JP3285407B2 - 施肥防除機 - Google Patents

施肥防除機

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JP3285407B2
JP3285407B2 JP07917493A JP7917493A JP3285407B2 JP 3285407 B2 JP3285407 B2 JP 3285407B2 JP 07917493 A JP07917493 A JP 07917493A JP 7917493 A JP7917493 A JP 7917493A JP 3285407 B2 JP3285407 B2 JP 3285407B2
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圭介 三島
善久 百合野
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1台の自走機体を使用
して施肥作業と防除作業を選択的に行えるものでありな
がら、機体幅が狭く機体全体を極力コンパクトに構成し
た施肥防除機(管理機)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自走型の管理機として、液状肥料やペー
スト状肥料などの流動状肥料を走行しながら所定ピッチ
で土中に点注施肥する施肥管理機は既に提案されてい
る。また殺虫剤、殺菌剤、除草剤など各種の薬剤を圃場
の作物に散布する防除機として、乗用田植機やトラクタ
を利用した大型のものは種々提案されかつ実用に供され
ている。
【0003】また、防除作業の場合、薬液を収容するタ
ンク及びポンプを定置しておいて、そこからホースをの
ばして作物に噴霧したり、背中に動力噴霧機を背負いな
がら薬剤を散布する方式も採用されている。
【0004】しかし、1台の自走機械を使用し点注施肥
作業と防除作業を選択的に行い得るようにした管理機は
未だ提供されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1台の自走
機械を使用して点注施肥作業と防除作業を選択的に行い
得るようにするには、点注施肥部と防除部それぞれの構
成部品を装備しなければならないうえ、伝動部も施肥系
と防除系の二系統を機体に組み込む必要がある。そのた
め機体の重量も増大するばかりでなく、機体が複雑かつ
大型化し、また機体バランスや配置スペース的の面でも
問題があり、施肥防除兼用機は小型軽量を旨とする管理
機としては一般になじまないものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る施肥防除機
は、上記のような実状に基づきその問題点を解消すべく
創案されたものであって、自走式走行機体(1) に流動状
肥料又は薬液等を択一的に収容するタンク(20)と、流動
状肥料を土中に施肥する施肥部(F) と、薬液等を作物に
散布する防除部(S) 装着すると共に、前記走行機体
(1) に搭載されたエンジン(E) によって駆動され、かつ
前記タンク(20)に収容された流動状肥料又は薬液等を送
給するポンプ(27)を設け、また、前記ポンプ(27)は、施
肥部(F) に流動状肥料を送給する場合には、低速駆動し
て吐出量を少なく、そして、防除部(S) に薬液等を送給
する場合には、高速駆動して吐出量を多くするように切
換自在(33a) に構成したことを要旨とする。
【0007】
【作用】点注施肥作業を行う場合は、主タンクにペース
ト肥料などの流動状肥料を収容した後、エンジンを始動
させ伝動機構のクラッチを入れて機体を走行させると、
主タンク内の肥料はポンプで吸引されてアキュムレータ
に送給蓄圧された後、間欠バルブを介して施肥ノズルか
ら所定ピッチで土中に点注施肥される。また、防除作業
を行う場合は、主タンク内に所望の薬液を収容した後、
流路を防除側に切換え機体を走行させると主タンク内の
