JP3285512B2 - パケット・スイッチおよびネットワーク - Google Patents

パケット・スイッチおよびネットワーク

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JP3285512B2
JP3285512B2 JP13248997A JP13248997A JP3285512B2 JP 3285512 B2 JP3285512 B2 JP 3285512B2 JP 13248997 A JP13248997 A JP 13248997A JP 13248997 A JP13248997 A JP 13248997A JP 3285512 B2 JP3285512 B2 JP 3285512B2
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直明 山中
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  • Telephonic Communication Services (AREA)
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  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパケットを用いた通
信に利用する。本発明はATM(Asynchronous Transfer
Mode:非同期転送モード) 通信に利用するに適する。特
に、パケット・スイッチ・ネットワークの輻輳回避技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパケット・スイッチ・ネットワー
クを図14および図15を参照して説明する。図14は
従来の3段パケット・スイッチ・ネットワーク構成例を
示す図である。符号11〜14は入力段パケット・スイ
ッチを示す。符号21〜24は中継段パケット・スイッ
チを示す。符号31〜34は出力段パケット・スイッチ
を示す。符号11−1〜11−4は入力段パケット・ス
イッチ11から中継段パケット・スイッチ21〜24へ
の出力回線を示す。同様にハイフン以下は各パケット・
スイッチ11〜14、21〜24、31〜34からの出
力回線を示す。符号61−1〜64−4はパケット・ス
イッチ・ネットワークへの入力回線を示し、符号71−
1〜74−4はパケット・スイッチ・ネットワークの出
力回線を示す。
【0003】図15は従来のパケット交換機構成例を示
す図である。符号80−1〜80−4はバス多重回路を
示す。符号84は情報転送用バスを示す。符号81−1
〜81−4は出力方路判断回路を示す。符号82−1〜
82−4は出力バッファを示す。符号83−1〜83−
4はパケット同期回路を示す。ハイフン以下は、それぞ
れ回線に対応する。
【0004】図14を用いて、従来のパケット・スイッ
チ・ネットワークに入力されたパケットの1対1のパケ
ット・スイッチ・ネットワーク内のパケット伝送を説明
する。パケット・スイッチ・ネットワークに入力された
パケットは、最初に入力段パケット・スイッチ11〜1
4に入力される。
【0005】このパケット・スイッチ11〜14は、入
力パケットのルーティング・タグの特定の1ビットを、
特定の出力回線に対応させ、そのビット情報が“1”の
場合には当該出力回線を通過させ、“0”の場合には廃
棄する。
【0006】ルーティング・タグの左1ビット目から順
にアルファベットを対応させ“abcd-efgh-ijkl”とした
ときの、各パケット・スイッチの出力回線で参照するビ
ットを示した。
【0007】入力段のパケット・スイッチ11〜14で
は、ルーティング・タグ内の“abcd”をそれぞれ出力回
線に対応させパケット分配または非分配を決定する。こ
こで入力回線61−4から入力されたパケットF(ルー
ティング・タグ“0010-0010-0010”) に対し、パケット
・スイッチ11は、パケットFのルーティングの“abc
d”を順に回線11−1から11−4に対応させ、対応
するビット“0”または“1”によって各回線への出力
または非出力を決定する。パケット・スイッチ11はパ
ケットFのタグを参照し、“c=1”をもとに、出力回
