かって拡がる斜面を
形成してなる係止案内部5aが設けられており、第2リ
ンク部材8の係止ピン23,24を、かかる係止溝5内
にスナップインする際に、係止溝5に向かって案内する
ものである。
上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されてお
り、かかる案内支持部材6は2つのリンク部材7,8か
ら構成されている。
平面視コ字状に形成されている。この第1リンク部材7
は、一対の板状体9を有し、各板状体9の一端間には係
止棒13が一体に形成されるとともに、その係止棒13
の内側部分には、平面視で厚肉状に形成された補強部材
13aが一体に形成されている。係止棒13と反対側の
補強部材13aは、係止棒13と平行に延設されてお
り、係止棒13と相まって(共に)H字状に形成されて
いる。このH字状に形成された係止棒13と補強部材1
3aとの両端部は、それぞれ一対の板状体9に連結され
ている。よって、係止棒13と補強部材13aとがH字
状に形成されるために生じる2つの開放は、一対の板状
体9によりそれぞれ閉鎖されて、係止棒13の剛性が向
上されている。このように、係止棒13の剛性は、かか
る補強部材13aにより向上されているので、係止棒1
3を係止案内部4aを介して、キートップ1の係止溝4
内にスナップイン(圧入)することができる。
止ピン15,16が形成されており、その各係止ピン1
5,16は、ホルダプレート25に形成された係止部2
6内に係止される。更に、各板状体9の互いに対向する
側における中央部位置からは、一対の軸体12が相互に
対向する位置に設けられている。これらの各軸体12
は、第2リンク部材8に形成された軸孔20に軸支され
る。尚、第1リンク部材7の係止棒13と各係止ピン1
5,16とは、各軸体12からの距離が等しくなるよう
に構成されている。
対の板状体17を有し、各板状体17の一端間には係止
棒21が一体に形成されている。また、一対の板状体1
7と係止棒21との連結部分には、係止棒21の両端部
をピン状に突出させるように、その内側部分に厚肉状の
補強部材21aが一体に形成されている。この補強部材
21aにより、ピン状にされた係止棒21の両端部の剛
性が向上されて、かかる係止棒21をホルダプレート2
5の挟持部27に圧入することができる。
は、係止ピン23,24が形成されている。各係止ピン
23,24は、前記係止案内部5aを介して、キートッ
プ1の係止部3の係止溝5内にスナップインされてい
る。更に、各板状体17の外側において相互に対向する
中央部位置には、それぞれ軸孔20が形成されており、
これらの各軸孔20には、第1リンク部材7の各板状体
9に形成された各軸体12が回転可能に嵌合されてい
る。これにより、両リンク部材7,8は、各軸体12及
び軸孔20を介して、相互に交差して回転可能となるも
のであり、各軸体12と軸孔20とにより軸支部Aが形
成される。尚、第2リンク部材8の係止棒21と各係止
ピン23,24とは、軸孔20からの距離が等しくなる
ように構成されている。
は、後述するラバースプリング35の上面に載置される
とともに、キートップ1の押下時に各リンク部材7,8
の相互の回動に伴って、そのラバースプリング35を下
方に押下する押下部18が設けられている。押下部18
は、キートップ1の押下に伴って、ラバースプリング3
5を押下してスイッチング動作を行うものである。図6
に示すように、押下部18のキートップ1側の面には、
凹部18aが形成されている。この凹部18aにより、
第2リンク部材8の部品使用量が減少されると共に、射
出成形時における押下部18の樹脂のひけが防止され
る。
ダプレート25が配設されており、かかるホルダプレー
ト25には、各スイッチ装置に対応して係止部26と挟
持部27とが形成されている。なお、係止部26および
挟持部27は、それぞれ各2つが設けられているが、図
1には、各1つの係止部26および挟持部27を示して
いる。
側とする挿入部を有する摺動溝32が形成されており、
かかる係止部26の摺動溝32には第1リンク部材7に
形成された係止ピン15,16が挿嵌されている。な
お、摺動溝26の反開放側には、上方が閉鎖された制限
壁26aが立設されて、この制限壁26aにより、第1
リンク部材7の係止ピン15,16の内側方向への摺動
を規制している。
