JP3282270B2 - 衛生洗浄便器 - Google Patents

衛生洗浄便器

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JP3282270B2 JP04483493A JP4483493A JP3282270B2 JP 3282270 B2 JP3282270 B2 JP 3282270B2 JP 04483493 A JP04483493 A JP 04483493A JP 4483493 A JP4483493 A JP 4483493A JP 3282270 B2 JP3282270 B2 JP 3282270B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排便後の肛門部の洗浄
および乾燥を行なう衛生洗浄便器装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の衛生洗浄便器装置は図3
に示すような構成となっていた。すなわち、1は便器、
2は便室、3は便座、4は便蓋、5は前記便座3に座っ
ている人体である。6は水タンク、7は洗浄後の人体の
乾燥を行なう乾燥ファン、8は前記乾燥ファンからの送
風を適温に加熱するヒータであり、この図は乾燥実施状
態を示している。そして前記乾燥ファン7とヒータ8と
で乾燥装置を構成する。9は洗浄ノズルであり、前記乾
燥に先立つ洗浄時には、ケース10内のポンプ(図示せ
ず)によって、前記水タンク6内の水をヒータ(図示せ
ず)にて加熱後、前記洗浄ノズル9から人体5へ放出し
て洗浄するものである。また、前記洗浄ノズル9はケー
ス10に内装したポンプ(図示せず)とともに洗浄装置
を構成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成においては、人体に付着した洗浄水を温風で乾燥
しようとするものであり、人体に付着した水滴までも完
全に乾燥させるには非常に長い時間がかかるという課題
があった。そのため、一般的には、洗浄後ペーパで予め
水滴を拭き取り、その後で乾燥を行なう使用方法がとら
れている。しかし、これは不便であるとともに、ペーパ
で拭き取るという作業が、衛生洗浄便器装置の最大の特
徴である「清潔感」を殺してしまうという欠点を有して
いた。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、人体
へ付着した洗浄水を吹き飛ばす水切り装置を設けること
によって、ペーパを使わずに短時間で乾燥を行なうこと
を目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の衛生洗浄便器装
置は、便座と、この便座に座った人体へ洗浄水を放出す
る洗浄水放出装置と、前記人体へ付着した洗浄水を吹き
飛ばす水切り装置と、前記人体へ付着した洗浄水を蒸発
させる乾燥装置とを備えており、前記水切り装置は、前
記便座の左右の内側に設けられた複数の噴出孔を持つ水
切りノズルと、前記噴出孔からの風の当たる位置が人体
左右から中央に移動するよう前記水切りノズルを回動さ
せる回動手段と、前記水切りノズルに空気を送る高圧送
風ファンとから構成されている。
【0006】また、便座と、この便座に座った人体へ洗
浄水を放出する洗浄水放出装置と、前記人体へ付着した
洗浄水を吹き飛ばす水切り装置と、前記人体へ付着した
洗浄水を蒸発させる乾燥装置とを備え、前記水切り装置
は、前記便座の左右の内側に設けられた複数の噴出孔を
持つ水切りノズルと、前記水切りノズルを回動させる回
動手段と、前記水切りノズルに空気を送る高圧送風ファ
ンとを備え、前記水切り装置は、前記水切りノズル噴出
孔からの噴流の向きがほぼ上向きから便器の内向きにな
る範囲で往復回動するとともに、前記噴流の向きが上向
きから内向きに水切りノズルが回動する場合には高速の
噴流が流れ、逆に前記噴流の向きが内向きから上向きに
水切りノズルが回動する場合には噴流がほぼ止まるよう
に制御される。
【0007】
【作用】本発明の衛生洗浄便器装置は上記構成によって
水切り装置を備えているため、乾燥に先立って便座の内
側に設けられた水切りノズルから噴流を吹き出し、人体
に付着した洗浄水を吹き飛ばす。このとき、左右両側に
設けられた水切りノズルを回動させ、ノズルからの噴流
が人体左右から中央に移動することにより人体に付着し
た洗浄水を挟み込むように噴流を吹きつけることによっ
て、単に、水滴を押し広げるだけでなく、広い範囲に拡
散した水滴を効率よく飛ばし短時間で乾燥を確実に行な
える。
【0008】また、水切りノズルを往復回動させ、繰り
返し、噴流を吹き付けることによって、洗浄水の付着残
量をより少なくする。このとき、内側から外側に向けて
水切りノズルを回動するときには、噴流を止めておき、
外側から内側へ回動するときにのみ噴流を吹き付けるの
で、付着した洗浄水を周囲へ広げることなく、中央に集
めて吹き飛ばす。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図1、図2は本発明の衛生洗浄便器装置の一実施例
を示したもので、図3と同一番号のものは同一機能を有
するものであり、説明を省き、図3と異なる点のみ説明
する。
【0010】図1、2において、11が水切りノズルで
あり、便座3の左右に各1個、対になって設けられてい
