JP3286118B2 - 断熱装置 - Google Patents
断熱装置Info
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Description
隠蔽して設備の熱効率を高めたり、配管内外の結露現象
を防止する断熱装置に関する。
熱マットは、グラスウール等の繊維を海綿状に成形する
ことにより断熱機能を発揮する。このような断熱マット
で配管のストレート部分を断熱施工する場合、そのスト
レート部分を覆い得る形状の断熱マットを工場で成形す
るか、断熱マットとなる帯状の原材を現場で巻付け作業
するかの二通りの方法が採られる。
断熱マットでは、上記のいずれの方法によって製作され
るにしても、繊維の配向方向が配管の外面とほぼ平行
(所謂、横目)となるため、厚み方向に圧縮されやす
く、その収縮した部分の断熱効率が劣化するという欠点
がある。
れたグラスウールの繊維に配向性をもたせた状態で何層
にも積層して接着剤で固めるものであるため、その積層
方向(配向性をもたない方向)には収縮性が高い。そし
て、配管にはこの積層方向を厚み方向として断熱マット
を当てがうため、断熱マットで隠蔽された配管をブラケ
ットで天井等の固定物に支持した場合に、ブラケットが
位置する部分の断熱マットが配管の荷重によって圧縮さ
れ、この圧縮された部分において十分な断熱機能を果た
さなくなる。
場で成形する方法を採る場合、ストレート部分の長さ寸
法と径寸法とに対応したそれぞれの断熱マットを用意す
るか、施工要請の都度、その長さ寸法と径寸法に応じた
断熱マットを成形しなければならない。帯状の原材を現
場で巻き付ける場合、該原材を帯幅に対応した配管の軸
方向長さ分を一周毎に巻付ける方法と、螺旋状に巻付け
る方法が考えられるが、前者の方法では一周巻付けるご
とに帯状マットを切断しなればならず、作業が煩わし
い。
繊維が捩じられることになり、それよるストレスで繊維
の配向がばらけてしまい、断熱効率の低下を招くおそれ
がある。本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、
任意長さの配管に対し施工作業が現場で簡単にできると
ともに、厚み方向に硬性を得て、支持物の圧接による断
熱効率の悪化を防ぐことを解決すべき課題とする。
項1の態様は、 ダクトの外面に螺旋状に巻き付けられ
る帯状の断熱マットよりなる断熱装置であって、上記断
熱マットは、帯状で金属箔製の外部皮体と、該外部皮体
の延びる方向に連続的に貼設された対向する2辺が該外
部皮体の延びる方向と平行で他の対向する2辺は該外部
皮体の延びる方向に対して傾斜した繊維集合体製の複数
の短冊片とから構成され、上記複数の短冊片は、それぞ
れ上記ダクトのほぼ軸平面と一致する厚み方向に繊維の
配向性をもつことを特徴とする断熱装置である。
配管に巻き付ける場合において、上記複数の短冊片はそ
の断面が規格正方に形成され、上記角型配管の角部に隣
接する短冊片同士は、これら短冊片同士の間に上記外部
皮体から1個の短冊片を剥がして形成されるスペースを
一方の短冊片が埋めるように上記角部を囲っていること
を特徴とする。
属箔製の外部皮体に、対向する2辺が外部皮体の延びる
方向と平行で他の対向する2辺は外部皮体の延びる方向
に対して傾斜した繊維集合体製の複数の短冊片を、外部
皮体の延びる方向に連続的に貼設したものであるから、
ダクトに装着する場合は、外部皮体上に連続した複数の
短冊片をダクトの外面に当てて螺旋状に巻き付る。そし
て、外部皮体を外側から金属箔製のテープで接着するこ
とにより、断熱マットの施工作業が完了する。
は、連続した短冊片を角型配管の外面に当てて螺旋状に
巻き付け、角型配管の角部に巻き付けるときに、隣接す
る短冊片同士の間に上記外部皮体から1個の短冊片を剥
がして形成されるスペースを一方の短冊片が埋めるよう
に上記角部を囲う。
を参照して具体的に説明する。図1に示す断熱装置(マ
ット)は、請求項1を具体化した第1実施例で、丸型配
管11のストレート部分を螺旋状に巻き付け隠蔽するも
のである。即ち、本断熱装置は、帯状で金属箔製の外部
皮体12と、外部皮体12上であってその外部皮体12
の延びる方向に連続的に貼設された対向する2辺が外部
皮体12の延びる方向と平行で他の対向する2辺は外部
皮体12の延びる方向に対して傾斜した繊維集合体製の
複数の短冊片13、13…と、外部皮体12を外側から
接着した金属箔製の粘着テープ14とから構成される。
手方向を丸型配管11の軸方向と平行に螺旋状に配列さ
れ、丸型配管11を覆う円筒体をなす。ここで、各短冊
片13、13…は、外部皮体12に対し繊維方向が起立
状態、即ち、繊維方向が丸型配管11の外面に縦目とな
るように外部皮体12上に貼設されている。
…と丸型配管11の外面との間に接着剤を介在させてい
る。これにより、丸型配管11の外面と短冊片13、1
3…との間隙が接着剤で埋められ、断熱効率の劣化を回
避している。なお、外部皮体12及び粘着テープ14に
は、紡糸或いは金属線材を格子状に編成してなる補強材
によって強化されている。
ート部分を断熱施工する場合、先ず、工場では、その丸
型配管11のストレート部分を隠蔽できるだけの長さの
ロール状で帯状の原材を用意する。このロール状原材
は、図1及び図2に示すように、対向する2辺が外部皮
体12の延びる方向と平行で他の対向する2辺が外部皮
体12の延びる方向に対して傾斜した繊維集合体製の複
数の短冊片13、13…が外部皮体12の延びる方向に
連続的に貼設されていることにより、矢印方向に曲がり
やすいものである。
トレート部分に、予め接着剤を塗布し、その接着剤の上
から上記ロール状原材を巻付け、外部皮体12を粘着テ
ープ14で接着し、巻付けられたロール状原材の両端を
