JPH10244419A - スローアウェイ式リーマ - Google Patents

スローアウェイ式リーマ

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JPH10244419A
JPH10244419A JP4642297A JP4642297A JPH10244419A JP H10244419 A JPH10244419 A JP H10244419A JP 4642297 A JP4642297 A JP 4642297A JP 4642297 A JP4642297 A JP 4642297A JP H10244419 A JPH10244419 A JP H10244419A
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正治 滝口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整手段によるチップ4の移動をスムーズに
してその位置の微調整を容易とし、再研磨後の切刃5の
外径Dを簡単かつ正確に合わせる。 【解決手段】 軸線O回りに回転される工具本体1に形
成されたチップ取付座3に、略平板状のチップ4が、そ
のすくい面とされる上面4Aを工具回転方向T側に向け
て、この上面4Aを押圧するクランプネジ7により着脱
自在に装着されるとともに、工具本体1には、チップ4
を工具本体1の外周側に押圧して移動せしめるピン11
および調整ネジ12が備えられてなるスローアウェイ式
リーマにおいて、チップ4の上面4Aのうち少なくとも
クランプネジ7の頭部7Aにより押圧される部分に凹部
21を形成し、この凹部21の底面22を、チップ4の
移動方向Mに対して工具本体1の外周側に向かうに従い
工具回転方向Tの後方側に傾斜する傾斜面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具本体の先端外
周部にスローアウェイチップ(以下、チップと称す
る。)が着脱自在に装着されたスローアウェイ式リーマ
に係わり、特にこのチップの径方向の位置を微調整する
調整手段が備えられたスローアウェイ式リーマに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスローアウェイ式リーマにおい
て、チップに形成された切刃に摩耗が生じた際には、チ
ップを再研磨して使用することが行われているが、再研
磨されたチップをそのまま工具本体の元の位置に取り付
けたのでは、再研磨された分だけ切刃の工具軸線回りの
回転径、すなわち切刃の外径が小さくなるので、チップ
の位置を工具本体の外周側にずらして切刃の外径を再研
磨前に合わせなければならない。そこで、本発明の発明
者等は、特願平7−156509号において、図7およ
び図8に示すようにチップの位置を微調整する調整手段
を備えたスローアウェイ式リーマを提案している。
【0003】これらの図に示すスローアウェイ式リーマ
において工具本体1は略円柱状の先端部を有し、その外
周部には、工具本体1の軸線Oに直交する断面において
図8に示すように約90°の扇形をなすチップポケット
2が形成されており、このチップポケット2の工具回転
方向T側を向く壁面2Aに形成されたチップ取付座3
に、チップ4が着脱自在に装着されている。このチップ
4は、超硬合金等の硬質材料から形成された略長方形平
板状のポジティブチップであって、その長方形をなす上
面4Aがすくい面とされるとともに、この上面4Aに平
行な下面4Bがチップ取付座3への着座面とされ、また
上記上面4Aの一の長辺には切刃5が形成されており、
さらに上記上面4Aの中央には、該チップ4をその厚さ
方向に貫通するように取付孔6が形成されている。
【0004】そして、このチップ4は、上記上面4Aを
工具回転方向T側に向けるとともに下面4Bをチップ取
付座3の底面3Aに密着させ、さらに上記切刃5を軸線
Oに略平行に工具本体1の外周側に突出させて、上記取
付孔6に緩挿される頭部7A付きのクランプネジ7をチ
ップ取付座3に形成されたネジ孔8にねじ込むことによ
り、上記頭部7Aによって上面4Aに垂直な方向に押圧
されてチップ取付座3に取り付けられる。従って、この
スローアウェイ式リーマでは、上記クランプネジ7がチ
ップ4の上面4Aを押圧するクランプ手段を構成してい
る。なお、このクランプネジ7の頭部7Aとチップ4の
上面4Aとの間には、ワッシャ9が介装されている。
