JP3285712B2 - ダクト付き舶用プロペラ - Google Patents

ダクト付き舶用プロペラ

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JP3285712B2
JP3285712B2 JP19756694A JP19756694A JP3285712B2 JP 3285712 B2 JP3285712 B2 JP 3285712B2 JP 19756694 A JP19756694 A JP 19756694A JP 19756694 A JP19756694 A JP 19756694A JP 3285712 B2 JP3285712 B2 JP 3285712B2
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propeller
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千春 川北
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Hydraulic Turbines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶(水中航走体を含
む)に用いられるプロペラに関し、特にプロペラ翼を囲
むダクトをそなえるようにしたダクト付き舶用プロペラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダクト付き舶用プロペラは、図
3(縦断面図)に示すように構成されており、プロペラ
ボス5から放射状に突設された複数のプロペラ翼1がダ
クト2で囲まれている。そして、プロペラ翼1の翼断面
形状は図4に示すように形成されている。
【0003】ところで、従来のダクト付き舶用プロペラ
では、プロペラ半径をRとしプロペラ翼1のプロペラ回
転中心からの任意の半径位置をrとしたとき、図2に破
線グラフで示すように、r/Rがほぼ1.0に近い翼端近
傍部分においても、推力を発生させていた。すなわち、
図5に示すごとく、翼端近傍部分3における翼上面と翼
下面との間に圧力差を生じさせており、この圧力差の影
響により、翼下面から翼上面へ向けて翼端をまわり込む
流れ4が生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のダ
クト付き舶用プロペラでは、翼上面と翼下面との間の圧
力差が大きくなるほど、図5に示すような翼端をまわり
込む流れ4の流速も増大し、このような流れ4の流速の
増大に伴って翼端近傍部分3にキャビテーションが発生
して、ダクト内面6(図3参照)にキャビテーションエ
ロージョンを生じる恐れがある。
【0005】本発明は、このような問題点の解消をはか
ろうとするもので、プロペラ翼の翼端近傍部分の形状を
改善することにより、ダクト内面におけるキャビテーシ
ョンエロージョンの発生を抑制できるようにしたダクト
付き舶用プロペラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明のダクト付き舶用プロペラは、プロペラボス
から放射状に突設された複数のプロペラ翼を囲むように
ダクトを有するダクト付き舶用プロペラにおいて、プロ
ペラ半径をRとし、プロペラ翼のプロペラ回転中心から
の任意の半径位置をrとするとき、同プロペラ翼の翼断
面形状がr/R≧0.9なる翼端近傍部分では対称翼型と
され、かつ、上記プロペラ翼の半径方向におけるピッチ
角分布が、同プロペラ翼の翼根部から上記翼端近傍部分
へ向かってしだいにピッチ角を減少させるように設定さ
れるとともに、上記翼端近傍部分では流れに対する迎角
がほぼゼロとなるような一定のピッチ角に設定されてい
ることを特徴としている。
【0007】
【作用】上述の本発明のダクト付き舶用プロペラでは、
プロペラ翼の翼端近傍部分で翼断面形状が対称翼型とさ
れ、しかも同翼端近傍部分では流れに対する迎角がほぼ
ゼロとなるような一定のピッチ角に設定されているの
で、同翼端近傍部分における翼上面と翼下面との間で大
きな圧力差を生じることはない。したがって、翼下面か
ら翼上面へ向けて翼端をまわり込む流れの流速も大幅に
減少し、これによりキャビテーションの発生が抑制され
るようになって、ダクト内面におけるキャビテーション
エロージョンの発生が防止されるようになる。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
ダクト付き舶用プロペラについて説明すると、図1(a)
はプロペラ翼における半径方向のピッチ角分布を従来の
場合と比較して示すグラフ、図1(b)はプロペラ翼にお
ける半径方向の翼断面キャンバ分布を従来の場合と比較
して示すグラフであり、図2はプロペラ翼における半径
方向の推力分布を従来の場合と比較して示すグラフであ
る。
【0009】本実施例のダクト付き舶用プロペラも、概
略的には図3(縦断面図)に示すように構成されてお
り、プロペラボス5から放射状に突設された複数のプロ
ペラ翼1が、ダクト2で囲まれている。そして、プロペ
ラ翼1の翼断面形状は、翼端近傍部分を除き図4に示す
ように形成されている。
【0010】すなわち、図4に示すキャンバ量fと翼弦
長Cとの比f/Cは、プロペラ半径をRとし、プロペラ
