JP3281479B2 - 電柱への受金装着装置 - Google Patents
電柱への受金装着装置Info
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Description
バンド片によって電柱に固定させる受金装着装置の改良
に関するものである。
は、図4に示すように、電柱Pに当接させる受金Aの背
面にアーム部材Bを支持する筒体Cを突設すると共に受
金Aの両側端部に半円形状に湾曲した一対のバンド片
D、Dの基端を回動自在に枢着し、これらのバンド片
D、Dの先端部にボルト・ナットEによって連結可能な
外向き突片F、Fを突設してなる構造のものが広く知ら
れている。
ような構造によれば、電柱Pにバンド片D、Dを巻着す
ることによって受金Aを取付ける場合、作業員がまず、
受金Aを電柱Pの所定位置に沿わせた状態にしてバンド
片D、Dを電柱Pの周面に当てがい、その状態を片手で
保持しながらバンド片D、Dの先端間をボルト・ナット
Eにより締め付けを行わねばならないために、作業に熟
練を必要とするばかりでなく著しい手間を要して作業能
率が低下するという問題点がある。
しないように規制したり、バンド片D、Dを電柱Pに対
して圧着する方向に付勢している構造のものもあるが、
その圧着力は極めて弱く、手放すと電柱Pから容易に外
れてしまうために、上記同様に片手でバンド片D、Dを
保持しなければならない。本発明はこのような問題点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、受金
をワンタッチで電柱の所定位置に配設でき、且つバンド
片の締め付け作業も何等の熟練を要することなく簡単且
つ確実に行えるようにしたした受金装着装置を提供する
にある。
に本発明の受金装着装置は、両側端部に前方に向かって
一定高さの受止片を突設してなる受金の前面に、電柱に
被着可能な内径を有する横断面C字状の弾性湾曲板を、
その開口部を前方に向け且つ背面両側部を受金の上記受
止片に受止させた状態にして沿わせると共に該弾性湾曲
板の背面中央部に後方に向かって棒状体を突設し、この
棒状体を受金に穿設した支持孔に摺動自在に貫通させる
と共に該棒状体をスプリングによって常時後方に付勢さ
せ、さらに、受金の両側端面に一対のバンド片の基端を
水平方向に回動自在に枢着し、これらのバンド片の先端
部間をボルト・ナットによって締め付け可能に構成して
なる構造を有する。
定高さ位置まで吊り上げ、その位置で横断面C字状の弾
性湾曲板の開口端を電柱の周面両側部に跨がるように当
接させる。この状態から弾性湾曲板を電柱の径方向に押
し込むと、電柱は弾性湾曲板の両端面を当接させている
部分からその最大幅となる直径方向の両側周面に向かっ
て外向き円弧状に傾斜しているから、弾性湾曲板の両端
面がこの傾斜面に摺接しながら移動するに従って互いに
離間し、その開口幅が大きくなる。
している両側受止片を支点部として全体的に湾曲度が緩
やかになるように弾性変形し、受金の正面中央部と対向
した部分が該受金から離れる方向に移動して棒状体をス
プリングに抗して引き寄せる。そして、弾性湾曲板の両
端面が電柱の直径方向の両側周面を通過すると、弾性湾
曲板はその弾性復元力によって両側端面間の開口部を狭
める方向に変形し、スプリング力と相俟って電柱にその
内周面を全面的に且つ弾性的に密着させ、受金が電柱の
所定部位に沿った状態で仮固定されるものである。
延出している一対のバンド片も弾性湾曲板を介して電柱
に支持され、作業員が両手で両バンド片の先端間を引き
寄せて弾性湾曲板の外周面から電柱回りに密接させ、ボ
ルト・ナットによって締め付けて受金を電柱に強固に固
着するものである。
ると、1は正面矩形状の受金で、その両側端縁に前方に
向かって一定高さの受止片2、2を全長に亘って突設し
ていると共に正面側に電柱Pの径よりも小径の横断面C
字状弾性湾曲板3を配設してある。この弾性湾曲板3は
撓み方向に対して弾性復元力を有する合成樹脂板または
金属板からなり、その縦方向の長さを受金1の長さと同
等ないしはやゝ長く形成していると共に円弧長を電柱の
半周長以上の長さに形成している。
幅に形成されている両側端面3a、3a間の開口部4を前方
に向けた状態にして背面側の両側部外面を上記受金1の
受止片2、2に受止させていると共にその背面中央にお
ける上下部に適宜長さのボルトよりなる棒状体5、5を
受金1に穿設している支持孔1aを通して後方に向かって
突設してある。
湾曲板3の背部外面に接着剤等によって一体的に固着し
てもよいが、図においては、弾性湾曲板3の背面中央に
おける上下部に係止孔3b、3bを穿設し、この係止孔3bに
弾性湾曲板3の内部から棒状体5を挿通して該棒状体5
の基端に形成している皿形拡大頭部5aを係止孔3bに係止
させてある。また、棒状体5、5の螺子部5bにナット体
6を螺合させてあり、このナット体6と受金1との対向
面間にコイルスプリング7を圧縮状態で配設して該スプ
リング力により棒状体5を常時後方に付勢させ、弾性湾
曲板3の背面両側部を受金1の受止片2、2に押接させ
ている。なお、その押接力は棒状体5に対するナット体
6の螺合位置を変化させることによって適宜調節するこ
とができる。
で、その基端部を受金1の両側端面中央部に水平方向に
