JP3284193B2 - テント - Google Patents

テント

Info

Publication number
JP3284193B2
JP3284193B2 JP19927598A JP19927598A JP3284193B2 JP 3284193 B2 JP3284193 B2 JP 3284193B2 JP 19927598 A JP19927598 A JP 19927598A JP 19927598 A JP19927598 A JP 19927598A JP 3284193 B2 JP3284193 B2 JP 3284193B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
tent
pole
cloth
awning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19927598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000027495A (ja
Inventor
裕一郎 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP19927598A priority Critical patent/JP3284193B2/ja
Publication of JP2000027495A publication Critical patent/JP2000027495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3284193B2 publication Critical patent/JP3284193B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーテントと
アウターテントからなるテント幕布をポールの内外面に
吊り下げて組み立てるテントに関し、詳しくは、インナ
ーテントに取り付けたフックをポールに取り付けるタイ
プにおいて、ポールに対するフックの取付位置にずれを
発生させないようにするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のテントとして、図12お
よび図13に示すような、フック吊り下げ型のテントが
提供されている。このテントは、インナーテント1のグ
ランド部1aを地面に広げ、該グランド部1aの4隅に
取り付けたグロメット4より伸びるリングRを通して控
杭30を地面に打ち込んでインナーテント1を固定し、
一対のポール3を略逆U字型に湾曲させ、これらポール
3の夫々の先端3a、3bを上記グロメット4の孔4a
に通して接地させ、ポール3をX字状に地面より立ち上
げている。インナーテント1の天幕部1bは、所要間隔
をあけて突設したフック5をポール3に係止して、イン
ナーテント1をポール3の内面側に吊り下げ、その後、
アウターテント7をポール3の外面に被せ、アウターテ
ント7の4隅をインナーテント1の4隅と連結してい
る。
【0003】上記ポール3に取り付けるフックは、イン
ナーテント1の天幕部1aの外面より所要間隔あけて突
設したフック取付布6の先端に、図14(A)に示すJ
字状のフック5を引っかける構成としている。なお、こ
のJ字状フック5に変えて、図14(B)に示すリンク
8を取付布6に通してインナーテント1をポール3に吊
り下げる場合もある。
【0004】上記フック取付布6を介してインナーテン
トに取り付けるフック5は、インナーテント1の天幕部
1bより通常40mm〜100mm程度突出させ、天幕
部1bより離間した位置でポール3に取り付けられる。
これは、テントは一般に、インナーテント1を通気性布
から形成し、アウターテント7を非通気性の防水布から
形成しており、インナーテント1に対してアウターテン
ト7を所要寸法(上記40mm〜100mm)離間させ
て配置することにより、テント内部の通気性を保つよう
にしている理由による。
【0005】なお、上記インナーテントをフックを用い
てポール3に懸下する方法の他に、図15に示すよう
に、インナーテント1の天幕部1bの外面に設けた両端
開口のスリーブ1cにポール3を通してインナーテント
1をポール3に吊り下げるスリーブ式もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図12に示すフッ
ク式のテントは、図15に示すポール3をスリーブ1c
に通しておく必要があるスリーブ式と比較して、ポール
3へフック5を引っかけて吊り下げているくために、テ
ントの設営が簡単に短時間にできる利点がある。しかし
ながら、フック式はスリーブ式と比較して風に弱いとさ
れている。
【0007】その理由は、スリーブ式ではポール3がス
リーブ1cにかなりタイトに固定されているのに対し
て、フック式ではポールに対してルーズに取り付けられ
ており、ポールに対するフックの取付位置が安定しない
ことによる。よって、テントに強風があたって、ポール
が揺れたり、変形したりすると、ポールに対してフック
が移動し、時には、ポールからフックが外れる場合もあ
る。
【0008】具体的には、図16に示すように、サイド
からの強風を受けた場合、ポール3は一点鎖線の現状形
態より、実線で示すように変形する。このようにポール
3が変形すると、図17(A)に示す状態より、風を受
ける側(X)では図17(B)に示すように、二点鎖線
から実線位置へとフック5がずれて、隣接するフック5
と天幕部1bとポール3で構成する長方形が台形状に変
形し、隣接するフック5の間隔が広がることになる。あ
るいは、図17(C)に示すように、長方形が平行四辺
形に変形する場合もある。一方、風下側(Y)では、ポ
ール3が突出して、図17(D)に示すように、隣接す
るフック5の間が縮まる台形状となる。
