JP3281503B2 - N−ヒドロキシウレア化合物 - Google Patents
N−ヒドロキシウレア化合物Info
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Description
ウレア化合物に関するものである。本発明の化合物は、
リポキシゲナーゼ阻害作用とトロンボキサン合成酵素阻
害作用を有するものであり、アレルギー性疾患または炎
症性疾患の治療または緩和に有用なものである。
るケミカルメディエーターの役割が急速に解明され、ヒ
スタミンに加えPAF、ロイコトリエン類、トロンボキ
サン等が知られるようになった。このうち、ロイコトリ
エン類は、アラキドン酸より5−リポキシゲナーゼの作
用により生成されることが、また、トロンボキサンA2
は、アラキドン酸よりシクロオキシゲナーゼの作用を経
た後トロンボキサン合成酵素により生成されることが解
明された。そして、ロイコトリエン類及びトロンボキサ
ンA2は、いずれも、喘息、乾せん、腸炎、腎炎、潰
瘍、虚血などの各種疾患の原因となるアレルギー反応に
おける重要なケミカルメディエーターであることが判明
した。従って、これらのケミカルメディエーターの生成
を両方とも抑制することができれば、単独で抑制するも
のより、上記の各種疾患の治療または緩和により大きな
効果をもたらすことができる。最近になり、このような
両メディエーターの生成を抑制する化合物としてキノン
誘導体(特開昭63−45254、特開平5−7832
1)、クロマン誘導体またはジヒドロベンゾフラン誘導
体(特開平5−310724)、イミダゾリルフェノー
ル誘導体(特開平6−9571)、アミノクマラン誘導
体(特開平6−41123)が知られるようになった。
トリエン類とトロンボキサンA2の生成を両方とも抑制
することができる化合物、即ち、リポキシゲナーゼ阻害
作用とトロンボキサン合成酵素阻害作用の二つの作用を
合わせ持つ新規な化合物を見いだすべく、広範囲にわた
って種々検討を行った結果、上記公報に記載の化合物と
は全く構造を異にする、新規なN−ヒドロキシウレア化
合物が優れた作用を有することを見出し本発明を完成し
た。
(I)
環上の置換位置はメタ又はパラ位であることを表すか、
又はフリル、チエニル、チアゾリル、キノリル、ベンゾ
チエニル、イソキノリル、イミダゾリル、ピリミジル若
しくはピリジルを表す。)で表されるN−ヒドロキシウ
レア化合物又はその薬理学的に許容される塩である。
表される化合物において、Rとしては、フェニル、ナフ
チル、フリル、チエニル、チアゾリル、キノリル、ベン
ゾチエニル、イソキノリル、イミダゾリル、ピリミジル
又はピリジル等を挙げることができる。このうち、好ま
しい置換基として、フェニル、ナフチル、フリル、チエ
ニル又はベンゾチエニルを挙げることができる。
ロキシウレア化合物は、薬理学的に許容される塩であっ
てもよい。具体的には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、重亜
硫酸、燐酸等から形成される無機酸塩、及びギ酸、酢
酸、クエン酸、フマル酸、グルコン酸、乳酸、マレイン
酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸等から形成される有機酸
塩等を挙げることができる。
を示す。 (化合物1)N−[4−((2−ベンゾ[b]チエニ
ル)−(3−ピリジル)メトキシメチル)ベンジル]−
N−ヒドロキシ尿素 (化合物2)N−ヒドロキシ−N−[4−(フェニル−
(3−ピリジル)メトキシメチル)ベンジル]尿素 (化合物3)N−ヒドロキシ−N−[3−(フェニル−
(3−ピリジル)メトキシメチル)ベンジル]尿素 (化合物4)N−[4−((2−フリル)−(3−ピリ
ジル)メトキシメチル)ベンジル]−N−ヒドロキシ尿
素 (化合物5)N−ヒドロキシ−N−[4−((3−ピリ
ジル)−(2−チエニル)メトキシメチル)ベンジル]
尿素 (化合物6)N−ヒドロキシ−N−[3−((3−ピリ
ジル)−(2−チエニル)メトキシメチル)ベンジル]
尿素 (化合物7)N−ヒドロキシ−N−[4−((3−ピリ
ジル)−(2−チアゾリル)メトキシメチル)ベンジ
ル]尿素 (化合物8)N−ヒドロキシ−N−[4−((2−ナフ
チル)−(3−ピリジル)メトキシメチル)ベンジル]
尿素 (化合物9)N−ヒドロキシ−N−[3−((2−ナフ
チル)−(3−ピリジル)メトキシメチル)ベンジル]
尿素
