JP3281243B2 - 磁気特性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents

磁気特性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ管サ
ポートフレーム用等の電気電子部品に用いられる、軟磁
性ステンレス鋼板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでディスプレイ管サポートフレー
ム用等の電気電子部品に用いられる、いわゆる軟磁性ス
テンレス鋼板としては、磁気特性、例えば最大比透磁率
を高めるため、例えば特開昭62−23962号公報で
はフェライト系ステンレス鋼板にSi,Alを添加する
例がある。しかしながら、Si,Alの過度の添加は、
材料の加工性、特に伸びを悪くし、ディスプレイ管サポ
ートフレーム用に曲げ等の加工を行うと割れが発生し問
題となっている。一方、別な手段で磁気特性を高めるた
めには、例えば特開平2−182834号公報では、フ
ェライト系ステンレス鋼板の最終焼鈍を2段階の温度範
囲で行うことにより、ゴス方位({110}〈00
1〉)を強く集積させる集合組織を得、磁気特性を高め
る例がある。しかしながら、2段階の温度範囲で最終焼
鈍を行うことは操業上困難であり、またコストアップに
もなり望ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のことを
かんがみ、磁気特性および加工性に優れたステンレス鋼
板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは以下の通りである。 (1)重量%にて、 C ≦0.01%、 Si:0.1〜0.6
%、 Mn:0.1〜1.0%、 S ≦0.004%、 Cr:5〜13%、 Ti:0.05〜0.5
%、 O ≦0.004%、 N ≦0.015%、 かつC+N≦0.015%とし、 残部がFeおよび不可避的不純物からなり、結晶粒径:
60〜300μmであり、最大比透磁率≧4000であ
ることを特徴とする磁気特性に優れたフェライト系ステ
ンレス鋼板。
【0005】(2)重量%にて、 C ≦0.01%、 Si:0.1〜0.6
%、 Mn:0.1〜1.0%、 S ≦0.004%、 Cr:5〜13%、 Ti:0.05〜0.5
%、 O ≦0.004%、 N ≦0.015%、 かつC+N≦0.015%とし、さらに、Ni,Mo,
Cu,Nb,Zr,Vのうち1種または2種以上を合計
で0.05〜1.0%を添加し、残部がFeおよび不可
避的不純物からなり、結晶粒径:60〜300μmであ
り、最大比透磁率≧4000であることを特徴とする磁
気特性に優れたフェライト系ステンレス鋼板。
【0006】()重量%にて、 C ≦0.01%、 Si:0.1〜0.6
%、 Mn:0.1〜1.0%、 S ≦0.004%、 Cr:5〜13%、 Ti:0.05〜0.5
%、 O ≦0.004%、 N ≦0.015%、 かつC+N≦0.015%とし、残部がFeおよび不可
避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼スラブを
熱間圧延を行い熱延板とし、続いて1回あるいは中間焼
鈍を含む2回以上の冷間圧延を行い冷延板とし、続いて
920〜1100℃の温度範囲で焼鈍を行って結晶粒径
を60〜300μmに成長させ、最大比透磁率≧400
0とし、続いて製品形状に成形加工し、続いて750〜
1000℃の温度範囲で歪取り焼鈍を行うことを特徴と
する、磁気特性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の
製造方法。
【0007】()重量%にて、 C ≦0.01%、 Si:0.1〜0.
