JP3281989B2 - 長尺生地切断装置 - Google Patents

長尺生地切断装置

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克之 加藤
仁一 谷口
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株式会社バルダンソーイングマシン
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06HMARKING, INSPECTING, SEAMING OR SEVERING TEXTILE MATERIALS
    • D06H7/00Apparatus or processes for cutting, or otherwise severing, specially adapted for the cutting, or otherwise severing, of textile materials
    • D06H7/02Apparatus or processes for cutting, or otherwise severing, specially adapted for the cutting, or otherwise severing, of textile materials transversely
    • D06H7/025Apparatus or processes for cutting, or otherwise severing, specially adapted for the cutting, or otherwise severing, of textile materials transversely in line with an embossed or a raised pattern on the fabric; Cutting pile fabric along a loopless or napless zone, e.g. the plain woven portion of towel cloth

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長尺生地を所定の切断予
定部にて切断する為の長尺生地切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の長尺生地切断装置としては、長
尺生地の搬送予定経路に、上記長尺生地を上記経路に沿
って引き込む為の引込機構と、引き込まれた長尺生地を
切断する為の切断機構と、上記長尺生地における切断予
定部を上記切断機構に対して位置決めさせる為の位置決
機構とを備えさせたものがある(例えば特開平4−34
070号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の装置では長
尺生地の位置決に失敗することが間々ある問題点があっ
た。
【0004】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、長尺生地を所定
の切断予定位置において確実に位置決して切断できるよ
うにした長尺生地切断装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明における長尺生
地切断装置は、長尺生地の搬送予定経路に、上記長尺生
地を上記経路に沿って引き込む為の引込機構と、引き込
まれた長尺生地の切断予定部を切断する為の切断機構
と、上記長尺生地における切断予定部を上記切断機構に
対して位置決めさせる為の位置決機構とを備えている長
尺生地切断装置において、上記位置決機構は、長尺生地
の切断予定場所の前側の位置において、移動してくる長
尺生地の下面を持ち上げた状態で案内できるように上動
を自在に配設された布受体と、長尺生地の切断予定場所
の後側の位置において、移動してくる長尺生地の下面を
持ち上げた状態で案内できるように上動を自在に配設さ
れた布受体と、長尺生地の切断予定場所において、上記
両布受体の間における長尺生地の上面を押し下げた状態
で上記両布受体により持ち上げた状態にある長尺生地を
V字状に屈曲させ、その状態で長尺生地を案内できるよ
うにそのV字状の底部分に位置させ得るように下動を自
在に配設された整列体とを有し、その整列体は、長尺生
地の幅方向に長い基材の下側に長尺生地のヒマ部分に対
して挿入可能な大きさの多数の係止片を櫛歯状に並設さ
せてあり、しかも夫々の係止片における下端は長尺生地
の移動方向に向けて円弧面が得られるようにU字状に形
成しているものである。
【0006】
【作用】引込機構が長尺生地を搬送予定経路に沿って引
き込むとその長尺生地における切断予定部が位置決機構
によって切断機構に対して位置決めされる。切断機構は
その長尺生地における位置決めされた切断予定部を切断
する。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1、2において、1は長尺生地切断装置のフレー
ム、2はテーブルで、これらは固定的に設けられてい
る。3は長尺生地の搬送予定経路を示し、上記テーブル
2の上面を通ってこれらの図における左右方向に長く設
定されている。4〜7はその経路に沿って配設された機
構を示し、4は引込機構、5は切断予定場所に設けられ
た切断機構、6は位置決機構、7はクランプ機構を夫々
示す。上記引込機構4は本実施例では図2に示される第
1引込装置11と、第2引込装置12から成る。第1引込装
置11は長尺生地の把持と図2の矢印方向への進退が自在
