JP3279616B2 - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JP3279616B2
JP3279616B2 JP01692692A JP1692692A JP3279616B2 JP 3279616 B2 JP3279616 B2 JP 3279616B2 JP 01692692 A JP01692692 A JP 01692692A JP 1692692 A JP1692692 A JP 1692692A JP 3279616 B2 JP3279616 B2 JP 3279616B2
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秀之 飯野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイプライン制御により
演算を行なうデータ処理装置に係り、特に演算パイプラ
イン動作を効率的に制御及び管理可能なデータ処理装置
に関する。
【0002】近年のデータ処理装置は、演算速度を向上
させるため、その設計に色々な手法が採られている。そ
の1つにパイプライン制御により演算を行なう演算パイ
プラインがある。更に、演算パイプラインを行なう演算
器を複数台備えて、これら演算器を並列動作させること
により、データ処理装置の演算速度は一層向上する。
【0003】
【従来の技術】従来の演算パイプラインを行なう演算器
を備えたデータ処理装置においては、例えば、ベクトル
演算命令を行なう場合、演算器を起動すると共に、ベク
トルレジスタよりデータを演算器に供給して演算パイプ
ライン動作を行ない、結果をベクトルレジスタに格納し
て命令を終了する。
【0004】この様なデータ処理装置では、1つのベク
トル演算命令が終了したかどうかを判断する為に、その
ベクトル演算命令のベクトル長分のウェイト動作を行な
った後に、次の演算命令の実行を開始していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、命令の開始タ
イミングは命令の順序に依存しており、開始タイミング
を制御したい場合は、ソフトウェアにより無駄な命令等
を実行してタイミングを調整しなければならなかった。
つまり、無駄な命令のステップ数分だけ無駄な処理時間
を要していることになる。
【0006】また、ベクトル長が変われば、ベクトル長
に基づく演算を行なってタイミング調整のための命令ス
テップ数を変更しなければならず、更に、複数台の演算
器を備えている場合には、先の命令の終了判定は更に複
雑となり、ソフトウェア開発効率が悪くなり、結果とし
て、演算パイプラインを効率的に制御及び管理ができな
いという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するもので、
演算パイプラインを行なう演算器を備えたデータ処理装
置において、演算パイプラインの動作をハードウェアに
よって制御することにより、演算パイプライン動作を効
率的に制御及び管理可能なデータ処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴のデータ処理装置は、図1に示
す如く、パイプライン制御により動作する演算手段1
と、命令を解読して前記演算手段1を制御する命令デコ
ーダ3とを備えるデータ処理装置であって、前記演算手
段1の動作状態を保持する状態保持手段5を有して構成
し、前記命令デコーダ3は、前記状態保持手段5が保持
する情報SBに基づき前記演算手段1の実行制御を行な
う。
【0009】本発明の第2の特徴のデータ処理装置は、
図2及び図3(1)に示す如く、パイプライン制御によ
り動作するn個(nは任意の正整数)の演算手段1−0
〜1−n−1と、命令を解読して前記演算手段1−0〜
1−n−1を制御する命令デコーダ3とを備えるデータ
処理装置であって、前記n個の演算手段1−0〜1−n
−1に対応して、該演算手段の動作状態を保持するn個
の状態保持手段5−0〜5−n−1と、前記命令デコー
ダ3からの命令種別を表す信号ic1に基づき、前記状
態保持手段5−0〜5−n−1の出力の1つを選択して
前記命令デコーダ3に出力する選択制御手段7とを有し
て構成し、前記命令デコーダ3は、前記選択制御手段7
からの出力信号BUSYに基づき前記演算手段1−0〜
1−n−1の実行制御を行なう。
【0010】本発明の第3の特徴のデータ処理装置は、