薬液はポンプを兼用して吸引・吐出され上記同様にして
アキュムレータに蓄圧された後、防除部の噴霧ノズルか
ら圃場の作物に噴霧される。
【0008】
【実施例】本発明の構成を図面に示された一実施例につ
いて説明すれば、1は後部にエンジンEを搭載し、エン
ジンE上方に後方へ延出したループ式の操向ハンドルH
を有する自走式の走行機体である。この走行機体1は、
後輪(駆動輪)2を軸支するミッションケース3と、後
方に延出したコ字形状のエンジン取付フレーム4、機体
幅方向中央寄りに位置させて前方に延出した角パイプか
らなるメインフレーム5がそれぞれ一体的に連結構成さ
れており、また、メインフレーム5には、点注施肥部F
の施肥フレーム5a及びポンプ取付ベース5bが一体に
連結されている。3aは正面コ字形状の連結部材であ
る。
【0009】なお、エンジン取付フレーム4の左右のプ
レート4a,4b間には変速レバーrの変速シフタ部P
が設けられており、エンジン取付フレーム4の空きスペ
ースを有効に活用して機体幅が広くなるのを防止し得る
ようにしている(図1、図13及び図14参照)。そし
て、施肥フレーム5aの左右両側方にはブラケット6,
6a,6bなどを介して左右一対のチェンケース7,7
aが前後両側の上下2段で固定されると共に、施肥フレ
ーム5aの前部には、上部が互いに接近し、下部が外側
に拡開する方向にハの字状に倒れた(トーアウト)縦軸
回りに操向自在な左右一対の前輪8を調整ハンドル9a
を介して上下調節自在に支持する前輪ステー9が一体的
に立設されると共に、防除部Sの取付フレーム(防除フ
レーム)10に突設した上段取付プレート11と下部取
付プレート12がそれぞれブラケット13,14及びボ
ルト13a,14aを介し着脱自在に装着されている。
前輪8をトーアウトにしたことにより、後述の左右一側
の施肥ノズルが土中に突入するときの打込み反力を反対
側の前輪8が効果的に受け止める反力受けとしての作用
を果たすようになっている。
【0010】上記防除フレーム10は、図10に示すよ
うに正面ほぼ長方形の枠体で、その長手方向(上下方
向)にはビーム15の取付用穴15cが所定間隔ごとに
複数段設けられている。そして、ビーム15は両翼がボ
ルト15’を介して上方へ折畳み回動固定自在な噴管取
付部15a,15bとなっており、この噴管取付部15
a,15bにはそれぞれ屈曲自在で向き可変な複数の噴
霧ノズル16を有するフレキシブル噴管17が長手方向
中途部を固定された状態で鎖線図示のようにまっすぐ
に、また実線図示のようにアーチ状に湾曲変形自在に装
着されている。そして上記防除フレーム10はビーム1
5と押さえ板18により前後から挟持されると共に両者
間には高さ調整ノブ19が螺入され、このノブ19の締
緩操作によりビーム15を適宜高さ位置の取付用穴15
cにセットしてビーム15の取付高さ調整及び固定が容
易に行えるようになっている。
【0011】そして、前記後輪2と前輪8間の上方位置
には、液状或はペースト状の流動状肥料、又は薬液(殺
虫剤、殺菌剤、除草剤など)を択一的に収容する主タン
ク20が搭載されている。この主タンク20は、実施例
では左右に並置した2分割式のもので、内底部に撹拌羽
根21を揺動自在に備えたものが例示されているが、一
体型のタンクを搭載しても良い。また、主タンク20の
前方で前輪8の上方位置には主タンク20に対応して左
右一対の補助タンク22が搭載されており、この補助タ
ンク22に洗浄水(清水でも可)を収納しておくことに
より、点注施肥作業又は防除作業の終了時には、補助タ
ンク22内の洗浄水を後述のポンプ及び配管を利用して
主タンク20内及び肥料、薬液の一連の流路に噴出する
ことができ、これら主タンク20及び流路内の洗浄作業
が容易に遂行出来るようになっている。21aは撹拌羽
根駆動軸21bの支持ブラケットで、撹拌羽根駆動軸2
1bは左右の主タンク20,20間に形成された空隙部
イを利用して所定角度正逆揺動自在に立設され、走行機
