JP3281843B2 - 半導体装置の動作方法 - Google Patents

半導体装置の動作方法

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JP3281843B2
JP3281843B2 JP22919897A JP22919897A JP3281843B2 JP 3281843 B2 JP3281843 B2 JP 3281843B2 JP 22919897 A JP22919897 A JP 22919897A JP 22919897 A JP22919897 A JP 22919897A JP 3281843 B2 JP3281843 B2 JP 3281843B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショットキ接触を
有する半導体装置動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のMOSFET(金属酸化物半導体
電界効果トランジスタ)の製造の際には、半導体基板上
にゲート絶縁膜およびゲート電極が順に設けられる。そ
して、ゲート電極をマスクとしてイオン注入を行うこと
により、ゲート電極に対して自己整合的に位置合わせさ
れたソース領域およびドレイン領域が形成される。
【0003】一方、磁気メモリであるハードディスクお
よびフロッピィディスクに代替可能な半導体メモリとし
て、EPROM(Erasable and Programmable Read Onl
y Memory)やEEPROM(Electrically Erasable an
d Programmable Read Only Memory )等の不揮発性メモ
リが注目されている。
【0004】EPROMおよびEEPROMのメモリセ
ルでは、浮遊ゲート電極にキャリアを蓄積し、キャリア
の有無によりデータの記憶を行うとともに、キャリアの
有無によるしきい値電圧の変化を検出することによりデ
ータの読み出しを行っている。特に、EEPROMに
は、メモリセルアレイの全体でデータの消去を行うかあ
るいはメモリセルアレイを任意のブロックに分けて各ブ
ロック単位でデータの消去を行うフラッシュEEPRO
Mがある。このフラッシュEEPROMは、大容量化、
低消費電力化および高速化が可能で耐衝撃性に優れると
いう特徴を有することから、種々の携帯機器で使用され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】MOSFETの高集積
化および高速化を図るためには、ゲート長を短縮し、し
かもばらつきを小さく抑えて精度良く作製する必要があ
る。従来のMOSFETの製造方法においては、ゲート
部分の精度はリソグラフィおよびエッチングの精度によ
り決定され、リソグラフィおよびエッチングの精度がそ
のままMOSFETの電流電圧特性等の素子特性を決定
する。したがって、MOSFETの高集積化および高速
化を図るためには、リソグラフィおよびエッチングの精
度を向上させる必要がある。
【0006】リソグラフィによる最小加工寸法を小さく
するためには、光源として波長の短い光を用い、かつ口
径の大きいレンズを使用して光源からの光の焦点を絞り
込まなければならない。現在、量産にはリソグラフィの
光源として紫外線が用いられている。半導体ウエハ上に
さらに微小なパターンを形成するためには、リソグラフ
ィの光源としてエキシマレーザやX線のように、より短
波長の光を用いる必要が生じつつある。
【0007】しかし、波長が短くなるほど光は屈折しな
くなり、X線では、もはやレンズで光を屈折させて半導
体ウエハ上に縮小投影することが不可能となる。また、
光源の短波長化に伴い、十分な露光を行うためにはレジ
スト材料も化学的増感を行う必要が生じてくる。このよ
うな場合、材料の安定度および清浄度も懸念される。
【0008】ドライエッチングの技術も向上しつつある
が、異方性エッチングの精度を向上させるためには、こ
れまで以上にエッチング室(エッチングチャンバ)内の
雰囲気を低圧化するとともに、プラズマをさらに高密度
化することが要求される。これらの技術の向上のために
は、ますます開発経費がかかることが予想される。
【0009】一方、従来のフラッシュEEPROMで
は、浮遊ゲート電極内にキャリアを注入する書き込み動
作および浮遊ゲート電極からキャリアを排出する消去動
作では、制御ゲート電極と基板との間に10V以上の電
圧を印加する必要がある。浮遊ゲート電極内のキャリア
を長期間にわたって保持するためには、浮遊ゲート電極
を取り囲む酸化膜の厚さを8〜10nm以下にすること
はできない。したがって、メモリセルの構造自体を変え
ない限り、メモリセル内での低電圧化は困難であると言
われている(NIKKEI MICRODEVICES
1997年1月号,2月号の特集記事参照)。
【0010】本発明の目的は、コストの上昇を伴うこと
なく高集積化が可能でかつ高い精度で製造可能な半導体
装置動作方法を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、コストの上昇を伴う
ことなく高集積化が可能でかつ高い精度で製造可能な電
界効果トランジスタとして働く半導体装置動作方法を
提供することである。
【0012】本発明のさらに他の目的は、高い保持動作
を維持しつつ高速動作、低電圧化および低消費電力化が
可能な不揮発性メモリとして働く半導体装置動作方法
を提供することである。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
発明に係る半導体装置の動作方法は、半導体基板にソー
ス領域およびドレイン領域が形成され、ソース領域およ
びドレイン領域の少なくとも一方が半導体基板に対して
ショットキ接触する材料により形成された半導体装置の
動作方法であって、半導体基板と材料との界面に電界を
印加することにより界面に形成されるショットキ障壁の
厚みを変化させるものである。
【0034】本発明に係る半導体装置の動作方法におい
ては、半導体基板と材料との界面に電界を印加すること
により、界面に形成されるショットキ障壁の厚みを変化
させることができる。それにより、ソース領域とドレイ
ン領域との間に流れる電流を制御することができる。
【0035】この場合、ショットキ障壁の厚みは、半導
体基板の不純物濃度と界面に印加される電界強度とで定
まる。半導体基板の不純物濃度は高い精度で制御するこ
とができる。したがって、コストの上昇を伴うことなく
高集積化が可能でかつ高い精度で製造可能な半導体装置
が実現される。
【0036】第の発明に係る半導体装置の動作方法
は、一導電型の半導体からなる第1の層と第1の層に対
してショットキ接触する第2の層とを備えた半導体装置
の動作方法であって、第1の層と第2の層との界面に電
界を印加することにより界面に形成されるショットキ障
壁の厚みを変化させるものである。
【0037】本発明に係る半導体装置の動作方法におい
ては、第1の層と第2の層との界面に電界を印加するこ
とにより、界面に形成されるショットキ障壁の厚みを変
化させることができる。それにより、第1の層と第2の
層との間に流れる電流を制御することができる。
【0038】この場合、ショットキ障壁の厚みは、一導
電型の半導体の不純物濃度と界面に印加される電界強度
で定まる。一導電型の半導体の不純物濃度は高い精度で