となっている。第2引込装置12における13は送りローラ
で、その駆動軸13aとの間には所定値以上の回動力の伝
達を断つようにしたクラッチが介在している。14は上下
動自在の押えローラである。切断機構5は固定的な下刃
15と、上下動自在の上刃16から成り、切断予定場所に位
置する長尺生地を切断できるようにした周知の構造のも
のである。
【0008】次に位置決機構6について説明する。18は
整列体で、紙面と垂直な方向に長い杆状の基材19の下側
に多数の係止片20を櫛歯状に備えさせて構成してある。
係止片20は例えば直径0.8mm のステンレス線を図4の
(A)に示されるようにU字形に曲げて形成してあり、
夫々の係止片における下端は長尺生地の移動方向に向け
て円弧面が得られるようにU字状に形成してある。この
ような係止片20が基材19に例えば8mmピッチで多数取付
けてある。この整列体18は切断予定の長尺生地の幅より
も長く形成して長尺生地の全幅に亘っての整列作用を行
い得るようにしてある。該整列体18は図示外の周知の駆
動機構によって図2に矢印21で示す如く上刃16を避ける
軌跡での上下動が可能となっている。22は切断予定場所
の前側の位置(図において右側)において整列体18が下
動してくる位置の前側に設けた布受体で、移動してくる
長尺生地の下面を図1に示す持ち上げた状態で案内でき
るように上動を自在に配設されている。この実施例では
昇降装置例えばエアーシリンダ23によって上下動される
ようになっている。24は後側の布受体で、長尺生地の切
断予定場所の後側の位置において、移動してくる長尺生
地の下面を図1に示されるように持ち上げた状態で案内
できるように上動を自在に配設され、前記前側布受体22
と同様に昇降装置例えばエアーシリンダ25によって上下
動されるようになっている。これらの布受体22,24は整
列体18と同様に長尺生地の幅方向に長く形成してある。
【0009】次にクランプ機構7について説明する。27
は下側のクランプ要素で、昇降装置例えばエアーシリン
ダ28によって上下動されるようになっている。29は上側
のクランプ要素で、図示外の昇降装置によって上下動さ
れるようになっている。
【0010】尚図示はしないが、図1の左方においては
長尺生地の搬送予定経路にテンション付与機構が設けら
れて、長尺生地に図の左方に向けて例えば150g程度(50
〜500g程度でも良い)のテンションを与えるようにして
ある。
【0011】次に上記長尺生地切断装置による長尺生地
例えば長尺タオル生地の切断について説明する。長尺タ
オル生地は周知のように多数枚のタオル素材が夫々切断
予定部であるところのヒマ部を介して連続する状態に織
製して構成されており、又各タオル素材はパイル織部の
前後に夫々平織部を備えた構成となっている。尚図1、
2において、Aは長尺のタオル生地、aはパイル織部、
bは平織部、cはヒマ部を夫々示す。上記長尺タオル生
地Aの長さは例えば50m前後であり、幅は例えば32
cmである。又1枚分のタオル素材の長さは例えば90cm
でその重さは例えば50g程度である。目のこんだタオ
ルでは100g程度である。ヒマ部cの長さは10mm
程度である。
【0012】上記タオル生地は上記長尺生地切断装置が
図3のタイムチャートの如き動作をすることによって切
断される。即ち図3において、(イ)の時点において図
2の如く把持位置に位置する第1引込装置11がタオル生
地Aの先端部を掴む。その後(ロ)の時点でクランプ機
構7が開放され、第1引込装置11はタオル生地Aを図2
の右方へ向けて引き込む。引込途中の(ハ)の時点にお
いて整列体18が下降される。その後(ニ)の時点におい
て前後の布受体22, 24が上昇される。その結果、タオル
生地Aは図1に二点鎖線で示す如く、長尺生地の切断予
定場所において、上記両布受体の間における長尺生地の
上面を押し下げた状態で、上記両布受体により持ち上げ
た状態にある長尺生地をV字状に屈曲させ、その状態で
長尺生地を案内できるようにそのV字状の底部分に位置
することになり、即ち、整列体18の係止片20及び前後の
布受体22, 24によりV字状に屈曲された状態で搬送され
ることとなる。第1引込装置11が引込位置まで後退して
それによる引込が停止すると、(ホ)の時点において押
えローラ14が図1の如く下降され、送りローラ13と共に
タオル生地Aを右方向に向けて搬送する。上記送りロー
ラ13による搬送過程の途中においてタオル生地Aのヒマ
部cが整列体18の箇所に到来すると係止片20がヒマ部c
に嵌まり込み(例えば(ヘ)の時点)、該整列体18によ
ってタオル生地Aの移動が停止される。この状態では送
りローラ13とその駆動軸13aとの間のクラッチが滑った
状態となる。その後(ト)の時点においてクランプ機構
7によりタオル生地Aがクランプされる。次に(チ)の
時点において整列体18が上昇されて係止片20がヒマ部c
から引き抜かれると共に、布受体22, 24は元の位置に復
帰する。これらの動作は何れが先であっても或いは同時
であっても良い。次に(リ)の時点において押えローラ
14が上昇される。次に(ヌ)の時点において上刃16が下
降し、タオル生地Aをヒマ部cにおいて切断する。次に
(ル)の時点においてクランプ要素27, 29はタオル生地
Aをクランプしたまま上昇し、そこへ第1引込装置11が
把持位置まで前進して上昇されたタオル生地の端部を掴
む。以上の動作が繰り返し行われタオル素材が次々と切
断される。
【0013】次に上記係止片20によるタオル生地Aの係
止過程を示す図4について説明する。(A)は係止片20
がタオル生地Aの平織部bに当接している状態を示す。