請求項2に記載のデータ処理装置において、図2及び図
3(2)に示す如く、前記選択制御手段7は、前記命令
デコーダ3からの命令種別を表す信号ic1に基づき、
前記状態保持手段5−0〜5−n−1の出力の1つを選
択して出力する第1セレクタ11と、前記状態保持手段
5−0〜5−n−1の出力の論理和をとるゲート回路1
2と、前記命令デコーダ3からの命令種別を表す信号i
c2に基づき、前記第1セレクタ11の出力及び前記ゲ
ート回路12の出力の何れかを選択して前記命令デコー
ダ3に出力する第2セレクタ13とを有して構成し、前
記命令デコーダ3は、前記第2セレクタ13からの出力
信号BUSYに基づき前記演算手段1−0〜1−n−1
の実行制御を行なう。
【0011】本発明の第4の特徴のデータ処理装置は、
請求項3に記載のデータ処理装置において、図2及び図
3(2)に示す如く、前記データ処理装置は、前記n個
の演算手段1−0〜1−n−1が並列実行する並列モー
ドか、または1個づつ実行するテストモードかを示すモ
ード信号mcを出力するモードレジスタ9を有して構成
し、前記第2セレクタ13は、前記命令デコーダ3から
の命令種別を表す信号ic2及び前記モードレジスタ9
からのモード信号mcに基づき、前記第1セレクタ11
の出力及び前記ゲート回路12の出力の何れかを選択し
て前記命令デコーダ3に出力する。
【0012】本発明の第5の特徴のデータ処理装置は、
請求項4に記載のデータ処理装置において、前記第2セ
レクタ13は、前記モードレジスタ9からのモード信号
mcを優先して選択動作を行なう。
【0013】
【作用】本発明の第1の特徴のデータ処理装置では、図
1に示す如く、状態保持手段5は、命令デコーダ3が発
する演算手段1の演算パイプラインの動作を開始させる
信号PSTによりセットされ、演算手段1からの演算パ
イプラインの動作が終了した旨の信号PENDによりク
リアされる。命令デコーダ3は、状態保持手段5が保持
している情報に基づき演算手段1の演算パイプラインの
実行制御を行なうようにしている。
【0014】従って、ソフトウェアによって無駄な命令
を実行してタイミングを調整することなく、ハードウェ
アによって命令の開始タイミングを調整でき、また、ベ
クトル長の変化に関係なく、演算パイプラインを効率的
な制御及び管理が可能となる。
【0015】本発明の第2の特徴のデータ処理装置で
は、図2及び図3(1)に示す如く、n個の状態保持手
段5−0〜5−n−1は、それぞれ命令デコーダ3が発
する演算手段1−0〜1−n−1に対する演算パイプラ
インの動作開始信号PST0〜PSTn−1によりセッ
トされ、演算手段1−0〜1−n−1からの演算パイプ
ラインの動作終了信号PEND0〜PENDn−1によ
りクリアされる。選択制御手段7は、命令デコーダ3か
らの命令種別を表す信号ic1に基づいて、状態保持手
段5−0〜5−n−1出力の1つを選択して命令デコー
ダ3に出力し、命令デコーダ3は、選択制御手段7の出
力信号BUSYに基づき演算手段1−0〜1−n−1の
演算パイプラインの実行制御を行なうようにしている。
【0016】従って、複数台の演算パイプラインを行な
う演算器を備えたデータ処理装置においても、ハードウ
ェアによって命令の開始タイミングを調整することによ
り、ベクトル長の変化に関係なく、演算パイプラインを
効率的に制御及び管理することができる。
【0017】本発明の第3の特徴のデータ処理装置で
は、図2及び図3(2)に示す如く、第1セレクタ11
は、命令デコーダ3からの命令種別を表す信号ic1に
基づいて、状態保持手段5−0〜5−n−1出力の1つ
を選択して出力し、一方ゲート回路12は、状態保持手
段5−0〜5−n−1の出力の論理和をとる。第2セレ
クタ13で、命令デコーダ3からの命令種別を表す信号
ic2に基づき、第1セレクタ11の出力及びゲート回
路12の出力の何れかを選択して命令デコーダ3に信号
BUSYとして出力し、命令デコーダ3は、この信号B
USYに基づき演算手段1−0〜1−n−1の演算パイ
プラインの実行制御を行なうようにしている。
【0018】従って、例えば積和演算のように、演算を
所定(乗算の後に加算を行なう等)の順序で制御しなけ
ればならない場合には、第2セレクタ13で信号ic2
によってゲート回路12出力を選択するようにすればよ
く、また、一連の命令が終了した後にベクトル長を変え
たい場合にも同様に、第2セレクタ13で信号ic2に
よってゲート回路12出力を選択するようにすればよ