制御することができる。したがって、コストの上昇を伴
うことなく高集積化が可能でかつ高い精度で製造可能な
半導体装置が実現される。
【0039】
【0040】
【0041】第1の層と第2の層との界面に逆バイアス
を印加するとともに、逆バイアスにより界面に形成され
る電界の方向に対して0度よりも大きい角度をなす方向
の電界を電極部により印加することにより、第1の層と
第2の層との間に流れる電流を制御してもよい。
【0042】この場合、逆バイアスにより界面を通過す
る電流を電極部により界面に形成される電界により制御
することができる。したがって、コストの上昇を伴うこ
となく高集積化が可能でかつ高精度で製造可能な電界効
果トランジスタが実現される。
【0043】第1の層と第2の層との界面に逆バイアス
を印加するとともに、逆バイアスにより界面に形成され
る電界の方向に対して0度よりも大きい角度をなす方向
の電界を電極部により界面に印加することにより、第1
の層から電極部にキャリアを注入してもよい。
【0044】この場合、第2の層から界面のショットキ
障壁を第1の層側に透過したキャリアは逆バイアスによ
り界面に形成される電界により急速に加速されてホット
キャリアとなる。それにより、第1の層から電極部にホ
ットキャリアが注入される。したがって、高い保持動作
を維持しつつ高速動作、低電圧化および低消費電力化が
可能な不揮発性メモリが実現される。
【0045】
【発明の実施の形態】
(1)第1の実施例 図1は本発明の第1の実施例におけるMOSFETの模
式的断面図である。
【0046】図1において、p型単結晶シリコン基板1
の表面に、不純物濃度1×1015cm-3のn型ウエル領
域2が形成されている。n型ウエル領域2の表面には、
+層からなるドレイン領域4が形成されている。ま
た、n型ウエル領域2上には、WSi2 からなる膜厚1
00nmのソース領域3が形成されている。
【0047】n型ウエル領域2上およびソース領域3の
上面および側面には、SiO2 からなる膜厚10nmの
ゲート絶縁膜5を介してポリシリコンからなる膜厚10
0nmのゲート電極6が形成されている。
【0048】なお、図1に破線で示すように、n型ウエ
ル領域2とソース領域3との間にSiO2 等からなる膜
厚数Å〜10Å程度の薄い酸化膜7を形成してもよい。
それにより、n型ウエル領域2とソース領域3との界面
特性が向上する。
【0049】ソース領域3には負のソース電位が印加さ
れ、ドレイン領域4には接地電位(0V)が印加され
る。これにより、n型ウエル領域2とソース領域3との
界面201に逆バイアスが印加される。この逆バイアス
により界面201にかかる電界の方向は界面201にほ
ぼ垂直である。ゲート電極6にはゲート電位VG が印加
される。これにより、界面201にゲート絶縁膜5を介
して電界が印加される。ゲート電位VG により界面20
1にかかる電界の方向は界面201にほぼ平行となる。
【0050】図2は図1のMOSFETのn型ウエル領
域2とソース領域3との界面201におけるエネルギー
バンド図である。図2において、EC は伝導帯の下端の
エネルギーレベルを示し、EV は価電子帯の上端のエネ
ルギーレベルを示し、EF はフェルミ準位のエネルギー
レベルを示す。
【0051】図2に示すように、WSi2 からなるソー
ス領域3はn型シリコンからなるn型ウエル領域2に対
してショットキ接触している。そのため、n型ウエル領
域2とソース領域3との界面201(図1参照)には、
高さHのショットキ障壁が形成される。n型シリコンと
WSi2 とのショットキ障壁の高さHは0.65eVで
ある。
【0052】ショットキ障壁の厚みWは、ゲート電極6
によりn型ウエル領域2とソース領域3との界面201
に電界を印加することにより変化させることができる。
ここで、ショットキ障壁の厚みWは、界面からn型ウエ
ル領域2側において伝導帯下端のエネルギーレベルがシ
ョットキ障壁の高さH分低下する位置までの距離に相当
する。
【0053】ゲート電極6に負のゲート電位VG を印加
すると、図2(a)に示すように、ショットキ障壁の厚
みWは厚くなる。この場合、ソース領域3からn型ウエ
ル領域2に向かって電子が透過(トンネリング)しにく
くなる。
【0054】ゲート電極6に正のゲート電位VG を印加
すると、図2(b)に示すように、エネルギーバンドが
曲がり、ショットキ障壁の厚みWが薄くなる。これによ
り、ソース領域3からn型ウエル領域2に向かって電子
が透過(トンネリング)しやすくなる。
【0055】したがって、ゲート電極6に印加するゲー
ト電位VG を制御することにより、ソース領域3とドレ
イン領域4との間に流れる電流を制御することができ、
MOSFETのオンオフまたはドレイン電流(チャネル
抵抗)を制御することが可能となる。
【0056】この場合、ゲート長に相当するショットキ
障壁の厚みWは、n型ウエル領域2の不純物濃度とゲー
ト電位VG とで定まる。不純物濃度は加工精度に比べて
精密に制御することができる。したがって、一定の性能
を有するMOSFETを加工精度によらず高精度に製造
することができるとともに、集積度を容易に向上させる
ことが可能となる。
【0057】(2)第2の実施例 図3は本発明の第2の実施例におけるMOSFETの模
式的断面図である。
【0058】図3において、p型単結晶シリコン基板1
1の表面に、不純物濃度1×1015cm-3のn型ウエル
領域12が形成されている。n型ウエル領域12上に
は、LOCOS法(local oxidization of silicon)を
用いてフィールド酸化膜17が形成されている。
【0059】n型ウエル領域12上には、WSi2 から
なる膜厚50nmのソース領域13が形成されている。
ソース領域13の長さは例えば0.3μmである。この
ソース領域13のパターニングの際にn型ウエル領域1
2の中央部を深さ10〜50nmまでエッチングするこ
とにより凹部19が形成される。
【0060】凹部19内のn型ウエル領域12の表面に
は、n+ 層からなるドレイン領域14が形成されてい
る。なお、ドレイン領域14は、実際には、図3の断面
と異なる位置に存在する。本実施例では、共通のドレイ
ン領域14を中心としてその両側に1対のMOSFET
10a,10bが形成されている。
【0061】凹部19の内面およびソース領域13上に
は、SiO2 からなる膜厚10nmのゲート絶縁膜15
が形成されている。ゲート絶縁膜15上には、ポリシリ
コンからなる膜厚200nmのゲート電極16が形成さ
れている。
【0062】MOSFET10a,10bの各々は、n
型ウエル領域12、ソース領域13、ドレイン領域1
4、ゲート絶縁膜15およびゲート電極16により構成
される。ゲート電極16上に順次配線層等からなる上部
構造(図示せず)を形成することにより集積回路が構成
される。
【0063】ソース領域13にはソース電位VS が印加
され、ドレイン領域14にはドレイン電位VD が印加さ
れ、ゲート電極16にはゲート電位VG が印加される。
本実施例では、ドレイン電位VD は接地電位であり、ソ
ース電位VS は所定の負電位である。これにより、n型
ウエル領域12とソース領域13との界面201に逆バ
イアスが印加される。
【0064】本実施例のMOSFET10a,10bに
おいては、ゲート電極16に印加するゲート電位VG
制御してn型ウエル領域12とソース領域13との界面
202にかかる電界を変化させることにより、界面20