6%、 Mn:0.1〜1.0%、 S ≦0.004
%、 Cr:5〜13%、 Ti:0.05〜
0.5%、 O ≦0.004%、 N ≦0.015
%、 かつC+N≦0.015%とし、さらに、Ni,Mo,
Cu,Nb,Zr,Vのうち1種または2種以上を合計
で0.05〜1.0%を添加し、残部がFeおよび不可
避的不純物からなるフェライト系ステンレス鋼スラブを
熱間圧延を行い熱延板とし、続いて1回あるいは中間焼
鈍を含む2回以上の冷間圧延を行い冷延板とし、続いて
920〜1100℃の温度範囲で焼鈍を行って結晶粒径
を60〜300μmに成長させ、最大比透磁率≧400
0とし、続いて製品形状に成形加工し、続いて750〜
1000℃の温度範囲で歪取り焼鈍を行うことを特徴と
する、磁気特性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の
製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明合金の限定理由につ
いて詳細に説明する。Cは、含有量が多くなりすぎると
合金中に炭化物を形成し磁気特性を劣化させるため、そ
の上限を0.01%とした。さらに好ましくは、0.0
07%以下が良い。Siは、脱酸剤として有効であり、
また磁気特性を向上させる元素であるが、0.1%未満
ではその効果が少なく、一方、0.6%を超えた添加で
は加工性、特に伸びを低下させる。従ってSiの範囲
は、0.10〜0.60%とした。さらに好ましくは、
0.30〜0.50%が良い。
【0009】Mnは、脱硫、脱酸剤として有効である
が、0.1%未満ではその効果が少なく、また1.0%
を超えると、耐食性が劣化する。従って、Mnの範囲
は、0.10〜1.0%とした。さらに好ましくは、
0.20〜0.50%が良い。Sは、含有量が多くなり
すぎると合金中に硫化物を形成し磁気特性を劣化させる
ため、その上限を0.004%とした。さらに好ましく
は、0.003%以下が良い。
【0010】Crは、ステンレス鋼の耐食性を付与する
基本的な元素であり、5.0%未満の含有ではその効果
が少なく、一方、13.0%を超える含有では、磁気特
性が劣化する。従ってCrの範囲は、5.0〜13.0
%とした。さらに好ましくは、10.0〜11.5%が
良い。Tiは、耐食性および磁気特性を向上させる元素
であるが、0.05%未満ではその効果が少なく、ま
た、0.5%を超える添加では、加工性、特に伸びを低
下させる。従って、Tiの範囲は0.05〜0.5%と
した。さらに好ましくは、0.1〜0.3%が良い。
【0011】Oは、含有量が多くなりすぎると合金中に
酸化物を形成し磁気特性を劣化させるため、その上限を
0.004%とした。さらに好ましくは、0.003%
以下が良い。Nは、含有量が多くなりすぎると合金中に
窒化物を形成し磁気特性を劣化させるため、その上限を
0.015%とした。さらに好ましくは、0.01%以
下が良い。CおよびNは、共存した状態で磁気特性を劣
化させる性質があるため、その上限をC+N≦0.01
5%とした。さらに好ましくは、C+Nは0.010%
以下が良い。
【0012】Ni,Mo,Cu,Nb,Zr,Vは、耐
食性を改善させる元素であり、1種または2種以上を合
計で0.05%未満ではその効果が少なく、また、1.
0%を超える添加では、磁気特性を損なうので、Ni,
Mo,Cu,Nb,Zr,Vのうち1種または2種以上
を添加する範囲を0.05〜1.0%とした。さらに好
ましくは、0.1〜0.7%が良い。また、1種単独で
添加する場合には、0.1〜0.5%が良い。
【0013】次に製造方法を規定した理由を述べる。所
定の化学成分の合金スラブを、熱間圧延を行い熱延板と
し、続いて1回あるいは中間焼鈍を含む2回以上の冷間
圧延を行い冷延板とし、続いて焼鈍を920〜1100
℃の温度範囲で行い、結晶粒径を60〜300μmに成
長させる。焼鈍温度が920℃未満の場合には、結晶粒
径が60μm未満にしか成長しないことに対応し、その
場合には高い磁気特性が得られない。磁気特性として
は、最大比透磁率が4000以上の高い値であることが