線11−3に伝送する。
【0008】中継段のパケット・スイッチ21〜24で
は、“efgh”が各回線に対応する。ここでパケット・ス
イッチ23において、ルーティング・タグが“g=1”
をもつ入力パケットFは回線23−3に出力される。出
力段のパケット・スイッチは“ijkl”が各回線に対応す
る。ここでパケットFはパケット・スイッチ33から出
力回線73−3に出力される。
【0009】図15を用いて、パケット・スイッチにつ
いて説明する。図15ではパケット・スイッチ11につ
いて説明するが、全てのパケット・スイッチ11〜1
4、21〜24、31〜34について同様に説明するこ
とができる。パケット・スイッチ11は、パケット固定
位置にあるルーティング・タグ情報に基づいてパケット
・スイッチ11の入力回線61−1〜61−4と出力回
線間11−1〜11−4のパケット伝送を確立し、入力
パケットを任意の出力回線11−1〜11−4に対し出
力を行う。パケット・スイッチ構成は具体的に以下のよ
うに実現される。
【0010】入力回線61−4を介してパケット・スイ
ッチ11に入力されたパケットFはバス多重回路80−
4で同期をとられ共通バス84に送出される。パケット
Fは共通バス84を介して出力方路判断回路81−1〜
81−4に伝送される。出力方路判断回路81−1〜8
1−4にはそれぞれアドレス・フィルタが備えられてお
り、各アドレス・フィルタはパケット中の固定位置のル
ーティング・タグ内の情報にしたがい伝送されたパケッ
トの通過または廃棄を決定し、通過時のみ出力バッファ
82−1〜82−4に蓄積を行う。
【0011】<a> 出力方路判断回路81−1はルーティ
ング・タグ中の“a”ビットが“1”であるならパケッ
トを後段の出力バッファ82−1に伝送し、“0”であ
るならばこのパケットを廃棄する。他の出力方路判断回
路81−2〜81−4も同様に、特定ビットの参照によ
り通過または廃棄を決定する。上記に基づき、“c=
1”のルーティング情報をもつパケットFは、出力バッ
ファ82−3に蓄積される。
【0012】出力バッファ82−3に蓄積されたパケッ
トは、パケット同期回路83−3により、出力バッファ
82−3から読出され、出力回線11−3に出力され
る。同様に、各パケット・スイッチは参照するルーティ
ング・タグの位置をあらかじめ設定することにより、中
継段および出力段パケット・スイッチのルーティングが
可能である。
【0013】上記構成により、パケット・スイッチ・ネ
ットワークの任意の入力回線から、任意の1つの中継段
パケット・スイッチを経由し、任意の複数の出力回線間
の経路が一意に決定される1対1のパケット・スイッチ
・ネットワーク内のパケットの伝送を実現する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のパケット・スイ
ッチ・ネットワークでは、あらかじめ各コネクションの
容量をユーザに申告してもらい、ソフトウェアで各コネ
クションの容量と、現状のネットワークの空状況からパ
ケット・スイッチ・ネットワークのルートを決定してい
る。ところが、この方法を用いると、ユーザが申告より
も少なくトラヒックを出したときに網効率を上げること
ができない。
【0015】すなわち、網管理者はユーザからの申告に
基づき、各コネクション毎に半固定的にルートを割当て
ている。したがって、当該コネクションが使用されてい
ない場合でも他のコネクションをそのルートに設定する
ことは許されない。このため、トラヒックの偏りを解消
するために、柔軟にルート変更を行うといったネットワ
ーク制御を行うことはできない。
【0016】また、統計多重化効果を見込んで運用して
いる場合には、使用中にユーザが帯域を変更すると、期
待より大きなトラヒックが流れ込み中継段パケット・ス
イッチ等で輻輳が発生する。
【0017】すなわち、ルートの使用状況の統計をと
り、ルートの使用頻度に応じ、使用タイミングが重らな
いと予想される複数のコネクションを同一のルートに設
定することにより、網効率の向上を図ることが行われて
いる。しかし、予想に反し、当該複数のコネクションの
使用タイミングが重なった場合には、一つのルートに大
きなトラヒックが流れ込み輻輳が発生する。
【0018】このような問題を解決するためには、ネッ