体1の駆動側と連係機構ロを介して連動連結されてい
る。21pは送給ホースである。
【0012】ところで、前記点注施肥部Fは、上下のク
ランク軸24,24aで支持された左右一対の棒状施肥
ノズル23,23aが左右180度位相を変えて変形円
運動を行い、施肥ノズル23,23aが前方から後方へ
移動するとき下端の吐出口側を土中へ突き刺して施肥
(点注施肥)するように構成されている。すなわち、前
記チェンケース7,7aは、チェン伝動により同期回転
する上下2本のクランク軸24,24aをそれぞれ支持
し、この各クランク軸24,24aと左右の施肥ノズル
23,23aをそれぞれクランクアーム25,25aに
より上下方向に変形円運動するように連結すると共に、
下部のクランクアーム25aに設けたクランクピン25
bを施肥ノズル23,23a側に設けたブラケット26
の長孔26aに該長孔26aの前方側に弾発付勢させた
状態で遊嵌させたものである。
【0013】27は前記主タンク20の下方に位置して
ポンプ取付ベース5b上に固定されたポンプで、このポ
ンプ27は、図1、図3及び図6に示すように、伝動機
構Mを介し前記エンジンEと連動連結され、かつ、吸引
口27a側は切換バルブ28及び管体29a,29b,
29cを介して前記主タンク20と補助タンク22に切
換自在に、また吐出口27b側は後述のアキュムレータ
30,30aにそれぞれ管体を介して連通されている。
一方、ポンプ27の吐出側流路と主タンク20間は後述
の切換バルブ55,55aを有する戻し回路Rで連通さ
れている。。本実施例ではポンプ27として左右2本の
プランジャー型ピストンkが往復動して吸引・吐出作用
を行う2連式のピストンポンプを使用したものが例示さ
れている。
【0014】すなわち、ポンプ27の駆動軸(ポンプ
軸)27’は、例えばエンジンのクランク軸と同様な偏
心カム部を有して該偏心カムが回転し、このポンプ軸2
7’の回転によりポンプ27に内蔵した左右一対のピス
トンkが所定のストロークでそれぞれ逆方向に往復運動
し、これにより、図5に示すように、バルブ57,57
aを開放し、バルブ55,55aを閉止して行う点注施
肥作業の場合は、吸入口27aから管体29a,29c
を介しポンプ27内に吸引された主タンク20内の肥料
は左右の吐出口27bからそれぞれ左右のアキュムレー
タ30,30aに管体30’,30’aを介して送給蓄
圧され、各アキュムレータ30,30aから間欠バルブ
31,31aを経由し施肥ノズル23,23a側に圧送
されて土中に所定ピッチで点注施肥されるようになって
いる。
【0015】また、バルブ57,57aを閉止し、バル
ブ55,55aを開放して行う防除作業の場合は、上記
同様にして吸入口27aからポンプ27内に吸引された
主タンク20内の薬液は左右の吐出口27bからアキュ
ムレータ30,30aにそれぞれ送給された後、管体3
2,32aを介して噴管17側に圧送され噴霧ノズル1
6から圃場の作物Tに連続的に噴霧されるようになって
いる。そして、点注施肥と防除に夫々適応するポンプ駆
動状態の切換は前述のように爪クラッチ33の切換操作
により行うようにしてある。上記のように吐出側流路に
アキュムレータ30,30aを介在させたことにより、
ピストンポンプ27から脈動して吐出される肥料又は薬
液を脈動の極力少ない状態で点注施肥部F又は防除部S
に圧送出来るようになっている。
【0016】さて、ポンプ27は2連ポンプが使用され
ているが、ポンプ27よりも下手側の各機器は図5に示
すように左右それぞれ独立して配置してあり、作業中、
畦際などで左右片側だけ吐出を止めたい場合は、一方の
ストップバルブ(57又は57a)を止め、又は一方の
切換バルブ(55又は55a)を戻し回路R側に操作す
ることにより、簡単なバルブ操作のみで片側停止が出来
るように構成されている。図5において、符号Rは戻し
回路、53はドレン、54,54aはリリーフバルブ、