く、結果として、より細かい演算パイプラインの制御及
び管理が可能となる。
【0019】本発明の第4及び第5の特徴のデータ処理
装置では、図2及び図3(2)に示す如く、第1セレク
タ11は、命令デコーダ3からの命令種別を表す信号i
c1に基づいて、状態保持手段5−0〜5−n−1出力
の1つを選択して出力し、一方ゲート回路12は、状態
保持手段5−0〜5−n−1の出力の論理和をとる。第
2セレクタ13で、命令デコーダ3からの命令種別を表
す信号ic2、並びに演算手段1−0〜1−n−1が並
列実行する並列モードか、または1個づつ実行するテス
トモードかを示すモード信号mcに基づき、第1セレク
タ11の出力及びゲート回路12の出力の何れかを選択
して命令デコーダ3に信号BUSYとして出力し、命令
デコーダ3は、この信号BUSYに基づき演算手段1−
0〜1−n−1の演算パイプラインの実行制御を行なう
ようにしている。特に第5の特徴のデータ処理装置で
は、第2セレクタ13で、モードレジスタ9からのモー
ド信号mcを優先して選択動作を行なうようにしてい
る。
【0020】従って、例えばプログラムテストを行なう
場合には、モードレジスタ9にテストモードを設定する
ことにより、命令の種類に拠らず各演算手段1−0〜1
−n−1の演算パイプラインの実行をステップ動作でチ
ェックすることが可能となり、更に細かい演算パイプラ
インの制御及び管理を行なうことができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明に係る実施例を図面に基づいて
説明する。 第1実施例 図1に本発明の第1実施例に係るデータ処理装置の構成
図を示す。
【0022】図1において、本実施例のデータ処理装置
は、パイプラインコントローラ24及び演算パイプライ
ン25からなり、パイプライン制御により動作するパイ
プライン演算器1と、命令を保持する命令バッファ21
と、命令バッファ21からの命令を解読してパイプライ
ン演算器1を制御する命令デコーダ3と、パイプライン
演算器1の動作状態を保持するスコアボード5と、パイ
プライン演算器1で行なうベクトル演算のデータ及び演
算結果を保持するベクトルレジスタ23と、パイプライ
ン演算器1で行なうベクトル演算のベクトル長を指定す
るVL(VectorLength )レジスタ22から構成されて
いる。
【0023】本実施例では、命令デコーダ3がスコアボ
ード5が保持している情報に基づいてパイプライン演算
器1の実行制御を行なうが、その動作を図4(1)に示
すタイミングチャートを参照して説明する。
【0024】先ず、命令デコーダ3が命令バッファ21
から命令を受け取ると、命令を解読し、命令が使用する
パイプライン演算器1のスコアボード3から状態信号B
USYを読み出して、パイプライン演算器1が使用可能
かどうかを調べる。使用可能でない場合(信号BUSY
=“H”レベル)には、使用可能(信号BUSY=
“L”レベル)になるまでウェイト状態となる。使用可
能な場合には、パイプラインスタート信号PSTをアサ
ート(“H”レベル)とする。信号PSTがアサートに
なるとスコアボード3がセットされ、信号BUSYはパ
イプライン演算器1が使用中であることを示す為、アサ
ートとなる。
【0025】パイプラインコントローラ24は、パイプ
ラインスタート信号PSTがアサートと成ったことを検
出すると、演算パラメータを命令デコーダ3から受け取
り、ベクトル長(要素数)VLを参照して、演算パイプ
ライン25の制御を開始する。一方ベクトルレジスタ2
3は、パイプラインスタート信号PSTがアサートとな
ると、命令デコーダ3から演算に使用するレジスタ番号
を受け取り、演算パイプライン25にベクトルデータを
供給する。演算パイプライン25は、ベクトルレジスタ
23から供給されるデータを使用して所定の演算を行な
い、その結果をベクトルレジスタ23に格納する。
【0026】パイプラインコントローラ24は、ベクト
ル要素数VL分の演算が終了したことを検出すると、演
算終了信号PENDをアサートして、演算パイプライン
25の制御を終了する。演算終了信号PENDがアサー
トとなると、ベクトルレジスタ23はベクトルデータの
供給を終了し、スコアボード5はクリアされて状態信号
BUSYはネゲート(“L”レベル)となり、パイプラ
イン演算器1が使用可能な状態になったことを命令デコ
ーダ3に知らせる。
【0027】命令デコーダ3は、状態信号BUSYのネ
