JP3280344B2 - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JP3280344B2
JP3280344B2 JP13371099A JP13371099A JP3280344B2 JP 3280344 B2 JP3280344 B2 JP 3280344B2 JP 13371099 A JP13371099 A JP 13371099A JP 13371099 A JP13371099 A JP 13371099A JP 3280344 B2 JP3280344 B2 JP 3280344B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールケース及び
回転軸の一方に固定した固定密封環とその他方に二次シ
ールされた状態で軸線方向摺動可能に保持した可動密封
環とを具備し、可動密封環の先端側部分と固定密封環と
の対向端面たる密封端面間にて、その内外周側領域の一
方である被密封流体領域とその他方である非密封流体領
域とをシールするように構成されたメカニカルシールで
あって、主として、ポンプ等において高負荷条件下で液
体を軸封させる必要のある場合に使用されるメカニカル
シールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のメカニカルシールとしては、一
般に、両密封環の対向端面である密封端面を軸線に直交
する平滑な環状平面として、両密封端面を相対回転摺接
させることにより、その内外周側領域である被密封流体
領域と非密封流体領域とをシールさせるように構成され
たもの(以下「通常シール」という)が周知であるが、
このような通常シールは、密封端面間の潤滑機能が低い
ため、許容PV値が低く、高負荷条件(高圧,高速,高
温条件)下では使用できないものであった。通常シール
では、密封端面間に被密封流体による潤滑膜が形成され
るが、かかる潤滑膜による潤滑機能は高負荷条件では充
分に発揮されず、密封端面が焼き付いたりする等の問題
が生じるからである。
【0003】このため、近時、図6に示す如く、回転軸
1に固定された固定密封環2と、固定密封環2に直対向
し且つOリング5を介して二次シールさせた状態で、シ
ールケース3に軸線方向摺動可能に保持された可動密封
環4と、可動密封環4を固定密封環2へと押圧附勢する
スプリング6とを具備して、固定密封環2の密封端面2
aを軸線に直交する環状平面となすと共に可動密封環4
の密封端面4aを凸状の環状テーパ面(截頭円錐面)と
なすことによって、密封端面2a,4a間を、被密封流
体(液体)の漏れを一定の微小範囲で許容する非接触状
態ないし高潤滑状態に保持させつつ、その外周側領域で
ある被密封流体領域A1 とその内周側領域である非密封
流体領域(大気領域)A2 とをシールさせるように構成
されたメカニカルシール(以下「テーパフェースシー
ル」という)が提案されている。なお、以下の説明にお
いて、被密封流体領域A1 の被密封流体圧力Pは、非密
封流体領域A2 の非密封流体圧力を基準とするものと
し、例えば、上記の如く非密封流体領域A2 が大気領域
である場合には、被密封流体圧力Pは大気圧を基準とす
るゲージ圧を意味することになる。
【0004】而して、かかるテーパフェースシールにあ
っては、密封端面2a,4a間に被密封流体の漏れ方向
(非密封流体領域A2 方向)に漸次狭まる断面楔状の環
状空間7が形成されることから、被密封流体圧力Pによ
り、軸線方向に移動可能な可動密封環4には図8に示す
如き圧力分布をなす閉力FC と開力FO とが作用して、
密封端面2a,4a間に隙間Sが形成される。そして、
この隙間Sは、閉力F C と開力FO とがバランスされた
状態で安定し、一定の微小隙間(以下「平衡隙間S0
という)に保持される。ここに、閉力FC は可動密封環
4に作用する被密封流体圧力Pによる背圧によって(よ
り正確には、背圧及びスプリング6による附勢力によっ
て)生じるものであり、開力FO は環状空間7に侵入し
た被密封流体の圧力(静圧)によって生じるものであ
る。ところで、閉力FC は背圧(及びスプリング6)に
よるものであるから、図9に鎖線で示す如く、被密封流
体圧力Pが変動しない限り一定であるが、開力FO は環
状空間7に作用する静圧によるものであるから、同図に
破線で示す如く、隙間Sの変動によって反比例的に変化
する。つまり、開力FO は隙間Sが大きくなるに従って
減少し、小さくなるに従って増大することになる。した
