JP3283132B2 - 原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置 - Google Patents
原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置Info
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Description
外した原子炉圧力容器の胴フランジ部のネジ穴周囲のリ
ガメント及び胴フランジと圧力容器胴部との溶接部を検
査するための原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置に
関する。
原子炉圧力容器の蓋を取り外し、原子炉ウエル内に水を
張って放射性物質を遮断し、その状態で原子炉圧力容器
内の燃料棒の交換等の作業を行うと共に、種々の機器の
検査が行われ、この定期点検時、原子炉圧力容器の胴フ
ランジ部の検査も行われる。
に、原子炉圧力容器1の胴フランジ2の円周方向に沿っ
て配列されたスタッドボルト3を取り外した状態でスタ
ッドボルト3のネジ穴4周囲のリガメント(特に、ネジ
穴4のネジ部)及び胴フランジ2と圧力容器胴部1aと
の溶接部5の亀裂等の傷の有無を超音波探傷法で検査す
ることになるが、従来は、胴フランジ1にスタッドボル
ト2で締結されている蓋を取り外して原子炉ウエル内に
張水する前かまたは定期点検終了後水を抜いて蓋を取付
ける前に原子炉ウエル内のバルクヘッド上から作業者が
手動で上記ネジ孔と溶接部の検査を行っていた。
炉圧力容器の胴フランジ部の検査は定期的に必ず行わな
ければならず、また、手動で作業員が直接行うため、そ
の検査は張水されない原子炉ウエル内で行わなければな
らず、作業者が被曝するという問題があり、これらの問
題を解決するための手段が望まれていた。
されたもので、その目的は、張水した状態の原子炉ウエ
ル内において、遠隔操作でスタッドボルトのネジ孔のリ
ガメント及び胴フランジと胴部の溶接部の検査を行うこ
とのできる原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置を提
供することにある。
に本発明は、原子炉圧力容器の胴フランジの円周方向に
配列されたスタッドボルトのネジ穴周囲のリガメント及
び上記胴フランジと上記圧力容器胴部との溶接部を検査
する原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置において、
上記胴フランジ上面に着座する移動台の下部に胴フラン
ジの内外側面に沿って転動する走行ローラとクランプロ
ーラを設け、上記移動台の下部に上記ネジ穴芯位置を検
出する穴芯検出センサを設け、上記移動台に、胴フラン
ジの径方向に移動可能な回転ケースを設けると共に、そ
の回転ケースの下面に上記ネジ穴のリガメントを検査
し、かつ、胴フランジと胴部との溶接部を検査する超音
波探触子を設けて構成されたものである。
た移動台を移動させる場合には、走行ローラとクランプ
ローラ間で胴フランジを内外側面から把持しながら走行
ローラで移動させるので、移動台は胴フランジの円周に
沿って移動することができる。
査すべきスタッドボルトのネジ穴芯位置に回転ケースを
位置決めした後、回転ケースで探触子をネジ穴の円周に
沿って移動させてネジ穴のリガメントの検査を行い、さ
らに、回転ケースを胴フランジの径方向に移動させつつ
移動台を胴フランジの円周方向に移動させながら探触子
で胴フランジと胴部との溶接部の検査を行えばよい。
作で自動的に行うことができるため、張水した状態の原
子炉ウエル内に本装置をクレーン等で吊り下げて胴フラ
ンジ部に着座させれば良く、被曝の恐れがなく安全に作
業がきる。
る。
ランジ部の探傷装置を説明するものであり、図4は上記
探傷装置が採用される原子炉格納容器を説明するもので
ある。
蓋が取り外された状態を示す)で、この原子炉圧力容器
1は原子炉格納容器6内に収容され、原子炉圧力容器1
の上端部には、上部蓋を取り付けるための胴フランジ2
が圧力容器胴部1aに溶接5で接合されており、その胴
フランジ2の上面には、その円周方向に多数のスタッド
ボルト3がネジ穴4に植設されて配列されている。
には、燃料交換等に使用されるホイスト8が走行自在に
設けられ、上記原子炉圧力容器1の上方にはバルクヘッ
ド9で区画された原子炉ウエル10が形成されると共
に、その原子炉ウエル10内には水が張られている。
傷装置で、この探傷装置11は、胴フランジ2上に着座