ゲートを確認すると、次の命令に対応するパイプライン
スタート信号PSTをアサートにする。このように本実
施例では、ハードウェアによって命令の開始タイミング
を調整することができ、また、ベクトル長の変化に関係
なく、演算パイプラインを効率的に制御並びに管理する
ことができる。 第2実施例 図2に本発明の第2実施例に係るデータ処理装置の構成
図を示す。
【0028】同図において、本実施例のデータ処理装置
は、n個のパイプライン演算器1−0〜1−n−1と、
命令バッファ21と、命令バッファ21からの命令を解
読してパイプライン演算器1−0〜1−n−1を制御す
る命令デコーダ3と、パイプライン演算器1−0〜1−
n−1の動作状態をそれぞれ保持するスコアボード5−
0〜5−n−1と、命令デコーダ3からの命令種別を表
す信号ic1に基づき、スコアボード5−0〜5−n−
1の出力の1つを選択して命令デコーダ3に出力する選
択制御手段7と、パイプライン演算器1−0〜1−n−
1で行なうベクトル演算のデータ及び演算結果をそれぞ
れ保持するベクトルレジスタ23−0〜23−n−1
と、パイプライン演算器1−0〜1−n−1で行なうベ
クトル演算のベクトル長をそれぞれ指定するVL(Vect
or Length )レジスタ22−0〜22−n−1から構成
されている。また、選択制御手段7の詳細は、図3
(1)に示すように、セレクタ7で構成されている。
【0029】本実施例が第1実施例と異なるのは、n個
のパイプライン演算器1−0〜1−n−1を備えている
ことであり、スコアボード5、パイプラインスタート信
号PST、及び演算終了信号PENDもパイプライン演
算器1の本数に合わせてn個となり、各パイプライン演
算器1−0〜1−n−1には、パイプラインコントロー
ラ24−0〜24−n−1がある。また、ベクトルレジ
スタ5は、パイプライン演算器に合わせてnバンクのイ
ンタリーブ構成となっている。
【0030】本実施例では、命令デコーダ3が選択制御
手段7からの状態信号BUSYに基づいてパイプライン
演算器1−0〜1−n−1の実行制御を行なうが、その
動作を図4(2)に示すタイミングチャートを参照して
説明する。
【0031】先ず、命令デコーダ3は、命令がどのパイ
プライン演算器1−i(i=1〜n−1)を使用するか
をチェックし、選択制御手段7を選択制御信号ic1に
より選択制御して、使用するパイプライン演算器1−i
に対応するスコアボード5−iから状態信号BUSYを
読み出す。読み出した信号BUSYがアサートであれ
ば、ネゲートされるまでウェイトし、ネゲートされる
と、そのパイプライン演算器1−iに応じたパイプライ
ンスタート信号PSTiをアサートする。
【0032】ベクトルレジスタ23−iは、パイプライ
ンスタート信号PSTiがアサートと成ったことを検出
すると、命令デコーダ3から演算に使用するレジスタ番
号を受け取り、演算パイプライン25−iへのベクトル
データの供給を開始する。尚、ベクトルレジスタ5は、
パイプライン演算器の本数nと同じ数のバンクでインタ
リーブ構成であるので、それぞれのパイプライン演算器
に独立してデータを供給できる。
【0033】パイプラインコントローラ24−iの動作
は、第1実施例と同様でパイプラインスタート信号PS
Tiがアサートと成ったことを検出すると、ベクトル長
VL分の演算制御を実行した後、演算終了信号PEND
iをアサートする。
【0034】図4(2)では、パイプライン演算器1−
0を中心にタイミングチャートが描かれている。このよ
うに、複数台の演算パイプラインを行なう演算器を備え
たデータ処理装置においても、ハードウェアによって命
令の開始タイミングを調整することができ、また、ベク
トル長の変化に関係なく、演算パイプラインを効率的に
制御並びに管理することができる。 第3実施例 図2に本発明の第3実施例に係るデータ処理装置の構成
図を示す。
【0035】本実施例が第2実施例の構成と異なるの
は、n個のパイプライン演算器1−0〜1−n−1が並
列実行する並列モードか、または1個づつ実行するテス
トモードかを示すモードレジスタ9を有することと、選
択制御手段7の詳細構成として、図3(2)に示す構成
を採用する点である。
【0036】即ち、図3(2)において、選択制御手段
7は、命令デコーダ3からの命令種別を表す信号ic1
に基づき、スコアボード5−0〜5−n−1の出力の1
つを選択して出力する第1セレクタ11と、スコアボー
