JP3280907B2 - 袋の封止装置 - Google Patents

袋の封止装置

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JP3280907B2 JP7955998A JP7955998A JP3280907B2 JP 3280907 B2 JP3280907 B2 JP 3280907B2 JP 7955998 A JP7955998 A JP 7955998A JP 7955998 A JP7955998 A JP 7955998A JP 3280907 B2 JP3280907 B2 JP 3280907B2
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  • Package Closures (AREA)

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、袋の封止装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7に示すように、ビニール等
を素材として形成された袋50において、その開口部5
1の内面のうち、開口周部に沿った半分領域に雄条53
が設けられ、残る半分領域に雌条54が設けられたもの
がある。これら雄条53と雌条54とは、互いに嵌合・
離脱が自在に行えるものとなっており、これによって袋
50の開口部51を密封したり開けたりすることを何度
でも繰り返すことができるようになっている。
【0003】ところで、この種、袋50を、例えば肌着
等の商品販売のための包装材として用いることがあり、
従来、その袋詰め作業は手作業で行っていた。この袋詰
め作業は、袋50に商品を入れた後、雄条53と雌条5
4とを重ね合わせるかたちで開口部51を閉じて、その
両外側を指先等で挟んでしごくようにするものであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の袋詰め作業
を行うに際して、当初、新品の段階にある袋50では、
雄条53と雌条54との嵌合が固く、従ってそれらの嵌
合には、ある程度、力を入れる必要があった。そのた
め、この袋詰め作業を何回か繰り返していると、指先が
痛くなるということがあった。
【0005】また、この袋詰め作業は、上記した指先の
傷み等に加え、しごきといった日常では殆ど行わない特
殊な動作を必要としているため、このようなことが要因
となって、作業能率を高められないということがあっ
た。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであっ
て、雄条と雌条とを嵌合させて開口部を密封するタイプ
の袋を用いて行う袋詰め作業が、簡単且つ迅速に(高能
率で)行えるようにした袋の封止装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る袋の封止装置では、袋の開口部の内周面に設け
られた雄条と雌条とを嵌合させて該開口部を封止する袋
の封止装置において、立設されるスタンド部と、該スタ
ンド部に片持ち前後水平状に且つ回転不能に設けられる
上下一対の円柱形状のプレス片と、該プレス片の突出端
側に位置して前記スタンド部に設けられる上下一対のガ
イド体とを有し、前記一対のプレス片の少なくとも一方
は、両プレス片間の隙間が調節できるよう、上下移動可
能に設けられ、前記一対のガイド体間には、左右水平状
に延びる隙間が形成され、該隙間が前記袋の開口部を前
記両プレス片間の隙間へ誘導する通路とされ、該通路の
両端入口には、外側ほど拡大する傾斜部が設けられてい
ものである。
【0007】従って、両プレス片相互間に対して、雄条
と雌条とを有する袋の開口部まわりを、これら雄条及び
雌条の長手方向に沿って通過させるようにすれば、雄条
及び雌条が両プレス片によって相互接近方向へ押圧され
て、互いの嵌合状態とされることになる。すなわち、作
業者は、両プレス片相互間に対して、袋の開口部まわり
を通過させるようにするだけで、開口部の密封ができる
ことになる。
【0008】両プレス片としては、特にその形状が限定
されるものではないが、袋の開口部まわりに当接する部
分では、高面圧を得るうえで、線接触になるようにする
のが好適である。従って、各プレス片においては、対向
している相互の面を円柱面とするのがよく、このために
は、各プレス片として、それぞれ、それらの並行方向を
長手方向とするローラを用いるのが構造的に簡易化でき
ることになる。また、このローラを用いることで、袋の
開口部外面に対して擦過傷等を生じさせるおそれがなく
なるという利点もある。
【0009】ここで、このローラは、回転自在とするこ
ともできるが、回転しない固定状態にした方が、結果的
には、開口部の密封が確実に行え、良好なものであっ
