JP3279485B2 - 台所用濃縮液体洗浄剤組成物 - Google Patents
台所用濃縮液体洗浄剤組成物Info
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Description
剤組成物、さらに詳細には起泡力や汚垢洗浄力に優れ、
適正な粘度を有し、しかも低温安定性に優れ、かつ水ぎ
れ性やすすぎ性の改善された台所用濃縮液体洗浄剤組成
物に関する。
者の環境に対する意識が益々高まってきている今日、衣
料用洗剤、台所用洗剤などの洗浄剤において、廃棄物の
低減化への努力がなされている。例えば、衣料用洗剤で
は組成物の濃縮度を上げ、一回当たりの洗浄剤の使用量
を低減し、容器をコンパクト化することで廃棄物を少量
化している。液体洗浄剤における詰替用のスタンディン
グパウチは成形ボトルに比べて使用するプラスチックの
種類や量が少なく、長期的には廃棄量を減らすことに貢
献している。最近では台所用洗剤においても組成物の濃
縮化が行われてきており、容器がコンパクト化された商
品がある。
洗剤に使用される界面活性剤のうち、コスト・洗浄力と
もに優れた界面活性剤として現在最も汎用されているも
のは直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩であるが、濃縮
型の台所用液体洗剤として用いる場合には欠点がある。
例えば、単独では手荒れを起こし易いため、他の界面活
性剤を補助的に添加配合する必要がある。この場合、よ
く知られた方法としてはポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸エステル塩を添加する方法(特開昭49-13205
号、特公平3-56278 号公報)、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルを添加する方法(特開昭53-86707号、特公
昭60-4870 号、特公平1-54400 号公報)、高級脂肪酸ア
ルカノールアミドを添加する方法(特公昭63-28120号、
特開平5-320698号、特開平7-118695号、特開平7-316589
号、特開平8-3587号公報)などがある。これら補助活性
剤の併用により手荒れ性は軽減できるが、一方、組成物
の粘度が著しく向上したり、低温安定性が悪くなった
り、洗浄性能が低下するなどの欠点が生じるため、濃縮
型の洗浄剤組成物として好ましい形態のものはできない
状況にあった。
cp)を有し、低温安定性が良く、さらに起泡力や洗浄力
といった洗浄剤としての性能も充分に優れた組成物が望
まれていた。
明者らは、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩を含有す
る濃縮型の液体洗浄剤の配合について鋭意検討した結
果、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩と特定の界面活
性剤とからなる高洗浄性組成物において、特定の化合物
を添加配合することによって低温安定性や粘度が著しく
改善され、かつ水ぎれ性やすすぎ性の改善された台所用
洗浄剤として使用可能な組成物が得られることを見出し
本発明を完成した。
%を超える組成物であって、(a) 直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸塩 15〜55重量%、(b) ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸エステル塩 5〜50重量%、(c)
ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1〜50重量%、
(d) エタノール 0.5〜7.5 重量%及び(e) プロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール及びポリエチレ
ングリコールからなる群より選ばれる1種以上のハイド
ロトロープ剤 合計2〜20重量%を必須成分として含
み、かつ (a)/[(a)+(b)+(c)]が重量比で30/100以上
60/100 未満であることを特徴とする台所用濃縮液体洗
浄剤組成物を提供するものである。
て、アルキル基の炭素数10〜13のものが90重量%以上含
まれていることが洗浄性能の点から要求される。また、
2−φ異性体の含量は5重量%以上、好ましくは10重量
%以上、より好ましくは15重量%以上であることが洗浄