トワークの状況に応じて複数の方路決定を行うことが必
要であるが、ネットワークの状況に応じてその都度、パ
ケットのヘッダに含まれるルーティング・タグをパケッ
ト・スイッチ・ネットワークに入力される前段階で書替
えることは、パケットの送信元であるユーザに対し、ソ
フトウェアあるいはハードウェアを含む変更を強いるこ
とになる。これはユーザに対するサービス品質の観点か
ら好ましいことではなく、また、膨大な数のユーザに対
し、このような変更を強いることは現実的ではない。し
たがって、パケット・スイッチ・ネットワークにパケッ
トが入力された後に、パケット・スイッチ・ネットワー
クを構成する個々のパケット・スイッチが自律的に輻輳
を回避するようにルート変更を行う技術の開発が要求さ
れる。
【0019】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、ネットワーク内の自律的な制御にしたがって
輻輳を回避することができるパケット・スイッチ・ネッ
トワークを提供することを目的とする。本発明は、ネッ
トワーク効率を向上させることができるパケット・スイ
ッチ・ネットワークを提供することを目的とする。本発
明は、トラヒックの偏りを回避することができるパケッ
ト・スイッチ・ネットワークを提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は、
複数の入力回線および出力回線を収容しその入力回線に
到来するパケットのヘッダに書込まれたルーティング情
報にしたがって出力回線を選択する手段を備えたパケッ
ト・スイッチである。本発明の特徴とするところは、前
記複数の出力回線についてトラヒック情報をそれぞれ検
出しこの検出結果を上流のパケット・スイッチに通知す
る手段を備え、下流のパケット・スイッチからトラヒッ
ク情報を受け通過するパケットのルーティングを自律的
に変更する手段を備えたところにある。
【0021】これにより、各パケット・スイッチは自律
的に輻輳を回避するための制御を行うことができる。
【0022】前記出力回線を選択する手段には、出力回
線毎に通過させるパケットを選択するアドレス・フィル
タを備え、前記ルーティングを自律的に変更する手段
は、前記トラヒック情報にしたがって前記アドレス・フ
ィルタの設定を変更する手段を含むことが望ましい。
【0023】すなわち、アドレス・フィルタの設定値を
書替えることにより自律的に輻輳を回避するための制御
を行うことができる。したがって、従来のハードウェア
構成またはソフトウェアを大幅に変更することなく、本
発明のパケット・スイッチを実現することができる。
【0024】あるいは、前記出力回線を選択する手段に
は、出力回線毎に通過させるパケットを選択するアドレ
ス・フィルタを備え、そのアドレス・フィルタにはそれ
ぞれパケットの通過可否を表示するテーブルを備え、前
記アドレス・フィルタの設定を変更する手段には、前記
トラヒック情報にしたがってそのテーブルの内容を書替
える手段を備えた構成とすることもできる。
【0025】これによれば、各出力回線毎にパケットの
通過可否制御を行うことができるため、制御手段が分散
し、制御を遅延なく実行することができる。
【0026】前記ルーティングを自律的に変更する手段
は、前記トラヒック情報にしたがって通過するパケット
のルーティング情報の一部を書替える手段を含む構成と
することもできる。
【0027】すなわち、パケット・スイッチ・ネットワ
ークに入力されたパケットのルーティング情報を、この
ネットワークに適応した形に書替えてネットワーク内の
ルーティングを行うとき、輻輳の有無に応じてルーティ
ング情報の一部を輻輳を回避するように書替えることに
よって、パケットの迂回を実現することができる。
【0028】前記ルーティングを自律的に変更する手段
は、前記複数の入力回線および出力回線に設定された複
数のコネクションについてそのコネクション毎のパケッ
ト転送速度にしたがって各コネクションをクラス分けす
る手段を含み、このクラス分けにしたがってパケット転
送速度の低いクラスから高いクラスに向かい順にそのク
ラスに含まれるコネクションに転送されるパケットのル
ーティングを自律的に変更する手段を含むことが望まし
