JPH05315622A - 不揮発性メモリ装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性メモリ装置およびその製造方法

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JPH05315622A
JPH05315622A JP12042692A JP12042692A JPH05315622A JP H05315622 A JPH05315622 A JP H05315622A JP 12042692 A JP12042692 A JP 12042692A JP 12042692 A JP12042692 A JP 12042692A JP H05315622 A JPH05315622 A JP H05315622A
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JP
Japan
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film
groove
memory device
semiconductor substrate
conductor film
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JP12042692A
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Akira Uchiyama
章 内山
Takanao Hayashi
孝尚 林
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不揮発性メモリ装置の高集積度を維持しつ
つ、カップリング比の増大を図る。 【構成】 半導体基板50に溝51を設け、溝の側面及び底
面を絶縁体膜58で覆い、かつ絶縁体膜の中央に貫通孔58
a を設けてある。この絶縁体膜の側壁から溝の中央にむ
かって制御ゲート用導電体膜60、第1絶縁体膜62、浮遊
ゲート用導電体膜64、第2絶縁体膜66、ドレイン引き出
し電極72が設けてある。また、溝51の底面に設けられた
貫通孔の下にはドレイン領域があり、溝51の周囲の表面
部分にソース領域を設けてある。また、製造方法として
は、溝形成済の半導体基盤50の上側全面に導電体膜を形
成する場合、薄膜を異方エッチングによって形成する。
このようにして構成された不揮発性メモリ装置はKw が
大きいため効率の良い書き込み・消去が可能となり、か
つ、電源電圧低減などにも優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体不揮発性メモ
リ装置の構造およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の不揮発性メモリ装置の一例が、例
えば、文献I(Kolodny et.al.,”An
alysis and Modeling of Fl
oating−Gate EEPROM Cell
s”、IEEE Trans.onElectron
Devices Vol.ED−33,No.6.p.
835−844)に開示されている。図5(A)は、こ
の装置の構造を概略的に示した断面図である。
【0003】この文献Iに開示の装置は、通常のコント
ロールゲート(CG)18の他に周囲から電気的に絶縁
されるフローテングゲート(FG)16を有するMOS
トランジスタの構造からなる。更に、FG16とドレイ
ン領域20bとの間に膜厚が100A°程度のトンネル
酸化膜14を有している。なお、図5(A)において1
0はp型シリコン基板、12はゲート絶縁膜、20aは
ソース領域、22は素子間分離用酸化膜を示している。
【0004】また、従来の不揮発性メモリ装置の他の例
として、図5(B)に断面図をもって示すような、シリ
コン基板30上にトンネル酸化膜32、浮遊ゲート3
4、ゲート間絶縁膜36及び制御ゲート(コントロール
ゲート)38を単純に積層した構成のものもあった。な
お、図5(B)において、40はドレイン領域、42は
ソース領域を示している。
【0005】これらの装置でのデータ書き込み及び消去
並びにメモリ状態の読み取り方法について、図5(B)
を参照して説明する。まず、書き込みは、ドレインを0
Vにして、制御ゲート38に正電圧を印加して、ドレイ
ンから浮遊ゲート34へ電荷を注入することで行われ
る。一方消去は、制御ゲート38を0Vとし、ソース4
2に高い電圧を印加することによって浮遊ゲート34か
らソース42へ電荷を引き抜くことで行われる。また、