がって、隙間Sが平衡隙間S0 より大きくなると、開力
O が閉力FC より小さくなって密封端面2a,4a間
が閉じられ、逆に隙間Sが平衡隙間S0 より小さくなる
と、開力FO が閉力FC より大きくなって密封端面2
a,4a間が開かれて、何れの場合にも、隙間Sは閉力
C と開力FO とがバランスされた平衡隙間S0 に復
帰,保持されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、テーパフ
ェースシールは、閉力FC と開力FO とがバランスされ
て密封端面2a,4a間を平衡隙間S0 による一定の非
接触状態ないし高潤滑状態に保持するものであるから、
理論的には、両密封端面を軸線方向に直交する平面とし
て相対回転摺接させる通常シールの許容PVを超える条
件下においても、つまり通常シールの使用限界を超える
高負荷条件下においても、好適に使用できるものである
が、以下のような問題があるため、従来から実用性に乏
しいとの指摘がなされている。
【0006】すなわち、可動密封環4は、その外周部に
一定圧以上の被密封流体圧力Pが作用すると、内方へと
変形(縮径変形)する。しかし、Oリング5による二次
シール個所より背面側の可動密封環部分(以下「基端側
部分」という)4cについては、その内周部側にも被密
封流体が侵入するため、図7(A)に示す如く、内外周
部に被密封流体圧力Pが略同等に作用することになる。
すなわち、基端側部分4cは、被密封流体圧力Pの大き
さに拘わらず、外周部に作用する被密封流体Pによって
縮径変形されることが殆どない。したがって、可動密封
環4を内径に弾性変形(縮径変形)させる被密封流体圧
力Pは、図7(B)に示す如く、可動密封環4に対し
て、実質的に、基端側部分4cを除く密封端面側の可動
密封環部分(以下「先端側部分」という)4bにのみ作
用するとみなすことができる。このような被密封流体圧
力Pの可動密封環4への作用状態は、可動密封環4に、
これを片持形態(基端側部分4cを変形不能に支持した
片持形態)として、被密封流体圧力Pを作用させた状態
と同等であるとみなすことができる(可動密封環4の一
断面における被密封流体圧力Pの作用状態のみをみれ
ば、あたかも片持梁に等分布荷重を作用させたかの如く
である)。
【0007】したがって、可動密封環4が被密封流体圧
力Pによって受ける影響(弾性変形)は、先端側部分4
bにおいて基端側部分4cから遠ざかるに従って(密封
端面4aに近づくに従って)大きくなる。このため、被
密封流体圧力Pが一定圧(以下「シール上限圧」とい
う)PH 以下の低圧である場合には、図7(A)に示す
如く、可動密封環4の外周部に作用する被密封流体圧力
Pによる影響を受けることなく、密封端面2a,4a間
には閉力FC とバランスしうる開力FO を確保しうる断
面楔状の環状空間7が形成,維持されるが、被密封流体
圧力Pがシール上限圧PH を超えるような高圧となる
と、同図(B)に示す如く、可動密封環4の外周部に作
用する被密封流体圧力Pにより、先端側部分4bが密封
端面2aに近づくに従ってより大きく縮径されるように
内方に弾性変形して、密封端面4aが、そのテーパ量
(以下、密封端面4aにおける内外周端間の軸線方向距
離Δ(図8参照)をいうものとする)を減じる方向に傾
くことになり、テーパ量Δが減少し、更に極端な場合に
はテーパ量Δしたがって断面楔状の環状空間7が消失し
てしまうことになる。このような状態となると、閉力F
C にバランスしうるに足る開力FO が確保されなくなっ
て、密封端面2a,4a間に所定の平衡隙間S0 を確
保,維持することができなくなる。つまり、密封端面2
a,4aを非接触状態ないし高潤滑状態に保持すること
ができなくなる。
【0008】このように、テーパフェースシールは、上
記したように理論的には高圧条件下で使用できるもので
はあるが、実際には、シール上限圧PH を超える高圧条
件下では所期のシール機能を発揮することができず、実
用することができないものである。すなわち、テーパフ
ェースシールは、実際には、シール上限圧PH を超える
ような高圧条件下や圧力変動条件下では好適に使用する
ことができないものである。
【0009】また、被密封流体圧力Pが所定圧(以下
「シール下限圧」という)PL (<P H )に達しないよ
うな低圧条件下で使用される場合や圧力変動により被密
封流体圧力Pがシール下限圧PL より低圧となった場合
においては、背圧による閉力F C が小さくなるため、開
閉力FO ,FC のバランスが崩れて、つまり開力FO
閉力FC に比して過大となって、密封端面2a,4a間