【0005】一方、上記工具本体1の先端部には、軸線
O方向において上記ネジ孔8を挟んでチップ取付座3の
先端側と後端側とに、軸線Oに直交する断面視において
工具本体1の外周面1Aからチップ取付座3の底面3A
に斜交する方向に延びてチップ取付座3の外周側を向く
壁面3Bに開口するように、一対の挿入孔10,10が
互いに平行に形成されている。そして、これらの挿入孔
10,10には、先端がクサビ状に形成されたピン11
が上記壁面3B側に挿入されるとともに、工具本体1の
外周面1A側には調整ネジ12がねじ込まれていて、こ
の調整ネジ12をねじ込むことにより、ピン11のクサ
ビ状の先端面11Aがチップ4の壁面3B側を向く側面
4Cを押圧し、チップ4をチップ取付座3の底面3Aに
沿って外周側に僅かに移動させるようになされている。
すなわち、このスローアウェイ式リーマでは、これらピ
ン11および調整ネジ12によって調整手段が構成さ
れ、またチップ4の移動方向Mは、チップ取付座3の底
面3Aに平行に工具本体1の外周側に向かう方向とな
る。なお、この工具本体1の先端部外周には、切刃5と
同径の複数のパッド13…が周方向に間隔をおいて設け
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
スローアウェイ式リーマでは、クランプ手段を構成する
クランプネジ7の頭部7Aがチップ4をその上面4Aに
垂直に押圧することにより、この押圧力に基づく摩擦力
によってチップ4は工具本体1の径方向に固定されてい
る。従って上記調整手段においては、調整ネジ12をね
じ込むことによってピン11がチップ4を押圧する押圧
力が、このクランプ手段による摩擦力を上回ったところ
で、チップ4が外周側に移動することとなるのである
が、チップ4が移動し始めるときの静止摩擦係数は移動
しているときの動摩擦係数よりも大きいため、この調整
手段による押圧力がクランプ手段による摩擦力を越えた
ときにチップ4が一気に外周側にずれ動いてしまうおそ
れがある。しかるに、チップ4の再研磨量自体は極僅か
なものであるから、このようにチップ4が大きく動いて
しまうと、再研磨量に応じたチップ位置の微調整が困難
となり、切刃5の外径Dを正確に合わせるのに多くの労
力と時間とを費やす結果となる。
【0007】本発明は、このような事情を鑑みてなされ
たもので、調整手段によるチップの移動をスムーズにし
てその位置の微調整を容易とし、再研磨後の切刃の外径
を簡単かつ正確に合わせることが可能なスローアウェイ
式リーマを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転される工具本体に形成されたチップ取付座に、略平
板状のチップが、そのすくい面とされる上面を工具回転
方向側に向けて、この上面を押圧するクランプ手段によ
り着脱自在に装着されるとともに、上記工具本体には、
上記チップを上記工具本体の外周側に押圧して移動せし
める調整手段が備えられてなるスローアウェイ式リーマ
において、上記チップの上面のうち少なくとも上記クラ
ンプ手段により押圧される部分を、上記調整手段による
チップの移動方向に対して工具本体の外周側に向かうに
従い工具回転方向後方側に傾斜する傾斜面としたことを
特徴とする。
【0009】しかるに、このように構成されたスローア
ウェイ式リーマでは、チップ上面のクランプ手段により
押圧される部分が、チップの移動方向に対して工具本体
外周側に向かうに従い工具回転方向後方側に傾斜する傾
斜面とされているので、調整手段による押圧力がクラン
プ手段の押圧力に基づく摩擦力を上回ってチップが外周
側に移動すると同時に、上記傾斜面がクランプ手段を押
し上げるように作用してクランプ手段の押圧力が増大
し、これに伴いチップを固定する摩擦力も増大するた
め、チップが一気に大きくずれ動てしまうことがない。
従って、調整手段の操作量に応じてチップをスムーズに
移動させてその位置を微調整することができ、これによ
りチップの再研磨後でも切刃の外径を正確かつ簡単に合
わせることが可能となる。
【0010】ここで、上記傾斜面は、上述のように調整
手段によるチップの移動方向に対して上記工具本体の外
周側に向かうに従い工具回転方向後方側に向けて傾斜し
ていればよいのであるが、この傾斜面が上記移動方向に
対してなす傾斜角が大きすぎると、調整手段によってチ
ップが移動する際に傾斜面がクランプ手段を押し上げる
力の反力も大きくなり、場合によってはチップが移動し
