JP3280465B2 - 架空線走行機の放電装置 - Google Patents

架空線走行機の放電装置

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JP3280465B2 JP11390193A JP11390193A JP3280465B2 JP 3280465 B2 JP3280465 B2 JP 3280465B2 JP 11390193 A JP11390193 A JP 11390193A JP 11390193 A JP11390193 A JP 11390193A JP 3280465 B2 JP3280465 B2 JP 3280465B2
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潤一 品川
俊夫 菅野
伸洋 佐々木
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昭和電線電纜株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空線の探傷等を行う
ために架空線上を走行する架空線検査装置や架空線の保
守等を行うために架空線上を走行する宙乗機等の放電装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ACSR等の架空送電線は、山
岳地を経由して布設されることが多く、雷による損傷が
多発している。その損傷の程度は、軽微なものから、素
線の一部が断線する等の放置することができない程度の
ものまで、多種多様である。架空線を構成する素線の断
線は、コロナ放電を生じさせ、又、架空線の抗張力を低
下させ破断等を招く虞れがある。そこで、従来、架空線
を全長に亘り自動的に探傷する検査装置が開発されてき
た(特開昭64−73248号,特開昭63−2341
49号)。
【0003】ところで、架空線検査装置は架空線上を車
輪により走行する構成を有しており、通常、車輪は架空
線との粘着性を高めるためゴムその他の絶縁材より形成
されている。このため、架空線検査装置を架空線を介し
てアースすることができないので、検査装置本体が隣接
する架空線により静電誘導を受け、その電位が高くなっ
てしまう。一方、この種の検査装置は種々の電気回路を
搭載しており、装置本体の電位が高くなると、この電気
回路に悪影響を及ぼし、故障等の原因になってしまう。
【0004】その対策として、従来、走行用の車輪を導
電性ゴムより形成したり、装置本体に架空線と電気的に
接触する機構を設け、装置本体に誘起された誘導電圧を
架空線を介して放電することが行われている。
【0005】図5及び図6にはそのような接触機構の側
面図を示す。図5では装置本体10の一部に板ばね1を
取付け、常に架空線2の上面に接触するような構成を有
している。また、図6では装置本体10に対してスライ
ド軸10aを装着し、このスライド軸10aを押し下げ
るようにばね10bを挟み込む一方、スライド軸10a
の下端に板ばね8を介して導電性のローラ9を取付けて
いる。この導電性のローラ9は、架空線2に対し、ばね
10bの力で常に適当な圧力で押し付けられ、これによ
って装置本体10は、架空線2に電気的に接続される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、架空線
の表面には塵埃が付着したり、酸化被膜が形成され、こ
れらが絶縁層を形成するので、単に板ばねや導電性ロー
ラを架空線に接触させても装置本体の誘導電圧を間欠的
にしか放電できないことがある。このため、放電電流が
大きくなり、上述したと同様に電気回路に悪影響を及ぼ
す虞れがあった。
【0007】本発明はこのような点を解決するためにな
されたもので、架空線走行機の走行機本体に誘導された
電圧を小さな放電電流に抑えて放電することができる架
空線走行機の放電装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る架空線走行
機の放電装置は、走行機本体に取付けられて架空線に当
接され、架空線走行機の走行時に転動する導電ローラ
と、この導電ローラと走行機本体との間で接続される放
電用抵抗器とを含むことを特徴としている。
【0009】
【作用】走行機本体に誘導された電圧は放電用抵抗器を
介して導電ローラに加わり、架空線により放電される。
従って、放電電流を小さく抑えながら放電することがで
きるので、電気回路への悪影響を防ぐことが可能であ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図3は本発明の放電装置を架空線検査装置に適
用した実施例を示す側面図、図4はその正面図である。
図3及び図4に示す架空線検査装置は、その装置本体1
0を架空線2上で支持し架空線2に当接して転動する車
輪20,20を前後に備えている。これらの車輪20は
後述するフレーム11に固定されている枠板19,19
に回転可能に取付けられている。
【0011】車輪20には、図4に示すように、中央に
深溝21が形成され、その周辺に浅溝22が形成されて
いる。尚、車輪20,20の間隔は、車輪20,20の
両方が同時に障害物上を転動することがないように、障
害物の長さよりも大きく設定することが好ましい。
【0012】装置本体10は、フレーム11と、このフ
レーム上部に設けられたコイル取付け枠12と、下部に
吊下げられた制御回路箱13と、フレーム11の開放側
(図4の左側)においてフレームの上下を結束する落下
防止ワイヤ14とから構成されている。また、フレーム
11の前面には、チェーン16aを介して車輪20を駆
動する駆動モータ17が取付けられている。更に、フレ
ーム11の中央部には、架空線2に装着されたダンパー
等の障害物を検出する障害物センサ15が設けられてい
る。この障害物センサ15は、障害物を検出すると、そ
の検出信号を制御回路箱13中の制御回路に送り、左右
2つ割構造のコイル取付け枠12を左右に開いて退避さ
せる構成とされている。
【0013】図3に示すように、装置前後の車輪20は
互いに、チェーン16bを介して同時駆動されるよう構
成されている。また、架空線2の上方から覆いかぶさる
ように鏡18が取付けられ、その下方に支持固定された
