JPS628548B2 - - Google Patents

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JPS628548B2
JPS628548B2 JP57102394A JP10239482A JPS628548B2 JP S628548 B2 JPS628548 B2 JP S628548B2 JP 57102394 A JP57102394 A JP 57102394A JP 10239482 A JP10239482 A JP 10239482A JP S628548 B2 JPS628548 B2 JP S628548B2
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JP
Japan
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fabric
cutting
sensing
long
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57102394A
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English (en)
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JPS58220869A (ja
Inventor
Hiroshi Tani
Yukio Takase
Shigeki Ito
Takashi Kakimoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
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Publication date
Application filed by Gunze Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP10239482A priority Critical patent/JPS58220869A/ja
Publication of JPS58220869A publication Critical patent/JPS58220869A/ja
Publication of JPS628548B2 publication Critical patent/JPS628548B2/ja
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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、長尺生地、特に高組織部と低組織部
とが交互に形成された連続長尺生地において、こ
れを定寸毎に自動切断して移送すると共に、その
切断に先立つて長尺生地の曲りや歪み、斜行等を
修正し、生地進行方向と直角の方向に正しく直線
化した状態において切断が行なわれるようにした
ものに関する。
タオル、タオルケツト、毛布、ハンカチ等にお
いては、その生地原反の編、織成に当つては、こ
れを連続した長尺生地形態として製作し、しかる
後、これを定寸毎に切断して所要製品とするので
あるが、これらの長尺生地においてはパイル組織
部のような高組織部と地組織部のような低組織部
とが交互に形成されることが多く、例えばタオル
等においては特に顕著である。このような高低組
織部を交互に有する連続長尺の生地においては、
これを定寸毎に幅員方向に亘つて切断し個々の生
地片とするに当り、その切断部分は生地の長手方
向に対し正しく直角とされた切断であることが必
要であり、このための自動切断装置も各種開発さ
れているのであるが、剛体のプレート切断等と相
違して各種編生地や織生地による長尺生地におい
ては、その柔軟性が支障となつて正確な直線化規
制はきわめて困難であり、一方向に移動進行する
長尺生地の運動性を阻害することなく、これを斜
行や曲り、歪み等が生じないようにし、かつその
平板性を損なうことなく、正しく直線化するには
高度の技術が必要とされ、このためその直線化が
不充分で切断ミスが多発するトラブルを生じ易
く、安定性と信頼性に富む実用機が得られない問
題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するためにな
されたものであつて、その特徴とする処は、高低
組織部を交互に有する長尺生地の低組織部を幅員
方向に亘つて切断するための切断部材と、前記切
断部材に向つて長尺生地を前進させるための挾持