た。両プレス片に対し、それらの突出端側に、両プレス
片間へ袋の開口部まわりを誘導するためのガイド体を設
けておくと、なお好適である。この場合、ガイド体に対
しては、両プレス片間に対する通過方向に双方向性を持
たせておくと、作業者にとって、利き腕等、作業のし易
い通過方向を自由に選択できることになり、作業効率の
向上にとって便利となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明に係る封
止装置1の第1実施形態を示している。この封止装置1
は、一対のプレス片2,3と、これら両プレス片2,3
を保持するスタンド部5とを有している。また、両プレ
ス片2,3に対して、ガイド体6,7が設けられてい
る。
【0011】両プレス片2,3には、それぞれ円柱形を
したローラが用いられている。これらローラは、耐磨耗
性及び耐蝕性を考慮してステンレス製のものとした。ス
タンド部5は、台座部10と、この台座部10から立設
された支持部11とを有している。そして、支持部11
の上端寄りで、両プレス片2,3を略水平状態にして片
持ち状に支持している。
【0012】支持部11において、両プレス片2,3
は、それらの長手方向(軸心)が上下位置関係で並行す
るようになされ、各円柱面が所定隙間をおいて相互近接
するか、又は当接する状態とされている。また両プレス
片2,3は、回転不能な状態で固定されている。両プレ
ス片2,3の相互間に隙間を設けるか否か、又は隙間を
設ける場合の隙間の大きさをどの程度にするかは、袋5
0として、その開口部51まわりの最も厚い部分の厚み
(雄条53と雌条54とを嵌合させた状態のときの、そ
の嵌合位置の総厚)を基準として決定するものである。
【0013】なお、図示は省略するが、支持部11に対
し、プレス片2,3の少なくとも一方を上下移動可能な
ものとして、両プレス片2,3の相互間隔を調節できる
ものとしてもよい。台座部10は、ある程度の重さをも
ったものとするか、或いは作業机等に対してクランプや
吸盤、磁石等(いずれも図示略)を利用した適宜の簡易
固定構造を具備したものとするのが好適である。
【0014】ガイド体6,7は、各プレス片2,3の突
出端側に設けられたもので、それぞれ板材によって形成
されている。これら板材についても、耐磨耗性及び耐蝕
性を考慮してステンレス製のものとした。本第1実施形
態では、スタンド部5の支持部11に対し、プレス片
2,3の上部及び下部に沿って突出するように設けた上
下のステー部13により、ガイド体6,7を固定するも
のとした。しかし、各プレス片2,3に対して直接に取
り付けてもよい。
【0015】これら両ガイド体6,7は、それらの上下
間で左右方向に延びる所定隙間を保持して設けられてお
り、この隙間で袋50を通過させるための通路14を形
成させてある。また、各ガイド体6,7の左右両側部に
は、上記通路14を左右の各外側ほど拡大させるような
左傾斜部6a,7a及び右傾斜部6b,7bが設けられ
ており、これら左右の各傾斜部6a,7a及び6b,7
bによって、通路14の両側に通路口15,16を形成
させてある。
【0016】このような構成の封止装置1を用いて、袋
50の開口部51を密封させるには、両ガイド体6,7
における左右いずれかの通路口15,16から、通路1
4内に対し、袋50をその開口部51側が奥方へ向くよ
うにして差し込み、そのまま袋50を通路14に沿って
通過させる。このようにするだけで、袋50は、その開
口部51の両外面側が両プレス片2,3の相互間へと誘
導され、開口部51の内面に設けられた雄条53と雌条
54(図6及び図7参照)とがそれらの長手方向に沿っ
て次第に対向押圧されてゆくようになり、それらが順
次、嵌合状態とされるものである。
【0017】なお、ガイド体6,7において、通路口1
5,16が通路14の左右両側に設けられているため、
袋50の通過方向には双方向性があり、作業者は、利き
腕等の事情に応じて、作業のし易い通過方向を自由に選
択できるものである。図3及び図4は、本発明に係る封
止装置1の第2実施形態を示している。この第2実施形
態では、両プレス片2,3として、外周面に周溝2a,
3aが設けられたローラを用いてある。これら周溝2
a,3aは、袋50における開口部51まわりの最も厚
い部分(雄条53と雌条54に対応する部分)を嵌め入
れ可能にした部分であって、これらを所定量だけ対向押
圧できるようになっている。
【0018】なお、この周溝2a,3aを除いて、両プ
レス片2,3の外周面相互間には、袋50を差込可能な
隙間が保持されている。このようにすることで、両プレ
ス片2,3の相互間に対して袋50を差し込む際の位置
決めができるようになる。図5は、本発明に係る封止装
置1の第3実施形態を示している。
【0019】この第3実施形態では、両プレス片2,3
として、湾曲させたプレートを用いてある。なお、この
