JP3282618B2 - 含フッ素1,4−ジ置換ピペリジン誘導体の新規製造中間体 - Google Patents

含フッ素1,4−ジ置換ピペリジン誘導体の新規製造中間体

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JP3282618B2
JP3282618B2 JP2000027462A JP2000027462A JP3282618B2 JP 3282618 B2 JP3282618 B2 JP 3282618B2 JP 2000027462 A JP2000027462 A JP 2000027462A JP 2000027462 A JP2000027462 A JP 2000027462A JP 3282618 B2 JP3282618 B2 JP 3282618B2
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久美子 川上
健二 大脇
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な含フッ素
1,4−ジ置換ピペリジン誘導体、その製造方法、それ
を含む医薬及びその医薬としての使用、特に各種の呼吸
器系疾患、泌尿器系疾患又は消化器系疾患の治療又は予
防のための使用に関する。
【0002】
【従来の技術】ムスカリン受容体への拮抗は気管支拡
張、胃腸運動抑制、酸分泌抑制、口渇、散瞳、膀胱収縮
抑制、発汗減少、頻脈等の作用を引き起こすことが古く
から知られている[Basic and Clinic
al Pharmacology4th Ed.,(A
PPLETON & LANGE) PP83−PP9
2,(1989)及びDrug News & Per
spective,5(6),PP345−PP352
(1992)等参照]。
【0003】近年、ムスカリン受容体には少なくとも3
種のサブタイプが存在し、M1受容体は主に脳に、M2
容体は心臓等に、そしてM3受容体は平滑筋や腺組織に
存在することが明らかとなった。しかしながら、現在ま
でに数多く知られている既存のムスカリン受容体に拮抗
作用を有する化合物はいずれもこれら3種のサブタイプ
に対して非選択的に拮抗してしまう。そのため例えば、
呼吸器系疾患の治療剤又は予防剤として用いようとする
場合、口渇、悪心、散瞳等の副作用に加えて、特にM1
受容体に起因する痴呆等の中枢神経系及びM2受容体に
起因する心悸亢進等の心臓に関わる重篤な副作用が問題
となり、その改善が強く求められている。
【0004】本発明者らは、このような薬剤として、
1,4−ジ置換ピペリジン誘導体を開示した(PCT
WO96/33973参照)。しかし更に優れた薬剤の
創製が望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の公知化合物より更に優れた薬剤を創製することによ
り、高選択的ムスカリンM3受容体拮抗作用を有し、副
作用が少なく安全で有効な、ムスカリンM3受容体が関
与する疾患、例えば慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、
喘息及び鼻炎等の呼吸器系疾患;過敏性腸症候群、痙性
大腸炎、憩室炎及び消化器系平滑筋れん縮に伴う疼痛等
の消化器疾患;神経性頻尿、神経因性膀胱、夜尿症、不
安定膀胱、膀胱痙縮、慢性膀胱炎等の疾患における尿失
禁及び頻尿等の泌尿器系疾患;及び乗り物酔いの治療又
は予防剤を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式[I]
【0007】
【化1】 [式中、Arはアリ−ル基又は窒素原子、酸素原子及び
硫黄原子からなる群から選ばれる1〜2個のヘテロ原子
を有するヘテロアリール基(該アリ−ル基及びヘテロア
リ−ル基の環上の任意の1〜3個の水素原子は低級アル
キル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、水酸基、ニ
トロ基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、
低級アルコキシ基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基
で置換されていてもよい。)を表し、R1は任意の1〜
4個の水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい炭
素数3〜6個のシクロアルキル基を表し、R2は任意の
1〜6個の水素原子がフッ素原子で置換されていてもよ
い炭素数5〜15個の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素
基、アラルキル基、アリールアルケニル基又は窒素原
子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる1〜
2個のヘテロ原子を有するヘテロアリールアルキル基若
しくはヘテロアリールアルケニル基(該アラルキル基、
アリールアルケニル基、ヘテロアリールアルキル基及び
ヘテロアリールアルケニル基の環上の任意の1〜3個の
水素原子は低級アルキル基、トリフルオロメチル基、シ
アノ基、水酸基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニル
基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アミノ基又は低
級アルキルアミノ基で置換されていてもよい。)を表
し、そしてXはO又はNHを表す。但し、R1及びR2
中、少なくとも一つは、一以上のフッ素原子を有す
る。]で示される新規な含フッ素1,4−ジ置換ピペリ
ジン誘導体又はその薬学的に許容されうる塩を提供する
ものである。
【0008】本発明により提供される上記式[I]の化
合物は、有効な選択的ムスカリンM3受容体拮抗作用を
有しており、かつ、優れた経口活性、作用持続性及び体
内動態を示すことから、副作用が少なく安全であり、慢
性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息及び鼻炎等の呼吸
器系疾患;過敏性腸症候群、痙性大腸炎、憩室炎及び消
化器系平滑筋れん縮に伴う疼痛等の消化器疾患;神経性
頻尿、神経因性膀胱、夜尿症、不安定膀胱、膀胱痙縮、
慢性膀胱炎等の疾患における尿失禁及び頻尿等の泌尿器
系疾患;及び乗り物酔いの治療又は予防のために極めて
有用である。本発明は6−tert−ブチルオキシカル
ボニルアミノピリジン−2−メタノール、6−tert
−ブチルオキシカルボニルアミノピリジン−2−イルメ
チルメタンスルホネート、6−tert−ブチルオキシ
カルボニルアミノピリジン−2−イルメチルクロライド
又は6−tert−ブチルオキシカルボニルアミノピリ
ジン−2−イルメチルブロマイドに関する。
【0009】以下に、明細書において用いられる用語の
意味を記載し、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0010】「アリール基(該アリール基の環上の任意
の1〜3個の水素原子は低級アルキル基、トリフルオロ
メチル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、低級アルコキ
シカルボニル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、ア
ミノ基又は低級アルキルアミノ基で置換されていてもよ
い。)」とは未置換又は置換された炭素数6〜11個の
アリール基を意味し、例えば未置換又は上記の置換基で
置換されたフェニル基、ナフチル基等を挙げることがで
きる。
【0011】「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からな
る群から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を有するヘテロ
アリール基(該ヘテロアリール基の環上の任意の1〜3
個の水素原子は低級アルキル基、トリフルオロメチル
基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、低級アルコキシカル
ボニル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アミノ基
又は低級アルキルアミノ基で置換されていてもよ
い。)」とは、例えば未置換又は上記の置換基で置換さ
れた2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル
基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、2−チエニ
ル基、3−チエニル基、1−イミダゾリル基、2−イミ
ダゾリル基、4−イミダゾリル基、3−ピラゾリル基、
4−ピラゾリル基、2−フリル基、3−フリル基、2−
ピロリル基、3−ピロリル基、2−ピリミジニル基、4
−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、2−ピラジニ
ル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−
キノリニル基、2−ベンゾチエニル基又は2−インドリ
ル基等を挙げることができる。
【0012】「1〜4個の水素原子がフッ素原子で置換
されていてもよい炭素数3〜6個のシクロアルキル基」
としては、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1−フルオ
ロシクロプロピル基、1−フルオロシクロブチル基、1
−フルオロシクロペンチル基、1−フルオロシクロヘキ
シル基、2−フルオロシクロプロピル基、2−フルオロ
シクロブチル基、2−フルオロシクロペンチル基、2−
フルオロシクロヘキシル基、3−フルオロシクロブチル
基、3−フルオロシクロペンチル基、3−フルオロシク
ロヘキシル基、4−フルオロシクロヘキシル基、2,2
−ジフルオロシクロプロピル基、2,2−ジフルオロシ
クロブチル基、2,2−ジフルオロシクロペンチル基、
2,2−ジフルオロシクロヘキシル基、3,3−ジフル
オロシクロブチル基、3,3−ジフルオロシクロペンチ
ル基、3,3−ジフルオロシクロヘキシル基、4,4−
ジフルオロシクロヘキシル基、3,3,4,4−テトラ
フルオロシクロペンチル基、3,3,4,4−テトラフ
ルオロシクロヘキシル基、2,3ージフルオロシクロブ
チル基、2,3ージフルオロシクロペンチル基、3,4
ージフルオロシクロペンチル基、2,3ージフルオロシ
クロヘキシル基、3,4ージフルオロシクロヘキシル
基、2,2,3,3ーテトラフルオロシクロブチル基、
2,2,3,3ーテトラフルオロシクロペンチル基が挙
げられる。
【0013】「任意の1〜6個の水素原子がフッ素原子
で置換されていてもよい炭素数5〜15個の飽和又は不
飽和の脂肪族炭化水素基」とは、炭素数5〜15個の直
鎖状若しくは分岐状であり、例えば、任意の1〜6個の
水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい炭素数5
〜15個のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
シクロアルキリデンアルキル基、シクロアルキル環上の
任意の水素原子が低級アルキルで置換されていてもよい
シクロアルキルアルキル基、シクロアルキルアルケニル
基及びシクロアルキルアルキニル基並びにシクロアルケ
ニル環上の任意の水素原子が低級アルキルで置換されて
いてもよいシクロアルケニルアルキル基及びシクロアル
ケニルアルケニル基等を包含する。
【0014】そのような脂肪族炭化水素基としては、具
体的に例えば、2−メチルブチル基、3−メチルブチル
基、ペンチル基、ネオペンチル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、ヘ
キシル基、2−メチルヘキシル基、3−メチルヘキシル
基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、
2,4−ジメチルペンチル基、2−エチルヘキシル基、
4,5−ジメチルヘキシル基、4,4−ジメチルペンチ
ル基、ヘプチル基、4−メチルヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、
トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、3−
フルオロメチルブチル基、1ーフルオロペンチル基、4
ーフルオロペンチル基、5ーフルオロペンチル基、1,
1ージフルオロペンチル基、4,4ージフルオロペンチ
ル基、5,5,5ートリフルオロペンチル基、1,1,
4,4ーテトラフルオロペンチル基、1,1,5,5,
5ーペンタフルオロペンチル基、1ーフルオロヘキシル
基、5ーフルオロヘキシル基、6ーフルオロヘキシル
基、1,1ージフルオロヘキシル基、5,5ージフルオ
ロヘキシル基、6,6,6ートリフルオロヘキシル基、
1,1,5,5ーテトラフルオロヘキシル基、1,1,
6,6,6ーペンタフルオロヘキシル基、1ーフルオロ
ー4ーメチルペンチル基、2ーフルオロー4ーメチルペ
ンチル基、3ーフルオロー4ーメチルペンチル基、4ー
フルオロー4ーメチルペンチル基、4ーフルオロメチル
ペンチル基、1,1ージフルオロー4ーメチルペンチル
基、4ートリフルオロメチルペンチル基、5,5,5ー
トリフルオロー4ートリフルオロメチルペンチル基、
1,1ージフルオロー4ートリフルオロメチルペンチル
基、1,1,5ートリフルオロー4ーメチルペンチル
基、1ーフルオロー4ーメチルヘキシル基、4ーフルオ
ロー4ーメチルヘキシル基、5ーフルオロー4ーメチル
ヘキシル基、6ーフルオロ−4−メチルヘキシル基、
1,1ージフルオロー4ーメチルヘキシル基、5,5ー
ジフルオロー4ーメチルヘキシル基、4ートリフルオロ
メチルヘキシル基、6,6,6ートリフルオロー4ーメ
チルヘキシル基、6,6,6ートリフルオロー4ートリ
フルオロメチルヘキシル基、1,1ージフルオロー4ー
トリフルオロメチルヘキシル基、1,1ージフルオロー
6,6,6ートリフルオロー4ーメチルヘキシル基等の
未置換及びフッ素原子置換アルキル基;3−メチル−2
−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、
4−ペンテニル基、3−メチル−2−ペンテニル基、3
−メチル−3−ペンテニル基、4−メチル−2−ペンテ
ニル基、4−メチル−3−ペンテニル基、4−メチル−
4−ペンテニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル
基、4−ヘキセニル基、4−メチル−2−ヘキセニル
基、4−メチル−3−ヘキセニル基、4−メチル−4−
ヘキセニル基、5−メチル−2−ヘキセニル基、5−メ
チル−3−ヘキセニル基、5−メチル−4−ヘキセニル
基、5−メチル−2−ヘプテニル基、5−メチル−3−
ヘプテニル基、5−メチル−4−ヘプテニル基、5−メ
チル−5−ヘプテニル基、3,4−ジメチル−2−ペン
テニル基、3,4−ジメチル−3−ペンテニル基、4,
5−ジメチル−2−ヘキセニル基、4,5−ジメチル−
3−ヘキセニル基、4,5−ジメチル−4−ヘキセニル
基、オクテニル基、ノネニル基、デセニル基、ウンデセ
ニル基、ドデセニル基、トリデセニル基、テトラデセニ
ル基、ペンタデセニル基、1ーフルオロー4ーメチルー
3ーペンテニル基、2ーフルオロー4ーメチルー3ーペ
ンテニル基、(E)ー4ーフルオロメチルー3ーペンテ
ニル基、(Z)ー4ーフルオロメチルー3ーペンテニル
基、1,1ージフルオロー4ーメチルー3ーペンテニル
基、2,2ージフルオロー4ーメチルー3ーペンテニル
基、(E)ー4ートリフルオロメチルー3ーペンテニル
基、(Z)ー4ートリフルオロメチルー3ーペンテニル
基、(E)ー1,1ージフルオロー4ートリフルオロメ
チルー3ーペンテニル基、(Z)ー1,1ージフルオロ
ー4ートリフルオロメチルー3ーペンテニル基、5,
5,5ートリフルオロー4ートリフルオロメチルー3ー
ペンテニル基、1ーフルオロー4ーメチルー2ーペンテ
ニル基、4ーフルオロー4ーメチルー2ーペンテニル
基、4ーフルオロメチルー2ーペンテニル基、1,1ー
ジフルオロー4ーメチルー2ーペンテニル基、4ートリ
フルオロメチルー2ーペンテニル基、4ーフルオロー
1,1ージフルオロー4ーメチルー2ーペンテニル基、
1,1ージフルオロー4ートリフルオロメチルー2ーペ
ンテニル基、1ーフルオロー4ーメチルー4ーペンテニ
ル基、2ーフルオロー4ーメチルー4ーペンテニル基、
3ーフルオロー4ーメチルー4ーペンテニル基、4ーフ
ルオロメチルー4ーペンテニル基、1,1ージフルオロ
ー4ーメチルー4ーペンテニル基、2,2ージフルオロ
ー4ーメチルー4ーペンテニル基、3,3ージフルオロ
ー4ーメチルー4ーペンテニル基、4ートリフルオロメ
チルー4ーペンテニル基、1,1ージフルオロー4ート
リフルオロメチルー4ーペンテニル基、1,1,3,3
ーテトラフルオロー4ーメチルー4ーペンテニル基、1
ーフルオロー4ーメチルー3ーヘキセニル基、2ーフル
オロー4ーメチルー3ーヘキセニル基、4ーフルオロメ
チルー3ーヘキセニル基、6ーフルオロー4ーメチルー
3ーヘキセニル基、4−トリフルオロメチルー3ーヘキ
セニル基、1,1ージフルオロー4ーメチルー3ーヘキ
セニル基、2,2ージフルオロー4ーメチルー3ーヘキ
セニル基、4ートリフルオロメチルー3ーヘキセニル
基、5,5ージフルオロメチルー3ーヘキセニル基、
6,6,6ートリフルオロー4ーメチルー3ーヘキセニ
ル基、1,1ージフルオロー4ートリフルオロメチルー
3ーヘキセニル基、1,1ージフルオロー6,6,6ー
トリフルオロメチルー3ーヘキセニル基、6,6,6ー
トリフルオロー4ートリフルオロメチルー3ーヘキセニ
ル基等の未置換及びフッ素原子置換アルケニル基;2−
ペンチニル基、3−ペンチニル基、4−ペンチニル基、
4−メチル−2−ペンチニル基、オクチニル基、ノニニ
ル基、デシニル基、ウンデシニル基、ドデシニル基、ト
リデシニル基、テトラデシニル基、ペンタデシニル基等
及びこれらの任意の1〜6個の水素原子がフッ素原子で
置換されたアルキニル基;シクロプロピルエチル基、シ
クロプロピルプロピル基、シクロプロピルブチル基、シ
クロプロピルペンチル基、シクロプロピルヘキシル基、
シクロプロピルヘプチル基、シクロブチルメチル基、シ
クロブチルエチル基、シクロブチルプロピル基、シクロ
ブチルブチル基、シクロブチルペンチル基、シクロペン
チルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチ
ルプロピル基、シクロペンチルブチル基、シクロヘキシ
ルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシル
プロピル基、シクロヘキシルブチル基、シクロヘプチル
メチル基、シクロヘプチルエチル基、シクロヘプチルプ
ロピル基、シクロヘプチルブチル基、シクロオクチルメ
チル基、シクロオクチルエチル基、シクロオクチルプロ
ピル基、シクロオクチルブチル基、1−メチルシクロペ
ンチルメチル基、2−メチルシクロペンチルメチル基、
3−メチルシクロペンチルメチル基、1−エチルシクロ
ペンチルメチル基、2−エチルシクロペンチルメチル
基、3−エチルシクロペンチルメチル基、2−シクロペ
ンチルエチル基、2−(1−メチルシクロペンチル)エ
チル基、2−(2−メチルシクロペンチル)エチル基、
2−(3−メチルシクロペンチル)エチル基、2−(1
−エチルシクロペンチル)エチル基、2−(2−エチル
シクロペンチル)エチル基、2−(3−エチルシクロペ
ンチル)エチル基、1−メチルシクロヘキシルメチル
基、2−メチルシクロヘキシルメチル基、3−メチルシ
クロヘキシルメチル基、4−メチルシクロヘキシルメチ
ル基、1−エチルシクロヘキシルメチル基、2−エチル
シクロヘキシルメチル基、3−エチルシクロヘキシルメ