2でのショットキ障壁の厚みを変化させることができ
る。それにより、ソース領域13とドレイン領域14と
の間に流れる電流を制御することができ、MOSFET
10a,10bのオンオフまたはドレイン電流(チャネ
ル抵抗)を制御することが可能となる。
【0065】なお、n型ウエル領域12はそのままドレ
インとして働くが、n型ウエル領域12を一定電位(例
えば接地電位)に固定する場合、あるいはドレインから
電圧または電流を取り出す場合には、本実施例のよう
に、n型ウエル領域12内にn + 層からなるドレイン領
域14を設けることが好ましい。
【0066】(3)第3の実施例 図4は本発明の第3の実施例におけるMOSFETの模
式的断面図である。
【0067】図4において、p型単結晶シリコン基板2
1の表面に、不純物濃度1×1015cm-3のn型ウエル
領域22が形成されている。n型ウエル領域22上に
は、トレンチ法を用いて所定間隔を隔ててSiO2 等の
酸化膜からなる素子分離領域27が形成されている。素
子分離領域27間の中央部には、ストライプ状(ピラー
状)の素子分離領域28が形成されている。
【0068】これらの素子分離領域27,28は、n型
ウエル領域22をトレンチエッチングした後、CVD法
を用いた酸化膜の堆積およびエッチバックにより同時に
または別々に形成される。
【0069】素子分離領域28の両側におけるn型ウエ
ル領域22上に、WSi2 からなるソース領域23が形
成されている。ソース領域23の水平方向の長さは例え
ば0.1μmである。このソース領域23の形成の際に
は、WSi2 の堆積前に、膜厚10nm程度のポリシリ
コン膜を堆積し、そのポリシリコン膜を10nm程度ド
ライエッチングすることにより、素子分離領域28の両
側面に薄いポリスペーサを形成してもよい。これによ
り、ソース領域23のWSi2 と素子分離領域28の酸
化膜との密着性が増す。本実施例では、素子分離領域2
8を中心としてその両側に1対のMOSFET20a,
20bが形成されている。
【0070】ソース領域23の側方におけるn型ウエル
領域22を深さ10〜50nm程度エッチングすること
により凹部29が形成される。凹部29内のn型ウエル
領域22の表面には、n+ 層からなるドレイン領域24
が形成されている。なお、ドレイン領域24は、実際に
は、図4の断面と異なる位置に存在する。
【0071】凹部29の内面およびソース領域23上に
は、SiO2 からなる膜厚10nmのゲート絶縁膜25
が形成されている。ゲート絶縁膜25上には、ポリシリ
コンからなる膜厚200nmのゲート電極26が形成さ
れている。
【0072】MOSFET20a,20bの各々は、n
型ウエル領域22、ソース領域23、ドレイン領域2
4、ゲート絶縁膜25およびゲート電極26により構成
される。ゲート電極26上に順次配線層等の上部構造
(図示せず)を形成することにより集積回路が構成され
る。
【0073】ソース領域23にはソース電位VS が印加
され、ドレイン領域24にはドレイン電位VD が印加さ
れ、ゲート電極26にはゲート電位VG が印加される。
本実施例では、ドレイン電位VD は接地電位であり、ソ
ース電位VS は所定の負電位である。これにより、n型
ウエル領域22とソース領域23との界面203に逆バ
イアスが印加される。
【0074】本実施例のMOSFET20a,20bに
おいては、ゲート電極26に印加するゲート電位VG
制御してn型ウエル領域22とソース領域23との界面
203にかかる電界を変化させることにより、界面20
3でのショットキ障壁の厚みを変化させることができ
る。それにより、ソース領域23とドレイン領域24と
の間に流れる電流を制御することができ、MOSFET
20a,20bのオンオフまたはドレイン電流(チャネ
ル抵抗)を制御することが可能となる。
【0075】なお、n型ウエル領域22はそのままドレ
インとして働くが、n型ウエル領域22を一定電位(例
えば接地電位)に固定する場合、あるいはドレインから
電圧または電流を取り出す場合には、本実施例のよう
に、n型ウエル領域22内にn + 層からなるドレイン領
域24を設けることが好ましい。
【0076】(4)第4の実施例 図5は本発明の第4の実施例における不揮発性メモリの
模式的断面図である。
【0077】図5において、p型単結晶シリコン基板3
1の表面に、不純物濃度1×1015cm-3のn型ウエル
領域32が形成されている。n型ウエル領域32の表面
には、WSi2 からなる膜厚200nmのソース領域3
3が埋め込まれている。また、n型ウエル領域32の表
面の他の位置には、n+ 層からなるドレイン領域34が
形成されている。
【0078】n型ウエル領域32、ソース領域33およ
びドレイン領域34上には、SiO 2 からなる膜厚8n
mの第1のゲート絶縁膜35が形成されている。第1の
ゲート絶縁膜35上には、ポリシリコンからなる膜厚2
50nmの浮遊ゲート電極36が形成されている。
【0079】浮遊ゲート電極36上には、SiO2 から
なる膜厚8nmの第2のゲート絶縁膜37が形成されて
いる。さらに、第2のゲート絶縁膜37上には、ポリシ
リコンからなる膜厚約250nmの制御ゲート電極38
が形成されている。
【0080】ソース領域33上にはソース電極39が形
成され、ドレイン領域34上にはドレイン電極40が形
成されている。ソース電極39はソース線(図示せず)
に接続され、ドレイン電極40はビット線(図示せず)
に接続され、制御ゲート電極38はワード線(図示せ
ず)に接続される。
【0081】なお、ソース領域33とn型ウエル領域3
2との界面204からドレイン領域34までの距離L1
は50nm以上に設定する。
【0082】ソース電極39にはソース電位VS が印加
され、ドレイン電極40にはドレイン電位VD が印加さ
れ、制御ゲート電極38には制御ゲート電位VCGが印加
される。本実施例では、ソース電位VS は所定の負電位
であり、ドレイン電位VD は所定の正電位である。これ
により、n型ウエル領域32とソース領域33との界面
204に逆バイアスが印加される。
【0083】次に、図5の不揮発性メモリの書き込み動
作を図6のエネルギーバンド図を参照しながら説明す
る。ソース電極39に−3Vを印加し、ドレイン電極4
0に+3Vを印加し、制御ゲート電極38に+3Vを印
加する。なお、シリコン基板31の電位は0Vに保持す
る。
【0084】このように、制御ゲート電極38に正電位
3〜6Vを印加すると、第1のゲート絶縁膜35の近傍
における界面204のショットキ障壁の厚みが薄くな
り、ショットキ障壁に逆方向電流が流れる。界面204
に形成されるショットキ障壁に逆バイアス6Vを印加す
ると、ショットキ障壁を透過(トンネリング)した電子
が、ショットキ障壁近傍に生じる強い電界により、電子
の平均自由行程以下の短い距離で3.2eV以上まで加
速される。3.2eVはn型ウエル領域32の伝導帯か
ら見た第1のゲート絶縁膜35の障壁の高さである。
【0085】これにより、ショットキ障壁を透過した電
子のほとんど全てが第1のゲート絶縁膜35の障壁を超
えるエネルギーを獲得してホットキャリアとなり、制御
ゲート電極38に印加される正電位により、極めて高い
効率で浮遊ゲート電極36に注入される。
【0086】このように、ホットキャリアが極めて高い
効率で浮遊ゲート電極36に注入されるので、高速な書
き込み動作が可能になる。