の隙間Sが平衡隙間S0より大きくなり、大量漏れを生
じる虞れがある。すなわち、シール下限圧PL より低い
圧力条件下では、通常シールでは良好なシール機能が発
揮されるが、テーパフェースシールではシール機能が顕
著に低下することになる。
【0010】このように、テーパフェースシールは、極
く限られた圧力範囲(PL ≦P≦P H )でおいてのみ、
有効なシール機能を発揮させることができるものにすぎ
ず、さほど実用的なものではない。
【0011】また、可動密封環4の密封端面4aは当然
に平滑面でなければならないが、その適正なテーパ量Δ
は微小である(回転軸2ないし密封環2,4の径等の条
件にもよるが、一般にはΔ=3μm〜50μm程度であ
る)から、このような密封端面4aの加工は極めて困難
であり、加工費が徒に高騰する上、適正な加工精度を確
保することも容易ではない。このことも、テーパフェー
スシールが実用性に乏しいとされる一因である。
【0012】本発明は、このような問題を生じることな
く、通常シールの使用限界を超える高負荷条件下や被密
封流体領域が大きく圧力変動するような条件下において
も、被密封流体圧力に応じて可動密封環の密封端面形状
が自動調整されて、良好なシール機能を発揮しうる新規
なメカニカルシールを提供することを目的とするもので
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、シールケース
及び回転軸の一方に固定した固定密封環とその他方に二
次シールされた状態で軸線方向摺動可能に保持した可動
密封環とを具備し、両密封環の対向端面たる密封端面間
にて、その内外周側領域の一方である被密封流体領域と
その他方である非密封流体領域とをシールするように構
成されたメカニカルシールにおいて、上記の目的を達成
すべく、特に、次のように構成しておくことを提案する
ものである。
【0014】すなわち、本発明のメカニカルシールにあ
っては、両密封端面を軸線方向に直交する環状平面に構
成すると共に、可動密封環の軸線方向における中間部分
であって二次シール個所より密封端面寄りの部分である
被変形部分を、その径方向厚さが当該被変形部分の両側
部分である密封端面側の先端側部分及び二次シール箇所
側の基端側部分の径方向厚さより小さく且つ先端側部分
の径方向厚さの40%程度以下となる薄肉円筒形状とな
して、被密封流体領域における被密封流体圧力が一定以
上の高圧となったときにおいて、当該被密封流体圧力に
よる被変形部分の弾性変形により、可動密封環が、その
密封端面が固定密封環の密封端面との間に非密封流体領
域方向に漸次窄まる断面楔状の環状空間を形成しうる環
状テーパ面となるべく、弾性変形せしめられるように構
成してある。
【0015】このように構成されたメカニカルシール
は、一定圧以上の高圧条件下では、被密封流体圧力によ
り可動密封環の密封端面が固定密封環の密封端面との間
に非密封流体領域方向に漸次窄まる断面楔状の環状空間
を形成しうる環状テーパ面に弾性変形されて、テーパフ
ェースシールと同一構造(以下「テーパフェースシール
構造」)となり、テーパフェースシールと同一のシール
機能(以下「テーパフェースシール機能」)を発揮す
る。そして、かかるテーパフェースシール構造は被密封
流体圧力による可動密封環の弾性変形によって得られる
ものであり、可動密封環の密封端面のテーパ量は被密封
流体圧力に応じて比例的に増減変化する。したがって、
テーパフェースシールの機能が被密封流体圧力の影響に
より低下,喪失されるような高圧条件下(例えば、上限
圧PH を超えるような高圧条件下)においても、テーパ
フェースシール構造は維持され、良好なテーパフェース
シール機能が発揮される。一方、上記した一定圧に達し
ない低圧条件下では、被密封流体圧力による可動密封環
の弾性変形は生じないか或いは消失して、可動密封環の
密封端面は軸線方向に直交する環状平面となり、通常シ
ールと同一構造(以下「通常シール構造」)となり、通
常シールと同一のシール機能(以下「通常シール機
能」)を発揮する。このように、圧力条件に応じた最適
のシール構造に自動的に変化して、被密封流体圧力の大
きさに拘らず、常に、良好なシール機能を発揮すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5に基づいて説明する。なお、以下の説明におい
て、便宜上、前後とは図1における左右を意味するもの
とする。
【0017】すなわち、この実施の形態における本発明
のメカニカルシールMは、図1〜図3に示す如く、回転
