JP3284039B2 - 給湯器における凍結防止方法、及び凍結防止装置 - Google Patents

給湯器における凍結防止方法、及び凍結防止装置

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JP3284039B2
JP3284039B2 JP03835996A JP3835996A JP3284039B2 JP 3284039 B2 JP3284039 B2 JP 3284039B2 JP 03835996 A JP03835996 A JP 03835996A JP 3835996 A JP3835996 A JP 3835996A JP 3284039 B2 JP3284039 B2 JP 3284039B2
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    • F24HFLUID HEATERS, e.g. WATER OR AIR HEATERS, HAVING HEAT-GENERATING MEANS, e.g. HEAT PUMPS, IN GENERAL
    • F24H15/00Control of fluid heaters
    • F24H15/10Control of fluid heaters characterised by the purpose of the control
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は給湯器における凍
結防止方法及び凍結防止装置に関し、特に、通常は電気
ヒータによって凍結を防止する給湯器において、停電時
においても凍結を防止できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器等の給水回路あるいは給湯回路等
の通水回路は常時給水圧が加わり、回路内には水が満た
されている。このため、外気温が凍結温度まで低下して
回路内の水が凍結すると、管路を圧迫して通水回路が破
損する恐れがある。そこで、たとえば、装置内の通水回
路等に電気ヒータを設置することによって、容易に凍結
を防止することができる。
【0003】また、凍結危険温度になると開弁作動して
通水回路からの排水を行う低温作動弁を採用することも
できる。上記低温作動弁は、たとえば、実開平2−94
689号公報に記載されているもののように、温度変化
によるワックスエレメント等の膨張収縮を利用して弁体
を動かすように構成されている。上記低温作動弁の開弁
温度を凍結が始まる温度以上に設定することにより、通
水回路中の水を排水して凍結を防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記電気ヒ
ータは電力を供給しなければ機能しないものである。し
たがって、停電時あるいは電気的な故障が生じて電気ヒ
ータに通電されない場合には通水回路の凍結を防止する
ことはできない。一方、低温作動弁は、弁の下流側は大
気開放しているので、水と大気との境界部分である弁座
に水中のミネラル成分が析出し易い。このため、作動回
数が多くなると、弁座が濡れた後、乾燥してミネラル成
分が析出する回数が多くなるため弁座の止水機能が低下
して水漏れが生じやすく、耐久性が劣る。
【0005】また、低温作動弁を採用するには、排水場
所を確保する必要がある。このため、別途の工事を要し
たり、給湯器の設置場所が限定されるという問題もあっ
た。本願発明は、上述の事情のもとで考え出されたもの
であって、上記従来の問題を解消し、停電時においても
凍結を防止できるとともに、耐久性を十分確保できる凍
結防止方法及び凍結防止装置を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。本願
の請求項1に記載した発明は、加熱により通水回路の凍
結を防止する電気ヒータと、凍結危険温度以下になると
感温駆動部が駆動して開弁作動して通水回路からの排水
を行う低温作動弁とを備える給湯器における凍結防止方
法であって、上記通水回路には浴槽への給湯を行うため
の連絡回路を有し、この連絡回路の途中に浴槽への給湯
を制御する開閉弁の上流側と下流側を結ぶバイパス路を