【0087】この場合、電子のエネルギーはソース領域
33とドレイン領域34との間に印加する電圧で調整す
ることができ、電子がショットキ障壁を透過する確率は
制御ゲート電極38に印加する制御ゲート電位VCGによ
り調整することができる。したがって、ホットキャリア
を第1のゲート絶縁膜35の障壁3.2eVを僅かに越
えたエネルギーを得た時点で浮遊ゲート電極36に注入
することができる。それにより、FNトンネル電流(Fo
wler-Nordheim Tunnel Current)により電子を注入する
従来の方法に比べると、浮遊ゲート電極36に注入され
た電子は従来の1/2〜1/3の低いエネルギーを有す
る。
【0088】電圧を印加していないときのショットキ障
壁の厚みは、シリコン基板に接触させる金属の種類、シ
リコン基板の不純物の導電型(n型またはp型)および
不純物濃度で決まる。不純物濃度は加工精度に比べて精
密に制御することができる。したがって、一定の性能を
有する不揮発性メモリを加工精度によらず高い精度で製
造することができるとともに、集積度を容易に向上させ
ることが可能となる。
【0089】また、書き込み動作時に、チャージポンプ
を用いて10〜20Vの高電圧を発生する必要がなくな
り、低消費電力でコンパクトなメモリチップを作製する
ことが可能となる。
【0090】ここで、図5の不揮発性メモリにおいて制
御ゲート電極38に印加する制御ゲート電位VCGを変化
させた場合のショットキ障壁の厚みの変化をシミュレー
タにより計算した。この計算では、ソース電位VS を−
3Vとし、ドレイン電位VDを+3Vとし、シリコン基
板31の電位を0Vとし、制御ゲート電位VCGを−3V
から+6Vまで変化させた。n型ウエル領域32の不純
物濃度は1×1015cm-3とし、第1のゲート絶縁膜3
5の厚みは8nmとした。その計算結果を表1に示す。
【0091】
【表1】
【0092】表1に示すように、制御ゲート電圧VCG
−3Vから+6Vまで変化させると、n型ウエル領域3
2とソース領域33との界面204のショットキ障壁の
厚みは170nmから1.6nmまで変化した。このよ
うに、制御ゲート電位VCGを変化させることにより界面
204のショットキ障壁の厚みを変化させることが可能
となる。
【0093】次に、界面204のショットキ障壁を電子
または電流が流れる際の電気抵抗の変化とショットキ障
壁の厚みの変化との関係を文献データとの比較から導出
した。この計算では、ソース電位VS を−1Vとし、ド
レイン電位VD を0Vとし、シリコン基板31の電位を
0Vとし、制御ゲート電位VCGを0Vとした。また、n
型ウエル領域32の不純物濃度を1×1020cm-3およ
び1×1019cm-3とし、第1のゲート絶縁膜35の膜
厚を8nmとした。
【0094】n型ウエル領域32の不純物濃度が1×1
20cm-3のときにはショットキ障壁の厚みは1.6n
mとなった。一方、文献データによれば、n型ウエル領
域の不純物濃度を1×1020cm-3として、WSi2
Si界面のショットキ障壁に逆バイアスを印加して電子
をトンネルさせる場合の電気抵抗は100Ω/μm2
下と十分低くなっている。
【0095】n型ウエル領域32の不純物濃度が1×1
19cm-3のときのショットキ障壁の厚みは4.8nm
となった。一方、文献データによれば、n型ウエル領域
の不純物濃度を1×1019cm-3として、WSi2 /S
i界面のショットキ障壁に逆バイアスを印加して電子を
トンネルさせる場合の電気抵抗は109 Ω/μm2 以上
となっている。これらの結果を表2に示す。
【0096】
【表2】
【0097】表1および表2よりショットキ障壁の厚み
を媒介として制御ゲート電位VCGとショットキ障壁の電
気抵抗との関係を求めた。この結果を表3に示す。
【0098】
【表3】
【0099】表3から、制御ゲート電位VCGを−3Vか
ら6Vまで変化させると、第1のゲート絶縁膜35の近
傍において電子がショットキ障壁をトンネリングする際
の電気抵抗が1×109 Ω/μm2 以上から100Ω/
μm2 以下まで変化することがわかった。
【0100】表3に示すように、制御ゲート電位VCG
6Vのときには、電子が第1のゲート絶縁膜35の障壁
を越えて浮遊ゲート電極36に注入される際に必要な
3.2eVに加速されるまでに要する距離が20nmと
なっている。物質中で3eVの電子の平均自由行程は1
0〜20nmであり、1eVの電子の平均自由行程は約
100nmであるので、第1のゲート絶縁膜35の近傍
で加速された電子はほとんど全て3.2eV以上まで加
速されると考えられる。
【0101】すなわち、制御ゲート電位VCGが6Vのと
きには、平均自由工程以下の短距離で3.2eVまで加
速される。したがって、第1のゲート絶縁膜35の近傍
で加速された電子はほとんど全て3.2eV以上まで加
速されて非常に効率よく浮遊ゲート電極36に注入され
ることになる。
【0102】本実施例では、電子の注入が起こる位置を
浮遊ゲート電極36の一端部の近傍に設定しているの
で、浮遊ゲート電極36の一端部から中央部および他端
部に向かって電子の注入が起こる。3.2eV以上に加
速された電子は、制御ゲート電極38から受ける電界に
より浮遊ゲート電極36の方向に僅かでも軌道を変えら
れれば浮遊ゲート電極36に注入され、注入効率および
注入速度が増すことになる。
【0103】なお、n型ウエル領域32はそのままドレ
インとして働くが、n型ウエル領域32を一定電位に固
定する場合、あるいはドレインから電圧または電流を取
り出す場合には、本実施例のように、n型ウエル領域3
2の表面にn+ 層からなるドレイン領域34を設けるこ
とが好ましい。
【0104】(5)第5の実施例 図7は本発明の第5の実施例における不揮発性メモリセ
ルの模式的断面図である。
【0105】図7において、p型単結晶シリコン基板4
1の表面に、不純物濃度1×1015cm-3のn型ウエル
領域42が形成されている。n型ウエル領域42上には
LOCOS法を用いてフィールド酸化膜49が形成され
ている。n型ウエル領域42の中央部には、n+ 層から
なるドレイン領域44が形成される。
【0106】本実施例では、共通のドレイン領域44を
中心としてその両側に1対のメモリセル40a,40b
が形成されている。なお、ドレイン領域44は、実際に
は、図7の断面とは異なる位置に存在する。
【0107】ドレイン領域44の両側方におけるn型ウ
エル領域42の表面には、WSi2からなる膜厚100
nmのソース領域43が埋め込まれている。n型ウエル
領域42上およびソース領域43上には、SiO2 から
なる膜厚10nmの第1のゲート絶縁膜45が形成され
ている。第1のゲート絶縁膜45上には、ポリシリコン
からなる膜厚100nmの浮遊ゲート電極46が形成さ
れている。
【0108】浮遊ゲート電極46および第1のゲート絶
縁膜45上には、SiO2 からなる膜厚10nmの第2
のゲート絶縁膜47が形成されている。さらに、第2の
ゲート絶縁膜47上には、ポリシリコンからなる膜厚約
300nmの制御ゲート電極48が形成されている。
【0109】メモリセル40a,40bの各々は、n型
ウエル領域42、ソース領域43、ドレイン領域44、
第1のゲート絶縁膜45、浮遊ゲート電極46、第2の
ゲート絶縁膜47および制御ゲート電極48により構成
される。制御ゲート電極48上に順次配線層等からなる