チル基、4−エチルシクロヘキシルメチル基、シクロヘ
キシルエチル基、2−(1−メチルシクロヘキシル)エ
チル基、2−(2−メチルシクロヘキシル)エチル基、
2−(3−メチルシクロヘキシル)エチル基、2−(4
−メチルシクロヘキシル)エチル基、2−(1−エチル
シクロヘキシル)エチル基、2−(2−エチルシクロヘ
キシル)エチル基、2−(3−エチルシクロヘキシル)
エチル基、2−(4−エチルシクロヘキシル)エチル
基、1−メチルシクロヘプチルメチル基、2−メチルシ
クロヘプチルメチル基、3−メチルシクロヘプチルメチ
ル基、4−メチルシクロヘプチルメチル基、1−エチル
シクロヘプチルメチル基、2−エチルシクロヘプチルメ
チル基、3−エチルシクロヘプチルメチル基、4−エチ
ルシクロヘプチルメチル基、2−シクロヘプチルエチル
基、2−(1−メチルシクロヘプチル)エチル基、2−
(2−メチルシクロヘプチル)エチル基、2−(3−メ
チルシクロヘプチル)エチル基、2−(4−メチルシク
ロヘプチル)エチル基、2−(1−エチルシクロヘプチ
ル)エチル基、2−(2−エチルシクロヘプチル)エチ
ル基、2−(3−エチルシクロヘプチル)エチル基、2
−(4−エチルシクロヘプチル)エチル基、1−メチル
シクロオクチルメチル基、2−メチルシクロオクチルメ
チル基、3−メチルシクロオクチルメチル基、4−メチ
ルシクロオクチルメチル基、5−メチルシクロオクチル
メチル基、1−エチルシクロオクチルメチル基、2−エ
チルシクロオクチルメチル基、3−エチルシクロオクチ
ルメチル基、4−エチルシクロオクチルメチル基、5−
エチルシクロオクチルメチル基、2−(1−メチルシク
ロオクチル)エチル基、2−(2−メチルシクロオクチ
ル)エチル基、2−(3−メチルシクロオクチル)エチ
ル基、2−(4−メチルシクロオクチル)エチル基、2
−(5−メチルシクロオクチル)エチル基、2−(1−
エチルシクロオクチル)エチル基、2−(2−エチルシ
クロオクチル)エチル基、2−(3−エチルシクロオク
チル)エチル基、2−(4−エチルシクロオクチル)エ
チル基、2−(5−エチルシクロオクチル)エチル基、
1ーフルオロー1ーシクロヘキシルメチル基、2ーフル
オロシクロヘキシルメチル基、3ーフルオロシクロヘキ
シルメチル基、4ーフルオロシクロヘキシルメチル基、
1,1ージフルオロー1ーシクロヘキシルメチル基、
2,2ージフルオロシクロヘキシルメチル基、3,3ー
ジフルオロシクロヘキシルメチル基、4,4ージフルオ
ロシクロヘキシルメチル基、1ーフルオロー1ーシクロ
ヘプチルメチル基、2ーフルオロシクロヘプチルメチル
基、3ーフルオロシクロヘプチルメチル基、4ーフルオ
ロシクロヘプチルメチル基、1,1ージフルオロー1ー
シクロヘプチルメチル基、2,2ージフルオロシクロヘ
プチルメチル基、3,3ージフルオロシクロヘプチルメ
チル基、4,4ージフルオロシクロヘプチルメチル基、
1ーフルオロー1ー(3ーメチルシクロヘキシル)メチ
ル基、2ーフルオロー3ーメチルシクロヘキシルメチル
基、3ーフルオロー3ーメチルシクロヘキシルメチル
基、4ーフルオロー3ーメチルシクロヘキシルメチル
基、1,1ージフルオロー1ー(3ーメチルシクロヘキ
シル)メチル基、2,2ージフルオロー3ーメチルシク
ロヘキシルメチル基、3ートリフルオロメチルシクロヘ
キシルメチル基、4,4ージフルオロー3ーメチルシク
ロヘキシルメチル基、1ーフルオロー2ーシクロペンチ
ルエチル基、2ー(2ーフルオロシクロペンチル)エチ
ル基、2ー(3ーフルオロシクロペンチル)エチル基、
1,1ージフルオロー2ーシクロペンチルエチル基、2
ー(2,2ージフルオロシクロペンチル)エチル基、2
ー(3,3ージフルオロシクロペンチル)エチル基、
1,1ージフルオロー2ー(2,2ージフルオロシクロ
ペンチル)エチル基、1,1ージフルオロー2ー(3,
3ージフルオロシクロペンチル)エチル基等のシクロア
ルキル環上の任意の水素原子が低級アルキルで置換され
ていてもよい未置換及びフッ素原子置換シクロアルキル
アルキル基;シクロプロピリデンエチル基、シクロプロ
ピリデンプロピル基、シクロプロピリデンブチル基、シ
クロプロピリデンペンチル基、シクロブチリデンエチル
基、シクロブチリデンプロピル基、シクロブチリデンブ
チル基、シクロブチリデンペンチル基、シクロペンチリ
デンエチル基、シクロペンチリデンプロピル基、シクロ
ペンチリデンブチル基、シクロペンチリデンペンチル
基、シクロヘキシリデンエチル基、シクロヘキシリデン
プロピル基、シクロヘキシリデンブチル基、シクロヘキ
シリデンペンチル基、シクロヘプチリデンエチル基、シ
クロヘプチリデンプロピル基、シクロヘプチリデンブチ
ル基、シクロヘプチリデンペンチル基、シクロオクチリ
デンエチル基、シクロオクチリデンプロピル基、シクロ
オクチリデンブチル基、シクロオクチリデンペンチル基
等及びこれらの任意の1〜6個の水素原子がフッ原子で
置換されたシクロアルキリデンアルキル基;シクロアル
キル環上の任意の水素原子が低級アルキル基で置換され
ていてもよいシクロプロピルプロペニル基、シクロプロ
ピルブテニル基、シクロプロピルペンテニル基、シクロ
プロピルヘキセニル基、シクロプロピルヘプテニル基、
シクロブチルプロペニル基、シクロブチルブテニル基、
シクロブチルペンテニル基、シクロペンチルプロペニル
基、シクロペンチルブテニル基、シクロペンチルペンテ
ニル基、シクロヘキシルプロペニル基、シクロヘキシル
ブテニル基、シクロヘキシルペンテニル基、シクロヘプ
チルプロペニル基、シクロオクチルプロペニル基等及び
これらの任意の1〜6個の水素原子がフッ原子で置換さ
れたシクロアルキルアルケニル基;シクロアルキル環上
の任意の水素原子が低級アルキル基で置換されていても
よいシクロプロピルプロピニル基、シクロプロピルブチ
ニル基、シクロプロピルペンチニル基、シクロプロピル
ヘキシニル基、シクロプロピルヘプチニル基、シクロブ
チルプロピニル基、シクロブチルブチニル基、シクロブ
チルペンチニル基、シクロペンチルプロピニル基、シク
ロペンチルブチニル基、シクロペンチルペンチニル基、
シクロヘキシルプロピニル基、シクロヘキシルブチニル
基、シクロヘキシルペンチニル基等及びこれらの任意の
1〜6個の水素原子がフッ原子で置換されたシクロアル
キルアルキニル基;シクロプロペニルエチル基、シクロ
プロペニルプロピル基、シクロプロペニルブチル基、シ
クロプロペニルペンチル基、シクロプロペニルヘキシル
基、シクロプロペニルヘプチル基、シクロブテニルメチ
ル基、シクロブテニルエチル基、シクロブテニルプロピ
ル基、シクロペンテニルメチル基、シクロヘキセニルメ
チル基、シクロヘキセニルエチル基、シクロヘプテニル
メチル基、シクロヘプテニルエチル基、シクロオクテニ
ルメチル基、シクロオクテニルエチル基、(1−メチル
−2−シクロペンテニル)メチル基、(1−メチル−3
−シクロペンテニル)メチル基、(2−メチル−1−シ
クロペンテニル)メチル基、(2−メチル−2−シクロ
ペンテニル)メチル基、(2−メチル−3−シクロペン
テニル)メチル基、(5−メチル−2−シクロペンテニ
ル)メチル基、(5−メチル−1−シクロペンテニル)
メチル基、(3−メチル−1−シクロペンテニル)メチ
ル基、(3−メチル−2−シクロペンテニル)メチル
基、(3−メチル−3−シクロペンテニル)メチル基、
(4−メチル−2−シクロペンテニル)メチル基、(4
−メチル−1−シクロペンテニル)メチル基、(1−メ
チル−2−シクロヘキセニル)メチル基、(1−メチル
−3−シクロヘキセニル)メチル基、(2−メチル−1
−シクロヘキセニル)メチル基、(2−メチル−2−シ
クロヘキセニル)メチル基、(2−メチル−3−シクロ
ヘキセニル)メチル基、(6−メチル−3−シクロヘキ
セニル)メチル基、(6−メチル−2−シクロヘキセニ
ル)メチル基、(6−メチル−1−シクロヘキセニル)
メチル基、(3−メチル−1−シクロヘキセニル)メチ
ル基、(3−メチル−2−シクロヘキセニル)メチル
基、(3−メチル−3−シクロヘキセニル)メチル基、
(5−メチル−3−シクロヘキセニル)メチル基、(5
−メチル−2−シクロヘキセニル)メチル基、(5−メ
チル−1−シクロヘキセニル)メチル基、(4−メチル
−1−シクロヘキセニル)メチル基、(4−メチル−2
−シクロヘキセニル)メチル基、(4−メチル−3−シ
クロヘキセニル)メチル基、(1−メチル−2−シクロ
ヘプテニル)メチル基、(1−メチル−3−シクロヘプ
テニル)メチル基、(1−メチル−4−シクロヘプテニ
ル)メチル基、(2−メチル−1−シクロヘプテニル)
メチル基、(2−メチル−2−シクロヘプテニル)メチ
ル基、(2−メチル−3−シクロヘプテニル)メチル
基、(2−メチル−4−シクロヘプテニル)メチル基、
(7−メチル−3−シクロヘプテニル)メチル基、(7
−メチル−2−シクロヘプテニル)メチル基、(7−メ
チル−1−シクロヘプテニル)メチル基、(3−メチル
−1−シクロヘプテニル)メチル基、(3−メチル−2
−シクロヘプテニル)メチル基、(3−メチル−3−シ
クロヘプテニル)メチル基、(3−メチル−4−シクロ
ヘプテニル)メチル基、(6−メチル−3−シクロヘプ
テニル)メチル基、(6−メチル−2−シクロヘプテニ
ル)メチル基、(6−メチル−1−シクロヘプテニル)
メチル基、(4−メチル−1−シクロヘプテニル)メチ
ル基、(4−メチル−2−シクロヘプテニル)メチル
基、(4−メチル−3−シクロヘプテニル)メチル基、
(4−メチル−4−シクロヘプテニル)メチル基、(5
−メチル−3−シクロヘプテニル)メチル基、(5−メ
チル−2−シクロヘプテニル)メチル基、(5−メチル
−1−シクロヘプテニル)メチル基、(1−メチル−2
−シクロオクテニル)メチル基、(1−メチル−3−シ
クロオクテニル)メチル基、(1−メチル−4−シクロ
オクテニル)メチル基、(2−メチル−1−シクロオク
テニル)メチル基、(2−メチル−2−シクロオクテニ
ル)メチル基、(2−メチル−3−シクロオクテニル)
メチル基、(2−メチル−4−シクロオクテニル)メチ
ル基、(8−メチル−4−シクロオクテニル)メチル
基、(8−メチル−3−シクロオクテニル)メチル基、
(8−メチル−2−シクロオクテニル)メチル基、(8
−メチル−1−シクロオクテニル)メチル基、(3−メ
チル−1−シクロオクテニル)メチル基、(3−メチル
−2−シクロオクテニル)メチル基、(3−メチル−3
−シクロオクテニル)メチル基、(3−メチル−4−シ
クロオクテニル)メチル基、(7−メチル−4−シクロ
オクテニル)メチル基、(7−メチル−3−シクロオク
テニル)メチル基、(7−メチル−2−シクロオクテニ
ル)メチル基、(7−メチル−1−シクロオクテニル)
メチル基、(4−メチル−1−シクロオクテニル)メチ
ル基、(4−メチル−2−シクロオクテニル)メチル
基、(4−メチル−3−シクロオクテニル)メチル基、
(4−メチル−4−シクロオクテニル)メチル基、(6
−メチル−4−シクロオクテニル)メチル基、(6−メ
チル−2−シクロオクテニル)メチル基、(6−メチル
−1−シクロオクテニル)メチル基、(5−メチル−1
−シクロオクテニル)メチル基、(5−メチル−2−シ
クロオクテニル)メチル基、(5−メチル−3−シクロ
オクテニル)メチル基、(5−メチル−4−シクロオク
テニル)メチル基等及びこれらの任意の1〜6個の水素
原子がフッ原子で置換されたシクロアルケニル環上の任
意の水素原子が低級アルキルで置換されていてもよいシ
クロアルケニルアルキル基;シクロアルケニル環上の任
意の水素原子が低級アルキル基で置換されていてもよい
シクロプロペニルプロペニル基、シクロプロペニルブテ
ニル基、シクロブテニルブテニル基、シクロペンテニル
プロペニル基、シクロペンテニルブテニル基、シクロプ
ロペニルペンテニル基、シクロプロペニルヘキセニル
基、シクロプロペニルヘプテニル基、シクロブテニルプ
ロペニル基、シクロヘキセニルプロペニル基、シクロヘ
キセニルブテニル基等及びこれらの任意の1〜6個の水
素原子がフッ素原子で置換されたシクロアルケニルアル
ケニル基等が挙げられる。
【0015】「アラルキル基(該アラルキル基の環上の
任意の1〜3個の水素原子は低級アルキル基、トリフル
オロメチル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、低級アル
コキシカルボニル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ
基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基で置換されてい
てもよい。)」とは未置換又は置換された炭素数7〜1
2個のアラルキル基を意味し、例えば未置換又は上記の
置換基で置換されたベンジル基、フェネチル基、フェニ
ルプロピル基、ナフチルメチル基等を挙げることができ
る。
【0016】「アリールアルケニル基(該アリールアル
ケニル基の環上の任意の1〜3個の水素原子は低級アル
キル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、水酸基、ニ
トロ基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、
低級アルコキシ基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基
で置換されていてもよい。)」とは未置換又は置換され
た炭素数8〜12個のアリールアルケニル基を意味し、
例えば未置換又は上記の置換基で置換されたフェニルプ
ロペニル基、ナフチルプロペニル基等を挙げることがで
きる。
【0017】「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からな
る群から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を有するヘテロ
アリールアルキル基(該ヘテロアリールアルキル基の環
上の任意の1〜3個の水素原子は低級アルキル基、トリ
フルオロメチル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、低級
アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、低級アルコキ
シ基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基で置換されて
いてもよい。)」とは、例えば未置換又は上記の置換基
で置換された2−ピリジルメチル基、3−ピリジルメチ
ル基、4−ピリジルメチル基、2−チアゾリルメチル
基、4−チアゾリルメチル基、2−チエニルメチル基、
3−チエニルメチル基、1−イミダゾリルメチル基、2
−イミダゾリルメチル基、2−イミダゾリルメチル基、
4−イミダリルメチル基、3−ピラゾリルメチル基、4
−ピラゾリルメチル基、2−フリルメチル基、3−フリ
ルメチル基、2−ピロリルメチル基、3−ピロリルメチ
ル基、2−ピリミジニルメチル基、4−ピリミジニルメ
チル基、5−ピリミジニルメチル基、ピラジニルメチル
基、3−ピリダジニルメチル基、4−ピリダジニルメチ
ル基、3−キノリルメチル基、4−キノリルメチル基、
5−キノリルメチル基、6−キノリルメチル基、7−キ
ノリルメチル基、8−キノリルメチル基、1−イソキノ
リルメチル基、3−イソキノリルメチル基、4−イソキ
ノリルメチル基、5−イソキノリルメチル基、6−イソ
キノリルメチル基、7−イソキノリルメチル基、8−イ
ソキノリルメチル基、2−ベンゾチエニルメチル基、3
−ベンゾチエニルメチル基、4−ベンゾチエニルメチル
基、5−ベンゾチエニルメチル基、6−ベンゾチエニル
メチル基、7−ベンゾチエニルメチル基、2−インドリ
ルメチル基、3−インドリルメチル基、4−インドリル
メチル基、5−インドリルメチル基、6−インドリルメ
チル基、7−インドリルメチル基、2−ベンズイミダゾ
リルメチル基、4−ベンズイミダゾリルメチル基、5−
ベンズイミダゾリルメチル基、2−ベンゾチアゾリルメ
チル基、4−ベンゾチアゾリルメチル基、5−ベンゾチ
アゾリルメチル基、6−ベンゾチアゾリルメチル基、7
−ベンゾチアゾリルメチル基、2−ベンゾオキサゾリル
メチル基、4−ベンゾオキサゾリルメチル基、5−ベン
ゾオキサゾリルメチル基、6−ベンゾオキサゾリルメチ
ル基、7−ベンゾオキサゾリルメチル基、2−ベンゾフ
ラニルメチル基、3−ベンゾフラニルメチル基、4−ベ
ンゾフラニルメチル基、5−ベンゾフラニルメチル基、
6−ベンゾフラニルメチル基、7−ベンゾフラニルメチ
ル基、2−ピリジルエチル基、2−ピリジルプロピル
基、3−ピリジルエチル基、4−ピリジルエチル基、2
−チアゾリルエチル基、2−チエニルエチル基、3−チ
エニルエチル基、1−イミダゾリルエチル基、2−イミ
ダゾリルエチル基、3−ピラゾリルエチル基、4−ピラ
ゾリルエチル基、2−フリルエチル基、3−フリルエチ
ル基、2−ピロリルエチル基、3−ピロリルエチル基、
2−ピリミジニルエチル基、4−ピリミジニルエチル
基、5−ピリミジニルエチル基、ピラジニルエチル基、
3−ピリダジニルエチル基、4−ピリダジニルエチル
基、2−キニジルエチル基、2−ベンゾチエニルエチル
基、3−ベンゾチエニルエチル基、4−ベンゾチエニル
エチル基、5−ベンゾチエニルエチル基、6−ベンゾチ
エニルエチル基、7−ベンゾチエニルエチル基、2−イ
ンドリルエチル基、3−インドリルエチル基、4−イン
ドリルエチル基、5−インドリルエチル基、6−インド
リルエチル基、7−インドリルエチル基、2−ベンズイ
ミダゾリルエチル基、4−ベンズイミダゾリルエチル
基、5−ベンズイミダゾリルエチル基、2−ベンゾチア
ゾリルエチル基、4−ベンゾチアゾリルエチル基、5−
ベンゾチアゾリルエチル基、6−ベンゾチアゾリルエチ
ル基、7−ベンゾチアゾリルエチル基、2−ベンゾオキ
サゾリルエチル基、4−ベンゾオキサゾリルエチル基、
5−ベンゾオキサゾリルエチル基、6−ベンゾオキサゾ
リルエチル基、7−ベンゾオキサゾリルエチル基、2−
ベンゾフラニルエチル基、3−ベンゾフラニルエチル
基、4−ベンゾフラニルエチル基、5−ベンゾフラニル
エチル基、6−ベンゾフラニルエチル基、7−ベンゾフ
ラニルエチル基等を挙げることができる。
【0018】「窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からな
る群から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を有するヘテロ
アリールアルケニル基(該ヘテロアリールアルケニル基
の環上の任意の1〜3個の水素原子は低級アルキル基、
トリフルオロメチル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、
低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、低級アル
コキシ基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基で置換さ
れていてもよい。)」とは、例えば未置換又は上記の置
換基で置換された2−ピリジルプロペニル基、3−ピリ
ジルプロペニル基、4−ピリジルプロペニル基、2−チ
アゾリルプロペニル基、2−チエニルプロペニル基、3
−チエニルプロペニル基、1−イミダゾリルブテニル
基、2−イミダゾリルプロペニル基、3−ピラゾリルプ
ロペニル基、4−ピラゾリルプロペニル基、2−フリル
プロペニル基、3−フリルプロペニル基、2−ピロリル
プロペニル基、3−ピロリルプロペニル基、2−ピリミ
ジニルプロペニル基、4−ピリミジニルプロペニル基、
5−ピリミジニルプロペニル基、ピラジニルプロペニル
基、3−ピリダジニルプロペニル基、4−ピリダジニル
プロペニル基、2−キニジルプロペニル基、2−ベンゾ
チエニルプロペニル基又は2−インドリルプロペニル基
等を挙げることができる。
【0019】「ハロゲン原子」なる語はフッ素原子、塩
素原子、臭素原子及びヨウ素原子を包含する。
【0020】「低級アルキル基」なる語は、炭素数1〜
