JP2021050438A - 長尺織物切断装置 - Google Patents

長尺織物切断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021050438A
JP2021050438A JP2019173684A JP2019173684A JP2021050438A JP 2021050438 A JP2021050438 A JP 2021050438A JP 2019173684 A JP2019173684 A JP 2019173684A JP 2019173684 A JP2019173684 A JP 2019173684A JP 2021050438 A JP2021050438 A JP 2021050438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
woven fabric
cutting
towel
long woven
warp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019173684A
Other languages
English (en)
Inventor
信次 馬越
Shinji Umakoshi
信次 馬越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BSC KK
Original Assignee
BSC KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BSC KK filed Critical BSC KK
Priority to JP2019173684A priority Critical patent/JP2021050438A/ja
Publication of JP2021050438A publication Critical patent/JP2021050438A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

【課題】長尺織物を確実に切断位置に位置決めすることのできる長尺織物の切断装置の提供。【解決手段】長尺織物切断装置は、長尺織物100の下流側端部を掴んで搬送路上を下流側に引き出す引出搬送装置10と、長尺織物100の経糸部101を切断するカッター部材27と、引出搬送装置10により引き出された長尺織物100を上流側に引き戻すための逆搬送装置40と、搬送路に突出する突出位置と退去した退去位置との間で進退自在に設置された経糸部101に挿し込み可能な櫛歯36を備え、櫛歯36を突出位置に突出させて経糸部101に挿し込むことで、経糸部101をカッター部材27による切断位置に位置決めする位置決め装置35と、を備え、位置決め装置35は、逆搬送装置40により長尺織物100を引き戻しているときに櫛歯36を突出位置に位置させておくことで位置決めを行う。【選択図】図7

Description

本発明は、長尺織物を所定の長さに順次切断するための切断装置に関する。
例えば、タオルを製造する際には、ロール状に巻かれた長尺のタオル生地(タオル原反)を順次繰り出しながら、タオル1枚分の所定の長さに順次切断する切断装置が使用される。このようなタオル原反の切断装置においては、タオル原反の被切断箇所を切断装置の切断位置に正確に位置決めする必要がある。
例えば、下記特許文献1〜4には、タオルの被切断箇所に緯糸がなく経糸のみで構成されたヒマ部(経糸部)を形成し、切断時には櫛歯をこのヒマ部(経糸部)に挿し込むことで、タオル原反の切断用の位置決めを行う装置が開示されている。
特開平2−26984号公報 特開平3−124875号公報 特開平4−34070号公報 特開平6−114792号公報
しかし、タオル原反は長尺であるため、タオル原反を切断位置へと搬送する際の速度やテンションを常に一定にするのは困難であり、櫛歯がヒマ部(経糸部)に挿し込まれないケースも多く、従来の切断装置においては、常に確実に位置決めするのが困難であった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、長尺織物を確実に切断位置に位置決めすることのできる長尺織物の切断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る長尺織物切断装置は、長手方向に所定の間隔で緯糸がなく経糸のみで構成される経糸部が形成された長尺織物を前記経糸部で幅方向に切断する長尺織物切断装置において、前記長尺織物の下流側端部を掴んで搬送路上を下流側に引き出す引出搬送装置と、前記長尺織物の前記経糸部を切断するカッター部材と、前記引出搬送装置により引き出された前記長尺織物を上流側に引き戻すための逆搬送装置と、前記搬送路に突出する突出位置と前記搬送路から退去した退去位置との間で進退自在に、前記搬送路の幅方向に延在して設置された櫛歯であって、前記長尺織物の織物部には挿し込みできないが、前記経糸部には挿し込み可能な櫛歯を備え、前記櫛歯を前記突出位置に突出させて前記経糸部に挿し込むことで、前記経糸部を前記カッター部材による切断位置に位置決めする位置決め装置と、を備え、前記位置決め装置は、前記逆搬送装置により前記長尺織物を引き戻しているときに前記櫛歯を前記突出位置に位置させておくことで位置決めを行うことを特徴とする。