軸(例えば、インペラ軸)1に固定された固定密封環2
とこれに直対向してシールケース(例えば、ポンプケー
シング)3に保持された可動密封環4とを具備して、両
密封環2,4の対向端面たる密封端面2a,4a間にお
いて、その外周側領域であって被密封流体(例えば、水
等の液体)が封入される被密封流体領域A1 とその内周
側領域である非密封流体領域(例えば、シールケース3
外に連通する大気領域)A2 とを、被密封流体圧力Pに
応じた通常シール構造ないしテーパフェースシール構造
をなしてシールしうるするように構成されている。
【0018】固定密封環2は、図1に示す如く、WC,
SiC,カーボン,金属材料(例えば、ハステロイ,ス
テンレス鋼,チタン等やこれらに適宜の表面硬化処理
(窒化処理,Cr2 3 等のセラミックコーティング処
理等)を施したもの)等の超硬質材で一体成形されたも
ので、後端面を軸線に直交する平滑な環状平面とした密
封端面2aに構成してある。
【0019】シールケース3は内周面部を円形としたも
ので、図1に示す如く、内周面部に環状壁部3aを介し
て筒状保持部3bを同心状に設けている。回転軸1は、
筒状保持部3bを洞貫している。
【0020】可動密封環4は、図1に示す如く、前端面
を軸線方向に直交する平滑な環状平面とした密封端面4
aに構成すると共に、軸線方向における中間部分であっ
てOリング5による二次シール個所より密封端面4a寄
りの部分である被変形部分43を、軸線方向に所定の長
さL1 を有し且つ径方向厚さT1 をその両側部分41,
42の径方向厚さより小さくした薄肉円筒形状となした
ものである。すなわち、可動密封環4は、被変形部分4
3の前側部分である先端側部分41を固定密封環2に直
対向させた状態で、被変形部分43の後側部分である基
端側部分42をOリング5を介して筒状保持部3bに嵌
挿保持させることにより、シールケース3に二次シール
された状態で軸線方向に摺動可能に保持されている。ま
た、基端側部分42と環状壁部3aとの間にはドライブ
ピン等の適宜の回り止め手段(図示せず)が介装されて
いて、可動密封環4をその軸線方向移動を許容しつつ回
転不能に保持させている。また、基端側部分42と環状
壁部3aとの間にはスプリング6が介装されていて、可
動密封環4を固定密封環2へと押圧附勢させている。な
お、可動密封環4は、カーボンや金属材料(例えば、ハ
ステロイ,ステンレス鋼,チタン等やこれらに適宜の表
面硬化処理(窒化処理,Cr2 3 等のセラミックコー
ティング処理等)を施したもの)等の硬質材で一体成形
されている。また、Oリング5は、基端側部分42の内
周面に圧接した状態で、筒状保持部3bの外周部に形成
した環状のOリング溝3cに保持されている。
【0021】而して、可動密封環4の先端側部分41
は、図1及び図3(A)に示す如く、その内外径d2
2 を固定密封環2の内外径に応じた寸法に設定した厚
肉円筒形状をなす。また、基端側部分42は、図1及び
図3(A)に示す如く、外径を先端側部分41の外径D
2 と同一にし且つ内径を先端側部分41の内径d2 より
やや大きくした厚肉円筒形状をなす。そして、被変形部
分43は、図1及び図3(A)に示す如く、二次シール
個所(Oリング5と基端側部分42の内周面との接触個
所)より密封端面4a寄りの部分であって、所定の軸線
方向長さL1 を有し、外径D1 を先端側部分41及び基
端側部分42の外径D2 より小さくし且つ内径d1 を基
端側部分42の内径と同一にした薄肉円筒形状をなす。
【0022】ところで、被変形部分43の径方向厚さT
1 ,軸線方向長さL1 は、 被密封流体領域A1 における被密封流体圧力Pが一
定圧(以下「変形臨界圧」という)PK 以上の高圧とな
ったときにおいて、可動密封環4の外周部に作用する被
密封流体圧力Pによって被変形部分43が先端側部分4
1及び基端側部分42より大きく径方向に弾性変形(縮
径変形)され、 その結果、可動密封環4が、その密封端面4aが固
定密封環2の密封端面2aとの間に非密封流体領域A2
方向に漸次窄まる断面楔状の環状空間7を形成しうる環
状テーパ面(凸状の截頭円錐面)となるべく、弾性変形
せしめられる、ように、先端側部分41及び基端側部分
42の形状(径方向厚さ及び軸線方向長さ)並びに変形
臨界圧PK 及び可動密封環4の材質等を考慮して適宜に
設定される。本発明者が実験により確認したところで
は、の条件は、一般に、被変形部分43の径方向厚
さT1 (=(D1 −d1 )/2)が先端側部分41及び
基端側部分42の径方向厚さより小さく、特に、先端側
