JPH07156874A - 船舶用プロペラ - Google Patents

船舶用プロペラ

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Publication number
JPH07156874A
JPH07156874A JP30694893A JP30694893A JPH07156874A JP H07156874 A JPH07156874 A JP H07156874A JP 30694893 A JP30694893 A JP 30694893A JP 30694893 A JP30694893 A JP 30694893A JP H07156874 A JPH07156874 A JP H07156874A
Authority
JP
Japan
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blade
propeller
rake angle
tip
alpha
Prior art date
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Pending
Application number
JP30694893A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyoshi Suzuki
一芳 鈴木
Shoji Fukumori
正二 福盛
Mitsunori Murakami
光功 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP30694893A priority Critical patent/JPH07156874A/ja
Publication of JPH07156874A publication Critical patent/JPH07156874A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 プロペラ翼3のプロペラ軸心Aから0.8〜
0.95R(R:プロペラ半径)の範囲の任意の点を起
点Bとし、この起点Bから翼先端にかけて翼レーキ角α
を徐々に増大させ、翼先端での翼レーキ角αを45度以
上となるようにするとともに、この翼レーキ角αを屈曲
部ができないように連続的に変化させるように構成した
ものである。 【効果】 翼レーキ角を連続的に変化させているので、
翼形状の変化が滑らかになって、翼面上の流れに乱れが
生じにくくなり、また屈曲部がないので、翼自体に応力
集中が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶用プロペラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、翼端に小翼を取り付け、この小翼
により翼端に発生する渦流を拡散させると同時に揚力を
発生させることにより、チップボルテックスの発生を抑
え、かつプロペラ効率の向上を図った船舶用プロペラが
既に提案されている(例えば、実公昭59−28958
号公報,特公昭60−18599号公報)。
【0003】また、翼端まわりの流れを防止して、推力
の増大を図ったものとして、翼端に端板を圧力面側に突
出するように取り付けたプロペラ(例えば、特開昭62
−103294号公報)または端板が翼の背面側に突出
するように設けたプロペラ(例えば、特開平5−112
292号公報)も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプロペラの
構成によると、プロペラと小翼または端板との取り付け
部が屈曲状(ナックル状)にされているため、この屈曲
部において、翼面上の流れに乱れが生じ易くなるととも
に、応力集中が発生し易くなり、強度的に不安が残ると
いう問題があった。
【0005】そこで、本発明は上記問題を解消し得る船
舶用プロペラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の船舶用プロペラは、プロペラ翼のプロペラ
軸心から0.8〜0.95R(R:プロペラ半径)の範
囲の任意の点を起点とし、この起点から翼先端にかけて
翼レーキ角を徐々に増大させ、翼先端での翼レーキ角を
45度以上となるようにするとともに、この翼レーキ角
を屈曲部ができないように連続的に変化させるように構
成したものである。
【0007】
【作用】上記の構成によると、翼レーキ角を連続的に変
化させているので、翼形状の変化が滑らかになって、翼
面上の流れに乱れが生じにくくなり、また屈曲部がない
ので、翼自体に応力集中が発生しない。
【0008】さらに、翼端部では、プロペラ軸心に垂直
な面に対して、翼面が45度以上の大きい翼レーキ角
で、背面側(負圧側)に傾斜しているため、背面側の表
面に発生するキャビテーションによる圧力変動が翼先端
付近の翼面によって遮られ、船体に伝達されにくい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5に基づ
き説明する。図1および図2において、1は本実施例に
係る船舶用プロペラで、プロペラボス部2と、このプロ
ペラボス部2の四方に放射状に突設されたプロペラ翼3
とから構成され、またこのプロペラ翼3の先端部は、連
続的に変化するような翼レーキ角(以下、単にレーキ角
という)αでもって屈曲されている。
【0010】さらに、詳細に説明すると、プロペラ翼の
プロペラ軸心Aから0.8〜0.95R(R:プロペラ
半径)の範囲の任意の点を起点Bとし、この起点Bから
翼先端にかけてレーキ角αを徐々に増大させ、翼先端で
のレーキ角αを45度以上となるようになし、かつこの
レーキ角αを屈曲部ができないように連続的に、すなわ
ちナックル部ができないようにスムースに変化させたも
のである。
【0011】このように、上記レーキ角αの起点Bを、
実質的に、0.8〜0.95Rの範囲とした理由は、下
記の通りである。すなわち、翼先端部でのレーキ角を急
速に曲げることは、図3に示すように、実質的な翼のス
パン長が長くなる(図3において、SがΔRよりも長く
なる)ことを意味する。
【0012】スパン長が長くなれば、当然、翼の抗力も
大きくなり、この部分で発生するスラストが同一であれ
ば、効率の観点から、(S−ΔR)はできるだけ、小さ
い方が良い。すなわち、図3に示すように、与えられた
Hに対し、(S−ΔR)が小さくなるのは、ΔRが大き