い。
【0029】すなわち、輻輳が発生し、ルートが自律的
に変更され、変更前のルートと変更後のルートとの遅延
時間差があるときに、この変更後のルートの遅延時間が
変更前のルートの遅延時間よりも小さければ、変更前の
ルートにすでに送出されたパケットを変更後のルートに
これから送出されるパケットが時系列的に追い越すこと
が起こり得る。このような現象の発生は、同一コネクシ
ョンを転送されるパケットの順序が入れ替わってしまう
ため望ましいことではない。
【0030】このような変更前のルートの遅延時間と変
更後のルートの遅延時間との差に起因するパケットの入
れ替わりが発生する確率は、コネクションの転送速度が
高速であればあるほど起こり易くなる。
【0031】したがって、コネクション毎のパケット転
送速度の情報を把握しておき、ルートの変更の必要が生
じた場合には、その時点でパケットを転送している最低
速度のコネクションのパケットから優先的に変更後のル
ートに迂回させるようにすることにより、ルート変更に
起因する同一コネクションのパケット順序の入れ替わり
の確率を低減させることができる。
【0032】また、前記複数の出力回線対応に出力パケ
ットを一時蓄積するバッファをそれぞれ備え、このバッ
ファ対応にこのバッファからのパケット読出しを一定時
間遅延させる手段をそれぞれ備えても、このようなルー
ト変更に起因する同一コネクションのパケット順序の入
れ替わりの確率を低減させることができる。
【0033】すなわち、変更前のルートに比較して変更
後のルートの遅延時間が小さい場合には、その時間差分
だけパケットの転送を遅延させることにより、転送先に
おける同一コネクションのパケット順序の入れ替わりを
回避することができる。このパケットの転送の遅延はバ
ッファの読出しを遅延することにより行うことができ
る。
【0034】本発明の第二の観点はパケット・スイッチ
・ネットワークであって、前記パケット・スイッチを多
数含んで構成される。
【0035】すなわち、前記パケット・スイッチを縦続
に多段に接続してパケット・スイッチ・ネットワークを
構成する。このとき、最終段に用いるパケット・スイッ
チについてはパケットの迂回を行う必要はない。
【0036】
【発明の実施の形態】
【0037】
【実施例】(第一の参考例) 本発明の実施例について説明する前に、参考例について
説明する。図1は第一の参考例のパケット・スイッチ・
ネットワークの構成図である。図2は第一の参考例のパ
ケット・スイッチの構成図であり、ここではパケット・
スイッチ11を示しているが、パケット・スイッチ12
〜14、21〜24についても同様に説明することがで
きる。
【0038】この参考例は、入力回線61−1〜61−
4および出力回線11−1〜11−4を収容しその入力
回線61−1〜61−4に到来するパケットのヘッダに
書込まれたルーティング・タグRTにしたがって出力回
線11−1〜11−4を選択する手段としての出力方路
判断回路81−1〜81−4を備えたパケット・スイッ
チである。
【0039】ここで、この参考例の特徴とするところ
は、出力回線11−1〜11−4についてトラヒック情
報をそれぞれ検出しこの検出結果を上流のパケット・ス
イッチに通知する手段としてのトラヒック監視装置9−
1〜9−4を備え、下流のパケット・スイッチからトラ
ヒック情報を受け通過するパケットのルーティングを自
律的に変更する手段としてのルート制御装置10を備え
たところにある。
【0040】出力方路判断回路81−1〜81−4に
は、出力回線毎に通過させるパケットを選択するアドレ
ス・フィルタAFを備え、ルート制御装置10は、前記
トラヒック情報にしたがってアドレス・フィルタAFの
設定を変更する。
【0041】次に、第一の参考例をさらに詳細に説明す
る。第一の参照例では、中継段のパケット・スイッチ2
1〜24にトラヒック監視装置9−1〜9−4を備え、
入力段のパケット・スイッチ11〜14にルート制御装
置10を備えている。出力段のパケット・スイッチ31
〜34は従来の構成と同様である。
【0042】入力段のパケット・スイッチ11〜14と
中継段のパケット・スイッチ21〜24の間にはパケッ
トを転送する出力回線11−1〜14−4に伴走するフ
ィードバック制御線11−1b〜14−4bがある。
