JP3279432B2 - 燃焼バーナ装置 - Google Patents

燃焼バーナ装置

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JP3279432B2 JP11843194A JP11843194A JP3279432B2 JP 3279432 B2 JP3279432 B2 JP 3279432B2 JP 11843194 A JP11843194 A JP 11843194A JP 11843194 A JP11843194 A JP 11843194A JP 3279432 B2 JP3279432 B2 JP 3279432B2
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    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Gas Burners (AREA)
  • Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼バーナ装置に関す
る。この燃焼バーナ装置は機器例えばスターリング機関
等の加熱器に適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より燃焼バーナ装置としてはバッフ
ルバーナが用いられている。バッフルバーナ100は、
一般的には、図6に示す様にノズル本体102と1枚の
バッフル104とをもつ燃焼ノズル106を備えている
(書籍:ガス燃焼の理論と実際,1992年10月13
日発行第1版,発行:省エネルギセンタ−)。ノズル本
体102は燃料ガス噴出孔102aを備えている。バッ
フル104は給気孔104aを備えている。
【0003】このものでは、燃料ガス噴出孔102aか
ら噴出される燃料ガスと給気孔104aからの空気とを
バッフル104の先方で混合して、燃焼火炎を噴出す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した燃焼ノズル1
06を備えた燃焼バーナ装置では、燃焼火炎の長さが長
く、つまり燃焼火炎が長炎化する傾向にある。ところで
(燃焼炎の入熱量/燃焼室の容積)を示す燃焼負荷率が
増大することは、加熱器の小型化という長所を招来す
る。しかし上記した燃焼バーナ装置では、長炎化のため
燃焼室の長さの短縮化にも限界がある。そのため燃焼負
荷率の向上にも限度があり、加熱器の小型化には限界が
ある。
【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、請求項1の課題は、燃焼火炎を対面衝突させる
方式を採用することにより、燃焼火炎の長炎化を防止し
て燃焼負荷率の増大を図り、小型化、燃焼騒音の低減に
有利な燃焼バーナ装置を提供することにある。請求項2
の課題は、被加熱媒体が通るヒータチューブを効果的に
加熱する様にした燃焼バーナ装置を提供することにあ
る。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の燃焼バーナ装
置は、内壁面で燃焼室を区画する殻体を有する基体と、
基体の殻体の一端側に配置され、燃焼室内において第1
燃焼火炎を噴出する第1燃焼ノズルと、基体の殻体の他
端側に第1燃焼ノズルと対面して配置され、第1燃焼火
炎に対面衝突する第2燃焼火炎を燃焼室内において噴出
する第2燃焼ノズルとを具備しており、殻体の周壁に
は、厚み方向に貫通すると共に燃焼ガスが通る貫通孔か
らなる貫通孔群が形成されていることを特徴とするもの
である。
【0008】請求項2の燃焼バーナ装置は、殻体はセラ
ミックス筒体であり、セラミックス筒体の外面側には、
被加熱媒体が通るヒータチューブが略同軸的に巻装され
ていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用及び発明の効果】請求項1では、第1燃焼ノズル
から第1燃焼火炎が燃焼室において噴出すると共に、第
2燃焼ノズルから第2燃焼火炎が燃焼室において噴出す
る。そして第1燃焼火炎と第2燃焼火炎とが対面衝突す
る。従って、互いの燃焼火炎の燃焼圧力が衝突するの
で、燃焼火炎の長炎化は抑制される。更に長炎化の抑制
により燃焼室の長さ方向の短縮化が図られると共に燃焼
火炎同志の対面衝突により高乱流場の形成で燃焼速度を
増大させるので、(燃焼炎の入熱量/燃焼室の容積)を