性能および低温安定性の点から要求される。対イオンと
してはアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールア
ミンからなる群より選ばれる1種以上が良い。成分(a)
の配合割合は組成物中において15〜55重量%であり、15
重量%未満では起泡力が劣り、55重量%を超えると低温
安定性が損なわれる。
ル基は1級または2級であり、好ましくは1級である。
アルキル基の炭素数は8〜18が好ましく、起泡力の点で
特に10〜14が好ましい。エチレンオキサイドの平均付加
モル数は1〜20が好ましく、起泡力の点で特に2〜4が
好ましい。対イオンとしてはアルカリ金属、アンモニウ
ム及びアルカノールアミンからなる群より選ばれる1種
以上が良い。成分(b)の配合割合は組成物中において5
〜50重量%であり、5重量%未満では低温安定性が劣
り、50重量%を超えると起泡力が劣る。
ル基は1級または2級であり、好ましくは1級である。
アルキル基の炭素数は8〜18が好ましく、洗浄力の点で
特に10〜14が好ましい。エチレンオキサイドの平均付加
モル数は2〜40が好ましく、洗浄力の点で特に3〜15が
好ましい。成分(c) の配合割合は組成物中において1〜
50重量%であり、1重量%未満では溶液粘度が低く、50
重量%を超えると低温安定性が損なわれる。
〜7.5 重量%であり、 7.5重量%を超えないことが、組
成物の引火点を40℃以下にしないために望ましい。 0.5
重量%未満の場合は、低温安定性が劣る。
ピレングリコール及びポリエチレングリコールの平均分
子量は5000未満が好ましく、特に2500以下が好ましい。
5000以上であると低温安定性が損なわれる。成分(e) の
配合割合は組成物中において2〜20重量%であり、2重
量%未満の配合量や20重量%を超える配合量では低温安
定性が劣る。
めるため、 (a)/[(a)+(b)+(c)]の重量比が30/100以
上60/100未満であることが必要である。
の他に、減粘効果を高める目的で、成分(d) 以外の可溶
化剤を追加配合することもできる。好ましいものは炭素
数7〜12のアリールスルホン酸(塩)及び/又は炭素数
7〜12のアリールカルボン酸(塩)であり、特に好まし
いものは安息香酸、パラトルエンスルホン酸およびそれ
らのナトリウム塩である。これらの成分の配合割合は組
成物中において 0.5〜20重量%であり、 0.5重量%未満
では減粘効果が低く、20重量%を超えると低温安定性が
損なわれる。
に応じて公知の洗浄剤用の界面活性剤を、起泡力や汚垢
洗浄力を向上する目的で適宜添加配合することができ
る。かかる界面活性剤としてはα−オレフィンスルホン
酸塩(アルキル炭素数8〜18)、α−スルホ脂肪酸エス
テル塩(アルキル炭素数8〜18)等の陰イオン性界面活
性剤、第3級アルキルアミンオキシド等の非イオン界面
活性剤であり、特に好ましいものはドデシルジメチルア
ミンオキシドである。これらの界面活性剤の配合割合は
組成物中において、例えば第3級アルキルアミンオキシ
ドの場合は 0.1〜10重量%である。第3級アルキルアミ
ンオキシドを10重量%より多く添加することは、低温安
定性が損なわれるために好ましくない。 0.1重量%未満
の場合は洗浄力向上効果が低い。
2価金属塩、特にマグネシウム塩を添加配合することも
できる。マグネシウム塩としては、例えば、塩化マグネ
シウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム及び水酸
化マグネシウムからなる群より選ばれる1種以上が挙げ
られ、配合割合は組成物中において合計で 0.5〜10重量
%である。マグネシウム塩を10重量%より多く添加する
ことは、低温安定性が損なわれるために好ましくない。
0.5重量%未満の場合は、洗浄力向上効果が低い。
シウム塩、マグネシウム塩)の洗浄力を増強し、洗浄後
の食器にウォータースポットを残さないようにする目的
で、有機多価カルボン酸(塩)、特にクエン酸、リンゴ
酸、マレイン酸、フタル酸及びこれらの塩からなる群よ
り選ばれる1種以上を追加配合することも可能である。
これらの有機多価カルボン酸(塩)の配合割合は組成物
中において合計で 0.1〜10重量%である。有機多価カル
ボン酸(塩)を10重量%より多く添加することは、低温
安定性が損なわれるために好ましくない。 0.1重量%未
満の場合は、洗浄力向上効果が低い。
台所付近におかれる可能性が高いことから、原液の引火
点は40℃以上であることが好ましい。