【0043】中継段のパケット・スイッチ21〜24で
は、トラヒック監視装置9−1〜9−4により各出力回
線、例えば出力回線21−1〜21−4のトラヒックを
出力バッファ82−1〜82−4の状況をもとに監視し
ている。例えば、出力回線21−1が混雑し、出力バッ
ファ82−1が輻輳した場合には、トラヒック監視装置
9−1により輻輳を検出する。輻輳を検出すると、フィ
ードバック制御線61−1b〜61−4bに対して輻輳
を伝える。
【0044】輻輳のフィードバックが通知された入力段
のパケット・スイッチ11は当該中継段のパケット・ス
イッチ21へのトラヒックをルート制御装置10により
制御する。例えば、出力方路判断回路81−1が<a> を
通過させていたところを閉塞し、出力方路判断回路81
−2に<a><b>のいずれをも通過させる。
【0045】このようにして、従来はパケット・スイッ
チ11→21→31と通過したトラヒックが、パケット
・スイッチ11→22→31とルート変更される。これ
によりパケット・スイッチ21の#1出力バッファ82
−1は、約1/4のトラヒックの減少となる。
【0046】(第二の参考例)第二の参考 例を図3を参照して説明する。図3は第二の
参考例のパケット・スイッチのブロック構成図である。
【0047】この第二の参考例では、出力方路判断回路
81−1〜81−4に通過可否テーブル81−11〜8
1−41を備えている。この通過可否テーブル81−1
1〜81−41は、ルート制御装置10からの制御によ
り書替えが行われる。
【0048】第一の参考例では、ルート制御装置10内
にすべての出力方路判断回路81−1〜81−4のアド
レス・フィルタAFを制御するためのソフトウェアおよ
びメモリを備えなくてはならなかったが、本発明第二実
施例では、各出力方路判断回路81−1〜81−4内に
それぞれ自己のアドレス・フィルタAFを制御するため
のソフトウェアおよびメモリとしての通過可否テーブル
81−11〜81−41を備えているため、ルート制御
装置10の負荷が軽減され、高速な制御を行うことがで
きる。
【0049】図3の例では、フィードバック制御線11
−1bを介して中継段のパケット・スイッチ21の輻輳
が通知されるとルート制御装置10は出力方路判断回路
81−1内に備えられた通過可否テーブル81−11を
操作し、出力方路判断回路81−1では<a><e>を通過可
否テーブル81−11から削除して不通過にする一方、
出力方路判断回路81−2内に備えられた通過可否テー
ブル81−21を操作し、<a><e>を通過可否テーブル8
1−21に追記して通過許可とする。これにより、中継
段のパケット・スイッチ21の特に<e> すなわち出力回
線21−1のトラヒックを迂回させることができる。
【0050】(第三の参考例)第三の参考 例の構成を図4を参照して説明する。図4は
第三の参考例のパケット・スイッチ・ネットワークの構
成図である。図4は説明をわかりやすくするために、入
力段のパケット・スイッチ11および12、中継段のパ
ケット・スイッチ21および22、出力段のパケット・
スイッチ31および32によるパケット・スイッチ・ネ
ットワークを示す。
【0051】第三の参考例では、入力段のパケット・ス
イッチ11および12の前段にヘッダ変換部101およ
び102を備えている。パケット・スイッチ・ネットワ
ークに入力されたパケットは、まず、ヘッダ変換部10
1および102に入力される。ここでは、パケットにあ
らかじめ付加されているルーティング情報にしたがっ
て、パケット・スイッチ・ネットワーク内にパケットを
ルーティングするためのルーティング・タグを書込む。
【0052】図4に示すように、パケットBは入力回線
62−1から入力され、出力回線71−1に出力される
パケットである。ヘッダ変換部101、102では、中
継段のパケット・スイッチ21、22および出力段のパ
ケット・スイッチ31、32についてのルーティング・
タグは、あらかじめ定められている値をそのまま使用す
る。入力段のパケットスイッチ11、12についてのル
ーティング・タグは、輻輳通知にしたがって書替えられ
る。
【0053】図4の例では、パケットBは輻輳がないと
きには、“1、1、1”というルーティング・タグによ