示す燃焼負荷率を従来に比較して増大させ得、燃焼室の
容積の小型化を図り得る。
【0010】更に第1燃焼火炎と第2燃焼火炎とが対面
衝突するので、第1燃焼火炎、第2燃焼火炎の長炎化が
抑制されることから、火炎の根元と先端との温度差が小
さくなり、その結果、殻体内の温度が均一にできる。従
って従来に比較して燃焼炎における高温域と低温域との
峻別を軽減でき、燃焼室における温度分布の均一性が向
上すると共に、窒素酸化物の低減に有利である。更に燃
焼の均一化を期待できるので、燃焼騒音の低減にも有利
である。
【0011】請求項2では、殻体を構成するセラミック
ス筒体の外面側には、被加熱媒体が通るヒータチューブ
が略同軸的に巻装されているので、ヒータチューブを通
る被加熱媒体を効果的に加熱することができる。殻体
セラミックス筒体の周壁には、厚み方向に貫通する
と共に燃焼ガスが通る貫通孔からなる貫通孔群が形成さ
れているので、請求項2では、燃焼ガスがヒータチュー
ブに触れることが可能となり、ヒータチューブの被加熱
媒体を一層効果的に加熱することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例の構成)図1に示す様に、この燃焼バーナ装置
1のハウジングとして機能する基体2には室2a、壁体
2d、2e、2fが形成されている。基体2の一端側に
は、第1ノズル挿通孔20rを備えた第1円筒体20が
配置され、同様に基体2の他端側には、第2ノズル挿通
孔22rを備えた第2円筒体22が第1円筒体20と対
向する位置に配置されている。
【0013】基体2には殻体としてのセラミックス筒体
3が配置されている。セラミックス筒体3は所定の肉厚
を備えた円筒形状をなしており、内壁面で円筒形状をな
す燃焼室31が区画されている。セラミックス筒体3の
材質は耐熱性を考慮して炭化珪素であるが、これに限ら
ずアルミナ、窒化珪素でも良い。セラミックス筒体3の
外面側には、多数個のヒータチューブ33が略同軸的に
かつ排気ガス等の排出性を確保すべく所定の隙間を存し
つつ多重に巻装されている。ここでヒータチューブ33
は、セラミックス筒体3の一端部から他端部にかけて巻
装されている。ヒータチューブ33は、被加熱媒体(例
えばヘリウムや空気等の気体、水等の液体)が通る経路
を形成する。
【0014】セラミックス筒体3の周壁の略全面には、
その厚み方向に貫通する多数個の貫通孔30cからなる
貫通孔群30が形成されている。貫通孔30cには燃焼
室31の燃焼火炎または燃焼ガスが通る。図3は図1の
Y1−Y1にそう矢視図である。図3から理解できる様
に各ヒータチューブ33には鍔状の受熱フィン33sが
延設されている。なお図3において一部の受熱フィン3
3sは仮想線として略記されている。この受熱フィン3
3sにより受熱面積が確保され、ヒータチューブ33を
効果的に加熱できる。図3から理解できる様に、ヒータ
チューブ33とセラミックス筒体3の外周面との間には
隙間が形成されている。従って燃料ガスや排気ガスの排
出性が確保されている。
【0015】更に基体2には、燃焼用の空気が外部から
吸い込まれる空気吸込口25が形成されており、また、
空気吸込口25から吸い込まれた空気が流れる空気通路
26を区画する仕切板27が形成されている。更に基体
2の上部には、燃焼後の排気ガスが排出される排気口2
9が形成されている。図1から理解できる様に、第1円
筒体20の第1ノズル挿通孔20rには、1個の第1燃
焼ノズル4が略同軸的に配置されている。第2円筒体2
2の第2ノズル挿通孔22rには、1個の第2燃焼ノズ
ル5が略同軸的に配置されている。従って第1燃焼ノズ
ル4および第2燃焼ノズル5は、互いに対面して配置さ
れている。
【0016】第1燃焼ノズル4について図2を参照して
説明する。図2に示す様に、第1燃焼ノズル4は、円筒
状のノズル本体40と、円盤状の第1バッフルプレート
41と、円盤状の第2バッフルプレート42とを備えて
いる。第1バッフルプレート41は、ノズル本体40の
先端部に略同軸的に保持されており、適数個の第1給気
孔41hを有する。第2バッフルプレート42は、ノズ
ル本体40の先端部よりもやや奥方に位置して略同軸的
に保持されており、適数個の第2給気孔42hを有す
る。第1バッフルプレート41と第2バッフルプレート
42とノズル本体40と第1円筒体20とで包囲された
空間は、予混合室45とされている。予混合室45はリ
ング状をなす。ノズル本体40には、燃料ガス供給源か