液のpHは 5.0〜8.0 が好ましく、特に 6.0〜7.5 が好ま
しい。
物には、組成物の低温安定性や洗浄性能を損なわない範
囲で他の任意成分を添加することができる。粘土鉱物や
水溶性高分子物質等の粘度調製剤、方解石、珪石、リン
酸カルシウム、ゼオライト、ポリエチレン、ナイロン、
ポリスチレン等の水不溶性研磨剤、グリセリン、ソルビ
トール等の保湿剤、その他酵素、香料、色素、防腐剤、
防かび剤等を添加配合することができる。
体洗浄剤に対しては、好ましい使用方法がある。台所用
濃縮液体洗浄剤組成物は、タオル・スポンジ等の洗浄道
具にボトルから直接つけることが多い。この方法では使
用量の調節は困難であり、濃縮化によるメリットは得ら
れにくい。したがって、本発明の台所用濃縮液体洗浄剤
組成物は、ボトルの中腹部を両側から押すだけで計量で
きる計量目盛り付き透明キャップを有するボトルに入
れ、使用時に必要量を計量し、計量した洗浄剤をシンク
に加えて水や湯で希釈して洗浄に用いたり、計量した洗
剤を別の容器に移し替えて標準使用濃度に希釈し、希釈
した洗浄剤をタオル・スポンジ等の洗浄道具に取って洗
浄に用いたりするのが好ましい。
は、起泡力や汚垢洗浄力が高く、適正な粘度を有し、し
かも低温安定性に優れ、かつ水ぎれ性やすすぎ性の改善
された洗浄剤組成物である。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
尚、以下の例において「%」は「重量%」を表す。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表1
に示す。尚、本実施例は、直鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩の対イオンの種類及びその組合せを変化させた例
である。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表2
に示す。尚、本実施例は、ポリオキシエチレンアルキル
エーテルを変化させた例である。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表3
に示す。尚、本実施例は、成分(e) の組み合わせを変化
させた例である。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表4
に示す。尚、本実施例は、減粘効果を上げるためにアリ
ールスルホン酸(塩)やアリールカルボン酸(塩)を添
加配合した例である。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表5
に示す。尚、本実施例は、起泡力や汚垢洗浄力を増加す
るために他の界面活性剤やマグネシウム塩を添加配合し
た例である。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表6
に示す。尚、本実施例は、ウォータースポットを低減さ
せるために有機多価カルボン酸(塩)を添加配合した例
である。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表7
に示す。尚、これら比較例は、本発明における必須成分
であるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩が含まれていないものである。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表8
に示す。尚、これら比較例は、本発明における必須成分
である成分(e) が含まれていないものである。
び評価基準によって評価を行った。得られた結果を表9
に示す。尚、これら比較例は (a)/[(a)+(b)+(c)]が3
0/100以上60/100 未満の条件を満たさないものであ
る。
加した溶液の起泡力を測定する。測定法は、直径5cmの
ガラス円筒に上記の溶液を40ml入れ、15分間回転攪拌を
行い、停止直後の泡高さを測定する。評価基準は、泡高
さ90mm以上を◎、80mm以上90mm未満を○、70mm以上80mm
未満を△、70mm未満を×とした。
トリウムの15%水溶液(洗剤A)と、測定洗剤を界面活
性剤濃度が15%になるように希釈した水溶液(洗剤B)
を用いて、それぞれの洗剤を1gスポンジ(予め水20g
を含ませて有る)に付けて実際に洗浄操作を行ってもら
い、洗剤Aとの比較で洗剤Bの汚垢洗浄力を評価した。
洗浄対象は、サラダ油/牛脂を重量比で1/1としたも
の2gを塗ったメラミン皿10枚である。被験者に下記の