【0009】図17(B)〜(D)に示すようにフック
5のポール3への取付位置がずれると、フック5はポー
ル3に対して傾いて取り付けられ、フック5がポール3
より外れやすくなり、それが進むとフック5はポール3
より外れることとなる。一方、ポール3に対してフック
5の係止力を非常に強くしておくと、フック5によりフ
ック取付布6が強く引っ張られ、天幕部1bとフック取
付布6との縫着部に負荷が集中して切断し、フック取付
布6が天幕部1bより外れることとなる。
【0010】このように、フック5がポール3から外れ
ると、あるいは、フック取付布6が天幕部1bより外れ
ると、天幕部1bの一部が垂れ下がった状態となる。特
に、近時、軽量化の要請より、ポールは細くなる傾向に
あり、風圧により変形しやすくなっていると共に、この
種のテントは山岳登山やトレッキングで使用される場合
が多く、山岳地では風圧が強いためにポールは変形しや
すくなる。よって、ポールが変形してもフック5の取付
位置がずれないようにする、言い換えれば、図17
(A)に示す長方形を保持できるようにすることが、強
く要望されている。
【0011】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、インナーテントをポールにフックで引っかけるフ
ック式吊り下げ式のテントにおいて、フックがポールに
対して、ポールが変形しても常に一定位置に取り付けら
れているようにすることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、グランド部と天幕部とを備えたインナー
テントと、該グランド部より立ち上げてインナーテント
の天幕部を吊り下げるポールと、該ポールに被せるアウ
ターテントとよりなり、上記天幕部に上記ポールに吊り
下げるフックを設けたテントであって、上記フックを先
端に取り付けたフック取付布を上記天幕部の布に縫着し
て突設し、これら隣接するフック取付布の間にフック取
付布の横移動防止用の連結布を設け、該連結布の天幕側
の長辺は隣接するフック取付布の間の天幕部の布の全長
に沿って逢着すると共に、短尺方向の両端全長を隣接す
るフック取付布に逢着し、該連結布によりポールに取り
付けるフックの横移動を抑止して位置ずれを防止する構
成としていることを特徴とするテントを提供している。
【0013】フックはポールの取付ラインに沿って所要
間隔をあけて取り付けられるため、隣接するフック取付
布を順次連結する連結布は、ポールの取付ラインの全長
に沿って設けられることとなる。このように、隣接する
フック取付布を連結布で順次連結すると、フック取付布
の横方向への移動は押さえられる。その結果、フック取
付布の先端に取り付けたフックの移動も押さえられ、ポ
ールに対してフックの取付位置を移動させず、フックを
ポールに対して正規位置で係止しておくことができ、フ
ックがポールより外れることを防止できる。言い換える
と、ポールに対するフックの係止力により、ポールのサ
ポート力を高めることができ、ポールが風により、揺れ
や変形を生じることを抑制でき、耐風能力を向上させる
ことができる。また、特に、強い風でポールが変形した
場合には、ポールへのフックの取付位置がずれないた
め、インナーテントの天幕部がポールの移動に追従し、
フックがポールより外れない。かつ、移動しても連結布
により引っ張られてフックおよびポールを原状に戻すこ
とができる。
【0014】また、上記のように、連結布の両端を隣接
するフック取付布と縫着するだけでなく、連結布を天幕
部の布とも縫着しておくと、ポールと係止するフックに
かかる引っ張る力を、フック取付布および連結布の全体
で受けることができる。その結果、フック取付布と天幕
部との縫着部に負荷を集中させずに、分散させることが
でき、フック取付布が天幕布より外れないようにするこ
とができ、かつ、より強い力でフックの横への動きを抑
止して、フックのポールへの取付位置を安定化させるこ
とができる。なお、連結布は、隣接するフック取付布と
両端を縫着し、天幕部とは縫着しないテープ状のものと
しても、フック取付布、ひいてはフックを移動させない
作用はある。
【0015】さらに、上記フック取付布の先端のフック
取付部から天幕部までの寸法が上記連結布の短尺方向の
長さと略同じ寸法としていることが好ましい。
【0016】上記連結布は、天幕部縫着側とは対向する
突出辺に沿って、伸びが殆どない強度を有するテープを
位置させ、天幕部側は、天幕部との縫着ラインに対して
傾斜した網目あるいは織り目を設けたメッシュあるいは
他の布帛より構成していることが好ましい。
【0017】上記突出辺側のテープとしては、ポリエス
テルテープ等が好適に用いられ、隣接するフック取付布
を強固に連結固定して、フック取付布を横移動を押さえ
ることができる。また、このテープと一体化して天幕部
側と縫着する布帛に傾斜方向の網目あるいは織り目を設
けると、フック取付布がフックに引っ張られて傾斜方向
へ移動することに対して強い抑止力を生じさせることが
できる。この傾斜角度は30°〜60°の範囲が好まし
く、特に、45°が最も好ましい。
【0018】上記連結布の天幕部側と対向する突出辺の
位置を、天幕部とフック先端との寸法の1/2〜3/4
の設定している。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0020】図1は設営したX型のフック吊り下げ式の
テントを示し、インナーテント10、アウターテント1
1からなる天幕本体と、2本のポール12からなる。イ
ンナーテント10は従来と同様に正方形のグランド部1
4と、該グランド部14の周縁に縫着した略四角錐状の
天幕部15とからなる。
【0021】上記天幕部15の4つの稜線に沿って所要
間隔をあけてフック取付布31を突設し、その先端にフ
ック32を取り付けている。また、隣接するフック取付
