JP3284859B2 - ロール等の溝加工装置 - Google Patents
ロール等の溝加工装置Info
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Description
ロール等の溝(節)加工に主として用いられる加工装置
に関する。
のロールは、従来のチルド鋼に代えて耐磨耗性の高い超
硬合金によって形成されたものが使用されている。該ロ
ールはチルド鋼製に比べて非常に硬いため、ロール周面
に設けられた溝底にこれを横切る節部を加工する場合、
従来採用されていた放電加工によると、微細なクラック
が生じてラッピングの工程が必要になる等の不都合があ
った。
りロールの溝加工を施す手段として、例えば、実公昭5
9−9777号公報にロール等の溝加工装置が提示され
ている。この溝加工装置は、図3に示すように、棒状体
であってその基端が駆動部1に連結されてその軸線を中
心として周方向に回転せしめられる高剛性のホルダ2
と、このホルダ2の一部にその径方向に沿って明けられ
た取付孔3と、台金に超高圧合成材料で製造されたチッ
プが固着されて上記取付孔3内に差し込まれるその台金
の周囲の一部に平面が形成されたバイト4と、上記ホル
ダ2にその先端から軸線方向に沿ってねじ込まれてその
先端面が上記取付孔3内のバイト4の台金の平面に当接
してそのバイト4を固定するセットピン5と、上記ホル
ダ2の先端を受けるセンター部材6と、上記ホルダ2の
半径方向の振れを防止するバックアップ7とを具備する
ものである。
の切削位置に対向させるとともに、駆動部1を作動させ
てホルダ2と一緒にバイト4を回転させながらロール8
に対して相対的に動かすことにより、ロール8の溝底8
aがバイト4のチップによって切削され節部が形成され
る。
ッピングを必要とせずに超硬合金製のロール8を節加工
等ができるとともに、バイト4を取り付けるためのセッ
トピン5のねじ込み方向をホルダ2の軸線方向としてい
るので、ホルダ2自体の回転方向に関する剛性の低下が
ないという優れた特性を得ることができる。
溝加工装置には、以下のような課題が残されている。す
なわち、セットピン5は、ホルダ2の挿入孔2aの上部
に形成された螺子孔2bに螺着されるとともに、その先
端面によってバイト4を押圧して固定しているので、ホ
ルダ2に形成される挿入孔2aの内径に制限され、前記
螺子孔2bの内径、すなわち締結するための螺子径を大
きくすることができなかった。すなわち、セットピン5
を締結する螺子径が小さいために、セットピン5の締結
力が小さく、バイト4に対する強い押圧力を得ることが
できなかった。
ので、バイトに対して強い押圧力を得ることができるロ
ール等の溝加工装置を提供することを目的とする。
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載のロール等の溝加工装置では、棒状体であってそ
の基端が駆動部に連結されてその軸線を中心として周方
向に回転せしめられるホルダと、該ホルダの一部にその
径方向に沿って明けられた取付孔と、台金にチップが固
着されて上記取付孔内に差し込まれるその台金の周囲の
一部に平面が形成されたバイトと、前記ホルダの先端か
ら軸線方向に沿って形成された挿入孔に挿入されその先
端面が前記取付孔内のバイトの台金の前記平面に当接し
て該バイトを固定するセットピンと、前記ホルダの先端
外周に形成された螺子部に螺着され前記セットピンの後
端面を覆うとともに前記軸線方向に押圧するナットとを
具備する技術が採用される。
ダの先端外周に形成された螺子部に螺着され前記セット
ピンの後端面を覆うとともに前記軸線方向に押圧するナ
ットを備えているので、セットピンとホルダを締結する
のではなく、セットピンを押圧するナットとホルダを締
結させるので、セットピンの外径にかかわらず、従来の
螺子径とされたホルダの挿入孔内径に比べて、大きな螺
子径が得られる。したがって、セットピンは、ナットと
ホルダとの大きな締結力によって軸線方向に強く押圧さ
れる。
は、請求項1記載のロール等の溝加工装置において、前
記ナットとセットピンの後端面との間には、該後端面よ
り広い支持面で後端面に当接する支持プレートが配され
ている技術が採用される。
ートを備えているので、支持プレートの厚さを変更して
セットピンの長さの微調整が可能になる。また、セット
ピンの後端面より広い支持面を有する支持プレートを介
してセットピンを押圧するので、ナットの強い締結力が
効率的にセットピンに伝達されるとともに、小径なセッ
トピンがナットに直接当接して局所的に強い押圧を加え
ることによって生じるナットの変形・損傷等が防止され
る。
は、請求項1または2記載のロール等の溝加工装置にお
いて、前記ホルダの側面に当接してホルダの半径方向の
