JP3281942B2 - Y/c分離装置 - Google Patents

Y/c分離装置

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JP3281942B2
JP3281942B2 JP31665193A JP31665193A JP3281942B2 JP 3281942 B2 JP3281942 B2 JP 3281942B2 JP 31665193 A JP31665193 A JP 31665193A JP 31665193 A JP31665193 A JP 31665193A JP 3281942 B2 JP3281942 B2 JP 3281942B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばカラーテレビジ
ョン、ビデオテープレコーダに適用されて、複合映像信
号を輝度信号と、色信号とに分離するY/C分離装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開平4-21294 号公報に示
されている従来のY/C分離装置の構成を示すブロック
図である。複合映像信号SV は、それを所定時間遅延さ
せる遅延フィルタ1と、複合映像信号の帯域を制限し、
遅延フィルタ1と同時間遅延させる帯域通過フィルタ2
とに入力される。帯域通過フィルタ2の出力信号は、こ
れを1水平期間遅延させる遅延回路3と、第1の減算器
4の正入力端子+とに入力される。遅延回路3の出力信
号は減算器4の負入力端子−へ入力される。遅延フィル
タ1の出力信号は第2の減算器5の正入力端子+へ入力
される。減算器4から色信号Cが出力され、この色信号
Cは減算器5の負入力端子−へ入力される。減算器5か
ら輝度信号Yが出力される。
【0003】次にこのY/C分離装置の動作を説明す
る。複合映像信号SV が帯域通過フィルタ2へ入力され
ると、帯域通過フィルタ2から3.58MHz を中心とする帯
域の複合映像信号が出力される。そして遅延回路3と減
算器4とで構成されている垂直帯域通過フィルタによ
り、帯域通過フィルタ2から出力された複合映像信号か
ら主に色信号成分を取り出す。次に遅延フィルタ1によ
り、それに入力された複合映像信号を、減算器4から出
力された色信号成分と同時間遅延させ、この遅延した複
合映像信号から色信号成分を減算器5で減算して輝度信
号成分を取り出す。
【0004】遅延回路3と減算器4とからなる垂直帯域
通過フィルタでは、遅延回路3の入力信号 (複合映像信
号) から、遅延回路3の出力信号 (複合映像信号) を減
算することから、表示画像の垂直方向に、水平期間毎
(走査線毎) の色信号の繰り返し信号を取り出す。NTSC
方式のカラー信号は走査線毎に位相が反転しているので
垂直帯域通過フィルタにより主に色信号が取り出され
る。
【0005】一方、例えば特開平2-86387 号公報には、
3次元Y/C分離の一方の出力である輝度信号から、画
像の動き量に応じて1フレーム差分成分を減算して、画
像の動きがある輝度信号のS/Nを改善する輝度/色信
号分離装置が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した前
者のY/C分離装置は、複合映像信号から色信号を取り
出し、取り出した色信号を複合映像信号から減算して輝
度信号を取り出す構成となっているので、複合映像信号
から取り出す前の輝度信号に重畳しているノイズを、色
信号帯域では少なくとも1水平期間毎に低減できるが、
色信号帯域外ではノイズの低減作用がなく、複合映像信
号から取り出した輝度信号のS/Nの改善効果が少ない
という問題がある。また、後者の輝度/色信号分離装置
は、画像の動き量により輝度信号のS/N改善効果が変
わり、特に画像の動きがある複合映像信号から輝度信号
及び色信号を分離する場合はノイズの低減効果が失われ
るという問題がある。本発明は斯かる問題に鑑み、色信
号帯域外であっても、また動画像の場合であっても輝度
信号のS/N改善効果を高め得るY/C分離装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るY/C分
