JP3282946B2 - 水希釈可能なオルガノポリシロキサン、及びそれを用いた組成物 - Google Patents

水希釈可能なオルガノポリシロキサン、及びそれを用いた組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオルガノポリシロキサン
に関し、特に、水希釈可能で、保存安定性に優れたオル
ガノポリシロキサン、及び、それを用いた組成物に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来から、シラノール基を架橋性官能基と
して含有するオルガノポリシロキサンはシリコーン樹
脂、塗料用ビヒクル、コーティング剤の原料、積層板や
充填材成型物のバインダーとして利用されている。シリ
コーン樹脂は、通常の状態では、固体か高粘度の液体で
あり、このままの状態で使用することは困難であるため
に、一般に、溶剤を用いて希釈し、低粘度の溶液として
使用される。
【0003】このようなシリコーン樹脂溶液は、結合材
として使用する場合の他の原材料とシリコーン樹脂との
分散性を良くすることによりその性能を十分に引き出す
ことができる他、スプレーやスピンコート塗装方法等に
用いる塗料用とした場合には、その溶液濃度を調整する
ことによって塗布後の塗膜の外観や膜厚を制御すること
ができる。従って、シリコーン樹脂を溶剤を用いて希釈
する作業はシリコーン樹脂を使用する上で極めて重要な
ものである。この場合、使用される溶剤としては、シリ
コーン樹脂が疎水性であるためや作業性の観点から、有
機溶剤が用いられる。
【0004】しかしながら、有機溶剤、特に非極性有機
溶剤は、自然環境や作業環境を悪化させるために、使用
が制限される方向にあるのみならず、火災等の危険性が
高いために設備規制や取扱上の制限もあるので製造コス
トが上昇するという欠点があった。そこで、有機溶剤の
使用を減らして上記の欠点を解決するために、水を用い
てシリコーン樹脂をエマルジョン化する方法や、シリコ
ーン樹脂を変性して水溶性化する方法等が検討されてき
た。
【0005】上記のエマルジョン化する方法はシリコー
ン樹脂を改質せずにそのまま使用することができるとい
う利点はあるものの、安定なエマルジョンを製造するに
は低粘度の樹脂溶液が必要となるので有機溶剤の使用量
が比較的多くなる上、エマルジョンを安定化するために
希釈する水の量には限界があり、また、乳化剤を使用す
ると、耐熱性、耐水性、耐候性等のシリコーン樹脂性能
に悪影響を与えるという欠点があった。
【0006】一方、シリコーン樹脂を水溶性化する方法
は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基等の親水性基
(水溶性基)を導入して樹脂を改質する必要があるため
に、これらの基を有する高価な原材料を使用しなければ
ならず、また、製造工程が煩雑となるので、製品の製造
コストが上昇するという欠点があった。更に、このよう
な水溶性基を多く導入すると、シリコーン樹脂の、耐熱
性、耐水性、耐候性等の樹脂性能が低下するという欠点
があった。
【0007】ところで、シリコーン樹脂に、その樹脂性
能を低下させずに水希釈性を付与する方法としては、親
水性のシラノール基の含有量を多くする方法がある。し
かしながら、現在市販されているシリコーン樹脂の殆ど
はシラノール基含有量が5重量%以下である。従って、
このようなシリコーン樹脂は、水希釈性が不十分である
ので、有極性の親水性有機溶剤を併用すると共に、シリ
コーン樹脂中の有機置換基の種類や含有率を制限しなけ
れば実用的な水希釈性樹脂として使用することができな
い。
【0008】また、シラノール基を多く含有する従来の
シリコーン樹脂は、シリコーン系ハードコート剤の成分
として利用されているものの、極めて低分子であり、縮
合して容易に高分子量化するために保存安定性が悪く、
低温保存が必要である上保存期間が短いという欠点があ
った。このように、水希釈性を付与するに十分なシラノ
ール基を含み、保存安定性も高いシリコーン樹脂である
水希釈可能なオルガノポリシロキサンは未だ得られてい
ない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等は
シラノール基を含むオルガノポリシロキサンについて鋭
意研究した結果、特定の加水分解縮合反応によって得ら
れる、シラノール基を含有する特定の構造単位を特定量
含有する、特定の平均重合度のオルガノポリシロキサン
が水希釈性も良好である上保存安定性にも優れていると
いうことを見出し本発明に到達した。
【0010】従って、本発明の第1の目的は、水希釈性
が良好である上保存安定性にも優れたオルガノポリシロ