振れを防止するバックアップと、前記ナットの頭部を受
けるセンター部材とを備える技術が採用される。
部材とバックアップによってホルダが押さえられている
ので、切削に伴うビビリや振れが生じることがなく、前
記振れ等によるナットの締結力の低下が抑制される。
1および図2を参照しながら説明する。これらの図にあ
って、符号Aは溝加工装置、11は駆動部、12はホル
ダ、13は取付孔、14はバイト、15はバックアッ
プ、16はセットピン、17はナットを示している。
および図2に示すように、棒状体であってその基端が駆
動部11に連結されてその軸線を中心として周方向に回
転せしめられる高剛性のホルダ12と、該ホルダ12の
中央部にその径方向に沿って穿設された取付孔13と、
台金14aにチップ14bが固着されて上記取付孔13
内に差し込まれるその台金14aの周囲の一部に平面が
形成されたバイト14と、前記ホルダ12の外周面を押
してその半径方向の振れを防止するバックアップ15
と、前記ホルダ12の先端から軸線方向に沿って形成さ
れた挿入孔12aに挿入されその先端面16aが前記取
付孔13内のバイト14の台金14aの平面に当接して
該バイト14を固定するセットピン16と、前記ホルダ
12の先端外周に形成された螺子部12bに螺着され前
記セットピン16の後端面16bを覆うとともに前記軸
線方向に押圧するナット17と、該ナット17の頭部を
受けるセンター部材18とを備えている。
を超硬合金等にて製造されて高剛性に構成されその基端
部12cを駆動部11に周知の手段で回着されている。
また、前記ナット17とセットピン16の後端面16b
との間には、図2に示すように、該後端面16bより広
い支持面20aで後端面16bに当接する超硬合金で形
成された円柱状の支持プレート20が配されている。
と同一の軸線を有した頭部孔17aが形成され、該頭部
孔17aには、同一軸線を有するテーパ状開口部17b
が穿設されている。該テーパ状開口部17bは、バイト
14による切削作業時に、円錐状の先端を有する前記セ
ンター部材18がさし込まれてホルダ12の回転を円滑
にするものである。
aに超硬合金よりもはるかに高い硬度を持つダイヤモン
ドやCBNを主成分とする超高圧合成材料で製造された
チップ14bがロウ付けされている。前記セットピン1
6は、その先端面16aがバイト14に当接した状態で
ホルダ12の先端から突出しており、その後端面16b
がナット17の内側に配された支持プレート20に当接
している。
Aの使用方法を説明する。図1に示すように、バイト1
4を取付孔13に挿入した後、セットピン16を挿入孔
12aに挿入し、さらに、セットピン16の後端面16
bに支持プレート20を配した後、ホルダ12の螺子部
12bにナット17を螺着させて締結することにより支
持プレート20およびセットピン16を軸線方向に押圧
してバイト14を押圧・固定する。
基端部12cを駆動部11に装着してバイト14を目的
のロール8の切削位置に対向させるとともに、テーパ状
開口部17bにセンター部材18を挿入し、またバック
アップ15によりロール8と反対の側面を押さえる。こ
の状態で駆動部11を作動させて、ホルダ12と一緒に
バイト14を回転させながらロール8に対してホルダ1
2を図1において左方向に相対的に動かすと、ロール8
の溝底8aがバイト14のチップ14bによって切削さ
れ節部が加工されることになる。
外周に形成された螺子部12bに螺着されセットピン1
6の後端面16bを軸線方向に押圧するナット17を備
えているので、セットピン16とホルダ12を締結する
のではなく、セットピン16を押圧するナット17とホ
ルダ12を締結させるので、セットピン16の外径にか
かわらず、ホルダ12の外径が螺子径とされ、従来の螺
子径とされたホルダ12の挿入孔内径に比べて、大きな
螺子径が得られる。したがって、セットピン16は、ナ
ット17とホルダ12との大きな締結力により軸線方向
に強く押圧される。
で、支持プレート20の厚さを変更してセットピン16
の長さの微調整が可能になる。また、セットピン16の
後端面16bより広い支持面20aを有する支持プレー
ト20を介してセットピン16を押圧するので、ナット
17の強い締結力が効率的にセットピン16に伝達され
るとともに、小径なセットピン16がナット17に直接
当接して局所的に強い押圧を加えることによって生じる
ナット17の変形・損傷等が防止される。
て製造され、またセンター部材18とバックアップ15
によって押さえられているので、ビビリや振れが生じる
ことがないとともに、前記振れ等によるナット17の締
結力の低下が抑制される。また、セットピン16がホル
ダ12に沿って挿入されていることにより、その挿入孔
12aがホルダ12の横断面を局所的に小さくすること