離装置は、複合映像信号から、該複合映像信号を少なく
とも1水平期間遅延させた複合映像信号を減算する第1
の減算器、及び該第1の減算器の出力信号が入力される
帯域通過フィルタからなり該帯域通過フィルタから色信
号を出力する色信号出力部と、第1の減算器の出力が入
力される遅延フィルタ、及び該遅延フィルタの出力信号
から前記帯域通過フィルタの出力信号を減算する第2の
減算器からなり、該第2の減算器から分離する前の輝
度信号のノイズ成分を出力するノイズ成分出力部と、複
合映像信号が入力される遅延フィルタ、及び該遅延フィ
ルタの出力信号から前記色信号及び前記ノイズ成分を減
算する第3の減算器からなり、該第3の減算器から輝度
信号を出力する輝度信号出力部とを備える構成にする。
【0008】第2発明に係るY/C分離装置は、複合映
像信号及び該複合映像信号を少なくとも1水平期間遅延
させた複合映像信号が各別に入力される複数の帯域通過
フィルタ、及び該帯域通過フィルタの出力信号が入力さ
れ色信号を演算する演算器からなり色信号を出力する色
信号出力部と、複合映像信号から、該複合映像信号を少
なくとも1水平期間遅延させた複合映像信号を減算する
第1の減算器、及び該第1の減算器の出力信号が入力さ
れる遅延フィルタ、及び該遅延フィルタの出力信号から
前記色信号を減算する第2の減算器からなり、該第2の
減算器から分離する前の輝度信号のノイズ成分を出力
するノイズ成分出力部と、複合映像信号が入力される遅
延フィルタ、及び該遅延フィルタの出力信号から、前記
色信号及び前記ノイズ成分を減算する第3の減算器から
なり、該第3の減算器から輝度信号を出力する輝度信号
出力部とを備える構成にする。第3発明に係るY/C分
離装置は、複合映像信号及び該複合映像信号を少なくと
も1水平期間遅延させた複合映像信号が各別に入力され
る複数の帯域通過フィルタ、及び該帯域通過フィルタの
出力信号が入力され色信号を演算する演算器からなり色
信号を出力する色信号出力部と、複合映像信号から、該
複合映像信号を少なくとも1水平期間遅延させた複合映
像信号を減算する第1の減算器、及び該第1の減算器の
出力信号が入力される遅延フィルタ、及び該遅延フィル
タの出力信号から前記色信号を減算する第2の減算器か
らなり、第2の減算器から、分離する前の輝度信号のノ
イズ成分を出力するノイズ成分出力部と、複合映像信号
を少なくとも1水平期間遅延させた複合映像信号が入力
される遅延フィルタ、及び該遅延フィルタの出力信号か
ら、前記色信号及び前記ノイズ成分を減算する第3の減
算器からなり、該第3の減算器から輝度信号を出力する
輝度信号出力部とを備える構成にする。 第4発明に係る
Y/C分離装置は、第1発明乃至第3発明のいずれかに
おいて、複合映像信号が入力されるデジタル/アナログ
変換手段を備える構成にする。
【0009】
【作用】第1発明では、複合映像信号から、複合映像信
号を少なくとも1水平期間遅延させた複合映像信号を減
算器で減算し、この減算器の出力信号の帯域を制限して
複合映像信号から色信号を取り出す。前記減算器の出力
信号を所定時間遅延させた信号から、色信号を減算し
て、分離する前の輝度信号のノイズ成分を取り出す。複
合映像信号を所定時間遅延させた複合映像信号から、色
信号及びノイズ成分を減算して複合映像信号から輝度信
号を取り出す。これにより、輝度信号のノイズ成分を色
信号帯域外でも除去できる。
【0010】第2発明、第3発明では、複合映像信号及
び複合映像信号を少なくとも1水平期間遅延させた複合
映像信号の帯域を制限した信号に基づいて色信号を演算
して、複合映像信号から色信号を取り出す。複合映像信
号から、複合映像信号を少なくとも1水平期間遅延させ
た複合映像信号を減算器で減算し、減算器の出力信号を
所定時間遅延させた信号から色信号を減算して、分離す
る前の輝度信号のノイズ成分を取り出す。複合映像信号
を所定時間遅延させた複合映像信号から、色信号及びノ
イズ成分を減算して複合映像信号から輝度信号を取り出
。これにより、輝度信号のノイズ成分を、色信号帯域
外でも除去できる。第4発明では、デジタル/アナログ
変換手段を備えるので、複合映像信号がデジタル信号で
ある場合に、アナログ信号の複合映像信号である場合と