る。これらの水切りノズル11には高圧送風ファン12
から高圧空気が送られているとともに、便器の前後方向
の軸に対して回動可能な構成になっている。この水切り
ノズル11の近傍に回動手段13が設けられている。水
切りノズルを回動する手段としては、図2に、便座内に
組み込まれたモータ14の動力をプーリ15とベルト1
6によって水切りノズルに伝える仕組みを示したが、ギ
ヤによる駆動であっても、その他の動力による駆動であ
っても、本発明の効果に影響はない。この水切りノズル
11には、長手方向に噴出孔17が複数個設けられてお
り、約20m/sの噴流によるエアカーテンを形成する
ようになっている。また、乾燥装置18は従来と同様の
構成でケース10の中に内蔵(図示せず)されている。
【0011】洗浄ノズル9による洗浄が終わった後、水
切りノズル11に高圧空気を送り、エアカーテンを形成
する噴流を人体5に当てながら、便器内方に向かって水
切りノズル11を回動させると、洗浄部付近に付着して
いた洗浄水滴は周囲から中央に寄せ集められ、最終的
に、左右両側からの噴流に挟まれて、吹き飛ばされてし
まう。この状態を水切りノズル11に垂直な断面で見た
のが図2である。この後、水切りノズル11の噴流を止
めて、従来例と同様の温風による乾燥(装置は図示せ
ず)が行なわれる。
【0012】また、噴流が人体5の洗浄部付近に当たる
範囲で水切りノズル11を往復回動させることによっ
て、水切り効果をさらに高めることができる。このと
き、噴流の当たる位置が人体5の外側から内側に移動す
る向きに水切りノズル11を回動させるときのみに噴流
を流し、逆に内側から外側に向けて水切りノズル11を
回動させるときには噴流を止めるように高圧送風ファン
12を制御しているので、洗浄部付近に付着した水滴を
人体5の外側に押し広げることなく、内側へ、内側へと
集めることができ、水分を周囲に広げずに、中央に集め
て吹き飛ばすことができる。
【0013】このように、水切りノズル11を回動させ
て用いることによって、洗浄部付近の広範囲の洗浄水滴
を吹き飛ばすことができ、結果として、乾燥をより速め
ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明の衛生洗浄便
器装置は、人体へ付着した洗浄水を吹き飛ばす水切り装
置を有し、洗浄後、人体に付着した水滴を取り去り、そ
の後、温風で乾燥させる構成としている。水切り装置と
しては、左右便座の内側に水切りノズルを噴出孔からの
風の当たる位置が人体左右から中央に移動するよう回動
可能に設けることによって、洗浄部周辺の広い範囲に渡
って水滴を寄せ集め、吹き飛ばすので、乾燥完了時間を
短縮できてその便利性を向上させることができるととも
に、従来行なっていたように、ペーパで水滴を拭き取る
必要もなくなるため、清潔感の向上が図れる。
【0015】また、水切りノズルを往復回動させて水切
り効果を高める際に、水滴を内側に集めるように水切り
ノズルを回動させるときのみ噴流を流し、逆向きにに回
動させるときは噴流を止める制御を行なっているので、
洗浄部付近の水滴を外側に押し広げることなく、効率よ
く吹き飛ばせるので、一段と乾燥時間を短縮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における衛生洗浄便器装置の
斜視図
【図2】同衛生洗浄便器装置の水切り動作状態を表わす
部分縦断面図
【図3】従来の衛生洗浄便器装置の部分側断面図
【符号の説明】
1 便器 3 便座 9 洗浄ノズル 11 水切りノズル 12 高圧送風ファン 13 回動手段 18 乾燥装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便座と、この便座に座った人体へ洗浄水
    を放出する洗浄水放出装置と、前記人体へ付着した洗浄
    水を吹き飛ばす水切り装置と、前記人体へ付着した洗浄
    水を蒸発させる乾燥装置とを備え、前記水切り装置は、
    前記便座の左右の内側に設けられた複数の噴出孔を持つ
    水切りノズルと、前記噴出孔からの風の当たる位置が人
    体左右から中央に移動するよう前記水切りノズルを回動
    させる回動手段と、前記水切りノズルに空気を送る高圧
    送風ファンとからなる衛生洗浄便器装置。
  2. 【請求項2】 便座と、この便座に座った人体へ洗浄水
    を放出する洗浄水放出装置と、前記人体へ付着した洗浄
    水を吹き飛ばす水切り装置と、前記人体へ付着した洗浄
    水を蒸発させる乾燥装置とを備え、前記水切り装置は、
    前記便座の左右の内側に設けられた複数の噴出孔を持つ
    水切りノズルと、前記水切りノズルを回動させる回動手
    段と、前記水切りノズルに空気を送る高圧送風ファンと
    を備え、水切り装置は、水切りノズル噴出孔からの噴流
    の向きがほぼ上向きから便器の内向きになる範囲で往復
    回動するとともに、前記噴流の向きが上向きから内向き
    に水切りノズルが回動する場合には高速の噴流が流れ、
    逆に前記噴流の向きが内向きから上向きに水切りノズル
    が回動する場合には噴流がほぼ止まるように制御される
    衛生洗浄便器装置。
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