29とにより形成されて上側に挿入部を有し、これらの
案内部により回動溝30が形成されるとともに、回動溝
30内には、第2リンク部材8の一端に形成された係止
棒21の両端部が挟持されている。なお、第1案内部2
8の外側には溝部28aが形成されており、この溝部2
8aにより、第1案内部28の弾性が大きくされてい
る。
材7の係止ピン15,16を摺動溝32の開放側の挿入
部からホルダプレート25上をスライドさせることによ
り、各係止ピン15,16が摺動溝32に挿嵌される。
更に、第2リンク部材8の係止棒21をホルダプレート
25の挟持部27の上側挿入部に押し当てることによ
り、第1案内部28が弾性的に移動して、係止棒21が
回動溝30内に挟持される。
5の下方には、図6に示すように、各キースイッチに対
応してスイッチ電極40aが形成されたフレキシブ回路
基板40が配置されており、また、かかるスイッチ電極
40aに対応して逆カップ状のラバースプリング35が
フレキシブル回路基板40上に載置されている。更に、
回路基板40上のスイッチ電極40aに対向してラバー
スプリング35の内頂壁には、可動電極(図示せず)が
固着されている。そしてラバースプリング35の上面に
は、第2リンク部材8に形成された押下部18が配置さ
れている。
押下部18が下方に移動すると、ラバースプリング35
が押下部18により押下され、一定の押下量を越えると
ラバースプリング35が座屈して可動電極40aとフレ
キシブル回路基板40上のスイッチ電極40aとが当接
し、スイッチング動作が行われる。
はスイッチ支持板42が配設されており、かかるスイッ
チ支持板42はその上方に配設された各回路基板40、
ホルダプレート25を支持するものである。
ッチの組立方法について、図4乃至図8に基いて説明す
る。
キシブル回路基板40、ホルダプレート25を載置する
とともに、第1リンク部材7の各軸体12を第2リンク
部材8の各軸孔20に嵌合して案内支持部材6を組み立
てる。
せて図4に示す状態にし、第1リンク部材7の係止ピン
15,16を係止部26における摺動溝32の開放側の
挿入部からホルダプレート25上で摺動溝32内に向か
ってスライドさせながら第2リンク部材8の係止棒21
を挟持部27の案内部に配置する。この場合において、
第1リンク部材7の係止ピン15、16を摺動溝32に
係止するについては、各係止ピン15、16を単に摺動
溝32内にスライド案内するだけでよく、各係止ピン1
5、16の樹脂弾性を利用する必要はないことから、各
係止ピン15、16を摺動溝32に対して簡単に係止す
ることができる。このように、係止ピン15、16を摺
動溝32内に摺動係止して係止保持した状態で係止棒2
1と回動溝30とは、相互に対向して位置決めされてお
り、従って、係止棒21と回動溝30とを特に位置決め
する必要はない。この状態より係止棒21を挟持壁27
の挿入部から回動溝30に圧入挟持させる。この時、挟
持部27の第1案内部28は係止棒21の圧入に伴い、
弾性的に移動するため係止棒21を簡単に挟持すること
ができる。これにより、案内支持部材6とホルダプレー
ト25との連結が終了する(図5及び図6参照)。
部材7の係止棒13とキートップ1の係止溝4とを対向
させ、また、第2リンク部材8の係止ピン23,24と
キートップ1の係止溝5とを対向させてキートップ1を
載置した後、キートップ1を軽く下方に押下する(図6
における下方方向)。この時、キートップ1の裏面に設
けられた案内リブ50,51,52,53により、スム
ーズにキートップ1をリンク部材7,8に誘導すること
ができる。これにより、第1リンク部材7の係止棒13
は係止案内部4aにより案内されつつ係止溝4内にスナ
ップインされ、同時に第2リンク部材8の各係止ピン2
3,24は係止案内部5aにより案内されつつ係止溝5
内にスナップインされる。かかる状態が図7及び図8に
示されている。これにより、案内支持部材6とキートッ
プ1との連結が終了する。
終了するが、各リンク部材7,8とホルダプレート25
及びキートップ1との連結作業は、いずれも極めて簡単
に行い得、これによりキースイッチの組立作業を簡便化
して組立時間の短縮を可能とするとともに、確実にキー
スイッチの組立がなされ得るものである。
スイッチの動作について説明する。キートップ1を下方
に押下すると、キートップ1が下方へ移動するのに伴っ