同様の動作で輝度信号及び色信号を分離することができ
る。
【0011】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面により詳
述する。図1は本発明に係るY/C分離装置の構成を示
すブロック図である。複合映像信号SV は、複合映像信
号SV を1水平期間遅延させる遅延回路11と、複合映像
信号SV を所定時間遅延させる遅延フィルタ13と、第1
の減算器12の正入力端子+とに入力される。遅延回路11
の出力信号は減算器12の負入力端子−へ入力される。減
算器12の出力信号は、減算器12が出力した信号の帯域を
制限し、遅延フィルタ13と遅延時間が等しい帯域通過フ
ィルタ14と、減算器12が出力した信号を遅延フィルタ13
と遅延時間が等しい遅延フィルタ15とに入力される。
【0012】帯域通過フィルタ14の出力信号である色信
号Cは、第2の減算器16の負入力端子−及び第3の減算
器18の一方の負入力端子−へ入力される。遅延フィルタ
15の出力信号は減算器16の正入力端子+へ入力される。
減算器16の出力信号は振幅制限器17へ入力され、その出
力信号は減算器18の他方の負入力端子−へ入力される。
遅延フィルタ13の出力信号は減算器18の正入力端子+へ
入力される。減算器18から輝度信号Yが出力される。そ
して、減算器12と、帯域通過フィルタ14とにより色信号
出力部A1が構成されており、減算器12と遅延フィルタ15
と減算器16とによりノイズ成分出力部A2が構成されてお
り、遅延フィルタ13と、振幅制限器17と減算器18とによ
り輝度信号出力部A3が構成されている。
【0013】次にこのように構成したY/C分離装置の
動作を説明する。複合映像信号SV が入力されると、そ
の複合映像信号SV は、減算器12の正入力端子+及び遅
延回路11へ入力され、遅延回路11に入力された複合映像
信号SVは1水平期間遅延して減算器12の負入力端子−
へ入力される。減算器12は、複合映像信号SV から、遅
延回路11の出力信号を減算して、表示画像の垂直方向に
水平期間毎 (走査線毎) の色信号の繰り返し信号を出力
する。この繰り返し信号が遅延フィルタ15へ入力され、
所定時間遅延して減算器16の正入力端子+へ入力され
る。
【0014】一方、減算器12が出力した繰り返し信号
が、帯域通過フィルタ14へ入力されて、帯域が制限さ
れ、帯域通過フィルタ14から色信号帯域の繰り返し信号
が出力される。この色信号帯域の繰り返し信号が減算器
16の負入力端子−へ入力され、減算器16は遅延フィルタ
15の出力信号たる繰り返し信号から、帯域通過フィルタ
14の出力信号たる繰り返し信号を減算する。そして減算
器16から色信号帯域外の繰り返し信号成分を出力する。
この繰り返し信号成分は、1水平期間毎に位相反転して
現れるので、輝度信号ではなく、しかも色信号帯域外で
あるので色信号でもない信号、つまり輝度信号のノイズ
成分と規定できる。
【0015】そして、色信号は減算器18の一方の負入力
端子−へ、ノイズ成分は振幅制限器17を介して減算器18
の他方の負入力端子−へ入力される。また複合映像信号
Vを遅延フィルタ13で所定時間遅延させた複合映像信
号を減算器18の正入力端子+へ入力される。これにより
減算器18は入力された複合映像信号から色信号及びノイ
ズ成分を減算して、輝度信号Yを出力する。即ち、減算
器18は複合映像信号から色信号を減算して輝度信号を分
離する通常のY/C分離の演算に加えて、輝度信号のノ
イズ成分をも減算するので、複合映像信号から分離した
輝度信号のS/Nを向上させ得ることになる。
【0016】このような動作は、入力されてきた複合映
像信号が表示画像の垂直方向に相関のある場合に限られ
る。また、入力されてきた複合映像信号SV が表示画像
の垂直方向に非相関である場合には、減算器16の出力信
号に輝度信号成分が含まれるので、その影響を振幅制限
器17により軽減できる。
【0017】図2は本発明に係るY/C分離装置の他の
実施例の構成を示すブロック図である。複合映像信号S
V は、複合映像信号を1水平期間遅延させる遅延回路11
と、複合映像信号SV を所定時間遅延させる遅延フィル