キサンを提供することにある。本発明の第の目的は、
水希釈性が良好である上保存安定性にも優れた水希釈或
いは水分散されたオルガノシロキサン組成物を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の諸目的
は、オルガノアルコキシシラン及び/ 又はオルガノアル
コキシシロキサンを加水分解縮合することにより得られ
る平均重合度が5〜100のオルガノポリシロキサンで
あって、該オルガノポリシロキサンが、シラノール基を
含有し、下記化2で表される構造単位の中から選択され
る何れかの構造単位を、一分子中に20〜80モル%有
すると共に、前記加水分解縮合反応が、酸性イオン交換
樹脂の存在下で原料中の加水分解性置換基を加水分解す
るのに必要な水の理論量の1.0倍以下の水を混合して
第一段階目の加水分解縮合反応を行わせた後、更に水を
追加して第二段階回目の加水分解縮合反応をさせ、次い
でイオン交換樹脂を反応系から除去してオルガノポリシ
ロキサンを製造する方法であって、第一段階目及び第二
段階目で使用した水の合計量が、前記原料中の加水分解
性置換基を全て加水分解するのに必要な水の理論量の
0.6倍以上であることを特徴とする水希釈可能なオル
ガノポリシロキサン、及びその製造方法並びにそれを用
いた組成物によって達成された。
【0012】本発明の水希釈可能なオルガノポリシロキ
サンは、オルガノアルコキシシラン及び/ 又はオルガノ
アルコキシシロキサンを加水分解縮合することにより得
られる平均重合度が5〜100のオルガノポリシロキサ
ンであることが必要である。平均重合度が5未満である
と、後述するオルガノポリシロキサン組成物とした場合
の保存安定性が悪くなり、100を越えると水希釈性が
低下する。特に好ましい平均重合度は5〜50である。
【0013】本発明の水希釈可能なオルガノポリシロキ
サンは、前記化2で表される、シラノール基を含有する
構造単位の中から選択される何れかの構造単位を一分子
中に20〜80モル%有するオルガノポリシロキサンで
ある。20モル%未満では水希釈性が十分でなく、80
モル%を越えると保存安定性が悪くなる。好ましくは、
20〜60モル%である。上記化2中のR及びR’は、
それぞれハロゲン原子置換又は非置換の炭素原子数が1
0以下のアルキル基、アルケニル基又はアリール基であ
る。
【0014】R及びR’の具体的例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、デシ
ル基等のアルキル基、CF3CH2CH2 −等のパーフロロアル
キル基、ビニル基、プロペニル基等のアルケニル基、フ
ェニル基等のアリール基が挙げられるが、これらの中で
も、メチル基及びフェニル基が好ましい。Xは水素原
子、ハロゲン原子置換又は非置換の炭素原子数が6以下
のアルキル基、アルケニル基、アリール基、又はシロキ
サン結合を形成する結合残基である。
【0015】Xの好ましい具体例としては、水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基等のアルキル基、下記化3で表されるシロキサン
結合を形成する結合残基等があげられる。
【化3】 前記化2で表され構造単位の他の残りの構造単位とし
ては、下記化4で表される構造単位を挙げることができ
る。
【化4】 上記化3中のR、並びに化4中のX’、R及びR’は前
記化2中の、R及びR’と同じものである。
【0016】このようなオルガノポリシロキサンは、架
橋性と親水性の両方の性質を有するシラノール基を多く
含有しているので、水希釈性及び水分散性を有すると共
に、耐熱性、耐水性、耐候性等のシリコーン樹脂性能に
優れる。このようなオルガノポリシロキサンであれば、
本発明のオルガノポリシロキサンは、分子中に鎖状、分
枝状、或いは環状のシロキサン骨格を含んでいても良
い。
【0017】本発明の水希釈可能なオルガノポリシロキ
サンの分子量分布の分散度(重量平均分子量:Mw)/
(数平均分子量:Mn)が1.1〜2.5であることが
好ましい。分子量分布(Mw/Mn)が1.1未満では
製造コストが高くなるので工業的に不利となり、2.5
を越えると、保存安定性が低下する。また、保存安定性
を確保する観点から、縮合反応性の高い3量体以下の分
子の平均含有率を5モル%以下とすることが好ましい。
【0018】尚、重量平均分子量(Mw)及び数平均分
子量(Mn)は、ゲルパーミエーション・クロマトグラ
フィー(GPC)を用いて容易に測定することができ
る。また、分子量分布の分散度(Mw/Mn)は1に近
づく程狭くなる。このような本発明のオルガノポリシロ
キサンは、シラノール基を多く含有するので、水希釈性