て第1リンク部材7の係止部2の係止孔4内で反時計方
向に回動するとともに、第2リンク部材8の係止ピン2
3,24は係止部3の係止溝5内で水平方向に摺動す
る。これと同時に、第2リンク部材8の係止棒21はホ
ルダプレート25における挟持部27の回動溝30内で
時計方向に回動するとともに、第1リンク部材7の係止
ピン15,16は係止部26の摺動溝32内で水平方向
に摺動する。
支する軸支部Aは下方に移動するとともにラバースプリ
ング35を徐々に押下していき、その押下量が一定の限
度を越えた時点でラバースプリング35は座屈される。
これにより、ラバースプリング35内の可動電極(図示
せず)がフレキシブル回路基板40上のスイッチ電極4
0aを短絡し、所定のスイッチンングが行われる。
ク部材7,8の軸支部Aはラバースプリング35の弾性
復元力により上方に押し上げられる。これに伴って第1
リンク部材7の係止棒13、係止ピン15,16及び、
第2リンク部材8の係止棒21、係止ピン23,24は
前記した動作と逆の動作を行い、この結果、キートップ
1はもとの位置に復帰する。
方向には移動することなく、それぞれ係止溝4及び、回
動溝30で回動するのみであるので、キートップ1は水
平方向に移動されることなくキートップ1のキー面の水
平状態を保持したまま上下動されるものである。
定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々の変更を加えることが可能である。例えば、
本実施例における第2リンク部材8の係止棒21は、各
板状体17に形成される係止ピンであってもよい。ま
た、ホルダプレートに形成される挟持部27は、第1案
内部28と第2案内部29との樹脂特有の弾性のみで、
係止棒21を挟持するようにしてもよい。
例について説明する。尚、この第2実施例において、第
1実施例と同一部材には同一番号を付し、その説明は省
略する。
挟持部27の構成が異なっている。第2実施例における
挟持部61は、図9,図10に示すように、ホルダプレ
ート25からホルダプレート25の全幅に亘って立設す
る壁部62と、その壁部62の両端近傍においてホルダ
プレート25に立設し、壁部62のラバースプリング3
5に対向する面と所定の間隔を開けて相対する弾性片6
3とから形成される。壁部62の外側(非弾性片63
側)には溝部62aが形成され、壁部62の弾性を大き
くしている。また、弾性片63はラバースプリング35
に向かって弾性変形可能に設けられており、図9に示す
ように、その上端に壁部62に向かって突出する突起6
3aが形成されている。
に、両係止部26の内側近傍には、係止部26と所定の
間隔を開けてたわみ防止壁64がホルダプレート25か
ら立設されている。このたわみ防止壁64は、第1リン
ク部材7が内側に撓んで係止ピン15,16が係止部2
6から外れることを防止している。
キースイッチの組立方法は、第1実施例のキースイッチ
と同様に、スイッチ支持板42上にフレキシブル回路基
板40、ホルダプレート25を載置するとともに、第1
リンク部材7の各軸体12を第2リンク部材8の各軸孔
20に嵌合して案内支持部材6を組み立てる。
せて、第1リンク部材7の係止ピン15,16を係止部
26における摺動溝32の開放側の挿入部からホルダプ
レート25上で摺動溝32内に向かってスライドさせな
がら第2リンク部材8の係止棒21を挟持部61に配置
させる。この状態において、たわみ防止壁64により第
1リンク部材7の板状体9の内側に向かう撓み量が規制
され、係止ピン15,16が係止部26から外れること
が防止される。また、第1リンク部材7の係止ピン1
5、16を摺動溝32に係止するについては、各係止ピ
ン15、16を単に摺動溝32内にスライド案内するだ
けでよく、各係止ピン15、16の樹脂弾性を利用する
必要はないことから、各係止ピン15、16を摺動溝3
2に対して簡単に係止することができる。このように、
係止ピン15、16を摺動溝32内に摺動係止して係止
保持した状態で係止棒21と挟持部61とは、相互に対
向して位置決めされており、従って、係止棒21と挟持
部61とを特に位置決めする必要はない。
入部から圧入する。この圧入に伴って弾性片63がラバ
ースプリング35に向かって弾性変形し、係止棒21が
挟持部61内に挟持される。この状態で、壁部62によ
り係止棒21の移動が規制され、また、弾性片63上端
