JP3284214B2 - 補強弾性体およびその製造方法 - Google Patents

補強弾性体およびその製造方法

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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリエステル繊維によっ
て補強されたクロロスルホン化ポリオレフィン弾性体に
関するものである。さらに詳しくは、特殊な表面処理を
施したポリエステル繊維によって補強されたクロロスル
ホン化ポリオレフィン弾性体に関するものである。この
補強弾性体は各種のベルト、ホースおよびシートなどの
ポリエステル繊維によって補強されたクロロスルホン化
ポリオレフィン構造材料として好適である。
【0002】
【従来の技術】一般にゴムは繊維との複合体として使用
される場合が多い。たとえばタイヤ、ベルト、ホース、
空気バネなどの自動車用部品あるいは工業用部品は、繊
維によって補強された複合体として使用される。
【0003】従来、ゴムと繊維を接着する方法として
は、レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂・ゴムラテック
ス(以下RFLと称する。)が接着剤として広く用いら
れている。ゴムと繊維の間の接着性は、上記複合体の性
能において重要な因子であり、特にタイヤ、ベルト、空
気バネ等の動的分野に用いられる複合体においては、ホ
ースおよびシート等の静的分野に用いられる複合体以上
に、ゴムと繊維との間の強固な接着力が必要である。
【0004】ゴムと繊維の間を強固に接着された複合体
を得るために、繊維を種々のRFLで処理する方法、お
よび種々のRFLで処理された繊維を用いた補強弾性体
が提案されている。
【0005】特開平2−170831号公報には、芳香
族ポリアミド繊維とゴム配合物との接着方法において、
芳香族ポリアミド繊維を、ハロゲン含有量45重量%以
上の含ハロゲン重合体ラテックスとレゾルシン・ホルム
アルデヒド樹脂からなるRFLにて処理した後、さらに
メチレン受容体、メチレン供与体および被着ゴム重合体
と相溶性を有する接着ゴムを含有する接着剤組成物にて
処理してゴム配合物と接着する方法が提案されている。
【0006】しかしながら、上記の接着方法によるポリ
エステル繊維とクロロスルホン化ポリオレフィン配合物
との接着は、十分な接着力を得ることができない。ま
た、使用する繊維をRFL処理した後に、さらに別の接
着剤組成物によって処理することは工程上煩雑であると
いう問題点がある。
【0007】また、特公平1−24426号公報には、
クロロプレンゴムと繊維との接着方法において、用いら
れる繊維をクロロプレンと2,3−ジクロロ−1,3−
ブタジエンの共重合体ラテックスとレゾルシン・ホルム
アルデヒド樹脂からなるRFLにて処理してクロロプレ
ンゴム配合物と接着する方法が提案されている。
【0008】しかしながら、上記の接着方法によるポリ
エステル繊維とクロロスルホン化ポリオレフィン配合物
との接着は、十分な接着力を得ることができない。
【0009】さらに、上記の特許公報(特開平2−17
0831号、特公平1−24426号)において,RF
L液中の総固形分量は10〜50重量%である。
【0010】このRFL液中の総固形分量を低下させる
ことは、コスト低減の上からも望ましいと言える。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリエステ
ル繊維とクロロスルホン化ポリオレフィンとが強固に接
着した補強弾性体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは以上に述べ
た技術課題に基づき鋭意検討を行なった結果、イソシア
ネート化合物および/またはエポキシ化合物を有する処
理液で処理を行ない、さらに、レゾルシン・ホルムアル
デヒド樹脂と2,3−ジクロロブタジエン(以下2,3
−DCBと称する。)含有ポリマーラテックスを有する
レゾルシン・ホルムアルデヒド・ゴムラテックス(以下
RFL液と称する。)にて処理を行なったポリエステル
繊維が、クロロスルホン化ポリオレフィンと強固に加硫
接着することを見出し、本発明をなすに至った。
【0013】即ち本発明は、イソシアネート化合物およ
び/またはエポキシ化合物を有する処理液よりなる接着
にて処理し、次いでレゾルシン・ホルムアルデヒド樹
脂と2,3−DCB含有ポリマーラテックスを有する
ゾルシン・ホルムアルデヒド・ゴムラテックスからなる
接着剤にて処理を行うことによって得られるポリエステ
ル繊維によって補強されたクロロスルホン化ポリオレフ
ィンからなる補強弾性体である。以下に、その詳細につ
いて説明する。
【0014】ポリエステル繊維とクロロスルホン化ポリ
オレフィン配合物とが強固に加硫接着した補強弾性体
は、以下に述べる三つの工程によって得ることができ