望まれている。結晶粒径と磁気特性の関係について図1
に示す。
【0014】結晶粒径が60μm未満で磁気特性が低い
理由は、60μm未満の結晶粒径では結晶粒界面積が大
きくなり、磁化過程において、磁壁の移動が粒界によっ
てピニングを受けやすくなるためと考えられる。焼鈍温
度の高温化による結晶粒径の成長により、結晶粒界面積
が減少し磁気特性は向上する。しかしながら、焼鈍温度
が1100℃を超えた場合には結晶粒径が300μmを
超えて製品形状に曲げ加工等を行うと、加工肌荒れが発
生するため望ましくない。よって焼鈍温度範囲を920
〜1100℃とした。さらに好ましくは930〜105
0℃が良い。尚、焼鈍の保定時間は、30秒〜10分が
好ましい。また、粒径の範囲は60〜300μmとし
た。さらに、好ましくは60〜220μmが良い。
【0015】その後、調質圧延を行う場合は所定の伸び
率を付与するか、あるいは調質圧延を行わない場合はそ
のまま製品形状に成形加工する。尚、割れ等を起こさず
に加工成型を行うためには、伸びが34%以上の値であ
ることが望まれている。その後、750〜1000℃の
温度範囲で歪取り焼鈍を行う。750℃未満では、加工
後の歪が残存するために高い磁気特性が得られない。ま
た、1000℃を超えた場合には、歪除去の効果が飽和
され、また工程にも負荷が加わるため望ましくない。よ
って、歪取り焼鈍温度範囲を、750〜1000℃とし
た。さらに、好ましくは、800〜900℃が良い。
尚、歪取り焼鈍の保定時間は、30秒〜30分が好まし
い。
【0016】次に、本発明の優位性を実施例と比較例を
用いて、具体的に説明する。
【実施例】〔実施例1〕 重量%にて、C:0.005%、Si:0.13%、M
n:0.30%、Cr:12.6%、Ti:0.11
%、N:0.0095%、C+N=0.0145%と
し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる合金を、
真空誘導溶解炉で溶製し、連続鋳造法によりスラブとし
た。その後1250℃×2時間加熱後熱間圧延を行い、
板厚3.9mmの熱延板を得た。その後、熱延板端部をス
リットし表面の疵取りを行い、冷間圧延にて板厚2.0
mmの中間冷延薄板を得、中間焼鈍を900℃×1分、大
気中にて行った後、硝弗酸により酸洗処理を行い、再び
冷延を行い板厚1.0mmの冷延薄板を得、焼鈍を910
〜1115℃×1分、大気中にて行った後、硝弗酸によ
り酸洗処理を行った。得られた最終焼鈍板のL方向断面
組織から、光学顕微鏡により比較法にて粒径を測定し
た。続いて、30mm幅×300mm長の試験片を切り出
し、歪取り焼鈍を770℃×10分、大気中にて行っ
た。磁気特性測定は、JIS C 2550に準じ、2
5cmエプスタイン法により試験片を8枚積層させ、最大
比透磁率μmを測定した。結晶粒径と最大比透磁率の関
係を図1に示す。
【0017】本発明範囲より外れる、焼鈍温度が910
℃の場合には、結晶粒径が35μmであり、最大比透磁
率も2200と低い。また、本発明範囲より外れる、焼
鈍温度が1120℃の場合には、結晶粒径が355μm
に成長し、最大比透磁率は13900となるが、加工後
に肌荒れが発生する。一方、本発明範囲内の焼鈍温度で
は、最大比透磁率は4000以上、結晶粒径は60〜3
00μmの値を示す。
【0018】〔実施例2〕 表1及び表2に本発明例と比較例の化学成分および焼鈍
条件、結晶粒径、磁気特性等を示す。表1及び表2に示
すような本発明合金と比較合金を、真空誘導溶解炉で溶
製し、連続鋳造法によりスラブとした。その後1250
℃×2時間加熱後熱間圧延を行い、板厚3.7mmの熱延
板を得た。その後、熱延板端部をスリットし表面の疵取
りを行い、1回の冷間圧延にて板厚1.0mmの冷延薄板
を得、焼鈍を910〜1120℃×1分、大気中にて行
った後、硝弗酸により酸洗処理を行った。得られた焼鈍
板のL方向断面組織から、光学顕微鏡により比較法にて
結晶粒径を測定した。続いて、1%伸び率にて調質圧延
を行い、30mm幅×300mm長の試験片を切り出し、歪
取り焼鈍を740〜1030℃×6分、大気中にて行っ
た。磁気特性測定は、実施例1と同様に、最大比透磁率