6個の直鎖状又は分岐状のアルキル基を示し、例えば、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘ
キシル基等が挙げられる。
【0021】「低級アルコキシ基」とは、炭素数1ない
し6個の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基を示し、例え
ばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポ
キシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、イソブトキ
シ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチ
ルオキシ基、ヘキシルオキシ基又はイソヘキシルオキシ
基等が挙げられる。
【0022】「低級アルコキシカルボニル基」とは、炭
素数1ないし7個の直鎖状又は分岐状のアルコキシカル
ボニル基を示し、例えばメトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、sec−ブ
トキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t−
ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、
イソペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカル
ボニル基又はイソヘキシルオキシカルボニル基等が挙げ
られる。
【0023】「アラルキルオキシカルボニル基」とは、
炭素数7〜10個のアラルキルオキシカルボニル基を意
味し、例えば、ベンジルオキシカルボニル基、フェネチ
ルオキシカルボニル基等を挙げることができる。
【0024】「低級アルキルアミノ基」なる語は炭素数
1〜6個の直鎖状又は分岐状のアルキルアミノ基を示
し、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピ
ルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、
sec−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、ペンチ
ルアミノ基、イソペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ
基、イソヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチ
ルアミノ基又はジプロピルアミノ基等が挙げられる。
【0025】「保護された水酸基」とは、アセチル基等
のアシル基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメチル
シリル基等のアルキルシリル基、ベンジル基、トリチル
基等のアラルキル基、メトキシメチル基等のエーテル
基、イソプロピリデンケタール等のアルキリデンケター
ル形で保護された水酸基を意味する。
【0026】「保護されたオキソ基」とは、エチレンケ
タール、トリメチレンケタール、ジメチルケタール等の
アセタール、ケタールの形で保護されたオキソ基を意味
する。
【0027】「保護されたアミノ基又は低級アルキルア
ミノ基」とは、例えばベンジル基、p−メトキシベンジ
ル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル基、トリ
チル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル
基、プロピオニル基等の低級アルカノイル基;例えばフ
ェニルアセチル基、フェノキシアセチル基等のアリール
アルカノイル基;例えばメトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t−ブト
キシカルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基;例
えば2−プロペニルオキシカルボニル基等のアルケニル
オキシカルボニル基;例えばベンジルオキシカルボニル
基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等のアラル
キルオキシカルボニル基;例えばトリメチルシリル基、
t−ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基
等で保護されたアミノ基又は低級アルキルアミノ基を意
味し、特に、t−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキ
シカルボニル基で保護されたアミノ基又は低級アルキル
アミノ基が好ましい。また脱保護とは有機化学の分野で
通常用いられる、例えば加水分解、加水素分解等による
保護基の除去を意味する。前記一般式[I]において、 (1)Arはアリ−ル基又は窒素原子、酸素原子及び硫
黄原子からなる群から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を
有するヘテロアリール基(該アリ−ル基及びヘテロアリ
−ル基の環上の任意の1〜3個の水素原子は低級アルキ
ル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、水酸基、ニト
ロ基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、低
級アルコキシ基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基で
置換されていてもよい。)を表し、中でも未置換又は上
記置換基で置換されたフェニル基が好ましい。 (2)R1は1〜4個のフッ素原子を環上に有していて
もよい炭素数3〜6個のシクロアルキル基を表し、中で
もシクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、2ーフルオロシクロブチル基、3ーフルオロシクロ
ブチル基、2,2ージフルオロシクロブチル基、3,3
ージフルオロシクロブチル基、2ーフルオロシクロペン
チル基、3ーフルオロシクロペンチル基、2,2ージフ
ルオロシクロペンチル基、3,3ージフルオロシクロペ
ンチル基、2,2,3,3ーテトラフルオロシクロペン
チル基、3,3,4,4ーテトラフルオロシクロペンチ
ル基、2ーフルオロシクロヘキシル基、3ーフルオロシ
クロヘキシル基、4ーフルオロシクロヘキシル基、2,
2ージフルオロシクロヘキシル基、3,3ージフルオロ
シクロヘキシル基及び4,4ージフルオロシクロヘキシ
ル基が好ましい。
【0028】更には2ーフルオロシクロブチル基、3ー
フルオロシクロブチル基、2,2ージフルオロシクロブ
チル基、3,3ージフルオロシクロブチル基、2ーフル
オロシクロペンチル基、3ーフルオロシクロペンチル
基、2,2ージフルオロシクロペンチル基、3,3ージ
フルオロシクロペンチル基、2,2,3,3ーテトラフ
ルオロシクロペンチル基、3,3,4,4ーテトラフル
オロシクロペンチル基、2ーフルオロシクロヘキシル
基、3ーフルオロシクロヘキシル基、4ーフルオロシク
ロヘキシル基、2,2ージフルオロシクロヘキシル基、
3,3ージフルオロシクロヘキシル基及び4,4ージフ
ルオロシクロヘキシル基が好ましく、特に3,3ージフ
ルオロシクロペンチル基が好ましい。 (3)XはO又はNHを表し、中でもNHが好ましい。 (4)R2は任意の1〜6個の水素原子がフッ素原子で
置換されていてもよい炭素数5〜15個の飽和又は不飽
和の脂肪族炭化水素基、アラルキル基、アリールアルケ
ニル基又は窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群
から選ばれる1〜2個のヘテロ原子を有するヘテロアリ
ールアルキル基若しくはヘテロアリールアルケニル基
(該アラルキル基、アリールアルケニル基、ヘテロアリ
ールアルキル基及びヘテロアリールアルケニル基の環上
の任意の1〜3個の水素原子は低級アルキル基、トリフ
ルオロメチル基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、低級ア
ルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ
基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基で置換されてい
てもよい。)を表し、中でも、任意の1〜6個の水素原
子がフッ素原子で置換されていてもよい下記式[II]
【0029】
【化2】 [式中、Qはメチレン基、エチレン基、トリメチレン基
又はテトラメチレン基等を表し、Ra及びRcはそれぞれ
水素原子を表すか、又はRa及びRcは一緒になって単結
合を形成し、Rb、Rd及びReは同一若しくは相異な
り、それぞれ、水素原子、低級アルキル基又は炭素数3
〜8個のシクロアルキル基若しくはシクロアルケニル基
を表すか、或いはRbとRd又はRdとReは、それぞれ一
緒になって炭素数3〜8個のシクロアルキル基又はシク
ロアルケニル基を形成する。]で示される基、ベンジル
基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルプロ
ペニル基又は2−ピリジルメチル基、2−ピリジルエチ
ル基、2−ピリジルプロピル基、3−ピリジルメチル
基、4−ピリジルメチル基、2−チアゾリルメチル基、
2−チエニルメチル基、3−チエニルメチル基、1−イ
ミダゾリルメチル基、2−イミダゾリルメチル基、4−
イミダゾリルメチル基、2−フリルメチル基、3−フリ
ルメチル基、2−ピロリルメチル基、3−ピロリルメチ
ル基(但し、該ベンジル基、フェネチル基、フェニルプ
ロピル基、フェニルプロペニル基及びヘテロアリールア
ルキル基の環上の任意の1〜3個の水素原子は低級アル
キル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、水酸基、ニ
トロ基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、
低級アルコキシ基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基
で置換されていてもよい。)が好適である。
【0030】更には、2−チエニルメチル基、3−チエ
ニルメチル基、2−フリルメチル基、3−フリルメチル
基、2−ピリジルメチル基又はベンジル基(但し、該チ
エニルメチル基、フリルメチル基、ピリジルメチル基及
びベンジル基の環上の任意の1〜3個の水素原子は低級
アルキル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、水酸
基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン
原子、アミノ基、低級アルキルアミノ基又は低級アルコ
キシ基で置換されていてもよい。)が好ましく、特に6
−アミノピリジン−2−イルメチル基が好ましい。
【0031】本発明の化合物は、その置換の態様によっ
て、光学異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性体等の
立体異性体が存在することがあるが、本発明の化合物は
これら全ての立体異性体及びそれらの混合物をも包含す
る。
【0032】また、本発明の化合物は、薬学的に許容し
うる塩の形態で存在することができ、そのような塩とし
ては、、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過
塩素酸塩等の無機酸塩;例えばマレイン酸塩、フマル酸
塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン
酸塩等の有機カルボン酸塩;例えばメタンスルホン酸
塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トル
エンスルホン酸塩等の有機スルホン酸塩等が挙げられ
る。
【0033】本発明の前記一般式[I]の化合物は、例
えば、 (a)一般式[III]
【0034】
【化3】 [式中、Arはアリ−ル基又は窒素原子、酸素原子及び
硫黄原子からなる群から選ばれる1〜2個のヘテロ原子
を有するヘテロアリール基(該アリ−ル基及びヘテロア
リ−ル基の環上の任意の1〜3個の水素原子は低級アル
キル基、トリフルオロメチル基、シアノ基、水酸基、ニ
トロ基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲン原子、
低級アルコキシ基、アミノ基又は低級アルキルアミノ基
で置換されていてもよい。)を表し、R10は任意の1〜
4個の水素原子がフッ素原子で置換されていてもよい炭
素数3〜6個のシクロアルキル基又は未保護若しくは保
護された1〜2個の水酸基若しくはオキソ基を有する炭
素数3〜6個のシクロアルキル基を表す。]で示される
カルボン酸又はその反応性誘導体を、一般式[IV]
【0035】
【化4】 [式中、R20は任意の1〜6個の水素原子がフッ素原子
で置換されていてもよい炭素数5〜15個の飽和若しく
は不飽和の脂肪族炭化水素基、未保護若しくは保護され
た1〜2個の水酸基又はオキソ基を有する炭素数5〜1
5個の飽和若しくは不飽和の脂肪族炭化水素基、アラル
キル基、アリールアルケニル基又は窒素原子、酸素原子
及び硫黄原子からなる群から選ばれる1〜2個のヘテロ
原子を有するヘテロアリールアルキル基若しくはヘテロ
アリールアルケニル基(但し、該アラルキル基、アリー
ルアルケニル基、ヘテロアリールアルキル基及びヘテロ
アリールアルケニル基の環上の任意の1〜3個の水素原
子は低級アルキル基、トリフルオロメチル基、シアノ
基、水酸基、ニトロ基、低級アルコキシカルボニル基、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基、未保護若しくは保護
されたアミノ基、未保護若しくは保護された低級アルキ
ルアミノ基又はアラルキルオキシカルボニル基で置換さ
れていてもよい。)を表し、そしてXはNH又はOを表
す。]で示される化合物又はその塩と反応させ、R10
はR20が未保護若しくは保護された1〜2個の水酸基又
はオキソ基を有する場合は、そのまま又は保護基を除去
した後、該水酸基又はオキソ基をフッ素原子に変換し、
保護されたアミノ基又は保護された低級アルキルアミノ
基を有する場合は保護基の除去を行い、低級アルコキシ
カルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基を有す
る場合はアミノ基への変換反応を行い、或いは (b)上記一般式[III]のカルボン酸又はその反応
性誘導体を一般式[V]
【0036】
【化5】 [式中、Eはイミノ基の保護基を表し、Xは前記の意味
を有する]で示される化合物又はその塩と反応させ、得
られる一般式[VI]
【0037】
【化6】 [式中、Ar、R10、X及びEは前記の意味を有する]
で示される化合物を脱保護した後、一般式[VII]
【0038】
【化7】 [式中、Lは脱離基を表し、そしてR20は前記の意味を
有する]で示される化合物と、必要に応じて塩基の存在
下に反応させ、そして必要に応じて上記と同様のR10
びR20の変換反応を行い、或いは (c)上記一般式[VI]の化合物を脱保護した後、一
般式[VIII]
【0039】
【化8】 [式中、R21は任意の1〜6個の水素原子がフッ素原子
で置換されていてもよい炭素数4〜14個の飽和若しく
は不飽和の脂肪族炭化水素基、未保護若しくは保護され
た1〜2個の水酸基又はオキソ基を有する炭素数4〜1
4個の飽和若しくは不飽和の脂肪族炭化水素基、アリー
ル基、アラルキル基、アリールアルケニル基又は窒素原
子、酸素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれる1〜
2個のヘテロ原子を有するヘテロアリール基、ヘテロア
リールアルキル基若しくはヘテロアリールアルケニル基
(但し、該アリール基、アラルキル基、アリールアルケ
ニル基,ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキル基
及びヘテロアリールアルケニル基の環上の任意の1〜3
個の水素原子は低級アルキル基、トリフルオロメチル
基、シアノ基、水酸基、ニトロ基、低級アルコキシカル
ボニル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、未保護若
しくは保護されたアミノ基、未保護若しくは保護された
低級アルキルアミノ基又はアラルキルオキシカルボニル
基で置換されていてもよい。)を表す。]で示される化
合物と還元的アルキル化反応に付し、そして必要に応じ
て上記と同様のR10及びR21の変換反応を行うことによ
り製造することが出来る。
【0040】また、上記式[VII]において、Lによ
って表される「脱離基」としては、例えば塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;メタンスルホニ
ルオキシ基等のアルキルスルホニルオキシ基;p−トル
エンスルホニルオキシ基等のアリールスルホニルオキシ
基等が挙げられる。
【0041】さらに、上記式[V]及び[VI]におい
て、Eによって表される「イミノ基の保護基」とは前記
のアミノ基の保護基と同様の保護基を意味する。
【0042】前記製造工程(a)において、式[II
I]のカルボン酸は、式[IV]の化合物又はその塩と
適当な縮合剤の存在下で反応せしめられ、下記一般式
[IX]
【0043】
【化9】 [式中、Ar、R10、X及びR20は前記の意味を有す
る]で表されるカップリング化合物が得られる。
【0044】上記縮合反応において、出発原料として使
用される式[III]のカルボン酸は、例えば、後述の
参考例に記載した方法等により製造することができる。
【0045】また、上記反応において用いられる縮合剤
としては、カルボキシル基と水酸基又はアミノ基との間
の縮合反応に際して有機合成化学分野で通常用いられ
る、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド、ジフェニルホスホリルアジド、ジピリ
ジルジスルフィド−トリフェニルホスフィン等が挙げら
れ、特に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミドが好ましい。
【0046】これら縮合剤の使用量は厳密に制限される
ものではないが、通常、式[III]の化合物1モルに
対して1〜5当量、特に1〜2当量の範囲内とすること
ができる。
【0047】また、上記縮合反応は、必要に応じて、塩
基の存在下で実施することができ、用いうる塩基として
は、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン等の脂肪族3級アミン;ピリジン、4−ジメチル
アミノピリジン、キノリン等の芳香族アミンが挙げら
れ、特に4−ジメチルアミノピリジンが好ましい。
【0048】該縮合反応は不活性な溶媒中で行うことが
好ましく、そのような不活性有機溶媒としては、例え
ば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、N,N−
ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ベンゼン、トルエ
ン、クロロベンゼン、塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエチレン、又は
上記溶媒の混合物が挙げられ、特にジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジオキサンが好ましい。
【0049】反応温度は、通常、−70℃ないし反応に
用いる溶媒の沸点、好ましくは−20℃〜100℃の範
囲内とすることができ、かかる条件下に反応は、通常、
5分間〜7日間、好ましくは10分間〜24時間で終了