及び水分散性を有すると共に、耐熱性、耐水性、耐候性
等のシリコーン樹脂性能に優れる上、更に保存安定性に
も優れる。
【0019】本発明の水希釈可能なオルガノポリシロキ
サンは、オルガノアルコキシシラン及び/ 又はオルガノ
アルコキシシロキサンをイオン交換樹脂の存在下で加水
分解縮合させることによって製造することが好ましい。
上記のオルガノアルコキシシランとしては、例えば、テ
トラメチルシリケート、テトラエチルシリケート、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メ
チルトリイソプロポキシシラン、ジメチルジメトキシシ
ラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジイソプロ
ポキシシラン、トリメチルメトキシシラン、フェニルト
リメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフ
ェニルジメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン等を挙げることができ
る。
【0020】前記オルガノアルコキシシロキサンとして
は、上記オルガノアルコキシシランの部分加水分解物を
挙げることができる。尚、これらの化合物に、加水分解
性基としてオキシム基やプロペノキシ基を持つものを併
用しても良い。
【0021】前記イオン交換樹脂は、加水分解縮合反応
触媒として作用するものであるが、耐磨耗性、耐溶剤性
及び耐熱性の高い、スルホン基やカルボキシル基などの
酸性のイオン交換基を持つ陽イオン交換樹脂を使用する
ことが好ましい。塩基性の、スチレン系イオン交換樹脂
等も使用することができるが、加水分解速度が遅く、シ
ラノール基を不安定化する恐れがある。
【0022】イオン交換樹脂の形状は、反応終了後、濾
過等によって迅速かつ容易に反応系から除去することが
できるものであることが好ましく、特に、反応効率を極
端に低下させない程度の大きさの、多孔質かつ球状であ
ることが好ましい。イオン交換樹脂の孔径や空孔率は、
イオン交換基の含有率や反応性を決める上で重要な要素
であるが、使用するオルガノアルコキシシランや溶剤の
種類により反応性が大きく異なるので、使用する系に応
じて適宜決めれば良い。
【0023】イオン交換樹脂の使用量は、原料のオルガ
ノアルコキシシラン及び/又はその部分加水分解縮合物
であるオルガノアルコキシシロキサンに対し0.01〜
10重量%であることが好ましい。0.01重量%未満
では反応終了までに時間がかかりすぎ、10重量%を越
えると製造コストが高くなる。
【0024】本発明の水希釈可能なオルガノポリシロキ
サンは、特に、オルガノアルコキシシラン及びその部分
加水分解縮合物であるオルガノアルコキシシロキサンを
原料とし、加水分解縮合触媒としての酸性イオン交換樹
脂の存在下、該原料中の加水分解性置換基を加水分解す
るのに必要な水の理論量の1.0倍以下の水を混合して
第一段階目の加水分解縮合反応を行わせた後、前記水と
合計した水の量が、少なくとも前記水の理論量の0.6
倍以上となるように更に水を追加して第二段階回目の加
水分解縮合反応をさせた後、イオン交換樹脂を反応系か
ら除去することによって製造することが好ましい。
【0025】このように加水分解縮合反応を二段階に分
けるのは、イオン交換樹脂触媒による加水分解縮合反応
の進行が反応系内の水の量により変化するためである。
即ち、反応系内に水が多量に存在すると、加水分解反応
速度は高いが、縮合反応速度が低く、反応系内の水の量
が少ないと加水分解反応速度は低下し逆に縮合反応速度
が高くなる。従って、この現象を利用してオルガノポリ
シロキサンの構造を制御することができる。
【0026】即ち、第一段階目の加水分解縮合反応にお
いては、加水分解性置換基を加水分解するのに必要な理
論量の1.0倍以下の水を、例えば、オルガノアルコキ
シシロキサンに対して混合すると、未反応の水が残ら
ず、縮合反応が比較的速く進行する。そこで、この段階
で目標とする分子量に近いオルガノポリシロキサンの骨
格を作り上げることができる。
【0027】この場合の好ましい水の使用量は理論量の
0.3〜0.8倍である。0.3倍未満であると、未反
応の加水分解性基が多いため、得られるオルガノポリシ
ロキサンの分子量が大きくならず、最終的にモノマーと
して残るものが増えてくる。一方、0.8倍を越えると
シラノール基の縮合により生成する水が縮合反応の進行
を遅らせるので、目的とする分子量になるまでの反応時
間が長くなる。1.0倍を超えると必要な反応時間がさ
らに長くなるので工業的に不利である。従って、比較的
分子量の大きいものを得る場合には、水の使用量は0.