ストレート部分の寸法で切断するだけの簡単な工程で、
配向された繊維のばらけを生じることなく、施工作業が
完了する。
置は、繊維方向が縦目となるので、厚み方向に硬性が得
られ、ブラケットで天井等の固定物に支持した場合で
も、その支持部分での断熱効率の劣化を招くことがな
い。また、ストレート部分の長さ寸法と径寸法を問わ
ず、一種類のロール状原材で対応できる。
の場合、短冊片13、13…は内側程圧縮され(配向方
向が放射状となり)、厚み方向の硬さが一層増大する。
次に、本断熱装置を角型配管に適用する場合の施工作業
を説明する。図3において、外部皮体12上の短冊片1
3、13…は、断面形状が規格正方をなし、角型配管1
5の各四側面の長さは、短冊片13、13…の規格正方
寸法の整数倍に設定される。
ように、ロール状原材の始端におけるNo.1短冊片1
3を角型配管15の一角部における対角線延長上に位置
させ、該ロール状原材を繰り出して一側面全体にNo.
2からNo.8短冊片13を当てる。No.1からN
o.8の各短冊片13は一側面に対し繊維方向が縦目で
ある。反対側角部のNo.8に続くNo.9は、同角部
における対角線延長上に繊維方向を違えることなくその
まま突出させ、ここで更に続くNo.10を外部皮体1
2から剥ぎ取る。そして、次の側面に当てる短冊片群
は、上記剥ぎ取りにより形成されるスペース21を埋め
るように対角線延長上のNo.9短冊片13を基準にN
o.11短冊片13を90°転回する。こうして、一つ
の角部は三つの短冊片13で囲われることになる。この
作業を4つの角部において行うことにより、角型配管1
5に本断熱装置が一回螺旋状に巻付けられることにな
る。
角型配管15にも丸型配管11とほぼ同様の作業で、断
熱施工を行うことができる。この場合も、勿論、繊維方
向は縦目となり、丸型配管11の場合と同様の効果を奏
する。
よれば、任意の長さのダクトに、螺旋状に巻き付けると
いう現場での簡単な作業で断熱施工を行うことができ
る。また、外部皮体の延びる方向に連続的に貼設された
対向する2辺が外部皮体の延びる方向と平行で他の対向
する2辺は外部皮体の延びる方向に対して傾斜した繊維
集合体製の複数の短冊片を螺旋状に巻き付けるものであ
るから、各短冊片の繊維は捩じられることがなく、且つ
配向をばらけさせることなくダクトを隠蔽することがで
きる。
管の外面に垂直、所謂縦目となり、厚み方向に硬質性を
発揮し、支持物の圧接による圧縮部分の発生を防止し、
断熱効率の低下を防止することができる。請求項2の態
様によれば、角型配管でも、帯状の断熱マットを巻き付
けるだけの現場での簡単な作業で断熱施工を行うことが
できる。
管に隠蔽した状態を示す斜視図である。
示す説明図である。
法を示す説明図である。
はは粘着テープ、15は角型配管である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ダクトの外面に螺旋状に巻き付けられる
帯状の断熱マットよりなる断熱装置であって、 上記断熱マットは、帯状で金属箔製の外部皮体と、該外
部皮体の延びる方向に連続的に貼設された対向する2辺
が該外部皮体の延びる方向と平行で他の対向する2辺は
該外部皮体の延びる方向に対して傾斜した繊維集合体製
の複数の短冊片とから構成され、 上記複数の短冊片は、それぞれ上記ダクトのほぼ軸平面
と一致する厚み方向に繊維の配向性をもつことを特徴と
する断熱装置。 - 【請求項2】上記断熱マットを角型配管に巻き付ける場
合において、上記複数の短冊片はその断面が規格正方に
形成され、上記角型配管の角部に隣接する短冊片同士
は、これら短冊片同士の間に上記外部皮体から1個の短
冊片を剥がして形成されるスペースを一方の短冊片が埋
めるように上記角部を囲っていることを特徴とする請求
項1記載の断熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13688995A JP3286118B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 断熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13688995A JP3286118B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 断熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08327130A JPH08327130A (ja) | 1996-12-13 |
JP3286118B2 true JP3286118B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=15185927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13688995A Expired - Fee Related JP3286118B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | 断熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3286118B2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-02 JP JP13688995A patent/JP3286118B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08327130A (ja) | 1996-12-13 |
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