回動自在に枢着してあり、弾性湾曲板3の湾曲両側面中
央部を被覆するように前方に延出してある。この一対の
バンド片8、9はこれらのバンド片8、9によって電柱
Pを略一巻き状にし得る長さに形成されているものであ
るが、図においては一方のバンド片8の円弧長を他方の
バンド片9の円弧長よりも長く形成してある。
部に水平ブラケット片10、11を突設し、これらのブラケ
ット片10、11間にボルト・ナットよりなる縦軸部材12を
固着し、この縦軸部材12にナット13を螺合させている締
付けボルト14の基端部を水平方向に回動自在に連結して
ある。具体的には締付けボルト14の基端部に環体部15を
一体に設け、この環体部15を縦軸部材12に回動自在に被
嵌させているものであるが、締付けボルト14の基端部を
縦軸部材12に一体的に固着しておき、縦軸部材12を水平
ブラケット片10、11に回動自在に支持させた構造にして
おいてもよい。
バンド片9に対して直角な外向きボルト受片16を突設
し、このボルト受片16に上記締付けボルト14が挿入可能
で且つナット体13が係止可能な幅を有する先端が開放し
たU字状の係止溝17を設けてある。なお、受金1の両側
端面に対する両バンド片8、9の取付構造としては、受
金1の両側端面の中央部に上下方向に一定間隔を存して
ブラケット片20、21を突設し、これらのブラケット片2
0、21間にボルト・ナットよりなる縦軸部材22を固着す
る一方、両バンド片8、9の基端部を折り返し固着して
環状部8a、9aに形成し、この環状部8a、9aを縦軸部材22
に回動自在に被嵌させてなるものである。
突設したアーム支持角筒体で、その前端を受金1に溶接
等によって一体的に固着していると共に後端は全面的に
開放してあり、さらに、両側面にアーム固着用ボルト23
の挿入孔24を穿設してある。アーム25はこの角筒体18に
その後端部を挿嵌してボルト23により固着され、前方に
向かって突設する。このアーム25に図示しないが碍子が
取付けられる。なお、受金1にはこのようなアーム25の
支持角筒体18を設けることなく、その背面に碍子を直接
取付けるようにしておいてもよい。26は受金1の上端中
央部に固着している吊り上げ用把手である。
を電柱Pに取付けるには、まず、上記吊り上げ用把手26
にロープ等を結着し、適宜な吊り上げ装置によって受金
装着装置全体を電柱Pの所定高さ位置まで吊り上げる。
その際、予め、地上等において、碍子を取付けたアーム
25を受金1の角筒体18に固着しておいてもよく、又、吊
り上げ後、碍子の取付作業を行ってもよい。
まで吊り上げた後、その位置でマニピュレータ(配電ロ
ボット)を使用して或いは人手により弾性湾曲板3の開
口部4を電柱P側に向けたのち、受金1の背面を電柱P
に向かって押し進めると、弾性湾曲板3の開口部4の開
口幅が電柱Pの径よりも小さいので、その両側端面3a、
3aが電柱Pの対向周面の両側部に跨がるように当接す
る。
めると、弾性湾曲板3の両側端面3a、3aが電柱Pの円弧
状傾斜周面によって互いに離間する方向に押し拡げられ
ながら摺動し、弾性湾曲板3の径が徐々に大きくなるよ
うに弾性変形する。即ち、開口部4が押し拡げられる
と、弾性湾曲板3は受金1の両側端に突設している両側
受止片2、2を支点部として全体的に湾曲度が緩やかに
なるように弾性変形し、この変形に従って弾性湾曲板3
の背面中央部が受金1の正面から離れる方向に移動して
棒状体5をコイルスプリング7の力に抗して引き寄せ
る。
方向の両側周面に達したのち、通過すると、弾性湾曲板
3はその弾性復元力とコイルスプリング7の力とによっ
て両側端面3a、3a間の開口部4を狭める方向に変形し、
電柱Pにその内周面を全面的に且つ弾性的に密着させて
受金1が電柱Pの所定部位に沿った状態で仮固定される
ものである。
ら延出している一対のバンド片8、9も弾性湾曲板3を
介して電柱Pに支持され、作業員によって短尺バンド片
9を弾性湾曲板3の他側面中央部上に密接させた状態に
すると共に長尺バンド片8の締付けボルト14を引き寄せ
て該長尺バンド片8を弾性湾曲板3の一側面中央部上に
被せ、締付けボルト14を他方の短尺バンド片8の先端ボ
ルト受片16のU字状の係止溝17に挿入したのちナット13
を螺締して両バンド片8、9を弾性湾曲板3に強固に締
め付け、弾性湾曲板3を電柱Pに強く圧着、固定させる
ものである。
装置によれば、両側端部に前方に向かって一定高さの受
止片を突設してなる受金の前面に、電柱に被着可能な内
径を有する横断面C字状の弾性湾曲板を、その開口部を
前方に向け且つ背面両側部を受金の上記受止片に受止さ
せた状態にして沿わせると共に該弾性湾曲板の背面中央
部に後方に向かって棒状体を突設し、この棒状体を受金
に穿設した支持孔に摺動自在に貫通させると共に該棒状
体をスプリングによって常時後方に付勢させ、さらに、
受金の両側端面に一対のバンド片の基端を水平方向に回
動自在に枢着し、これらのバンド片の先端部間をボルト
・ナットによって締め付け可能に構成しているので、横
断面C字状の弾性湾曲板を電柱の所定部位にその開口部
を当てがって押し進めることにより、該弾性湾曲板を電
柱の径に応じて弾性的に拡縮させてワンタッチで確実且
つ強固に弾性湾曲板を電柱に装着させることができ、こ
の弾性湾曲板の背面側に取付けている受金を電柱に沿わ
せた状態で容易に仮固定させることができるものであ