設け、このバイパス路に上記低温作動弁が設けてあり、
通電時には、上記電気ヒータによる加熱によって通水回
路の凍結を防止するとともに上記低温作動弁の開弁作動
を阻止する一方、停電時には、上記低温作動弁の開弁作
動による排水によって通水回路の凍結を防止することを
特徴とする。
【0007】ここで、凍結危険温度とは、給湯器内の管
路中の水分が凍結する危険が生じ始める温度をいい、大
気温度、水温等を基準とすることができる。給湯器の設
置場所、水質等によって実際の凍結危険温度は異なる
が、一般に、水は摂氏0度以下なると凍結するため、摂
氏0度より若干高い温度を凍結危険温度として、低温作
動弁等の開弁作動温度を設定するのが望ましい。
【0008】また、停電時とは、電力供給側の事情で電
力を供給できない場合をいうほか、給湯器内の電気回路
等の故障によって、電気ヒータに通電できない場合を含
む。本願の請求項2に記載した発明は、加熱により通水
回路の凍結を防止する電気ヒータと、凍結危険温度以下
になると感温駆動部が駆動して開弁作動して通水回路か
らの排水を行う低温作動弁とを備え、上記通水回路には
浴槽への給湯を行うための連絡回路を有し、この連絡回
路の途中に浴槽への給湯を制御する開閉弁の上流側と下
流側を結ぶバイパス路を設け、このバイパス路に上記低
温作動弁が設けてあり、通電時には、上記電気ヒータに
よる加熱によって通水回路の凍結を防止するとともに低
温作動弁の開弁作動を阻止する一方、停電時には上記低
温作動弁の開弁作動による排水によって凍結を防止する
ように構成したことを特徴とする。
【0009】本願の請求項3に記載した発明は、請求項
2に記載した発明において、電気ヒータが、低温作動弁
の感温駆動部の近傍に設けられていることを特徴とす
る。近傍とは、電気ヒータの熱的影響が低温作動弁の感
温駆動部に及び、電気ヒータによって低温作動弁の開弁
作動を阻止できる範囲をいう。また、複数の電気ヒータ
が設けられる場合には、その内の一つが低温作動弁の近
傍に配置されていれば足りる。
【0010】本願の請求項4に記載した発明は、請求項
2に記載した発明において、電気ヒータが、低温作動弁
に対して取付けられていることを特徴とする。たとえ
ば、複数の電気ヒータが設けられる場合には、その内の
一つを低温作動弁の本体に貼着することが考えられる。
【0011】本願の請求項5に記載した発明は、風呂に
給湯できる給湯器において、上記低温作動弁が開弁作動
したときの排水を、浴槽の排水路を介して行うように構
成したことを特徴とする。本願の請求項6に記載した発
明は、請求項2に記載した発明において、上記低温作動
弁は、その感温駆動部を加熱して開弁作動を阻止する上
記電気ヒータが組み込まれ、温度変化による上記感温駆
動部の動きをピストンの軸方向動に変換し、このピスト
ンの軸方向動によって軸の先端部に備える弁体の開閉を
行うように構成されていることを特徴とする。
【0012】低温作動弁に組み込まれる電気ヒータは、
給湯器の他の場所に設けられる電気ヒータと同一である
必要はなく、低温作動弁と一体的に構成されるものであ
ればよい。また、設定温度等の条件も異なってもよい。
本願の請求項7に記載した発明は、請求項2から5のい
ずれかに係る凍結防止装置に適用できるものであり、電
気ヒータは所定温度以下で作動し、該所定温度は凍結危
険温度より高いことを特徴とする。
【0013】
【0014】
【発明の効果】本願発明においては、通電時に働く電気
ヒータによる凍結防止機能と、停電時に働く低温作動弁
による凍結防止機能を通電の有無によって切り換えるこ
とにより、停電時においても給湯器の凍結を防止するこ
とができる。また、通電時には電気ヒータを利用して低
温作動弁の開弁を阻止することによって、低温作動弁が
頻繁に作動することはなくなる。このため、低温作動弁
の止水能力が低下することもなく、高い信頼性を備える
給湯器を提供することができる。
【0015】上記低温作動弁からの排水は、バイパス路
を通って浴槽への給湯を行う連絡回路を流れ、浴槽を介
して行われる。このように浴槽に排水する構成を採用す
ることにより、低温作動弁からの排水回路を別途設ける
必要がなくなる。さらに、低温作動弁の開弁作動が、停
電時等の非常時のみに限定されるため、浴槽等に排水す