上部構造(図示せず)を形成することにより集積回路が
構成される。
【0110】なお、ソース領域43とn型ウエル領域4
2との界面205からドレイン領域44に向かって浮遊
ゲート電極46の端部までの距離L2は50nm以上に
設定される。
【0111】ソース領域43にはソース電位VS が印加
され、ドレイン領域44にはドレイン電位VD が印加さ
れ、制御ゲート電極48には制御ゲート電位VCGが印加
される。本実施例では、ソース電位VS は所定の負電位
であり、ドレイン電位VD は所定の正電位である。これ
により、n型ウエル領域42とソース領域43との界面
205に逆バイアスが印加される。
【0112】次に、図7のメモリセル40a,40bの
書き込み動作を説明する。ソース領域43に−3Vを印
加し、ドレイン領域44に+2Vを印加し、制御ゲート
電極48に+3Vを印加する。
【0113】それにより、第1のゲート絶縁膜45の近
傍における界面205のショットキ障壁の厚みが薄くな
り、ショットキ障壁に逆方向電流が流れる。このとき、
ショットキ障壁を透過した電子は、ソース領域43とド
レイン領域44との間にかかる電界により急激に加速さ
れてホットキャリアになり、浮遊ゲート電極46に注入
される。
【0114】したがって、書き込み動作時に、チャージ
ポンプを用いて10〜20Vの高電圧を発生する必要が
なくなり、低消費電力でコンパクトなメモリチップを作
製することが可能となる。
【0115】なお、n型ウエル領域42はそのままドレ
インとして働くが、n型ウエル領域42を一定電位に固
定する場合、あるいはドレインから電圧または電流を取
り出す場合には、本実施例のように、n型ウエル領域4
2内にn+ 層からなるドレイン領域43を設ける。
【0116】(6)第6の実施例 図8は本発明の第6の実施例における不揮発性メモリの
模式的断面図である。
【0117】図8において、p型単結晶シリコン基板5
1の表面に、n+ 層からなるドレイン領域52が形成さ
れている。ドレイン領域52上には、n- 層53が形成
されている。n- 層53上には、WSi2 からなるソー
ス領域54が形成されている。
【0118】n- 層53およびソース領域54の両側面
には、SiO2 からなる第1のゲート絶縁膜55を介し
てポリシリコンからなる浮遊ゲート電極56a,56b
がそれぞれ形成されている。浮遊ゲート電極56a,5
6bの上面および側面には、SiO2 からなる第2のゲ
ート絶縁膜57を介してポリシリコンからなる制御ゲー
ト電極58a,58bがそれぞれ形成されている。
【0119】本実施例では、共通のn- 層53およびソ
ース領域54を中心としてその両側にメモリセル50
a,50bが形成されている。メモリセル50a,50
bの各々は、ドレイン領域52、n- 層53、ソース領
域54、第1のゲート絶縁膜55、浮遊ゲート電極56
a,56b、第2のゲート絶縁膜57および制御ゲート
電極58a,58bにより構成される。
【0120】なお、n- 層53とソース領域54との界
面206からドレイン領域52に向かって浮遊ゲート電
極56a,56bの端部までの距離L3は50nm以上
に設定される。
【0121】ソース領域54にはソース電位VS が印加
され、ドレイン領域52にはドレイン電位VD が印加さ
れ、制御ゲート電極58a,58bには制御ゲート電位
CGが印加される。本実施例では、ソース電位VS は所
定の負電位であり、ドレイン電位VD は所定の正電位で
ある。これにより、n- 層53とソース領域54との界
面206に逆バイアスが印加される。
【0122】次に、図8のメモリセル50aの書き込み
動作を説明する。ソース領域54に−3Vを印加し、ド
レイン領域52に+2Vを印加し、制御ゲート電極58
aに+3Vを印加する。
【0123】それにより、制御ゲート電極58a側で、
第1のゲート絶縁膜55の近傍における界面206のシ
ョットキ障壁の厚みが薄くなり、ショットキ障壁に逆方
向電流が流れる。このとき、ショットキ障壁を透過した
電子は、ソース領域54とドレイン領域52との間にか
かる電界により急激に加速されてホットキャリアにな
り、浮遊ゲート電極56aに注入される。
【0124】したがって、書き込み動作時に、チャージ
ポンプを用いて10〜20Vの高電圧を発生する必要が
なくなり、低消費電力でコンパクトなメモリチップを作
製することが可能となる。
【0125】(7)第7の実施例 図9は本発明の第7の実施例における不揮発性メモリの
模式的断面図である。
【0126】図9において、p型単結晶シリコン基板6
1の表面に、n+ 層からなるドレイン領域62が形成さ
れている。ドレイン領域62上には、凹形のn- 層63
が形成されている。n- 層63上には、WSi2 からな
るT字型のソース領域64が形成されている。
【0127】n- 層63およびソース領域64の両側面
には、SiO2 からなる第1のゲート絶縁膜65を介し
てポリシリコンからなる浮遊ゲート電極66a,66b
がそれぞれ形成されている。浮遊ゲート電極66a,6
6bの上面および側面には、SiO2 からなる第2のゲ
ート絶縁膜67を介してポリシリコンからなる制御ゲー
ト電極68a,68bがそれぞれ形成されている。
【0128】本実施例では、共通のn- 層63およびソ
ース領域64を中心としてその両側にメモリセル60
a,60bが形成されている。メモリセル60a,60
bの各々は、ドレイン領域62、n- 層63、ソース領
域64、第1のゲート絶縁膜65、浮遊ゲート電極66
a,66b、第2のゲート絶縁膜67および制御ゲート
電極68a,68bにより構成される。
【0129】なお、n- 層63とソース領域64との界
面207からドレイン領域62に向かって浮遊ゲート電
極66a,66bの端部までの距離L4は50nm以上
に設定される。
【0130】ソース領域64にはソース電位VS が印加
され、ドレイン領域62にはドレイン電位VD が印加さ
れ、制御ゲート電極68a,68bには制御ゲート電位
CGが印加される。本実施例では、ソース電位VS は所
定の負電位であり、ドレイン電位VD は所定の正電位で
ある。これにより、n- 層63とソース領域64との界
面207に逆バイアスが印加される。
【0131】次に、図9のメモリセル60aの書き込み
動作を説明する。ソース領域64に−3Vを印加し、ド
レイン領域62に+2Vを印加し、制御ゲート電極68
aに+3Vを印加する。
【0132】それにより、制御ゲート電極68a側で、
第1のゲート絶縁膜65の近傍における界面207のシ
ョットキ障壁の厚みが薄くなり、ショットキ障壁に逆方
向電流が流れる。このとき、ショットキ障壁を透過した
電子は、ソース領域64とドレイン領域62との間にか
かる電界により急激に加速されてホットキャリアにな
り、浮遊ゲート電極66aに注入される。
【0133】この場合、界面207の一部が浮遊ゲート
電極66aの側面に対して90°よりも小さい角度をな
しているので、電子が浮遊ゲート電極66aに所定の角
度で注入される。そのため、電子の注入効率が高くな
る。
【0134】図10〜図12は図9の不揮発性メモリの
主としてソース領域64の形成方法を示す工程断面図で
ある。
【0135】まず、図10(a)に示すように、p型単
結晶シリコン基板61上にSiN膜70を形成し、パタ
ーニングによりSiN膜70に開口部71を形成する。
次に、図10(b)に示すように、全面にSiO2 膜7