布32の間に連結布20を取り付け、フック32がポー
ル12に対して位置ずれが発生するのを防止している。
この連結布20を天幕部15にも縫着して、フック32
を取り付けるポール12の全長に沿って連結布20を取
り付けている。
【0022】上記連結布20は両端をフック取付布31
に縫着すると共に、長さ方向の一辺を天幕部15の布に
縫着しており、天幕部15からの突出量Tは天幕部15
からフック32の先端までの寸法の1/2〜3/4とし
ている。
【0023】連結布20は、天幕部15との縫着側と反
対の辺をポリエステルテープ20aで構成し、該ポリエ
ステルテープ20aの両端を隣接するフック取付布31
に縫着している。このポリエステルテープ20aと天幕
部15との間にはメッシュ布20bを取り付け、そのメ
ッシュの傾斜方向を天幕部15との縫着ラインに対して
30〜60°、本実施形態では45°傾斜させている。
【0024】なお、メッシュに限定されないが、織り方
向を傾斜させた布を用いることが好ましい。また、連結
布20は、少なくとも隣接するフック32を連結すれば
良いため、ポリエステルテープ等からなる連結テープの
みで構成してもよい。
【0025】フック取付布31に取り付けるフック32
としては、本出願人が先に出願した特願平9−2430
89号に記載の図3乃至図6に示すものを用いている
が、このフックに限定されず、一般的なJ字形のフック
等を用いてもよい。このフック32の先端と天幕部15
との距離は、インナーテント10とアウターテント11
との離間距離に対応させて設定しており、本実施形態で
は40mmとしている。
【0026】上記フック32は、取付布31の先端に取
り付けた樹脂製ホルダー33より突設した一対の第1フ
ック32Aと第2フック32Bとよりなる。第1フック
32Aと第2フック32Bとは反対向きで、その間隔C
をポール12の直径以上とし、かつ、フック32A、3
2Bの開口寸法Dをポール12の直径未満としている。
このように設定することにより、ポール12に取り付け
る時、図5(A)に示すように、第1フック32Aと第
2フック32Bでポール12を挟み、この状態、図中F
1方向に90度回転させると、第1フック32Aと第2
フック32Bの開口にポール12が圧入されて、図6に
示すように、ポール12にフック32が取り付けられ
る。取り外す時は図5(B)に示すように逆方向のF2
方向に90度回転させると図5(A)の状態に戻り、ワ
ンタッチで取り外すことができる。
【0027】上記フック32を取り付ける一対のポール
12は図7(A)(B)に示すように、30cm〜40
cm程度の複数の金属筒12aに弾性紐12bを通した
構成で、使用時には直列に接合して長尺なポールとし、
不使用時には折り畳めるようにしている。上記フック3
2は、1つの金属筒12aに1つを取り付けるように間
隔をあけて設けている。
【0028】また、図8および図9に示すように、イン
ナーテント10のグランド部14の4隅に連続する天幕
部14の4つの稜線の下端部にポール先端差し込み用の
袋16を設けている。これら袋16は、グランド部14
と略同一線上で延長する底部が閉鎖部16aとなり、上
端を開口部16bとした高さHの細長い袋からなる。高
さHは、ポール12の両端を対角位置の袋16に差し込
んで逆U字形状に湾曲させて立ちあげた状態で倒れるこ
となく、ポール12を支持できる高さに設定している。
【0029】このポール先端差し込み用の袋16の開口
部16bの周縁と、下部外縁に沿って夫々補強布17、
18を縫着すると共に、開口部16bの外縁に袋引き上
げ用の把持布19を取り付けている。さらに、袋16の
内部には上記連結布20を上端開口より底部まで挿入
し、連結布20の外縁を袋16と縫着している。よっ
て、袋16の天幕側は閉鎖状となり、ポール挿入用の開
口部は外側の略半分としている。
【0030】上記袋16の底部外面に、アウターテント
10との連結具21を取り付けた帯布22を縫着して突
設し、かつ、該帯布22に控杭挿入用のリンク23を構
成する紐を取り付けている。上記連結具21はアウター
テント10の4隅に取り付けた被連結具24の係止爪2
4aを挿入係止するものである。
【0031】次に、テントの組立方向について説明する
と、図10に示すように、インナーテント10のグラン
ド部14を地面に広げる。ついで、グランド部15の4
隅より突出したリング23を通して控杭30を地面に打
ち込み、グランド部15を地面に固定する。
【0032】ついで、1本のポール12の一端をインナ
ーテント10の4隅の袋16のうちの1つに挿入し、ポ
ール12を逆U字形状に湾曲させて、ポールの他端を対
角位置の袋16に挿入する。このように、ポール12の
両端を所要長さ袋16に挿入して保持しているため、ポ
ール12より手を離しても、ポールは湾曲して立て上が
った状態のまま自立させることができる。同様に、もう
1本のポール12の両端を袋16に挿入して自立させ、
図10に示すように、これら2本のポール12により平
面視でX状のポール12からなるフレームをグランド部
14上に立設する。
【0033】ついで、インナーテント10の天幕部15
を引き上げて、フック32を順次ポール12に取り付け
ていく。このとき、ポール12は自立しているため、従
来のようにポール12を手で押さえて保持しながらフッ
ク32をポール12に取り付ける必要がなく、両手でフ
ック32の取付作業を行え、作業時間を短縮できる。こ
のように、2本のポール12に夫々フック32を取り付
けることにより、図11に示すように、インナーテント
10の天幕部15は略四角錐状にポール12の内面側に
吊り下げられる。
【0034】なお、本実施形態ではインナーテント10
の頂点位置上に止帯40を設けて、上下に重なって交差
する2本のポール12を頂点位置で止帯40によって連
結係止している。頂点において交差して重なる2本のポ