るように構成しても問題が生じることが少なくなる。こ
のため、給湯器の設置場所の制限が緩和される。
【0016】
【発明の実施の形態】本願発明に係る凍結防止方法は、
電気ヒータによる凍結防止機能と、低温作動弁による凍
結防止機能の利点を組み合わせ、信頼性の高い凍結防止
方法及び凍結防止装置を構成しようとするものである。
すなわち、通常の通電時には、上記電気ヒータは例えば
外気温が10℃以下のとき、電気回路から供給される電
力によって発熱し、通水回路を加熱してその凍結を防止
する。
【0017】ところが、停電によって給湯器に対する電
力の供給が停止し、あるいは給湯器自体の電気回路に異
常が生じ、上記電気ヒータへの電力の供給が停止した場
合には、電気ヒータによって凍結を防止することはでき
ない。本願発明は、上記のような電気的な異常事態が生
じた停電時等の場合に、温度変化によって開弁作動する
低温作動弁によって凍結を回避するものである。
【0018】低温作動弁は、感温駆動部として例えば温
度変化によって膨張収縮するエレメントや温度変化によ
って変形する形状記憶合金を利用して弁体を駆動するも
のである。本願発明に使用する低温作動弁は、常時は閉
じられている一方、凍結危険温度以下になると自動的に
開弁するように構成される。通常、凍結危険温度とし
て、摂氏0度を基準とすることができる。なお、給湯器
の設置場所、低温作動弁の作動温度誤差や、また、作動
前に凍結が生じてしまわない様早めに作動させる事等を
考慮して、摂氏0度より若干高めの例えば5℃に設定す
るのが好ましい。
【0019】上記低温作動弁を通水回路に挿入すること
により、凍結危険温度以下に達した場合、上記低温作動
弁が開弁して通水回路中の水を排水する。これにより、
通水回路中の水を流動させ、凍結を防止できる。さら
に、本願発明においては、通電時には、上記ヒータによ
って低温作動弁を加熱してその開弁作動を阻止してい
る。すなわち、電気的に異常がない場合には電気ヒータ
のみによって通水回路の凍結を防止する一方、電気的な
異常が発生した場合にのみ、上記低温作動弁によって凍
結を防止するように構成している。
【0020】上記構成によって、外気温度が凍結危険温
度に達しても、電気ヒータに通電されている間は上記低
温作動弁が開弁作動することはない。したがって、低温
作動弁の開弁頻度は極めて少なくなる。低温作動弁の開
弁頻度が少ないと、弁座が濡れる頻度が少なくなるため
析出する水中のミネラル分も少なくなる。したがって、
弁座の止水能力が低下するといったこともなくなり、耐
久性に問題が生じることもなくなる。
【0021】上記手段によって、きわめて信頼性の高い
凍結防止方法及び凍結防止装置を提供することができ
る。請求項3に記載した発明のように、通水回路の凍結
を防止する電気ヒータを利用して低温作動弁の開弁を阻
止するには、電気ヒータを低温作動弁の近傍に設けるこ
とが望ましい。
【0022】この場合、電気ヒータの設置場所は、電気
ヒータの熱的影響が低温作動弁の感温駆動部に及び、低
温作動弁の開弁作動を阻止できる範囲であればよく、必
ずしも低温作動弁に接触するように設ける必要はない。
たとえば、電気ヒータを、低温作動弁を接続するための
接続管等に設けることが考えられる。
【0023】また、請求項4に記載した発明のように、
電気ヒータを低温作動弁に対して取り付けることもでき
る。これにより、通電時における低温作動弁の開弁を確
実に阻止することができる。さらに、請求項6に記載し
た発明のように、電気ヒータをあらかじめ組み込んだ低
温作動弁を採用することもできる。
【0024】低温作動弁に電気ヒータを組み込むことに
より、低温作動弁自体及びその近傍接続管等の凍結を防
止し、かつ電気ヒータ通電中の開弁を確実に阻止するこ
とができる。この場合、低温作動弁に組み込まれる電気
ヒータは、給湯器の通水回路に設けられる凍結防止用電
気ヒータに電力を供給する電気回路から電力を供給する
ように構成するのが望ましい。
【0025】又、請求項7に記載した発明のように、電
気ヒータが作動する所定温度を凍結危険温度より高く設
定することもできる。これによって、外気温が低下した
際、電気ヒータが優先的に作動するので、通電時には低
温作動弁を確実に閉弁状態に保つことができる。
【0026】本願発明が適用できる給湯器は、電気ヒー