部分41の径方向厚さの40%程度以下となるようにし
ておくことにより、満足されることが判明した。また、
の条件が満足されるためには、被変形部分43の径
方向厚さT1 を先端側部分41の径方向厚さの40%程
度以下としておくことに加えて、更に被変形部分43の
軸線方向長さL1 を先端側部分41の軸線方向長さL2
と同程度以上に設定しておくことが好ましい。勿論、被
変形部分43の径方向厚さT1 又は軸線方向長さL1
決定するに当たっては、軸線方向に作用する被密封流体
圧力Pないしスプリング力のみによって可動密封環6が
弾性変形されるようなことがないように配慮しておく。
なお、変形臨界圧PK は、通常シール及びテーパフェー
スシールの何れによっても良好なシール機能を行なうこ
とができる圧力範囲において適宜に設定されるものであ
る。例えば、冒頭で述べたシール下限圧PL 程度に設定
しておく。但し、変形臨界圧PK は特定圧力値そのもの
を指すものとしても、当該特定圧力値を含む或る程度の
圧力範囲を指すものとしても、何れでもよい。一般的に
は、変形臨界圧PK を一定値に特定することは困難であ
るから、後者のように設定しておくのがよい。
【0023】以上のように構成されたメカニカルシール
Mによれば、被密封流体領域A1 の圧力条件に応じて可
動密封環4の密封端面4aしたがってシール構造が自動
的に変化され、被密封流体圧力Pの大きさに拘らず、常
に、良好なシール機能を発揮しうる。
【0024】すなわち、被密封流体圧力Pが変形臨界圧
K 以上の高圧となると、可動密封環4はその外周部に
作用する被密封流体圧力Pによって内方に弾性変形つま
り縮径変形されることになるが、この弾性変形は、当然
に、厚肉の先端側部分41及び基端側部分42において
生じ難く、薄肉の被変形部分43において生じ易い。な
お、先端側部分41及び被変形部分43については、O
リング5による二次シールにより、内周部に被密封流体
圧力Pが作用することはないが、基端側部分42につい
ては、被密封流体が内周部側に侵入して、内外周部に被
密封流体圧力Pが略同等に作用することになるため、径
方向厚さに拘わらず、被密封流体圧力Pによる影響をさ
ほど受けず、外周部に作用する被密封流体Pによっては
殆ど縮径変形されることがない。
【0025】このように、被密封流体圧力Pによる弾性
変形の容易度が可動密封環4の軸線方向における全ての
部分で同等でなく、被変形部分43とその両側部分4
1,42とで異なる状態は、可動密封環4に、これを両
端支持した形態(先端側部分41及び基端側部分42を
支持した形態)として、被密封流体圧力Pを作用させた
状態と同等であるとみなすことができる。かかる被密封
流体圧力Pの作用状態を可動密封環4の一断面について
みると、あたかも両端支持梁に等分布荷重が作用するか
の如き状態ということができる。
【0026】すなわち、可動密封環4の外周部に作用す
る被密封流体圧力Pによって、被変形部分43は、先端
側部分41及び基端側部分42に比して、内方に大きく
弾性変形(縮径変形)することになり、被変形部分43
の外周部側には軸線方向への圧縮応力が生じると共に内
周部側には軸線方向への引張応力が生じることになる
(かかる変形状態ないし応力状態は、可動密封環4の一
断面についてみれば、両端支持梁に等分布荷重が作用し
た場合に酷似する)。
【0027】したがって、先端側部分41及び基端側部
分42は、図3(B)に示す如く、外周部に作用する被
密封流体圧力Pによっては直接的には殆ど弾性変形(縮
径変形)しないが、先端側部分41及び基端側部分42
に連なる被変形部分43の外周部側に生じる圧縮応力及
び外周部側に生じる引張応力によって、相対的に、対向
間隔が外周側において接近し且つ内周側において離間す
るように弾性変形せしめられることになる。かかる弾性
変形は、被変形部分43の径方向厚さT1 を先端側部分
41の径方向厚さの40%以下としておくことにより、
確実に行われる。そして、このように被変形部分43が
弾性変形される結果、図2に示す如く、先端側部分41
の端面である密封端面4aは、外周側に向かう程、固定
密封環2の密封端面2aから離れるような形態に歪むこ
とになる。つまり、密封端面4aは凸状の環状テーパ面
(截頭円錐面)に変形されることになる。
【0028】而して、当該メカニカルシールMにおいて
は、密封端面4aが上記した如く凸状の環状テーパ面に
変形されることから、図2に示す如く、密封端面2a,
4a間には、被密封流体の漏れ方向(非密封流体領域A
2 方向)に漸次狭まる断面楔状の環状空間7が形成され