ることができる。例えば、Rが2−ベンゾ[b]チエニ
ルである化合物(化合物1)は以下に詳細に説明する反
応工程に従って製造される。
は、商業的に入手可能な化合物または既知の化合物から
公知の方法にもとづいて合成される。
属試薬(例:n-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピ
ルアミドなど)との反応によって、2−リチオベンゾ
[b]チオフェンを合成し、このものとピリジン−3−
アルデヒドとの反応により目的のアルコ−ル(ii)を得
る。反応溶媒は本反応を阻害しないようなものであれば
いかなるものでもよく、例えば芳香族炭化水素類(例:
ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、あるいはエーテ
ル類(例:ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンなど)が挙げられる。好適なものとしてはテト
ラヒドロフランが挙げられる。この反応によって得られ
た生成物は既知の方法、例えば再結晶、クロマトグラフ
ィーなどによって単離、精製することができる。
ル安息香酸エステル類との反応により目的のエーテル化
合物を得る。例えば、工程1で得られたアルコールとハ
ロゲン化合物を塩基(例:炭酸カリウム、水素化ナトリ
ウム、水素化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド、カリウムブトキシドなど)の存在下に
反応させる方法などを用いることができる。この反応に
よって得られた生成物は既知の方法、例えば、再結晶、
クロマトグラフィーなどによって単離、精製することが
できる。
剤を用いることによってアルコール(iv)を合成するこ
とができる。ここで用いる還元剤は水素化アルミニウム
リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチ
ウム、水素化ジイソブチルアルミニウムなどが挙げら
れ、好適なものとしては水素化アルミニウムリチウムが
挙げられる。ここで用いる反応溶媒は、本反応を阻害し
ないようなものであればいかなるものでもよく、例え
ば、芳香族炭化水素類(例:ベンゼン、トルエン、キシ
レンなど)、あるいはエーテル類(例:ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど)が挙げられ
る。好適なものとしてはテトラヒドロフランが挙げられ
る。この反応によって得られた生成物は既知の方法、例
えば、再結晶、クロマトグラフィーなどによって単離、
精製することができる。
の条件を用いて、N,O−ビス(tert-ブトキシカルボ
ニル)ヒドロキシルアミンと反応させ、NとOが保護さ
れたヒドロキシルアミン(v)を合成し、次いで、酸加水
分解を行うことにより、ヒドロキシルアミン(vi)に導
く(WO92/01682を参照)。
メチルシリルイソシアナートと反応させることにより最
終目的物の化合物(vii)を得る。反応溶媒は反応に影
響を及ぼさない、例えば芳香族炭化水素(例:ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなど)、ハロゲン化炭化水素
(例:ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素な
ど)、あるいはエーテル類(例:ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンなど)を挙げることがで
き、テトラヒドロフランがこの場合好ましい。ここに得
られた化合物は、再結晶、クロマトグラフィー等の既知
の方法によって単離、精製することができる。
は、本発明の化合物と前述の非毒性の無機酸あるいは有
機酸とを常法により反応させることにより簡単に製造す
ることができる。
炎症性疾患の治療薬として用いる場合、経口、または非
経口などの適当な投与方法により投与することができ
る。
リジル)メトキシメチル)ベンジル]−N−ヒドロキシ
尿素(化合物1)の合成 (1)(2−ベンゾ[b]チエニル)−(3−ピリジ
ル)メタノール アルゴン下、ベンゾ[b]チオフェン(1.00g,7.46mmo
l)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に−78℃でn
−ブチルリチウム(1.50M,n−ヘキサン溶液,5.0mL,7.4
6mmol)を滴下し、同温で45分攪拌した。ついで、ピ