5〜0.7倍とすることが好ましい。
【0028】第二段階目の加水分解縮合反応において
は、出来るだけ多量のシラノール基を生成させるため
に、水の使用量は、全ての加水分解性基の加水分解縮合
反応が終了しても水が残る量とする必要がある。従っ
て、高シラノール基含有のオルガノポリシロキサンを製
造するための水の全使用量としては、少なくとも加水分
解性置換基を加水分解するのに必要な理論量の0.6倍
が必要となる。
【0029】0.6倍未満では、得られるオルガノポリ
シロキサンのシラノール基含有量が少なすぎるので水分
散性が低下する。この段階における目的は、第一段階目
の加水分解縮合反応で残った未反応の加水分解性基を全
てシラノール基に変えることであるので、特に、水の全
使用量は0.8〜1.5倍であることが好ましい。0.
8倍未満では縮合反応が進むため分子量の制御が難し
く、1.5倍を越えると加水分解反応が遅くなる。
【0030】第一段階目及び第二段階目の加水分解縮合
反応は、通常0〜150℃で1〜24時間行われる。反
応に際しては、得られるオルガノポリシロキサンの分子
量やシラノール基の量を補助的に制御するために、メタ
ノール、イソプロパノール等のアルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチルな
どのエステル類、ヘキサンなどの炭化水素類、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族類等の有機溶剤を使用するこ
ともできる。
【0031】この場合、シラノール基を多く残す観点か
ら、極性有機溶剤を使用することが好ましい。反応の停
止は、イオン交換樹脂を濾過等の方法で、反応系から除
去することによって行う。更に、本発明の製造方法にお
いては、必要に応じて、シラノール基の安定化のために
弱酸性化合物や緩衝剤等を添加しても良い。この場合、
pHは2〜7となるようにすることが好ましい。このよ
うにして得られた本発明のオルガノポリシロキサンは溶
液状態であるので、このまま使用しても良いが、減圧蒸
留等の方法により適当な濃度に濃縮、あるいは固形化し
て使用しても良い。また、水溶液として使用しても良
い。
【0032】本発明のオルガノポリシロキサンは水希釈
或いは水分散されたオルガノポリシロキサン組成物とし
て使用することが好ましく、特に、本発明のオルガノポ
リシロキサン30〜90重量%及び水10〜70重量%
からなると共に、pHが2〜3に調整されたオルガノポ
リシロキサン組成物とすることが好ましい。本発明のオ
ルガノポリシロキサンが30重量%未満では、使用した
場合の樹脂性能が悪くなり、90重量%を越えると組成
物の水希釈性が低下する。
【0033】この場合においても、本発明のオルガノポ
リシロキサンとしては、製造されたものをそのまま使用
することができることは当然である。本発明の水希釈或
いは水分散されたオルガノポリシロキサン組成物は、特
に、前記水の一部を水と混合可能な極性有機溶媒で置換
した水系溶剤を用いたオルガノポリシロキサン組成物で
あることが好ましい。
【0034】上記の水と混合可能な極性有機溶媒の具体
例としては、メタノール、イソプロパノールなどのアル
コール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン
類、酢酸などのカルボン酸類、酢酸エチルなどのエステ
ル類、THF、ジエチルエーテルなどのエーテル類が揚
げられる。このような極性有機溶剤の水に対する置換量
は9〜69重量%であることが好ましい。9重量%未満
では水希釈性が不足し、69重量%を超えるとコスト高
となる上、環境上からも好ましくない。
【0035】本発明においては、組成物の保存安定性を
良好とする観点から、本発明のオルガノポリシロキサン
30〜90重量%、及び溶媒としての、水溶性極性有機
溶剤9〜69重量%並びに水61〜1重量%からなるオ
ルガノポリシロキサン組成物とすることが特に好まし
い。水の使用量が1重量%未満では組成物の保存安定性
が不十分となり、61重量%を越えると、オルガノポリ
シロキサンの分散安定性が低下する。
【0036】使用する水は特に限定されるものではな
く、オルガノポリシロキサンの製造の際に過剰分として
残留したものも含まれる他、水道水等も使用することが
できるが、組成物の保存安定性を良好とする観点から、
pHが2以下又は8以上の水であることが好ましい。ま
た、金属イオン含有率の低い水を使用することが好まし