タ13と、第1の減算器12の正入力端子+と、複合映像信
号SV の帯域を制限し遅延フィルタ13と遅延時間が等し
い帯域通過フィルタ14a とに入力される。遅延回路11の
出力信号は、減算器12の負入力端子−と、遅延回路11が
出力した信号の帯域を制限し、遅延フィルタ13と遅延時
間が等しい帯域通過フィルタ14b とに入力される。減算
器12の出力信号は、遅延フィルタ13と遅延時間が等しい
第2の遅延フィルタ15へ入力される。
【0018】遅延フィルタ15の出力信号は第2の減算器
16の正入力端子+へ入力される。帯域通過フィルタ14a
及び14b の出力信号F1 及びF2 は、その出力信号F1
とF2 とに基づいて色信号成分を演算して出力する演算
器19へ入力される。演算器19から色信号Cが出力され、
この色信号は減算器16の負入力端子−と、第3の減算器
18の一方の負入力端子−とに入力される。減算器16の出
力信号は振幅制限器17へ入力され、その出力信号は減算
器16の他方の負入力端子−へ入力される。遅延フィルタ
13の出力信号は減算器18の正入力端子+へ入力される。
減算器18から輝度信号Yが出力される。
【0019】そして、帯域通過フィルタ14a,14b と演算
器19とにより色信号出力部A1を構成し、減算器12と遅延
フィルタ15と減算器16とによりノイズ成分出力部A2を構
成し、遅延フィルタ13と減算器18と振幅制限器17とによ
り輝度信号出力部A3を構成している。
【0020】図3は演算器19の構成を示すブロック図で
ある。帯域通過フィルタ14b の出力信号F1 は加算器24
の負入力端子−と、絶対値変換器26とに入力される。帯
域通過フィルタ14a の出力信号F2 は加算器24の正入力
端子+と、絶対値変換器25と、スイッチ回路32とに入力
される。絶対値変換器25の出力信号は最小値選択器27
と、加算器28の正入力端子+とに入力される。絶対値
変換器26の出力信号は加算器28の負入力端子−と、最小
値選択器27とに入力される。加算器28の出力信号は絶対
値変換器29へ入力され、その出力信号は加算器30の負入
力端子−へ入力される。最小値選択器27の出力信号は加
算器30の正入力端子+へ入力される。加算器24及び加算
器30の出力信号はスイッチ回路32へ入力される。基準電
圧31はスイッチ回路32へ与えられる。スイッチ回路32か
ら色信号Cが出力される。
【0021】次にこのように構成したY/C分離装置の
動作を説明する。複合映像信号SV が入力されると、そ
の複合映像信号SV は減算器12の正入力端子+及び遅延
回路11へ入力され、また帯域通過フィルタ14a へ入力さ
れる。遅延回路11は、これに入力された複合映像信号S
V を1水平期間遅延させて減算器12の負入力端子−へ入
力する。減算器12は、複合映像信号Sから遅延回路11の
出力信号を減算し、それにより減算器12から表示画像の
垂直方向に水平期間毎 (走査線毎) の色信号の繰り返し
信号を出力する。この繰り返し信号が遅延フィルタ15へ
入力され、所定時間遅延して減算器16の正入力端子+へ
入力される。
【0022】一方、遅延回路11から出力され、1水平期
間遅延し、色信号帯域で制限された出力信号F1 と、複
合映像信号SV が色信号帯域で制限された出力信号F2
とに基づいて色信号Cを演算する。演算器19による演算
は以下のようになる。出力信号F1 は1水平期間遅延し
た信号であるので例えばP1 とし、出力信号F2 は1水
平期間遅延していない信号であるので例えばP0 とす
る。そして加算器30の出力をP1 とP0 とを用いて表わ
すと、 演算信号MIN(|P0 |,|P1 |) −||P0 |−|P1 || …(1) となる。ここで基準電圧31の電圧をVr とすると、スイ
ッチ回路32の出力は次のようになる。
【0023】条件I、 演算信号MIN(|P0 |, |P1 |) −||P0 |−|P1 ||>Vr …(2) のとき、P1 −P0 のくし形フィルタ出力となる。条件
II、 演算信号MIN(|P0 |, |P1 |) −||P0 |−|P1 ||<Vr …(3) のとき、P0 となる。
【0024】そして、絶対値変換器25,26 、最小値選択