タが取付けられるものであれば限定されることはなく、
たとえば、ガス給湯器、電気給湯器、石油給湯器等種々
の給湯器に適用することができる。電気ヒータとしても
種々のものを採用することができる。発熱体としては、
たとえば、セラミックヒータ、電熱線ヒータ等を採用す
ることができる。また、電気ヒータの形態及び設置場所
も特に限定されることはなく、たとえば、給湯器の全体
を加熱保温するもの、あるいは通水回路の一部の外周に
巻き付けるもの等種々の形態のものを採用することがで
きる。
【0027】なお、電気ヒータは通電時に常時作動させ
てもよく、また外気温が高い場合(例えば10℃以上)
には、ヒータの作動を停止するように制御することもで
きる。もちろん、温度によって抵抗値が変化する常時通
電式の電気ヒータを採用することもできる。以下、本願
発明に係る実施の形態を図に基づいて具体的に説明す
る。
【0028】図1に、本願発明が適用される給湯器の通
水回路を示す。図1に示す給湯器1はガス給湯器であ
り、給湯用加熱器2と、風呂追焚き用加熱器3とを備え
る。上記給湯用加熱器2と風呂追焚き用加熱器3にはガ
スが供給されて燃焼するバーナ2a,3a及び熱交換器
2b,3bを備え、これら加熱器2,3内を通って配設
される給湯回路4、追焚き回路5を流れる水は熱交換器
2b,3bにおいて、バーナ2a,3aの燃焼ガスによ
りそれぞれ加熱するように構成されている。
【0029】上記給湯用加熱器2の給湯回路4から上記
追焚き回路5を介して浴槽6への給湯を行うための連絡
回路7が設けられるとともに、連絡回路7の途中には浴
槽6への給湯を制御する給湯電磁弁8が設けられてい
る。上記追焚き回路5には、上記風呂追焚き用加熱器3
に浴槽6の湯を循環させるためのポンプ9が設けられて
いる。
【0030】なお、詳細な説明は省略するが、上記給湯
器1の各回路4,7の所定部位には、温度センサー1
0、水量センサー11等が設けられており、図示しない
制御装置によって加熱量等を調節して、所望温度で所望
量の給湯ができるように構成されている。上記給湯器1
の給湯回路4及び連絡回路7の凍結を防止するために、
電気ヒータ12が6箇所に設置されている。これらの回
路4,7には、給湯電磁弁8で止水されて常時水が滞留
するとともに水圧が作用している。したがって、これら
の回路内の水が凍結すると給湯器の破損に到る恐れがあ
るからである。
【0031】上記電気ヒータ12には、図示しない制御
装置から電力が供給され、各回路4,7を加熱して凍結
を防止する。なお、実施の形態においては、図示しない
温度センサーによって外気温が約摂氏10度以下に低下
すると上記電気ヒータ12を通電作動させ、各回路4,
7の凍結が防止される。尚、追焚き回路5の凍結防止
は、外気温が低下したときポンプ9を作動させて水を循
環させて行うか、または、回路4,7と同様、電気ヒー
タを装着して行えばよい。
【0032】実施の形態においては、連絡回路7におい
て浴槽6への給湯を制御する給湯電磁弁8の上流側から
下流側に、風呂追焚き用回路5に通じるバイパス回路1
3を設けるとともに、このバイパス回路13に低温作動
弁14を設けている。上記低温作動弁14は、図2に示
すように、温度変化によって膨張収縮する本発明の感温
駆動部としてのワックスエレメント15を備え、このワ
ックスエレメント15の動きをピストン16の軸方向動
に変換し、このピストン16の軸方向動によって、先端
部に弁体17を備える軸18を駆動して弁の開閉を行う
ように構成されている。
【0033】なお、図2に示す低温作動弁14は、開弁
した状態を示しているが、凍結危険温度より高い場合に
は、ワックスエレメント15が膨張して軸18が下動さ
せられ、弁は閉じられている。ワックスエレメント15
には、上記ピストン16が設けられた側の反対側に、上
記ワックスエレメント15を加熱するための電気ヒータ
19が設けられ、さらにこの電気ヒータ19は、連絡回
路7に接近して、連絡回路7の凍結防止の機能も果た
す。
【0034】上記電気ヒータ19として、セラミックヒ
ータが採用されており、一対の電極20,20が、弁の
外に導かれている。上記電気ヒータ19は、各通水回路
4,7の凍結を防止する上記電気ヒータ12と同じ電気