なくなるおそれが生じる。このため、この傾斜面が上記
チップの移動方向に対してなす傾斜角は、20°以下に
設定されるのが望ましい。また、上記クランプ手段とし
て、上述したスローアウェイ式リーマのようにチップの
上面に対向する方向に該チップに挿通されて工具本体に
ねじ込まれる頭部付きのクランプネジを採用した場合、
このクランプネジの頭部と上記傾斜面との間に、該傾斜
面が上記チップの移動方向に対してなす傾斜角と等しい
角度で工具本体の外周側に向かうに従い肉厚となるクサ
ビ状のワッシャを介装すれば、当該クランプ手段におい
て上述のような傾斜した面をクランプネジの頭部によっ
て押圧するにも拘わらず、クランプネジに撓みが生じる
のを防いでチップを安定してクランプすることが可能と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、本発明の第1
の実施形態を示すものであり、図7および図8に示した
従来のスローアウェイ式リーマと共通する構成の部分に
は同一の符号を配して説明を省略する。本実施形態にお
いても、チップ4の上面4Aを押圧するクランプ手段
は、チップ4に貫設された取付孔6に緩挿されてチップ
取付座3のネジ孔8にねじ込まれる頭部7A付きのクラ
ンプネジ7であり、また工具本体1の外周側にチップ4
を押圧して移動せしめる調整手段も、工具本体1に形成
された一対の挿入孔10,10に挿入されるピン11と
該挿入孔10にねじ込まれる調整ネジ12とから構成さ
れている。さらに、この調整手段によってチップ4は、
該チップ4の下面4Bが密着するチップ取付座3の底面
3Aに沿って工具本体1の外周側に移動させられること
となり、すなわち工具本体1の軸線Oに直交する断面に
おいてこの底面3Aに平行に外周側に向かう方向がチッ
プ4の移動方向Mとされる。
【0012】そして本実施形態では、チップ4の下面4
Bに平行とされた上面4Aの長手方向中央部に、該上面
4Aに対して陥没する凹部21が形成されていて、この
凹部21は、切刃5に垂直な方向に該切刃5側に向かう
に従い上面4Aに対して漸次深くなるように形成されて
いる。従って、この凹部21の底面22は、上記切刃5
側に向かうに従い漸次チップ4の下面4Bに接近する傾
斜面とされ、またチップ4を工具本体1に装着した状態
では、チップ取付座3の上記底面3Aに沿って工具本体
1の外周側に向かうに従い、すなわち上記移動方向Mに
向かうに従い、この移動方向Mに対して工具回転方向T
の後方側に向かうように傾斜する傾斜面とされる。さら
に、上記取付孔6はこの底面22に開口するように形成
されている。なお、この取付孔6は、チップ4の上下面
4A,4Bに垂直に形成されるとともに、クランプネジ
7が緩挿可能とされてチップ4の微小移動が許容される
ように、その内径がクランプネジ7のネジ部の外径より
も僅かに大きな円形か、あるいは上記切刃5に垂直な方
向に延びる長円状に形成されている。
【0013】また、本実施形態では、上記凹部21の傾
斜面とされる底面22がチップ4の移動方向Mに対して
なす傾斜角、すなわち底面22がチップ4の上下面4
A,4Bあるいはチップ取付座3の底面3Aに対してな
す傾斜角θは、20°以下となるように設定されてい
る。さらに本実施形態では、上記凹部21は、チップ4
の上面4Aの切刃5が形成される一の長辺に到達して、
この長辺に交差するチップ4の側面(切刃5の逃げ面)
4Dに開口するように形成されており、これによりこの
上面4Aの一の長辺はチップ4の長手方向に分断される
こととなる。そして、上記切刃5は、この分断された長
辺のうちチップ4の装着時に工具本体1の先端側に位置
する部分に形成されることになる。なお、この切刃5の
工具本体1先端側の端部は切刃5に斜交するように形成
されており、切刃5の食い付き部5Aとされている。ま
た、この食い付き部5Aを含めた切刃5周辺の上面4A
部分に、ダイヤモンドやCBNを主成分とする超高硬度
焼結体を配置してもよい。
【0014】このように構成されたスローアウェイ式リ
ーマにおいては、チップ4を固定するためにクランプ手
段のクランプネジ7をネジ穴8にねじ込んで行くと、こ
のクランプネジ7の頭部7Aによって押圧されるチップ
4の凹部21の底面22が傾斜面とされているので、こ
の底面22にワッシャ9を介して頭部7Aが密着するよ
うに、クランプネジ7のネジ部7Bは図2に示す通りそ
の頭部7A側が工具本体1の外周側に僅かに撓んだ状態
となる。そして、切刃5に摩耗が生じたりしてチップ4