リジン−3−アルデヒド(0.70mL,7.46mmol)のテトラ
ヒドロフラン(4.0mL)溶液を−78℃で滴下し、0℃
で30分攪拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶
液を加えたのち酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、
残渣をジクロロメタンより再結晶し(2−ベンゾ[b]
チエニル)−(3−ピリジル)メタノール(1.21g)を
白色結晶として得た。 (2)メチル 4−[(2−ベンゾ[b]チエニル)−
(3−ピリジル)メトキシメチル]安息香酸 60%水素化ナトリウム(253mg,6.43mmol)のテトラヒ
ドロフラン(15mL)の懸濁液に(2−ベンゾ[b]チエ
ニル)−(3−ピリジル)メタノールのテトラヒドロフ
ラン(5mL)溶液を加え、室温で20分攪拌した。反応
後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後酢酸エチル
で抽出し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル100g,n-ヘキサン:酢酸エチル=
1:2)で精製し、メチル 4−[(2−ベンゾ[b]
チエニル)−(3−ピリジル)メトキシメチル]安息香
酸(1.46g)を得た。
ル)−(3−ピリジル)メトキシメチル]ベンジルアル
コール メチル 4−[(2−ベンゾ[b]チエニル)−(3−
ピリジル)メトキシメチル]安息香酸(1.46g,3.90mmo
l)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液に0℃で水素化
アルミニウムリチウム(148mg,3.90mmol)を加え、室温
で20分攪拌した。反応後、水(10mL)を加え、室温で
20分攪拌したのちテトラヒドロフラン(10mL)で希釈
し、セライトでろ過した。酢酸エチルで希釈したのち飽
和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥したのち溶
媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル70g、ジクロロメタン:メタノール=95:5)で精
製し、4−[(2−ベンゾ[b]チエニル)−(3−ピ
リジル)メトキシメチル]ベンジルアルコール(1.27
g)を得た。 (4)N−[4−((2−ベンゾ[b]チエニル)−
(3−ピリジル)メトキシメチル]]−N,O−ビス
(tert−ブトキシカルボニル)−N−ヒドロキシルアミ
ン 4−[(2−ベンゾ[b]チエニル)−(3−ピリジ
ル)メトキシメチル]ベンジルアルコール(1.23g,3.51m
mol)を、WO 92/01682の方法に従って光延反
応の条件下N,O−ビス(tert−ブトキシカルボニル)
ヒドロキシルアミンと反応させることにより、N−[4
−((2−ベンゾ[b]チエニル)−(3−ピリジル)
メトキシメチル)ベンジル]−N,O−ビス(tert−ブ
トキシカルボニル)−N−ヒドロキシルアミンを得た。
エニル)−(3−ピリジル)メトキシメチル)ベンジ
ル]−N−ヒドロキシ尿素 N−[4−((2−ベンゾ[b]チエニル)−(3−ピ
リジル)メトキシメチル)ベンジル]−N−ヒドロキシ
ルアミンより、WO 92/01682の方法に従って
トリフルオロ酢酸で加水分解を行って、N−[4−
((2−ベンゾ[b]チエニル)−(3−ピリジル)メ
トキシメチル)ベンジル]−N−ヒドロキシ尿素(1.07
g)を得た。1 H-NMR(CDCl3):δ4.43(d,1H),4.62-4.72(m,3H),5.28(b
r,2H),5.40(s,1H),7.14(m,1H),7.17-7.38(m,9H),7.51
(d,1H),8.21(m,1H),8.33(s,1H),9.42(br,1H).
ル)メトキシメチル)ベンジル]尿素(化合物2)の合
成 上記化合物は、フェニルマグネシウムブロマイドとピリ
ジン−3−アルデヒドとの反応により得られたフェニル
−(3−ピリジル)メタノールを用い、実施例1と同様
の方法によって合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4.53(m,1H),4.72(m,2H),5.36(S,1H),
7.14-7.42(m,10H),7.53(dt,1H),8.06(m,1H),8.23(dd,1
H).