く、特に、イオン交換水や蒸留水を使用することが好ま
しい。
【0037】水の存在は、シラノール基の縮合を防止
し、オルガノポリシロキサン組成物の保存安定性を向上
させる作用を有するものであるので、特に、平均分子量
が小さくシラノール基を多く含有する樹脂を使用する場
合には効果的である。また、後記するpH調整剤として
用いられる弱酸性化合物や緩衝剤の多くは水溶性である
ので、これらの化合物をオルガノポリシロキサン組成物
中で安定に分散させる作用も有する。
【0038】本発明の組成物は、水で希釈されたときの
安定性を向上させる観点から、シラノール基が安定であ
るpHが2〜7に調整されていることが好ましい。この
ようにすると、オルガノポリシロキサンがシラノール基
やアルコキシ基等の官能基を多く含有していても、水で
希釈されたときの安定性が向上する。上記組成物におけ
るpHの調整方法は特に限定されるものではなく、弱酸
性の化合物や緩衝剤等のpH調整剤を添加する等、公知
の方法を使用することができる。
【0039】上記のpH調整剤としては、酢酸、クエン
酸、乳酸、マレイン酸等のカルボン酸、炭酸、リン酸等
の弱酸やそのアンモニウム塩等の塩、緩衝剤としてはカ
ルボン酸及びその塩、炭酸水素塩及び酸、リン酸及びそ
の塩等の、公知のものを挙げることができる。このよう
なpH調整剤の使用量は希釈水の種類や混合比率等によ
って異なり、組成物の塗布膜の外観不良やシリコーン樹
脂性能に悪影響を与えない範囲で、適宜決定することが
できるが、通常、シリコーン樹脂100重量部に対して
0.001〜0.1重量部である。
【0040】pH調整剤の添加は、組成物内に均一に溶
解させることによって行えば良いが、作業性の観点か
ら、該調整剤を溶解した水溶液を添加混合することによ
って行うことが好ましい。尚、相当量の弱酸や緩衝剤が
組成物中に含まれる場合には、更にpH調整剤を添加す
る必要はない。
【0041】本発明のオルガノポリシロキサン組成物に
は、保存安定性や分散性に悪影響しない範囲で、保存安
定剤、レベリング剤、顔料、染料その他一般に使用され
る添加剤を使用することもできる。
【0042】
【発明の効果】本発明の水希釈可能なオルガノポリシロ
キサンは、シラノール基を特定量含有する特定の分子量
のオルガオポリシロキサンであり、耐熱性、耐水性、耐
候性等の樹脂性能を低下させるような成分を全く含まな
いので、適当量の水を共存させることにより、樹脂性能
の低下がない上、水希釈性及び保存安定性に優れる組成
物となる。
【0043】本発明のオルガノポリシロキサンは、触媒
として反応系から除去することが容易なイオン交換樹脂
を使用して製造される上、使用する水の量によって反応
制御されるので、加水分解縮合触媒を反応系内に溶解
させた後中和剤を添加して反応を停止させる等の触媒の
除去が困難な従来方法に比べ、分子量分布が狭く保存安
定性に優れる上、水希釈可能なオルガノポリシロキサン
である。
【0044】本発明の水希釈可能なオルガノポリシロキ
サン組成物は、非極性有機溶剤を使用しないので環境性
に優れる。また、保存安定性に優れる上架橋密度が高く
硬い硬化被膜を形成することができるので、高硬度コー
ティング剤として好適である。
【0045】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0046】実施例1.メチルトリメトキシシラン13
6g(1 モル)、酸性イオン交換樹脂(ピューロライト
CT−169:ピューロライト・インターナショナル社
製の商品名)0.3g(0.2重量%)を1リットルの
フラスコに仕込み、40℃で撹拌しながらイオン交換水
32g(1.78モル)を1 時間掛けて滴下混合し、反
応させた。更に、40℃で1 時間撹拌しながら熟成し、
第一段階目の反応を終了させた。次に、引き続き40℃
で撹拌しながらイオン交換水16g(0.89モル)を
加え、40℃で2時間撹拌しながら熟成し、第二段階目
の反応を終了させた。
【0047】次いで、得られた反応液を濾紙を使用して
自然濾過し、反応系からイオン交換樹脂を除去して不揮
発成分が40重量%のオルガノポリシロキサンのメタノ
ール水溶液を得た。得られたオルガノポリシロキサンの
数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)をG
PCを用いて測定したところ、分子量分布の分散度(Mw
/Mn )は1.6と狭いものであった。また、平均重合度
は12であり、3量体以下の成分は含まれていなかっ