ら燃料ガス(この例では都市ガス)が矢印X4方向に供
給される燃料供給路40kが形成されている。
【0017】ノズル本体40の周壁には、燃料供給路4
0kに連通する主孔48及び予混合孔49が形成されて
いる。図2から理解できる様に、主孔48は燃料ガスを
先混合するための孔である。主孔48は、ノズル本体4
0のうち第1バッフルプレート41よりも先方に位置し
て、且つノズル本体40の周方向にそって適数個(適宜
選択できるが、例えば3個〜10個)形成されている。
予混合孔49は燃料ガスを予混合するための孔である。
予混合孔49は、ノズル本体40のうち第1バッフルプ
レート41と第2バッフルプレート42との間に位置し
て、且つノズル本体40の周方向にそって適数個(適宜
選択できるが、例えば3個〜10個)形成されている。
【0018】なお予混合とは、燃焼炎の根元よりも手前
で燃料ガスと空気とを混合する形態を意味する。先混合
とは、燃焼炎の根元付近で燃料ガスと空気とを混合する
形態を意味するものである。本実施例では、図2から理
解できる様に主孔48の口径は予混合孔49の口径より
も小さい。適数個の主孔48の合計開口面積は、適数個
の予混合孔49の合計開口面積よりも小さい。なお本発
明者による燃焼試験によれば、主孔48は口径が3.1
mmで個数が6個であり、予混合孔49は口径が8mm
で個数が8個のとき、燃焼火炎が良好であり、排気口2
9から排出された排気ガス中のCO濃度が少なかった。
【0019】第1バッフルプレート41、第2バッフル
プレート42は、耐熱性をもつ材質例えば耐熱合金鋼、
ステンレス鋼、セラミックスで形成できる。この例では
第1バッフルプレート41は耐熱鋼で形成され、第2バ
ッフルプレート42はステンレス鋼(SUS304)で
形成されている。ここで、図略のブロア等の流体機械が
作動すると、空気は基体2の空気吸込口25から空気通
路26を流れる。空気通路26を通過する空気は、仕切
板27等に接触するので予熱される。予熱された空気
は、図2に示す矢印X1方向に流れ、更に、矢印X2と
して記載した様に第2バッフルプレート42の第2給気
孔42hから予混合室45に流入し、更に矢印X3とし
て記載した様に第1バッフルプレート41の第1給気孔
41hから燃焼室31に流入する。
【0020】この様に空気が第2給気孔42hを通過し
第2給気孔42hで絞られる際に圧力が低減するので、
第1ノズル本体40の燃料供給路40k内の燃料ガスは
予混合孔49から予混合室45に矢印K2方向(図2参
照)に効果的に吸入される。この結果、予混合孔49か
ら予混合室45に吸入された燃料ガスと空気とは、予混
合室45において予混合される。更にこの様に予混合さ
れたものが第1給気孔41hを通過し第1給気孔41h
で絞られる際に圧力が低減するので、第1ノズル本体4
0の燃料供給路40k内の燃料ガスは主孔48から燃料
室31に矢印K1方向(図2参照)に効果的に吸入され
る。この結果、予混合室45で予混合されたものと、主
孔48から吸入された燃料ガスとが先混合する。この様
に燃料ガスと空気とが混合した混合気体により、第1燃
焼ノズル4から噴出する第1燃焼火炎4Aが形成され
る。
【0021】予混合室45における燃料ガスの予混合の
割合は、第1燃焼ノズル4における燃料ガスの消費量
(予混合量+先混合量)を100%としたとき、35〜
45%程度例えば43%程度である。この様に予混合室
45では燃料ガスの混合割合が低いので、予混合室45
において燃焼火炎が着火する不具合つまり逆火現象は回
避される。
【0022】上記は第1燃焼火炎4Aを形成する第1燃
焼ノズル4に関する説明であるが、第2燃焼火炎5Aを
形成する第2燃焼ノズル5についても同様の構造や材質
が採用されており、第2燃焼ノズル5における予混合の
割合も第1燃焼ノズル4と同程度である。即ち図1に示
す様に、第2燃焼ノズル5は、円筒状のノズル本体50
と、円盤状の第1バッフルプレート51と、円盤状の第
2バッフルプレート52とを備えている。従って図1に
示す様に第2燃焼ノズル5には予混合室55、予混合孔
59、主孔58が形成されている。
【0023】上記した実施例では図1から理解できる様
に、第1燃焼ノズル4から第1燃焼火炎4Aが燃焼室3
1において噴出すると共に、第2燃焼ノズル5から第2
燃焼火炎5Aが燃焼室31において噴出する。そして第
1燃焼火炎4Aの先端と第2燃焼火炎5Aの先端とが対
面衝突する。これにより燃焼室31は高温になると共に