ル)メトキシメチル)ベンジル]尿素(化合物3)の合
成 上記化合物は、実施例2で得られたフェニル−(3−ピ
リジル)メタノールと3−ブロモメチル安息香酸メチル
エステルとの反応により得られたエステルを用い、実施
例1と同様の方法によって合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4.43(d,1H),4.62-4.72(m,3H),5.28(b
r,2H),5.46(s,1H),7.14(dd,1H),7.17-7.38(m,9H),7.51
(d,1H),8.21(dd,1H),8.33(s,1H),9.42(br,1H)
シメチル)ベンジル]−N−ヒドロキシ尿素(化合物
4)の合成 上記化合物は、3−ブロモピリジンとn−ブチルリチウ
ムより3−リチオピリジンを調製し、これとフルフラー
ルとを反応させて得られた(2−フリル)−(3−ピリ
ジル)メタノールを用い、実施例1と同様の方法によっ
て合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4.46(d,1H),4.52(d,1H),4.72(d,1H),
4.79(d,1H),5.30(br,2H),6.25(d,1H),7.14(d,2H),7.21
(t,1H),7.23(t,1H),7.28(d,2H),7.39(t,1H),7.65(dt,1
H),7.93(s,1H),8.28(dd,1H),9.49(br,1H).
−チエニル)メトキシメチル)ベンジル]尿素(化合物
5)の合成 上記化合物は、2−チエニルリチウムとピリジン−3−
アルデヒドとの反応により得られた(3−ピリジル)−
(2−チエニル)メタノールを用い、実施例1と同様の
方法によって合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4.50(s,2H),4.51(s,2H),5.90(s,1H),
6.34(s,2H),7.00(dd,1H),7.02(dd,1H),7.29(dd,4H),7.4
1(dd,1H),7.52(dd,1H),7.81(m,1H),8.52(dd,1H),8.63
(d,1H),9.33(s,1H).
−チエニル)メトキシメチル)ベンジル]尿素(化合物
6)の合成 上記化合物は、実施例5で合成した(3−ピリジル)−
(2−チエニル)メタノールと3−ブロモメチル安息香
酸メチルエステルとの反応によって得られたエステルを
用い、実施例1と同様の方法によって合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4.50(s,2H),4.51(s,2H),5.92(s,1H),
6.34(s,2H),7.00(dd,1H),7.04,(dd,1H),7.41(dd,1H),7.
53(dd,1H),7.81(m,1H),8.63(d,1H),9.33(s,1H).
−チアゾリル)メトキシメチル)ベンジル]尿素(化合
物7)の合成 上記化合物は、2−ブロモチアゾールとn−ブチルリチ
ウムより2−リチオチアゾールを調製し、これとピリジ
ン−3−アルデヒドとを反応させて得られた(3−ピリ
ジル)−(2−チアゾリル)メタノールを用い、実施例
1と同様の方法によって合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4.55(d,1H),4.58(d,1H),4.63(d,1H),
4.69(d,1H),5.51(br,2H),5.65(s,1H),7.19(d,2H),7.23
(dd,2H),7.28(d,2H),7.33(d,1H),7.66(d,1H),7.68(dt,1
H),8.32(s,1H),10.32(br,1H).
−ピリジル)メトキシメチル)ベンジル]尿素(化合物
8)の合成 上記化合物は、2−ブロモナフタレンとn−ブチルリチ
ウムより2−リチオナフタレンを調製し、これとピリジ
ン−3−アルデヒドとを反応させて得られた(2−ナフ
チル)−(3−ピリジル)メタノールを用い、実施例1
と同様の方法によって合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4,53(s,4H),5,83(s,1H),7,25(m,4H),
7.37(m,1H),7,52(m,3H),7,83(m,1H),7.93(m,3H),8.02
(s,1H),8.48(m,1H),8.68(d,1H),9.33(s,1H).
−ピリジル)メトキシメチル)ベンジル]尿素(化合物
9)の合成 上記化合物は、実施例8で合成した(2−ナフチル)−
(3−ピリジン)メタノールと3−ブロモメチル安息香
酸との反応により得られたエステルを用い、実施例1と
同様の方法によって合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4.51(s,2H),4.52(s,2H),5.82(s,1H),
6.34(s,2H),7.27(d,2H),7.32(d,2H),7.37(dd,1H),7.52
(m,3H),7.83(m,1H),7.93(m,3H),8.01(s,1H),8.47(dd,1
H),8.68(d,1H),9.33(s,1H).
−キノリル)メトキシメチル)ベンジル]尿素(化合物
10)の合成 上記化合物は、3−ブロモピリジンとn−ブチルリチウ
ムより3−リチオピリジンを調製し、これとキノリン−
3−アルデヒドとを反応させて得られたアルコールを用
い、実施例1と同様の方法によって合成された。1 H-NMR(CDCl3):δ4.57-4.82(m,4H),5.38(br,2H),5.56
(s,1H),7.10-7.30(m,5H),7.55(t,1H),7.61(m,1H),7.71
(m,1H),7.78(d,1H),8.02(d,1H),8.07(s,1H),8.13(s,1
H),8.38(m,2H),8.41(s,1H),9.56(br,1H).