ることになり、冒頭で述べたテーパフェースシールと同
様の原理により、密封端面2a,4a間が一定の微小隙
間たる平衡隙間S0 に保持されることになる。
【0029】すなわち、当該メカニカルシールMがテー
パフェースシール構造に変化し、図8及び図9に示す如
く、可動密封環4の基端面(背面)に作用する被密封流
体圧力Pによる背圧によって(より正確には、背圧及び
スプリング6による附勢力によって)生じる閉力FC
環状空間7に侵入した被密封流体の圧力(静圧)によっ
て生じる開力FO とがバランスされることになり、密封
端面2a,4a間の隙間Sが一定の平衡隙間S0 に保持
されることになる。つまり、テーパフェースシール機能
が発揮されることになる。
【0030】ところで、被密封流体圧力Pによる密封端
面4aの変形程度つまり環状テーパ面に変形された密封
端面4aのテーパ量Δ(図8参照)は、被変形部分43
の変形量つまり被密封流体圧力Pの大きさに比例して変
動する。つまり、テーパ量Δは、被密封流体圧力Pが大
きくなるに従い大きくなり、被密封流体圧力Pが小さく
なるに従い小さくなる。そして、被密封流体圧力Pが大
きくなると、当然に可動密封環に作用する背圧したがっ
て閉力FC が大きくなるが、同時に、テーパ量Δが大き
くなるため、開力FO も大きくなる。逆に、被密封流体
圧力Pが小さくなると、当然に可動密封環に作用する背
圧したがって閉力FC が小さくなるが、同時に、テーパ
量Δが小さくなるため、開力FO も小さくなる。
【0031】したがって、被密封流体圧力Pの増減に応
じて、閉力FC 及び開力FO が増減されることから、被
密封流体圧力Pが変動したときにも、常に、閉力FC
開力FO とがバランスされて、被密封流体圧力Pに応じ
た適正な平衡隙間S0 が確保されることになる。すなわ
ち、被密封流体圧力Pが変動したときにも、当該圧力P
に応じてテーパ量Δが自動調整されて、密封端面2a,
4a間の隙間Sが、被密封流体圧力Pに応じた適正な漏
れを生じるために必要とされる平衡隙間S0 が確保され
ることになる。
【0032】その結果、当該メカニカルシールMでは、
被密封流体領域A1 に変形臨界圧P K 以上の範囲におい
て圧力変動が生じた場合にも、テーパフェースシール機
能が良好に発揮されて、密封端面2a,4a間から大量
漏れが生じたり、密封端面2a,4a間の非接触形態な
いし高潤滑状態が損なわれることがなく、良好なシール
を行なうことができる。
【0033】一方、回転軸1の回転が開始された直後の
初期運転段階等にあって、被密封流体圧力Pが変形臨界
圧PK に達していないとき又は変形臨界圧PK より降圧
するような圧力変動があったときには、密封端面4aは
変形されず又は元の状態に弾性復帰し、軸線方向に直交
する環状平面となる。すなわち、両密封端面2a,4a
が平行面形態をなす通常シール構造をとることになる。
【0034】而して、両密封端面2a,4aがこのよう
な平行面形態をなす状態では、密封端面2a,4a間に
は、被密封流体により流体膜が形成されるが、密封端面
2a,4aを背圧たる閉力FC に抗して開くだけの開力
O は生じない。したがって、被密封流体圧力Pが変形
臨界圧PK より低い場合には、テーパフェースシール機
能は発揮されず、平行な密封端面2a,4aの流体膜を
介しての相対回転摺接作用によるシール機能、つまり通
常シールと同等の通常シール機能が発揮されることにな
る。このように、テーパフェースシール機能が発揮され
ない低圧条件下においては、テーパフェースシール構造
から通常シール構造へと自動的に変化することから、冒
頭で述べたテーパフェースシールのように密封端面2
a,4a間から大量漏れが生じるような事態の発生は、
これが確実に防止される。
【0035】このように、当該メカニカルシールMによ
れば、自動的に、被密封流体圧力Pの大きさに応じて可
動密封環4の密封端面4aが調整されて、通常シールに
よる良好なシール機能が期待される低圧条件下(P<P
K )では通常シール構造となり、またテーパフェースシ
ールによる良好なシール機能が期待される高圧条件下
(P≧PK )ではテーパフェースシール構造となるか
ら、つまり被密封流体圧力Pに応じた最適のシール構造
に自動的に変化するから、被密封流体圧力Pに拘わら
ず、常に、良好なシール機能(通常シール機能又はテー
パフェースシール機能)を発揮することができる。しか
も、変形臨界圧PK 以上の高圧条件下においては、被密
封流体圧力Pが大きくなるに従って、つまり閉力FC
大きくなるに従って、可動密封環4の密封端面4aのテ