セラミックス筒体3も高温(一般的には1000〜16
00°C程度)に加熱される。従ってセラミックス筒体
3からの輻射熱や熱伝達等によってヒータチューブ33
は加熱され、これによりヒータチューブ33内を流れる
被加熱媒体は加熱される。更にセラミックス筒体3の貫
通孔30cから燃焼ガスが矢印C1方向に出てヒータチ
ューブ33に触れるので、この意味でもヒータチューブ
33は加熱される。なお燃焼の際における燃焼室31の
圧力(ゲージ圧)は170〜230mmAq程度と考え
られている。
【0024】(実施例の効果)以上説明した様に本実施
例では、第1燃焼火炎4Aの先端と第2燃焼火炎5Aの
先端とが対面衝突するので、互いの燃焼圧力が衝突し、
燃焼火炎の長炎化は抑制される。この様に本実施例で
は、燃焼炎の長炎化が抑制されるので、燃焼室31の長
さ方向の寸法L1(図1参照)の短縮化が図られる。よ
って、(燃焼炎の入熱量/燃焼室31の容積)を示す燃
焼負荷率を従来に比較して増大させ得、燃焼室31の容
積の小型化を図り得る。
【0025】更に本実施例では第1燃焼火炎4Aと第2
燃焼火炎5Aとが対面衝突するので、第1燃焼火炎、第
2燃焼火炎の長炎化が抑制されることから、火炎の根元
と先端との温度差が小さくなり、その結果殻体内の温度
が均一にできる。従って従来に比較して燃焼炎における
高温域と低温域との峻別を軽減でき、燃焼室31の長さ
方向における温度分布の均一性が向上し、高温で生成し
易い窒素酸化物(NOx)の抑制に有利である。
【0026】加えて本実施例では、セラミックス筒体3
の外面側には、被加熱媒体が通るヒータチューブ33が
略同軸的に巻装されているので、ヒータチューブ33を
通る被加熱媒体を効果的に加熱することができる。特に
本実施例では燃焼室31の長さ方向における温度分布の
均一性が向上するので、セラミックス筒体3の一端部か
ら他端部にかけて多数個のヒータチューブ33が並設状
態で巻装されていても、各ヒータチューブ33の加熱の
均一性を確保でき、被加熱媒体の均熱化に有利である。
【0027】更に本実施例ではセラミックス筒体3の貫
通孔30cから燃焼炎が矢印C1方向に出てヒータチュ
ーブ33に触れるので、ヒータチューブ33の被加熱媒
体を一層効果的に加熱するのに有利である。 (適用例)図4及び図5に示す例は、上記したバーナ装
置1をスターリング機関において作動ガス(ヘリウム)
を加熱して膨張させる加熱器として適用したものであ
る。従って、スターリング機関のハウジングには、上記
した燃焼バーナ装置1が装備されている。この燃焼バー
ナ装置1は、作動ガスを加熱して膨張させる加熱器を構
成する。燃焼用の空気を外部から燃焼バーナ装置1の第
1燃焼ノズル4及び第2燃焼ノズル5に供給する流体機
械としてのブロア80が装備されている。更に、作動ガ
スと熱交換する蓄熱器81、作動ガスを冷却する冷却器
82が装備されている。
【0028】図4から理解できる様に、スターリング機
関のハウジングのシリンダ部84には多数個のシリンダ
孔85が矢印E方向にそって並設されている。各シリン
ダ孔85にそれぞれ挿入されたピストン部86により、
膨張室87(87a、87b、87c、87d)及び圧
縮室88(88a、88b、88c、88d)が区画さ
れている。
【0029】ここで、フロント側の膨張室87aは、隣
設する圧縮室88bにヒータチューブ33、蓄熱器81
及び冷却器82を介して連通している。別の膨張室87
bは、隣設する圧縮室88cにヒータチューブ33、蓄
熱器81を介して連通している。別の膨張室87cは、
隣設する圧縮室88dにヒータチューブ33、蓄熱器8
1を介して連通している。リヤ側の膨張室87dは、フ
ロント側の圧縮室88aにヒータチューブ33、蓄熱器
81を介して連通している。
【0030】圧縮室88b内の作動ガスは、冷却器8
2、蓄熱器81を介してヒータチューブ33内を通る
と、燃焼バーナ装置1により高温に加熱されて膨張室8
7aに至る。他の圧縮室88a、88c、88dの作動
ガスも同様である。この際において作動ガスは、蓄熱器
81で奪熱され更に冷却器82で冷却されるので、圧力
が下がる。この様な圧力の高低により各ピストン部86
が往復駆動する。ピストン部86の往復駆動は、出力軸
としてのクランク軸89の回転として取り出される。な
お90はオイルポンプ、91は作動ガスの漏れを防止す
るガスシールである。
【0031】この例においても前述から明らかな様に、
第1燃焼ノズル4から第1燃焼火炎4Aが燃焼室31に
