JP3281957B2 - 感熱孔版製版印刷方法 - Google Patents

感熱孔版製版印刷方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱孔版製版印刷方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】孔版印刷では、インクが
印刷原版に設けられている細孔から滲出して印刷用紙に
移行し、これによって文字や画像の印刷が行われるた
め、インク滲出量によって印刷濃度が大幅に変化し、イ
ンク滲出量が多すぎると重ねられた印刷物の裏面にイン
クが付着する裏移り現象が生起する。印刷濃度や裏移り
に影響を与える因子としては、印刷機の版胴へのインク
付けロールの圧接力、版胴へのプレスロールの圧接力、
印刷インク温度、印刷速度等がある。従来、印刷濃度を
一定に保持するために各種の方法が提案されている。例
えば、特開平2−151473号公報には、印刷濃度情
報で版胴へのプレスロールの圧接力を変動させ、これに
よって印刷濃度を好ましい範囲にする方法が開示されて
いるが、この方法は装置が複雑なためコスト高である。
特公平2−24667号公報には、印刷機内に設けられ
ている偏心カム等を調整し、これによって版胴へのイン
ク付けロールの圧接力を変え、印刷濃度を調整する方法
が開示されている。しかし、この方法では濃度ムラ防止
のためインク付けロールの圧接力を均一にする必要があ
り、偏心カムの調整作業が極めてむつかしい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感熱孔版製
版印刷において、印刷濃度変化や裏移り現象の生起を防
止する方法を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、印刷インクを付与
する印刷工程の印刷インク温度に対応して、熱製版工程
における孔版原版の面積開孔率をコントロールする時に
は、印刷濃度の変動及びインクの裏移り現象を防止し
て、均一化された印刷濃度の印刷物を容易に得ることが
できることを見出し、本発明を完成するに至った。すな
わち、本発明によれば、感熱孔版原版を画像状に熱穿孔
する熱製版工程と、該工程で熱製版された原版に印刷イ
ンクを付与する印刷工程を含む感熱孔版製版印刷方法に
おいて、該印刷工程で用いる印刷インクの温度を測定
し、この測定温度情報を、あらかじめ求めた印刷インク
温度と原版に形成させる適正な面積開孔率との関係、及
び前記面積開孔率と感熱孔版原版を画像状に熱穿孔する
ための熱穿孔用エネルギー量との関係に基づいて穿孔用
熱エネルギー量情報に変え、この穿孔用熱エネルギー量
情報に基づいて感熱孔版原版を熱穿孔することを特徴と
する感熱孔版製版印刷方法が提供される。ここで、面積
開孔率とは、製版された原版の画像相当部面積に対する
インクの滲出可能な細孔面積の総和面積の比率(%)と
定義される。
【0005】図1に本発明の原理説明図を示す。図1に
おいて、1は熱製版工程、2は印刷工程、3は情報処理
工程である。熱製版工程1では、ライン7から供給され
る合成樹脂フィルムや紙等の支持体上に積層接着させた
合成樹脂フィルムを感熱孔版原版として用い、その表面
にサーマルヘッドやレーザービーム発生装置等の熱穿孔
装置により画像状にインク滲出用の細孔を熱穿孔する。
画像状に熱穿孔された原版は、ライン8を通って印刷工
程2へ供給される。印刷工程2では、熱製版工程1から
供給された熱穿孔化原版を印刷機の版胴に巻き付け、版
胴面からインクをその原版の裏面に供給し、その原版の
細孔から原版表面上にインクを滲出させて紙等の被印刷
物表面に転写させて印刷物を得る。この印刷物はライン
9から回収される。前記した熱製版工程1及び印刷工程
2は、いずれも従来良く知られている工程である。
【0006】本発明では、前記のようにして熱製版工程
1及び印刷工程2を実施する際に印刷工程2のインク温
度を測定し、このインク温度情報に基づいて熱製版工程
1で使用される熱穿孔用エネルギー量を制御して適正な
エネルギー量を熱穿孔装置に供給し、これによって熱製
版工程1の原版上に均一印刷濃度を与えかつ裏移り現象
を生じることのない適正インク滲出量を与える細孔を熱
穿孔し、適正な面積開孔率を有する熱穿孔化原版を得る
ものである。印刷工程2における印刷インク温度の検知
は、サーミスター等の慣用の温度検知手段が用いられ
る。この温度検知手段は、版胴に供給される印刷インク
温度、好ましくは版胴から原版に供給される印刷インク
の温度を測定するように設置される。前記のようにして
印刷工程2で検知された印刷インクの温度情報は、ライ
ン4を通って情報処理工程3に送られる。
【0007】情報処理工程3は、データ記憶能とその記
憶データに基づくデータ変換能を持ったコンピュータか
ら構成される。ここには、あらかじめ印刷インク温度と
原版に形成させる適正な面積開孔率との関係と、面積開
孔率と熱穿孔用エネルギー量との関係が記憶されてい
る。従って、この情報処理工程3に供給される印刷工程
2からの印刷インクの温度情報は、熱製版工程1で必要
とする適正面積開孔率を与える穿孔用熱エネルギー量情