開放自在な定寸送出部材と、前記切断部材側に配
設されると共に生地の高組織部をその後方側で感
知しかつ高低組織部の境界を生地進行方向と直角
の方向に直線化するための感知片を具備した直線
化部材と、前記定寸送出部材よりも後方に配置さ
れて切断前の生地に張力を付与するための生地幅
員方向に亘つて分割形成された張力付与部材と、
前記切断部よりも前方に配置され切断生地端の把
持部材を具備すると共に生地進行方向に沿つて進
退自在に設けられる生地移送部材とから成る点に
あり、更にその特徴とする処は、前記生地移送部
材を切断生地端把持位置と引出し位置との間に亘
つて進退させると共に前記両位置における把持部
材開閉を行なうための複数個の制御用位置感知部
材と、前記生地移送部材を前記引出し位置から直
線化部材に向つて定寸後退させるための制御用位
置感知部材とから成る点にある。
以下図示の実施例について本発明を詳述する
と、図例においては高低組織部を交互に有する長
尺生地として、タオル生地を例示し、同生地にお
けるパイル組織による高組織部に対し、平織その
他の地組織部による低組織部を、その中央部にお
いて切断するものに適用した一実施例を示してい
るが、本発明装置の全体を示す第1図及び第2図
において、タオル生地による長尺生地1は、その
長手方向に亘つてパイル織による高組織部1a
と、平織その他の地組織による低組織部1bと
が、交互に織成されたものであり、図示のように
所定位置に積層状に折畳まれている長尺生地1
は、回転駆動自在な供給ローラ2、同ローラ2と
遊転自在に接支する押えローラ3等による供給手
段によつてガイドローラ4を経由して、生地長手
方向の両側辺を規制する走行ガイド5,5を備え
た走行台6等により本発明装置に送り込まれる。
このさい前記供給ローラ2押えローラ3部分とガ
イドローラ4との間には生地1をU字状に下垂さ
せて待機させるための待機スペース7が設けられ
る。これは本発明装置において長尺生地1を間欠
進行させて、その直線化並び切断、移送を行なう
のに備えて必要長さを待機させるためのもので、
同スペース7の底部には待機量感知部材8が設け
られ、同部材8によつて所定待機量を検出するこ
とにより、供給ローラ2側による供給を停止し、
装置における生地1の進行によつて待機量が減少
すれば、再び供給ローラ2を駆動して所定量をス
ペース7内に送り込むためのものである。また9
は長尺生地1に予じめ付設されることのある不良
反マークであり、前工程において長尺生地1が寸
法不足反や傷反のように不良個所のある時には生
地1にこのマーク9を付設し、これを前記した走
行ガイド5等に設置したマーク感知部材10によ
つて検出した時には、これを信号その他により警
告して本発明装置の作動を停止するためのもので
ある。
前記走行台6及び走行ガイド5,5等によつて
規制される長尺生地1の進行経路上において、本
発明では装置の略中央部分に長尺生地1の低組織
部1bを幅員方向に亘つて横断状に切断するため
の固定カツター11と可動カツター12とによる
切断カツターを配置する。可動カツター12の固
定カツター11に対する昇降乃至回動手段は図示
省略してあるが既知の各手段を用いることができ
る。この切断カツターによる切断部に対し、長尺
生地1を定寸法送出するための定寸送出部材とし
て、積極回転自在な送出ローラ13と同送出ロー
ラ13に対して接離自在なニツプローラ14と
が、切断部より生地進行方向の手前側に配設され
るのであり、送出ローラ13は間欠回動型式のも
のであり、またニツプローラ14は従動遊転自在
とされる。この定寸送出部材13,14より更に
手前側には長尺生地1に所要の張力を付与するた
めの張力付与部材15が配置される。同部材15
は例えば燐青銅板その他のそれ自身が弾性を有す
る弾性板を略くの字状に屈曲形成し、かつ生地1
の幅員方向に亘つて複数個の弾性片15aに分割
形成されたものであり、このさい各弾性片15a
の基端は共通であつても差支えないが、前後一対
のガイドローラ16,16間に渡架されている生
地1面に、部材15の回動その他を介して各弾性
片15aの各先端が係合し、かつこれをガイドロ
ーラ16,16間に押込むことによつて、生地1
に対して張力を与えるようにしたものである。こ
のさい各弾性片15aの生地面に係合する先端は
屈曲縁15bとされており、その係合挿入状態は
後述する第3図中に示される通りである。またこ
の張力付与部材15に対応して、同部材15の手
前には走行台6との間で供給ローラ2側から送ら
れる生地1を挾持して固定する押え部材17が、
接難自在に設けられるのである。
前記した固定カツター11可動カツター12に