器27、加算器28、絶対値変換器29、加算器30及び基準電
圧31は、前述した条件を定めるためのものである。スイ
ッチ回路32は、前記条件Iの場合、くし形フィルタ出力
となり色信号Cを出力し、条件IIの場合はP0 を出力す
るように機能する。
【0025】このようにして演算器19から出力された色
信号Cが減算器16へ入力される。これにより減算器16は
遅延フィルタ15の出力信号から、演算器19が出力する色
信号Cを減算する。即ち、色信号の繰り返し信号から、
色信号帯域にあたる帯域を減算し、色信号帯域を除く色
信号の繰り返し信号を出力する。この繰り返し信号は1
水平期間毎に位相が反転して現れるので、輝度信号では
なく、しかも色信号帯域外であるので色信号でもない信
号、つまり輝度信号のノイズ成分と規定できる。
【0026】そして、色信号は減算器18の一方の負入力
端子−へ、ノイズ成分は振幅制限器17を介して減算器18
の他方の負入力端子−へ入力される。また複合映像信号
Vを遅延フィルタ13で所定時間遅延させた複合映像信
号を減算器18の正入力端子+へ入力される。これにより
減算器18は、入力された複合映像信号から色信号及びノ
イズ成分を減算して輝度信号Yを出力する。即ち、減算
器18は複合映像信号から色信号を減算して輝度信号を分
離する通常のY/C分離の演算に加えて、輝度信号のノ
イズ成分をも減算するので、複合映像信号から分離した
輝度信号のS/Nを向上させ得ることになる。
【0027】なお、このような動作は、複合映像信号が
表示画像の垂直方向に相関のある場合に限られる。ま
た、複合映像信号が表示画像の垂直方向に非相関である
場合は、減算器16の出力信号に輝度信号成分が含まれる
ので、その影響を振幅制限器17により軽減できる。
【0028】図4は本発明に係るY/C分離装置の更に
他の実施例の構成を示すブロック図である。複合映像信
号SV は、複合映像信号SV を1水平期間遅延させる第
1の遅延回路11a と、第1の減算器12の正入力端子+
と、複合映像信号SV の帯域を制限し、所定時間遅延さ
せる第1の帯域通過フィルタ14a とに入力される。遅延
回路11a の出力信号は、遅延回路11a の出力信号の帯域
を制限し、所定時間遅延させる帯域通過フィルタ14a と
同一特性の第2の帯域通過フィルタ14b と、減算器12の
負入力端子−と、遅延回路11a の遅延時間と等しい遅延
フィルタ13とに入力される。減算器12の出力信号は、遅
延フィルタ13の遅延時間と等しい第2の遅延フィルタ15
へ入力される。
【0029】遅延フィルタ15の出力信号は第2の減算器
16の正入力端子+へ入力される。減算器16の出力信号
は、振幅制限器17へ入力され、その出力信号は第3の減
算器18の一方の負入力端子−へ入力される。遅延フィル
タ13の出力信号は減算器18の正入力端子+へ入力され
る。帯域通過フィルタ14a の出力信号F3 は色信号を演
算する演算器20へ入力される。帯域通過フィルタ14b の
出力信号F2 は演算器20と、遅延回路11a の遅延時間と
等しい第2の遅延回路11b とに入力される。遅延回路11
b の出力信号F1 は演算器20へ入力される。演算器20か
ら色信号Cが出力され、色信号Cは減算器16の負入力端
子−と、減算器18の他方の負入力端子−とに入力され
る。そして帯域通過フィルタ14a,14b と演算器20とによ
り色信号出力部A1を構成し、遅延フィルタ15と減算器1
2,16 とによりノイズ成分出力部A2を構成し、遅延フィ
ルタ13と減算器18と振幅制限器17とにより輝度信号出力
部A3を構成している。
【0030】図5は演算器20の構成を示すブロック図で
ある。遅延回路11b の出力信号F1は最小信号出力回路4
0と、最大信号出力回路43とに入力される。帯域通過フ
ィルタ14b の出力信号F2 はインバータ38を介して最小
信号出力回路39と、最小信号出力回路40と、最大信号出
力回路42と、最大信号出力回路43とに入力される。帯域
通過フィルタ14a の出力信号F3 は最小信号出力回路39
と、最大信号出力回路42とに入力される。最小信号出力
回路39,40 の出力信号は最大信号出力回路41へ入力され
る。最大信号出力回路42,43 の出力信号は最小信号出力