翼1のプロペラ回転中心からの任意の半径位置をrとす
るとき、翼根部付近から翼端近傍部分に至るまでは、図
1(b)に実線グラフで示すようにr/Rの増大に伴ってし
だいに減少するものの、上記翼端近傍部分ではf/Cが
ゼロになって、翼断面形状が対称翼型になっている。本
実施例では翼端近傍部分としてr/R≧0.95が採用さ
れているが、r/R≧0.9としてもよい。
【0011】なお図1(b)において、実線グラフが本実
施例の場合のキャンバ分布を示しているのと対比させ
て、破線グラフは従来の場合のキャンバ分布を示してい
る。
【0012】また、プロペラ翼1の半径方向におけるピ
ッチ角βの分布は、図1(a)に実線グラフで示すよう
に、同プロペラ翼の翼根部から翼端近傍部分(r/R=
0.95)へ向かってしだいにピッチ角を減少させるよう
に設定され、r/R=0.95で変曲点を取り、そこから
翼端までの翼端近傍部分(r/R≧0.95)では、プロ
ペラ翼へ流入する流れの迎角α(図4参照)がゼロとな
るような一定のピッチ角(約10度)に設定されている。
本実施例では翼端近傍部分としてr/R≧0.95が採用
されているが、r/R≧0.9としてもよい。なお図1
(a)における破線グラフは従来の場合のピッチ角分布を
示している。
【0013】本実施例のダクト付き舶用プロペラでは、
上述のように、プロペラ翼の翼端近傍部分で翼断面形状
が対称翼型とされ、しかも同翼端近傍部分では流れに対
する迎角がほぼゼロとなるような一定のピッチ角に設定
されているので、同翼端近傍部分における翼上面と翼下
面との間で大きな圧力差を生じることはない。したがっ
て、翼下面から翼上面へ向けて翼端をまわり込む流れ
(図5の符号4参照)の流速も大幅に減少し、これによ
りキャビテーションの発生が抑制されるようになって、
ダクト内面におけるキャビテーションエロージョンの発
生が防止されるようになる。
【0014】図2の実線グラフは本実施例の場合のプロ
ペラ翼半径方向における推力の分布を、破線グラフで示
す従来の場合の推力分布と比較して示しており、本実施
例におけるr/R≧0.95での推力減少分は、r/R=
0.7〜0.95での推力アップにより取り戻されて、プ
ロペラ翼全体としての推力低下が防止されるようになっ
ている。なお、キャンバfをゼロとしピッチ角βを一定
とする翼端近傍部分としてr/R≧0.9を採用すると、
推力はやや低下するもののダクト内面におけるキャビテ
ーションエロージョンの発生は十分に防止されるように
なる。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のダクト付
き舶用プロペラによれば、プロペラ翼の翼端近傍部分の
形状が改善され、これによりダクト内面におけるキャビ
テーションエロージョンの発生を十分に防止できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)図は本発明の一実施例としてのダクト付き
舶用プロペラのプロペラ翼における半径方向のピッチ角
分布を従来の場合と比較して示すグラフであり、(b)図
は同プロペラ翼における半径方向の翼断面キャンバ分布
を従来の場合と比較して示すグラフである。
【図2】本発明の一実施例としてのダクト付き舶用プロ
ペラのプロペラ翼における半径方向の推力分布を従来の
場合と比較して示すグラフである。
【図3】ダクト付き舶用プロペラの縦断面図である。
【図4】図3のダクト付き舶用プロペラにおけるプロペ
ラ翼の断面図である。
【図5】ダクト付き舶用プロペラのプロペラ翼端部にお
ける流れの作用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プロペラ翼 2 ダクト 3 翼端部 4 流れ 5 プロペラボス 6 ダクト内面 α 迎角 β ピッチ角 C 翼弦長 f キャンバ量 R プロペラ半径 r プロペラ翼上の任意位置での半径

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラボスから放射状に突設された複
    数のプロペラ翼を囲むようにダクトを有するダクト付き
    舶用プロペラにおいて、プロペラ半径をRとし、プロペ
    ラ翼のプロペラ回転中心からの任意の半径位置をrとす
    るとき、同プロペラ翼の翼断面形状がr/R≧0.9なる
    翼端近傍部分では対称翼型とされ、かつ、上記プロペラ
    翼の半径方向におけるピッチ角分布が、同プロペラ翼の
    翼根部から上記翼端近傍部分へ向かってしだいにピッチ
    角を減少させるように設定されるとともに、上記翼端近
    傍部分では流れに対する迎角がほぼゼロとなるような一
    定のピッチ角に設定されていることを特徴とする、ダク
    ト付き舶用プロペラ。
JP19756694A 1994-07-29 1994-07-29 ダクト付き舶用プロペラ Expired - Lifetime JP3285712B2 (ja)

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JPH0840371A JPH0840371A (ja) 1996-02-13
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