55,55aは切換バルブ、56,56aはストレー
ナ、57,57aはストップバルブ、21mは主タンク
20内に設けた洗浄ノズルである。
【0017】ところで、防除の場合は、多数の噴霧ノズ
ルから連続的に噴霧する必要から、ポンプ27の吐出量
を多くして吐出圧力を高める目的でポンプ軸27’を常
時回転とし、ポンプの作動ストロークを最大の状態と
し、また、点注施肥の場合は、ノズル数が少なく(2
本)、所定間隔ごとに土中に点注施肥することと相俟っ
て上記防除の場合に比較し肥料の吐出量を少なくする必
要があるため、点注施肥の伝動機構中には、ポンプ27
の吐出量を点注施肥の施肥量に合わせて少なくする吐出
量の調量機構Dを介在させてある。すなわち、本実施例
では、第4軸34と第5軸35にそれぞれ固定された駆
動側クランクアーム34aと従動側クランクアーム35
a間をクランクロッド36で連結して調量機構Dを構成
したものである。この調量機構Dを介し、ポンプ軸2
7’を回転運動させずに所定角度往復揺動(正逆揺動)
させ、ポンプストロークを小にして小刻みに作動させる
ことによりポンプ27の吐出量減少を図っており、さら
に、クランクロッド36と従動側クランクアーム35a
の枢結ピン38のピン穴39を複数個設けてストローク
の調整装置37を形成し、ピン穴39のいずれかにクラ
ンクロッド36’を付け替え(ピン穴の差し替え)て駆
動側と従動側のアーム比を有段的に変えるようにしてあ
り、ポンプ27のストロークを減少させてポンプ27を
小刻みに往復動させることにより粘性の高いペースト状
の肥料でも円滑に吐出させることができるようになって
いる。
【0018】さて、図6には本発明の伝動機構Mの一例
が示されている。すなわち、エンジンEからの動力は前
進用ベルトテンションクラッチ40又は後進用ベルトテ
ンションクラッチ41によりトランスミッション3aの
前進用軸42又は後進用軸43にそれぞれベルト伝動さ
れる。そして、後輪2は上記ベルトテンションクラッチ
40又は41の切換操作により前進又は後進するように
なっているが、上記後進用軸43はPTO軸をも兼ねて
いるため、動力は後進用軸(PTO軸)43から第1軸
44に伝達され、点注施肥の場合は、さらに点注用クラ
ッチ45を介して第2軸46へ、次いでピンクラッチ4
7により第3軸48へと順次伝わり、チェン49により
第4軸34及び間欠バルブ31,31aを回転駆動させ
る。上記第4軸34の回転により前記クランクロッド3
6が往復動し、爪クラッチ33を経て第5軸35が回動
するため、ポンプ駆動チェン50が低速で往復移動し、
ポンプ27を作動させるようになっている。なお、第2
軸46と第3軸48間には点注ピッチ(例えば20cm
と30cm)の切換装置Qが設けられており、ピンクラ
ッチ47の切換操作で点注ピッチを複数段に切換え得る
ように構成されている。
【0019】一方、防除の場合は、点注用クラッチ45
を切ると共に、ピンクラッチ44aを防除側に切換える
と、エンジンEから第1軸44に入力された動力は、チ
ェン51又は52を介して爪クラッチ33により第5軸
35に伝達されてこの第5軸35を回し、さらにポンプ
駆動チェン50を常時高速回転駆動させることによりポ
ンプ27を作動させるようになっている。
【0020】ところで、伝動機構Mのうち、防除伝動系
(高速側)aはメインフレーム5の左右一側(実施例で
は機体進行方向右側)に配置され、また、施肥伝動系
(低速側)bは他側(左側)にバランス良く左右振り分
け状に配置されている。このため、比較的重量の重い伝
動機構Mを機体の左右片側に片寄らせて配設することに
よる左右バランスの乱れや機体の側方突出量を少なく出
来、メインフレーム5が機体幅方向中心寄りに配設され
ていることと相俟って、機体幅の狭いコンパクトな機体
構成とし得るばかりでなく、伝動系の点検・整備も防除
伝動系、施肥伝動系の別により左右いずれかの側から出
来るので、メンテナンスの容易化も図ることができるよ