を再研磨した際に、チップ4の位置を微調整して切刃5
の外径Dを合わせるには、従来と同様に調整手段の上記
調整ネジ12,12を適宜ねじ込んでピン11を前進さ
せ、このピン11のクサビ状の先端面11Aによってチ
ップ4の側面4Cを押圧し、クランプ手段であるクラン
プネジ7の押圧力に基づく摩擦力に抗してチップ4を外
周側に移動させればよい。
【0015】しかるに、本実施形態のスローアウェイ式
リーマでは、クランプネジ7の頭部7Aによって押圧さ
れるチップ4の上面4Aの凹部21の底面22が、調整
手段によるチップ4の移動方向Mに対して工具本体1の
外周側に向かうに従い工具回転方向Tの後方側に向かう
ように傾斜しているので、この調整手段による押圧力が
クランプ手段による摩擦力を上回ってチップ4が外周側
に移動すると同時に、この凹部21の底面22がワッシ
ャ9を介してクランプネジ7の頭部7Aを押し上げるよ
うに作用する。すると、この押し上げ力の反力として、
クランプネジ7の頭部7Aが凹部21の底面22を押圧
する押圧力が増大し、これに伴いチップ4の移動を抑え
て固定しようとする摩擦力も増大するので、チップ4が
大きくずれ動いてしまうようなことがない。従って、本
実施形態によれば、調整手段の調整ネジ12のねじ込み
量に応じてチップ4をスムーズに移動させてその位置を
微調整することができ、再研磨したチップ4の切刃5の
外径Dを正確かつ容易に所定の径に設定し、精度の高い
加工を図ることが可能となる。
【0016】ところで、本実施形態では、このチップ4
の上面4Aに形成される凹部21の底面22がチップ4
の移動方向Mに対してなす傾斜角θ、すなわち該底面2
2がチップ4の上下面4A,4Bあるいはチップ取付座
3の底面3Aに対してなす傾斜角θを20°以下として
いるが、これは、この傾斜角θが大きくなりすぎると、
調整手段によってチップ4が上記移動方向Mに移動する
際に生じる上記クランプネジ7の頭部7Aを押し上げる
力が大きくなり、これに伴ってこのクランプネジ7の頭
部7Aによる押圧力も大きくなってしまい、場合によっ
てはチップ4の移動そのものが阻害されてしまうおそれ
が生じるからである。従って、この傾斜面とされる凹部
21の底面22は、本実施形態のようにその傾斜角θが
20°以下の範囲で、上記移動方向Mに対して工具本体
1の外周側に向かうに従い工具回転方向Tの後方側に傾
斜するようにされるのが望ましい。
【0017】また、本実施形態では、上記チップ4の上
面4Aにおいて上記凹部21が、切刃5が形成されるこ
の上面4Aの一の長辺に達するように形成されており、
これによりこの長辺がその中央部で分断されるようにさ
れているが、これを、例えば図4に示すように、凹部2
1が上記長辺に達することなく上面4A上のみに開口す
るように形成してもよい。しかるに、このような構成を
採った場合には、上記一の長辺が分断されることがな
く、従って切刃5の切刃長を長く確保することができる
とともに、チップ4の上面4Aの辺稜部が切り欠かれる
ことがなく、その肉厚を維持することができるので、チ
ップ4の強度や剛性の向上を図ることができる。
【0018】なお、図3に示したチップ4のように凹部
21がチップ4の上面4Aの上記一の長辺に達している
場合には、これによって分断された長辺部分のうち工具
本体1の後端側の部分が切削に関与すると、先端側の部
分の切刃5によって仕上げられた仕上面の精度が損なわ
れてしまうおそれがある。そこで、このような場合に
は、チップ4の上面4Aの中央部から上記後端側の部分
を全面的に凹部21とするようにして、後端側に切削に
関与するような辺部が形成されないようにしてもよい。
また、上記調整手段において、工具本体1の先端側の調
整ネジ12を後端側よりも深くねじ込んでピン11を前
進させ、工具本体1の先端側においてチップ4の移動量
を大きくすれば、切刃5にバックテーパを与えることが
できるので、このようにしても上記後端側の長辺部分が
切削に関与するのを防止することができる。
【0019】さらに、上記第1の実施形態では、クラン
プ手段としてのクランプネジ7をねじ込むことにより、
上述のようにこのクランプネジ7の軸部7Bの頭部7A
側の部分が僅かに撓んで、この頭部7Aが凹部21の傾
斜面とされた底面22にワッシャ9を介して密着するよ
うにされているが、例えばこのワッシャを、図5および
図6に示す本発明の第2の実施形態のように、上記傾斜
角θと等しい角度で工具本体1の外周側に向かうに従い