せしめることができる。
【0050】式[III]の化合物に対する式[IV]
の化合物又はその塩の使用割合は、厳密に制限されるも
のではなく、これら化合物の種類や用いる反応条件等に
応じて変えることができるが、通常、式[III]の化
合物1モルあたり式[IV]の化合物又はその塩は、1
〜5モル、好ましくは1〜2モルの範囲内で使用するこ
とができる。
【0051】また、前記式[IX]のカップリング化合
物は、式[III]のカルボン酸を反応性誘導体に変換
した後、式[IV]の化合物又はその塩と縮合させるこ
とによっても得ることができる。
【0052】式[III]のカルボン酸の反応性誘導体
としては、例えばエステル化又はアミド化反応において
カルボキシル基の活性化のために有機合成化学の分野で
通常使用される、例えば混合酸無水物、活性エステル、
活性アミド等が挙げられる。
【0053】式[III]のカルボン酸の混合酸無水物
は、式[III]のカルボン酸を常法に従って、例えば
クロロ炭酸エチル等のクロロ炭酸アルキル;アセチルク
ロリド、ピバロイルクロリド等の脂肪族カルボン酸クロ
リド等と反応させることにより得ることができ、活性エ
ステルは、式[III]のカルボン酸を常法に従って、
例えばN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド、ジフェニルホスホリルアジド、ジピリジルジ
スルフィド−トリフェニルホスフィン等の縮合剤の存在
下、例えばN−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロ
キシフタルイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
等のN−ヒドロキシ化合物;4−ニトロフェノール、
2,4−ジニトロフェノール、2,4,5−トリクロロ
フェノール、ペンタクロロフェノール等のフェノール化
合物等と反応させ得ることができ、活性アミドは、式
[III]のカルボン酸を常法に従って、例えば1,
1’−カルボニルジイミダゾール、1,1’−カルボニ
ルビス(2−メチルイミダゾール)等と反応させること
により得ることができる。
【0054】式[III]のカルボン酸の反応性誘導体
と式[IV]の化合物又はその塩との縮合反応は、不活
性な溶媒中で行うことが好ましく、そのような不活性有
機溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサ
ン、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、塩化メチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリ
クロロエチレン又は上記溶媒の混合物が挙げられ、特に
ジエチルエーテル、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン等が好
ましい。
【0055】反応温度は、通常、−70℃ないし反応に
用いる溶媒の沸点、好ましくは−20℃〜100℃の範
囲内とすることができる。
【0056】また、式[III]のカルボン酸の反応性
誘導体に対する式[IV]の化合物又はその塩の使用割
合は厳密に制限されるものではなく、該反応性誘導体の
種類等に応じて変えることができるが、通常、式[II
I]のカルボン酸の反応性誘導体1モルあたり式[I
V]の化合物又はその塩は1〜5モル、好ましくは1〜
2モルの範囲内で用いることができる。
【0057】一般式[IX]で表される縮合化合物中、
10が未保護若しくは保護された1〜2個の水酸基又は
オキソ基を有する炭素数3〜6個のシクロアルキル基で
ある場合又はR20が未保護若しくは保護された1〜2個
の水酸基又はオキソ基を有する脂肪族炭化水素基の場合
はそのまま又は保護基を除去し、該水酸基又はオキソ基
をフッ素原子に変換する。
【0058】例えば式[IX]の化合物におけるケター
ルの形で保護された水酸基及びオキソ基からの保護基の
除去は、通常、含水溶媒中で無機酸、 有機酸、弱酸性
塩等を用いて行うことができ、該無機酸としては、例え
ば、塩酸、硫酸等が挙げられ、有機酸としては、例えば
パラトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、カンフ
ァースルホン酸、酢酸等が挙げられ、また、該弱酸性塩
としては、例えば、塩化アンモニウム、ピリジニウム
パラトルエンスルホネート等が挙げられる。含水溶媒と
しては、含水メタノール、含水エタノール、含水テトラ
ヒドロフラン、含水ジオキサン等が好ましい。反応は通
常、触媒量〜5当量、好ましくは、触媒量〜1当量の酸
又は塩を用いて0℃〜100℃、好ましくは室温〜80
℃の温度にて行うことができる。
【0059】水酸基又はオキソ基のフッ素原子への変換
は、通常、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、テト
ラヒドロフラン、メタノール、アセトニトリル、ジメチ
ルスルホキシド、ピリジン等の反応に悪影響を及ぼさな
い不活性溶媒中か又は溶媒の非存在下で、例えば、四フ
ッ化硫黄、三フッ化ジエチルアミノ硫酸、フッ化硫酸セ
シウム、フッ化テトラブチルアンモニウム、トリス(ジ
メチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリ
カート、フッ化水素、フッ化トシル等のフッ素化剤を1
当量〜過剰量、好ましくは1〜2当量用いて、好ましく
は−80℃〜180℃の範囲で、10分間〜72時間反
応させることにより行うことが出来る。
【0060】一般式[IV]又は[IX]で表される化
合物中、R20が保護されたアミノ基又は保護された低級
アルキルアミノ基を有する場合は、必要に応じて保護基
の除去を行い、低級アルコキシカルボニル基又はアリ−
ルオキシカルボニル基が存在する場合にはアミノ基への
適当な官能基変換を行う。アミノ保護基の除去はそれ自
体公知の方法、例えば、プロテクティブ・グループス・
イン・オーガニック・シンセシス(Protectiv
e Groups in Organic Synth
esis),T.W.グリーン(T.W.Green
e)著,JohnWiley & Sons社(198
1年)等に記載の方法又はそれに準ずる方法に従って、
例えば、酸又は塩基を用いる加溶媒分解、水素化金属錯
体等を用いる化学的還元、パラジウム−炭素触媒、ラネ
ーニッケル触媒等を用いる接触還元等により行うことが
できる。
【0061】酸による加溶媒分解は、通常、例えば塩化
メチレン、アニソール、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、メタノール、エタノール等の不活性溶媒若しくはそ
れらと水との混合溶媒中か、又は溶媒の非存在下で、例
えばギ酸、トリフルオロ酢酸、塩酸、硫酸等の酸を用い
て、好ましくは約0℃〜約100℃の範囲内の温度で1
0分間〜24時間処理することにより行うことができ
る。
【0062】塩基による加溶媒分解は、通常、例えばメ
タノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等の反応に悪影響を及ぼさない不
活性溶媒又はそれらと水との混合溶媒中、例えば水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の
アルカリ金属炭酸塩等を、好ましくは約−20℃〜約8
0℃の範囲内の温度で10分間〜24時間作用させるこ
とにより行われる。
【0063】接触還元は、通常、例えばメタノール、エ
タノール、水、酢酸等の不活性溶媒又はその混合溶媒
中、例えばパラジウム−炭素触媒、水酸化パラジウム、
ラネーニッケル、酸化白金触媒等の触媒を用いて、好ま
しくは約1〜約20kg/cm 2の水素圧下に、好まし
くは約0℃〜約40℃の範囲内の温度で10分間〜24
時間接触還元することにより行われる。
【0064】低級アルコキシカルボニル基又はアリ−ル
オキシカルボニル基のアミノ基への変換は、ヒドラジン
を反応させて酸ヒドラジドとしたのち酸アジドとする
か、加水分解によりカルボン酸としたのち酸アジドと
し、ついで転移、加水分解することにより行うことがで
きる。
【0065】また、製造工程(b)において、第一段階
における式[III]のカルボン酸又はその反応性誘導
体と式[V]のピペリジン誘導体との縮合反応は、製造
工程(a)における式[III]のカルボン酸又はその
反応性誘導体と式[IV]の化合物との縮合反応と同様
にして実施することができる。
【0066】この縮合反応により得られる前記式[V
I]の化合物は、次いで、イミノ基の保護基が除去され
る。
【0067】式[VI]の化合物からのイミノ保護基の
除去は、前記アミノ基の保護基の除去と同様の方法で行
うことができる。
【0068】かくして得られる一般式[X]
【0069】
【化10】 [式中、Ar、R10及びXは前記の意味を有する。]で
表される化合物は、第2段階において、式[VII]の
化合物と、必要に応じて、塩基の存在下に反応せしめら
れる。
【0070】式[X]の化合物と式[VII]の化合物
との反応は、適当な溶媒中、通常、ほぼ等モル量又はど
ちらか一方を少過剰量(例えば、式[X]の化合物1モ
ルあたり式[VII]の化合物1〜1.3モルの割合
で)使用して行われるが、必要に応じてどちらか一方を
大過剰使用して行うこともできる。また必要に応じて適
当な塩基や反応助剤を用いて行うこともできる。
【0071】溶媒としては、例えばジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ベン
ゼン、トルエン、クロロベンゼン、キシレン等の芳香族
炭化水素類;ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル、ヘキサメチルリン酸ト
リアミド等の非プロトン性極性溶媒、又はそれらの混合
溶媒等が挙げられる。
【0072】また、用いうる塩基としては、例えば炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属重
炭酸塩;例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアル
カリ金属炭酸塩;例えばトリメチルアミン、トリエチル
アミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N−メ
チルモルホリン、N−メチルピロリジン、N−メチルピ
ペリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DB
U)、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5
−エン(DBN)等の第3級脂肪族アミン;例えばピリ
ジン、4−ジメチルアミノピリジン、ピコリン、ルチジ
ン、キノリン、イソキノリン等の芳香族アミンが挙げら
れ、特にN,N−ジイソプロピルエチルアミン、炭酸カ
リウムが好ましい。
【0073】上記反応に使用しうる反応助剤としては、
例えば、ヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カ
リウム等のアルカリ金属ヨウ化物が挙げられ、特にヨウ
化カリウムが好ましい。
【0074】通常、反応温度は、約0℃〜溶媒の沸点ま
での温度が用いられ、また反応時間は10分間〜48時
間とすることできるが、必要に応じてこれ以上又はこれ
以下の条件を用いることもできる。
【0075】そして必要に応じて、製造工程(a)にお
いて記載したR10及びR20の変換反応を行う。
【0076】さらに、製造工程(c)に従う前記式
[X]の化合物の式[VIII]のアルデヒドによる還
元的アルキル化反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさな
い不活性溶媒中で行われ、当該不活性溶媒としては、例
えばメタノール、エタノール等のアルコール類;例えば
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等
のエーテル類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
類、又はそれらの混合溶媒等が挙げられ、特にメタノー
ル、エタノール、テトラヒドロフラン、トルエン等が好
ましい。
【0077】反応温度は、通常、約−30℃〜約200
℃、好ましくは約0℃〜約100℃とすることができ、
また、反応時間は、通常、10分間〜7日間、好ましく
は10分間〜24時間とすることができる。
【0078】また、上記還元的アルキル化反応は、シッ
フ塩基が生成しやすい弱酸性下で行うことが好ましく、
そのためのpH調節に用いうる酸としては、例えばp−
トルエンスルホン酸、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等
が挙げられる。
【0079】還元的アルキル化は、例えば水素化ホウ素
ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化リ
チウムアルミニウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナト
リウム等の水素化金属錯体等を用いるか、又は例えばパ
ラジウム−炭素触媒、ラネーニッケル触媒等を用いた接
触還元により行うことができ、例えば水素化ホウ素ナト
リウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム等の水素化金属
錯体を用いて行うことが好ましい。特にシッフ塩基が生
成しやすい弱酸性下で還元反応を行う場合、酸性下で比
較的安定なシアノ水素化ホウ素ナトリウム等を用いるこ
とが好ましい。
【0080】還元剤として水素化金属錯体を用いる場
合、還元剤の使用量は、通常、式[X]の化合物1モル
に対して、1モル〜過剰モル、好ましくは1〜10モル
とすることができる。
【0081】そして必要に応じて、製造工程(a)にお
いて記載したR10及びR21の変換反応を行う。
【0082】以上に述べた製造工程(a)、(b)及び
(c)で得られる式[I]の化合物は、それ自体既知の
方法、例えばシリカゲル、吸着樹脂等を用いるカラムク
ロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、薄層クロ
マトグラフィー、溶媒抽出又は再結晶・再沈澱等の常用
の分離手段を用いて精製・単離することができる。
【0083】また、本発明の化合物及び中間体は、エナ
ンチオメリック異性体、ジアステレオ異性体、幾何異性
体等の立体異性体として存在するが、本発明の化合物は
立体異性的にみて純粋な形の物質及びそれらの混合物を
も包含する。 本発明の化合物及び中間体がラセミ体で
ある場合の光学分割は、キラルな担体を用いる高速液体
クロマトグラフィー又はジアステレオメリックな塩の分
別結晶化等の通常の手段により達成される。
【0084】上記の方法により得られる一般式[I]の
化合物は、常法により薬学的に許容されうる塩とするこ
とができ、また逆に塩から遊離アミンへの変換も常法に
従って行うことができる。
【0085】本発明の式[I]の化合物は、強力かつ選
択的なムスカリン受容体結合阻害作用及びin vit
roにおける受容体拮抗作用を示し、更にin viv
oにおいて強力かつ持続的な気管支拡張作用を示した。
本発明の化合物がもつかかる作用は、以下に示すムスカ
リン受容体結合阻害試験及び各種ムスカリン受容体拮抗
試験によって実証される。ムスカリン受容体結合阻害試験 ハーグリーブス(Hargreaves)らの方法[B
r.J.Pharmacol.,107巻,494−5
01頁(1992年)]を改良して行った。すなわち、
CHO細胞に発現させたm1〜m5のムスカリン性アセ
チルコリンレセプター(Receptor Biolo
gy社製)、0.2nM[3H]−N−メチルスコポラ
ミン(84Ci/mmol,New England
Nuclear製)及び被検化合物を0.5mlの50
mMトリス−塩酸、10mM MgCl2,1mM E
DTA溶液(pH7.4)中で室温(約20〜25
℃)、120分間インキュベートした後グラスフィルタ
ー(Packard ユニフィルタープレート GF/
C)で吸引濾過し、1mlの氷冷したトリス−塩酸バッ
ファーで4回洗浄した。フィルターを50℃で1時間乾
燥後、シンチレーター(Packard マイクロシン
チ0)を加えてフィルターに吸着した[3H]−N−メ
チルスコポラミンの放射活性をマイクロプレートシンチ
レーションカウンター(Packard トップカウン
ト)で測定した。なお[3H]−N−メチルスコポラミ
ンの受容体非特異的結合は、1μMN−メチルスコポラ
ミンを添加して求めた。本発明化合物のムスカリン受容
体に対する結合親和性は、チェン及びプルソフ(Che
ng and Prusoff)の方法[Bioche
m.Pharmacol.,22巻,3099−310
8頁(1973年)]に従って、標識リガンドである[
3H]−N−メチルスコポラミンの結合を50%抑制す
る被検化合物の濃度(IC50)より算出した解離定数
(Ki)を求めた。
【0086】
【表1】 上記表1に示す結果から明らかなように、本発明の化合
物はムスカリンm2受容体よりもm3受容体に対してはる
かに強い結合阻害活性を示した。ムスカリン受容体拮抗試験(in vitro) 1)摘出ラット右心房におけるM2受容体拮抗試験 本試験法は常法に従い行った。SD系雄性ラット(30
0〜500g)を脱血致死させ、右心房を摘出した。標
本を20mlのクレブスーヘンゼライト栄養液(95%
2,5%CO2通気,32℃)で満たしたマグヌス管内
に初期張力0.5gにて等尺性に懸垂した。拍動数は心
拍計を用いて記録した。30分間平衡化した後、カルバ
コール(10-9〜10-6M)を低濃度から3倍用量にて
累積的に投与し、拍動数の減少を測定して、コントロー
ルの用量反応曲線を得た。新鮮液にて洗浄し拍動数が回
復した後、被験化合物を投与し、その10分後に再びカ
ルバコールを累積的に投与した。カルバコールによる反
応は、カルバコール投与前の拍動数を100%として表
した。本発明の化合物処置による用量反応曲線のシフト
の程度から、被験化合物の拮抗効力(KB値)を求め
た。 2)摘出ラット気管における気道M3受容体拮抗試験 本試験法は常法に従い行った。SD系雄性ラット(30
0〜500g)を脱血致死させ、気管を摘出した。気管
を2mm幅のリング状にしたのち、腹側軟骨部分を切り
開き横切標本を作成した。標本を5mlのクレブスーヘ
ンゼライト栄養液(95%O2,5%CO2通気,32
℃)で満たしたマグヌス管内に、初期張力1.0g、静
止張力0.6gにて懸垂した。標本の張力は等尺性に記
録した。1時間平衡化した後、10-4Mのカルバコール
により2回収縮させ、2回目のカルバコール収縮をリフ
ァレンスの収縮とした。新鮮液にて洗浄し基線に戻った
後、被験化合物を投与し(或いは無処置)、その10分
後からカルバコール(10-8〜10-3M)を3倍用量で
累積的に投与し、用量反応曲線を得た。用量反応曲線は
各標本におけるリファレンスの収縮を100%として表
した。被験化合物処置による用量反応曲線のシフトの程
度から、被験化合物の拮抗効力(KB値)を求めた。
【0087】
【表2】 上記表2に示す結果から明らかなように、本発明の化合
物は右心房M2より気管M3の受容体に対しはるかに強く
拮抗した。したがって、本発明の化合物は気管M3受容
体に、より選択的な化合物である。ムスカリンM3 受容体拮抗試験(in vivo) 1−A)ラットにおける気管支拡張作用(i.v.) 8−11週齢(380−420g)のスプラーグドーリ
ィ系雄性ラットをウレタン(750 mg/kg,i.
p.)及びα−クロラロース(37.5mg/kg,
i.p.)で麻酔し、気管にカニューレを挿入した。ま
た、薬物投与用として、右総頚静脈にカニューレを挿入
した。サクシニルコリン(5mg/body,s.