よる切断カツターの、生地進行方向の前方には、
感知片18を少なく共生地幅員方向両側のように
複数個具備した直線化部材19と、同部材19に
対応して生地1を下面から支承する生地受け部材
20とが対置される。直線化部材19は第3図
イ,ロ,ハにその平面図、正面図、側断面図を示
すように、生地1の全幅をカバーする長さの壁板
状のプレート体であり、部材19の下端には爪部
19aが全長に亘つて突出状に形成され、かつ部
材19は適宜の昇降手段によつて水平姿勢にある
生地受け部材20に向つて昇降自在とされ、両部
材19,20間に生地1を挾支できるようにす
る。但し両部材19,20間で生地の移動が可能
な程度に挾支するのが好ましい。部材19の全長
に亘つて1個もしくは複数個が配設される感知片
18はバネ板等の弾性体によつて略L形に形成さ
れたものであり、感知片18の上端が爪部19a
と反対側の部材19の裏面上端に固定部21によ
つて固定され、揺動自在な自由端である屈曲され
た下端センサー部18aが、部材19の爪部19
aの対応位置に形成した切欠22より、常時は爪
部19aの前端より第3図イに示すように突出状
とされ、後述するように生地1における高組織部
1aを検出すると共に、高組織部1aに押される
ことによつて、第3図ハに示すように下端センサ
ー部18aの先端が爪部19aの先端と同一位置
になるまで後退揺動されるようにしたものであ
る。またこのさい第3図イ及びハに示すように、
感知片18が金属バネ板である場合、感知片18
そのものを検知用電気回路23における可動接片
として利用し、部材19側に支持部24を介して
固定接点25を設け、第3図イのように常時は両
者18,25を難隔状として置き、第3図ハのよ
うに高組織部1aに押されて感知片18が後退し
た時、両者18,25が接触して回路23を閉成
し、検知部材26によつて後述する直線化の完全
終了を検出するようにしてもよい。但しこの場合
全ての感知片18が第3図ハ状態になつた時にの
み、検知部材26が始めて作動し、複数個の感知
片18の内、1個の感知片18でも第3図ハの状
態にならない時には、その高低組織部1a,1b
の境界の正しい直線化は得られないのであるか
ら、検知部材26が作動しないような回路構造と
することはいうまでもない。この際巾の細い生地
ならば感知片が1個でも応用できることはいうま
でもない。この直線化部材19に対し生地受け部
材20は例えば枢軸27等を支点として回動自在
な構造として、生地1を支承する水平姿勢及び下
向傾斜の開放姿勢を取ることが可能であるように
設ける。
前記直線化部材19と生地受け部材20の前方
には、直線化されかつ切断された個々の生地片1
cの移送受取部材として、図例では生地片1cを
積層状に支持するスタツカー28が配設される。
同スタツカー28はベース29上に伸縮、昇降機
構30、同機構駆動部材31等を介して支承台3
2が垂直昇降自在に設けられたものであり、同ス
タツカー28の一側には支承台32の上昇高さを
規制するための感知部材33が別設される。この
スタツカー28の上方において長尺生地1の切断
端を把持してスタツカー28の上方に生地1を引
出すための生地移送部材34が、生地進行方向に
沿つてかつ進退自在に設けられるのである。同部
材34は長尺生地1の幅員全長をカバーする長さ
を持つと共に、長さ方向の両端に設けられた転輪
35,36、同転輪35,35を案内するガイド
レール36,36によつて、生地1の進行方向に
沿つて進退移動自在とされ、その移動手段として
は、例えばスプロケツトホイール37,37、同
ホイール間に循環回走自在に張架されたチエン3
8等を用いるのであり、また部材34には図例に
示すように例えば多数の列設された固定把持爪3
9と、これら把持爪39に対して共通に開閉自在
に対設される開閉爪40等による切断生地端の把
持部材が具備されるのであり、このさい固定把持
爪39を用いる場合、切断生地端を支承する生地
受け部材20側に、前記各爪39の係合する切欠
41を対応状に形成し、切断生地端把持のため移
送部材34が生地受け部材20側に向つて生地進
行方向と逆方向に後退する時、各切欠41内に把
持爪39が係合して確実な把持位置が得られるよ
うにしてもよい。
更に本発明では、前記生地移送部材34の生地
進行方向に沿つての進退移動を規制するための制
御手段として、同移送部材34の移動経路に沿つ
て、長尺生地1の最終引出し(1枚の切断生地片
1cをスタツカー28側に正しく落下させる位
置)位置に第1感知部材42を設け、引出し位置
に一旦引き出した生地1を、進行方向と逆に定寸
