JP3279397B2 - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents
液体柔軟剤組成物Info
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Description
付与する為の柔軟剤組成物に関し、水不溶性で、分子中
にエステル結合を少なくとも1個以上有する柔軟基剤を
含有する液体柔軟剤組成物において、保存安定性、特に
保存後のベース臭の発生を改善した柔軟剤組成物に関す
る。
為に、水不溶性で、分子中にエステル結合を少なくとも
1個以上有する柔軟基剤を含有する液体柔軟剤が提案さ
れている。しかし、この柔軟基剤は、保存安定性、特に
保存後にベース臭が発生し、香料でのマスキングでも及
ばなくなり、商品価値上問題があつた。そこで、保存安
定性、特に保存後のベース臭の発生が抑制された柔軟剤
の開発が望まれている。
料に柔軟性を付与すると同時に、保存安定性、特に保存
後のベース臭の発生が抑制された柔軟剤組成物を提供す
るものである。
は、以下の(A)及び(B)成分を、(A)成分に対す
る(B)成分の配合量が0.1〜500ppmの範囲で
含有し、且つpHが2.0〜5.0であることを特徴と
する。 (A) 水不溶性で、分子中にエステル結合を少なくと
も1個以上有する柔軟基剤。 (B) 下記の(i),(ii)から選ばれる化合物ま
たは(iii)から選ばれる化合物の併用系。 (i)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 (ii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
ェノ−ル (iii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
フェノ−ルと、アミノカルボン酸類、無機リン化合物、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、有機リ
ン酸類から選ばれる化合物との併用系
溶性で、分子中にエステル結合を少なくとも1個以上有
する柔軟基剤が用いられる。(A)成分の柔軟基剤の具
体例としては、アミン化合物の中和物、アミン化合物の
4級化物などが用いられ、アミンの具体例としては、以
下の化1の一般式(I)又は(II)に示したものを例示
できる。
てもよく、アルキル基またはアルケニル基を示す。但
し、R1,R2,R3 の少なくとも1つ、あるいはR4,
R5のいずれか1つは、エステル結合で遮断されてい
る。また、これらアルキル基またはアルケニル基は、化
2に示した官能基によって置換あるいは遮断されていて
もよい。
基がカルボニル基(−CO−)で遮断された基、例えば
R−COO−(CH2)n−またはR−CONH−(CH2)n
−(R=炭素数1〜24のアルキル基またはアルケニル
基、n=1〜4)はヒドロカルボル基とも呼ばれてい
る。上記一般式(I)で示されるアミン化合物の具体例
としては、以下の化3、化4に示した式(I−1〜I−
8)の化合物が挙げられる。上記(A)成分のアミン
は、長鎖脂肪族基を1〜3個有することが好ましい。長
鎖脂肪族基がアルキル基またはアルケニル基である場合
は12〜24が好ましく、R−COO(CH2)n−のよう
にエステル基等で中断されている場合は、中断基を含む
脂肪族残基(RCOO−)の炭素数は12〜24が好ま
しい。長鎖脂肪族基の炭素数(アルキル、アルケニル、
RCOO−等)の炭素数が25以上になると、(B)成
分を配合してもベース臭を抑えることが困難となり好ま
しくない。
は、以下の化5の式(II−1〜II−5に示したアミン化
合物が挙げられる。
るいは4級化物の形で本発明の柔軟基剤として使用でき
る。中和は、通常の酸により行われ、酸としては塩酸、
硫酸、リン酸等の無機酸や安息香酸、クエン酸、リンゴ
酸、コハク酸、高分子アクリル酸等を挙げることができ
る。また、これらのアミン化合物の4級化には、通常用
いられる4級化剤が用いられ、具体的にはメチルクロラ
イド、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、エピクロロヒドリ
ン等が挙げられる。また、(A)成分の柔軟基剤は、長
鎖脂肪族基を1〜3個有することが好ましいが、この長
鎖脂肪族基の炭素数が25を超えるといわゆるベース臭
が強くなり、本発明の(B)成分を配合してもベース臭
を抑制することが困難となる。したがって、柔軟基剤が
有する長鎖脂肪族基の炭素数は25以下が好ましい。
(A)成分の柔軟基剤は、本発明の液体柔軟剤組成物中
に3〜30重量%配合するのが好適であり、好ましくは
5〜15重量%配合される。
キシエタン−1,1−ジホスホン酸、2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メチルフェノール、エチレンジアミ
ン四酢酸塩、ジエチレントリアミン五酢酸塩などに代表
されるアミノカルボン酸類、トリポリリン酸塩、ピロリ
ン酸塩に代表される無機リン化合物、フィチン酸に代表
される有機リン酸類等が挙げられ、これらは遊離の酸と
して配合しても、塩として配合してもよい。
成物中に(A)成分に対して0.1〜500ppm、好
ましくは0.5〜200ppmの範囲で配合される。こ
の配合量が0.1ppm未満では、ベース臭発生を抑制
効果が乏しい。また、500ppmを越えると、柔軟剤
組成物の経時安定性、特に増粘に悪影響を及ぼすので好
ましくない。また、本発明の組成物は、(A)成分のエ
ステル結合を切断する加水分解を生じないpHである2
〜5の範囲とすることが重要であり、特にpH2未満で
は、香料自身の劣化が激しく起こり好ましくない。
にその他任意成分として、通常柔軟剤組成物に配合され
る公知の成分を本発明の効果を妨げない範囲で配合する
ことができる。任意成分としては、例えば、ジ長鎖アル
キルジ短鎖アルキル第4級アンモニウム塩、ステアリン