c.)により自発呼吸を完全に抑制した後、Pulmo
nary Mechanics Model 6 (B
uxco)を用いて人工換気下にて気道抵抗を測定し
た。被検物質投与5分前及び投与5分後におけるアセチ
ルコリン(50μg/kg,i.v.)誘発の気道抵抗
値を測定し、被検物質投与5分前の気道抵抗値に対する
投与5分後の気道抵抗値の割合を算出した。コントロー
ル群として、被検物質の代わりに生理食塩水を用い、同
様の操作を行い、気道抵抗値の割合を算出し、これを1
00%とした。コントロール群におけるアセチルコリン
誘発気道抵抗増加率を50%に抑制する用量をED50
と定義し、被検物質の用量反応曲線よりプロビット解析
を用いてED50値を算出した。 1−B)ラットにおける気管支拡張作用(p.o.) 被検物質を経口投与した、8−11週齢(380−42
0g)のスプラーグドーリィー系雄性ラットを投与30
分後よりi.v.試験と同様の処置を施し、気道抵抗を
測定した。被検物質投与60分後におけるアセチルコリ
ン(50μg/kg,i.v.)誘発の気道抵抗値を測
定した。コントロール群として、被検物質の代わりに生
理食塩水を用い、同様の操作を行い、気道抵抗値を測定
し、これを100%とした。コントロール群におけるア
セチルコリン誘発気道抵抗値を50%に抑制する用量を
ED50値と定義し、被検物質の用量反応曲線よりプロビ
ット解析を用いてED50値を算出した。
【0088】
【表3】 2)イヌにおける気管支拡張作用(P.O.) 12−24ケ月齢(10−15kg)の雄性ビ−グル犬
をペントバルビタール(30mg/kg,i.v.)で
麻酔後、気管カニューレを挿入し、メサコリン吸入誘発
試験によって、気道の感受性(メサコリン吸入閾値)を
2週間間隔で少なくとも2回以上測定し、再現性のある
メサコリン反応閾値1)を示す犬を選択した。メサコリン
反応閾値が確定している犬に被験物質を経口投与(1m
g/kg)し、投与4時間後に再度メサコリン吸入誘発
試験を行うことにより、被験物質投与後のメサコリン反
応閾値2)を測定した。被験物質の気管支拡張作用は、以
下の式により求めた。
【0089】
【数1】 メサコリン吸入誘発試験は、チェスト社製アストグラフ
TCK−6100H型を用いて行った。吸入誘発薬は、
塩化メサコリンを用い、生理食塩水にて、40000μ
g/mlより順次20000、10000、5000、
2500、1250、625、312.5、156、7
8μg/mlの10段階の濃度に希釈した。このメサコ
リンエロゾルを低濃度より1分間ずつ吸入させ、呼吸抵
抗を連続的に描記した。呼吸抵抗が初期値の2倍になる
メサコリン濃度をメサコリン閾値とした。
【0090】
【表4】 上記表4に示す結果から明らかなように、本発明の化合
物は強い気管支拡張作用及び持続性を示した。
【0091】以上のとおり、本発明の式[I]の化合物
は、フッ素原子の導入を特徴として、強力かつ選択的な
ムスカリンM3受容体拮抗作用を示し、かつ、優れた経
口活性、作用持続性及び体内動態を示す。従って、副作
用の少ない安全な医薬として、殊に、慢性閉塞性肺疾
患、慢性気管支炎、喘息及び鼻炎等の呼吸器系疾患;過
敏性腸症候群、痙性大腸炎、憩室炎及び消化器系平滑筋
れん縮に伴う疼痛等の消化器疾患;神経性頻尿、神経因
性膀胱、夜尿症、不安定膀胱、膀胱痙縮、慢性膀胱炎等
の疾患における尿失禁及び頻尿等の泌尿器系疾患;及び
乗り物酔いの治療又は予防のために、患者に対し経口的
又は非経口的に投与することができる。
【0092】本発明の化合物は、上記の如き疾患の治療
又は予防のために実際に使用するに際して、常法に従
い、薬学的に許容されうる添加剤と共に、投与に適した
剤形に製剤化することができる。該添加剤としては、製
剤分野において通常用いられる各種の添加剤が使用可能
であり、例えばゼラチン、乳糖、白糖、酸化チタン、デ
ンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、トウモロコシ
デンプン、マイクロクリスタリンワックス、白色ワセリ
ン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、無水リン酸カ
ルシウム、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ソルビトール、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリソルベート、ショ糖脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレン、硬化ヒマシ油、ポリビニルピロリ
ドン、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、タ
ルク、植物油、ベンジルアルコール、アラビアゴム、プ
ロピレングリコール、ポリアルキレングリコール、シク
ロデキストリン又はヒドロキシプロピルシクロデキスト
リン等が挙げられる。
【0093】これらの添加剤を用いて製剤化される剤形
としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若し
くは坐剤等の固形製剤;例えばシロップ剤、エリキシル
剤、注射剤等の液体製剤等が挙げられ、これらは、製剤
分野における通常の方法に従って調製することができ
る。なお、液体製剤は、用時に水又は他の適当な媒体に
溶解又は懸濁させる形のものであってもよい。また、特
に注射剤は、予め生理食塩水又はブドウ糖液に溶解又は
懸濁させた形態であってもよく、又は用時に生理食塩水
又はブドウ糖液に溶解又は懸濁させて用いる粉末形態で
あってもよく、更に場合によっては緩衝剤や保存剤を含
有させてもよい。
【0094】また、経口投与製剤としては、通常の錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の他、エアロゾ−ル若
しくは乾燥粉末吸入剤形又は香料若しくは着色剤を含む
エリキシル剤若しくは懸濁液の形とすることができる。
【0095】これらの製剤は、本発明の化合物を全薬剤
の1.0〜100重量%、好ましくは1.0〜60重量
%の割合で含有することができる。これらの製剤は、ま
た、治療上有効な他の化合物を含んでいてもよい。
【0096】本発明の化合物を薬剤として使用する場
合、その投与量及び投与回数は、患者の性別、年齢、体
重、症状の程度及び目的とする治療効果の種類と範囲等
により異なるが、一般に経口投与の場合、成人1日あた
り、0.1〜100mg/kgを1〜数回に分けて、ま
た非経口投与の場合は、0.001〜10mg/kgを
1〜数回に分けて投与するのが好ましい。
【0097】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定され
るものではない。
【0098】
【実施例】実施例1(2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージ
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミド 構造式
【0099】
【化11】 工程1.1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)−4−ピ
ペリドンの合成 4ーピペリドン・一塩酸塩・一水和物2.5gのアセト
ニトリル150ml溶液に炭酸カリウム11g、5ーブ
ロモー2ーメチルー2ーペンテン2.62g及びヨウ化
カリウム800mgを順次加え、3時間加熱還流した。
反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水にて洗浄
後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し
表題化合物2.24gを白色固体として得た。 工程2.4ーアミノー1ー(4ーメチルー3ーペンテニ
ル)ピペリジンの合成 1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)−4−ピペリドン
2.2gのメタノール60ml溶液に酢酸アンモニウム
1.1g、シアノ水素化ホウ素ナトリウム860mgを
室温にて順次加え、同温にて一晩攪拌した。メタノール
を減圧留去後、1N塩酸にてpH=3としジエチルエー
テル洗浄した。水層を1N水酸化ナトリウム水溶液にて
アルカリ性とし、クロロホルム抽出した。有機層を水、
飽和食塩水にて洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去して表題化合物1.9gを無色油状
物質として得た。 工程3.(2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペン
テニル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー
3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシ
ー2ーフェニルアセトアミドの合成 (2R)ー[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペン
チル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸75mgの
N,Nージメチルホルムアミド3ml溶液に室温にて、
1,1’ーカルボニルジイミダゾール55mgを加え同
温にて2時間撹拌した。反応液に更に4ーアミノー1ー
(4ーメチルー3ーペンテニル)ピペリジン60mg、
4ージメチルアミノピリジン5mgを順次加え室温にて
1晩撹拌した。反応液をジエチルエーテルにて希釈し飽
和重曹水、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣を
分取用薄層クロマトグラフィー(KieselgelTM
60F254、Art5744(メルク社製)クロロホル
ム/メタノール=10/1)にて精製し、表題化合物2
3mgを油状物質として得た。
【0100】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.32ー1.50(2H,m),1.60(3H,
s),1.68(3H,s),1.58ー2.34(1
2H,m),2.43ー2.49(1H,m),2.7
3ー2.82(3H,m),3.23ー3.36(1
H,m),3.48(1H,brs),3.62ー3.
73(1H,m),5.03ー5.08(1H,m),
6.29ー6.33(1H,m),7.25ー7.39
(3H,m),7.54ー7.57(2H,m)低分解
能FAB−MS(m/e,(C2434222+H)+
として):421 実施例2 (2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1S)ー3,3ージ
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミド 構造式
【0101】
【化12】 (2R)ー[(1S)ー3,3ージフルオロシクロペン
チル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸を用い、実
施例1工程3と同様の方法にて表題化合物を製造した。
【0102】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.60(3H,s),1.68(3H,s),1.3
5ー2.48(15H,m),2.75ー2.86(3
H,m),3.22ー3.36(1H,m),3.48
(1H,brs),3.61ー3.76(1H,m),
5.03ー5.08(1H,m),6.27(1H,
d,J=8.0Hz),7.26ー7.40(3H,
m),7.55ー7.58(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2434222
+H)+として):421 実施例3 (2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1S,3S)ー3ー
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミド及び(2R)ーNー[1ー(4ーメチ
ルー3ーペンテニル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー
[(1S,3R)ー3ーフルオロシクロペンチル]ー2
ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0103】
【化13】 (2R)ー[(1S)ー3−フルオロシクロペンチル]
ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸を用い、実施例1
工程3と同様の方法にて表題化合物を製造し最終工程で
分離した。 (2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1S,3S)ー3ー
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミド 1 HーNMR(CDCl3,δppm):1.60(3
H,s),1.68(3H,s),1.31ー2.33
(15H,m),2.44ー2.49(1H,m),
2.69ー2.81(2H,m),3.19ー3.30
(1H,m),3.62ー3.74(1H,m),3.
90(1H,brs),5.03ー5.28(2H,
m),5.87ー5.91(1H,m),7.25ー
7.40(3H,m),7.53ー7.57(2H,
m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2435FN22
H)+として):403(2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1S,3R)ー3ー
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミド 1 HーNMR(CDCl3,δppm):1.61(3
H,s),1.68(3H,s),1.37ー2.26
(14H,m),2.32ー2.37(2H,m),
2.75ー2.90(2H,m),3.43ー3.56
(1H,m),3.62ー3.76(1H,m),5.
04ー5.13(2H,m),6.91ー6.95(1
H,m),7.23ー7.35(3H,m),7.67
ー7.71(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2435FN22
H)+として):403 実施例4(2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R,3S)ー3ー
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミド及び(2R)ーNー[1ー(4ーメチ
ルー3ーペンテニル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー
[(1R,3R)ー3ーフルオロシクロペンチル]ー2
ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0104】
【化14】 (2R)ー[(1R)ー3−フルオロシクロペンチル]
ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸を用い、実施例1
工程3と同様の方法にて表題化合物を製造し最終工程で
分離した。(2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R,3S)ー3ー
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミド 1 HーNMR(CDCl3,δppm):1.60(3
H,s),1.70(3H,s),1.38ー2.17
(14H,m),2.27ー2.32(2H,m),
2.70ー2.81(2H,m),3.19ー3.32
(1H,m),3.63ー3.74(1H,m),3.
93(1H,brs),5.00ー5.21(2H,
m),5.96ー6.02(1H,m),7.26ー
7.38(3H,m),7.55ー7.58(2H,
m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2435FN22
H)+として):403(2R)ーNー[1ー(4ーメチルー3ーペンテニル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R,3R)ー3ー
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミド 1 HーNMR(CDCl3,δppm):1.60(3
H,s),1.68(3H,s),1.38ー2.32
(6H,m),2.74ー2.88(2H,m),3.
41ー3.52(1H,m),3.63ー3.74(1
H,m),5.02ー5.21(2H,m),6.90
(1H,d,J=8.2Hz),7.23ー7.35
(3H,m),7.66ー7.69(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2435FN22
H)+として):403 実施例5Nー[1ー[(3Z)ー4ートリフルオロメチルー3ー
ペンテニル]ピペリジンー4ーイル]ー2ーシクロペン
チルー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0105】
【化15】 工程1.Nー(ピペリジンー4ーイル)ー2ーシクロペ
ンチルー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミドの
合成 2ーシクロペンチルー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢
酸3.51gのN,Nージメチルホルムアミド40ml
溶液に1,1’ーカルボニルジイミダゾール2.63g
を加え室温で2時間撹拌した。4ーアミノー1ー(tー
ブトキシカルボニル)ピペリジン・1塩酸塩3.96
g、4ージメチルアミノピリジン200mg及びジイソ
ピロピルエチルアミン6.9mlを加え、室温にて一晩
撹拌した。反応液に飽和重曹水を加えてジエチルエーテ
ル抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン
/酢酸エチル=3/1)にて精製し白色固体2.84g
を得た。この固体を10%塩酸ーメタノール30mlに
溶解し室温にて一晩攪拌した。メタノールを減圧留去し
得られた残渣を水にて希釈後ジエチルエーテル洗浄し
た。水層を水酸化ナトリウムにてアルカリ性としクロロ
ホルム抽出し、有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄後
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し表
題化合物2.15gを白色固体として得た。 工程2.(3Z)ー4ートリフルオロメチルー3ーペン
テニル tーブチルジフェニルシリルエーテルの合成 臭化(3ーtーブチルジフェニルシリル オキシプロピ
ル)トリフェニルホスホニウム2.94gのテトラヒド
ロフラン40ml溶液に、ー78℃下nーブチルリチウ
ム1.7Mヘキサン溶液2.5mlを滴下し、ー20℃
へと昇温し1時間撹拌した。 再び ー78℃へ冷却し
トリフルオロアセトン0.5mlを滴下し室温へと昇温
しながら一晩攪拌した。反応液をヘキサンにて希釈し、
10%塩酸、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘ
キサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し表題化合物
1.44gを得た。 工程3.(3Z)ー4ートリフルオロメチルー3ーペン
テノールの合成 (3Z)ー4ートリフルオロメチルー3ーペンテニル
tーブチルジフェニルシリルエーテル1.44gのテト
ラヒドロフラン8ml溶液にフッ化テトラブチルアンモ
ニウム1.0Mテトラヒドロフラン溶液4.4mlを加
え、室温にて2時間撹拌した。反応液をジエチルエーテ
ルにて希釈し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
酢酸エチル)にて精製し表題化合物414mgを得た。 工程4.(3Z)ー4ートリフルオロメチルー3ーペン
テニル pートルエンスルホネートの合成 (3Z)ー4ートリフルオロメチルー3ーペンテノール
414mgのピリジン6ml溶液に、氷冷下pートルエ
ンスルホニルクロリド565mgを加え室温にて16時
間撹拌した。反応液をジエチルエーテルにて希釈し水、
飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=9/1)にて精製し表題化合物412mgを得た。 工程5.Nー[1ー[(3Z)ー4ートリフルオロメチ
ルー3ーペンテニル]ピペリジンー4ーイル]ー2ーシ
クロペンチルー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトア
ミドの合成 Nー(ピペリジンー4ーイル)ー2ーシクロペンチルー
2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド77mgの
N,Nージメチルホルムアミド3ml溶液に室温にて、
(3Z)ー4ートリフルオロメチルー3ーペンテニル
pートルエンスルホネート74mg、炭酸カリウム10
2mg、ヨウ化カリウム43mgを順次加え3時間加熱
還流した。反応液をジエチルエーテルにて希釈し、水、
飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し得られた残渣を分取用薄層クロ
マトグラフィー(KieselgelTM60F254、A
rt5744(メルク社製)クロロホルム/メタノール
=9/1)にて精製し、表題化合物27mgを油状物質
として得た。
【0106】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.12ー1.88(16H,m),1.83(3H,
s),2.01ー2.13(2H,m),2.68ー
2.80(2H,m),2.97ー3.10(1H,
m),3.13(1H,brs),3.62ー3.76
(1H,m),5.65ー5.72(1H,m),6.
32(1H,d,J=8.5Hz),7.23ー7.3
6(3H,m),7.59(2H,d,J=7.3H
z) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2433322
+H)+として):439 実施例6Nー[1ー[(3Z)ー4ーフルオロメチルー3ーペン
テニル]ピペリジンー4ーイル]ー2ーシクロペンチル
ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0107】
【化16】 フルオロアセトンを用い、実施例5工程2−5と同様の
方法にて表題化合物を製造した。
【0108】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.04ー2.16(14H,m),1.79(3H,
s),2.16ー2.28(2H,m),2.28ー
2.40(2H,m),2.66ー2.86(2H,
m),2.94ー3.24(2H,m),3.62ー
3.78(1H,m),4.86(2H,d,J=4
7.5Hz),5.34ー5.44(1H,m),6.
36(1H,d,J=8.3Hz),7.22ー7.4
0(3H,m),7.56ー7.64(2H,m) 実施例7Nー[1ー[(3E)ー4ーフルオロメチルー3ーペン
テニル]ピペリジンー4ーイル]ー2ーシクロペンチル
ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0109】
【化17】 工程1.(2E)−5ーブロモー2ーメチルー2ーペン
テノールの合成 二酸化セレン681mgのジクロロメタン10ml溶液
に室温にて過酸化tーブチル2.5mlを加え同温にて
30分攪拌後、5ーブロモー2ーメチルー2ーペンテン
2.0gを加え、更に2時間撹拌した。反応液をジエチ
ルエーテルにて希釈しチオ硫酸ナトリウム水溶液、10
%水酸化カリウム水溶液、飽和食塩水にて順次洗浄後無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1〜4/1)にて
精製し表題化合物1.24gを得た。 工程2.(2E)−5ーブロモー2ーメチルー2ーペン
テニル tーブチルジメチルシリルエーテルの合成 (2E)−5ーブロモー2ーメチルー2ーペンテノール
300mgのN,Nージメチルホルムアミド10ml溶
液にクロロtーブチルジメチルシラン302mg、イミ
ダゾール137mgを加え、室温にて1時間撹拌した。
反応液をジエチルエーテルにて希釈し水、飽和食塩水に
て順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去することにより表題化合物604mgを得た。 工程3.Nー[1ー[(3E)ー4ーtーブチルジメチ
ルシリルオキシメチルー3ーペンテニル]ピペリジンー
4ーイル]ー2ーシクロペンチルー2ーヒドロキシー2
ーフェニルアセトアミドの合成 (2E)−5ーブロモー2ーメチルー2ーペンテニル
tーブチルジメチルシリルエーテル を用い、実施例5
工程5と同様の方法にて表題化合物を製造した。 工程4.Nー[1ー[(3E)ー4ーフルオロメチルー
3ーペンテニル]ピペリジンー4ーイル]ー2ーシクロ
ペンチルー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド
の合成 フッ化テトラブチルアンモニウム3水和物59mgのテ
トラヒドロフラン3ml溶液にモレキュラーシーブス4
A200mg、Nー[1ー[(3E)ー4ーtーブチル
ジメチルシリルオキシメチルー3ーペンテニル]ピペリ
ジンー4ーイル]ー2ーシクロペンチルー2ーヒドロキ
シー2ーフェニルアセトアミド31mg、フッ化pート
ルエンスルホネート22mgを順次加え、80℃にて一
晩加熱還流した。不溶物を濾去した後溶媒を減圧留去し
得られた残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(Kie
selgelTM60F254、Art5744(メルク社
製)クロロホルム/メタノール=20/1)にて精製
し、表題化合物11mgを油状物質として得た。
【0110】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.10ー1.76(10H,m),1.70(3H,
s),1.76ー1.95(2H,m),1.95ー
2.42(6H,m),2.72ー2.88(2H,
m),2.94ー3.24(2H,m),3.62ー
3.78(1H,m),4.69(2H,d,J=4
7.8Hz),5.44ー5.54(1H,m),6.
37(1H,d,J=8.0Hz),7.22ー7.4
0(3H,m),7.56ー7.64(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2435FN22
H)+として):403 実施例8(2R)−Nー(1−シクロヘプチルメチルピペリジン
ー4ーイル)ー2ー[(1R)−3,3−ジフルオロシ
クロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセト
アミド 構造式
【0111】
【化18】 (2R)−2ー[(1R)−3,3−ジフルオロシクロ
ペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸及びシ
クロヘプチルメチル メタンスルホネートを用い、実施
例5工程1及び5と同様の方法にて表題化合物を製造し
た。
【0112】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.03ー2.27(27H,m),2.63ー2.7
1(2H,m),3.21−3.33(1H,m),
3.49(1H,brs),3.61ー3.72(1
H,m),6.23(1H,d,J=8.3Hz),
7.27ー7.39(3H,m),7.53ー7.57
(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2638222
+H)+として):449 実施例9(2R)−Nー[1−[(3E)−4−フルオロメチル
−3−ペンテニル]ピペリジンー4ーイル]ー2ー
[(1R)−3,3−ジフルオロシクロペンチル]ー2
ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0113】
【化19】 (2R)−2ー[(1R)−3,3−ジフルオロシクロ
ペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸を用
い、実施例7と同様の方法にて表題化合物を製造した。
【0114】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.34ー1.52(2H,m),1.69(3H,
s),1.75ー2.31(12H,m),2.31ー
2.46(2H,m),2.72ー2.86(2H,
m),3.24−3.38(1H,m),3.43(1
H,brs),3.62ー3.78(1H,m),4.