うになっている。なお、伝動機構Mのうち機体側方露出
部は図示しなかったが安全カバーが着脱自在に装着され
ている。
【0021】また、図11に示すように、左右のタンク
20,20の出口をつなぐ管体(サクションホース)2
9L,29Rの間(機体幅方向中間部)に位置させてタ
ンク20,20間下方に第2軸46及び伝動チェンやス
プロケット46a,46bなどからなる駆動系統が配置
されており、空間の有効利用と機体の左右バランスの良
好化を図っている。
【0022】さて、前記爪クラッチ33部には、図12
に示すように施肥・中立・防除の3段階の切換レバー3
3aが設けられており、切換レバー33aが中立位置α
ではクラッチ33はα’にあり、動力の伝達は停止す
る。切換レバー33aを施肥位置βに移動させると、ク
ラッチ33はβ’に変位しクランクロッド36から伝わ
る動力がポンプ駆動チェン50を経てポンプ27に伝達
される。また、切換レバー33aを防除位置γに移動さ
せるとクラッチ33はγ’に変位しチェン51又は52
からの動力はポンプ駆動チェン50を経てポンプ27に
伝達される。33bは防除側クラッチ、33cは施肥側
クラッチ、33dは制御プレートである。このように、
切換レバー33aに中立位置αを設けたことにより、防
除作業中などにおいて、タンク20が空になったとき切
換レバー33aを中立位置に切換えることによりポンプ
27の空運転を無くすことができる。納入前や作業終了
後の路上走行などにおいても同様である。
【0023】さて、点注施肥作業を行う場合は、バルブ
57,57aを開放し、バルブ55,55aを閉止して
主タンク20に流動状肥料を収容した後、エンジンEを
始動させ伝動機構Mの前進用ベルトテンションクラッチ
40を入れて(後進用ベルトテンションクラッチ41は
OFF)機体1を前進させ、かつ点注用クラッチ45を
入れると、主タンク20内の肥料はポンプ27によりア
キュムレータ30,30aへ送給されて蓄圧され、次い
で間欠バルブ31,31aを経由して点注施肥部Fに圧
送され施肥ノズル23,23aにより土中に点注施肥さ
れる。また、防除作業を行う場合は、点注用クラッチ4
5を切りにしておき、バルブ57,67aを閉止し、バ
ルブ55,55aを開放して、主タンク20内に所望の
薬液を収容した後、後進用ベルトテンションクラッチ4
1を入れて機体1を後進させると、主タンク20内の薬
液はポンプ27によりアキュムレータ30,30aを経
由して防除部Sに圧送され管体17の噴霧ノズル16か
ら作物Tに連続的に噴霧される。
【0024】ところで、点注施肥又は防除作業が終了し
た後は、主タンク20内の残量分をドレン53から袋な
どの容器に抜き取った後、切換バルブ28を洗浄側に切
換操作(主タンク20側を閉、補助タンク22側を開
に)すると共に、切換バルブ55,55aを戻し回路R
側に切換えると、ポンプ27により補助タンク22内の
洗浄水がアキュムレータ30,30aに送給蓄圧された
後、戻し回路Rの送給ホース20pを経由して洗浄ノズ
ル21mから主タンク20内に噴出される。このため主
タンク20、ポンプ27、アキュムレータ30,30
a、切換バルブ55,55a及びそれらを連通連結する
一連の管路が洗浄水で自動的にかつ速やかに洗浄され
る。そして、洗浄後の廃液はドレン53から圃場に排出
される。なお、洗浄後の薄められた肥料はそのまま排出
しても良いが、袋などに入れておいて後日、圃場の表面
散布などに使用することも可能である。
【0025】なお、上記点注施肥作業時には、左右の施
肥ノズル23,23aが位相を変えて上下方向に常時変
形円運動し、ノズル先端を土中に打ち込みながら機体1
が前進するが、土壌が硬いと施肥ノズル23,23aの
打ち込み反力で前輪8側が浮き上がり気味となることが
ある。このような場合には、補助タンク22にペースト
肥料を入れて前輪分担加重を多くすることも可能であ
る。これにより安定した作業を行うことが出来る。この