酸等の高級脂肪酸、2−エチルヘキサン酸とグリセリン
またはペンタエリスリトールとの部分エステル化物や、
高級脂肪酸、高級アルコールまたはモノアルキルアミン
のアルキレンオキシド付加物等の非イオン界面活性剤、
食塩、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、塩化カリウム等の水溶性塩、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、イソプロピレングリコール、ヘキ
シレングリコール等の溶剤、尿素、殺菌剤、酸化防止
剤、染料、顔料、シリコーン類、炭化水素、セルロース
誘導体、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、香料等が挙げられ
る。
子中にエステル結合を少なくとも1個以上有する柔軟基
剤と、 (B)成分として、下記の(i),(ii)から選ばれ
る化合物または(iii)から選ばれる化合物の併用系 (i)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 (ii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
ェノ−ル (iii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
フェノ−ルと、アミノカルボン酸類、無機リン化合物、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、有機リ
ン酸類から選ばれる化合物との併用系 を特定量含有し、且つ特定のpHに調整して液体柔軟剤
とすることにより、洗濯後の衣料に対する柔軟性を付与
すると同時に保存安定性、特に保存後のベース臭の発生
を抑制することができる。
明するが、それに先立つて実施例で採用した評価方法を
説明する。
恒温槽に保存し、1ヶ月後のベース臭発生度合を5℃保
存品を対照とし、専門パネラーにより官能評価した。 評価基準 ○:ベース臭の発生が認められない。 △:わずかにベース臭の発生が認められない。 ×:ベース臭の発生が激しい。
い、表5に示した柔軟基剤を含有する柔軟剤組成物を調
製してベース臭抑制効果を評価し、その結果を表5に示
した。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A) 水不溶性で、分子中にエステル
結合を少なくとも1個以上有する柔軟基剤と、 (B) 下記の(i),(ii)から選ばれる化合物ま
たは(iii)から選ばれる化合物の併用系 (i)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸 (ii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
ェノ−ル (iii)2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチル
フェノ−ルと、アミノカルボン酸類、無機リン化合物、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、有機リ
ン酸類から選ばれる化合物との併用系 とを含有し、(A)成分に対する(B)成分の配合量が
0.1〜500ppmの範囲であり、且つpHが2.0
〜5.0であることを特徴とする液体柔軟剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18888893A JP3279397B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 液体柔軟剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18888893A JP3279397B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 液体柔軟剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718572A JPH0718572A (ja) | 1995-01-20 |
JP3279397B2 true JP3279397B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=16231644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18888893A Expired - Lifetime JP3279397B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 液体柔軟剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3279397B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002167366A (ja) * | 2000-11-29 | 2002-06-11 | Lion Corp | カチオン性界面活性剤及びその製造方法 |
JP5227945B2 (ja) * | 2009-12-28 | 2013-07-03 | ライオン株式会社 | 繊維製品処理用物品 |
JP6643160B2 (ja) | 2016-03-24 | 2020-02-12 | ライオン株式会社 | 液体柔軟剤組成物 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18888893A patent/JP3279397B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718572A (ja) | 1995-01-20 |
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