2を形成する。そして、図10(c)に示すように、S
iO2 膜72をエッチングし、開口部71内のSiN膜
70の側面にSiO2 スペーサ72aを形成する。
【0136】次に、図11(d)に示すように、SiN
膜70およびSiO2 スペーサ72aをマスクとしてp
型単結晶シリコン基板61をエッチングし、凹部73を
形成する。さらに、図11(e)に示すように、開口部
71内のSiO2 スペーサ72aをウエットエッチング
により除去する。その後、図11(f)に示すように、
凹部73および開口部71内にWSi2 からなるソース
領域64を形成する。
【0137】次に、図12(g)に示すように、ソース
領域64をマスクとしてシリコン基板61をエッチング
する。
【0138】(8)第8の実施例 図13は本発明の第8の実施例における不揮発性メモリ
の模式的断面図である。
【0139】図13において、p型単結晶シリコン基板
81の表面に、n+ 層からなるドレイン領域82が形成
されている。ドレイン領域82上には、凹状に湾曲した
上面を有するn- 層83が形成されている。n- 層83
上には、凸状に湾曲した下面を有するWSi2 からなる
ソース領域84が形成されている。
【0140】n- 層83およびソース領域84の両側面
には、SiO2 からなる第1のゲート絶縁膜85を介し
てポリシリコンからなる浮遊ゲート電極86a,86b
がそれぞれ形成されている。浮遊ゲート電極86a,8
6bの上面および側面には、SiO2 からなる第2のゲ
ート絶縁膜87を介してポリシリコンからなる制御ゲー
ト電極88a,88bがそれぞれ形成されている。
【0141】本実施例では、共通のn- 層83およびソ
ース領域84を中心としてその両側にメモリセル80
a,80bが形成されている。メモリセル80a,80
bの各々は、ドレイン領域82、n- 層83、ソース領
域84、第1のゲート絶縁膜85、浮遊ゲート電極86
a,86b、第2のゲート絶縁膜87および制御ゲート
電極88a,88bにより構成される。
【0142】ソース領域84にはソース電位VS が印加
され、ドレイン領域82にはドレイン電位VD が印加さ
れ、制御ゲート電極88a,88bには制御ゲート電位
CGが印加される。本実施例では、ソース電位VS は所
定の負電位であり、ドレイン電位VD は所定の正電位で
ある。これにより、n- 層83とソース領域84との界
面208に逆バイアスが印加される。
【0143】次に、図13のメモリセル80aの書き込
み動作を説明する。ソース領域84に−3Vを印加し、
ドレイン領域82に+2Vを印加し、制御ゲート電極8
8aに+3Vを印加する。
【0144】それにより、制御ゲート電極88a側で、
第1のゲート絶縁膜85の近傍における界面208のシ
ョットキ障壁の厚みが薄くなり、ショットキ障壁に逆方
向電流が流れる。このとき、ショットキ障壁を透過した
電子は、ソース領域84とドレイン領域82との間にか
かる電界により急激に加速されてホットキャリアにな
り、浮遊ゲート電極86aに注入される。
【0145】この場合、界面208の一部が浮遊ゲート
電極86aの側面に対して90°よりも小さい角度をな
しているので、電子が浮遊ゲート電極86aに所定の角
度で注入される。そのため、電子の注入効率が高くな
る。
【0146】図14は図13の不揮発性メモリにおける
主としてソース領域84の形成方法を示す模式的工程断
面図である。
【0147】まず、図14(a)に示すように、p型単
結晶シリコン基板81上にSiN膜90を形成し、パタ
ーニングによりSiN膜90に開口部91を形成する。
そして、図14(b)に示すように、SiN膜90をマ
スクとしてp型単結晶シリコン基板81を半球状にウエ
ットエッチングし、湾曲した凹部92を形成する。
【0148】さらに、図14(c)に示すように、凹部
92および開口部91内にWSi2からなるソース領域
84を形成する。その後、図14(d)に示すように、
ソース領域84をマスクとしてシリコン基板81をエッ
チングする。
【0149】(9)第9の実施例 図15は本発明の第9の実施例における不揮発性メモリ
の模式的断面図である。
【0150】図15において、p型単結晶シリコン基板
101の表面に、n型ウエル領域102が形成されてい
る。n型ウエル領域102の表面に、WSi2 からなる
ソース領域103が埋め込まれている。ソース領域10
3の一方の側面は、n型ウエル領域102の表面に対し
て90°よりも小さい角度をなしている。また、n型ウ
エル領域102の他の位置に、n+ 層からなるドレイン
領域104が形成されている。
【0151】n型ウエル領域102、ソース領域103
およびドレイン領域104上には、SiO2 からなる膜
厚8nmの第1のゲート絶縁膜105を介してポリシリ
コンからなる膜厚250nmの浮遊ゲート電極106が
形成されている。浮遊ゲート電極106上には、SiO
2 からなる膜厚8nmの第2のゲート絶縁膜107を介
してポリシリコンからなる膜厚250nmの制御ゲート
電極108が形成されている。
【0152】ソース領域103上にソース電極109が
形成され、ドレイン領域104上にドレイン電極110
が形成されている。
【0153】ソース電極109にはソース電位VS が印
加され、ドレイン電極110にはドレイン電位VD が印
加され、制御ゲート電極108には制御ゲート電位VCG
が印加される。本実施例では、ソース電位VS は所定の
負電位であり、ドレイン電位VD は所定の正電位であ
る。これにより、n型ウエル領域102とソース領域1
03との界面209に逆バイアスが印加される。
【0154】次に、図15の不揮発性メモリの書き込み
動作を説明する。ソース領域103に−3Vを印加し、
ドレイン領域104に+2Vを印加し、制御ゲート電極
108に+3Vを印加する。
【0155】それにより、第1のゲート絶縁膜105の
近傍における界面209のショットキ障壁の厚みが薄く
なり、ショットキ障壁に逆方向電流が流れる。このと
き、ショットキ障壁を透過した電子は、ソース領域10
3とドレイン領域104との間にかかる電界により急激
に加速されてホットキャリアになり、浮遊ゲート電極1
06に注入される。
【0156】この場合、界面207が浮遊ゲート電極1
06の下面に対して90°よりも小さい角度をなしてい
るので、電子が浮遊ゲート電極106に所定の角度で注
入される。そのため、電子の注入効率が高くなる。
【0157】(10)第10の実施例 図16は本発明の第10の実施例における不揮発性メモ
リの模式的断面図である。
【0158】図16の不揮発性メモリが図8の不揮発性
メモリと異なるのは次の点である。p型単結晶シリコン
基板51の表面に、n+ 層からなるドレイン領域52
a,52bが所定間隔を隔てて形成されている。ドレイ
ン領域52a,52b間のシリコン基板51上にはp-
層59が形成され、p- 層59上にn- 層53およびW
Si2 からなるソース領域54が順に形成されている。
【0159】p- 層59、n- 層53およびソース領域
54の両側面には第1のゲート絶縁膜55を介して浮遊
ゲート電極56a,56bがそれぞれ形成され、浮遊ゲ
ート電極56a,56bの上面および側面に第2のゲー
ト絶縁膜57を介して制御ゲート電極58a,58bが
それぞれ形成されている。
【0160】本実施例では、共通のp- 層59、n-
53およびソース領域54を中心としてその両側にメモ
リセル50a,50bが形成されている。メモリセル5