メモリ状態の読み取りは、ソ−スドレイン間に電圧を印
加して、制御ゲート38に所定の電圧を印加した状態
で、ソースドレイン間の電流の大小を判定することによ
って行われる。つまり、浮遊ゲート34中に電荷が捕獲
されていると、制御ゲート38から見たp型シリコン基
板30にできるチャンネルのしきい値は、増大してソー
スドレイン電流は小さくなり、また浮遊ゲート34中に
電荷が捕獲されていないとソースドレイン電流が大きく
なることを利用する。
【0006】このように電気的に書き込みや消去の可能
な上述の装置いわゆるEEPROMは、磁気ディスクの
ような機械的な駆動部分を持たないことから、補助記憶
装置の小型化、低消費電力化を果たすことができる利点
を有している。
【0007】ところで、上述の文献Iには、図5(A)
のEEPROMでの浮遊ゲートの電子の注入効率に関す
る検討結果が開示されている。これによれば、制御ゲー
トに印加する電圧(Vg )とトンネル酸化膜にかかる電
圧(Vtun ) との関係は次式によって示されるとある。
【0008】 Vtun (write)=Vg ×Kw (1) ここで、Kw =Cpp/(Cpp+Cgox +Ctun) (2) Cpp:制御ゲート〜浮遊ゲート間容量 Cgox :浮遊ゲート〜基板容量 Ctun :トンネル酸化膜容量 そして(1)式のVtun は、浮遊ゲートに電荷(エレク
トロン)を注入するために酸化膜に加わる電位であるこ
とから、これが大きいほど効率良く浮遊ゲートへのエレ
クトロンの注入が行われる。すなわち、Kw (カップリ
ング比)が大きいほど書き込み効率が高くなるのであ
る。このKw を大きくするために文献Iに開示の装置で
は図5(A)に示すように、浮遊ゲート16を厚い分離
酸化膜22上に長く伸ばして、Cppの割合を大きくして
いた。
【0009】また、図5(B)に示した積層型の不揮発
性メモリに対してもこの(1)、(2)式の考えは適用
できる。ただし、この図5(A)のものでは、ゲート絶
縁膜12とトンネル酸化膜14とを別々に設けていたの
でCgox とCtun とを区別していたが、図5(B)のも
のではトンネル酸化膜32は一様な膜厚の絶縁膜で構成
されているから、Cgox とCtun とを合わせて考えるこ
とになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5
(A)を用いて説明した装置では、浮遊ゲート16を分
離酸化膜22上にまで伸ばしているため装置の高集積化
という面で問題がある。
【0011】また、図5(B)を用いて説明した装置で
は、基板に対向している部分の領域内に浮遊ゲート3
4、制御ゲート38などをすべておさめる構造になって
いるため集積度は向上するもののトンネル酸化膜32の
平面積とゲート間絶縁膜36の平面積が同程度になって
しまうためカップリング比が小さくなり、0.5程度に
なってしまう。これは、上記(1)及び(2)式から明
らかなように、書き込み効率を低下させることにつなが
り、したがって、書き込み速度の低下、書き込み電圧低
減の阻害と言う問題を引き起こす原因になっていた。
【0012】この発明は、このような点に鑑みなされた
ものであり、従ってこの発明の目的は、高集積度を維持
しつつ、カップリング比の増大を図ることができる不揮
発性メモリ装置の構造及びその製造方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、この出願の第1発明の不揮発性メモリ装置によれ
ば、半導体基板に溝を設けてあり、該溝の側壁と底面と
に絶縁体膜であって前記溝底面の中央に当たる部分に貫
通孔を有する絶縁膜を設けてあり、前記絶縁膜の側壁部
分上に前記溝の中央に向かって、導電体膜と絶縁体膜と
を交互にかつ溝中央部が導電体膜となるように複数設け
てあり、複数の導電体膜のうちの1つは制御ゲート用導
電体膜であり、他の1つの導電体膜は浮遊ゲート用導電
体膜であり、前記半導体基板の、前記貫通孔の下側に当
たる部分にソース領域及びドレイン領域の一方を設け、
該半導体基板の、前記溝周囲の表面部分にソース領域及
びドレイン領域の他方を設けてあることを特徴とする。
【0014】この出願の第2の発明の不揮発性メモリ装
置の製造方法によれば、前記各導電体膜を形成する場
合、前記溝形成済みの半導体基板の上側全面に当該導電
体膜形成用薄膜を形成し、その後、該薄膜を異方性エッ
チングすることによって行うことを特徴とする。
【0015】
【作用】上述した第1発明の構成によれば、溝底面に設
けられている絶縁膜の、浮遊ゲート用導電体膜の端面と
半導体基板とに挟まれた部分を、トンネル酸化膜として