ール12は、上側に位置するポールと下側に位置するポ
ールとでは、取り付ける用いるフック32の長さを異な
らせる必要がある。同じ長さのフックで上側ポールと下
側ポールとに取り付けると、下側に位置するポールに係
止したフックは外れやすくなったり、インナーテントが
下側に位置するポールに接触しなしくなる。よって、本
実施形態では、頂点で交差する2本のポールを止帯40
を用いて連結している。
【0035】上記のように、インナーテント10をポー
ル12にフック32を介して吊り下げた後に、アウター
テント11を図1に示すように被せて、その4隅に連結
した被固定具24をインナーテント11の4隅に連結し
た固定具21と嵌合固定する。アウターテント11はポ
ール12の外面に被せられるため、インナーテント10
との間には所要空間が形成され、テント内部の通気性が
良好に保持される。
【0036】上記手順で組み立てたテントは、隣接する
フック取付布31が連結布20によって順次連結されて
いるため、フック取付布31およびその先端に取り付け
たフック32が横移動することが抑制され、ポール12
に対するフック32の取付位置を一定位置に固定するこ
とができる。その結果、前記図16に示すように、風が
サイドより当たっても、フック32によるポール12の
取付位置が変わらないため、ポール12に対するサポー
ト力が増大し、ポール12は容易に揺れず、かつ、強風
が当たっても変形量を低減することができ、耐風能力を
高めることができる。
【0037】さらに、強い風がテントに当たっても、フ
ック32とポール12との取付位置は変わらないため、
前記図17(B)(C)(D)において、常に、フック
取付布31およびフック32はポール12に対して、一
点鎖線で示す位置にあり、フック32の間隔を設計され
た一定に保持でき、フック32がポール12に対して斜
めになってポール12から外れることが防止できる。ま
た、ポール12が変形しても、係止したフック32が連
結布20による引き戻されるため、ポール12も原状位
置に引き戻され、ポール12を原状復帰させる機能を有
する。
【0038】さらにまた、ポール12によりフック32
およびフック取付布31には引っ張り力が負荷される
が、フック取付布31の両側には連結布20が取り付け
られ、かつ、連結布20が天幕部15と縫着されている
ため、ポール12からの負荷がフック取付布31と天幕
部15との縫着部に集中してかからず、負荷が連結布2
0および該連結布20と縫着した天幕部15に分散して
負荷されることとなる。よって、フック取付布31が天
幕部15よりポールからの引っ張り力により外れること
が防止でき、耐久性に優れたテントとすることができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、インナーテントの天幕部に取り付けるフック
取付布の間を連結布で連結固定して、フック取付布及び
フックの横移動を押さえているため、フックのポールに
対する取付位置を一定に保持できる。よって、ポールが
揺れても、ポールに対するフックの移動、ずれを抑制で
き、フック間の距離を設定間隔に保持でき、該フックを
介して吊り下げるインナーテントの天幕部とポールとの
相対位置関係を常時設計通りに保持することができる。
【0040】また、フックが連結布により保持されて移
動しないため、該フックによるポールのサポート力が強
まり、ポールが風を受けても容易に揺れたり、変形した
りすることが抑制でき、耐風能力の高いテントとするこ
とができる。
【0041】さらに、ポールが風を受けて揺れたり、変
形した場合、フックとポールとの取付位置を一定として
いるため、ポールに追従してフックも移動しても、連結
布による引き戻し力により、フックおよびポールを原状
位置に復帰させることできる。
【0042】さらにまた、ポールより負荷される引っ張
り力を連結布で分散して受けることができ、フック取付
布と天幕部との縫着部に集中的に負荷されていた引っ張
り力を低減でき、フック取付布が天幕部より外れないよ
うにすることができる。特に、連結布をテープとメッシ
ュとからなる幅広状とし、隣接するフック取付布の間の
天幕部に長尺辺を縫着すると、この天幕部と連結布との
縫着部にも負荷を分散させてかけることができ、フック
取付布へかかる負荷を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のテントの断面図である。
【図2】 ポールとフックとの取付部分を示す概略図で
ある。
【図3】 図2の要部拡大斜視図である。
【図4】 フックの正面図である。
【図5】 (A)(B)はフックのポールへの取付方法
を示す図である。
【図6】 フックをポールに取り付けた状態の正面図で
ある。
【図7】 ポールを示し、(A)は延ばした状態を示す
図、(B)は折り畳んだ状態を示す図である。
【図8】 インナーテントに設けたポール差し込み用袋
を示す斜視図である。
【図9】 上記袋にポールを差し込んだ状態を示す正面
図である。
【図10】 組立方法を示す概略図である。
【図11】 ポールにインナーテントを吊り下げた状態
を示す斜視図である。
【図12】 従来例のテントの断面図である。
【図13】 従来のポールとフックの取付状態を示す図
面である。
【図14】 (A)(B)はフックの形状を示す斜視図
である。
【図15】 他の従来例を示し、(A)は全体概略図、
(B)は要部斜視図である。
【図16】 風を受けた時のポールの変形状態を示す概
略図である。
【図17】 (A)乃至(D)は夫々ポールのとフック
の位置関係を示す概略図である。
【符号の説明】
10 インナーテント 11 アウターテント 12 ポール 14 グランド部 15 天幕部 16 ポール差し込み用の袋 20 フック連結布 20a テープ 20b メッシュ 30 控杭 31 フック取付布 32 フック