0aは、シリコン基板51、ドレイン領域52a、p-
層59、n- 層53、ソース領域54、第1のゲート絶
縁膜55、浮遊ゲート電極56a、第2のゲート絶縁膜
57および制御ゲート電極58aにより構成される。メ
モリセル50bは、シリコン基板51、ドレイン領域5
2b、p- 層59、n- 層53、ソース領域54、第1
のゲート絶縁膜55、浮遊ゲート電極56b、第2のゲ
ート絶縁膜57および制御ゲート電極58bにより構成
される。
【0161】メモリセル50aの読み出し動作時には、
ソース領域54に正のソース電位V s (例えば+3
V)、制御ゲート電極58aに正の制御ゲート電位VCG
(例えば+3V)を印加し、ドレイン領域52aを接地
する。すると、浮遊ゲート電極56aに電子が蓄積され
ていない場合には、第1のゲート絶縁膜55との界面近
傍におけるp- 層59にn型チャネルが形成され、ソー
ス領域54とドレイン領域52aとの間に電流が流れ
る。逆に、浮遊ゲート電極56aに電子が蓄積されてい
る場合には、p- 層59にn型チャネルが形成されず、
ソース領域54とドレイン領域52aとの間に電流が流
れない。
【0162】このように、本実施例の不揮発性メモリで
は、従来の不揮発性メモリと同様の動作で浮遊ゲート電
極56a,56b内の電子の有無を判別することができ
る。
【0163】(11)第11の実施例 図17は本発明の第11の実施例における不揮発性メモ
リの模式的断面図である。
【0164】図17の不揮発性メモリが図9の不揮発性
メモリと異なるのは次の点である。p型単結晶シリコン
基板61の表面に、n+ 層からなるドレイン領域62
a,62bが所定間隔を隔てて形成されている。ドレイ
ン領域62a,62b間のシリコン基板61上にはp-
層69が形成され、p- 層69上に凹形のn- 層63お
よびWSi2 からなるT字形のソース領域64が順に形
成されている。
【0165】p- 層69、n- 層63およびソース領域
64の両側面には第1のゲート絶縁膜65を介して浮遊
ゲート電極66a,66bがそれぞれ形成され、浮遊ゲ
ート電極66a,66bの上面および側面に第2のゲー
ト絶縁膜67を介して制御ゲート電極68a,68bが
それぞれ形成されている。
【0166】本実施例では、共通のp- 層69、n-
63およびソース領域64を中心としてその両側にメモ
リセル60a,60bが形成されている。メモリセル6
0aは、シリコン基板61、ドレイン領域62a、p-
層69、n- 層63、ソース領域64、第1のゲート絶
縁膜65、浮遊ゲート電極66a、第2のゲート絶縁膜
67および制御ゲート電極68aにより構成される。メ
モリセル60bは、シリコン基板61、ドレイン領域6
2b、p- 層69、n- 層63、ソース領域64、第1
のゲート絶縁膜65、浮遊ゲート電極66b、第2のゲ
ート絶縁膜67および制御ゲート電極68bにより構成
される。
【0167】メモリセル60aの読み出し動作時には、
ソース領域64に正のソース電位V s (例えば+3
V)、制御ゲート電極68aに正の制御ゲート電位VCG
(例えば+3V)を印加し、ドレイン領域62aを接地
する。すると、浮遊ゲート電極66aに電子が蓄積され
ていない場合には、第1のゲート絶縁膜65との界面近
傍におけるp- 層69にn型チャネルが形成され、ソー
ス領域64とドレイン領域62aとの間に電流が流れ
る。逆に、浮遊ゲート電極66aに電子が蓄積されてい
る場合には、p- 層69にn型チャネルが形成されず、
ソース領域64とドレイン領域62aとの間に電流が流
れない。
【0168】このように、本実施例の不揮発性メモリで
は、従来の不揮発性メモリと同様の動作で浮遊ゲート電
極66a,66b内の電子の有無を判別することができ
る。
【0169】(12)第12の実施例 図18は本発明の第12の実施例における不揮発性メモ
リの模式的断面図である。
【0170】図18の不揮発性メモリが図13の不揮発
性メモリと異なるのは次の点である。p型単結晶シリコ
ン基板81の表面に、n+ 層からなるドレイン領域82
a,82bが所定間隔を隔てて形成されている。ドレイ
ン領域82a,82b間のシリコン基板81上にはp-
層89が形成され、p- 層89上に凹状に湾曲した上面
を有するn- 層83および凸状に湾曲した下面を有する
WSi2 からなるソース領域84が順に形成されてい
る。
【0171】p- 層89、n- 層83およびソース領域
84の両側面には第1のゲート絶縁膜85を介して浮遊
ゲート電極86a,86bがそれぞれ形成され、浮遊ゲ
ート電極86a,86bの上面および側面に第2のゲー
ト絶縁膜87を介して制御ゲート電極88a,88bが
それぞれ形成されている。
【0172】本実施例では、共通のp- 層89、n-
83およびソース領域84を中心としてその両側にメモ
リセル80a,80bが形成されている。メモリセル8
0aは、シリコン基板81、p- 層89、ドレイン領域
82a、p- 層89、n- 層83、ソース領域84、第
1のゲート絶縁膜85、浮遊ゲート電極86a、第2の
ゲート絶縁膜87および制御ゲート電極88aにより構
成される。メモリセル80bは、シリコン基板81、p
- 層89、ドレイン領域82b、n- 層83、ソース領
域84、第1のゲート絶縁膜85、浮遊ゲート電極86
b、第2のゲート絶縁膜87および制御ゲート電極88
bにより構成される。
【0173】メモリセル80aの読み出し動作時には、
ソース領域84に正のソース電位V s (例えば+3
V)、制御ゲート電極88aに正の制御ゲート電位VCG
(例えば+3V)を印加し、ドレイン領域82aを接地
する。すると、浮遊ゲート電極86aに電子が蓄積され
ていない場合には、第1のゲート絶縁膜85との界面近
傍におけるp- 層89にn型チャネルが形成され、ソー
ス領域84とドレイン領域82aとの間に電流が流れ
る。逆に、浮遊ゲート電極86aに電子が蓄積されてい
る場合には、p- 層89にn型チャネルが形成されず、
ソース領域84とドレイン領域82aとの間に電流が流
れない。
【0174】このように、本実施例の不揮発性メモリで
は、従来の不揮発性メモリと同様の動作で浮遊ゲート電
極86a,86b内の電子の有無を判別することができ
る。
【0175】(13)他の変形例 なお、第1〜第3の実施例では、p型単結晶シリコン基
板1,21,31の表面のn型ウエル領域2,12,2
2にMOSFETを形成しているが、n型単結晶シリコ
ン基板上にMOSFETを形成してもよい。また、第
4、第5および第9の実施例では、p型単結晶シリコン
基板31,41,101の表面のn型ウエル領域32,
42,102に不揮発性メモリを形成しているが、n型
単結晶シリコン基板に不揮発性メモリを形成してもよ
い。
【0176】また、上記第1〜第12の実施例におい
て、各層の導電型をそれぞれ逆にしてもよい。
【0177】上記第1〜第12の実施例では、ソース領
域3,13,23,33,43,54,64,84,1
03の材料としてWSi2 を用いているが、WSi2
代わりに、シリコンに対してショットキ障壁を形成する
他の材料を用いてもよい。例えば、ソース領域3,1
3,23,33,43,54,64,84,103の材
料として、W、Ti、Pt、Au等の金属、TiN等の
金属窒化物、他の金属珪化物、TiN上にWを積層した
ような多層膜等を用いてもよい。
【0178】また、ゲート絶縁膜5,15,25、第1