い場合である。
【0013】例えば、レーキ角αが起点Bからある角度
で直線的に変化するものとすると、(S−ΔR)≒H2
/(2ΔR)となり、ΔRが大きくなれば、(S−Δ
R)が小さくなるのが分かる。
【0014】一方、レーキによる翼先端部での突出量
は、Rの10%以下(せいぜい5%程度)であるので、
レーキ角の変動開始点、すなわち起点Bを0.8Rより
小さくした場合、起点Bから滑らかにレーキ角αを変化
させると、起点B付近での変更前後の差があまり大きく
なく、実質的には意味がなくなる。
【0015】また、起点Bからレーキ角αをスムースに
変化させると同時に翼断面も徐々に変化させる必要があ
り、そのためには、ある程度の半径方向での長さが必要
となり、起点Bを0.95Rより大きくするのは困難で
ある。
【0016】このように、レーキ角αを変化させる起点
Bとしては、0.8〜0.95Rの範囲内とされる。次
に、レーキ角を翼先端部で45度以上にする理由につい
て説明する。
【0017】通常のプロペラにおいて、プロペラ先端を
廻る流れがない(流れは円周方向だけ)とすると、図4
の(a)に示すように、プロペラ翼13の先端部でも圧
力(換言すれば、スラスト)を保持できる。
【0018】しかし、実際には、翼先端部を境として、
翼の表裏面に圧力差が発生すると、図4の(b)に示す
ように、この圧力差を打ち消す方向に流れCが発生し、
翼先端部での圧力差はキャンセルされて、有効なスラス
トを分担しなくなる。
【0019】この翼先端廻りでの流れCを防止するに
は、図4の(c)に示すように、端板14を取り付ける
のが最も簡単であるが、端板14そのものは、突出量H
を持った抵抗体としてしか作用しないので、効率を考え
た場合には、改善の余地が残っている。
【0020】そこで、本実施例では、すなわち本発明で
は、図4の(d)に示すように、プロペラ翼13先端部
でのレーキを滑らかな曲線状に変化させることにより、
翼そのものの性能と、端板としての作用の両者を受け持
たせようと考えたものである。
【0021】翼性能を重視すれば、レーキ角はできるだ
け小さい方が良いが、端板としての効果を重視すれば、
翼先端でのレーキ角はできるだけ90度に近づけた方が
良い。
【0022】また、レーキが傾斜した側、すなわち負圧
側には、キャビテーションが発生し、このキャビティ変
化が水圧変動として、プロペラチップ直上の船体部に伝
達されることになるが、翼先端部のレーキ角が大きけれ
ば、翼自体がこのキャビティを覆いかぶさる形となるた
め、キャビティ変化による水圧変動を、船体に伝達させ
にくくする。
【0023】このような理由から、レーキ角は少なくと
も45度以上必要となる。さらに、翼先端部を廻り込む
流れについて説明する。本実施例のプロペラの場合で
も、翼端部を廻り込む流れが存在するが、下記のような
2つの理由により、廻り込み流れによるスラスト低下
は、通常のプロペラの場合に比べて、大幅に減少する。
【0024】第1の理由として、図5の(c)に示すよ
うに、カーブしたプロペラ翼3断面を考えれば、チップ
を廻り込む流れは、(a)に示す通常のプロペラ翼13
の場合と、そのスラストの点では、そう大差がない。
【0025】しかし、図5の(b)に示すように、プロ
ペラ翼3のレーキ面について投影して考えれば、通常の
プロペラ翼13の場合よりも、翼先端付近まで、高い圧
力差(スラスト)が保持できているのが良く分かる。
【0026】また、第2の理由として、翼先端のごく近
傍では、翼の表裏面に圧力差があまり発生しないような
翼型にまで変化させることができ、すなわち翼先端のレ
ーキ角が45度以上になれば、このことが可能となり、
翼先端を廻り込む流れそのものが小さくなる。
【0027】したがって、チップボルテックスを弱くす
ることができるので、渦によって損失するエネルギーを
小さくすることができる。このように、レーキ角を連続
的に変化させているので、翼形状の変化が滑らかになっ
て、翼面上の流れに乱れが生じにくくなり、また屈曲部
(ナックル部)がないので、翼自体に応力集中が発生し
ない。
【0028】さらに、翼端部では、プロペラ軸心に垂直
な面に対して、翼面が45度以上の大きいレーキ角で、
背面側(負圧側)に傾斜しているため、背面側の表面に
発生するキャビテーションによる圧力変動が翼先端付近
の翼面に遮られることになり、したがって船体に伝達さ
れる起振力が減じられる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、翼
レーキ角を連続的に変化させているので、翼形状の変化
が滑らかになって、翼面上の流れに乱れが生じにくくな
り、また屈曲部がないので、翼自体に応力集中が発生し
ない。
【0030】さらに、翼端部では、プロペラ軸心に垂直
な面に対して、翼面が45度以上の大きい翼レーキ角
で、背面側(負圧側)に傾斜しているため、背面側の表
面に発生するキャビテーションによる圧力変動が翼先端
付近の翼面に遮られることになり、したがって船体に伝
達される起振力が減じられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における船舶用プロペラの斜
視図である。
【図2】同実施例における船舶用プロペラの要部断面図
である。
【図3】同実施例における船舶用プロペラの作用を説明
するプロペラ翼の模式図である。
【図4】同実施例における船舶用プロペラの作用を説明
する概略構成図である。
【図5】同実施例における船舶用プロペラの作用を説明
する概略構成図である。
【符号の説明】
1 船舶用プロペラ 2 プロペラボス部 3 プロペラ翼 A プロペラ軸心 B 起点 R プロペラ半径 α レーキ角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロペラ翼のプロペラ軸心から0.8〜
    0.95R(R:プロペラ半径)の範囲の任意の点を起
    点とし、この起点から翼先端にかけて翼レーキ角を徐々
    に増大させ、翼先端での翼レーキ角を45度以上となる
    ようにするとともに、この翼レーキ角を屈曲部ができな
    いように連続的に変化させるように構成したことを特徴
    とする船舶用プロペラ。
JP30694893A 1993-12-08 1993-12-08 船舶用プロペラ Pending JPH07156874A (ja)

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