ド5−0〜5−n−1の出力の論理和をとる論理和ゲー
ト回路12と、命令デコーダ3からの命令種別を表す信
号ic2及びモードレジスタ9からのモード信号mcに
基づき、第1セレクタ11の出力及び論理和ゲート回路
12の出力の何れかを選択して命令デコーダ3に出力す
る第2セレクタ13とから構成されている。尚、第2セ
レクタ13は、モードレジスタ9からのモード信号mc
を優先して選択動作を行なう。
【0037】論理和ゲート回路12で得られるスコアボ
ード5−0〜5−n−1の出力の論理和信号BUSY0
は、何れか1つのパイプライン演算器1−j(j=0〜
n−1)が動作中であればアサートとなる。第2実施例
では、次に使用するパイプライン演算器1−iに対応す
るスコアボード5−iをチェックして、パイプラインス
タート信号PSTiをアサートにするタイミングを制御
していたが、第2セレクタ13で信号BUSY0を選択
して、これを状態信号BUSYとしてパイプラインスタ
ート信号PSTiを制御することとすれば、何れか1つ
のパイプライン演算器1−jが動作中の時には、状態信
号BUSYはアサートであり、パイプラインスタート信
号PSTiをアサートできずウェイト状態となる。つま
り、全てのパイプライン演算器1−0〜1−n−1が終
了した時点で、状態信号BUSYがアサートとなり、パ
イプラインスタート信号PSTiをアサートできること
となる。
【0038】図4(3)に、第2セレクタ13で信号B
USY0を選択して、これを状態信号BUSYとしてパ
イプラインスタート信号PST0を制御する場合のタイ
ミングチャートを示す。何れかのパイプライン演算器1
−jが動作中である期間Cの間、状態信号BUSYがア
サートであるので、タイミングBでパイプラインスター
ト信号PST0をアサートできることとなる。尚、同条
件でパイプライン演算器1−0〜1−n−1が並列動作
を行っている場合には、図4(2)のタイミングチャー
トに示す如く、タイミングAでパイプラインスタート信
号PST0をアサートできる。
【0039】このようにスコアボード5−0〜5−n−
1の出力の論理和を状態信号BUSYとすることによ
り、同時に動作するパイプライン演算器1−0〜1−n
−1を1つに限定することができ、並列パイプライン動
作の同期を取ることが可能となる。
【0040】従って、例えば積和演算のように、演算を
所定(乗算の後に加算を行なう等)の順序で制御しなけ
ればならない場合や、一連の命令が終了した後にベクト
ル長を変えたい場合に、第2セレクタ13の選択を選択
制御信号ic2によって信号BUSY0を選択するよう
にすればよいこととなる。
【0041】また、データ処理装置の起動時に、モード
レジスタ9に初期設定することにより、常に単一パイプ
ライン動作させるか、並列動作可能にするかを選択する
ことができる。
【0042】例えば、プログラムテストを行なう場合に
は、モードレジスタ9にテストモードを設定することに
より、命令の種類に拠らず各パイプライン演算器1−0
〜1−n−1の演算パイプラインの実行をステップ動作
でチェックすることが可能となり、細かい演算パイプラ
インの制御及び管理を行なうことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
演算手段の演算パイプラインの動作状態を保持する状態
保持手段を備えて、命令デコーダは、状態保持手段が保
持している情報に基づいて演算手段の演算パイプライン
の実行制御を行なうこととしたので、ソフトウェアによ
って無駄な命令を実行してタイミングを調整することな
く、ハードウェアによって命令の開始タイミングを調整
でき、また、ベクトル長の変化に関係なく、演算パイプ
ラインの効率的な制御及び管理が可能なデータ処理装置
を提供することができる。
【0044】また本発明によれば、n個の演算手段の演
算パイプラインの動作状態をそれぞれ保持するn個の状
態保持手段を備えて、命令デコーダは、状態保持手段が
保持している情報に基づいてn個の演算手段の演算パイ
プラインの実行制御を行なうこととしたので、複数台の
演算パイプラインを行なう演算器を備えたデータ処理装
置においても、ハードウェアによって命令の開始タイミ
ングを調整することにより、ベクトル長の変化に関係な
く、演算パイプラインの効率的な制御及び管理が可能な
データ処理装置を提供することができる。
【0045】また本発明によれば、第1セレクタで命令
デコーダからの命令種別を表す信号に基づいてn個の状