る。
【0015】まず第一の工程は、ポリエステル繊維のイ
ソシアネート化合物および/またはエポキシ化合物を有
する処理液での前処理工程である。
【0016】上記イソシアネート化合物としては、特に
限定されるものではないが、例えばトリフェニルメタン
トリイソシアネート、フェニルチオホスフェートイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート等が用いられる。
また、これらのイソシアネートにトリメチロールプロパ
ン、ペントエリスリトール等の分子内に活性水素を2個
以上有する化合物を反応させて得られる多価アルコール
付加イソシアネートや、フェノール、m−クレゾール、
レゾルシン等のフェノール類、tert−ブチルアルコ
ール等の第3級アルコール類、iso−プロピルアミン
等の第2級アミン類等を反応させて、イソシアネート基
をブロック化したイソシアネート化合物を用いることも
可能である。
【0017】エポキシ化合物としては、特に限定される
ものではないが、分子内に2個以上のエポキシ基を有す
るポリエポキシ化合物で、通常ハロヒドリン基を多価ア
ルコールまたは多価フェノールと反応することによって
得られる。これらの化合物の例としては、エピクロルヒ
ドリンとビスフェノールとの反応によって得られる1,
4−ジフェニルメタングリシジルエーテル、エピクロル
ヒドリンとポリエチレングリコールとの反応で得られる
ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル等が用い
られる。
【0018】これらのイソシアネート化合物および/ま
たはエポキシ化合物を有する処理液を形成するための溶
剤は、特に限定されるものではなく、ベンゼン、トルエ
ン等の芳香族炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン
等の脂肪族ケトン、酢酸エチル等のエステル類、塩価メ
チレン等のハロゲン化炭化水素等が用いられる。また、
イソシアネート基をブロック化したイソシアネート化合
物あるいはポリエポキシ化合物はラテックスとしても用
いることが可能である。これらの処理液は、必要に応じ
て天然ゴム、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエン
ゴム、アクリルニトリル・ブタジエンゴム、塩素化ポリ
エチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、エピクロル
ヒドリンゴム等、あるいは天然ゴムラテックス、クロロ
プレンゴムラテックス、スチレン・ブタジエンゴムラテ
ックス、アクリルニトリル・ブタジエンゴムラテック
ス、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジンターポリマ
ーラテックス等から選ばれた1種あるいは数種を添加す
ることも可能である。
【0019】第二の工程は第一の工程で前処理されたポ
リエステル繊維を、さらに2,3−DCB含有ポリマー
ラテックスを含むRFL液で処理する工程である。RF
L液は、まず苛性ソーダ水溶液にレゾルシン樹脂とホル
ムアルデヒドを添加し両者の反応を行なった後、ラテッ
クスを加えてなる水溶液である。
【0020】レゾルシン(以下Rと称する。)とホルム
アルデヒド(以下Fと称する。)のモル比は1/0.1
〜1/5、好ましくは1/0.1〜1/3の範囲で強い
接着力が得られる。RとFの和に対するラテックスの固
形分比(重量比)が1/100〜1/1、好ましくは1
/100〜1/1.5であり、かつRFL液に対するラ
テックスの固形分量が1〜50重量%、好ましくは1〜
40重量%の範囲で強い接着力が得られる。また、RF
L液に対する固形分濃度は2〜50重量%、好ましくは
3〜30重量%の範囲で強い接着力が得られる。本発明
においては、このラテックスに2,3−DCB含有ポリ
マ−ラテックスを用いること、また、固形分濃度が10
重量%以下のRFL液にて処理したポリエステル繊維を
用いても十分な接着強度を有する弾性複合体が得られる
ことが特に重要である。
【0021】2,3−DCB含有ポリマーラテックスと
は、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエンをモノマー
ユニットとして有する重合体のラテックスであり、公知
の乳化重合法によって得られる。また、2,3−DCB
含有ポリマーラテックスには、必要に応じて2,3−ジ
クロロ−1,3−ブタジエンと共重合可能な他のモノマ
ーとの共重合体の使用が可能である。共重合モノマーと
しては、たとえば、エチレン、プロピレン、クロロプレ
ン、ブタジエン、イソプレン、塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、無水