ーパ量Δが大きくなり、冒頭で述べた如くテーパフェー
スシールによる良好なシール機能が期待できない超高圧
条件下(P>PH )においても、閉力FC とバランスす
るに十分な開力FO が確保される。したがって、テーパ
フェースシールによっても良好なシール機能が発揮され
る圧力範囲(PL ≦P≦PH )においては勿論、これか
ら逸脱する圧力範囲(P<PL ,P>PH )において
も、冒頭で述べた問題を生じることなく、被密封流体圧
力Pに応じた良好なシール機能を発揮させることができ
る。
【0036】なお、本発明の構成は、上記した実施の形
態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱
しない範囲において、適宜に改良,変更することができ
る。
【0037】例えば、上記した構成のメカニカルシール
Mは、内周側領域A2 が被密封流体領域となる場合にも
使用することができ、低圧条件下(P<PK )において
上記したと同一の通常シール機能を発揮することができ
ることは勿論であるが、高圧条件下(P≧PK )におい
ても、図4に示す如く、内周側領域A2 の被密封流体圧
力Pによって可動密封環4の密封端面4aが凹状の環状
テーパ面に変形されて、上記したと同一のテーパフェー
スシール機能を発揮することができるものである。
【0038】すなわち、図4(A)に示す如く、可動密
封環4の内周部に変形臨界圧PK 以上の被密封流体圧力
Pが作用すると、被変形部分43が外方に弾性変形(拡
径変形)して、被変形部分43の内周部側に軸線方向へ
の圧縮応力が生じると共に外周部側に軸線方向への引張
応力が生じることになり、先端側部分41及び基端側部
分42が、相対的に、対向間隔が内周側において接近し
且つ外周側において離間するように弾性変形せしめられ
ることになる。その結果、図4(B)に示す如く、先端
側部分41の端面である密封端面4aは、内周端に向か
う程、固定密封環2の密封端面2aから離れるような形
態に歪むことになる。
【0039】その結果、密封端面4aは凹状の環状テー
パ面(截頭円錐面)に変形されることになり、外周側領
域である非密封流体領域A1 方向に漸次窄まる断面楔状
の環状空間7´が形成されて、前述した同一のテーパフ
ェースシール機能が発揮されるのである。かかる変形の
メカニズムは、可動密封環4の外周部に被密封流体圧力
Pが作用する場合と同一である。なお、この場合、背圧
は、二次シール面より内周側に突出する環状壁面(つま
り、基端部分42の内周面より内周側に突出する環状壁
面41a(図4参照)である)に作用する被密封流体圧
力Pにより得られるが、当該環状壁面41aの面積(=
π((d1 2 −(d2 2 )/4)又は48a,49
aの合計面積(=π((d3 2 −(d5 2 )/4)
は、スプリング圧との関係において、環状空間7´に侵
入した被密封流体の圧力(静圧)によって生じる開力F
O とバランスしうる閉力FC が確保できるように、設定
しておく必要がある。
【0040】また、両密封端面2a,4aの何れか一方
には、いわゆる動圧発生型メカニカルシールにおけると
同様に、ヘリカル状等の適当な形状の動圧発生溝を形成
しておくことができる。例えば、固定密封環2の密封端
面2aに、図5に示す如く、被密封流体領域たる外周側
領域A1 (又は被密封流体領域たる内周側領域A2 )に
開放される適当数のL字形の第1及び第2動圧発生溝8
1 …,82 …を形成して、可動密封環4の密封端面4a
が軸線方向に直交する環状平面に保持される低圧条件下
(P<PK )において、被密封流体圧力Pが一定以上に
昇圧された場合に、密封端面2a,4aが、その間に第
1動圧発生溝81 …又は第2動圧発生溝82 …により発
生された動圧により、非接触状態に保持されるように構
成しておくことができる。このようにすれば、かかる低
圧条件下におけるシール機能を更に向上させることがで
きる。なお、第1動圧発生溝81 …はR1 方向に相対回
転する場合において動圧を発生させるべく機能するもの
であり、第2動圧発生溝8 2 …はR2 方向に相対回転す
る場合において動圧を発生させるべく機能するものであ
り、両者81 …,82 …は直径線に対して対称形状をな
すが、このような動圧発生溝の形状等については特願平
5−181059号又は特願平6−50642号に開示
されている。
【0041】また、各密封環2,4を回転軸1又はシー
ルケース3に何れに設けるかは任意事項である。勿論、