後退させて生地1にゆるみを与えるための後退位
置に第2感知部材43を設け、また直線化の終了
して切断された生地片1cをスタツカー28上に
落下させた後、定寸送出部材13,14によつて
定寸送出されて長尺生地切断端を把持する位置に
第3感知部材44を設けるのである。これら各感
知部材は光電管、リミツトスイツチ等を適宜利用
でき、特に制限はない。
第1図乃至第3図に示した実施例は本発明装置
としての1例のみに止まり、図例のみに限定され
るものでないことはいうまでもなく、その変形実
施例その他については後述するが、図示の実施例
において本発明装置による長尺生地1の直線化切
断と移送とは以下のようにして行なわれる。
即ち第4図イ〜ヘは、同図イを仮りにスタート
位置として作動状態を順次図示したものである
が、同図イにおいて生地移送部材34は既に切断
された生地片1cをその把持爪39,40間に把
持して第1感知部材42位置まで引出し、同感知
部材42の感知によつて開閉把持爪40が開放す
ることにより、生地片1cはスタツカー28の支
承台32上に落下支承される。このさいスタツカ
ー28においては、伸縮、昇降機構30同機構駆
動部材31により支承台32に積まれた切断生地
片1cの最上部が高さ感知部材32位置と同レベ
ルに上昇し、この位置で上昇を停止して切断生地
片1cを受取ると共に、再び元の位置に下降する
のであり、また長尺生地1側ではその切断端が図
示のように下向き回動した生地受け部材20上に
乗つている状態にある。また感知片18を具備し
た直線化部材19並びに切断カツターにおける可
動カツター12は共に上昇位置にあり、また定寸
送出部材である送出ローラ13と、ニツプローラ
14とは接合状態であり、張力付与部材15及び
押え部材17は共に上昇位置にある。次いで同図
ロに示すように、下向き傾斜状の回動位置にある
生地受け部材20が水平姿勢に回動上昇すると共
に、第1感知部材42の位置において、切断生地
片1cの切断生地端を放した生地移送部材34は
その把持爪40の開放状態で、同感知部材42位
置から第2感知部材43を通過して第3感知部材
44の位置まで後退し、ここで長尺生地1の切断
端を生地受け部材20上で開放状態の把持爪3
9,40間に挾むことになる。即ち同感知部材4
4位置にくると共にその後退を停止し、また開閉
把持爪40が下降して固定把持爪39との間に切
断端を把持するのであり、またこの把持と共に定
寸送出部材の一方である上位のニツプローラ14
が上昇して長尺生地の挾持を解放するのである。
次いで第4図ハに示すように、生地移送部材34
は切断端を両把持爪39,40間に把持した状態
で、再び第1感知部材42の位置する引き出し側
に向つて前進させるのであり、このさいその前進
距離は長尺生地1において把持している切断端
(この切断端は後述するように生地1における低
組織部1bである)の次の低組織部1bが図示の
ように、直線化部材19の下方位置に正対するま
でとする。このように長尺生地1を一旦第1感知
部材42側に引出して後、第4図ニに示すように
先ず直線化部材19を下降させて、生地受け部材
20上において生地1の低組織部1bと接触さ
せ、これに続いて生地移送部材34を第1感知部
材42位置から次の第2感知部材43の位置まで
後退させるのであり、これによつて前記下降した
直線化部材19と生地移送部材34との間におい
て長尺生地1には若干のゆるみ部分1dが図示の
ように形成されることになり、張力付与部材15
による生地1に対する張力付与が可能となる。即
ち生地移送部材34の前記定寸後退後、押え部材
17を下降させて、この位置で走行台6と押え部
材17により長尺生地1を押支固定し、次いで張
力付与部材15を図示のように前後一対のガイド
ローラ16,16間に渡る生地1部分に係合押下
させて、同生地1部分を略U形乃至倒山形のよう
に押下させることにより、生地1は前記ゆるみ部
分1dの伸びを介し若干後退して生地1に適当な
張力付与が得られるのである。このさい前記張力
による生地1の移動は張力付与部材15と直線化
部材9との間において主として得られるが、この
移動に伴ない直線化部材19より前方に位置して
いる高組織部1aも直線化部材19に向つて移動
することになり、高組織部1aの一端が直線化部
材19の爪部19aより尚突出している感知片1
8における下端センサー部18aの先端に衝当し
てこれを押動し、同先端が爪部19aと同一線上
に並ぶ位置まで押し込むことになる。そして張力
付与部材15においては生地幅員方向の全長に亘
つて複数個の弾性片15a群に分割形成されてい
るので、この分割された個々の各分割片15a