回路44へ入力される。最大信号出力回路41の出力信号及
び最小信号出力回路44の出力信号は加算回路45へ入力さ
れ、加算回路45から色信号Cが出力される。
【0031】次にこのように構成したY/C分離装置の
動作を説明する。複合映像信号SVが入力されると、そ
の複合映像信号SV は減算器12の負入力端子−及び遅延
回路11a へ入力され、また帯域通過フィルタ14a へ入力
される。遅延回路11a は、入力された複合映像信号SV
を1水平期間遅延させて減算器12の負入力端子−へ入力
する。減算器12は、複合映像信号SV から遅延回路11a
からの出力信号を減算して、減算器12から表示画像の垂
直方向に水平期間毎 (走査線毎) の色信号の繰り返し信
号を出力し、この繰り返し信号を遅延フィルタ15へ入力
する。
【0032】一方、複合映像信号SV が遅延回路11a で
1水平期間遅延させられ、その遅延回路11a の出力信号
が帯域通過フィルタ14b へ入力され、帯域通過フィルタ
14bから、色信号帯域に制限され、所定時間遅延した出
力信号F2 が出力されて演算器20へ入力され、また遅延
回路11b へ入力される。遅延回路11b は入力された出力
信号F2 を1水平期間遅延させた出力信号F1 を出力す
る。
【0033】また複合映像信号SV が帯域通過フィルタ
14a に入力され、帯域通過フィルタ14a から、色信号帯
域に制限され、所定時間遅延した出力信号F3 を出力す
る。これらの出力信号F1 ,F2 ,F3 が演算器20へ入
力され、演算器20は色信号Cを出力する。
【0034】ここで図5に示す演算器20の動作を、各ブ
ロックの出力信号を示す図6により説明する。帯域通過
フィルタ11a からの出力信号F3 を信号SA、帯域通過フ
ィルタ14b からの出力信号F2 をインバータ38により反
転させたインバータ38の出力信号を信号SB、遅延回路11
の出力信号F1 を信号SCとすれば、信号SA,SB,SCの大小
関係の組合せは図6に示すように6通りが考えられる。
このとき、最小信号出力回路39は信号SA,SB の2つの入
力信号のレベルの小さい方を出力し、最小信号出力回路
40は信号SB,SC の2つの入力信号のレベルの小さい方を
出力するので図6(a) 〜(f) に示すような信号が得られ
る。
【0035】また最大信号出力回路42は、信号SA,SB の
2つの入力信号のレベルの大きい方を出力し、最大信号
出力回路43は信号SB,SC の2つの入力信号のレベルの大
きい方を出力するので、最大信号出力回路42,43 の夫々
の出力信号は図6(a) 〜(f)に示すようになる。
【0036】同様に最大信号出力回路41は最小信号出力
回路39及び最小信号出力回路40の夫々の出力信号のレベ
ルの大きい方を出力し、最小信号出力回路44は、最大信
号出力回路42及び最大信号出力回路43の夫々の出力信号
のレベルの小さい方を出力するので、最大信号出力回路
41及び最小信号出力回路44の夫々の出力信号は図6(a)
〜(f) に示すようになる。
【0037】最大信号出力回路41及び最小信号出力回路
44の夫々の出力信号は、加算回路45によりレベルが加算
平均されて図6(a) 〜(f) に示すような値となり、加算
回路15の出力信号は信号SBと信号SA,SB,SCの内の2番目
に大きい信号との加算平均になる。
【0038】即ち、加算回路45の出力信号中、図6(b),
(c),(e),(f) に示される信号は、 (SB+SC) /2又は
(SA+SB) /2となっており、信号SB,SC に含まれる輝
度信号のエッジの部分は逆位相となるので相殺され、同
じく色信号は同位相であるので残り、くし形フィルタ効
果となり色信号Cが出力される。この色信号Cが減算器
16へ入力され、減算器16は色信号の繰り返し信号を所定
時間遅延させた遅延フィルタ15の出力信号から、演算器
20が出力する色信号Cを減算する。即ち、色信号の繰り
返し信号から、色信号帯域にあたる帯域を減算し、色信
号帯域を除く色信号の繰り返し信号を出力する。
【0039】この色信号の色信号帯域を除く繰り返し信
号は1水平期間毎に位相反転して現れるので、輝度信号
ではなく、しかも色信号帯域が除かれているので色信号