りルーティングされる。ここで、パケット・スイッチ2
1の出力回線21−1に輻輳が発生した場合には、トラ
ヒック監視装置9は輻輳通知をヘッダ変換部102に送
信する。
【0054】ヘッダ変換部102ではこれを受け、入力
段のパケット・スイッチ12についてのルーティング・
タグを“1”から“2”に書替える。その結果として、
ルーティング・タグは、“2、1、1”に変更される。
したがって、パケットBは入力段タグ“2”の値にした
がって、パケット・スイッチ12の出力回線12−2か
ら出力され、中継段のパケット・スイッチ22に入力さ
れる。パケット・スイッチ22では、中継段タグ“1”
の値にしたがって、パケット・スイッチ22の出力回線
22−1からパケットBを出力する。続いて、パケット
Bは出力段のパケット・スイッチ31に入力される。パ
ケット・スイッチ31では、出力段タグ“1”の値にし
たがって、出力回線71−1からパケットBを出力す
る。
【0055】これにより、パケットBは輻輳が発生して
いる出力回線21−1を迂回することができる。他のパ
ケットについても同様に制御を行うことにより、やがて
出力回線21−1の輻輳は解消される。
【0056】次に、図5〜図7を参照してヘッダ変換部
101および102における入力段タグの値の変換方法
について説明する。図5はヘッダ変換テーブルを示す図
である。図6はチェイン・ヘッダ・テーブルを示す図で
ある。図7はアドレス・ツリーを示す図である。ヘッダ
変換部102(101は同様であるから略す)に入力パ
ケットが到来すると、そのヘッダに含まれるルーティン
グ情報にしたがって、まず、中継段タグおよび出力段タ
グが決定される。さらに、輻輳が発生していない状態で
は、入力段タグとして“1”が設定される。
【0057】図5に示すヘッダ変換テーブルから空いて
いるアドレスを一つ特定し、入力パケットのVPI(Vir
tual Path Identifier) /VCI(Virtual Channel Ide
ntifier)、入力段タグ、中継段タグ、出力段タグをそれ
ぞれ書込む。図4に示したパケットBの例では、アドレ
スは“g”、VPI/VCIは“B”、入力段タグは
“1”、中継段タグは“1”、出力段タグは“1”であ
る。
【0058】図6はチェイン・ヘッダ・テーブルである
が、チェインとは、入力段タグと中継段タグが同じ値を
とるパケットのグループの先頭から末尾までを一つのチ
ェインという。例えば、入力段タグが“1”、中継段タ
グが“1”となっている欄を見ると、アドレスaが開始
点、アドレスgが終了点となっている。これは、入力段
タグが“1”、中継段タグが“1”となるパケットの先
頭がアドレスaに書込まれているパケットHであり、末
尾がアドレスgに書込まれているパケットBであること
を示す。図5に示すヘッダ変換テーブルにも、このチェ
インは書込まれる。また、ヘッダ変換回路152では、
ヘッダ変換テーブルおよびチェイン・ヘッダ・テーブル
を参照し、図7に示すように、アドレス・ツリーを形成
することによって、同一コネクションを通過するパケッ
ト流を把握することができる。これらのヘッダ変換テー
ブルおよびチェイン・ヘッダ・テーブルはそれぞれへッ
ダ変換部102に格納されている。
【0059】ここで、ヘッダ変換部102に輻輳通知が
到来すると、その輻輳通知により輻輳が発生している箇
所が特定される。ヘッダ変換部102では、輻輳発生箇
所を通過するコネクションをヘッダ変換テーブルまたは
チェイン・ヘッダ・テーブルを参照し、アドレス・ツリ
ーを形成して特定する。輻輳発生箇所を通過するチェイ
ンが終了していないときには、これから輻輳発生箇所を
通過する予定のそのチェインを構成するパケットの入力
段タグの値を“1”から“2”に書替えることにより、
輻輳発生箇所をパケットが迂回するように制御を行う。
【0060】ここで、新たにパケットPが到来すると、
このパケットPはアドレスjに書込まれる。このとき、
輻輳が発生していない状況では、入力段タグ“1”、中
継段タグ“2”となるので、これはアドレスhに書込ま
れているパケットMと同じコネクションを通過するパケ
ットであることをヘッダ変換テーブルから読み取ること
ができる。
【0061】したがって、アドレスhのチェインの末尾