回路から電力が供給されるように構成されている。した
がって、上記電気ヒータ12に電力が供給されない場合
には、上記電気ヒータ19にも電力が供給されない。
【0035】上記低温作動弁14においては、開弁温度
である凍結危険温度を摂氏5度に設定するとともに、上
記電気ヒータ19の加熱温度を摂氏30度に設定してい
る。上記電気ヒータ12と同じく、外気温が10℃以下
に低下すると電気ヒータ19に通電することにより、ワ
ックスエレメント15が加熱されて膨張し、弁体17は
閉弁状態に維持される。凍結危険温度(5℃)<ヒータ
作動温度(10℃)のため、外気温の低下があるとヒー
タが先に作動し、低温作動弁は閉弁状態を保つ。すなわ
ち、ヒータが優先的に作動する。
【0036】外気温が凍結危険温度(5℃)以下の温度
であって、停電等により上記電気ヒータ12,19に通
電されない事態が生じると、低温作動弁14が配される
給湯器内部の温度が低下してワックスエレメント15は
凍結危険温度以下になり、低温作動弁14が開弁作動し
て停電している間、排水が行われる。この排水量は、水
の流動を起こさせる程度でよく、本実施例では低温作動
弁14内の流路を少量(400cc/分)に設定し、水
の無駄を防止している。
【0037】上記低温作動弁14からの排水が行われる
と、各回路4,7及び追焚き回路5内の水が流動して凍
結が防止される。停電が、復帰して通電されると、電気
ヒータ12,19が作動し、低温作動弁14は閉弁し、
凍結防止は電気ヒータに再び切り換わる。尚、通電時は
給湯電磁弁8が開弁して水量センサ11が通水を検知す
ると、バーナ2aにガスが供給されて燃焼を開始する
が、低温作動弁14が開弁する停電中は、電磁ガス弁、
スパーカ等の電気部品が作動せず、燃焼しない。停電が
解消して通電が復帰したとき、上記のごとく、低温作動
弁14が閉弁して、水の流動が止まるため、燃焼を開始
することがないのは言うまでもない。
【0038】実施の形態においては、上記バイパス回路
13の下流部を浴槽6に通じる追焚き回路5に接続して
いるため、低温作動弁14からの排水は浴槽6を介して
行われる。上記のように浴槽6に排水する構成を採用す
ることにより、低温作動弁14からの排水回路を別途設
ける必要がなくなり、設置工事等を容易に行うことがで
きる。
【0039】尚、上記低温作動弁14からの排水が行わ
れるのは、凍結危険温度(5℃)以下の条件下で電気的
な異常事態が発生した場合に限られ、極めて頻度が少な
いため、浴槽6に排水しても問題はほとんどない。な
お、本願発明は上述の実施の形態に限定されることはな
い。実施の形態においては、電気ヒータ19を本体内に
組み込んだ低温作動弁14を採用したが、図3のごとく
電気ヒータ19をワックスペレット15の外周部等に別
途取付けた低温作動弁を採用することもできる。
【0040】また、図4(a),(b)に示すごとく電
気ヒータによる開弁の阻止を行うために、連絡回路7に
設けられる電気ヒータ12を低温作動弁14のワックス
ペレット15の近傍に設けて、電気ヒータ12の熱がワ
ックスペレット15に及ぶようにしたり、あるいは、図
5に示すごとく、連絡回路7に取付けた電気ヒータの熱
が回路7内の加熱された水を介してワックスペレット1
5に伝わるようにワックスペレット15を連絡回路7に
接触させてもよい。
【0041】また、実施の形態においては、浴槽6を介
して排水を行うように構成したが、浴室の他の場所に、
たとえば、洗い場の排水路に排水を行うように構成する
こともできる。また、追焚き用回路5を備えない給湯器
においては、他の場所に排水するように構成することも
できる。
【0042】尚、感温駆動部としてワックスペレット1
5の代わりに、形状記憶合金やバイメタルを用いてもよ
く、この場合も図6(a),(b)に示すごとく、電気
ヒータの熱が直接あるいは水を介して形状記憶合金に伝
わるようにすればよい。図6の(a)では、形状記憶合
金15aに弁体17aが接続されており、凍結危険温度
より高い時は電磁弁8の上流側と下流側とを連通させる
バイパス穴13aに弁体17aが嵌合して低温作動弁1
4を閉弁状態とする。尚、所定温度以上で電気ヒータ1
2が作動している場合、その発熱が連絡回路7内の水を
介して形状記憶合金15aに伝熱されて開弁が阻止され
る。