評点で採点してもらい、10人の平均点が 4.5以上を◎、
3.5以上 4.5未満を○、 2.5以上 3.5未満を△、 2.5未
満を×とした。 洗剤Bが良い 5点 洗剤Bがやや良い 4点 2つとも変わらない 3点 洗剤Aがやや良い 2点 洗剤Aが良い 1点。
洗浄し、流水で30秒間すすいだ後に風乾する。この操作
を10回、10個のコップで行い、風乾後のウォータースポ
ット数を肉眼で測定し、コップ1個当たりの平均値を計
算して評価する。ウォータースポットが少ないほど洗浄
後のコップの水切れがよく、外観が良好なことを示す。
ウォータースポットの平均値が5未満であれば◎、5以
上10未満であれば○、10以上20未満であれば△、20以上
であれば×とした。
24時間保冷したのち5℃で24時間保冷する操作を10回繰
り返す。繰り返し操作が終わったときの洗剤の外観を観
察し、初期の状態と比較する。ほとんど変化していない
ものを○、やや変化が生じているものを△、明らかに変
化が生じているものを×とした。
ふた付きバットに入れ、ふたをした後、よく撹拌して泡
立て、水を捨てる。次に、 200gのすすぎ用水道水を入
れ、上下に軽く10回振り、水を捨てる。すすぎ水を捨て
たときに、泡が完全になくなるまですすぎを繰り返す。
すすぎ水の使用回数を測定し、すすぎ回数が2回以下を
○、3〜4回を△、5回以上を×とした。
Claims (6)
- 【請求項1】 界面活性剤含量が40重量%を超える組成
物であって、 (a) 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 15〜55重量
%、 (b) ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩 5〜50重量%、 (c) ポリオキシエチレンアルキルエーテル 1〜50重量
%、 (d) エタノール 0.5〜7.5 重量%及び (e) プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール
及びポリエチレングリコールからなる群より選ばれる1
種以上のハイドロトロープ剤 合計2〜20重量%(f) クエン酸、リンゴ酸、マレイン酸、フタル酸及びこ
れらの塩からなる群より選ばれる1種以上 合計0.1〜1
0重量% を必須成分として含み、かつ(a)/[(a)+(b)+
(c)]が重量比で30/100以上60/100 未満であることを
特徴とする台所用濃縮液体洗浄剤組成物。 - 【請求項2】 さらに、炭素数7〜12のアリールスルホ
ン酸塩及び/又は炭素数7〜12のアリールカルボン酸塩
を合計で0.5〜20重量%含有する請求項1記載の台所用
濃縮液体洗浄剤組成物。 - 【請求項3】 さらに、第3級アルキルアミンオキシド
を0.1〜10重量%含有する請求項1又は2記載の台所用
濃縮液体洗浄剤組成物。 - 【請求項4】 さらに、塩化マグネシウム、硝酸マグネ
シウム、硫酸マグネシウム及び水酸化マグネシウムから
なる群より選ばれる1種以上を合計で0.5〜10重量%含
有する請求項1〜3の何れか1項に記載の台所用濃縮液
体洗浄剤組成物。 - 【請求項5】 原液のpHが 5.0〜8.0 である請求項1〜
4の何れか1項に記載の台所用濃縮液体洗浄剤組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1項に記載の台所
用濃縮液体洗浄剤組成物を、ボトルの中腹部を両側から
押すだけで計量できる計量目盛り付き透明キャップを有
するボトルに入れて使用する方法。
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JP23389696A JP3279485B2 (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 台所用濃縮液体洗浄剤組成物 |
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Family Applications (1)
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1996
- 1996-09-04 JP JP23389696A patent/JP3279485B2/ja not_active Expired - Fee Related
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