態保持手段の出力の1つを選択し、ゲート回路でn個の
状態保持手段の出力の論理和をとり、第2セレクタで命
令デコーダからの命令種別を表す信号に基づき、第1セ
レクタの出力及びゲート回路の出力の何れかを選択して
状態信号として出力し、命令デコーダはこの状態信号に
基づき演算手段の演算パイプラインの実行制御を行なう
こととしたので、例えば積和演算のように、演算を所定
(乗算の後に加算を行なう等)の順序で制御しなければ
ならない場合や、一連の命令が終了した後にベクトル長
を変えたい場合には、第2セレクタでゲート回路出力を
選択すればよく、結果として、より細かい演算パイプラ
インの制御及び管理が可能なデータ処理装置を提供する
ことができる。
【0046】更に、本発明によれば、第2セレクタで、
命令デコーダからの命令種別を表す信号、並びに演算手
段が並列実行する並列モードかまたは1個づつ実行する
テストモードかを示すモード信号に基づき、第1セレク
タの出力及びゲート回路の出力の何れかを選択して状態
信号として出力し、命令デコーダはこの状態信号に基づ
き演算手段の演算パイプラインの実行制御を行なうこと
としたので、例えばプログラムテストを行なう場合に
は、モードレジスタにテストモードを設定することによ
り、命令の種類に拠らず各演算手段の演算パイプライン
の実行をステップ動作でチェックすることが可能とな
り、更に細かい演算パイプラインの制御及び管理が可能
なデータ処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るデータ処理装置の構
成図である。
【図2】本発明の第2及び第3実施例に係るデータ処理
装置の構成図である。
【図3】本発明の選択制御手段の詳細構成図であり、図
3(1)は第2実施例、図3(2)は第3実施例であ
る。
【図4】本発明の動作を説明するタイミングチャートで
あり、図4(1)は第1実施例、図4(2)は第2実施
例、図4(3)は第3実施例である。
【符号の説明】
1,1−0〜1−n−1…パイプライン演算器(演算手
段) 3…命令デコーダ 5,5−0〜5−n−1…スコアボード(状態保持手
段) 7…セレクタ(選択制御手段) 9…モードレジスタ 11…第1セレクタ 12…(論理和)ゲート回路 13…第2セレクタ 21…命令バッファ 23,23−0〜23−n−1…ベクトルレジスタ 22,22−0〜22−n−1…VL(Vector Length
)レジスタ 24…パイプラインコントローラ 25…演算パイプライン BUSY,BUSY0,BUSY1…状態信号 SB0〜SBn−1…スコアボード保持情報 PST,PST0〜PSTn−1…パイプラインスター
ト信号 PEND,PEND0〜PENDn−1…演算終了信号 VL,VL0〜VLn−1…ベクトル長(要素数) mc…モード信号 ic1,ic2…選択制御信号(命令種別を表す信号)
フロントページの続き (72)発明者 長沢 達也 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−180370(JP,A) 特開 平2−28765(JP,A) 特開 平2−230368(JP,A) 特開 平2−83779(JP,A) 特開 平1−128162(JP,A) 特開 昭59−771(JP,A) 特開 昭58−114274(JP,A) 特開 昭62−214450(JP,A) 特開 昭60−120472(JP,A) 特開 昭59−160267(JP,A) 特開 昭58−4477(JP,A) 特開 平1−307870(JP,A) 特開 平1−233558(JP,A) 特開 平1−224872(JP,A) 特開 平1−224871(JP,A) 斎藤忠夫、発田弘,高性能コンピュー タアーキテクチャ,日本,丸善株式会 社,1989年 3月30日,第1版,p. 113−126、172−173 中島雅逸、他8名,スーパースカラ・ マイクロプロセッサOHMEGAにおけ る動的ハザード解消機構と高速化手法, 情報処理学会研究報告,日本,社団法人 情報処理学会,1991年 7月19日,vo l.91,no.64,(91−ARC− 89),p.25−31 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/16 G06F 9/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプライン制御により動作するn個
    (nは任意の正整数)の演算手段(1−0〜1−n−