の突起63aにより係止棒21が挟持部61から外れる
ことが防止される。この圧入により案内支持部材6とホ
ルダプレート25との連結が終了する。
ートップ1の係止溝4とを対向させ、また、第2リンク
部材8の係止ピン23,24とキートップ1の係止溝5
とを対向させてキートップ1を載置した後、キートップ
1を軽く下方に押下する。この時、キートップ1の裏面
に設けられた案内リブ50,51,52,53により、
スムーズにキートップ1をリンク部材7,8に誘導する
ことができる。これにより、第1リンク部材7の係止棒
13は係止案内部4aにより案内されつつ係止溝4内に
スナップインされ、同時に第2リンク部材8の各係止ピ
ン23,24は係止案内部5aにより案内されつつ係止
溝5内にスナップインされる。これにより、案内支持部
材6とキートップ1との連結が終了する。
ッチの組立が終了するが、第1実施例のキースイッチと
同様に、各リンク部材7,8とホルダプレート25及び
キートップ1との連結作業は、いずれも極めて簡単に行
い得、これにより、キースイッチの組立作業を簡便化し
て組立時間の短縮を可能とするとともに、確実にキース
イッチの組立がなされ得るものである。
トップ1を交換等により外す場合、該キートップ1を引
き上げると、両リンク部材7,8の各係止ピン15,1
6,23,24とキートップ1及びボルダプレート25
の各係止部2,3,26、挟持部61に負荷がかかる。
ホルダプレート25の挟持部61においては、第1リン
ク部材7の係止棒21に図9における右上乃至上方向に
力が加わるが、係止棒21は弾性片63により右側及び
上側を保持されているので、係止棒21が挟持部61か
ら外れることはない。
は、第1リンク部材7の係止棒13に図1における右下
乃至下方向に力が加わり、係止案内部4aの弾性変形し
て係止棒13が係止溝4から外れる。
ダプレート25の係止部26においては、第1リンク部
材7の係止ピン15,16に図1における左上乃至上方
向に力が加わる。この時、第1リンク部材7の板状体9
が弾性的に内側に撓むが、板状体9はたわみ防止壁64
により内側に向かう移動が規制される。従って、板状体
9の撓み量は係止ピン15,16が摺動溝32から外れ
るほど大きくならない。
は、第2リンク部材8の係止ピン23,24に図1にお
ける左下乃至下方向に力が加わり、第2リンク部材8の
板状体17が弾性的に内側に撓み、係止ピン23,24
が係止部3の摺動溝5から外れる。この結果、キートッ
プ1のみが案内支持部材6から外れ、キートップ1を交
換することができる。この時、案内支持部材6がホルダ
プレート25から外れることはない。
ッチ装置及びその組立方法によれば、ホルダ部材が回路
基板を支持した支持部材に支持された状態で、第1リン
ク部材の下側端部及び第2リンク部材の下側端部をホル
ダ部材に形成された複数の係止部にその挿入部から挿入
係止されるので、各リンク部材とホルダ部材との連結を
容易かつ確実に行うことができる。また、両リンク部材
の下側端部がホルダ部材の複数の係止部に係止保持され
た状態においては、第1リンク部材及び第2リンク部材
はホルダ部材上で安定した状態にあり、かかる安定した
状態で、キートップを第1リンク部材の上側端部及び第
2リンク部材の上側端部の上に載置し、そのキートップ
を下方に押下すればよく、キートップと両リンク部材の
上側端部とを確実に連結させることができ、結果とし
て、両リンク部材によるキートップとホルダ部材との連
結作業を安定して行うことができる。
る。
ンク部材の構成を示す平面図である。
ンク部材の構成を示す平面図である。
持部材をホルダプレートに連結する前の状態を示す説明
図である。
部材をホルダプレートに連結した後の状態を示す説明図
である。
持部材上にキートップを対向させた状態を示す説明図で
ある。
持部材にキートップをスナップインした状態を示す説明
図である。
図である。
図である。
部材の構成を示す平面図である。
施例を示す縦断面図である。
部材の構成を示す平面図である。
部材の構成を示す平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 キートップと、 そのキートップの下方に配設されるとともに、挿入部を
有する複数の係止部が形成されたホルダ部材と、前記キートップとホルダ部材とを連結し、キートップの