されると共に、トップスラブ7に設けられた遠隔制御ユ
ニット12にケーブル13を介して連結されており、ケ
ーブル13は、上記ホイスト8で探傷装置11を吊り降
す際に使用した吊りロープ14に沿って配線され、吊り
ロープ14の一端部は水面に浮上するフロート15に連
結されている。
うに、上記胴フランジ2の上面に着座する移動台16の
下部には胴フランジ2の内外側面に沿って転動する各一
対の走行ローラ22とクランプローラ24が設けられて
いる。
方向に横切る前後の横枠部材19と、これら横枠部材1
9間を連結する内側連結部材20と外側連結部材21と
で枠体状に形成され、各横枠部材19の外下端部には、
胴フランジ2の外側面に沿って転動する走行ローラ22
がそれぞれ設けられると共に、それら走行ローラ22を
回転駆動させるための走行モータ23が設けられ、各横
枠部材19の内端部には、胴フランジ2の内側面に沿っ
て転動するクランプローラ24が設けられると共に、そ
のクランプローラ24を回動させるためのクランプシリ
ンダ25が設けられている。
うに、横枠部材19上に回動軸26を介して回動自在に
設けられたほぼ三角形状のカム部材27の一端部に回転
自在に軸支され、カム部材27の他端部は上記クランプ
シリンダ25の先端部にピンで連結され、クランプロー
ラ24はクランプシリンダ25の伸縮で回動されるカム
部材27を介して上下方向に回動されるようになってい
る。
れには、移動台16の水平を保持して胴フランジ2上を
転動する一対のゴムローラ28が回転自在に設けられて
いる。
に、その下部が胴フランジ2の外周コーナに沿ってL字
状に形成され、胴フランジ2の上面及び外側面に対向す
る面のそれぞれには一対のマグネット29が設けられ、
それらマグネット29の一面は、胴フランジ2面に吸着
しないように所定の間隙をもって外側連結部材21に取
り付けられ、その吸着力で移動台16の浮き上がりを防
止するようになっている。
孔4位置を検出する穴芯検出センサ30が設けられる。
本実施例において、穴芯検出センサ30は、図1,図2
に示すように、一方の横枠部材19の下部に、胴フラン
ジ2に配列された各ネジ孔4の中心を結ぶ円弧31上に
位置するよう設けられ、検査すべきネジ孔4aの円周を
検出してその穴芯を検出し、移動台16をネジ孔4aの
検査位置に位置決めするようになっている。
可能な回転ケース32が設けられると共に、その回転ケ
ース32の下面には上記ネジ穴4aのリガメントを検査
し、かつ、上記胴フランジ2と圧力容器胴部1aとの溶
接部5を検査する探触子33が設けられる。
ように内外側連結部材20,21間に胴フランジ2の径
方向に掛け渡された回転自在なボールネジ34に、移動
ネジ部材35を介して移動自在に支持されており、ボー
ルネジ34は、その一端が上記内側連結部材20に軸支
されると共に、その他端部は上記外側連結部材21上に
立設された軸受部材36を挿通して軸支され、その先端
部は軸受部材36に支持された駆動モータ37に接続さ
れており、上記軸受部材35と内側連結部材20間に
は、上記回転ケース32の移動を案内する一対のガイド
ロット38がボールネジ33を挾んで平行に設けられて
いる。
39が回動自在に設けられると共に、回動レバー39の
先端部にはその下端部に上記探触子33を有する探触子
モジュール40が設けられ、探触子33は、その下端面
が胴フランジ2上面に当接されるよう上記探触子モジュ
ール40に昇降自在に設けられ、回転ケース32内に
は、上記回動レバー39を駆動させるための駆動モータ
41が設けられると共に、その駆動モータ41は歯車機
構42を介して上記回動レバー39を軸支する回転軸4
3に連結され、回動レバー39の回動で探触子33を上
記ネジ穴4の外周に沿って移動するようになっている。
なお、図3において、44は回転ケース32を径方向に
移動させる際、上記歯車機構42に係合して回転ケース
32の回転を阻止するクランプで、45はクランプ44
の係脱を操作するクランプレバーである。
された状態の原子炉ウエル10内に、ホイスト8で吊り
降ろされ(図中2点鎖線で示す)、胴フランジ2上に着
座される。
と外側の走行ローラ22で胴フランジ2を内外から把持
して移動台16を胴フランジ2上に固定するので、探傷
装置11を所定の位置に正確に着座させることができ
る。
ンジ2を把持しながら走行ローラ22を回転駆動すれ
ば、移動台16を胴フランジ2の円周に沿って移動させ
ることができ、また、マグネット29を設けたので、移
動中の移動台16の浮き上がりを防止することができ