二次シール構造も特に限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明からも容易に理解されるよう
に、本発明のメカニカルシールは、基本的に通常シール
構造をなすものであり、被密封流体圧力が一定以上の高
圧となったときにおいては、可動密封環の密封端面が被
密封流体圧力によってテーパフェースシールにおけると
同様の環状テーパ面に弾性変形して、テーパフェースシ
ール構造に自動変化するものであるから、常に、被密封
流体領域の圧力条件に最適するシール構造により良好な
シール機能を発揮することができる。したがって、テー
パフェースシール又は通常シールの何れかによって良好
なシール機能を発揮しうる圧力条件下では勿論、テーパ
フェースシール及び通常シールに何れによっても良好な
シール機能を発揮し得ない圧力条件下においても、通常
シール機能又はテーパフェースシール機能により適正且
つ良好なシールを行うことができ、圧力条件を限定され
ない極めて広範な用途に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメカニカルシールの実施の形態を示し
たもので、当該メカニカルシールの通常シール構造を示
す半截の縦断側面図である。
【図2】当該メカニカルシールのテーパフェースシール
構造を示す半截の縦断側面図である。
【図3】当該メカニカルシールにおける可動密封環の弾
性変形作用を示す縦断面形状図である。
【図4】当該メカニカルシールにおける可動密封環の図
3とは異なる弾性変形作用を示す縦断面形状図である。
【図5】当該メカニカルシールにおける固定密封環の密
封端面の変形例を示す正面図である。
【図6】テーパフェースシールを示す半截の縦断側面図
である。
【図7】テーパフェースシールにおける可動密封環の弾
性変形作用を示す縦断面形状図である。
【図8】一方の密封端面が加工された又は弾性変形され
た環状テーパ面である場合において両密封端面間に作用
する圧力分布ないし開閉力を示す説明図である。
【図9】一方の密封端面が加工された又は弾性変形され
た環状テーパ面である場合における両密封端面間の隙間
と開閉力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…回転軸、2…固定密封環、2a…固定密封環の密封
端面、3…シールケース、4…可動密封環、4a…可動
密封環の密封端面、5…Oリング、6…スプリング、
7,7´…環状空間、41…先端側部分、42…基端側
部分、43…被変形部分、A1 …外周側領域、A2 …内
周側領域、L1 …被変形部分の軸線方向長さ、M…メカ
ニカルシール、P…被密封流体圧力、T1 …被変形部分
の径方向厚さ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールケース及び回転軸の一方に固定し
    た固定密封環とその他方に二次シールされた状態で軸線
    方向摺動可能に保持した可動密封環とを具備し、両密封
    環の対向端面たる密封端面間にて、その内外周側領域の
    一方である被密封流体領域とその他方である非密封流体
    領域とをシールするように構成されたメカニカルシール
    において、両密封端面を軸線方向に直交する環状平面に
    構成すると共に、可動密封環の軸線方向における中間部
    分であって二次シール個所より密封端面寄りの部分であ
    る被変形部分を、その径方向厚さが当該被変形部分の両
    側部分である密封端面側の先端側部分及び二次シール箇
    所側の基端側部分の径方向厚さより小さく且つ先端側部
    分の径方向厚さの40%程度以下となる薄肉円筒形状と
    なして、被密封流体領域における被密封流体圧力が一定
    以上の高圧となったときにおいて、当該被密封流体圧
    力による被変形部分の弾性変形により、可動密封環が、
    その密封端面が固定密封環の密封端面との間に非密封流
    体領域方向に漸次窄まる断面楔状の環状空間を形成しう
    る環状テーパ面となるべく、弾性変形せしめられて、テ
    ーパフェースシールと同一構造となり、また上記した一
    定圧に達しないときにおいては、被密封流体圧力による
    上記弾性変形は生じないか或いは消失して、可動密封環
    の密封端面は軸線方向に直交する環状平面となり、通常
    シールと同一構造となるように構成したことを特徴とす
    るメカニカルシール。
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