上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部
材と、 前記ホルダ部材を支持する支持部材と、 その支持部材に配置され、スイッチング電極を有する回
路基板と、 前記キートップの上下動に伴って前記回路基板のスイッ
チング電極と協働してスイッチング動作を行うスイッチ
ング部とを備えたキースイッチ装置であって、 前記支持部材上に前記回路基板及び前記ホルダ部材を載
置した後、前記第1リンク部材の下側端部及び第2リン
ク部材の下側端部をホルダ部材の複数の係止部にその挿
入部から挿入係止し、両リンク部材をホルダ部材に係止
保持した状態で、前記キートップを第1リンク部材の上
側端部及び第2リンク部材の上側端部の上に載置し、そ
のキートップを下方に押下して、キートップと両リンク
部材の上側端部とを連結させることにより組み立てられ
たことを特徴とするキースイッチ装置。 - 【請求項2】 キートップと、 そのキートップの下方に配設されるとともに、挿入部を
有する複数の係止部が形成されたホルダ部材と、前記キートップとホルダ部材とを連結し、キートップの
上下動を案内支持する第1リンク部材及び第2リンク部
材と、 前記ホルダ部材を支持する支持部材と、 その支持部材に配置され、スイッチング電極を有する回
路基板と、 前記キートップの上下動に伴って前記回路基板のスイッ
チング電極と協働してスイッチング動作を行うスイッチ
ング部とを備えたキースイッチ装置の組立方法であっ
て、 前記支持部材上に前記回路基板及び前記ホルダ部材を載
置する工程と、 前記第1リンク部材の下側端部及び第2リンク部材の下
側端部を前記ホルダ部材の複数の係止部にその挿入部か
ら挿入係止する工程と、前記両リンク部材を前記ホルダ部材に係止保持した状態
で、前記キートップを前記第1リンク部材の上側端部及
び第2リンク部材の上側端部の上に載置する工程と、 前記キートップを下方に押下して、キートップと両リン
ク部材の上側端部とを連結させる工程と からなることを
特徴とするキースイッチ装置の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000193923A JP3286296B2 (ja) | 1993-01-06 | 2000-06-28 | キースイッチ装置及びその組立方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-685 | 1993-01-06 | ||
JP68593 | 1993-01-06 | ||
JP2000193923A JP3286296B2 (ja) | 1993-01-06 | 2000-06-28 | キースイッチ装置及びその組立方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000158863A Division JP3280366B2 (ja) | 1993-01-06 | 2000-05-29 | キースイッチ装置及びその組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001028219A JP2001028219A (ja) | 2001-01-30 |
JP3286296B2 true JP3286296B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=26333715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000193923A Expired - Lifetime JP3286296B2 (ja) | 1993-01-06 | 2000-06-28 | キースイッチ装置及びその組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286296B2 (ja) |
-
2000
- 2000-06-28 JP JP2000193923A patent/JP3286296B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001028219A (ja) | 2001-01-30 |
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