でもない信号であり、輝度信号のノイズ成分と規定でき
る。そして、減算器16の出力信号が振幅制限器17を介し
て減算器18の一方の負入力端子−へ入力され、また演算
器20が出力する色信号Cが減算器16の他方の負入力端子
−へ入力されて、減算器18は遅延フィルタ13の出力信号
たる複合映像信号から色信号Cを減算するとともに、減
算器16の出力信号である輝度信号のノイズ成分をも減算
する。それにより減算器18から輝度信号のノイズ成分を
含まない輝度信号が出力され、輝度信号YのS/Nを向
上させ得ることになる。
【0040】なお、このような動作は複合映像信号が表
示画像の垂直方向に相関のある場合に限られる。複合映
像信号が表示画像の垂直方向に非相関である場合は、減
算器16の出力信号に輝度信号成分が含まれるので、振幅
制限器17により振幅を制限して、その影響を軽減でき
る。
【0041】また、図1, 図2に示すY/C分離装置に
おいて、遅延回路11の遅延量をN水平期間とした場合、
NTSC方式では奇数走査線毎に色信号の位相が反転してい
るので、N=1、263(フィールド) 、525(フレーム) …
でY/C分離が可能である。PAL 方式では偶数走査線毎
に色信号の位相が反転しているので、N=2、312(フィ
ールド) 、624,626(フレーム) …でY/C分離が可能で
ある。したがって、NTSC方式、PAL 方式のいずれの方式
のフィールドY/C分離、フレームY/C分離にも前述
したY/C分離装置を適用できる。
【0042】更に、図4に示すY/C分離装置におい
て、遅延回路11a,11b の夫々の遅延量をN水平期間とし
た場合、NTSC方式では奇数走査線毎に色信号の位相が反
転しているので、N=1、263(フィールド) 、525(フレ
ーム) …でY/C分離が可能である。PAL 方式では、偶
数走査線毎に色信号の位相が反転しているので、N=
2、312(フィールド) 、624,626(フレーム) …でY/C
分離が可能である。
【0043】したがって、NTSC方式、PAL 方式のいずれ
の方式のフィールドY/C分離、フレームY/C分離に
も前述したY/C分離装置を適用できる。なお、本実施
例では複合映像信号がアナログ信号である場合について
説明したが、複合映像信号がデジタル信号である場合に
は、デジタル信号の複合映像信号をデジタル/アナログ
変換器へ入力してデジタル/アナログ変換し、アナログ
信号の複合映像信号である場合と同様の動作で輝度信号
及び色信号を分離することができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るY/
C分離装置によれば、複合映像信号から分離する前の輝
度信号に重畳しているノイズを、複合映像信号から色信
号及び輝度信号を分離する場合に色信号帯域外でも少な
くとも1水平期間周期で低減させることができるから、
複合映像信号から分離した輝度信号のS/Nが極めて良
いY/C分離装置を提供できる。また、複合映像信号の
動き量に応じて演算を行わないので、複合映像信号から
分離した輝度信号のS/Nを改善する効果が静止画と動
画とで変わることがない、等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るY/C分離装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明に係るY/C分離装置の他の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図3】図2における演算器の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】本発明に係るY/C分離装置の他の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図5】図4における演算器の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】図5の演算器における各ブロックの出力信号の
説明図である。