がなく、ホルダ12自体の回転方向に関する剛性の低下
が生じない。
ホルダの先端外周に形成された螺子部に螺着されセット
ピンの後端面を押圧するナットを備えているので、ホル
ダの外径が螺子径とされて、大きな螺子径が得られるこ
とにより、セットピンをナットとホルダとの大きな締結
力により強く押圧することができるとともに、切削時に
おいて、バイトをホルダに確実に挟持して固定すること
ができる。
置によれば、支持プレートを備えているので、支持プレ
ートの厚さを変更してセットピンの長さの微調整が可能
になる。また、セットピンの後端面より広い支持面を有
する支持プレートを介してセットピンを押圧するので、
ナットの強い締結力を効率的にセットピンに伝達させ
て、バイトをより確実にホルダに固定することができる
とともに、小径なセットピンがナットに直接当接して局
所的に強い押圧を加えることによって生じるナットの変
形・損傷等が防止され、装置の長寿命化を図ることがで
きる。
置によれば、センター部材とバックアップによってホル
ダが押さえられているので、振れ等によるナットの締結
力の低下を抑制し、バイトの押圧力を維持することによ
り、高精度の切削を保つことができる。
示す一部破断の平面図である。
おける要部を拡大した断面図である。
おける従来例を示す一部破断の平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 棒状体であってその基端が駆動部に連結
されてその軸線を中心として周方向に回転せしめられる
ホルダと、 該ホルダの一部にその径方向に沿って明けられた取付孔
と、 台金にチップが固着されて上記取付孔内に差し込まれる
その台金の周囲の一部に平面が形成されたバイトと、 前記ホルダの先端から軸線方向に沿って形成された挿入
孔に挿入されその先端面が前記取付孔内のバイトの台金
の前記平面に当接して該バイトを固定するセットピン
と、 前記ホルダの先端外周に形成された螺子部に螺着され前
記セットピンの後端面を覆うとともに前記軸線方向に押
圧するナットとを具備することを特徴とするロール等の
溝加工装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のロール等の溝加工装置に
おいて、 前記ナットとセットピンの後端面との間には、該後端面
より広い支持面で後端面に当接する支持プレートが配さ
れていることを特徴とするロール等の溝加工装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のロール等の溝加
工装置において、 前記ホルダの側面に当接してホルダの半径方向の振れを
防止するバックアップと、 前記ナットの頭部を受けるセンター部材とを備えること
を特徴とするロール等の溝加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32610695A JP3284859B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | ロール等の溝加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32610695A JP3284859B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | ロール等の溝加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09155620A JPH09155620A (ja) | 1997-06-17 |
JP3284859B2 true JP3284859B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=18184165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32610695A Expired - Lifetime JP3284859B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | ロール等の溝加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3284859B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP32610695A patent/JP3284859B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09155620A (ja) | 1997-06-17 |
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