のゲート絶縁膜35,45,55,65,85,105
および第2のゲート絶縁膜37,47,67,87,1
07の材料として、SiO2 の代わりに、SiON、S
iOF、SiN等の他の酸化膜または窒化膜等を用いて
もよい。
【0179】さらに、ゲート電極6,16,26、浮遊
ゲート電極36,46,56,66,86,106およ
び制御ゲート電極38,48,58,68,88,10
8の材料として、ポリシリコンの代わりに、タングステ
ンシリサイド、チタンシリサイド等のポリサイド等を用
いてもよい。
【0180】また、上記第1〜第12の実施例において
は、ソース領域をシリコンに対してショットキ障壁を形
成する材料で形成しているが、ドレイン領域をシリコン
に対してショットキ障壁を形成する材料で形成してもよ
い。
【0181】上記第1〜第12の実施例において、n型
ウエル領域2,12,22,32,42,102および
- 層53,63,83が半導体基板または第1の層に
相当し、ソース領域3,13,23,33,43,5
4,64,84,103がソース領域または第2の層に
相当する。また、ゲート絶縁膜5,15,25が絶縁膜
に相当し、ゲート電極6,16,26が電極層に相当す
る。第1のゲート絶縁膜35,45,55,65,8
5,105が第1の絶縁膜に相当し、浮遊ゲート電極3
6,46,56,66,86,106が第1の電極層に
相当し、第2のゲート絶縁膜37,47,57,67,
87,107が第2の絶縁膜に相当し、制御ゲート電極
38,48,58,68,88,108が第2の電極層
に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるMOSFETの
模式的断面図である。
【図2】図1のMOSFETにおけるエネルギーバンド
図である。
【図3】本発明の第2の実施例におけるMOSFETの
模式的断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例におけるMOSFETの
模式的断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例におけるMOSFETの
模式的断面図である。
【図6】図5の不揮発性メモリにおけるエネルギーバン
ド図である。
【図7】本発明の第5の実施例における不揮発性メモリ
の模式的断面図である。
【図8】本発明の第6の実施例における不揮発性メモリ
の模式的断面図である。
【図9】本発明の第7の実施例における不揮発性メモリ
の模式的断面図である。
【図10】図9の不揮発性メモリの主としてソース領域
の形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図11】図9の不揮発性メモリの主としてソース領域
の形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図12】図9の不揮発性メモリの主としてソース領域
の形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図13】本発明の第8の実施例における不揮発性メモ
リの模式的断面図である。
【図14】図13の不揮発性メモリの主としてソース領
域の形成方法を示す模式的工程断面図である。
【図15】本発明の第9の実施例における不揮発性メモ
リの模式的断面図である。
【図16】本発明の第10の実施例における不揮発性メ
モリの模式的断面図である。
【図17】本発明の第11の実施例における不揮発性メ
モリの模式的断面図である。
【図18】本発明の第12の実施例における不揮発性メ
モリの模式的断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61,81,10
1 p型単結晶シリコン基板 2,12,22,32,42,102 n型ウエル領域 3,13,23,33,43,54,64,84,10
3 ソース領域 4,14,24,34,44,52a,52b,62
a,62b,82a,82b,104 ドレイン領域 5,15,25 ゲート絶縁膜 6,16,26 ゲート電極 35,45,55,65,85,105 第1のゲート
絶縁膜 36,46,56a,56b,68a,68b,88
a,88b,106 浮遊ゲート電極 37,47,57,67,87,107 第2のゲート
絶縁膜 38,48,58a,58b,68a,68b,88
a,88b,108 制御ゲート電極 53,63,83 n- 層 59,69,89 p- 層 201,202,203,204,205,206,2
07,208,209界面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/792 (56)参考文献 特開 昭57−52168(JP,A) 特開 昭56−155564(JP,A) 特開 平2−188967(JP,A) 特開 平4−91480(JP,A) 特開 平7−66404(JP,A) 特開 平3−3273(JP,A) 特開 昭59−126674(JP,A) 特開 昭63−226059(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8247 H01L 21/336 H01L 27/115 H01L 29/78 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板にソース領域およびドレイン
    領域が形成され、前記ソース領域および前記ドレイン領
    域の少なくとも一方が前記半導体基板に対してショット
    キ接触する材料により形成された半導体装置の動作方法
    であって、 前記半導体基板と前記材料との界面に電界を印加するこ
    とにより前記界面に形成されるショットキ障壁の厚みを
    変化させることを特徴とする半導体装置の動作方法。
  2. 【請求項2】 一導電型の半導体からなる第1の層と前
    記第1の層に対してショットキ接触する第2の層とを備
    えた半導体装置の動作方法であって、 前記第1の層と前記第2の層との界面に電界を印加する
    ことにより前記界面に形成されるショットキ障壁の厚み
    を変化させることを特徴とする半導体装置の動作方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の層と前記第2の層との界面に
    逆バイアスを印加するとともに、前記逆バイアスにより
    前記界面に形成される電界の方向に対して0度よりも大
    きい角度をなす方向の電界を電極部により印加すること
    により、前記第1の層と前記第2の層との間に流れる電
    流を制御することを特徴とする請求項2記載の半導体装
    置の動作方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の層と前記第2の層との界面に
    逆バイアスを印加するとともに、前記逆バイアスにより
    前記界面に形成される電界の方向に対して0度よりも大
    きい角度をなす方向の電界を電極部により印加すること
    により、前記第1の層から前記電極部にキャリアを注入
    することを特徴とする請求項2記載の半導体装置の動作
    方法。
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