マレイン酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル等が挙げられる。これらの共重合モノマーは、単独あ
るいは2種類以上の混合物としても使用できる。
【0022】また、上記のRFL液は、必要に応じて天
然ゴムラテックス、クロロプレンゴムラテックス、スチ
レン・ブタジエンゴムラテックス、アクリルニトリル・
ブタジエンゴムラテックス、クロロスルホン化ポリエチ
レンラテックス、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジ
ンターポリマーラテックス等から選ばれた1種あるいは
数種を添加することも可能である。
【0023】第三の工程は、表面を処理したポリエステ
ル繊維をクロロスルホン化ポリオレフィンと加硫接着す
る工程である。クロロスルホン化ポリオレフィンは一般
に加硫剤、促進剤、補強剤、充填剤、老化防止剤等のゴ
ム配合剤と配合して使用される。本発明においてはこの
クロロスルホン化ポリオレフィンの被着体配合物へ、表
面処理を行なったポリエステル繊維を密着させ、これを
加硫することでクロロスルホン化ポリオレフィンとの加
硫と、ポリエステル繊維との接着を同時に行ない補強弾
性体を得る。
【0024】加硫接着を行なう加硫法にはたとえばプレ
ス加硫、蒸気加硫、熱空気加硫、UHF加硫、電子線加
硫あるいは溶融塩加硫等があり、いずれの方法を用いて
も良い。
【0025】本明細書に言うクロロスルホン化ポリオレ
フィンとはポリオレフィンを塩素化およびクロロスルホ
ン化して得られるものの総称である。例えば、クロロス
ルホン化反応に用いた原料ポリオレフィンの種類に従い
クロロスルホン化ポリエチレン、クロロスルホン化エチ
レン・プロピレン共重合体、クロロスルホン化エチレン
・ブテン1共重合体、クロロスルホン化エチレン・ヘキ
セン共重合体、クロロスルホン化エチレン・酢酸ビニル
共重合体等があげられる。
【0026】現在市販されているものとしては、例えば
東ソー株式会社のTOSO−CSMが有り、そのグレー
ドにはTS−530、TS−430、TS−220、C
N−1180、CN−1250、CN−1290および
TS−930等がある。
【0027】尚、本発明における補強弾性体が、タイ
ヤ、ベルト、空気バネ等の動的分野で使用される場合、
用いられるクロロスルホン化ポリオレフィンは、屈曲性
等に優れたクロロスルホン化エチレン・プロピレン共重
合体、クロロスルホン化エチレン・ブテン1共重合体、
クロロスルホン化エチレン・ヘキセン共重合体、クロロ
スルホン化エチレン・酢酸ビニル共重合体等の使用が好
ましい。
【0028】本明細書に言うポリエステル繊維にはポリ
エチレンテレフタレート繊維を始めとして、例えばポリ
エチレンテレフタレート−イソフタレート繊維、テレフ
タル酸−p−オキシ安息香酸−エチレングリコールコポ
リマー繊維あるいはメトキシポリエチレングリコール−
ペンタエリトリット−エチレンテレフタレートコポリマ
ー繊維等があり、コード、織物、不織物、シート、フィ
ルム、フェルト等種々の形態で使用できる。
【0029】
【実施例】以下、実施例にもとづき本発明をさらに詳し
く説明するが、これらは本発明の説明を助けるための例
であって、本発明はこれらの実施例より何等の制限を受
けるものではない。
【0030】以下に実施例および比較例に用いられるゴ
ム、ラテックスおよび配合剤、またこれらの調整につい
て説明する。
【0031】試作品A(クロロスルホン化エチレン・ブ
テン1共重合体) 圧力調節計、温度調節計、冷却器、撹拌機を備えた30
リットルの反応器にMIが4、密度が0.92で、ブテ
ン1とエチレンのモル比が5/95の直鎖状低密度ポリ
エチレンを2800g、四塩化炭素28000gを仕込
み、反応温度100℃で塩化スルフリルを加えながら塩
素化およびクロロスルホン化を行うことによって得られ
るムーニー粘度42(ML1+4 100℃)、塩素量2
6wt%、イオウ量0.7wt%のクロロスルホン化エ
チレン・ブテン1共重合体。
【0032】クロロスルホン化ポリエチレン 東ソー(株)製クロロスルホン化ポリエチレン TOS
O−CSM TS−530、ムーニー粘度56(ML
1+4 100℃)、塩素量35wt%、イオウ量1.0
wt% クロロプレンゴムA 東ソー(株)製クロロプレンゴム スカイプレン B−
5、ムーニー粘度49(M L1+4 100℃) クロロプレンゴムB 東ソー(株)製クロロプレンゴム スカイプレン B−
30、ムーニー粘度49(ML1+4 100℃) 2,3−DCBホモポリマーラテックス 圧力計、温度調節計、冷却器、撹拌機を備えた内容積1
0リットルの反応器に2,3−DCBモノマー2000
g、連鎖移動剤としてn−ドデシルメルカプタン6gを
仕込んだ。次に、水4000gへ乳化剤として不均化ロ
ジン酸石鹸72g、ナフタリンスルホン酸ソーダとホル
ムアルデヒドとの縮合物7g、20%苛性ソーダ24.