が、夫々に全ての感知片18における下端センサ
ー部18aが直線化部材19の爪部19aと同一
線上に並ぶ位置に後退するまで張力を掛けている
ので、前記した高組織部1aの一端、即ち、高組
織部1a低組織部1bの境界が部材19の下端に
おける爪部19aの線に正しく一致するまで前記
動作が行なわれることになる。従つて前記高低組
織部の境界が斜行したり、曲りや歪み等の不整が
ある場合、各弾性片15aはその斜行や曲り、歪
みに相当するだけ生地1に張力を加えることにな
り、これによつて前記境界は長尺生地1の進行方
向と直角な方向に部材19を介して直線化される
のであり、直線化のための修正作用が自動的に得
られるのである。このさい第3図イ〜ハにおいて
示したように、前記感知片18に対して検知用電
気回路23を設けて置き、前記感知片18が可動
接点としてその後退動作終了時に固定接点25と
接触して回路23を閉成し、全ての感知片18に
おける回路23の閉成が得られた時、検知部材2
6によつてこれを検知し、切断カツター側に切断
OKの信号を発することにして置けば、正しい直
線化修正の完了と共に自動切断が可能となる訳で
ある。このさい感知片18は図例では左右少なく
共2個の最少例を示したが、この感知片18を生
地全幅に亘つて多くすればする程、その直線化の
精度はより向上することになるのである。しかし
乍ら生地が細巾の時は1個でも応用可能なことは
勿論である。
第4図ニに示した直線化動作が終了して後、第
4図ホに示すように、定寸送出部材における開放
位置にあるニツプローラ14を下降させて送りロ
ーラ13と接して、両ローラ13,14の挾持に
よつて生地1の切断時における揺動を防止して
後、可動カツター12を固定カツター11に向つ
て下降させることにより、両カツター11,12
によつて低組織部1bの中央位置を幅員方向に亘
り切断し、切断が終了すれば可動カツター12を
上昇避退させ、これと共に直線化部材19を上昇
避退させ、また水平姿勢に保持していた生地受け
部材20を下向傾斜状に回動させるのである。次
いで第4図ヘに示すように、生地移送部材34を
第2感知部材43の位置から第1感知部材42の
位置まで前進させることによつて、切断カツター
11,12によつてその低組織部1bの中央位置
を2分状に切断されて1枚となつた切断生地片1
cは直線化部材19位置から引き出され、第1感
知部材42位置到達と共に部材34の開閉把持爪
40を開放することにより、生地片1cはスタツ
カー28側に落下移送される。この生地片1cの
受取りにさいし、スタツカー28の支承台32に
積み上げられた切断生地片1cの最上部が先に述
べたように高さ感知部材33の位置まで上昇して
生地片1cを受取ることになり、これと共に張力
付与部材15と押え部材17の両者が上昇して生
地1より避退し、定寸送出部材の送りローラ13
が定角回動して生地1の切断端を生地受け部材2
0上に定寸送出するのであり、生地片1cを受取
つた支承台32の下降と共に、再び第4図イの状
態に戻つて次のサイクルを反復することになり、
以上のようにして長尺生地1の定寸送出、生地移
送部材34による切断生地端を把持しての往復移
動を介し、その高低組織部境界の正しい直線化と
低組織部1bの切断という一連の作業が連続して
自動的に進行することになる。尚上記サイクルの
スタート位置を第4図イ位置としたのは、便宜上
であつてその作動スタートはどの位置であつても
差支えない。また第4図ハの状態において、生地
移送部材34により生地1を第1感知部材42位
置まで引出した時、生地1が自重で垂れ下がるお
それのある時には、スタツカー28の高さ感知部
材33と生地移送部材34との間において、必要
に応じ適宜の案内板を設けるようにしてもよい。
このさい案内板は図示省略するが、長尺生地1の
進行方向において2分割され、分割両片が開閉自
在な構造のものとすればよく、第4図ヘの状態に
おいて、生地移送部材34において把持爪40を
開放して生地片1cを放した時、その分割両片が
開放して生地片1cをスタツカー28側に落下さ
せ、再び閉じて次の切断生地片1cに備えるよう
にすればよい。
先にも述べたように本発明装置における各部材
の設計変更、また必要な駆動手段(昇降、回動、
開閉、進退等)は何れも自由に設計可能であるこ
とはいうまでもなく、例えば直線化部材19にお
ける突出爪部19aはなくてもよく、部材19の
下端が生地進行方向に直角の方向に正しく直線状
をなしていればよく、定寸送出部材として、図例
の送りローラ13ニツプローラ14の他に、例え
ば滑り易い表面を持つ固定の下位プレートと、こ
れに対し上下自在かつ定寸移動可能なニツププレ