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グランド部と天幕部とを備えたインナー
    テントと、該グランド部より立ち上げてインナーテント
    の天幕部を吊り下げるポールと、該ポールに被せるアウ
    ターテントとよりなり、上記天幕部に上記ポールに吊り
    下げるフックを設けたテントであって、 上記フックを先端に取り付けたフック取付布を上記天幕
    部の布に縫着して突設し、これら隣接するフック取付布
    の間にフック取付布の横移動防止用の連結布を設け、該
    連結布の天幕側の長辺は隣接するフック取付布の間の天
    幕部の布の全長に沿って逢着すると共に、短尺方向の両
    端全長を隣接するフック取付布に逢着し、該連結布によ
    りポールに取り付けるフックの横移動を抑止して位置ず
    れを防止する構成としていることを特徴とするテント。
  2. 【請求項2】 上記フック取付布の先端のフック取付部
    から天幕部までの寸法が上記連結布の短尺方向の長さと
    略同じ寸法としている請求項1に記載のテント。
  3. 【請求項3】 上記連結布は、天幕部縫着側とは対向す
    る突出辺に沿って、伸びが殆どない強度を有するテープ
    を位置させ、天幕部側は、天幕部との縫着ラインに対し
    て傾斜した網目あるいは織り目を設けたメッシュあるい
    は他の布帛より構成している請求項1または請求項2に
    記載のテント。
  4. 【請求項4】 上記連結布の天幕部側と対向する突出辺
    の位置を、天幕部とフック先端との寸法の1/2〜3/
    4の設定している請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    に記載のテント。
JP19927598A 1998-07-14 1998-07-14 テント Expired - Lifetime JP3284193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19927598A JP3284193B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 テント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19927598A JP3284193B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 テント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000027495A JP2000027495A (ja) 2000-01-25
JP3284193B2 true JP3284193B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=16405088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19927598A Expired - Lifetime JP3284193B2 (ja) 1998-07-14 1998-07-14 テント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3284193B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5566345B2 (ja) * 2011-07-11 2014-08-06 株式会社モンベル テント
KR101721329B1 (ko) * 2015-09-11 2017-03-30 정혜진 이중 보온 실내용 난방텐트