また、本発明に係る長尺織物切断方法は、長手方向に所定の間隔で緯糸がなく経糸のみで構成される経糸部が形成された長尺織物を、カッター部材により前記経糸部で幅方向に切断して、所定の長さの織物片に切り分ける長尺織物切断方法において、前記経糸部が前記カッター部材による切断位置よりも所定の長さ下流側に位置するように前記長尺織物を下流側に引き出す引出搬送工程と、前記長尺織物の織物部には挿し込みできないが、前記経糸部には挿し込み可能な櫛歯を前記搬送路に突出させる櫛歯突出工程と、前記引出搬送工程により引き出された前記長尺織物を上流側に引き戻す逆搬送工程と、前記逆搬送工程により引き戻されている前記長尺織物の前記経糸部が、突出状態の前記櫛歯の位置まで移動した際に、前記櫛歯により挿し込まれて位置決めされる位置決め工程と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る長尺織物の切断装置によれば、長尺織物を逆方向に搬送しながら櫛歯を経糸部に押し当てることで、櫛歯を経糸部に確実に挿し込むことでき、切断のための位置決めを確実に行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置の切断位置付近を上流側から見た拡大斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置の切断位置付近を下流側から見た拡大斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置による切断処理手順を説明するための切断位置付近の拡大正面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置による切断処理手順を説明するための切断位置付近の拡大正面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置による切断処理手順を説明するための切断位置付近の拡大正面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置による切断処理手順を説明するための切断位置付近の拡大正面図である。 図8は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置による切断処理手順を説明するための切断位置付近の拡大正面図である。 図9は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置による切断処理手順を説明するための切断位置付近の拡大正面図である。 図10は、本発明の実施形態に係る長尺織物切断装置による切断処理手順を説明するための切断位置付近の拡大正面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。本実施形態に係る長尺織物切断装置1は、長手方向に所定の間隔で緯糸のない経糸のみの経糸部(ヒマ部)101が形成された長尺のタオル原反100を、経糸部(ヒマ部)において順次切断してタオル片110に切り分けるタオルカット機である。
長尺織物切断装置1は、タオル引出搬送装置10と、上方前側押さえ部材13と、下方前側受け部材17と、上方後側押さえ部材20と、下方受け台22と、カット用押さえ部材25と、カッター部材27と、カット用テンション掛け部材32と、カット位置決め装置35と、タオル逆搬送装置40と、タオル原反供給停止部材45と、長尺織物切断装置1の装置全体の駆動を制御する制御装置7と、装置筐体であるフレーム5と、を備えている。
図1において、右上側が上流側であり、最上流側にタオル原反供給停止部材45が位置し、最下流側にタオル引出搬送装置10が位置する。また、タオル原反100の搬送路の上方において、上流側から、タオル逆搬送装置40、上方後側押さえ部材20、カット用押さえ部材25、カッター部材27、上方前側押さえ部材13、カット用テンション掛け部材32が順次設置されている。
また、搬送路の下方において、上流側から、下方受け台22、カット位置決め装置35、下方前側受け部材17が設置されており、カット位置決め装置35の櫛歯36がちょうどカッター部材27による切断位置の下方に位置する。
タオル引出搬送装置10は、フレーム5に対して搬送方向において水平にスライド自在に設置された掴みスライド部材11を備えている。切断後のタオル原反100の下流側の先端部分を掴みスライド部材11により掴んだ状態で、掴みスライド部材11を下流側にスライドさせることで、次に切断されるタオル片110の長さの分だけタオル原反100が引き出される。