この場合において角度α及びβは何れも90度よりも小さ
い角度となっている。この状態で(B)に示す如くヒマ
部cが係止片20と対向する位置に到来すると、上記角度
βが90度よりも小さい為、引込機構がタオル生地Aを引
く力Pはヒマ部cを(C)に示す如く係止片20の付け根
に向けて引き上げる方向に作用する。その結果、(D)
に示す如く係止片20はヒマ部cに極めてスムーズに入り
込む。そして想像線で示す如く、ヒマ部cに続く平織部
bの先端b' が係止片20に当接してタオル生地Aの移動
の停止が行われる。尚上記角度βは例えば85゜〜5゜
程度の範囲内において定めると良い。又角度αは上記角
度βに90゜を加えた大きさよりも小さく定めると良
い。何れも例えば45゜程度がよい。
【0014】次に上記装置において図1に示される各部
の寸法の一例を示せば、L1が15.5mm、L2が55mm、H1が15
mm、H2が4mm、H3が10mmである。
【0015】次に図4は係止片の形状の異なる例を示す
もので、係止片20eにタオルの搬送方向の上流側に向け
て張り出す張出部31を具備させた例を示すものである。
このような張出部31があると、前記タオル生地の搬送過
程において係止片20eがタオル生地のヒマ部ceに嵌まり
込んだ時、タオル生地Aeが係止片20eから誤って外れて
しまうことを防止するに有益である。なお、機能上前図
のものと同一又は均等構成と考えられる部分には、前図
と同一の符号にアルファベットのeを付して重複する説
明を省略した。
【0016】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、上記
位置決機構6は、長尺生地の切断予定場所の前側の位置
において、移動してくる長尺生地Aの下面を持ち上げた
状態で案内できるように上動を自在に配設された布受体
22と、長尺生地Aの切断予定場所の後側の位置におい
て、移動してくる長尺生地の下面を持ち上げた状態で案
内できるように上動を自在に配設された布受体24と、長
尺生地の切断予定場所において、上記両布受体22,24の
間における長尺生地の上面を押し下げた状態で上記両布
受体22,24により持ち上げた状態にある長尺生地をV字
状に屈曲させ、その状態で長尺生地を案内できるように
そのV字状の底部分に位置させ得るように下動を自在に
配設された整列体18とを有し、その整列体18は、長尺生
地Aの幅方向に長い基材19の下側に長尺生地のヒマ部c
に対して挿入可能な大きさの多数の係止片20を櫛歯状に
並設させてあり、しかも夫々の係止片20における下端は
長尺生地の移動方向に向けて円弧面が得られるようにU
字状に形成したものであるから、長尺生地Aにおけるヒ
マ部cが移動して、長尺生地AにおけるV字状に屈曲し
た所に到来すると、そこのV字状に屈曲した所には常
に、櫛歯状に並設させてある係止片20を持ち上げる方向
に力が発生しており、係止片20におけるU字状の下端部
がヒマ部cの経糸から外れかけると、ヒマ部cの経糸
は、係止片20の付け根に向けて急激に引き上げられる作
用が及ぶ。このような作用により、本願発明においては
長尺生地を所定の切断予定位置において確実に位置決
し、切断できる特長がある。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】長尺生地切断装置の要部縦断面図。
【図2】図1とは異なる時点の状態を示す長尺生地切断
装置の縦断面図。
【図3】動作説明用タイムチャート。
【図4】(A)〜(D)は係止片による長尺生地の係止
過程を説明する図。
【図5】(A)、(B)は夫々係止片の形状の異なる例
を示す部分図。
【符号の説明】
3 搬送予定経路 4 引込機構 5 切断機構 6 位置決機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 7/00 - 7/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺生地の搬送予定経路に、上記長尺生
    地を上記経路に沿って引き込む為の引込機構と、引き込
    まれた長尺生地の切断予定部を切断予定場所において切
    断する為の切断機構と、上記長尺生地における切断予定
    部を上記切断機構に対して位置決めさせる為の位置決機
    構とを備えている長尺生地切断装置において、 上記位置決機構は、 長尺生地の切断予定場所の前側の位置において、移動し
    てくる長尺生地の下面を持ち上げた状態で案内できるよ
    うに上動を自在に配設された布受体と、 長尺生地の切断予定場所の後側の位置において、移動し
    てくる長尺生地の下面を持ち上げた状態で案内できるよ
    うに上動を自在に配設された布受体と、 長尺生地の切断予定場所において、上記両布受体の間に
    おける長尺生地の上面を押し下げた状態で上記両布受体
    により持ち上げた状態にある長尺生地をV字状に屈曲さ
    せ、その状態で長尺生地を案内できるようにそのV字状
    の底部分に位置させ得るように下動を自在に配設された
    整列体とを有し、 その整列体は、長尺生地の幅方向に長い基材の下側に長
    尺生地のヒマ部に対して挿入可能な大きさの多数の係止
    片を櫛歯状に並設させてあり、しかも夫々の係止片にお
    ける下端は長尺生地の移動方向に向けて円弧面が得られ
    るようにU字状に形成してあることを特徴とする長尺生
    地切断装置。
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