に“終了”と書込まれているが、これをアドレスjに書
替え、さらに、アドレスjには、チェインの先頭を
“h”に設定する。
【0062】このとき、このチェインが通過するコネク
ションに輻輳が発生していれば、アドレスjの入力段タ
グは“1”から“2”に書替えられ、パケットPは輻輳
した出力回線21−1を回避することができる。
【0063】(第実施例) 本発明第実施例を図8ないし図11を参照して説明す
る。図8および図9はルート変更に起因するパケットの
順序の入れ替わりを説明するための図である。図10は
パケット転送速度とパケット順序逆転確率との関係を示
す図であり、横軸にパケット転送速度をとり、縦軸にセ
ル順序逆転確率をとる。図11は本発明第実施例のル
ート制御装置10の速度クラステーブルを示す図であ
る。
【0064】図8に示すように、パケット間隔Tによっ
て二つのパケットA(t)およびA(t+1)が同一コ
ネクションを転送されているときに、パケットA(t)
がルート#1に送出された後にルート切替えが行われ、
パケットA(t+1)がルート#2に送出されるとき、
ルート#2の遅延時間がルート#1の遅延時間よりも小
さい場合には、図9に示すように、パケットA(t)と
パケットA(t+1)の時間順序は逆転する。この時間
順序の逆転の確率は、図10に示すように、低速なコネ
クションであればあるほど低下している。
【0065】図11に示すルート制御装置10は、パケ
ット・スイッチ11内に備えられているものとして説明
するが、ルート制御装置10では、パケット・スイッチ
11を介してパケットを転送しているコネクションをそ
のパケット転送速度毎にクラス分けを行い、速度クラス
テーブル160〜162を作成する。クラス分けはコネ
クションに対応するVCI単位で行なわれ、速度クラス
テーブル160〜162には、VCIとこのVCIに対
応するタグ(ルーティングタグ)が記録される。
【0066】この速度クラステーブル160〜162に
したがって、速度の低いクラスである速度クラステーブ
ル160に記録されているコネクションのパケットから
迂回ルートへの転送を行うことにより、パケットの時間
順序の逆転確率を低減させることができる。
【0067】(第実施例) 本発明第実施例を図12および図13を参照して説明
する。図12は本発明第実施例のパケット・スイッチ
11のブロック構成図である。図13はパケット転送速
度と読出遅延時間との関係を示す図であり、横軸にパケ
ット転送速度をとり、縦軸に読出遅延時間をとる。
【0068】本発明第実施例では、パケット・スイッ
チ11内に読出遅延回路170−1〜170−4を備え
ている。この読出遅延回路170−1〜170−4は、
迂回ルートとなった変更後のルートの遅延時間が変更前
のルートの遅延時間よりも短い場合には、当該出力バッ
ファ82−i(i=1〜4)からのパケット読出しに、
変更前のルートとの遅延時間差に相当する遅延時間を与
えることにより、第実施例で説明したパケットの順序
の入れ替わりを回避するものである。
【0069】変更前のルートと変更後のルートとの正確
な遅延時間差を測定することが可能であれば、読出遅延
回路170−1〜170−4は、その測定値を用いて出
力バッファ82−iからのパケットの読出遅延時間を制
御すればよい。
【0070】また、変更前のルートと変更後のルートと
の正確な遅延時間差を測定することができない場合に
は、図13に示したパケット転送速度と読出遅延時間と
の関係にしたがってバッファ82−iからのパケットの
読出遅延時間を制御すればよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ネットワーク内の自律的な制御にしたがって輻輳を回避
することができる。これにより、ネットワーク効率を向
上させることができるとともに、トラヒックの偏りを回
避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の参考例のパケット・スイッチ・ネットワ
ークの構成図。
【図2】第一の参考例のパケット・スイッチの構成図。
【図3】第二の参考例のパケット・スイッチのブロック
構成図。
【図4】第三の参考例のパケット・スイッチ・ネットワ
ークの構成図。
【図5】ヘッダ変換テーブルを示す図。