上方前側押さえ部材13は、切断位置よりも下流側において、タオル原反100の搬送路に突出する突出位置と上方の退去位置との間で鉛直方向にスライド自在な押さえバネ14を備えている。押さえバネ14は、突出位置において上方から接触して搬送路上のタオル原反100を押さえる。押さえバネ14は、幅方向に隙間無く整列設置された多数の板バネから構成されている。
上方後側押さえ部材20は、切断位置よりも上流側において、搬送路に突出する突出位置と斜め上方の退去位置との間で鉛直方向に所定の角度傾斜した傾斜方向にスライド自在な押さえ板21を備えている。なお、押さえ板21は、後述するカット位置決め装置35の櫛歯挿込センサ37と一体になって傾斜方向に進退スライドする。
押さえ板21は、幅方向に延在する長尺プレートであり、水平状態よりも上流側が上昇した傾斜状態で設置されており、搬送路に突出すると、押さえ板21の下流端部が上方から接触してタオル原反100を押さえる。
下方前側受け部材17は、タオル原反100の搬送路に突出する位置と下方の退去位置との間で鉛直方向にスライド自在な受け部材18,19を備えている。第一受け部材18は幅方向に延在する中空細角柱、第二受け部材19は幅方向に延在する細棒であり、互いに平行な状態で一体となって鉛直方向に進退スライドする。第一受け部材18が上流側、第二受け部材19が下流側に位置する。
下方受け台22は、搬送路上のタオル原反100を下方から支える台であり、上方後側押さえ部材20やカット用押さえ部材25と協働して、搬送路上のタオル原反100を押さえる。
カット用押さえ部材25は、搬送路に突出する位置と上方の退去位置との間で鉛直方向にスライド自在な押さえ棒26を備えている。押さえ棒26は、搬送路の幅方向に延在する角棒部材であり、突出位置において下方受け台22との間にタオル原反100を挟み込むことで、タオル原反100が搬送方向に動かないように押さえ付けることができる。
カッター部材27は、タオル原反100を経糸部101において切断する部材であり、搬送路に突出する位置と上方の退去位置との間で鉛直方向にスライド自在な切断刃28を備える。また、図示は省略するが、カッター部材27は、突出位置の切断刃28を受ける、搬送路の下方に位置する受け刃を備えており、切断刃28と受け刃の間に挟まれたタオル原反100が切断される。
なお、切断刃28は、カット位置決め装置35の櫛歯36の上方に設置されており、突出位置が、櫛歯36により位置決めされたタオル原反100の経糸部101の所に丁度位置するように構成されている。
カット用テンション掛け部材32は、カッター部材27による切断時にタオル原反100が搬送方向において緩まないようにテンションを掛けるための部材であり、搬送路を通過してその下方まで突出する位置と、上方の退去位置との間で鉛直方向にスライド自在な細棒部材33を備えている。
細棒部材33は、搬送方向において、下方前側受け部材17の第一受け部材18と第二受け部材19との間に入りながら搬送路の下方までスライドする。これにより、第一受け部材18と第二受け部材19との間のタオル原反100は、下方に押されて突出し、テンションが掛けられる。
カット位置決め装置35は、搬送路の幅方向に水平に延在し、搬送路に突出する位置と下方の退去位置との間で鉛直方向にスライド自在な櫛歯36を備えている。櫛歯36は、幅方向に所定の間隔で一列に設置された上方に突出する多数の細棒突起部(歯)を備えている。
櫛歯36は、タオル原反100の経糸と緯糸が織られた部分である織物部102には、挿し込むことができないが、緯糸の存在しない経糸のみの経糸部101であれば、挿し込むことができる。
ここで、経糸部101の搬送方向の長さは約5mmであり、櫛歯36の細棒突起部の外径が約5mm弱である。よって、櫛歯36が経糸部101にいったん挿し込まれると、タオル原反100が搬送方向に動こうとしても、細棒突起部が経糸に当たって動くことができない。
したがって、櫛歯36を経糸部101に挿し込むことで、タオル原反100の搬送方向への移動を止めることができる。このように、本実施形態では、タオル原反100の経糸部101を櫛歯36の位置に正確に位置決めすることができる。
本実施形態では、制御装置7の制御により、櫛歯36は、タオル原反100が上流から下流へと順方向へ搬送されている際には、退去位置に位置し、タオル逆搬送装置40によりタオル原反100が逆方向に搬送される際に、搬送路に突出し、タオル原反100に下方から押し付けられるように駆動される。
また、カット位置決め装置35は、櫛歯36が突き刺さったことを検知する櫛歯挿込センサ37を備えている。櫛歯挿込センサ37は、タオル原反100に先端が上方から接触する、根元部分が幅方向の水平回動軸回りに回動自在に設置されたナイフ38と、このナイフ38の先端の下方への移動を検知する図示しないセンサを備えている。