た。得られたオルガノポリシロキサンの29Si NMRを測定
した結果は図1に示した通りである。
【0048】図1中の化学シフト(1) δ= -46 〜-47ppm
のシグナルは下記化5で表される構造単位中の水酸基と
結合したケイ素原子、(2) δ= -55 〜-58ppmのシグナル
は下記化6で表される構造単位中の水酸基と結合したケ
イ素原子に由来する。
【化5】
【化6】
【0049】また、化学シフトが(3) δ= -53 〜-55ppm
のシグナルは下記化7で表される構造単位中の水酸基を
持たないケイ素原子、(4) δ= -62 〜-68ppmのシグナル
は下記化8で表される構造単位中の水酸基を持たないケ
イ素原子に由来する。
【化7】
【化8】 尚、前記化5〜8中のXは結合残基を各示す。
【0050】(1) 及び(2) と(3) 及び(4) のシグナルの
強度比から、水酸基を有する前記化5及び化6の構造単
位と水酸基を持たない前記化7及び化8の構造単位の存
在比を求めたところ35:65であった。この結果から、シ
ラノール基を含有する構造単位はオルガノポリシロキサ
ン1分子中に35モル%含有されていることが判明し
た。この率から算出されるシラノール基の量は7.8重
量%(対レジン固形分)であった。次に、得られたオル
ガノポリシロキサンを完全に脱水し、グリニヤール法で
定量したところ、シラノール基の量は7.2重量%(対
レジン固形分)であった。この結果は、上記の29Si NMR
の測定結果とよく一致した。
【0051】実施例2.フェニルトリメトキシシラン1
98g(1 モル)及び酸性イオン交換樹脂(ピューロラ
イトCT−169)2g(1.0重量%)を1リットル
のフラスコに仕込み、40℃で撹拌しながら、イオン交
換水27g(1.5モル)を1 時間掛けて滴下混合し、
反応させた。更に、40℃で4時間撹拌しながら熟成し
第一段階目の反応を終了させた。次に、引き続き40℃
で撹拌しながらイオン交換水15g(0.83モル)を
加え、40℃で4時間撹拌しながら熟成し、第二段階目
の反応を終了させた。
【0052】次いで、得られた反応液を濾紙を使用して
自然濾過し、反応系からイオン交換樹脂を除去して不揮
発成分が40重量%のオルガノポリシロキサンのメタノ
ール水溶液を得た。得られたオルガノポリシロキサンの
数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)をG
PCを用いて測定したところ、分子量分布の分散度(Mw
/Mn )は1.1と狭いものであった。また、平均重合度
は5であり、3量体以下の成分は含まれていなかった。
【0053】得られたオルガノポリシロキサンの29Si N
MRを測定した結果は図2に示した通りである。図2中の
化学シフト(1) δ= -60 〜-63ppmのシグナルは下記化9
で表される構造単位中の水酸基と結合したケイ素原子、
(2) δ= -68 〜-73ppmのシグナルは下記化10で表され
る構造単位中の水酸基と結合したケイ素原子に由来す
る。
【化9】
【化10】
【0054】化学シフトが(3) δ= -66 〜-68ppmのシグ
ナルは下記化11で表される構造単位中の水酸基を持た
ないケイ素原子、(4) δ= -74 〜-82ppmのシグナルは下
記化12で表される構造単位中の水酸基を持たないケイ
素原子に由来する。
【化11】
【化12】
【0055】尚、前記化9〜12中のXは結合残基を各
示す。水酸基を有する前記化9及び化10の構造と水酸
基を持たない前記化11及び化12構造の存在比は、
(1) 及び(2) と(3) 及び(4) のシグナルの強度比から、
50:50であった。この結果から、シラノール基を含有す
る構造単位はオルガノポリシロキサン一分子中に50モ
ル%含有されていることが判明した。この率から算出さ
れるシラノール基の量は6.3重量%(対レジン固形
分)であった。次に、得られたオルガノポリシロキサン
を完全に脱水し、グリニヤール法で定量したところ、シ
ラノール基の量は6.0重量%(対レジン固形分)であ
った。この結果は、上記の29Si NMRの測定結果とよく一
致した。
【0056】比較例1.メチルトリメトキシシラン13
6g(1 モル)及びメタノール100gを1リットルの
フラスコに仕込み、5℃で撹拌しながら0.05重量%
塩酸水溶液81g(水として4.5モル)を30分間掛
けて滴下混合し、反応させた。更に、5℃で1時間撹拌
しながら熟成した後、0.5重量%酢酸ナトリウム水溶