ートを上位に配し、両プレート板面における摩擦
力の差を利用して、間に挾んだ長尺生地1を定寸
送出するようにしてもよい。また張力付与部材1
5は幅員方向に亘つて個々の弾性片15aが分割
された複数のものであることは必要であり、これ
は分割されていない1枚板状のものでは、長尺生
地1に全て同一の張力しか掛らず、従つて高低組
織部の境界が一定だけしか移動しないので、直線
化にミスを生じ易いからで、各弾性片15aの各
基部を共通とすることは妨げない。その形状は勿
論くの字形以外の形状であつてもよい。また第
1、第2感知部材42において、第1感知部材4
2は生地移送部材34に大小2種の後退作用を行
なわせるもので、把持部材の解放は2回の感知に
1回だけ解放させるようにすればよいように予じ
め設定して置くことが必要であり、また第2感知
部材43は生地移送部材34を部材42,43間
において前進方向に反転させる時にのみ、把持部
材を解放すればよいので、これも2回の感知に1
回だけ解放するように設定することが必要であ
り、これらは何れも容易に設定できる。またスタ
ツカー28も図例のパンタグラフ型式のみに限定
されないことは勿論であるし、コンベヤ等に落下
移送させることも差支えない。第1図及び第2図
において、同一符号の部材において異なる形状の
ものを示しているのは、その設計的変更の1例と
して示したものである。
前記第1図乃至第4図に亘つて示した実施例に
対し、第5図イ〜ヘに示した実施例は、生地移送
部材34の生地進行方向に沿つて往復移動させる
に当つての位置感知部材の配設において若干の相
違を有するものであり、その他は全く同一である
ので、相違点についてのみ説示する。即ち第5図
イ〜ヘは第4図イ〜ヘと全く同一の作動状態を示
したものであるが、第1図乃至第4図実施例のも
のでは、制御用位置感知部材として、第1感知部
材42、第2感知部材43及び第3感知部材44
の3個を用いたのであるが、第5図実施例では、
図示のように同じく第1感知部材42第2感知部
材43第3感知部材44の他に、生地引出し側に
おける第1感知部材42と、生地1を定寸後退さ
せるための第2位置感知部材43との間におい
て、第1感知部材42の一部として第4感知部材
45を配設した点が相違するのであり、この第4
感知部材45は第5図ハに示した状態において働
くものである。即ち第1図乃至第4図実施例のも
のでは、第4図ハに示すように、切断端把持位置
(第3感知部材44の位置)まで生地移送部材3
4が後退して切断端を把持して、第1感知部材4
2位置まで前進して、長尺生地1の把持端の次の
低組織部1bが直線化部材19の下方位置にくる
まで引き出すのであるが、第5図実施例では第5
図ハに示すように、同じく切断端把持位置(第3
感知部材44の位置)まで生地移送部材34が後
退して切断端を把持し、第1感知部材42位置ま
で前進する代りに、第4感知部材45位置まで前
進した地点で、長尺生地端の次の低組織部1bが
直線化部材19の下方位置にくるように引き出す
のであり、従つて次に第5図ニに示すよう直線化
に先立つて生地移送部材34を第2感知部材(定
寸後退用)43まで後退させて、生地1にゆるみ
部分1dを生じさせるに当り、この第4感知部材
45位置から第2感知部材43の位置まで後退さ
せるのであり、従つて第5図ニ,ホに示すように
直線化修正と切断を行なつて後(第4図ニ,ホと
全く同様)第5図ヘに示すように切断された生地
片1cをスタツカー28への落下位置まで(第1
感知部材42の位置まで)引き出すに当つては、
第1感知部材42の位置が第4感知部材45より
若干遠い位置となるので、切続カツター11,1
2によつて切断された新しい切断生地端が生地受
け部材20上に残ることなく、完全に生地受け部
材20を離れるので、スタツカー28上への完全
かつ速かな落下が得られるのである。これに対し
第4図実施例のように、第1感知部材42位置に
よつて、未切断の長尺生地1をその低組織部1b
が直線化部材19の下方位置にくる場合と、切断
生地片を放出のため完全に引き出す場合と同様に
位置制御することは、切断生地片1cを放出のた
め完全に引き出す時、新しい切断端が生地受け部
材20上に残つて、スタツカー28への放出落下
が妨げられるおそれがあり、第5図実施例はこの
点について予防的対策として第4感知部材45を
第1感知部材42の一部として遠近位置に増設し
たものであり、その他は第4図実施例と全く同様
であるので説明を省略する。
本発明は以上のように、柔軟で扱いにくい高低
組織部1a,1bを交互に有する長尺生地1を、
低組織部1b毎に切断して、個々の生地片1cと