る。
受金が電柱に仮固定されるので、この受金の両側端面に
取付けている一対のバンド片を自由に取り扱うことがで
き、従って、何等の熟練を要することなく作業員が両手
を使用して両バンド片の先端部間をボルト・ナットによ
り円滑且つ能率よく締め付けることができ、この締め付
けによって弾性湾曲板を電柱に一層強固に圧着させるこ
とができると共にその作業も安全に行えるものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 両側端部に前方に向かって一定高さの受
止片を突設してなる受金の前面に、電柱に被着可能な内
径を有する横断面C字状の弾性湾曲板を、その開口部を
前方に向け且つ背面両側部を受金の上記受止片に受止さ
せた状態にして沿わせると共に該弾性湾曲板の背面中央
部に後方に向かって棒状体を突設し、この棒状体を受金
に穿設した支持孔に摺動自在に貫通させると共に該棒状
体をスプリングによって常時後方に付勢させ、さらに、
受金の両側端面に一対のバンド片の基端を水平方向に回
動自在に枢着し、これらのバンド片の先端部間をボルト
・ナットによって締め付け可能に構成していることを特
徴とする電柱への受金装着装置。 - 【請求項2】 上記棒状体を受金の背面中央部における
上下2箇所に設けていることを特徴とする請求項1記載
の電柱への受金装着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07424394A JP3281479B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 電柱への受金装着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07424394A JP3281479B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 電柱への受金装着装置 |
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JPH07264756A JPH07264756A (ja) | 1995-10-13 |
JP3281479B2 true JP3281479B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=13541534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07424394A Expired - Fee Related JP3281479B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 電柱への受金装着装置 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
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KR100916856B1 (ko) * | 2009-06-26 | 2009-09-14 | 성무전력(주) | 송·배전선 케이블용 경완금 연결장치 |
KR100932244B1 (ko) * | 2009-06-26 | 2009-12-16 | 성무전력(주) | 송·배전용 케이블 지지장치 |
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KR100857775B1 (ko) * | 2008-06-04 | 2008-09-09 | 대원전기 주식회사 | 배전선로용 전주의 무정전 컷팅 교체공법에 적용되는 폴크러셔 장치 |
KR101143543B1 (ko) * | 2011-03-02 | 2012-05-10 | 한국전력공사 | 말단 편출 장주 지지밴드 |
CN104110587B (zh) * | 2013-04-16 | 2017-01-18 | 深圳市海洋王照明工程有限公司 | 灯具及其灯杆固定结构 |
JP7429004B2 (ja) * | 2020-02-13 | 2024-02-07 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 張力調整装置の取付部材 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP07424394A patent/JP3281479B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100916856B1 (ko) * | 2009-06-26 | 2009-09-14 | 성무전력(주) | 송·배전선 케이블용 경완금 연결장치 |
KR100932244B1 (ko) * | 2009-06-26 | 2009-12-16 | 성무전력(주) | 송·배전용 케이블 지지장치 |
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JPH07264756A (ja) | 1995-10-13 |
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