69(2H,d,J=47.8Hz),5.42−5.
52(1H,m),6.34(1H,d,J=7.9H
z),7.24ー7.42(3H,m),7.52ー
7.60(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2433322
+H)+として):439 実施例10(2R)−Nー[1−(6−メチルピリジン−2−イル
メチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)−
3,3−ジフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシ
ー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0115】
【化20】 工程1.(2R)−Nー(ピペリジンー4ーイル)ー2
ー[(1R)−3,3−ジフルオロシクロペンチル]ー
2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミドの合成 (2R)−2ー[(1R)−3,3−ジフルオロシクロ
ペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸を用
い、実施例5工程1と同様の方法にて表題化合物を製造
した。
【0116】工程2.(2R)−Nー[1−(6−メチ
ルピリジン−2−イルメチル)ピペリジンー4ーイル]
ー2ー[(1R)−3,3−ジフルオロシクロペンチ
ル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミドの合
(2R)−Nー(ピペリジンー4ーイル)ー2ー[(1
R)−3,3−ジフルオロシクロペンチル]ー2ーヒド
ロキシー2ーフェニルアセトアミド17mgのテトラヒ
ドロフラン2ml溶液に室温にて酢酸3μl、6−メチ
ルピリジン−2−カルバルデヒド12mg及び水素化ト
リアセトキシホウ素ナトリウム21mgを順次加え、室
温にて一晩撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、
飽和食塩水にて洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し得られた残渣を分取用薄層クロマ
トグラフィー(KieselgelTM60F254、Ar
t5744(メルク社製)クロロホルム/メタノール=
10/1)にて精製し、表題化合物9mgを固体として
得た。
【0117】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.35ー1.50(2H,m),1.72ー2.23
(10H,m),2.53(3H,s),2.70−
2.80(2H,m),3.21−3.35(1H,
m),3.59(2H,s),3.60ー3.78(1
H,m),6.31(1H,d,J=8.5Hz),
7.02(1H,t,J=7.6Hz),7.18(1
H,d,J=7.6Hz),7.28ー7.39(3
H,m),7.50(1H,d,J=7.6Hz),
7.53ー7.59(2H,m) 実施例11(2R)ーNー[1ー(3ーチエニルメチル)ピペリジ
ンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセ
トアミド 構造式
【0118】
【化21】 チオフェンー3ーアルデヒドを用い、実施例10工程2
と同様の方法にて表題化合物を製造した。
【0119】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.30ー1.50(2H,m),1.56ー2.30
(10H,m),2.66ー2.82(2H,m),
3.22ー3.37(1H,m),3.40(1H,
s),3.49(2H,s),3.61ー3.78(1
H,m),6.25(1H,d,J=8.2Hz),
7.02(1H,dd,J=1.1Hz,7.6H
z),7.06ー7.12(1H,m),7.22ー
7.42(4H,m),7.50ー7.60(2H,
m)低分解能FAB−MS(m/e,(C232822
2S+H)+として):435 実施例12(2R)ーNー[1ー(3ーフリルメチル)ピペリジン
ー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロシ
クロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセト
アミド 構造式
【0120】
【化22】 フランー3ーアルデヒドを用い、実施例10工程2と同
様の方法にて表題化合物を製造した。
【0121】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.32ー1.47(2H,m),1.73ー2.27
(10H,m),2.70ー2.78(2H,m),
3.24ー3.35(1H,m),3.33(2H,
s),3.42(1H,s),3.62ー3.75(1
H,m),6.26(1H,d,J=7.2Hz),
6.34(1H,s),7.27ー7.40(5H,
m),7.52ー7.57(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2328223
+H)+として):419 実施例13(2R)ーNー[1ー(2ーフリルメチル)ピペリジン
ー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロシ
クロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセト
アミド 構造式
【0122】
【化23】 フランー2ーアルデヒドを用い、実施例10工程2と同
様の方法にて表題化合物を製造した。
【0123】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.35ー1.49(2H,m),1.73ー2.25
(10H,m),2.70ー2.80(2H,m),
3.23ー3.35(1H,m),3.48(1H,
s),3.49(2H,s),3.61ー3.73(1
H,m),6.17(1H,d,J=3.0Hz),
6.27ー6.31(2H,m),7.27ー7.38
(4H,m),7.52ー7.56(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2328223
+H)+として):419 実施例14(2R)ーNー[1ー(2ーピリジルメチル)ピペリジ
ンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセ
トアミド 構造式
【0124】
【化24】 ピリジンー2ーアルデヒドを用い、実施例10工程2と
同様の方法にて表題化合物を製造した。
【0125】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.39ー1.52(2H,m),1.75ー2.25
(10H,m),2.70ー2.80(2H,m),
3.24ー3.36(1H,m),3.58(1H,
s),3.61(2H,s),3.67ー3.77(1
H,m),6.32(1H,d,J=7.8Hz),
7.15(1H,ddd,J=1.2Hz,4.8H
z,7.6Hz),7.27ー7.39(4H,m),
7.53ー7.57(2H,m),7.63(1H,t
d,J=1.8Hz,7.6Hz),8.52(1H,
ddd,J=1.2Hz,1.8Hz,3.0Hz) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2429232
+H)+として):430 実施例15(2R)ーNー[1ー(3ーメトキシベンジル)ピペリ
ジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオ
ロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルア
セトアミド 構造式
【0126】
【化25】 (2R)ーNー(ピペリジンー4ーイル)ー2ー[(1
R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒド
ロキシー2ーフェニルアセトアミド71mgのN,Nー
ジメチルホルムアミド2ml溶液に室温にて、塩化3ー
メトキシベンジル74mg、炭酸カリウム80mgを加
え、約12時間攪拌した。反応液をジエチルエーテルに
て希釈し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣を
分取用薄層クロマトグラフィー(KieselgelTM
60F254,Art5744(メルク社製)クロロホル
ム/メタノール=9/1)にて精製し、表題化合物75
mgを白色固体として得た。
【0127】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.32ー1.54(2H,m),1.65ー2.30
(10H,m),2.68ー2.85(2H,m),
3.21ー3.39(1H,m),3.42(1H,
s)3.45(2H,s),3.62ー3.78(1
H,m),3.80(3H,s),6.27(1H,
d,J=8.2Hz),6.76ー6.83(1H,
m),6.84ー6.90(2H,m),7.21(1
H,t,J=8.0Hz),7.24ー7.40(3
H,m),7.51ー7.59(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2632223
+H)+として):459 実施例16(2R)ーNー(1ーベンジルピペリジンー4ーイル)
ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペンチ
ル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0128】
【化26】 臭化ベンジルを用い、実施例15と同様の方法にて表題
化合物を製造した。
【0129】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.35ー1.52(2H,m),1.70ー2.23
(10H,m),2.70ー2.81(2H,m),
3.22ー3.34(1H,m),3.41(1H,
s)3.48(2H,s),3.60ー3.80(1
H,m),6.27(1H,d,J=8.0Hz),
7.24ー7.39(8H,m),7.54ー7.56
(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2530222
+H)+として):429 実施例17(2R)ーNー[1ー(3ーフルオロベンジル)ピペリ
ジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオ
ロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルア
セトアミド 構造式
【0130】
【化27】 塩化3ーフルオロベンジルを用い、実施例15と同様の
方法にて表題化合物を製造した。
【0131】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.34ー1.52(2H,m),1.52ー2.30
(10H,m),2.65ー2.80(2H,m),
3.22ー3.38(1H,m),3.40(1H,
s)3.72(2H,s),3.60ー3.80(1
H,m),6.28(1H,d,J=7.7Hz),
6.88ー6.97(1H,m),7.00ー7.10
(2H,m),7.20ー7.42(4H,m),7.
51ー7.60(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2529322
+H)+として):447 実施例18(2R)ーNー[1ー(3ークロロベンジル)ピペリジ
ンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセ
トアミド 構造式
【0132】
【化28】 塩化3ークロロベンジルを用い、実施例15と同様の方
法にて表題化合物を製造した。
【0133】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.33ー1.50(2H,m),1.60ー2.25
(10H,m),2.67ー2.77(2H,m),
3.24ー3.38(1H,m),3.44(2H,
s)3.63ー3.76(1H,m),6.29(1
H,d,J=8.0Hz),7.13ー7.40(7
H,m),7.53ー7.57(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2529ClF22
2+H)+として):463 実施例19(2R)ーNー[1ー(2ーチエニルメチル)ピペリジ
ンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセ
トアミド 構造式
【0134】
【化29】 塩化2ーチエニルメチルを用い、実施例15と同様の方
法にて表題化合物を製造した。
【0135】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.32ー1.50(2H,m),1.52ー2.30
(10H,m),2.70ー2.82(2H,m),
3.22ー3.36(1H,m),3.41(1H,
s)3.62ー3.76(1H,m),3.68(2
H,s),6.26(1H,d,J=7.9Hz),
6.87(1H,dd,J=3.2Hz,4.8H
z),6.92(1H,dd,J=3.2Hz,4.8
Hz)7.21(1H,dd,J=1.5Hz,4.8
Hz),7.24ー7.40(3H,m),7.50ー
7.58(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2328222
S+H)+として):435 実施例20(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピリジンー2ーイル
メチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー
3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシ
ー2ーフェニルアセトアミド・二塩酸塩 構造式
【0136】
【化30】 実施例20の化合物は以下の製造法−1、2及び3の方
法で製造した。製造法−1 工程1.6ーtertーブチルジフェニルシリルオキシ
メチルピリジンー2ーカルボン酸の合成 6ーヒドロキシメチルピリジンー2ーカルボン酸エチル
1.8gのN,Nージメチルホルムアミド55ml溶液
に氷冷下、イミダゾール1.4g、塩化tertーブチ
ルジフェニルシラン3.9gを順次加え室温にて12時
間撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、飽和重曹
水、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣をメタノ
ール60mlに溶解し、4N水酸化ナトリウム水溶液
7.5mlを加えて室温にて20時間さらに60度にて
2時間撹拌した。メタノールを減圧留去し得られた残渣
を1N塩酸にて酸性とした後、クロロホルムにて抽出
し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=4/1)にて精製し、表題化合物895m
gを白色固体として得た。 工程2.6ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ピリジンー2ーイルメチル tertーブチルジフェニ
ルシリルエーテルの合成 工程1で得た6ーtertーブチルジフェニルシリルオ
キシメチルピリジンー2ーカルボン酸890mgのトル
エン30ml溶液に室温にて、トリエチルアミン0.6
3ml、tertーブタノール3.2ml、ジフェニル
ホスホリルアジド887mgを順次加え100度にて1
6時間加熱撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、
飽和重曹水、10%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水に
て順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)
にて精製し、表題化合物863mgを油状物質として得
た。 工程3.6ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ピリジンー2ーメタノールの合成 工程2で得た6ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノピリジンー2ーイルメチル tertーブチルジフ
ェニルシリルエーテルを用い、実施例5工程3と同様の
方法にて表題化合物を製造した。 工程4.6ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ピリジンー2ーイルメチル メタンスルホネートの合成 工程3で得た6ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノピリジンー2ーメタノール61mgのクロロホルム
2ml溶液に氷冷下、トリエチルアミン0.19ml、
塩化メタンスルホニル0.032mlを加え同温にて1
時間撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、飽和重
曹水、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し、表題化合物124m
gを油状物質として得た。 工程5.(2R)ーNー[1ー(6ーtertーブチル
オキシカルボニルアミノピリジンー2ーイルメチル)ピ
ペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフ
ルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニ
ルアセトアミドの合成 工程4で得た6ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノピリジンー2ーイルメチル メタンスルホネートを
用い、実施例15と同様の方法にて表題化合物を製造し
た。 工程6.(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピリジンー
2ーイルメチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1
R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒド
ロキシー2ーフェニルアセトアミドの合成 工程5で得た(2R)ーNー[1ー(6ーtertーブ
チルオキシカルボニルアミノピリジンー2ーイルメチ
ル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3
ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ー
フェニルアセトアミド を常法に従って塩酸で処理する
ことにより表題化合物を白色固体として得た。
【0137】1HーNMR(CD3OD,δppm):
1.76ー2.14(10H,m),3.20ー3.6
3(5H,m),3.85ー4.00(1H,m),
4.44(2H,s),7.07ー7.34(2H,
m),7.25ー7.34(3H,m),7.58ー
7.60(2H,m),7.89ー7.94(1H,
m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2430242
+H)+として):445製造法−2 工程1.6ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ピリジンー2ーカルボン酸エチルの合成 6ーエトキシカルボニルピリジンー2ーカルボン酸を用
い、製造法−1の工程2と同様の方法にて表題化合物を
製造した。 工程2.6ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ピリジンー2ーメタノールの合成 塩化カルシウム500mgのエタノール10ml溶液に
氷冷下水素化ホウ素ナトリウム150mgを加え同温に
て15分間撹拌した。反応液に工程1で得た6ーter
tーブチルオキシカルボニルアミノピリジンー2ーカル
ボン酸エチル1.1gを加え室温にて13時間撹拌し
た。エタノールを減圧留去後クロロホルムー水混液に懸
濁し不溶物を濾去した。有機層を水、飽和食塩水にて順
次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥し表題化合物99
6mgを淡黄色油状物質として得た。 工程3.4ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ー1ー(6ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ピリジンー2ーイルメチル)ピペリジンの合成 工程2で得た6ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノピリジンー2ーメタノール及び4ーtertーブチ
ルオキシカルボニルアミノピペリジンを用い、製造法−
1の工程4ー5と同様の方法にて表題化合物を製造し
た。 工程4.(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピリジンー
2ーイルメチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1
R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒド
ロキシー2ーフェニルアセトアミドの合成 工程3で得た4ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノー1ー(6ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノピリジンー2ーイルメチル)ピペリジン163mg
を10%ー塩酸メタノール5mlに溶解し40℃にて1
3時間攪拌した。メタノールを減圧留去し得られた残渣
のクロロホルム15ml懸濁液に氷冷下トリエチルアミ
ン0.16ml、(2R)ー2ー[(1R)ー3,3ー
ジフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフ
ェニル酢酸86mg、ヒドロキシベンゾトリアゾール1
14mg及び1ーエチルー3ー(3ージメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド75mgを順次加え、室温にて
1.5時間攪拌した。反応液をジエチルエーテルにて希
釈し飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ク
ロロホルム/メタノール=50/1〜20/1)にて精
製し、表題化合物101mgを白色固体として得た。
【0138】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.35ー1.51(2H,m),1.70ー2.25
(10H,m),2.68ー2.80(2H,m),
3.21ー3.35(1H,m),3.41(2H,
s),3.52(1H,brs),3.62ー3.77
(1H,m),4.40(2H,brs),6.28
(1H,d,J=8.2Hz),6.36(1H,d,
J=8.2Hz),6.67(1H,d,J=7.3H
z),7.27ー7.40(4H,m),7.53ー
7.57(2H,m) 工程5.(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピリジンー
2ーイルメチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1
R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒド
ロキシー2ーフェニルアセトアミド・2塩酸塩の合成 工程4で得られた(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピ
リジンー2ーイルメチル)ピペリジンー4ーイル]ー2
ー[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー
2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミドを常法によ
り塩酸で処理することにより表題化合物を製造した。製造法−3 工程1.2ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ー6ーメチルピリジンの合成 6ーメチルー2ーアミノピリジン2gのクロロホルム3
0ml溶液に室温にてジtertーブチルオキシジカル
ボネート5gを加えた後70℃に加温して4ージメチル
アミノピリジン2.5gを加え同温にて2時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=20/1)にて精製し、表題化合物4.1gを白色固
体として得た。 工程2.(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピリジンー
2ーイルメチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1
R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒド
ロキシー2ーフェニルアセトアミド・二塩酸塩の合成 工程1で得た2ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノー6ーメチルピリジン100mgの四塩化炭素3m
l溶液に室温にて、Nーブロモコハク酸イミド90mg
過酸化ベンゾイル10mgを順次加え6時間還流下撹拌
した。不溶物を濾去後溶媒を減圧留去し得られた残渣及
び4−tert−ブチルオキシカルボニルアミノピリジ
ンを用い、製造法−1の工程5及び製造法−2の工程4
ー5と同様の方法にて表題化合物を製造した。 実施例21(2R)ーNー[1ー(6ーアミノー4ーメトキシピリ
ジンー2ーイルメチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー
[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2
ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド・二塩酸塩 構造式
【0139】
【化31】 6ーヒドロキシメチルー4ーメトキシピリジンー2ーカ
ルボン酸エチルを用い、実施例20と同様の方法にて表
題化合物を製造した。
【0140】1HーNMR(CD3OD,δppm):
1.69ー2.21(10H,m),3.10ー3.7
0(5H,m),3.83ー3.97(1H,m),
3.98(3H,s),4.30ー4.46(2H,
m),6.39ー6.47(1H,m),6.74ー
6.89(1H,m),7.20ー7.38(3H,
m),7.58(2H,d,J=6.9Hz) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2532243
+H)+として):475 実施例22(2R)ーNー[1ー(3ーアミノー5ーメチルベンジ
ル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3
ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ー
フェニルアセトアミド・二塩酸塩 構造式
【0141】
【化32】 工程1.Nー(tertーブチルオキシカルボニル)ー
3,5ージメチルアニリンの合成 3,5ージメチルアニリン1.2gのジオキサン20m
lー10%水酸化ナトリウム水溶液10ml混液にジt
ertーブチルージカルボネート2.7gを加え、10
0度にて1.5時間加熱攪拌した。反応液をジエチルエ
ーテルにて希釈し水、飽和食塩水で順次洗浄後無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:
ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し表題化合物
1.8gを油状物質として得た。 工程2.臭化 3ー(tertーブチルオキシカルボニ
ルアミノ)ー5ーメチルベンジルの合成 工程1で得たNー(tertーブチルオキシカルボニ
ル)ー3,5ージメチルアニリン1.8gの四塩化炭素
20ml溶液にNーブロモこはく酸イミド1.5g、
2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)53mgを
順次加え、100度にて3時間加熱攪拌した。反応液を
ヘキサンにて希釈して濾過し、溶媒を減圧留去し表題化
合物2.8gを油状物質として得た。 工程3.(2R)ーNー[1ー(3ーアミノー5ーメチ
ルベンジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)
ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキ
シー2ーフェニルアセトアミド二塩酸塩の合成 工程2で得た臭化 3ー(tertーブチルオキシカル
ボニルアミノ)ー5ーメチルベンジルを用い、実施例2
0の製造法−1の工程5、6と同様の方法にて表題化合
物を製造した。
【0142】1HーNMR(CD3OD,δppm):
1.66ー2.11(12H,m),2.99ー3.4
8(3H,m),3.26(3H,s),3.78ー
3.98(1H,m),4.28(2H,s),7.1
8ー7.60(8H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2633232
+H)+として):458 実施例23(2R)ーNー[1ー(3ーアミノベンジル)ピペリジ
ンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセ
トアミド 構造式
【0143】
【化33】 工程1.(2R)ーNー[1ー(3ーニトロベンジル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージ
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミドの合成 塩化3ーニトロベンジルを用い、実施例15と同様の方
法にて表題化合物を製造した。 工程2.(2R)ーNー[1ー(3ーアミノベンジル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージ
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミドの合成 工程1で得た(2R)ーNー[1ー(3ーニトロベンジ
ル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3
ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ー
フェニルアセトアミド6.5mgを含水エタノール中鉄
粉2mgと共に60℃に加熱し、濃塩酸1滴を加え更に
100℃で約1時間攪拌した。反応液を4Nの水酸化ナ
トリウム水溶液にて塩基性とした後、クロロホルムで抽
出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶
媒を減圧留去することにより表題化合物4.8mgを白
色固体として得た。
【0144】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.30ー1.48(2H,m),1.50ー2.25
(10H,m),2.68ー2.78(2H,m),
3.24ー3.40(1H,m),3.38(2H,
s),3.43(1H,s),3.52ー3.80(1
H,m),6.26(1H,d,J=7.9Hz),
6.57(1H,dd,J=1.5Hz,7.8H
z),6.65(1H,d,J=1.5Hz),6.6
6(1H,d,J=7.8Hz),7.08(1H,
t,J=7.8Hz),7.28ー7.39(3H,
m),7.53ー7.57(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2531232
+H)+として):444 実施例24(2R)ーNー[1ー(2ーアミノベンジル)ピペリジ
ンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセ
トアミド・二塩酸塩 構造式
【0145】
【化34】 塩化2ーニトロベンジルを用い、実施例23と同様の方
法により、表題化合物(遊離塩基)を得、塩酸処理によ
り表題化合物を得た。
【0146】1HーNMR(CD3OD,δppm):
1.50ー1.95(10H,m),2.92ー3.0
7(2H,m),3.07ー3.20(1H,m),
3.24ー3.38(2H,m),3.67ー3.80
(1H,m),4.15ー4.27(2H,m),7.
