JP3279397B2 - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

液体柔軟剤組成物

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史 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維や衣料に柔軟性を
付与する為の柔軟剤組成物に関し、水不溶性で、分子中
にエステル結合を少なくとも1個以上有する柔軟基剤を
含有する液体柔軟剤組成物において、保存安定性、特に
保存後のベース臭の発生を改善した柔軟剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、洗濯後の衣料に柔軟性を付与する
為に、水不溶性で、分子中にエステル結合を少なくとも
1個以上有する柔軟基剤を含有する液体柔軟剤が提案さ
れている。しかし、この柔軟基剤は、保存安定性、特に
保存後にベース臭が発生し、香料でのマスキングでも及
ばなくなり、商品価値上問題があつた。そこで、保存安
定性、特に保存後のベース臭の発生が抑制された柔軟剤
の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、洗濯後の衣
料に柔軟性を付与すると同時に、保存安定性、特に保存
後のベース臭の発生が抑制された柔軟剤組成物を提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の柔軟剤組成物
は、以下の(A)及び(B)成分を、(A)成分に対す
る(B)成分の配合量が0.1〜500ppmの範囲で
含有し、且つpHが2.0〜5.0であることを特徴と
する。 (A) 水不溶性で、分子中にエステル結合を少なくと
も1個以上有する柔軟基剤。 (B) 下記の(i),(ii)から選ばれる化合物ま
たは(iii)から選ばれる化合物の併用系。 (i)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 (ii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
ェノ−ル (iii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
フェノ−ルと、アミノカルボン酸類、無機リン化合物、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、有機リ
ン酸類から選ばれる化合物との併用系
【0005】
【発明の実施態様】本発明の(A)成分としては、水不
溶性で、分子中にエステル結合を少なくとも1個以上有
する柔軟基剤が用いられる。(A)成分の柔軟基剤の具
体例としては、アミン化合物の中和物、アミン化合物の
4級化物などが用いられ、アミンの具体例としては、以
下の化1の一般式(I)又は(II)に示したものを例示
できる。
【0006】
【化1】 上記R1,R2,R3,R4,R5はそれぞれ同一でも異なっ
てもよく、アルキル基またはアルケニル基を示す。但
し、R1,R2,R3 の少なくとも1つ、あるいはR4
5のいずれか1つは、エステル結合で遮断されてい
る。また、これらアルキル基またはアルケニル基は、化
2に示した官能基によって置換あるいは遮断されていて
もよい。
【0007】
【化2】
【0008】上記のうち、アルキル基またはアルケニル
基がカルボニル基(−CO−)で遮断された基、例えば
R−COO−(CH2)n−またはR−CONH−(CH2)n
−(R=炭素数1〜24のアルキル基またはアルケニル
基、n=1〜4)はヒドロカルボル基とも呼ばれてい
る。上記一般式(I)で示されるアミン化合物の具体例
としては、以下の化3、化4に示した式(I−1〜I−
8)の化合物が挙げられる。上記(A)成分のアミン
は、長鎖脂肪族基を1〜3個有することが好ましい。長
鎖脂肪族基がアルキル基またはアルケニル基である場合
は12〜24が好ましく、R−COO(CH2)n−のよう
にエステル基等で中断されている場合は、中断基を含む
脂肪族残基(RCOO−)の炭素数は12〜24が好ま
しい。長鎖脂肪族基の炭素数(アルキル、アルケニル、
RCOO−等)の炭素数が25以上になると、(B)成
分を配合してもベース臭を抑えることが困難となり好ま
しくない。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】上記一般式(II)の化合物の具体例として
は、以下の化5の式(II−1〜II−5に示したアミン化
合物が挙げられる。
【化5】
【0012】以上のアミン化合物は、中和物の形で、あ
るいは4級化物の形で本発明の柔軟基剤として使用でき
る。中和は、通常の酸により行われ、酸としては塩酸、
硫酸、リン酸等の無機酸や安息香酸、クエン酸、リンゴ
酸、コハク酸、高分子アクリル酸等を挙げることができ
る。また、これらのアミン化合物の4級化には、通常用
いられる4級化剤が用いられ、具体的にはメチルクロラ
イド、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、エピクロロヒドリ
ン等が挙げられる。また、(A)成分の柔軟基剤は、長
鎖脂肪族基を1〜3個有することが好ましいが、この長
鎖脂肪族基の炭素数が25を超えるといわゆるベース臭
が強くなり、本発明の(B)成分を配合してもベース臭
を抑制することが困難となる。したがって、柔軟基剤が
有する長鎖脂肪族基の炭素数は25以下が好ましい。
(A)成分の柔軟基剤は、本発明の液体柔軟剤組成物中
に3〜30重量%配合するのが好適であり、好ましくは
5〜15重量%配合される。
【0013】本発明の(B)成分としては、1−ヒドロ
キシエタン−1,1−ジホスホン酸、2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メチルフェノール、エチレンジアミ
ン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩などに代表
されるアミノカルボン酸類、トリポリリン酸塩、ピロリ
ン酸塩に代表される無機リン化合物、フィチン酸に代表
される有機リン酸類等が挙げられ、これらは遊離の酸と
して配合しても、塩として配合してもよい。
【0014】
【0015】(B)成分の化合物は、本発明の柔軟剤組
成物中に(A)成分に対して0.1〜500ppm、好
ましくは0.5〜200ppmの範囲で配合される。こ
の配合量が0.1ppm未満では、ベース臭発生を抑制