して移送するに当り、直線化部材19、生地移送
部材34及び定寸送出部材13,14、張力付与
部材15の組合せにより、特にその高低組織部1
a,1bの境界を直線化部材19における感知片
18と生地1に対する張力付与部材15の各分割
部分による張力付与を介して、きわめて正確容易
にその境界を生地進行方向に向つて直角の方向に
正しく規制できるのであり、このさい生地移送部
材34の前進、後退の往復移動を介し、生地1に
適当なゆるみを生じさせて、その感知片18の移
動と張力とによつて、曲りや歪み、斜行等の不整
形を橋正し、正しい直線化が常に安定して得ら
れ、これによつて正確な直角切断端が得られるこ
とにより、切断ミスを防止できる点で優れ、しか
も生地に無理な圧迫強制や損傷を生じることな
く、生地1における直線化部材19及び張力付与
部材15間における自律的な運動によつて的確に
橋正できるのであり、タオル、ハンカチ、タオル
ケツト、毛布等、各種の高低組織部を有する長尺
生地に適用可能であり、装置自体も複雑化のおそ
れなく比較的簡単な機構と部材によつて構成で
き、従来の直線化切断装置における問題点を解決
したものとして利点大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置実施例の斜面図、第2図は
同側面図、第3図は同直線化部材の詳細図、第4
図並び第5図は何れも本発明装置実施例の作動状
態を示す作動順説明図である。 1……長尺生地、1a……高組織部、1b……
低組織部、11……固定カツター、12……可動
カツター、13……送りローラ、14……ニツプ
ローラ、15……張力付与部材、17……押え部
材、18……感知片、19……直線化部材、20
……生地受け部材、28……スタツカー、34…
…生地移送部材、39……固定把持爪、40……
開閉把持爪、42……第1感知部材、43……第
2感知部材、44……第3感知部材、45……第
4感知部材、1c……切断生地片。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高低組織部を交互に有する長尺生地の低組織
    部を幅員方向に亘つて切断するための切断部材
    と、前記切断部に向つて長尺生地を前進させるた
    めの挟持解放自在な定寸送出部材と、前記切断部
    側に配設されると共に生地の高組織部をその後方
    側で感知しかつ高低組織部の境界を生地進行方向
    と直角の方向に直線化するための感知片を具備し
    た直線化部材と、前記定寸送出部材よりも後方に
    配置されて切断前の生地に張力を付与するための
    生地幅員方向に亘つて分割形成された張力付与部
    材と、前記切断部よりも前方に配置され切断生地
    端の把持部材を具備すると共に生地進行方向に沿
    つて進退自在に設けられる生地移送部材とから成
    ることを特徴とする長尺生地の切断移送装置。 2 高低組織部を交互に有する長尺生地の低組織
    部を幅員方向に亘つて切断するための切断部材
    と、前記切断部に向つて長尺生地を前進させるた
    めの挟持解放自在な定寸送出部材と、前記切断部
    側に配設されると共に生地の高組織部をその後方
    側で感知しかつ高低組織部の境界を生地進行方向
    と直角の方向に直線化するための感知片を具備し
    た直線化部材と、前記定寸送出部材よりも後方に
    配置されて切断前の生地に張力を付与するための
    生地幅員方向に亘つて分割形成された張力付与部
    材と、前記切断部よりも前方に配置され切断生地
    端の把持部材を具備すると共に生地進行方向に沿
    つて進退自在に設けられる生地移送部材と、前記
    生地移送部材を切断生地端把持位置と引出し位置
    との間に亘つて進退させると共に前記両位置にお
    ける把持部材開閉を行なうための複数個の制御用
    位置感知部材と、前記生地移送部材を前記引出し
    位置から直線化部材に向つて定寸後退させるため
    の制御用位置感知部材とから成ることを特徴とす
    る長尺生地の切断移送装置。
JP10239482A 1982-06-14 1982-06-14 長尺生地の切断移送装置 Granted JPS58220869A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0262614U (ja) * 1988-10-29 1990-05-10

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