JP3281824B2 - 電話装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、伝言を記憶する電
話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】留守録機能による発呼者からの伝言や、
外出する家族の伝言を記憶する電話装置は多く市販され
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この伝
言の有無はＬＥＤなどのインジケータにより報知されて
おり、見落とす可能性があった。また、このインジケー
タの意味を知らない人は伝言があることを知ることがで
きない場合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の電話装置はかか
る点に鑑みなされたもので、伝言が記憶されている旨の
音声を発生する音声発生手段と、オフフックされたとき
記憶手段に伝言が記憶されていると前記音声発生手段を
駆動させる制御手段とを備える。

【０００５】また、伝言が記憶されている旨の音声を発
生する音声発生手段と、前記ダイヤル発信キーが操作さ
れたとき記憶手段に伝言が記憶されているとダイヤル発
信終了前に前記音声発生手段を駆動させる制御手段を備
える。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づき説
明する。図１は第１の実施例の要部を示すブロック図で
ある。（１）は着信検出回路であり、電話回線の着信を
検出する。（２）は電話番号検出回路であり、発呼者の
電話番号を検出する。詳述すると、現在米国等では、着
信信号を交換局側から送信する場合、休止期間に発呼者
の電話番号データを送信するようにしており、この電話
番号検出回路（２）は、この電話番号データを検出して
それを後述の制御回路（３）に出力する。

【０００７】（４）は回線接続回路であり、電話回線の
閉結、開放を行なう。（５）はダイヤル発信回路であ
り、電話回線に接続され、ダイヤル信号を発信する。
（６）はハイブリッド回路であり、電話回線に接続さ
れ、２線−４線変換を行う。（７）（８）はハンドセッ
ト（９）のスピーカとマイクロホンであり、ハイブリッ
ド回路（６）に接続される。

【０００８】（１０）はフックスイッチであり、ハンド
セットが電話装置から持ち上げられたか否かを検出し、
この信号を制御回路（３）に出力する。制御回路（３）
は、ハンドセットが持ち上げられると回線接続回路
（４）を閉結させ、通話可能なオフフック状態にする。
逆に、ハンドセットが電話装置に置かれると接続回路
（４）を開放させ、待機となるオンフック状態にする。

【０００９】（３）はマイクロプロセッサからなる制御
回路であり、ＲＯＭ（１１）に記憶されるプログラムに
基づき各部を制御する。（１２）はＲＡＭであり、制御
回路（３）の動作に必要な情報、例えば、留守録機能に
よる発呼者からの伝言（１２１）や、外出する家族の伝
言（１２１）、及び短縮ダイヤルや電話番号検出回路
（２）で検出された電話番号（１２２）を記憶する。

【００１０】（１３）は入力手段であり、電話番号等を
入力するテンキー（１３１）、ＲＡＭ（１２）に記憶さ
れる電話番号（１２２）をダイヤルさせるための短縮ダ
イヤルキー（１３２）等を有する。（１４）はベルであ
り、着信時に呼出音を出力する。（１５）は液晶の表示
装置であり、電話番号などを表示する。（１６）は音声
合成回路であり、制御回路が指定する音声信号を発生さ
せ、この音声信号はハンドセット（９）のスピーカ
（７）から音声となって出力される。

【００１１】上記構成における第１の実施例の動作を示
す。図２は制御回路（３）の動作を示すフローチャート
である。

【００１２】ハンドセット（９）が持ち上げられると、
制御回路（３）は前述の如くオフフックにする（Ｓ１の
Ｙ）。そして、ハンドセット（９）が持ち上げられたと
き、着信中と判断すれば（Ｓ２のＹ）、通話処理を行う
（Ｓ３）。着信中でなければ（Ｓ２のＮ）、発呼の為と
判断し、ＲＡＭ（１２）に伝言（１２１）が記憶されて
いるか否かを調べる（Ｓ４）。記憶していなければステ
ップＳ５に進みダイヤル操作がされればダイヤル発信の
処理を行い、相手の応答があれば通話処理へと進む。

【００１３】ステップＳ４で伝言（１２１）を記憶して
いれば、音声合成回路を使用して伝言がある旨の音声を
スピーカ（７）より発声させる（Ｓ６）。この時、電話
番号検出回路（２）より留守録の発呼者の電話番号を検
出することができれば、この電話番号を表示装置に表示
させると共に音声で発声させてもよい。例えば、「２件
の留守伝言があります。03-1234-5678と06-123-4567で
す。」と発声させる。

【００１４】伝言があることを知った使用者が、直ちに
伝言を聞きたい場合は、ダイヤル操作を行わずに、ハン
ドセット（９）を電話装置に戻してオンフックさせた
後、伝言を聞く所定の操作を行えばよい。

【００１５】第１の実施例ではフックスイッチに基づき
伝言があることの通知を行ったが、図３に示す第２の実
施例の如く、テンキー（１３１）や短縮ダイヤルキー
（１３２）によるダイヤルの操作に基づいて伝言がある
ことの通知を行ってもよい。

【００１６】第１の実施例及び第２の実施例は、いずれ
もダイヤル発信の終了前に伝言があることを通知（Ｓ１
３）するために、ダイヤル発信終了前にオンフックすれ
ば、通話料金を課せられることなく伝言があることを報
知することができる。

【００１７】

【発明の効果】視覚でなく音声で伝言があることを知ら
せるために、確実性が高い報知を行うことができる。ま
た、ダイヤル発信終了前に報知するために、通話料金を
課せられることなく報知することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の要部を示すブロック図
である。

【図２】第１の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【図３】第２の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

３ 制御回路 ４ 回線接続回路 ５ ダイヤル発信回路 ７ スピーカ ９ ハンドセット １０ フックスイッチ １２ ＲＡＭ １３ 入力手段 １６ 音声合成回路 １２１ 伝言 １３１ テンキー １３２ 短縮ダイヤルキー

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−35444（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−73849（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−123348（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−193443（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−172847（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−89641（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−7455（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04M 1/64 - 1/658 H04M 1/26 - 1/57

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 伝言を記憶する記憶手段を備えた電話装
   置において、 伝言が記憶されている旨の音声を発生する音声発生手段
   と、オフフックされたとき記憶手段に伝言が記憶されて
   いると前記音声発生手段を駆動させる制御手段とを備え
   たことを特徴とする電話装置。
2. 【請求項２】 伝言を記憶する記憶手段と、ダイヤルを
   発信するダイヤル発信回路と、該ダイヤル発信回路によ
   るダイヤル発信を操作するダイヤル発信キーとを備えた
   電話装置において、 伝言が記憶されている旨の音声を発生する音声発生手段
   と、前記ダイヤル発信キーが操作されたとき記憶手段に
   伝言が記憶されているとダイヤル発信終了前に前記音声
   発生手段を駆動させる制御手段を備えたことを特徴とす
   る電話装置。