液18g(水として1モル)を加えて反応を停止させ
て、不揮発成分が25重量%のオルガノポリシロキサン
のメタノール・水溶液を得た。
【0057】得られたオルガノポリシロキサンの数平均
分量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)をGPCを用
いて測定したところ、分子量分布の分散度(Mw/Mn )は
2.7と広いものであった。また、平均重合度は4であ
り、3量体以下の成分が構造体単位として15モル%含
まれていた。得られたオルガノポリシロキサンを実施例
1の場合と同様にして、29Si NMRの測定を行った。結果
は以下の通りであった。
【0058】得られた前記(1) 及び(2) と(3) 及び(4)
のシグナルの強度比から、水酸基を有する前記化5及び
化6の構造と水酸基を持たない前記化7及び化8の構造
の存在比を求めたところ38:62であった。この結果か
ら、シラノール基を含有する構造単位はオルガノポリシ
ロキサン1分子中に38モル%含有されていることが判
明した。この率から算出されるシラノール基の量は8.
5重量%(対レジン固形分)であった。次に、得られた
オルガノポリシロキサンを完全に脱水し、グリニヤール
法で定量したところ、シラノール基の量は8.5重量%
(対レジン固形分)であった。この結果は、上記の29Si
NMRの測定結果とよく一致した。
【0059】比較例2.メチルトリメトキシシラン13
6g(1 モル)及びトルエン100gを1リットルのフ
ラスコに仕込み、40℃で撹拌しながら2.0重量%塩
酸水溶液41g(水として2.23モル)を1時間掛け
て滴下混合し、反応させた。更に、40℃で1時間撹拌
しながら熟成した後、10重量%硫酸ナトリウム(芒
硝)水溶液100g加えて10分撹拌後静置して水相を
分離除去する水洗浄操作を3回繰り返して反応を停止さ
せた。
【0060】得られたオルガノポリシロキサン溶液を5
0℃、50mmHgの圧力条件下で減圧蒸留し、メタノール
及びトルエンを除去した後濾過し、不揮発分が50重量
%のオルガノポリシロキサン溶液を得た。得られたオル
ガノポリシロキサンの数平均分量(Mn)及び重量平均
分子量(Mw)をGPCを用いて測定したところ、分子
量分布(Mw/Mn )は2.6と広いものであった。また、
平均重合度は20であり、3量体以下の成分が構造体単
位として2モル%含まれていた。
【0061】得られたオルガノポリシロキサンの29Si N
MRを実施例1の場合と同様にして測定を行った。結果は
以下の通りであった。得られた前記(1) 及び(2) と(3)
及び(4) のシグナルの強度比から、水酸基を有する前記
化5及び化6の構造と水酸基を持たない前記化7及び化
8構造の存在比を求めたところ19:81であった。この結
果から、シラノール基を含有する構造単位はオルガノポ
リシロキサン1分子中に19モル%含有されていること
が判明した。この率から算出されるシラノール基の量は
4.7重量%(対レジン固形分)であった。次に、得ら
れたオルガノポリシロキサンを完全に脱水し、グリニヤ
ール法で定量したところ、シラノール基の量は4.1重
量%(対レジン固形分)であった。この結果は、上記の
29Si NMRの測定結果とよく一致した。
【0062】実施例3.実施例1で得られたオルガノポ
リシロキサン溶液を50℃、50mmHgの圧力条件下で減
圧蒸留してメタノール及び水を除去し、不揮発分が60
重量%となるまで濃縮した後、メタノール100gを加
えて更に同じ条件で減圧濃縮を2回繰り返して不揮発分
が60重量%のメタノール溶液を得た。
【0063】実施例4.実施例1で得られたオルガノシ
ロキサン溶液にイオン交換水100gを加えて50℃、
50mmHgの圧力条件下で減圧蒸留してメタノール及び水
を除去し、不揮発分が60重量%となるまで濃縮した
後、水100gを加えて同じ条件で更に減圧濃縮を2回
繰り返し、不揮発分が60重量%の水溶液を得た。
【0064】実施例5.実施例2で得られたオルガノシ
ロキサン溶液にイオン交換水100gを加えて50℃、
50mmHgの圧力条件下で減圧蒸留してメタノール及び水
を除去し、不揮発分が95重量%のメタノール水溶液を
得た。
【0065】実施例6〜15及び比較例3並びに4.表
1に示した成分及び配合量で混合し、25℃で1 時間撹
拌してオルガノポリシロキサン組成物を調製した。調製
したオルガノポリシロキサン組成物を、以下に示す方法
で評価した。結果は表1に示した通りである。
【0066】