【0043】図6の(b)では、形状記憶合金15bが
電気ヒータ12に常時接触しており、その熱の影響を受
けるように配置されている。凍結危険温度より高い温度
になると、形状記憶合金15bが形状変化(伸長)して
低温作動弁14を閉弁状態とし、凍結危険温度以下の
時、形状記憶合金15bは縮んで低温作動弁14は開弁
状態となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用されるガス給湯器の回路の概要
図である。
【図2】低温作動弁の一例を示す断面図である。
【図3】電気ヒータをワックスペレットの外周部等に取
付けた低温作動弁の配管例である。
【図4】連絡回路に設けられたヒータを用いて開弁の阻
止を行う低温作動弁の配管の一例である。
【図5】連絡回路に設けられたヒータを用いて開弁の阻
止を行う低温作動弁の配管の他の例である。
【図6】感熱駆動部として形状記憶合金等を用いた低温
作動部の配管例である。
【符号の説明】 1 給湯器 6 浴槽 12 電気ヒータ 14 低温作動弁 19 電気ヒータ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱により通水回路の凍結を防止する電
    気ヒータと、凍結危険温度以下になると感温駆動部が駆
    動して開弁作動して通水回路からの排水を行う低温作動
    弁とを備える給湯器における凍結防止方法であって、 上記通水回路には浴槽への給湯を行うための連絡回路を
    有し、この連絡回路の途中に浴槽への給湯を制御する開
    閉弁の上流側と下流側を結ぶバイパス路を設け、このバ
    イパス路に上記低温作動弁が設けてあり、 通電時には、上記電気ヒータによる加熱によって通水回
    路の凍結を防止するとともに上記低温作動弁の開弁作動
    を阻止する一方、 停電時には、上記低温作動弁の開弁作動による排水によ
    って通水回路の凍結を防止することを特徴とする、給湯
    器における凍結防止方法。
  2. 【請求項2】 加熱により通水回路の凍結を防止する電
    気ヒータと、凍結危険温度以下になると感温駆動部が駆
    動して開弁作動して通水回路からの排水を行う低温作動
    弁とを備え、 上記通水回路には浴槽への給湯を行うための連絡回路を
    有し、この連絡回路の途中に浴槽への給湯を制御する開
    閉弁の上流側と下流側を結ぶバイパス路を設け、このバ
    イパス路に上記低温作動弁が設けてあり、 通電時には、上記電気ヒータによる加熱によって通水回
    路の凍結を防止するとともに低温作動弁の開弁作動を阻
    止する一方、 停電時には上記低温作動弁の開弁作動による排水によっ
    て凍結を防止するように構成したことを特徴とする、給
    湯器における凍結防止装置。
  3. 【請求項3】 電気ヒータが、上記低温作動弁の感温駆
    動部の近傍に設けられている、請求項2に記載の凍結防
    止装置。
  4. 【請求項4】 電気ヒータが、上記低温作動弁に対して
    取付けられていることを特徴とする、請求項2に記載の
    給湯器における凍結防止装置。
  5. 【請求項5】 風呂に給湯できる給湯器において、上記
    低温作動弁が開弁作動したときの排水を、浴槽の排水路
    を介して行うように構成したことを特徴とする、請求項
    2から請求項4のいずれかに記載の給湯器における凍結
    防止装置。
  6. 【請求項6】 上記低温作動弁は、その感温駆動部を加
    熱して開弁作動を阻止する上記電気ヒータが組み込ま
    れ、温度変化による上記感温駆動部の動きをピストンの
    軸方向動に変換し、このピストンの軸方向動によって軸
    の先端部に備える弁体の開閉を行うように構成されてい
    ることを特徴とする、請求項2から請求項5のいずれか
    に記載の給湯器における凍結防止装置。
  7. 【請求項7】 電気ヒータは所定温度以下で作動し、該
    所定温度は凍結危険温度より高いことを特徴とする、請
    求項2から請求項6のいずれかに記載の給湯器における
    凍結防止装置。
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