2gを混合して仕込み、乳化した。重合触媒として水2
00gへハイドロサルファイト0.25g、過硫酸カリ
ウム1.8g、アントラキノンスルホン酸ナトリウム
0.3gを溶解させて注入し、温度10〜50℃で重合
した。水蒸気蒸留にて未反応モノマーを除去し、固形分
33.8%の2,3−DCBホモポリマーラテックスを
得た。
【0033】クロロプレン・2,3−DCB共重合体ラ
テックス クロロプレンモノマー400g、2,3−DCBモノマ
ー1600gを用いた他は、上記2,3−DCBホモポ
リマーラテックスと同様の操作によって固形分33.8
%のクロロプレン・2,3−DCB共重合体ラテックス
を得た。
【0034】クロロプレンゴムラテックス 東ソー(株)製クロロプレンゴムラテックス スカイプ
レン LA−502、固形分52% ビニルピリジンラテックス 日本ゼオン(株)製ビニルピリジンラテックス Nip
ol 2518FS、固形分40.5% SBRラテックス 日本ゼオン(株)製SBRラテックス Nipol L
X−110、固形分40.5% NBRラテックス 日本ゼオン(株)製NBRラテックス Nipol 1
562、固形分41%N−フェニル−N’−イソプロピ
ル−p−フェニレンジアミン分散液(50%) 大内新興化学工業(株)製 ノクラック 810−NA 塩化天然ゴム 旭電化(株)製CR−150、塩素量65% ヘキサメチレンテトラミン 大内新興化学工業(株)製 ノクセラー H ディスモジュールR バイエル社製 トリフェニルメタントリイソシアネー
ト。
【0035】実施例1 1100D/2×5のポリエステル繊維コードを表1に
示す組成を有する繊維前処理液に浸漬した後180℃の
恒温乾燥機中で3分間乾燥、およびベーキングを行なっ
た。さらに表1に示す組成を有するRFL液に浸漬した
後180℃の恒温乾燥機中で3分間乾燥、およびベーキ
ングを行なった。
【0036】このようにして調整した処理コードを、下
記に示した未加硫ゴム配合物Iの上に置き、160℃で
30分間加硫接着して試験片を作成した。 未加硫ゴム配合物I 試作品A 100重量部 酸化マグネシウム 4重量部 SRFカーボンブラック 40重量部 ペンタエリスリトール 3重量部 ジペンタメチレンチウラム・テトラスルフィド 2重量部 このようにして得られたゴムと繊維の接着物を、引っ張
り速度50mm/分の引っ張り試験機にて接着力(18
0度剥離強度)を測定した。結果を表1に示す。
【0037】実施例2〜8 RFL液組成を表1に示すように変えた以外は実施例1
と同様の加硫接着を行ない、接着力の測定を行なった。
結果を表1に示す。
【0038】実施例9 未加硫ゴム配合物を下記に示す未加硫ゴム配合物IIに
変えた以外は実施例1と同様の加硫接着を行ない、接着
力の測定を行なった。 未加硫ゴム配合物II TS−530 100重量部 酸化マグネシウム 4重量部 SRFカーボンブラック 40重量部 ペンタエリスリトール 3重量部 ジペンタメチレンチウラム・テトラスルフィド 2重量部 結果を表1に示す。
【0039】比較例1〜4 RFL液組成を表に示すように変えた以外は実施例1
と同様の加硫接着を行い、接着力の測定を行った。結果
を表2に示す。
【0040】比較例5 1100D/2×5のポリエステル繊維コードを表
示す組成を有する繊維前処理液に浸漬した後200℃の
恒温乾燥機中で2分間乾燥、およびベーキングを行っ
た。その後、表に示す組成を有するRFL液に浸漬し
た後200℃の恒温乾燥機中で2分間乾燥、およびベー
キングを行った。さらに表に示す組成を有する後処理
液に浸漬した後200℃の恒温乾燥機中で2分間乾燥、
およびベーキングを行った。
【0041】このようにして調整した処理コードを、下
記に示した未加硫ゴム配合物IIIの上に置き、150
℃で30分間加硫接着して試験片を作成した。 未加硫ゴム配合物III 天然ゴム 100重量部 ステアリン酸 2重量部 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン 0.2重量部 FEFカーボンブラック 45重量部 プロセス油 5重量部 N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジル スルフェンアミド 1重量部 イオウ 2.5重量部 亜鉛華 5重量部 このようにして得られたゴムと繊維の接着物を、実施例
1と同様の方法にて接着力を測定した。結果を表2に示