突出位置にある櫛歯36が経糸部101に挿し込まれる際には、タオル原反100が下降するため、この下降によるナイフ38先端の下方への移動を検知することで、櫛歯36が経糸部101に挿し込まれ、タオル原反100が位置決めされたことを検知することができる。
タオル逆搬送装置40は、搬送路に位置するタオル原反100を上流側に引っ張り戻して逆方向に搬送するための装置であり、搬送路の上方において幅方向に整列設置された複数の板バネ41を備えている。本実施形態では、5cm幅の板バネ41を14枚設置している。
板バネ41は、搬送路の上方において幅方向に水平に延在する逆搬送用の回動軸に対して、根元部分が回動自在に連結されている。複数の板バネ41は、回動軸に対して、回動軸回りに同じ角度位置に整列設置されており、回動軸が回動すると、一斉に板バネ41がこの回動軸回りに回動する。
板バネ41は、回動先端が搬送路の下方に突出する位置と、搬送路の上方の退去位置との間で回動自在に構成されている。板バネ41は、カッター部材27による切断位置よりも上流側に設置されており、タオル原反100が搬送路上に位置する状態で、板バネ41を突出位置へ位置させると、タオル原反100が板バネ41により搬送路よりも下方に押し下げられる。
ここで、タオル原反供給停止部材45は、搬送路上のタオル原反100を上下方向から挟み込むことで、搬送方向へ移動しないように固定することで、タオル原反100の下流側への供給を停止する。
よって、タオル原反供給停止部材45によりタオル原反100の供給を停止した状態で、タオル逆搬送装置40において、板バネ41を退去位置から突出位置へと移動させると、タオル原反100が下方に押し下げられた分だけ、切断位置おいてタオル原反100が上流側へと逆搬送される。
このように、逆搬送装置40の駆動源として板バネ41を用い、弾性力によりタオル原反100を引き戻すことで、タオル原反100が斜行や撓み等によって引っ掛かった場合に、無理な力を加えてタオル原反100が破損するのを防止することができる。
本実施形態では、幅方向に正確に平行に設置された櫛歯36を経糸部101に挿し込むことによりタオル原反100の位置決めを行っているため、搬送されるタオル原反100が斜行したり、撓み、弛みが発生していたりしたとしても、櫛歯36が挿し込まれた経糸部101が幅方向に正確に平行に位置決めされることなり、タオル原反100の幅方向に正確に真っ直ぐに切断することができる。
また、逆搬送装置40の駆動源として、幅方向に整列設置された複数の板バネ41を用いることで、搬送路上のタオル原反100に斜行や撓み等が発生していた場合であっても、タオル原反100の幅方向において場所によって異なる圧力をかけて逆搬送することができ、櫛歯36と協働してタオル原反100の姿勢を正しく補正することができる。
もちろん、板バネ41の枚数は適宜変更可能であり、タオル原反100の幅方向略全体にわたる大きさの1枚の板バネ41であっても良い。但し、タオル原反100をスムーズに引き戻すためには、5枚以上の板バネ41により独立分散してタオル原反100に圧力をかけることが望ましく、さらに望ましくは10枚以上であることが望ましい。
以上、長尺織物切断装置1の構成について説明したが、続いて、長尺織物切断装置1によるタオル原反100の切断作業について、図4〜図10を参照しながら、説明する。図4〜図10は、切断作業時の長尺織物切断装置1の切断位置の周りの構成を時系列に概略的に示す図である。
図4は、切断直後の状態を示す図であり、上方前側押さえ部材13、下方前側受け部材17、上方後側押さえ部材20、カッター部材27、カット用テンション掛け部材32、カット位置決め装置35及びタオル逆搬送装置40が退去位置に位置すると共に、カット用押さえ部材25が搬送路上の突出位置に位置し、タオル引出搬送装置10の掴みスライド部材11が、切断位置に位置する切断直後のタオル原反100の前側端部を掴んだ状態を示している。また、タオル原反供給停止部材45は非駆動状態でタオル原反100は搬送可能状態である。
次に、図5に示すように、カット用押さえ部材25が退去位置へと上昇し、掴みスライド部材11が下流側にスライドすることで、タオル原反100の次に切断される部分が引き出される。なお、このタオル引出搬送装置10によりタオル原反100の引き出しは、経糸部101が櫛歯36の位置をオーバーして、約3cm下流側まで搬送されるように設定されている。
タオル原反100が引き出された後、図6に示すように、上方前側押さえ部材13の押さえバネ14を突出位置へと下降させると共に、下方前側受け部材17の受け部材18,19を突出位置へと上昇させ、さらに、カット位置決め装置35の櫛歯36を突出位置へと上昇させる。また、タオル原反供給停止部材45を作動させて、タオル原反100の供給も停止させる。
上述したように、タオル原反100は、経糸部101が切断位置よりも約3cm下流側に位置するように引き出されているため、櫛歯36が位置する切断位置には織物部102が位置している。