おいて噴出すると共に、第2燃焼ノズル5から第2燃焼
火炎5Aが燃焼室31において噴出する。そして第1燃
焼火炎4Aの先端と第2燃焼火炎5Aの先端とが対面衝
突する。従って燃焼火炎の長炎化は抑制されるので、燃
焼室31の長さ方向(即ち矢印E方向)の寸法の短縮化
が図られ、燃焼負荷率を増大させ得る。よって、スター
リング機関の出力を維持しつつ燃焼室31の容積の小型
化を図り得る。
【0032】加えてバーナ装置1では第1燃焼火炎4A
と第2燃焼火炎5Aとが対面衝突するので、燃料ガスや
空気の乱流化を図り得ることができる。バーナ装置1の
燃焼室31の長さ方向における温度分布の均一性が向上
するので、並設されている各ヒータチューブ33の均一
加熱性が向上し、矢印E方向に並設されている各膨張室
87の温度の均一化にも有利であり、スターリング機関
の出力確保に有利である。
【0033】(付記)上記した例から次の技術的思想も
把握できる。 作動ガスが膨張する膨張室および作動ガスが収縮する
圧縮室を区画するピストン部を有するシリンダ部と、膨
張室と圧縮室との間の間で作動ガスを移送する経路と、
経路を通る作動ガスを加熱する加熱器と、経路を通る作
動ガスと熱交換する蓄熱器とをもつスターリング機関に
おいて、加熱器は、燃焼室を有する基体と、基体に燃焼
室の一端側に配置され、燃焼室内において第1燃焼火炎
を噴出する第1燃焼ノズルと、基体に燃焼室の他端側に
第1燃焼ノズルと対面して配置され、第1燃焼火炎に対
面衝突する第2燃焼火炎を燃焼室内において噴出する第
2燃焼ノズルとを具備することを特徴とするスターリン
グ機関。 膨張室および圧縮室を区画する多数個のシリンダ孔が
並設されており、シリンダ孔の並設方向(矢印E方向)
における一端側に第1燃焼ノズルが配置され、並設方向
における他端側に第2燃焼ノズルが配置されているに
記載のスターリング機関。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼バーナ装置の断面図である。
【図2】燃焼バーナ装置の要部の断面図である。
【図3】図1のY1−Y1線にそう矢視図である。
【図4】燃焼バーナ装置を備えたスターリング機関の断
面図である。
【図5】図4のY2−Y2線にそう矢視図である。
【図6】従来例に係る燃焼バーナ装置の断面図である。
【符号の説明】
図中、1は燃焼バーナ装置、2は基体、3はセラミック
ス筒体(殻体)、31は燃焼室、33はヒータチュー
ブ、30cは貫通孔、30は貫通孔群、4は第1燃焼ノ
ズル、4Aは第1燃焼火炎、40はノズル本体、41は
第1バッフルプレート、42は第2バッフルプレート、
5は第2燃焼ノズル、5Aは第2燃焼火炎、50はノズ
ル本体、51は第1バッフルプレート、52は第2バッ
フルプレートを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 勝洋 岐阜県羽島郡岐南町みやまち1丁目177 番地 株式会社加藤鉄工バーナー製作所 内 (72)発明者 小林 尚雄 岐阜県羽島郡岐南町みやまち1丁目177 番地 株式会社加藤鉄工バーナー製作所 内 (56)参考文献 特開 昭58−122341(JP,A) 特開 昭63−6307(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 14/12 F02G 1/055 F23D 14/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内壁面で燃焼室を区画する殻体を有する基
    体と、 該基体の殻体の一端側に配置され、該燃焼室内において
    第1燃焼火炎を噴出する第1燃焼ノズルと、 該基体の殻体の他端側に該第1燃焼ノズルと対面して配
    置され、該第1燃焼火炎に対面衝突する第2燃焼火炎を
    該燃焼室内において噴出する第2燃焼ノズルとを具備
    ており、該殻体の周壁には、厚み方向に貫通すると共に
    燃焼ガスが通る貫通孔からなる貫通孔群が形成されてい
    ことを特徴とする燃焼バーナ装置。
  2. 【請求項2】殻体はセラミックス筒体であり、該セラミ
    ックス筒体の外面側には、被加熱媒体が通るヒータチュ
    ーブが略同軸的に巻装されていることを特徴とする請求
    項1に記載の燃焼バーナ装置。
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