μmを測定した。また、耐食性は、塩水噴霧試験(JI
S Z 2371)後の発銹状況により、良好な順番に
A>B>C>D>Eの5ランクに評価した発銹試験から
判断した。この際、耐銹性の優劣の判断基準として、C
ランク以上の材料を耐食性良好と判断した。
【0019】No.1〜35は本発明例、No.41〜75
は比較例である。比較例No.41は、C量が本発明範囲
を超えるものであり、この場合においては、結晶粒径が
小さくなり磁気特性が低下している。比較例No.42
は、Si量が本発明範囲より低く、結晶粒径が小さくな
り磁気特性が著しく低下している。比較例No.43は、
Si量が本発明範囲より高く、磁気特性は高いが、伸び
が低い。比較例No.44は、Mn量が本発明範囲より低
く、粒径が小さくなり磁気特性が著しく低下している。
比較例No.45は、Mn量が本発明範囲より高く、耐食
性が劣化している。比較例No.46は、S量が本発明範
囲より高く、結晶粒径が小さくなり磁気特性が低下して
いる。比較例No.47は、Cr量が本発明範囲より低
く、磁気特性は高いが、耐食性が劣化している。比較例
No.48は、Cr量が本発明範囲より高く、磁気特性が
著しく低下している。比較例No.49は、Ti量が本発
明範囲より低く、結晶粒径が小さくなり、磁気特性が著
しく低下している。比較例No.50は、Ti量が本発明
範囲より高く、磁気特性は高いが、伸びが低い。
【0020】比較例No.51は、O量が本発明範囲より
高く、結晶粒径が小さくなり、磁気特性が著しく低下し
ている。比較例No.52は、N量が本発明範囲より高
く、粒径が小となり、磁気特性が著しく低下している。
比較例No.53は、C,N量単独では本発明範囲内では
あるが、C+N量が本発明範囲より高く、結晶粒径が小
さくなり磁気特性が著しく低下している。
【0021】比較例No.54は、化学成分範囲は本発明
範囲内であるが、焼鈍温度が本発明範囲より低く、結晶
粒径が小さくなり磁気特性が著しく低下している。比較
例No.55は、化学成分範囲は本発明範囲内であるが、
焼鈍温度が本発明範囲より高く、結晶粒径が大きくなり
磁気特性は高いが、成品形状に成形加工した時に肌荒れ
が生じた。比較例No.56は、化学成分範囲は本発明範
囲内であるが、歪取り焼鈍温度が本発明範囲より低く、
加工後の歪みが残存しているために磁気特性が低い。比
較例No.57は、化学成分範囲は本発明範囲内である
が、歪取り焼鈍温度が本発明範囲より高く、加工後の歪
みは除去されているが、その効果は飽和し、また工程に
も負荷が大と考えられるため望ましくない。
【0022】比較例No.58および64はNi量が、比
較例No.59および65はMo量が、比較例No.60
よび72はCu量が、比較例No.61,66および68
はNb量が、比較例No.62および70はZr量が、比
較例No.63はV量が、比較例No.71はZrおよびV
量が、比較例No.74はCu,NbおよびZr量が、本
発明範囲を超えるものであり、この場合においては、磁
気特性が低下している。また、比較例No.67は、N
i,V単独では本発明範囲内ではあるが、Ni+Vの合
計量が本発明範囲を超えており、磁気特性が低下してい
る。比較例No.69は、Ni,Mo,Cu単独では本発
明範囲内ではあるが、Ni+Mo+Cuの合計量が本発
明範囲を超えており、磁気特性が低下している。比較例
No.73は、Ni,Mo,Cu,Nb,V単独では本発
明範囲内ではあるが、Ni+Mo+Cu+Nb+Vの合
計量が本発明範囲を超えており、磁気特性が低下してい
る。比較例No.75は、Ni,Mo,Cu,Nb,Z
r,V単独では本発明範囲内ではあるが、Ni+Mo+
Cu+Nb+Zr+Vの合計量が本発明範囲を超えてお
り、磁気特性が低下している。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】
【表6】
【0029】
【表7】
【0030】
【表8】
【0031】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によれば、磁気特性および加工性に優れたステンレス鋼