05ー7.45(9H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2531232
+H)+として):444 実施例25(2R)ーNー[1ー(4ーアミノベンジル)ピペリジ
ンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセ
トアミド 構造式
【0147】
【化35】 塩化4ーニトロベンジルを用い、実施例23と同様の方
法にて表題化合物を製造した。
【0148】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.35ー1.52(2H,m),1.70ー2.23
(10H,m),2.70ー2.82(2H,m),
3.23ー3.35(1H,m),3.41(2H,
s),3.30ー3.70(3H,m),3.65ー
3.75(1H,m),6.29(1H,d,J=7.
4Hz),6.63(2H,d,J=8.5Hz),
7.06(2H,d,J=8.5Hz),7.28ー
7.39(3H,m),7.52ー7.56(2H,
m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2531232
+H)+として):444 実施例26(2R)ーNー[1ー(4ーアミノー3ーメトキシベン
ジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,
3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2
ーフェニルアセトアミド 構造式
【0149】
【化36】 塩化 3ーメトキシー4ーニトロベンジルを用い、実施
例23と同様の方法にて表題化合物を製造した。
【0150】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.35ー1.60(2H,m),1.70ー2.30
(10H,m),2.70ー2.90(2H,m),
3.22ー3.38(1H,m),3.44(2H,
s),3.40ー3.60(1H,m),3.62ー
3.85(3H,m),3.85(3H,s),6.3
6(1H,d,J=7.9Hz),6.60ー6.70
(2H,m),6.81(1H,s),7.24ー7.
40(3H,m),7.51ー7.58(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2633233
+H)+として):474 実施例27(2R)ーNー[1ー(3,5ージアミノベンジル)ピ
ペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフ
ルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニ
ルアセトアミド 構造式
【0151】
【化37】 塩化3,5ージニトロベンジルを用い、実施例23と同
様の方法にて表題化合物を製造した。
【0152】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.30ー2.20(12H,m),2.70ー2.8
0(2H,m),3.23ー3.36(1H,m),
3.28(2H,s),3.44(1H,s),3.6
0ー3.73(1H,m),5.93(1H,t,J=
2.0Hz),6.07(2H,d,J=2.0H
z),6.23(1H,d,J=7.5Hz),7.2
9ー7.40(3H,m),7.53ー7.57(2
H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2532242
+H)+として):459 実施例28(2R)ーNー[1ー(5ーメチルフラン−2−イルメ
チル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,
3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2
ーフェニルアセトアミド 構造式
【0153】
【化38】 工程1.4ー(tertーブチルオキシカルボニルアミ
ノ)ー1ー(5ーメチルー2ーフリルメチル)ピペリジ
ンの合成 4ー(tertーブチルオキシカルボニルアミノ)ピペ
リジン200mgのテトラヒドロフラン溶液5mlに室
温下5ーメチルフランー3ーアルデヒド0.1ml、酢
酸0.06ml及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリ
ウム318mgを加え、12時間攪拌した。反応液に飽
和重曹水を加え、酢酸エチルにて抽出した。抽出液を飽
和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、残渣を酢酸エチル/nーヘキサ
ンより再結晶することにより表題化合物198mgを得
た。 工程2.(2R)ーNー[1ー(5ーメチルー2ーフリ
ルメチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー
3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシ
ー2ーフェニルアセトアミドの合成 工程1で得た4ー(tertーブチルオキシカルボニル
アミノ)ー1ー(5ーメチルー2ーフリルメチル)ピペ
リジン88mgに10%の塩酸メタノール溶液2mlを
室温下加え、約12時間攪拌し、溶媒を減圧留去した。
得られた残渣のクロロホルム溶液4mlに(2R)ー2
ー[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー
2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸59mg、ヒドロキ
シベンゾトリアゾール93mg、トリエチルアミン0.
2ml及び1ーエチルー3ー(3ージメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド66mgを室温下順次加え、2時
間攪拌した。反応液に水を加え、クロロホルムで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/メ
タノール=50/1)にて精製し、表題化合物63mg
を白色固体として得た。
【0154】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.35ー1.54(2H,m),1.60ー2.25
(10H,m),2.27(3H,s),2.71ー
2.86(2H,m),3.22ー3.36(1H,
m),3.40(1H,s),3.45(2H,s),
3.60ー3.76(1H,m),5.85ー5.90
(1H,m),6.05(1H,d,J=3.0H
z),6.25(1H,d,J=7.9Hz),7.2
6ー7.40(3H,m),7.50ー7.56(2
H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2430223
+H)+として):433 実施例29(2R)ーNー[1ー(3ーメチルベンジル)ピペリジ
ンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセ
トアミド 構造式
【0155】
【化39】 工程1.4ー(tertーブチルオキシカルボニルアミ
ノ)ー1ー(3ーメチルベンジル)ピペリジンの合成 4ー(tertーブチルオキシカルボニルアミノ)ピペ
リジンと臭化3ーメチルベンジルを用いて実施例15と
同様の方法にて表題化合物を製造した。 工程2.(2R)ーNー[1ー(3ーメチルベンジル)
ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージ
フルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェ
ニルアセトアミドの合成 工程1で得た4ー(tertーブチルオキシカルボニル
アミノ)ー1ー(3ーメチルベンジル)ピペリジンを用
いて実施例28と同様の方法にて表題化合物を製造し
た。
【0156】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.24ー1.50(2H,m),1.50ー2.25
(10H,m),2.33(3H,s),2.60ー
2.82(2H,m),3.20ー3.55(3H,
m),3.42(2H,s),6.25(1H,d,J
=8.1Hz),7.00ー7.14(3H,m),
7.19(1H,t,J=7.6Hz),7.23ー
7.42(3H,m),7.50ー7.60(2H,
m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2632222
+H)+として):443 実施例30(2R)ーNー[1ー(4ーメトキシベンジル)ピペリ
ジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオ
ロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルア
セトアミド 構造式
【0157】
【化40】 pーアニスアルデヒドを用い、実施例10工程2と同様
の方法にて表題化合物を製造した。
【0158】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.32ー1.47(2H,m),1.75ー2.23
(10H,m),2.65ー2.76(2H,m),
3.22ー3.36(1H,m),3.42(2H,
s),3.46(1H,s),3.63ー3.76(1
H,m),3.79(3H,s),6.27(1H,
d,J=8.2Hz),6.84(2H,d,J=8.
6Hz),7.19(2H,d,J=8.6Hz),
7.28ー7.39(3H,m),7.52ー7.56
(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2632223
+H)+として):459 実施例31(2R)ーNー[1ー(3ーアミノー5ーメトキシベン
ジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,
3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2
ーフェニルアセトアミド・ 二塩酸塩 構造式
【0159】
【化41】 工程1.3ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ー5ーメトキシ安息香酸メチルの合成 3ーメトキシー5ーニトロ安息香酸メチル864mgの
メタノール15ml溶液に、ジtertーブチルージカ
ルボネート1.0g、10%パラジウムー炭素912m
gを加え水素雰囲気下室温にて7時間撹拌した。反応液
をセライト濾過し溶媒を減圧留去して、表題化合物1.
28gを白色固体として得た。 工程2.3ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ー5ーメトキシベンジルアルコールの合成 工程1で得た3ーtertーブトキシカルボニルアミノ
ー5ーメトキシ安息香酸メチル1.28gのトルエン8
ml溶液にー78℃下、1.0M水素化ジイソブチルア
ルミニウムテトラヒドロフラン溶液12.1mlを加え
同温にて1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈
し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=7/3)にて精製し、表題化合物262m
gを油状物質として得た。 工程3.3ーtertーブチルオキシカルボニルアミノ
ー5ーメトキシベンズアルデヒドの合成 工程2で得た3ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノー5ーメトキシベンジルアルコール194mgのク
ロロホルム10ml溶液に室温にて、二酸化マンガン
1.89gを加え2時間撹拌した。反応液をセライト濾
過し溶媒を減圧留去して、表題化合物132mgを油状
物質として得た。 工程4.(2R)ーNー[1ー(3ーアミノー5ーメト
キシベンジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1
R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒド
ロキシー2ーフェニルアセトアミド・二塩酸塩の合成 工程3で得た3ーtertーブチルオキシカルボニルア
ミノー5ーメトキシベンズアルデヒドを用い、実施例1
0工程2及び実施例20の製造法−1の工程6と同様の
方法にて表題化合物を製造した。
【0160】1HーNMR(CD3OD,δppm):
1.74ー2.14(10H,m),3.00ー3.1
5(2H,m),3.27ー3.52(3H,m),
3.82ー3.92(1H,m),3.89(3H,
s)4.32(2H,s),7.01(1H,s),
7.18ー7.35(5H,m),7.56ー7.60
(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2633233
+H)+として):474 実施例32(2R)ーNー[1ー(4ーアミノー3ーフルオロベン
ジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,
3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2
ーフェニルアセトアミド 構造式
【0161】
【化42】 3ーフルオロー4ーアミノトルエンを用い、実施例22
と同様の方法にて表題化合物を製造した。
【0162】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.28ー1.50(2H,m),1.50ー2.32
(10H,m),2.60ー2.80(2H,m),
3.20ー3.38(1H,m),3.33(2H,
s),3.45(1H,s),3.55ー376(3
H,m),6.25(1H,d,J=8.2Hz),
6.69(1H,dd,J=8.1,8.9Hz),
6.82(1H,dd,J=1.6,8.1Hz),
6.93(1H,dd,J=1.6,12.0Hz),
7.24ー7.40(3H,m),7.50ー7.58
(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2530332
+H)+として):462 実施例33 (2R)ーNー[1ー(6ーアミノー4ーメチルピリジ
ンー2ーイル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1
R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒド
ロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0163】
【化43】 工程1.6ークロロメチルー4ーメチルー2ーアセチル
アミノピリジンの合成 6ーアセチルアミノー4ーメチルピリジンー2ーメタノ
ール23mgのクロロホルム2ml溶液に室温下塩化チ
オニル0.05mlを加え、15分間還流下攪拌した。
溶媒を減圧留去して表題化合物を得た。 工程2.(2R)ーNー[1ー(6ーアセチルアミノー
4ーメチルピリジンー2ーイル)ピペリジンー4ーイ
ル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペン
チル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミドの
合成 工程1で得た6ークロロメチルー4ーメチルー2ーアセ
チルアミノピリジンを用い、実施例15と同様の方法に
て表題化合物を製造した。 工程3.(2R)ーNー[1ー(6ーアミノー4ーメチ
ルピリジンー2ーイル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー
[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2
ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミドの合成 工程2で得た(2R)ーNー[1ー(6ーアセチルアミ
ノー4ーメチルピリジンー2ーイル)ピペリジンー4ー
イル]ー2ー[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペ
ンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド
16.5mgのメタノール1ml溶液に3M水酸化ナト
リウム水溶液0.5mlを加え、60℃にて1.5時間
加熱攪拌した。反応液をジエチルエーテルにて希釈し
水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣を分取用薄層
クロマトグラフィー(KieselgelTM60
254、Art5744(メルク社製)クロロホルム/
メタノール=10/1)にて精製し、表題化合物14m
gを油状物質として得た。
【0164】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.30ー1.50(2H,m),1.71ー2.30
(10H,m),2.33(3H,s),2.62ー
2.76(2H,m),3.21ー3.38(1H,
m),3.29(2H,s),3.60ー3.78(1
H,m),4.35ー4.51(2H,m),6.26
(1H,s),6.35(1H,d,J=8.1H
z),6.45(1H,s),7.25ー7.40(3
H,m),7.52ー7.60(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2532242
+H)+として):459 実施例34(2R)ーNー[1ー(3ーアミノー4ーフルオロベン
ジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,
3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2
ーフェニルアセトアミド・二塩酸塩 構造式
【0165】
【化44】 2ーフルオロー5ーメチルアニリンを用い、実施例22
と同様の方法にて表題化合物を製造した。
【0166】1HーNMR(CD3OD,δppm):
1.68ー2.11(10H,m),3.00ー3.5
0(5H,m),3.79ー3.90(1H,m),
4.32(2H,s),7.18ー7.30(3H,
m),7.43(1H,d,J=8.4Hz),7.5
2ー7.56(2H,m),7.57ー7.65(1
H,m),7.73ー7.78(1H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2530332
+H)+として):462 実施例35 (2R)ーNー[1ー(5ーアミノー2ーフルオロベン
ジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,
3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2
ーフェニルアセトアミド 構造式
【0167】
【化45】 2ーフルオロー5ーニトロトルエンを用い、実施例22
工程2及び実施例23と同様の方法にて表題化合物を製
造した。
【0168】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.36ー1.49(2H,m),1.57ー2.26
(10H,m),2.71ー2.78(2H,m),
3.24ー3.36(1H,m),3.42ー3.57
(5H,m),3.66ー3.75(1H,m),6.
24(1H,d,J=8.1Hz),6.51ー6.5
6(1H,m),6.65ー6.68(1H,m),
6.82(1H,t,J=9.0Hz),7.29ー
7.40(3H,m),7.53ー7.57(2H,
m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2530332
+H)+として):462 実施例36(2R)ーNー[1ー(2ーアミノー4ークロロピリジ
ンー6ーイルメチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー
[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2
ーヒドロキシー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0169】
【化46】 4ークロロー6ーヒドロキシメチルピリジンー2ーカル
ボン酸メチルを用い、実施例20の製造法−2と同様の
方法にて表題化合物を製造した。
【0170】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.42ー1.54(2H,m),1.78ー2.26
(10H,m),2.76ー2.79(2H,m),
3.28ー3.38(1H,m),3.42ー3.47
(3H,m),3.67ー3.75(1H,m),4.
53ー4.56(2H,m),6.36(1H,d,J
=7.2Hz),6.38(1H,d,J=1.6H
z),6.72(1H,d,J=1.6Hz),7.2
5ー7.39(3H,m),7.53ー7.57(2
H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2429ClF24
2+H)+として):479 実施例37(2R)ーNー[1ー(3ーアミノー5ークロロベンジ
ル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー3,3
ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ー
フェニルアセトアミド 構造式
【0171】
【化47】 工程1.3ークロロー5ーニトロベンジル メタンスル
ホネートの合成 3ークロロー5ーニトロベンジルアルコール92mgの
クロロホルム3ml溶液に室温にてトリエチルアミン
0.3ml及び塩化メタンスルホネート0.1mlを加
え、40分間撹拌した後飽和重曹水を加え、更に30分
間撹拌した。反応液をジエチルエーテルにて希釈し飽和
重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去し表題化合物119mgを
油状物質として得た。 工程2.(2R)ーNー[1ー(3ーアミノー5ークロ
ロベンジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)
ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキ
シー2ーフェニルアセトアミドの合成 工程1で得た3ークロロー5ーニトロベンジル メタン
スルホネートを用い、実施例23と同様の方法にて表題
化合物を製造した。
【0172】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.30ー1.44(2H,m),1.73ー2.22
(10H,m),2.68ー2.73(2H,m),
3.24ー3.36(1H,m),3.32(2H,
s),3.44(1H,brs),3.61ー3.77
(3H,m),6.28(1H,d,J=8.4H
z),6.49(1H,d,J=1.9Hz),6.5
5(1H,dd,J=1.7,1.9Hz),6.66
(1H,d,J=1.7Hz),7.29ー7.39
(3H,m),7.53ー7.56(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2530ClF23
2+H)+として):459 実施例38(2R)ーNー[1ー(4ーアミノー3,5ージフルオ
ロベンジル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)
ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキ
シー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0173】
【化48】 4ーアミノー3,5ージフルオロベンズアルデヒドを用
い、実施例10工程2と同様の方法にて表題化合物を製
造した。
【0174】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.24ー2.22(12H,m),2.66ー2.7
2(2H,m),3.27ー3.41(4H,m),
3.66ー3.71(3H,m),6.28(1H,
d,J=7.8Hz),6.77(2H,d,J=8.