使用できる。また、浮遊ゲート・制御ゲート間絶縁膜
は、溝側壁上に積層された絶縁体膜のうちの浮遊ゲート
用導電体膜と制御ゲート用導電体膜とに挟まれている絶
縁体膜で構成される。浮遊ゲート用導電体膜の端面の面
積と主面(溝側壁と対向する面)の面積とは後者が広い
から、Kw (カップルング比)は大きくなる。
【0016】さらに、浮遊ゲート用導電体膜と半導体基
板とこれら間の絶縁膜とにより一つのMOS構造が構成
され、また、制御ゲート用導電体膜と半導体基板とこれ
ら間の絶縁膜とによりさらに別のMOS構造が構成され
る。そして、これら2つのMOS構造が直列に接続され
た構造になる。
【0017】さらに、この不揮発性メモリ装置は半導体
基板に設けた溝を利用して三次元的に構成されるから、
カップリング比の向上が図れるにもかかわらず、半導体
基板の平面積を増大させることがない。
【0018】また、絶縁膜に設けた貫通孔の下側に当た
る半導体基板部分にソース領域及びドレイン領域の一方
を設け、この半導体基板の、前記溝周囲の表面部分にソ
ース領域及びドレイン領域の他方を設けてあるので、溝
を囲う半導体基板の溝底中央部分に当たる部分から溝に
沿った基板表面までに放射状にチャネルが形成される。
【0019】また、第2発明の構成によれば、各導電体
膜の形成は、溝形成済みの半導体基板の上側全面を導電
体膜形成用薄膜で覆い、その後この薄膜を異方性エッチ
ングにより加工するので、マスクを用いずに自己整合的
に行なえる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の不揮発性
メモリ装置の構造及び製造方法について実施例に基づい
て説明する。しかしながら、参照する各図は、これらの
発明が理解できる程度に、各構成成分の形状、大きさお
よび配置関係を概略的に示してあるにすぎない。
【0021】1.装置の説明 まず、図1(A)及び(B)を参照して不揮発性メモリ
装置の実施例について説明する。ここで図1(A)は、
実施例の不揮発性メモリの要部を半導体基板上方からみ
て示した平面図、図1(B)は、この装置を図1(A)
のPーP線に沿って切って示した切り欠き斜視図であ
る。
【0022】この実施例の不揮発性メモリ装置では、半
導体基板としてのp型シリコン基板50に所定の深さで
かつ平面形状がこの場合正方形の溝51を設けてある。
さらに、この溝51の側壁と底面とに絶縁膜58であっ
て、それの溝51底面の中央に当たる部分に貫通孔58
aを有する絶縁膜58を設けてある。さらに、この絶縁
膜58の側壁部分上に溝51中央に向かって、導電体膜
と絶縁体膜とを交互にかつ溝中央部が導電体膜となるよ
うに複数、具体的にはこの実施例では第1の導電体膜6
0、第1の絶縁体膜62、第2の導電体膜64、第2の
絶縁体膜66及び第3の導電体膜72の順に設けてあ
る。このような構成としてあるので、各導電体膜及び絶
縁体膜は、基板50上方から見ると、溝51の形状に倣
って同心状にかつリング状に配置される。
【0023】さらにこの実施例の不揮発性メモリ装置で
は、半導体基板50の、前記貫通孔58aの下側に当た
る部分にソース領域及びドレイン領域の一方としてこの
場合ドレイン領域70を設けてあり、さらにこの半導体
基板50の、溝51周囲の表面部分にソース領域52を
設けてある。なお、ドレイン領域70は、第2の導電体
膜64下に及ぶように形成してある。
【0024】この実施例の不揮発性メモリ装置では、第
1の導電体膜60を制御ゲート用導電体膜(以下、「制
御ゲート60」とも呼ぶ。)として、第2の導電体膜6
4を浮遊ゲート用導電体膜64(以下、「浮遊ゲート6
4」とも呼ぶ。)として、第3の導電体膜72をドレイ
ン領域引き出し配線としてそれぞれ使用できる。さら
に、絶縁膜58の、浮遊ゲート用導電体膜64の端面と
半導体基板50とに挟まれた部分58xをトンネル酸化
膜として使用し、制御ゲート用導電体膜60と接する部
分58yをゲート絶縁膜として使用し、第1の絶縁体膜
62を制御ゲート・浮遊ゲート間絶縁膜として使用でき
る。また、溝51を囲う半導体基板部分の溝底中央部分
に当たる部分から溝51に沿い基板50表面までに放射
状にチャネル(図1(B)にCの記号及び破線で示
す。)が形成される。
【0025】この実施例の不揮発性メモリ装置は次のよ
うにして動作させることができる。
【0026】まず、データの書き込みは、ソース52を
0Vとし、ドレイン70及び制御ゲート60に正電圧を
印加してソース52からドレイン70にむかって電流を
流し、ドレイン70近傍で発生したホットエレクトロン
をトンネル酸化膜58xを通して浮遊ゲート64へ注入