【表1】
【0067】評価方法 外 観:濁度計(ダイレクト・リーデイング・ヘイズ
・メータ:株式会社東洋精機製作所製)及び光路長が1
0mmの測定セルを用い、液の濁度を測定して組成物の
外観を以下の基準で評価した。 濁度が5 %以下で透明なもの: ○ 濁度が5 %を越えて濁りのあるものや相分離を起こして
いるもの: ×
【0068】希釈性:シリコーン樹脂の濃度が20重
量%となるようにイオン交換水で希釈し、以下の基準で
評価した。 外観に変化のないもの: ○ 濁りや分離が起きたもの: ×
【0069】pH:pHメータを用い、シリコーン樹
脂濃度が30重量%となるようにイオン交換水で希釈し
たときの組成物のpHを測定した。
【0070】安定性:シリコーン樹脂濃度が30重量
%となるようにイオン交換水で希釈した組成物を、密閉
状態で、25℃、1ヶ月間保存した。 外観に変化のないもの: ○ 濁りや分離が起きたもの: × 更に、密閉化後、25℃で三ヶ月保存した後でも外観に
変化のないものを◎とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたオルガノポリシロキサンの
29Si NMR図である。
【図2】実施例2で得られたオルガノポリシロキサンの
29Si NMR図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉沢 政博 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所 内 (72)発明者 山谷 正明 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所 内 (56)参考文献 特開 平1−111709(JP,A) 特開 昭63−304028(JP,A) 特公 昭34−9895(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/16 C08G 77/06 C08L 83/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノアルコキシシラン及び/ 又はオ
    ルガノアルコキシシロキサンを加水分解縮合することに
    より得られる平均重合度が5〜100のオルガノポリシ
    ロキサンであって、該オルガノポリシロキサンが、シラ
    ノール基を含有し、下記化1で表される構造単位の中か
    ら選択される何れかの構造単位を、一分子中に20〜8
    0モル%有すると共に、前記加水分解縮合反応が、酸性
    イオン交換樹脂の存在下で原料中の加水分解性置換基を
    加水分解するのに必要な水の理論量の1.0倍以下の水
    を混合して第一段階目の加水分解縮合反応を行わせた
    後、更に水を追加して第二段階目の加水分解縮合反応を
    させ、次いでイオン交換樹脂を反応系から除去してオル
    ガノポリシロキサンを製造する方法であって、第一段階
    目及び第二段階目で使用した水の合計量が、前記原料中
    の加水分解性置換基を全て加水分解するのに必要な水の
    理論量の0.6倍以上であることを特徴とする水希釈可
    能なオルガノポリシロキサン; 【化1】 但し、上記化1中のR及びR’はそれぞれハロゲン原子
    置換又は非置換の炭素原子数が10以下のアルキル基、
    アルケニル基又はアリール基であり、Xは水素原子、ハ
    ロゲン原子置換又は非置換の炭素原子数が6以下のアル
    キル基、アルケニル基、アリール基、又はシロキサン結
    合を形成する結合残基である。
  2. 【請求項2】 オルガノポリシロキサンの分子量分布の
    分散度(重量平均分子量:Mw)/(数平均分子量:M
    n)が1.1〜2.5である、請求項1に記載された水
    希釈可能なオルガノポリシロキサン。
  3. 【請求項3】 請求項1又2に記載されたオルガノポリ
    シロキサン30〜90重量%及び水10〜70重量%か
    らなると共に、pHが2〜7に調整されたことを特徴と
    する、水希釈或いは水分散されたオルガノポリシロキサ
    ン組成物。
  4. 【請求項4】 水の一部を水と混合可能な極性有機溶媒
    に置換した、請求項3に記載された水希釈或いは水分散
    されたオルガノポリシロキサン組成物。
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