3Hz),7.28ー7.39(3H,m),7.54
ー7.56(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2529432
+H)+として):480 実施例39(2R)ーNー[1ー(ベンズイミダゾールー5ーイル
メチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー
3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ーヒドロキシ
ー2ーフェニルアセトアミド 構造式
【0175】
【化49】 ベンズイミダゾールー5ーカルバアルデヒドを用い、実
施例10工程2と同様の方法にて表題化合物を製造し
た。
【0176】1HーNMR(CD3OD,δppm):
1.45ー2.25(10H,m),2.25ー2.4
8(2H,m),2.90ー3.10(2H,m),
3.20ー3.42(1H,m),3.56ー3.75
(1H,m),3.82(2H,s),7.18ー7.
40(4H,m),7.51ー7.75(4H,m),
8.17(1H,s) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2630242
+H)+として):469 実施例40(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピリジンー2ーイル
メチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー(3,3ージフ
ルオロシクロブチル)ー2ーヒドロキシー2ーフェニル
アセトアミド 構造式
【0177】
【化50】 (2R)ー(3,3ージフルオロシクロブチル)ー2ー
ヒドロキシフェニル酢酸と4ーアミノー1ー(6ーアミ
ノピリジンー2ーイルメチル)ピペリジン・3塩酸塩を
用い、実施例20の製造法−2の工程4と同様の方法に
て表題化合物を製造した。
【0178】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.20ー1.52(2H,m),1.60ー1.86
(2H,m),2.08ー2.22(2H,m),2.
40ー2.82(6H,m),3.07ー3.21(1
H,m),3.41(2H,s),3.60ー3.80
(1H,m),3.84(1H,brs),4.40
(2H,brs),6.01(1H,d,J=8.1H
z),6.36(1H,d,J=8.2Hz),6.6
6(1H,d,J=8.2Hz),7.28ー7.42
(4H,m),7.43ー7.50(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2328242
+H)+として):431 実施例41(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピリジンー2ーイル
メチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー(4,4ージフ
ルオロシクロヘキシル)ー2ーヒドロキシー2ーフェニ
ルアセトアミド 構造式
【0179】
【化51】 (2R)ー(4,4ージフルオロシクロヘキシル)ー2
ーヒドロキシフェニル酢酸と4ーアミノー1ー(6ーア
ミノピリジンー2ーイルメチル)ピペリジン・3塩酸塩
を用い、実施例20の製造法−2の工程4と同様の方法
にて表題化合物を製造した。
【0180】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.20ー1.97(10H,m),1.97ー2.2
2(4H,m),2.44ー2.68(1H,m),
2.70ー2.92(3H,m),3.42(2H,
s),3.62ー3.80(1H,m),4.42(2
H,brs),6.36(1H,d,J=8.2H
z),6.62(1H,d,J=7.9Hz),6.6
7(1H,d,J=8.2Hz),7.24ー7.42
(4H,m),7.55ー7.62(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2532242
+H)+として):459 実施例42(2R)ーNー[1ー(6ーアミノピリジンー2ーイル
メチル)ピペリジンー4ーイル]ー2ー[(1R)ー
3,3ージフルオロシクロペンチル]ー2ー(4ーフル
オロフェニル)ー2ーヒドロキシアセトアミド 構造式
【0181】
【化52】 (2R)ー(3,3ージフルオロシクロペンチル)ー2
ー(4ーフルオロフェニル)ー2ーヒドロキシ酢酸を用
い、実施例20の製造法−1と同様の方法にて表題化合
物を製造した。
【0182】1HーNMR(CDCl3,δppm):
1.39ー1.55(2H,m),1.70ー2.22
(10H,m),2.73ー2.81(2H,m),
3.23ー3.36(1H,m),3.43(2H,
s),3.65ー3.77(1H,m),4.43(2
H,brs),6.31(1H,d,J=7.6H
z),6.37(1H,d,J=8.2Hz),6.6
7(1H,d,J=7.4Hz),7.01ー7.08
(2H,m),7.37(1H,dd,J=7.4,
8.2Hz),7.51ー7.58(2H,m) 低分解能FAB−MS(m/e,(C2429342
+H)+として):463 参考例1 (2R)−[(1R)−3−オキソシクロペンチル]−
2−ヒドロキシ−2−フェニル酢酸 工程1. (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
[(1R)ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニ
ルー1,3ージオキソランー4ーオン及び(2R,5
R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1S)ー3ーオキ
ソシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3ージオキソ
ランー4ーオンの合成 D.ゼーバッハ(Seebach)らの方法[Tetr
ahedron、40巻、1313ー1324頁(19
84年)]に従って合成した(2R,5R)ー2ー(t
ーブチル)ー5ーフェニルー1,3ージオキソランー4
ーオン510mgのテトラヒドロフラン20mlーヘキ
サメチルリン酸トリアミド1ml混液にー78℃下リチ
ウムジイソプロピルアミド1.5Mヘキサン溶液1.7
mlを滴下し、30分間撹拌した後シクロペンテノン2
85mgのテトラヒドロフラン1.5ml溶液を加え、
更に1.5時間撹拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈
し飽和塩化アンモニウム水溶液、水、飽和食塩水で順次
洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し得られた残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜
10/1)にて精製し表題化合物をそれぞれ150m
g、254mg油状物質として得た。それぞれの立体配
置はNMRのNOEより決定した。 工程2.(2R)ー[(1R)ー3ーオキソシクロペン
チル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸の合成 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1R)
ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオン61mgのメタノール3ml
溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液1mlを加え、室温
にて3時間撹拌した。メタノールを減圧留去後、残渣を
水にて希釈しジエチルエーテル洗浄した。水層を1N塩
酸にて酸性としてジエチルエーテル抽出し、有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥して表題化合物48mgを得
た。 参考例2(2R)ー[(1S)ー3ーオキソシクロペンチル]ー
2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1S)
ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオンを用い、参考例1工程2と同
様の方法にて表題化合物を製造した。 参考例3(2R)ー[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペン
チル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 工程1.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー5
ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオンの合成 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1R)
ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオン256mgのクロロホルム3
ml溶液に氷冷下三フッ化ジエチルアミノ硫酸0.34
mlを加え、室温にて20時間撹拌した。反応液をジエ
チルエーテルにて希釈し、水、飽和食塩水で順次洗浄後
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=20/1)にて精製し
表題化合物115mgを得た。 工程2.(2R)ー[(1R)ー3,3ージフルオロシ
クロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸の
合成 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1R)
ー3,3ージフルオロシクロペンチル]ー5ーフェニル
ー1,3ージオキソランー4ーオンを用い、参考例1工
程2と同様の方法にて表題化合物を製造した。 参考例4(2R)ー[(1S)ー3,3ージフルオロシクロペン
チル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1S)
ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオンを用い、参考例3と同様の方
法にて表題化合物を製造した。 参考例5(2R)ー[(1S)ー3ーヒドロキシシクロペンチ
ル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 工程1.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
[(1S)ー3ーヒドロキシシクロペンチル]ー5ーフ
ェニルー1,3ージオキソランー4ーオンの合成 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1S)
ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオン169mgのメタノール2m
l溶液に、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム71mgを加
え同温にて30分撹拌した。反応液をジエチルエーテル
にて希釈し,水、飽和食塩水にて洗浄後無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、表題化合物15
7mgを無色油状物質として得た。 工程2.(2R)ー[(1S)ー3ーヒドロキシシクロ
ペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸の合成 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1S)
ー3ーヒドロキシシクロペンチル]ー5ーフェニルー
1,3ージオキソランー4ーオンを用い、参考例1工程
2と同様の方法にて表題化合物を製造した。 参考例6(2R)ー[(1R)ー3ーヒドロキシシクロペンチ
ル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1R)
ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオンを用い、参考例5と同様の方
法にて表題化合物を製造した。 参考例7(2R)ー[(1S)ー3ーフルオロシクロペンチル]
ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 (2R)ー[(1S)ー3ーヒドロキシシクロペンチ
ル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸を用い、参考
例3と同様の方法にて表題化合物を製造した。 参考例8(2R)ー[(1R)ー3ーフルオロシクロペンチル]
ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 (2R)ー[(1R)ー3ーヒドロキシシクロペンチ
ル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸を用い、参考
例3と同様の方法にて表題化合物を製造した。 参考例92ーシクロペンチルー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢
フェニルグリオキシル酸エチル23.5gのテトラヒド
ロフラン200ml溶液に、氷冷下2.0Mシクロペン
チルマグネシウム クロライド−ジエチルエーテル溶液
70mlを滴下し、同温にて30分間撹拌した。反応液
を酢酸エチルにて希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶
液、飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エ
チル=30/1〜20/1)にて精製し、2ーシクロペ
ンチルー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸エチル11
gを得た。これをメタノール40mlに溶解し、室温に
て4N水酸化ナトリウム水溶液20mlを加え、同温に
て2時間撹拌し50℃にて1時間撹拌した。メタノール
を減圧留去後水層を4N塩酸にて弱酸性とし酢酸エチル
抽出した。有機層を水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られ
た残渣をジエチルエーテル/ヘキサン=1/1にて洗浄
し表題化合物8.7gを得た。 参考例10(2R)ー[(1R)ー3,3ージフルオロシクロペン
チル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 工程1.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
[(1S,2R,5R,6S,7R)ー3ーオキソトリ
シクロ[5.2.1.02,6 ]デックー8−エン−5ー
イル]ー5ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオ
ンの合成 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ーフェニルー
1,3ージオキソランー4ーオン32gのテトラヒドロ
フラン1.1l溶液にー78℃下リチウムジイソプロピ
ルアミド1.5Mヘキサン溶液105mlを滴下し、3
0分間撹拌した後(1S,2R,6S,7R)ートリシ
クロ[5.2.1.02,6]デックー4,8−ジエン−
3−オン23.4gのテトラヒドロフラン300ml溶
液を加え、更に1.5時間撹拌した。反応液を酢酸エチ
ルにて希釈し飽和塩化アンモニウム水溶液、水、飽和食
塩水で順次洗浄後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し得られた残渣をヘキサンー酢酸エチルに
て再結晶し表題化合物36.9gを白色固体として得
た。 工程2.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
[(1S)ー4ーオキソー2ーシクロペンテニル]ー5
ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオンの合成 工程1で得た(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5
ー[(1S,2R,5R,6S,7R)ー3ーオキソー
8ートリシクロ[5.2.1.02,6]デック−8−エ
ンー5ーイル]ー5ーフェニルー1,3ージオキソラン
ー4ーオン25.6gの1,2ージクロロベンゼン35
0ml溶液を窒素雰囲気下175℃にて7時間加熱撹拌
した。析出してきた固体を濾過後ヘキサンにて洗浄し表
題化合物14gを白色固体として得た。 工程3.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
[(1R)ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニ
ルー1,3ージオキソランー4ーオンの合成 工程2で得た(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5
ー[(1S)ー4ーオキソー2ーシクロペンテニル]ー
5ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオン19.
1gの酢酸エチル700ml溶液に10%パラジウムー
炭素2.0gを加え、水素雰囲気下常温、常圧にて2時
間撹拌した。触媒を濾去後溶媒を減圧留去し得られた残
渣をヘキサンー酢酸エチルにて再結晶し表題化合物14
gを白色固体として得た。 工程4.(2R)ー[(1R)ー3,3ージフルオロシ
クロペンチル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸の
合成 工程3で得た(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5
ー[(1R)ー3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェ
ニルー1,3ージオキソランー4ーオンを用い、参考例
3と同様の方法にて表題化合物を製造した。 参考例11(2R)ー(3,3ージフルオロシクロペンチル)ー2
ー(4ーフルオロフェニル)ー2ーヒドロキシ酢酸 (R)ー4ーフルオロマンデル酸を用い、参考例1工程
1及び参考例3と同様の方法にて表題化合物を製造し
た。 参考例12(2R)ー(3,3ージフルオロシクロブチル)ー2ー
ヒドロキシー2ーフェニル酢酸 工程1.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
(3ーベンジルオキシー1ーヒドロキシシクロブチル)
ー5ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオンの合
3ーベンジルオキシシクロブタノンを用い、参考例1工
程1と同様の方法にて表題化合物を製造した。 工程2.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
(3ーベンジルオキシシクロブチル)ー5ーフェニルー
1,3ージオキソランー4ーオンの合成 工程1で得た(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5
ー(3ーベンジルオキシー1ーヒドロキシシクロブチ
ル)ー5ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオン
2.82gのクロロホルム80ml溶液に氷冷下4ージ
メチルアミノピリジン2.6gを加え同温にて1時間撹
拌した。反応液にメチルクロログリオキシレ−ト1ml
を加え更に1時間撹拌した。反応液をクロロホルムにて
希釈し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた残渣のヘ
キサン/酢酸エチル=1/1混液をシリカゲルカラム濾
過した。濾液の溶媒を減圧留去し得られた残渣のトルエ
ン80ml溶液に室温にて2,2’ーアゾビス(イソブ
チロニトリル)56mg及び水素化トリーnーブチルス
ズ2.3mlを加え、110℃にて4時間加熱攪拌し
た。溶媒を減圧留去し得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル
=8/1)にて精製し、表題化合物1.82gを油状物
質として得た。 工程3.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
(3ーオキソシクロブチル)ー5ーフェニルー1,3ー
ジオキソランー4ーオンの合成 工程2で得た(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5
ー(3ーベンジルオキシシクロブチル)ー5ーフェニル
ー1,3ージオキソランー4ーオン1.82gのエタノ
ール40ml溶液に水酸化パラジウムー炭素430mg
を加え水素雰囲気下常温常圧にて6時間撹拌した。反応
液をセライト濾過し溶媒を減圧留去し得られた残渣のジ
クロロメタン5ml溶液をジメチルスルホキシド1.1
mlのジクロロメタン50ml溶液にー78℃下オギザ
リルクロライド0.63mlを加えて5分間攪拌した反
応液にー78℃下滴下し、同温にて15分間攪拌した。
反応液に更にトリエチルアミン0.5mlを加え、室温
へと昇温しながら30分間攪拌した。反応液をクロロホ
ルムにて希釈し、水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/酢酸エチル=8/1)にて精製し、表題
化合物1.36gを油状物質として得た。 工程4.(2R)ー(3,3ージフルオロシクロブチ
ル)ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸の合成 工程3で得た(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5
ー(3ーオキソシクロブチル)ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオンを用い、参考例3と同様の方
法にて表題化合物を製造した。 参考例13(2R)ー(4,4ージフルオロシクロヘキシル)ー2
ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 工程1.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
(1,4ージオキサスピロ[4.5]デカー8ーイル)
ー5ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオンの合
1,4ージオキサー8ーオキソスピロ[4.5]デカン
を用い、参考例12工程1及び2と同様の方法にて表題
化合物を製造した。 工程2.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
(4ーオキソシクロヘキシル)ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオンの合成 工程1で得た(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5
ー(1,4ージオキサスピロ[4.5]デカー8ーイ
ル)ー5ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオン
83mgのアセトン4ml水0.4ml混液に室温にて
pートルエンスルホン酸52mgを加え50℃にて13
時間撹拌した。アセトンを減圧留去し酢酸エチルにて希
釈し、飽和重曹水、飽和食塩水にて順次洗浄後無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し表題化合物
70mgを油状物質として得た。 工程3.(2R)ー(4,4ージフルオロシクロヘキシ
ル)ー2ーヒドロキシフェニル酢酸の合成 工程2で得た(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5
ー(4ーオキソシクロヘキシル)ー5ーフェニルー1,
3ージオキソランー4ーオンを用い、参考例3と同様の
方法にて表題化合物を製造した。 参考例14(2R)ー[(1R)ー3,3−ジフルオロシクロペン
チル]ー2ーヒドロキシー2ーフェニル酢酸 工程1.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
[(1R)−3ーヒドロキシイミノシクロペンチル]ー
5ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオンの合成 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1R)
−3ーオキソシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオン46mgのピリジン1.5m
l溶液に室温にて塩酸ヒドロキシアミン85mgを加
え、室温にて1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルにて
希釈し、水、飽和食塩水で順次洗浄後無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を留去し表題化合物55mgを得
た。 工程2.(2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー
[(1R)−3,3−ジフルオロシクロペンチル)ー5
ーフェニルー1,3ージオキソランー4ーオンの合成 四フッ化ホウ素ニトロソニウム20mgの70%フッ化
水素−ピリジン0.5ml混合液に氷冷下(2R,5
R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1R)−3ーヒド
ロキシイミノシクロペンチル]ー5ーフェニルー1,3
ージオキソランー4ーオン34mgのジクロロメタン
0.5ml溶液を加え、0℃にて10分間、室温にて5
時間撹拌した。氷冷下反応液に水を加え酢酸エチルにて
抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し表
題化合物を35mgを得た。 工程3.(2R)ー[(1R)−(3,3ージフルオロ
シクロペンチル]ー2ーヒドロキシ−2−フェニル酢酸
の合成 (2R,5R)ー2ー(tーブチル)ー5ー[(1R)
−3,3ージフルオロシクロペンチル)ー5−フェニル
−1,3−ジオキソラン−4−オンを用い、参考例1工
程2と同様の方法にて表題化合物を製造した。
【0183】
【発明の効果】本発明の含フッ素1,4−ジ置換ピペリ
ジン誘導体は選択的ムスカリンM3受容体拮抗作用を有
し、かつ、優れた経口活性、作用持続性及び体内動態を
示すため、副作用が少なく安全で有効な、例えば慢性閉
塞性肺疾患、慢性気管支炎、喘息及び鼻炎等の呼吸器系
疾患;過敏性腸症候群、痙性大腸炎、憩室炎及び消化器
系平滑筋れん縮に伴う疼痛等の消化器疾患;神経性頻
尿、神経因性膀胱、夜尿症、不安定膀胱、膀胱痙縮、慢
性膀胱炎等の疾患における尿失禁及び頻尿等の泌尿器系
疾患;及び乗り物酔いの治療又は予防剤として有用であ
る。
【0184】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大脇 健二 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬 株式会社 つくば研究所内 (72)発明者 錦辺 優 茨城県つくば市大久保3番地 萬有製薬 株式会社 つくば研究所内 審査官 荒木 英則 (56)参考文献 LAROCK,R.C.,COMPR EHENSIVE ORGANIC T RANSFORMATIONS,WIL EY−VCH,2nd Editio n,pp.689−702(1999) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 213/00 - 213/90 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】6−tert−ブチルオキシカルボニルア
    ミノピリジン−2−メタノ−ル、6−tert−ブチル
    オキシカルボニルアミノピリジン−2−イルメチル メ
    タンスルホネート、6−tert−ブチルオキシカルボ
    ニルアミノピリジン−2−イルメチルクロライド又は6
    −tert−ブチルオキシカルボニルアミノピリジン−
    2−イルメチルブロマイド
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