肉厚となるクサビ状のワッシャ23としてもよい。しか
るに、このようなワッシャ23を用いれば、チップ4の
位置に拘わらずに、クランプネジ7の頭部7Aに密着す
るワッシャ23の上面23Aが、チップ4の上下面4
A,4Bおよびチップ取付座3の底面3Aに平行となる
ので、クランプネジ7を撓ませることなくチップ4の凹
部21の上記底面22を押圧することができるととも
に、上記調整手段によってチップ4を移動させた際の上
記押し上げ力もクランプネジ7の中心軸方向に作用する
こととなり、従ってチップ4を安定してクランプしてよ
り高精度の加工を行うことが可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再研磨の後などで切刃の外径を合わせるために調整手段
によってチップを移動させる際に、チップが大きくずれ
動いてしまうのを防ぎ、調整手段の操作量に応じてチッ
プをスムーズに移動させてその位置を微調整することが
できるので、切刃の外径を簡単かつ正確に設定して高精
度の加工を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における工具本体1
の先端部を示す平面図である。
【図2】 図1におけるXX断面図である。
【図3】 図1に示す実施形態のチップ4の斜視図であ
る。
【図4】 図1に示す実施形態のチップ4の変形例を示
す斜視図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態における工具本体1
の先端部を示す平面図である。
【図6】 図5におけるYY断面図である。
【図7】 従来のスローアウェイ式リーマの工具本体1
の先端部を示す平面図である。
【図8】 図7におけるZZ断面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 3 チップ取付座 4 スローアウェイチップ 4A スローアウェイチップ4の上面 5 切刃 7 クランプネジ(クランプ手段) 7A クランプネジ7の頭部 11 ピン(調整手段) 12 調整ネジ(調整手段) 21 スローアウェイチップ4の上面4Aに形成される
凹部 22 凹部21の底面(傾斜面) 23 ワッシャ O 工具本体1の回転軸線 T 工具回転方向 D 切刃5の外径 M 調整手段によるスローアウェイチップ4の移動方向 θ 凹部21の底面22がスローアウェイチップ4の移
動方向Mに対してなす傾斜角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される工具本体に形成さ
    れたチップ取付座に、略平板状のスローアウェイチップ
    が、そのすくい面とされる上面を工具回転方向側に向け
    て、この上面を押圧するクランプ手段により着脱自在に
    装着されるとともに、上記工具本体には、上記スローア
    ウェイチップを上記工具本体の外周側に押圧して移動せ
    しめる調整手段が備えられてなるスローアウェイ式リー
    マにおいて、上記スローアウェイチップの上面のうち少
    なくとも上記クランプ手段により押圧される部分は、上
    記調整手段による上記スローアウェイチップの移動方向
    に対して上記工具本体の外周側に向かうに従い工具回転
    方向後方側に傾斜する傾斜面とされていることを特徴と
    するスローアウェイ式リーマ。
  2. 【請求項2】 上記傾斜面が上記スローアウェイチップ
    の移動方向に対してなす傾斜角が20°以下に設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェ
    イ式リーマ。
  3. 【請求項3】 上記クランプ手段は、上記スローアウェ
    イチップの上面に対向する方向に該スローアウェイチッ
    プに挿通されて上記工具本体にねじ込まれる頭部付きの
    クランプネジであるとともに、このクランプネジの頭部
    と上記傾斜面との間には、該傾斜面が上記スローアウェ
    イチップの移動方向に対してなす傾斜角と等しい角度で
    上記工具本体の外周側に向かうに従い肉厚となるクサビ
    状のワッシャが介装されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載のスローアウェイ式リーマ。
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