カメラ18bが、架空線2と、その鏡18に写し出され
た架空線2の背面とを写真撮影するよう構成されてい
る。車輪20は、走行中、その回転数が制御回路箱13
内の制御回路によってカウントされ、コイル取付け枠1
2内の探傷コイルによって架空線の損傷や素線切れが検
出されると、制御回路は架空線上のどの位置に傷が存在
するかを、車輪回転数により計算し、その結果を記録す
ると共に、カメラ18bを作動させ、損傷状況や素線切
れの撮影を行うように制御する。
【0014】以上の構成を有する架空線検査装置は、図
3及び図4に示すように、走行方向の前方に放電装置2
3が取付けられている。即ち、この放電装置23は枠板
19に固定されて走行方向の前方に突出している取付板
24に取付けられている。
【0015】図1はこの放電装置23の拡大断面図であ
る。放電装置23は導電ローラ25を備えている。この
導電ローラ25はローラ軸26の中央にセラミック製の
ベアリング27,27を介して回転自在に取付けられて
いる絶縁リング28と、この絶縁リング28上に嵌合さ
れてねじ固定されている導電リング29と、ローラ軸2
6の先端の角棒部26aに角穴を介して移動可能に嵌合
されている絶縁リング30と、この絶縁リング30上に
嵌合されてねじ固定されている固定導電リング31とを
有している。ローラ軸26の角棒部26aからはボルト
部26bが突出しており、このボルト部26bには板ば
ね32が装着されて締付ナット33が螺合されている。
従って、絶縁リング30が板ばね32により常時、他の
絶縁リング28側に押圧されることになるので、固定導
電リング31の一端面は導電リング29の対向端面に押
し付けられる。
【0016】ローラ軸26の基部側はローラアーム34
の先端に貫通して固定されている。ローラアーム34は
取付板24に回動可能に枢支されている。また、ローラ
軸26の基部はコイルスプリング35の一端により支承
され、コイルスプリング35の他端は取付板24の上方
に固定されている。このコイルスプリング35はローラ
軸26に径方向への引張力を加えてローラアーム34を
回動させ、導電ローラ25の導電リング29を架空線2
に押し付けている。導電ローラ25は、上述したよう
に、導電リング29、固定導電リング31が絶縁リング
28,30を介してローラ軸26に装着されているの
で、装置本体10とは確実に絶縁されて取付けられるこ
とになる。
【0017】固定導電リング31を固定しているねじに
はリード線36の一端が連結,固定されている。このリ
ード線36の他端には放電用抵抗器37が接続れてい
る。放電用抵抗器37は装置本体10のフレーム側に電
気的に接続されて固定されている。図2は上記した放電
装置23と装置本体10及び架空線2との関係を示す等
価回路である。この図2において、3は送電線を示し、
1 は送電線3と装置本体10との間で発生する静電容
量、C2 は装置本体10と架空線2(GW)との間の容
量をそれぞれ示している。
【0018】次に、本発明の放電装置23の動作を説明
する。架空線検査装置が架空線2上で走行すると、導電
ローラ25は架空線2に押し付けられているので、転動
する。この走行時に架空線2に塵埃が付着していたり、
酸化被膜が形成され、又は振動により導電ローラ25が
架空線2に対して非接触状態になった場合に、送電線3
(図2参照)が活線状態に保持されていると、静電容量
1 により装置本体10に大きな誘導電圧が発生する。
従って、装置本体10と架空線2との間で放電が生じ
る。つまり、放電電流が装置本体10、放電用抵抗器3
7、リード線36、導電ローラ25の固定導電リング3
1及び導電リング29のルートで流れ、架空線2に放電
される。本実施例においては放電用抵抗器37を挿入し
ているので、放電電流を小さく抑えることができる。
【0019】よって、送電線3が活線状態であっても制
御回路箱13中の制御回路を正常に動作させ、探傷動作
を正確に行わせることができる。尚、上記実施例では本
発明の放電装置23を架空線検査装置に適用している
が、架空線の保守点検用の宙乗機や架空線の延線用の延
線装置等にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
走行機本体に取付けた導電ローラを架空線に当接させて
転動させると共に、走行機本体と導電ローラ間に放電電
流を小さく抑える放電用抵抗器を接続するようにしたの
で、放電電流が抑制され、この結果、送電線等が活線状
態にあっても架空線走行機の電気回路への影響を減少さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電装置の拡大断面図である。
【図2】本発明の放電装置と装置本体等との関係を示す
等価回路である。
【図3】本発明の放電装置を備える架空線検査装置の側
面図である。
【図4】同架空線検査装置の正面図である。
【図5】従来に係る装置本体と架空線の接触機構を示す
図である。
【図6】従来に係る装置本体と架空線の他の接触機構を
示す図である。
【符号の説明】
2 架空線 10 装置本体 13 制御回路箱 23 放電装置 25 導電ローラ 37 放電用抵抗器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−126801(JP,A) 特開 平4−183217(JP,A) 特開 平2−54166(JP,A) 特開 平2−306162(JP,A) 特開 昭64−73248(JP,A) 特開 昭63−234149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90 B60M 1/00 - 7/00 H02G 1/00 - 1/10 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架空線上を走行する架空線走行機におい
    て、 前記架空線走行機の走行機本体に取付けられて前記架空
    線に当接され、該架空線走行機の走行時に転動する導電
    ローラと、 該導電ローラと前記走行機本体との間で接続される放電
    用抵抗器とを含むことを特徴とする架空線走行機の放電
    装置。
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