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000027495A (ja) 2000-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4827958A (en) Tent
EP0331029B1 (en) Instantly stable, quickly erectable, and quickly collapsible portable structure
US5771912A (en) Attachment device for erecting a tent
US7178537B2 (en) Ring and pole connector assembly for a tent corner
US6470901B1 (en) Tent
WO2001048338A1 (en) Unitary, collapsible tri-panel structures__
JP3284193B2 (ja) テント
FI65539C (fi) Ihopfaellbart taelt med utvaendigt stativ
CA1166926A (en) Tent
US3943953A (en) Umbrella tent
US6227218B1 (en) Tent pole clip
JP3284194B2 (ja) テント
US20070079857A1 (en) Tent assembly having a curtain
JP4180777B2 (ja) テント
JP3922496B2 (ja) テント
JP2800093B2 (ja) テント
JP4201450B2 (ja) テントの取り付け構造
JPH032236Y2 (ja)
TWI819178B (zh) 帳篷
JP2576900Y2 (ja) テント
KR102263652B1 (ko) Suv 차량용 원터치 도킹 텐트
JPH0432410Y2 (ja)
JP2582815Y2 (ja) タープテント
JP3439740B2 (ja) カーテン構造体並びにヒル環取付方法
JPH0710625Y2 (ja) ローマンシエードカーテン

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020219

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080301

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120301

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120301

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130301

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130301

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140301

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term