す。
【0042】比較例6 未加硫ゴム配合物を下記に示す未加硫ゴム配合物IVに
変えた以外は比較例5と同様の加硫接着を行ない、接着
力の測定を行なった。 未加硫ゴム配合物IV スカイプレン B−5 100重量部 酸化マグネシウム 4重量部 ステアリン酸 0.5重量部 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン 0.5重量部 N,N’−ジ−β−ナフチル−p−フェニレン ジアミン 0.5重量部 SRFカーボンブラック 40重量部 プロセス油 10重量部 亜鉛華 5重量部 2−メルカプトイミダゾリン 0.5重量部 結果を表2に示す。
【0043】比較例7 未加硫ゴム配合物を未加硫ゴム配合物Iに変えた以外は
比較例5と同様の加硫接着を行ない、接着力の測定を行
なった。結果を表2に示す。
【0044】比較例8 1100D/2×5のポリエステル繊維コードを表
示す組成を有するRFL液に浸漬した後120℃の恒温
乾燥機中で2分間乾燥、150℃の恒温乾燥機中で6分
間ベーキング、その後200℃の恒温乾燥機中で3分間
ヒートセットを行った。
【0045】このようにして調整した処理コードを、下
記に示した未加硫ゴム配合物Vの上に置き、150℃で
40分間加硫接着して試験片を作成した。 未加硫ゴム配合物V スカイプレン B−30 100重量部 ステアリン酸 0. 5重量部 SRFカーボンブラック 40重量部 クレー 15重量部 ワックス類 4重量部 プロセス油 18重量部 亜鉛華 5重量部 ジ−ο−トリルグアニジン 1重量部 テトラメチルチウラムモノスルフィド 1重量部 ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム 0.3重量部 結果を表2に示す。
【0046】比較例9 未加硫ゴム配合物を未加硫ゴム配合物Iに変えた以外は
比較例8と同様の加硫接着を行ない、接着力の測定を行
なった。結果を表2に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、従来は接着の難しかったポリエステル繊維と
クロロスルホン化ポリオレフィンとが強固に接着した補
強弾性体が得られる。このためクロロスルホン化ポリオ
レフィンを用いたV−ベルト、ポリ−V−ベルト、シー
ト、あるいはホース等の新規な需要分野を開拓する。こ
れらは、新しい自動車用部品あるいは工業用部品として
優れた性能を世に供する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D06M 15/693 D06M 15/693 // C08L 23:34 C08L 23:34 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/06 C08J 5/12 D02G 3/44 D02G 3/48 D06M 13/395 D06M 15/693

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソシアネート化合物および/またはエポ
    キシ化合物を有する処理液よりなる接着剤にて処理し、
    次いでレゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂と2,3−ジ
    クロロブタジエン含有ポリマーラテックスを有するレゾ
    ルシン・ホルムアルデヒド・ゴムラテックスからなる接
    着剤にて処理を行うことによって得られるポリエステル
    繊維によって補強されたクロロスルホン化ポリオレフィ
    ンからなる補強弾性体。
  2. 【請求項2】クロロスルホン化ポリオレフィンとポリエ
    ステル繊維の加硫接着において、イソシアネート化合物
    および/またはエポキシ化合物を有する処理液よりなる
    接着剤にて処理し、次いでレゾルシン・ホルムアルデヒ
    ド樹脂と2,3−ジクロロブタジエン含有ポマーラテッ
    クスを有するレゾルシン・ホルムアルデヒド・ゴムラテ
    ックスからなる接着剤にて処理を行うことによって得ら
    れるポリエステル繊維を、クロロスルホン化ポリオレフ
    ィン配合物と加硫接着することを特徴とする請求項1に
    記載の補強弾性体の製造方法。
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