験) ラット多形核白血球を用い、ロイコトリエンB4の産生
量を指標として実験を行った。Wistar系雄性ラット(日
本クレア)に12%カゼインナトリウムをラットに腹腔
内投与し、16時間後に腹腔内洗浄を行い多形白血球を
回収した。得られた多形白血球はリン酸緩衝液(137mM
NaCl,3mM KCl,8mM Na2HPO4,2mM KH2PO4)に懸濁し(2.5
x105 cells/0.4mL)、被験化合物(最終濃度10-5M)を
添加して10分間、さらに、カルシウム溶液(10mM CaC
l2,0.86% NaCl)0.1mLを添加して5分間、37℃
でインキュベートを行った後、カルシウムイオノフォア
(20μM A-23187)1.25μLにより反応を開始し
た。反応時間は5分間とし、メタノール250μLにて
反応を停止した。反応停止後、20分間遠心し(4℃,30
00rpm)、上清中のロイコトリエンB4量をEIA法(Cayma
n社製キット)により測定した。被験化合物として、前
記の化合物1〜化合物9を用い上記の試験を行い、各化
合物のロイコトリエンB4産生抑制作用(LTBI)を
IC50で第1表に示した。
用試験) ヒト血小板ミクロソームを用い、トロンボキサンA2の
安定代謝物であるトロンボキサンB2の産生量を指標と
して実験を行った。ヒト血小板ミクロソーム(50μg pr
otein/mL)と被験化合物(最終濃度10-6M)とを含む緩
衝液(20mM tris-HCl buffer,1mM EDTA,pH 7.5)を攪拌
後、0℃で30分間インキュベートした。これにプロス
タグランジンH2(100ng/2μL)を加え、酸性にして反
応を停止させた後、1M Tris-Baseで中和し、3000
rpmで20分間遠心分離し、その上清中のトロンボキ
サンB2量をEIA法(Cayman社製キット)により測定し
た。被験化合物として、前記の化合物1〜化合物9を用
い上記の試験を行い、各化合物のトロンボキサンB2産
生抑制作用(TxSI)をIC50で第1表に示した。
ナーゼ阻害作用とトロンボキサン合成酵素阻害作用の二
つの作用をあわせ持つ化合物であることが分かる。
ゼ阻害作用と強いトロンボキサン合成酵素阻害作用を有
することから、アレルギー性疾患または炎症性疾患の治
療用薬剤として、具体的にはアラキドン酸の代謝産物に
起因する各種疾患、たとえば喘息、乾せん、腸炎、腎
炎、虚血などの治療薬、予防薬として有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】式(I) 【化1】 (式中、Rはアリール基を表し、ベンゼン環上の置換位
置はメタ又はパラ位であることを表すか、又はフリル、
チエニル、チアゾリル、キノリル、ベンゾチエニル、イ
ソキノリル、イミダゾリル、ピリミジル若しくはピリジ
ルを表す。)で表されるN−ヒドロキシウレア化合物又
はその薬理学的に許容される塩。 - 【請求項2】Rがフェニル、ナフチル、フリル、チエニ
ル、チアゾリル、キノリル、ベンゾチエニル、イソキノ
リル、イミダゾリル、ピリミジル又はピリジルである請
求項1記載のN−ヒドロキシウレア化合物又はその薬理
学的に許容される塩。 - 【請求項3】Rがフェニル、ナフチル、フリル、チエニ
ル、チアゾリル、キノリル又はベンゾチエニルである請
求項1記載のN−ヒドロキシウレア化合物又はその薬理
学的に許容される塩。 - 【請求項4】Rがフェニル、ナフチル、フリル、チエニ
ル又はベンゾチエニルである請求項1記載のN−ヒドロ
キシウレア化合物又はその薬理学的に許容される塩。
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JP03585995A JP3281503B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | N−ヒドロキシウレア化合物 |
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JPH08208607A JPH08208607A (ja) | 1996-08-13 |
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