図5では、両プレス片2,3(湾曲させたプレート)の
左右両端部を、固定部20a,20b及び21a,21
bによって固定した状態に描いてあるが、袋50の通過
方向を一方向的なもの(例えば左から右)に設定したう
えで、その排出側となる方(上記例では右方の固定部2
0b,21bとした方)では固定部を設けずに、自由端
とさせ、両プレス片2,3が所定範囲内だけで相互近接
・離反方向に揺動自在なものとさせてもよい。
【0020】上記湾曲させたプレートとして、板バネを
用いてもよい。ところで、本発明は、上記実施形態に限
定されるものではない。例えば、プレス片2,3やガイ
ド体6,7の形成素材は何ら限定されるものではなく、
ステンレス以外の金属材や、硬質樹脂材、或いは適宜樹
脂材に対してその表面に金属製メッキやカバー材等を被
覆させたもの等としてもよい。
【0021】第1実施形態や第2実施形態において、プ
レス片2,3は、スタンド部5に対して回転自在に保持
されたものとしてもよい。この回転は、モータ等により
駆動させるものとしてもよい。また、バネにより、相互
近接方向へ付勢されるものとしてもよい。プレス片2,
3は、左右方向で並行する状態で設けて、それら相互間
で形成させる通路14の方向(袋50の通過方向)を上
下方向又は前後方向へ向けさせるようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る袋の封止装置では、一対のプレス片の相互間に対し
て袋の開口部まわりを差し込んで通過させるだけで、そ
の開口部の密封ができるものであるから、この種、雄条
と雌条とを嵌合させて開口部を密封するタイプの袋を用
いて行う袋詰め作業が、簡単且つ迅速に(高能率で)行
えるようになった。勿論、作業者は、指先等に痛みを覚
えることなく、作業を続けられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る封止装置の第1実施形態を示した
斜視図である。
【図2】図1のB−B線に相当する部分を拡大して袋の
開口部を密封する状況を示した図である。
【図3】本発明に係る封止装置の第2実施形態を示す側
面図である。
【図4】図3中の主要部を(図2と同じ視点で)拡大し
て袋の開口部を密封する状況を示した図である。
【図5】本発明に係る封止装置の第3実施形態を示す正
面図である。
【図6】袋を示す斜視図である。
【図7】図6のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 封止装置 2 プレス片 3 プレス片 5 スタンド部 6 ガイド体 7 ガイド体 14 通路 15 通路口 16 通路口 50 袋 51 開口部 53 雄条 54 雌条
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 67/00 B65B 51/00 B65B 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋(50)の開口部(51)の内周面に
    設けられた雄条(53)と雌条(54)とを嵌合させて
    該開口部(51)を封止する袋の封止装置において、 立設されるスタンド部(5)と、該スタンド部(5)に
    片持ち前後水平状に且つ回転不能に設けられる上下一対
    の円柱形状のプレス片(2,3)と、該プレス片(2,
    3)の突出端側に位置して前記スタンド部(5)に設け
    られる上下一対のガイド体(6,7)とを有し、 前記一対のガイド体(6,7)間には、左右水平状に延
    びる隙間が形成され、該隙間が前記袋(50)の開口部
    (51)を前記両プレス片(2,3)間の隙間へ誘導す
    る通路(14)とされ、該通路(14)の両端入口(1
    5,16)には、外側ほど拡大する傾斜部(6a,7
    a、6b,7b)が設けられている ことを特徴とする袋
    の封止装置。
  2. 【請求項2】 前記スタンド部(5)は、台座部(1
    0)と該台座部(10)から立設された支持部(11)
    とを有し、前記支持部(11)に前記プレス片(2,
    3)とガイド体(6,7)が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の袋の封止装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のプレス片(2,3)の少なく
    とも一方は、両プレス片(2,3)間の隙間が調節でき
    るよう、上下移動可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の袋の封止装置。
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