効果が乏しい。また、500ppmを越えると、柔軟剤
組成物の経時安定性、特に増粘に悪影響を及ぼすので好
ましくない。また、本発明の組成物は、(A)成分のエ
ステル結合を切断する加水分解を生じないpHである2
〜5の範囲とすることが重要であり、特にpH2未満で
は、香料自身の劣化が激しく起こり好ましくない。
【0016】本発明の柔軟剤組成物には、上記成分以外
にその他任意成分として、通常柔軟剤組成物に配合され
る公知の成分を本発明の効果を妨げない範囲で配合する
ことができる。任意成分としては、例えば、ジ長鎖アル
キルジ短鎖アルキル第4級アンモニウム塩、ステアリン
酸等の高級脂肪酸、2−エチルヘキサン酸とグリセリン
またはペンタエリスリトールとの部分エステル化物や、
高級脂肪酸、高級アルコールまたはモノアルキルアミン
のアルキレンオキシド付加物等の非イオン界面活性剤、
食塩、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、塩化カリウム等の水溶性塩、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、イソプロピレングリコール、ヘキ
シレングリコール等の溶剤、尿素、殺菌剤、酸化防止
剤、染料、顔料、シリコーン類、炭化水素、セルロース
誘導体、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、香料等が挙げられ
る。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、(A)水不溶性で、分
子中にエステル結合を少なくとも1個以上有する柔軟基
剤と、 (B)成分として、下記の(i),(ii)から選ばれ
る化合物または(iii)から選ばれる化合物の併用系 (i)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 (ii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
ェノ−ル (iii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
フェノ−ルと、アミノカルボン酸類、無機リン化合物、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、有機リ
ン酸類から選ばれる化合物との併用系 を特定量含有し、且つ特定のpHに調整して液体柔軟剤
とすることにより、洗濯後の衣料に対する柔軟性を付与
すると同時に保存安定性、特に保存後のベース臭の発生
を抑制することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、それに先立つて実施例で採用した評価方法を
説明する。
【0019】(1)ベース臭抑制評価方法 柔軟剤組成物を100mlのガラス瓶に充填し、50℃
恒温槽に保存し、1ヶ月後のベース臭発生度合を5℃保
存品を対照とし、専門パネラーにより官能評価した。 評価基準 ○:ベース臭の発生が認められない。 △:わずかにベース臭の発生が認められない。 ×:ベース臭の発生が激しい。
【0020】実施例1〜10、比較例1〜4 以下表1〜表4に示した(A)成分と(B)成分とを用
い、表5に示した柔軟基剤を含有する柔軟剤組成物を調
製してベース臭抑制効果を評価し、その結果を表5に示
した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】表4:(B)成分 B−1 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 B−2 2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール B−3 エチレンジアミン四酢酸ナトリウム B−4 トリポリリン酸ナトリウム B−5 フィチン酸 B−6 B−1/B−2=1/15の混合物(重量比) B−7 B−2/B−3=1/1の混合物 (重量比) B−8 B−2/B−4=1/1の混合物 (重量比) B−9 B−2/B−5=10/1の混合物(重量比)
【0025】
【表5】表5:評価結果 A成分 B成分 評価結果 化合物 配合量 化合物 配合量 pH ベース臭 (wt%) (対A成分)(ppm) 抑制 比較例1 A−1 15.0 − − 3.0 × 比較例2 A−9 15.0 − − 3.0 × 実施例1 A−1 15.0 B−1 5 3.0 ○ 実施例2 A−1 15.0 B−2 20 3.0 ○〜△ 実施例3 A−3 15.0 B−6 20 3.0 ○ 実施例4 A−2 15.0 B−7 100 2.5 ○〜△ 実施例5 A−3 15.0 B−8 50 3.5 ○〜△ 実施例6 A−4 15.0 B−9 30 4.0 ○〜△ 実施例7 A−7 15.0 B−6 30 3.0 ○ 実施例8 A−9 15.0 B−6 10 3.0 ○ 実施例9 A−1 5.0 B−2 200 3.0 ○〜△ 実施例10 A−6 5.0 B−6 100 2.5 ○ 比較例3 A−1 15.0 B−6 20 1.5 × 比較例4 A−3 15.0 B−2 100 7.0 ×

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) 水不溶性で、分子中にエステル
    結合を少なくとも1個以上有する柔軟基剤と、 (B) 下記の(i),(ii)から選ばれる化合物ま
    たは(iii)から選ばれる化合物の併用系 (i)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 (ii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
    ェノ−ル (iii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
    フェノ−ルと、アミノカルボン酸類、無機リン化合物、
    1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、有機リ
    ン酸類から選ばれる化合物との併用系 とを含有し、(A)成分に対する(B)成分の配合量が
    0.1〜500ppmの範囲であり、且つpHが2.0
    〜5.0であることを特徴とする液体柔軟剤組成物。
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