    1)と、命令を解読して前記演算手段(1−0〜1−n
    −1)を制御する命令デコーダ(3)とを備えるデータ
    処理装置であって、 前記n個の演算手段(1−0〜1−n−1)に対応し
    て、該演算手段の動作状態を保持するn個の状態保持手
    段(5−0〜5−n−1)と、前記命令デコーダ(3)
    からの命令種別を表す信号(ic1)に基づき、前記状
    態保持手段(5−0〜5−n−1)の出力の1つを選択
    して前記命令デコーダ(3)に出力する選択制御手段
    (7)とを有し、 前記選択制御手段(7)は、前記命令デコーダ(3)か
    らの命令種別を表す信号(ic1)に基づき、前記状態
    保持手段(5−0〜5−n−1)の出力の1つを選択し
    て出力する第1セレクタ(11)と、前記状態保持手段
    (5−0〜5−n−1)の出力の論理和をとるゲート回
    路(12)と、前記命令デコーダ(3)からの命令種別
    を表す信号(ic2)に基づき、前記第1セレクタ(1
    1)の出力及び前記ゲート回路(12)の出力の何れか
    を選択して前記命令デコーダ(3)に出力する第2セレ
    クタ(13)とを有し、 前記命令デコーダは、前記第2セレクタからの出力信号
    に基づき、前記演算手段の実行制御を行うことを特徴と
    するデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 パイプライン制御により動作するn個
    (nは任意の正整数)の演算手段(1−0〜1−n−
    1)と、命令を解読して前記演算手段(1−0〜1−n
    −1)を制御する命令デコーダ(3)とを備えるデータ
    処理装置であって、 前記n個の演算手段(1−0〜1−n−1)に対応し
    て、該演算手段の動作状態を保持するn個の状態保持手
    段(5−0〜5−n−1)と、前記命令デコーダ(3)
    からの命令種別を表す信号(ic1)に基づき、前記状
    態保持手段(5−0〜5−n−1)の出力の1つを選択
    して前記命令デコーダ(3)に出力する選択制御手段
    (7)とを有し、 前記データ処理装置は、前記n個の演算手段(1−0〜
    1−n−1)が並列実行する並列モードか、または1個
    づつ実行するテストモードかを示すモード信号(mc)
    を出力するモードレジスタ(9)を有し、 前記選択制御手段(7)は、前記命令デコーダ(3)か
    らの命令種別を表す信号(ic1)に基づき、前記状態
    保持手段(5−0〜5−n−1)の出力の1つを選択し
    て出力する第1セレクタ(11)と、前記状態保持手段
    (5−0〜5−n−1)の出力の論理和をとるゲート回
    路(12)と、前記命令デコーダ(3)からの命令種別
    を表す信号(ic2)及びモードレジスタからのモード
    信号(9)に基づき、前記第1セレクタ(11)の出力
    及び前記ゲート回路(12)の出力の何れかを選択して
    前記命令デコーダ(3)に出力する第2セレクタ(1
    3)とを有し、 前記命令デコーダ(3)は、前記第2セレクタ(13)
    からの出力信号(BUSY)に基づき、前記演算手段
    (1−0〜1−n−1)の実行制御を行なうことを特徴
    とするデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第2セレクタ(13)は、前記モー
    ドレジスタ(9)からのモード信号(mc)を優先して
    選択動作を行なうことを特徴とする請求項2に記載のデ
    ータ処理装置。
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中島雅逸、他8名,スーパースカラ・マイクロプロセッサOHMEGAにおける動的ハザード解消機構と高速化手法,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,1991年 7月19日,vol.91,no.64,(91−ARC−89),p.25−31
斎藤忠夫、発田弘,高性能コンピュータアーキテクチャ,日本,丸善株式会社,1989年 3月30日,第1版,p.113−126、172−173

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