上昇して下方からタオル原反100に押し付けられた櫛歯36は、織物部102に接触するため、挿し込まれることがなく、図6に示すように、織物部102を上方に押し上げる。
この状態で、図7に示すように、タオル逆搬送装置40を駆動させ、板バネ41の先端を、搬送路を越えるように下方に回動させると、板バネ41に押されてタオル原反100が下方に押し出される。
このとき、タオル原反100の上流側は、タオル原反供給停止部材45により固定されているため、下方に押し出された分だけ、板バネ41部分よりも下流側のタオル原反100が上流側へと引き戻される。
本実施形態では、板バネ41の下方への回動により、約3〜4cm程度タオル原反100が引き戻されるようにタオル逆搬送装置40が構成されている。このように、タオル原反100が上流側に逆搬送されると、櫛歯36の下流側に位置していた経糸部101が櫛歯36の位置まで移動する。
櫛歯36は、経糸のみからなる経糸部101には突き刺さることができるので、経糸部101が櫛歯36の位置に来ると、タオル原反100に下方から押し当てられている櫛歯36が相対的に経糸部101に挿し込まれる。このとき、櫛歯36の位置は固定であり、タオル原反100の経糸部101が下方に落ち込む。
櫛歯36が経糸部101に挿し込まれると、櫛歯36が織物部102の緯糸に当たるため、タオル原反100はそれ以上上流側に移動することができない。これにより、タオル原反100は、経糸部101が丁度切断位置にある櫛歯36の所に位置決めされる。
このとき、タオル原反100に斜行や弛み等があったとしても、櫛歯36により経糸部101が幅方向に正確に平行に位置するように補正される。
また、図7に示すように、櫛歯36が挿し込まれて経糸部101が下降すると、櫛歯挿込センサ37のナイフ38の先端も下降するため、櫛歯挿込センサ37は、櫛歯36が経糸部101に挿し込まれて、経糸部101が切断位置に正確に位置決めされたことを検知できる。
ここで、タオル逆搬送装置40により引き戻されるのは、長尺のタオル原反100のうち、タオル逆搬送装置40よりも下流側に位置する、1枚のタオル片110と略同じ短い部分であるため、毎回同じテンションと速度で安定して逆搬送することが可能となり、櫛歯36を毎回安定して確実に経糸部101に挿し込むことができる。
続いて、図8に進み、位置決めされたタオル原反100が搬送方向に移動しないように、カット用押さえ部材25の押さえ棒26が下降し、押さえ棒26と下方受け台22との間に、位置決めされたタオル原反100が挟み込まれて固定される。
カット用押さえ部材25による固定後、上方前側押さえ部材13、上方後側押さえ部材20、カット位置決め部35、タオル逆搬送装置40を突出位置から退去位置へと退去させる。
また、図8においては、カット用テンション掛け部材32の細棒部材33を下降させ、下方前側受け部材17の第一受け部材18と第二受け部材19との間に位置させることで、タオル原反100を第一受け部材18と第二受け部材19との間で下方に押し込む。
これにより、カット用テンション掛け部材32の上流側のタオル原反100が下流側に引っ張られ、タオル原反100の上流側を固定するカット用押さえ部材25との間でタオル原反100にテンションが掛けられ、切断位置におけるカッター部材27による切断を良好に行うことができる。
これにより、切断準備が完了し、続いて、図9に進んで、カッター部材27の切断刃28を下降させて、タオル原反100の経糸部101を切断する。
切断後、下方前側受け部材17、カッター部材27及びカット用テンション掛け部32を退去位置へと退去させることで、切断によりタオル原反100から切り離されたタオル片110が、タオル引出搬送装置10により掴まれた先端を除いてフリーな状態となる。よって、掴みスライド部材11を下流側にスライドさせることで、タオル片110を取り出すことができる。
続いて、図4の状態に戻り、図4〜図10の作業を繰り返すことで、順次、タオル原反100を切断し、所定の長さのタオル片110を取り出すことができる。このように、本実施形態においては、タオル原反100の切断位置の位置決めを、経糸部101に櫛歯36を挿し込むことで行うと共に、タオル原反100を上流側に逆搬送しながら行うことで、櫛歯36を確実に経糸部101に挿し込み、安定した位置決めを行うことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、長尺織物切断装置を構成する部材の形状やサイズ、素材等は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、切断対象である長尺織物としてタオルを例に挙げて説明したが、長尺織物は、タオルに限定されるものではなく、長手方向の所定の位置に緯糸のない経糸のみからなる経糸部を有する長尺の織物であれば、ガーゼ織物等、他の長尺織物を切断対象とすることができる。
1 長尺織物切断装置
5 フレーム
7 制御装置
10 タオル引出搬送装置
11 掴みスライド部材