【図7】従来のY/C分離装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11 遅延回路 12 減算器 13 遅延フィルタ 14 帯域通過フィルタ 15 遅延フィルタ 16 減算器 17 振幅制限器 18 減算器 19,20 演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/44 - 9/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合映像信号から輝度信号と色信号とを
    分離するY/C分離装置において、複合映像信号から、
    該複合映像信号を少なくとも1水平期間遅延させた複合
    映像信号を減算する第1の減算器、及び該第1の減算器
    の出力信号が入力される帯域通過フィルタからなり該帯
    域通過フィルタから色信号を出力する色信号出力部と、
    前記第1の減算器の出力が入力される遅延フィルタ、及
    び該遅延フィルタの出力信号から前記帯域通過フィルタ
    の出力信号を減算する第2の減算器からなり、該第2の
    減算器から、分離する前の輝度信号のノイズ成分を出力
    するノイズ成分出力部と、複合映像信号が入力される遅
    延フィルタ、及び該遅延フィルタの出力信号から前記色
    信号及び前記ノイズ成分を減算する第3の減算器からな
    り、該第3の減算器から輝度信号を出力する輝度信号出
    力部とを備えていることを特徴とするY/C分離装置。
  2. 【請求項2】 複合映像信号から輝度信号と色信号とを
    分離するY/C分離装置において、複合映像信号及び該
    複合映像信号を少なくとも1水平期間遅延させた複合映
    像信号が各別に入力される複数の帯域通過フィルタ、及
    び該帯域通過フィルタの出力信号が入力され色信号を演
    算する演算器からなり色信号を出力する色信号出力部
    と、複合映像信号から、該複合映像信号を少なくとも1
    水平期間遅延させた複合映像信号を減算する第1の減算
    器、及び該第1の減算器の出力信号が入力される遅延フ
    ィルタ、及び該遅延フィルタの出力信号から前記色信号
    を減算する第2の減算器からなり、第2の減算器から、
    分離する前の輝度信号のノイズ成分を出力するノイズ成
    分出力部と、複合映像信号が入力される遅延フィルタ、
    及び該遅延フィルタの出力信号から、前記色信号及び前
    記ノイズ成分を減算する第3の減算器からなり、該第3
    の減算器から輝度信号を出力する輝度信号出力部とを備
    えていることを特徴とするY/C分離装置。
  3. 【請求項3】 複合映像信号から輝度信号と色信号とを
    分離するY/C分離装置において、複合映像信号及び該
    複合映像信号を少なくとも1水平期間遅延させた複合映
    像信号が各別に入力される複数の帯域通過フィルタ、及
    び該帯域通過フィルタの出力信号が入力され色信号を演
    算する演算器からなり色信号を出力する色信号出力部
    と、複合映像信号から、該複合映像信号を少なくとも1
    水平期間遅延させた複合映像信号を減算する第1の減算
    器、及び該第1の減算器の出力信号が入力される遅延フ
    ィルタ、及び該遅延フィルタの出力信号から前記色信号
    を減算する第2の減算器からなり、第2の減算器から、
    分離する前の輝度信号のノイズ成分を出力するノイズ成
    分出力部と、複合映像信号を少なくとも1水平期間遅延
    させた複合映像信号が入力される遅延フィルタ、及び該
    遅延フィルタの出力信号から、前記色信号及び前記ノイ
    ズ成分を減算する第3の減算器からなり、該第3の減算
    器から輝度信号を出力する輝度信号出力部とを備えてい
    ることを特徴とするY/C分離装置。
  4. 【請求項4】 複合映像信号が入力されるデジタル/ア
    ナログ変換手段を備えていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載のY/C分離装置。
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