させることで行う。一方、消去は、制御ゲート60を0
Vとし、ドレイン70に正電圧を印加し浮遊ゲート68
からトンネル酸化膜を通してドレインに電子を引き抜く
ことで行う。また、記憶情報の検出すなわち、読み取り
は、ソースドレイン間に電圧を印加させ、ソースドレイ
ン間に流れる電流の大小を判定することで行われる。す
なわち、浮遊ゲート64に電子が捕獲された状態におい
て、浮遊ゲート下の溝底面は、制御ゲートの正電界が低
減された形になり、チャンネルは形成されない。その結
果、ソースドレイン電流は小さいレベルとなる。一方、
浮遊ゲートに電子が捕獲されていない状態において、制
御ゲートの正電界は浮遊ゲート下にある半導体基板に加
わり、チャンネルが形成されて大きなソースドレイン間
電流が検出される。
【0027】以上、図1(A)と(B)を参照して実施
例の装置の説明をしたが、この第1発明は上述の例に限
られない。
【0028】例えば、上述の例では、第1導電体膜60
を制御ゲート用導電体膜として使用し、第2導電体膜6
4を浮遊ゲート用導電体膜として使用する例を示した
が、第1導電体膜60を浮遊ゲート用導電体膜として使
用し、第2導電体膜64を制御ゲート用導電体膜として
使用しても良い。このようにする場合は、ドレイン領域
70とソース領域52も逆になる。そして、トンネル酸
化膜は図1(B)中58yで示す部分になる。
【0029】また、上述においては、溝51を平面形状
が正方形のものとしていたが、溝の平面形状はこれに限
られず円形状、三角形状など設計に応じ変更できる。
【0030】2.製造方法の説明 次に、図1を用いて説明した不揮発性メモリ装置を製造
する例により第2発明の製造方法の実施例を説明する。
図2〜図4はその説明に供する図であり製造工程中の主
な工程での試料の様子を図1(A)のP−P線相当位置
の断面図で示した工程図である。
【0031】まず、p型シリコン基板50の表面上に砒
素(As)イオン注入することによってソース領域とな
るn+ 拡散層52を形成する(図2(A))。
【0032】次に、CVD法によって酸化膜または窒化
膜54を膜厚0.1〜0.5μm程度に成膜する。次
に、ホトリソエッチング法を用いてこの膜54にシリコ
ン基板50の溝形成予定領域を露出するための開口部5
4aを形成する。その後、この開口部54aを有する膜
54をマスクにして、シリコン基板50をエッチングし
て溝51を形成する(図2(B))。
【0033】次に、酸素雰囲気で溝51の内壁のシリコ
ン表面を酸化して、絶縁膜58を溝の内壁全面にわたっ
て成膜する。この時、絶縁体膜58の膜厚は、3〜20
nm程度に成膜してあれば良い。続いて、この試料全面
上に制御ゲート用導電体膜形成用薄膜60aとしてこの
場合n+ ポリシリコン60aを0.5μm程度に成膜す
る。この時の成膜は、溝の上部、側面、及び底面の各表
面に沿って溝形状を維持した形でおこなわれる(図2
(C))。
【0034】次に、RIE法(Reactive Io
n Etchingの略。)などの異方性エッチングに
より制御ゲート用導電体膜形成用薄膜60aを選択的に
エッチングして、溝51側壁にのみn+ ポリシリコン膜
を残存させて、制御ゲート用導電体膜60を形成する。
なお、このエッチングによって溝底面で露出された絶縁
膜58の部分もエッチングをして除去しておく(図3
(A))。
【0035】次に、再び酸化雰囲気中において酸化を行
い溝底部には絶縁膜58を形成し、ポリシリコン60表
面に第1の絶縁体膜62を形成する。その後、図2
(C)のポリシリコンの成膜と同じ方法を用いて今度は
浮遊ゲート用導電体膜形成用薄膜としてn+ ポリシリコ
ン64aを成膜する(図3(B))。
【0036】次に、図2(A)の時と同様に異方性エッ
チングを行ない、絶縁体膜62に当たる部分のみにn+
ポリシリコン膜を残存させ、浮遊ゲート用導電体膜64
を得る(図3(C))。
【0037】次に、溝底部の半導体基板部分に対しAs
(砒素)イオン注入を行い、ここにドレイン拡散層(ド
レイン領域)70を形成する。この時、Asイオンが制
御ゲート用導電体膜60及び浮遊ゲート用導電体膜64
の表面にうちこまれてもこれらゲートはn+ ポリシリコ
ンであるため電気的性能にはまったく影響を受けること
はない。
【0038】次に、CVD法を用いて溝51内の残りの
空間に絶縁膜を形成後RIE法によってこの絶縁膜の溝
中央に当たる部分を異方性エッチングにより基板50表
面が露出するまで除去して開口部68を形成する。これ
により、溝底面及び側面上の絶縁膜58の貫通孔58a
と、第2の絶縁体膜66とが形成される(図4
(A))。
【0039】次に、ドレイン拡散層70から電極を取り