13 上方前側押さえ部材
14 押さえバネ
17 下方前側受け部材
18 第一受け部材
19 第二受け部材
20 上方後側押さえ部材
21 押さえ板
22 下方受け台
25 カット用押さえ部材
26 押さえ棒
27 カッター部材
28 切断刃
32 カット用テンション掛け部材
33 細棒部材
35 カット位置決め装置
36 櫛歯
37 櫛歯挿込センサ
38 ナイフ
40 タオル逆搬送装置
41 板バネ
45 タオル原反供給停止部材
100 タオル原反
101 経糸部
102 織物部
110 タオル片

Claims (5)

  1. 長手方向に所定の間隔で緯糸がなく経糸のみで構成される経糸部が形成された長尺織物を前記経糸部で幅方向に切断する長尺織物切断装置において、
    前記長尺織物の下流側端部を掴んで搬送路上を下流側に引き出す引出搬送装置と、
    前記長尺織物の前記経糸部を切断するカッター部材と、
    前記引出搬送装置により引き出された前記長尺織物を上流側に引き戻すための逆搬送装置と、
    前記搬送路に突出する突出位置と前記搬送路から退去した退去位置との間で進退自在に、前記搬送路の幅方向に延在して設置された櫛歯であって、前記長尺織物の織物部には挿し込みできないが、前記経糸部には挿し込み可能な櫛歯を備え、前記櫛歯を前記突出位置に突出させて前記経糸部に挿し込むことで、前記経糸部を前記カッター部材による切断位置に位置決めする位置決め装置と、を備え、
    前記位置決め装置は、前記逆搬送装置により前記長尺織物を引き戻しているときに前記櫛歯を前記突出位置に位置させておくことで位置決めを行うことを特徴とする長尺織物切断装置。
  2. 前記逆搬送装置は、前記切断位置よりも上流側に設置された、前記搬送路に突出する突出位置と退去した退去位置との間で進退自在に設置された板バネを備え、前記突出位置に位置する前記板バネが前記長尺織物を弾性力により前記搬送路外に押し出すことで、前記長尺織物を引き戻すことを特徴とする請求項1記載の長尺織物切断装置。
  3. 前記板バネは、その根元側が前記搬送路の幅方向に平行な回動軸回りに回動することで、その先端側が前記突出位置と前記退去位置との間で進退することを特徴とする請求項2記載の長尺織物切断装置。
  4. 前記逆搬送装置は、前記搬送路の幅方向に整列設置された5つ以上の前記板バネを備えることを特徴とする請求項2又は3記載の長尺織物切断装置。
  5. 長手方向に所定の間隔で緯糸がなく経糸のみで構成される経糸部が形成された長尺織物を、カッター部材により前記経糸部で幅方向に切断して、所定の長さの織物片に切り分ける長尺織物切断方法において、
    前記経糸部が前記カッター部材による切断位置よりも所定の長さ下流側に位置するように前記長尺織物を下流側に引き出す引出搬送工程と、
    前記長尺織物の織物部には挿し込みできないが、前記経糸部には挿し込み可能な櫛歯を前記搬送路に突出させる櫛歯突出工程と、
    前記引出搬送工程により引き出された前記長尺織物を上流側に引き戻す逆搬送工程と、
    前記逆搬送工程により引き戻されている前記長尺織物の前記経糸部が、突出状態の前記櫛歯の位置まで移動した際に、前記櫛歯により挿し込まれて位置決めされる位置決め工程と、
    を備えることを特徴とする長尺織物切断方法。
JP2019173684A 2019-09-25 2019-09-25 長尺織物切断装置 Pending JP2021050438A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173684A JP2021050438A (ja) 2019-09-25 2019-09-25 長尺織物切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173684A JP2021050438A (ja) 2019-09-25 2019-09-25 長尺織物切断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021050438A true JP2021050438A (ja) 2021-04-01

Family

ID=75157140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019173684A Pending JP2021050438A (ja) 2019-09-25 2019-09-25 長尺織物切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021050438A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022239577A1 (ja) * 2021-05-14 2022-11-17 株式会社島精機製作所 タオル生地裁断機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58220869A (ja) * 1982-06-14 1983-12-22 グンゼ株式会社 長尺生地の切断移送装置