る。
には、穴芯検出センサがネジ穴4の円周を検出してネジ
穴芯上に回転ケース32の回転軸43の軸心を位置させ
て位置決めするので、移動台16を検査すべきネジ穴4
a位置に正確に位置決めすることができ、探傷検査を行
う場合には、回転ケース32でネジ穴4aの円周に沿っ
て探触子33を移動させてネジ穴4aのリガメントの検
査を行った後、回転ケース32を胴フランジ2の径方向
に移動させつつ移動台16を長手方向に移動させれば胴
フランジ2と圧力容器胴部1aとの溶接部5の検査を行
うことができ、1個の探触子33で両方の検査を行うこ
とができる。
16の浮き上がりを防止しているので、正確な探傷検査
を行うことができる。
作及び探触子33による探傷検査は、トップスラブ7上
の遠隔制御ユニット12により自動的に遠隔操作される
ので、被曝することがない。
ーラとクランプローラを設け、かつ、穴芯検出センサを
設けたので、探傷装置を胴フランジの円周に沿って正確
に移動させることができると共に、検査すべきネジ穴位
置に正確に位置決めすることができる。
触子を設けたので、ネジ穴のリガメントの検査と、胴フ
ランジと圧力容器胴部との溶接部の検査を1個の探触子
で行うことができる。
査を遠隔自動操作で行うので、被曝することなく安全に
行うことができる。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 原子炉圧力容器の胴フランジの円周方向
に配列されたスタッドボルトのネジ穴周囲のリガメント
及び上記胴フランジと上記圧力容器胴部との溶接部を検
査する原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置におい
て、上記胴フランジ上面に着座する移動台の下部に胴フ
ランジの内外側面に沿って転動する走行ローラとクラン
プローラを設け、上記移動台の下部に上記ネジ穴芯位置
を検出する穴芯検出センサを設け、上記移動台に、胴フ
ランジの径方向に移動可能な回転ケースを設けると共
に、その回転ケースの下面に上記ネジ穴のリガメントを
検査し、かつ、胴フランジと胴部との溶接部を検査する
探触子を設けたことを特徴とする原子炉圧力容器胴フラ
ンジ部の探傷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33340793A JP3283132B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33340793A JP3283132B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07190993A JPH07190993A (ja) | 1995-07-28 |
JP3283132B2 true JP3283132B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=18265772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33340793A Expired - Fee Related JP3283132B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 原子炉圧力容器胴フランジ部の探傷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4634742B2 (ja) * | 2004-05-18 | 2011-02-16 | 株式会社東芝 | 原子炉内補修装置および原子炉内補修方法 |
JP6995028B2 (ja) * | 2018-08-22 | 2022-01-14 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 超音波探傷方法 |
KR101983951B1 (ko) * | 2018-10-17 | 2019-05-29 | 한전케이피에스 주식회사 | 스터드 홀 세척 장치 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33340793A patent/JP3283132B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07190993A (ja) | 1995-07-28 |
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