出すために、n+ ポリシリコンまたはタングステン
(W)などを開口部68に埋め込み、また、溝51形成
の際に用いた膜54をエッチングによって除去して実施
例の装置が完成する(図4(B))。
【0040】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の不揮発性メモリ装置によれば、溝底面に設けら
れている絶縁膜の一部をトンネル酸化膜として使用で
き、また、浮遊ゲート・制御ゲート間絶縁膜は、溝側壁
上に積層された絶縁体膜のうちの浮遊ゲート用導電体膜
と制御ゲート用導電体とに挟まれている絶縁体膜で構成
できる。このため、Kw (カップルング比)を大きくで
きるから、効率の良い書き込み・消去特性が得られ、ま
た、電源電圧低減などの効果も期待できる。さらに、こ
のように溝を利用して三次元的に不揮発性メモリ装置を
構成したので、カップリング比の向上が図れるにもかか
わらず、半導体基板の平面積を増大させることがなく
(高集積度を維持できる。)、また、平面的な寸法が決
めやすく、カップリング比の関係などで設計の自由度の
増大を図ることができる。
【0041】また、浮遊ゲート用導電体膜と半導体基板
とこれらの間の絶縁膜とにより一つのMOS構造が構成
され、また、制御ゲート用導電体膜と半導体基板とこれ
ら間の絶縁膜とによりさらに別のMOS構造が構成さ
れ、そして、これら2つのMOS構造が直列に接続され
た構造になる。このため、過剰消去により浮遊ゲートの
MOSFETが負のしきい値になっても、このFETと
直列接続の関係の制御ゲート下のMOSFETがオフ状
態であるからリーク電流の増大をもたらさない。すなわ
ち、読み取り以外のスタンバイモードにおいて、浮遊ゲ
ートMOSFET部がデプレッション型になった場合で
もリーク電流は生じることなく、消費電力の低減化が図
れる。
【0042】また、第2発明の構成によれば、各導電体
膜の形成は、溝形成済みの半導体基板の上側全面を導電
体膜形成用薄膜で覆い、その後この薄膜を異方性エッチ
ングにより加工するので、マスクを用いずに自己整合的
に行なえる。このため、第1発明の不揮発性メモリ装置
の微細化を進める上でも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は、第1発明の実施例の説明
に供する要部平面図及び一部切り欠き斜視図である。
【図2】(A)〜(C)は、第2発明の実施例の説明に
供する製造工程図である。
【図3】(A)〜(C)は、第2発明の実施例の説明に
供する図2に続く製造工程図である。
【図4】(A)及び(B)は、第2発明の実施例の説明
に供する図3に続く製造工程図である。
【図5】(A)及び(B)は、従来の不揮発性メモリ装
置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
50:シリコン基板 51:溝 52:ソース拡散層 58:絶縁膜 58a:貫通孔 58x:トンネル酸化膜 58y:ゲート絶縁膜 60:制御ゲート用導電体膜 62:第1絶縁体膜(ゲート酸化膜) 64:浮遊ゲート用導電体膜 66:第2絶縁体膜(分離酸化膜) 70:ドレイン拡散層 72:ドレイン引き出し電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に溝を設けてあり、 該溝の側壁と底面とに絶縁膜であってそれの前記溝底面
    の中央に当たる部分に貫通孔を有する絶縁膜を設けてあ
    り、 前記絶縁膜の側壁部分上に前記溝の中央に向かって、導
    電体膜と絶縁体膜とを交互にかつ溝中央部が導電体膜と
    なるように複数設けてあり、 前記複数の導電体膜のうちの1つは制御ゲート用導電体
    膜であり、他の1つの導電体膜は浮遊ゲート用導電体膜
    であり、 前記半導体基板の、前記貫通孔の下側に当たる部分にソ
    ース領域及びドレイン領域の一方を設けてあり、該半導
    体基板の、前記溝周囲の表面部分にソース領域及びドレ
    イン領域の他方を設けてあること、 を特徴とする不揮発性メモリ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性メモリ装置を
    製造するに当たり、 前記各導電体膜の形成は、 前記溝形成済みの半導体基板の上側全面に当該導電体膜
    形成用薄膜を形成し、その後、該薄膜を異方性エッチン
    グすることによって行うことを特徴とする不揮発性メモ
    リ装置の製造方法。
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