【図6】チェイン・ヘッダ・テーブルを示す図。
【図7】アドレス・ツリーを示す図。
【図8】ルート変更に起因するパケットの順序入れ替わ
りを説明するための図。
【図9】ルート変更に起因するパケットの順序入れ替わ
りを説明するための図。
【図10】パケット転送速度とパケット順序逆転確率と
の関係を示す図。
【図11】本発明第実施例のルート制御装置の速度ク
ラステーブルを示す図。
【図12】本発明第実施例のパケット・スイッチのブ
ロック構成図。
【図13】パケット転送速度と読出遅延時間との関係を
示す図。
【図14】従来の3段パケット・スイッチ・ネットワー
ク構成例を示す図。
【図15】従来のパケット交換機構成例を示す図。
【符号の説明】
11〜14、21〜24、31〜34 パケット・スイ
ッチ 11−1〜14−4、21−1〜24−4、71−1〜
74−4、101−1、101−2、102−1、10
2−2 出力回線 11−1b〜14−4b、61b−1b〜61−4b
フィードバック制御線 9、9−1〜9−4 トラヒック監視装置 10 ルート制御装置 61−1〜64−4 入力回線 80−1〜80−4 バス多重回路 81−1〜81−4 出力方路判断回路 81−11〜81−41 通過可否テーブル 82−1〜82−4 出力バッファ 83−1〜83−4 パケット同期回路 84 共通バス 101、102 ヘッダ変換部 142 ヘッダ変換テーブル 152 タグ変換回路 160〜162 速度クラステーブル 170−1〜170−4 読出遅延回路 AF アドレス・フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−82245(JP,A) 特開 平6−315033(JP,A) 特開 平4−49735(JP,A) 特表 平8−511142(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力回線および出力回線を収容し
    その入力回線に到来するパケットのヘッダに書込まれた
    ルーティング情報にしたがって出力回線を選択する手段
    を備えたパケット・スイッチであって、 前記複数の出力回線についてトラヒック情報をそれぞれ
    検出しこの検出結果を上流のパケット・スイッチに通知
    する手段を備え、 下流のパケット・スイッチからトラヒック情報を受け通
    過するパケットのルーティングを自律的に変更する手段
    を備え このルーティングを自律的に変更する手段は、前記複数
    の入力回線および出力回線に設定された複数のコネクシ
    ョンについてそのコネクション毎のパケット速度にした
    がって各コネクションをクラス分けする手段を含み、こ
    のクラス分けにしたがってパケット転送速度の低いクラ
    スから高いクラスに向かいそのクラスに含まれるコネク
    ションに転送されるパケットのルーティングを自律的に
    変更する手段を含む ことを特徴とするパケット・スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 複数の入力回線および出力回線を収容し
    その入力回線に到来するパケットのヘッダに書込まれた
    ルーティング情報にしたがって出力回線を選択する手段
    を備えたパケット・スイッチであって、 前記複数の出力回線についてトラヒック情報をそれぞれ
    検出しこの検出結果を上流のパケット・スイッチに通知
    する手段を備え、 下流のパケット・スイッチからトラヒック情報を受け通
    過するパケットのルーティングを自律的に変更する手段
    を備え、 前記複数の出力回線のそれぞれに対応して、出力パケッ
    トを一時蓄積して変更前のルートに比較して変更後のル
    ートの遅延時間が小さい場合にはその時間差分だけパケ
    ットの転送を遅延させるバッファを備えた ことを特徴と
    する パケット・スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のパケット・スイ
    ッチを多数含むパケット・スイッチ・ネットワーク。
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