報に変換される。そして、この穿孔用熱エネルギー量情
報はライン5を通って熱製版工程1に送られ、熱穿孔装
置に供給される熱エネルギー量を制御して原版上に熱穿
孔で形成される細孔の径を調節し、熱穿孔された原版の
面積開孔率をそのインク温度に対応した適正な範囲に保
持させる。原版上に熱穿孔で形成される細孔径は、サー
マルヘッドの場合はそのサーマルヘッド温度により調節
することができ、レーザービームの場合はそのレーザー
ビーム径により調節することができる。
【0008】前記のようにして印刷インクの温度情報を
穿孔用熱エネルギー量情報に変換させる場合、情報処理
工程3は印刷インク温度が5〜10℃変化する毎に、好
ましくは3〜5℃変化する毎に、それに対応した穿孔用
熱エネルギー量情報を熱製版工程1に送るように設計す
るのがよい。また、情報処理工程3には熱製版工程1の
熱穿孔装置に供給されている熱エネルギー量情報をライ
ン6によって送り、この熱エネルギー量情報に基づいて
ライン5から伝達される穿孔用熱エネルギー量情報を適
正なものに補償させるのがよい。以上に詳細に記載した
ように、熱製版工程1では情報処理工程3から得られる
穿孔用熱エネルギー量情報に基づいて熱穿孔されるか
ら、印刷工程2では裏移りがなく均一濃度の印刷物が得
られ、本発明の目的が達成される。
【0009】
【発明の効果】印刷工程において印刷インクの温度が変
化すると、それに応じてインクの粘度が変化するため原
版の細孔から滲出するインク量が変化し、得られる印刷
物には裏移り現象や画像濃度の変動を生じるという不都
合が起る。これらの不都合は、本発明者らの知見によれ
ば、一般的にはインク温度が5〜10℃程度変化するこ
とにより生じる。本発明によれば、印刷インクの温度が
変化しても該インク温度に対応する適正面積開孔率の原
版、すなわち細孔からのインク滲出量が適切になるよう
に面積開孔率が制御された原版を常に作製し、印刷工程
における裏移り現象や画像濃度の不均一な印刷物の発生
を効率よく防止することができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例における印字濃度
の測定はマクベス社製反射濃度計RD914で行った。
【0011】実施例1 (株)リコー製デジタル孔版印刷機VT−3500に、
主走査方向長さが40μmで副走査方向長さが50μm
の発熱素子を持つサーマルヘッドと、図1で示した情報
処理システムを持つ製版制御装置を取り付けた。この装
置を使用し、印刷時の印刷インク温度に対応して感熱孔
版原版(合成樹脂フィルム)の面積開孔率を変化させ、
画像面積15%のA−3サイズの穿孔化印刷原版を作製
し、これによって毎分90枚の速度で印刷を行った。印
刷インクの温度が10℃、20℃、30℃の場合の印刷
物の印字濃度と面積開孔率の関係を表1に示す。また、
これらの印刷物について裏移りの生起状況を目視で調べ
表1に併記した。なお、本実施例では印刷インク温度を
穿孔用熱エネルギー量情報に変換させる情報処理装置と
して前記印刷機に設置されているマイクロコンピュータ
ーを使用し、印刷インクの温度センサーにはサーミスタ
ーを使用した。
【0012】実施例2 不活性ガス中で、炭酸ガスレーザーへの印加エネルギー
を印刷インク温度に対応して変化させる方法で感熱孔版
原版を熱製版し、これを使用して実施例1と同一の印刷
機で印刷を行い、実施例1と同一方法で印刷物を評価し
た結果を表1に示す。
【0013】比較例1 印刷インク温度に関係なく面積開孔率を一定に保持した
以外は実施例1と全く同一方法で印刷実験を行い、その
評価結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 熱製版工程 2 印刷工程 3 情報処理工程 4 印刷インク温度情報ライン 5 穿孔用熱エネルギー量情報ライン 6 穿孔装置に供給されている熱エネルギー量情報ライ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−334485(JP,A) 特開 平4−344283(JP,A) 特開 平4−189543(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/055 511 B41L 13/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感熱孔版原版を画像状に熱穿孔する熱製
    版工程と、該工程で熱製版された原版に印刷インクを付
    与する印刷工程を含む感熱孔版製版印刷方法において、
    該印刷工程で用いる印刷インクの温度を測定し、この測
    定温度情報を、あらかじめ求めた印刷インク温度と原版
    に形成させる適正な面積開孔率との関係、及び前記面積
    開孔率と感熱孔版原版を画像状に熱穿孔するための熱穿
    孔用エネルギー量との関係に基づいて穿孔用熱エネルギ
    ー量情報に変え、この穿孔用熱エネルギー量情報に基づ
    いて感熱孔版原版を熱穿孔することを特徴とする感熱孔
    版製版印刷方法。
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