JPS6452871A (en) * 1987-08-24 1989-02-28 Barudan Co Ltd Towel cloth cutting apparatus
JPH0226984A (ja) * 1988-07-11 1990-01-29 Singer Nikko Kk タオル生地の裁断装置
JPH03124875A (ja) * 1989-10-09 1991-05-28 Singer Nikko Kk タオル生地の裁断装置
JPH06114792A (ja) * 1992-10-09 1994-04-26 Barudan Co Ltd 長尺生地切断装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58220869A (ja) * 1982-06-14 1983-12-22 グンゼ株式会社 長尺生地の切断移送装置
JPS6452871A (en) * 1987-08-24 1989-02-28 Barudan Co Ltd Towel cloth cutting apparatus
JPH0226984A (ja) * 1988-07-11 1990-01-29 Singer Nikko Kk タオル生地の裁断装置
JPH03124875A (ja) * 1989-10-09 1991-05-28 Singer Nikko Kk タオル生地の裁断装置
JPH06114792A (ja) * 1992-10-09 1994-04-26 Barudan Co Ltd 長尺生地切断装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022239577A1 (ja) * 2021-05-14 2022-11-17 株式会社島精機製作所 タオル生地裁断機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4034634A (en) Apparatus and method for unwinding and cutting a fabric web into individual uniform lengths
JPS5912578B2 (ja) 柔軟な薄板状材の堆積体からの薄板状材の分離方法及びその分離装置
BR112015003573B1 (pt) Aparelho para fatiar produtos alimentícios, e método para fatiar produtos alimentícios
KR101378147B1 (ko) 단사 삽입장치
JP6195752B2 (ja) ミシンの糸保持機構、ミシンの糸通し装置、およびミシン
US4825622A (en) Apparatus for selecting and feeding web material
JP2021050438A (ja) 長尺織物切断装置
FR2628124A1 (fr) Ensemble outilleur piqueur
KR101329122B1 (ko) 단사 삽입장치
CN210737004U (zh) 一种加弹机的喂丝装置
EP0187815A4 (en) TOWEL ALIGNMENT, CUTTING AND TRIMMING SYSTEM.
JP2756558B2 (ja) タオル生地切断装置
JP4727996B2 (ja) ラベル貼付装置
JP6216556B2 (ja) ミシンの糸通し装置およびミシン
US3299909A (en) Selective weft presenting device
US11285685B2 (en) Apparatus for feeding bag
JPS628548B2 (ja)
JP3878299B2 (ja) 長尺タオル生地の裁断装置
JP3212466B2 (ja) たばこ葉の葉編み方法及び装置
JP4380835B2 (ja) 面ファスナ取付装置及び面ファスナ用サーバ
US4271569A (en) Tenter apparatus for fabric web tenter machines
EP0635596A1 (en) Apparatus for automatically matching patterns on cloth
JP2009269254A (ja) インクジェットプリンタ
TW208662B (ja)
JPS6331981A (ja) ボビンチュ−ブマガジン及びマガジンからボビンチュ−ブを引抜くための装置

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20191007

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240130