板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粒径と最大比透磁率の関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−49606(JP,A) 特開 平6−228717(JP,A) 特開 平5−255817(JP,A) 特開 昭63−45350(JP,A) 特開 平7−233452(JP,A) 特開 昭50−78516(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 303 C21D 8/12 C22C 38/28 C22C 38/32 C22C 38/54

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%にて、 C ≦0.01%、 Si:0.1〜0.6%、 Mn:0.1〜1.0%、 S ≦0.004%、 Cr:5〜13%、 Ti:0.05〜0.5%、 O ≦0.004%、 N ≦0.015%、 かつ C+N≦0.015%とし、 残部がFeおよび不可避的不純物からなり、結晶粒径:
    60〜300μmであり、最大比透磁率≧4000であ
    ることを特徴とする磁気特性に優れたフェライト系ステ
    ンレス鋼板。
  2. 【請求項2】 重量%にて、 C ≦0.01%、 Si:0.1〜0.6%、 Mn:0.1〜1.0%、 S ≦0.004%、 Cr:5〜13%、 Ti:0.05〜0.5%、 O ≦0.004%、 N ≦0.015%、 かつ C+N≦0.015% とし、さらに、 Ni,Mo,Cu,Nb,Zr,Vのうち1種または2
    種以上を合計で0.05〜1.0%を添加し、 残部がFeおよび不可避的不純物からなり、結晶粒径:
    60〜300μmであり、最大比透磁率≧4000であ
    ることを特徴とする磁気特性に優れたフェライト系ステ
    ンレス鋼板。
  3. 【請求項3】 重量%にて、 C ≦0.01%、 Si:0.1〜0.6%、 Mn:0.1〜1.0%、 S ≦0.004%、 Cr:5〜13%、 Ti:0.05〜0.5%、 O ≦0.004%、 N ≦0.015%、 かつ C+N≦0.015%とし、 残部がFeおよび不可避的不純物からなるフェライト系
    ステンレス鋼スラブを熱間圧延を行い熱延板とし、続い
    て1回あるいは中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延を行
    い冷延板とし、続いて920〜1100℃の温度範囲で
    焼鈍を行って結晶粒径を60〜300μmに成長させ、
    最大比透磁率≧4000とし、続いて製品形状に成形加
    工し、続いて750〜1000℃の温度範囲で歪取り焼
    鈍を行うことを特徴とする、磁気特性に優れたフェライ
    ト系ステンレス鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 重量%にて、 C ≦0.01%、 Si:0.1〜0.6%、 Mn:0.1〜1.0%、 S ≦0.004%、 Cr:5〜13%、 Ti:0.05〜0.5%、 O ≦0.004%、 N ≦0.015%、 かつ C+N≦0.015% とし、さらに、 Ni,Mo,Cu,Nb,Zr,Vのうち1種または2
    種以上を合計で0.05〜1.0%を添加し、 残部がFeおよび不可避的不純物からなるフェライト系
    ステンレス鋼スラブを熱間圧延を行い熱延板とし、続い
    て1回あるいは中間焼鈍を含む2回以上の冷間圧延を行
    い冷延板とし、続いて920〜1100℃の温度範囲で
    焼鈍を行って結晶粒径を60〜300μmに成長させ、
    最大比透磁率≧4000とし、続いて製品形状に成形加
    工し、続いて750〜1000℃の温度範囲で歪取り焼
    鈍を行うことを特徴とする、磁気特性に優れたフェライ
    ト系ステンレス鋼板の製造方法。
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