場合、主タンク20が空になったら切換バルブ28を切
換操作して補助タンク22内の肥料を土中に打ち込んで
行けば良い。
【0026】また、必要に応じて(例えば圃場が広く肥
料などの補給回数が多くなるような場合)主タンク20
と補助タンク22の双方に肥料又は薬液を入れて作業す
ることも可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のように、自走式走行機体
に流動状肥料又は薬液等を択一的に収容するタンクと、
流動状肥料を土中に施肥する施肥部と、薬液等を作物に
散布する防除部を装着すると共に、前記走行機体に搭載
されたエンジンによって駆動され、かつ前記タンクに収
容された流動状肥料又は薬液等を送給するポンプを設け
たので、1台の自走式走行機体を使用して施肥作業と防
除作業を選択的に行えるものでありながら、タンク及び
ポンプを兼用することによって小型軽量化することがで
き、施肥防除機を極力コンパクトに構成することができ
また、前記ポンプは、施肥部に流動状肥料を送給す
る場合には、低速駆動して吐出量を少なく、そして、防
除部に薬液等を送給する場合には、高速駆動して吐出量
を多くするように切換自在に構成したので、作業形態に
合わせた吐出量を確保することができ、施肥作業と防除
作業を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】防除部を取り外した状態の施肥防除機の側面図
である。
【図2】施肥部と防除部を取り外した状態の施肥防除機
の平面図である。
【図3】施肥防除機の概略側面図である。
【図4】施肥防除機の概略平面図である。
【図5】配管図である。
【図6】伝動機構図である。
【図7】ポンプ吐出量の調量機構の拡大側面図である。
【図8】施肥ノズルの取付状態を示す正面図である。
【図9】施肥ノズル部の分解斜視図である。
【図10】防除作業状態を示す防除部の概略正面図であ
る。
【図11】主タンク下方部における駆動部の配設状態を
示す正面図である。
【図12】爪クラッチ部の拡大正面図である。
【図13】変速レバー取付部の側面図である。
【図14】変速レバーの作用説明図である。
【符号の説明】
1 走行機体 5 メインフレーム 20 タンク(主タンク) 27 ポンプ a 防除伝動系 b 施肥伝動系 E エンジン F 施肥部 M 伝動機構 S 防除部
フロントページの続き 審査官 関根 裕 (56)参考文献 特開 平2−97316(JP,A) 実開 平6−7414(JP,U) 実開 平2−138509(JP,U) 実開 平4−49913(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 23/00 A01M 7/00 B05B 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走式走行機体(1) に流動状肥料又は薬
    液等を択一的に収容するタンク(20)と、流動状肥料を土
    中に施肥する施肥部(F) と、薬液等を作物に散布する
    除部(S) 装着すると共に、前記走行機体(1) に搭載さ
    れたエンジン(E) によって駆動され、かつ前記タンク(2
    0)に収容された流動状肥料又は薬液等を送給するポンプ
    (27)を設け、また、前記ポンプ(27)は、施肥部(F) に流
    動状肥料を送給する場合には、低速駆動して吐出量を少
    なく、そして、防除部(S) に薬液等を送給する場合に
    は、高速駆動して吐出量を多くするように切換自在(33
    a)に構成したことを特徴とする施肥防除機。
JP07917493A 1993-03-13 1993-03-13 施肥防除機 Expired - Fee Related JP3285407B2 (ja)

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