JP3278994B2 - 焦点位置制御装置 - Google Patents

焦点位置制御装置

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JP3278994B2
JP3278994B2 JP20050293A JP20050293A JP3278994B2 JP 3278994 B2 JP3278994 B2 JP 3278994B2 JP 20050293 A JP20050293 A JP 20050293A JP 20050293 A JP20050293 A JP 20050293A JP 3278994 B2 JP3278994 B2 JP 3278994B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザを用いて光
ディスク等の記録媒体に情報を記録、再生、消去等を行
うために記録媒体上に正確にレーザ光を集光させる焦点
位置制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記憶装置として光ディスクデ
ータファイルが注目を集めている。特に、書き換え可能
な光ディスクの登場により市場拡大が期待されてきてい
る。このような光ディスクは非接触であるため媒体の寿
命が半永久的に期待できることが磁気記録によるハード
ディスク等に比べ有利な点であるが、そのため、レーザ
スポットを常に記録媒体面に合焦点させる機能即ち、焦
点位置制御装置が必要であり、またその合焦点精度は極
めて高いことが要求される。
【0003】以下、図面を参照しながら、上述した従来
の焦点位置制御装置の一例について説明する。
【0004】図8は従来の焦点位置制御装置のブロック
図を示すものである。図8において、61は記録媒体、
62は記録媒体の記録面にレーザ光を収束させる対物レ
ンズ、63は対物レンズを記録媒体の面ぶれに追従する
ように移動させる焦点位置調整手段、64は半導体レー
ザの前端面からの出射光量をモニタする第1の光検出
器、65は記録面に形成されたトラック上にレーザスポ
ットが追従することを検出するトラッキング検出手段、
66は記録媒体面の記録面上に合焦点していることを検
出する焦点位置検出手段、67はその検出のための第3
の光検出器、68は光検出器から合焦点位置からのずれ
を検出するための差動回路、69は位相補償回路、70
は駆動回路、71は半導体レーザを常に一定光量に保つ
ためのレーザ駆動回路、72は半導体レーザの後端面か
らの出射光量をモニタする第2の光検出器、73は光源
である半導体レーザ、74は半導体レーザから出射され
るレーザ光を平行光にするためのコリメートレンズ、7
5、76はレーザ光の光路を分割するための第1と第2
のビームスプリッタである。
【0005】以上のように構成された焦点位置制御装置
について、以下その動作について説明する。
【0006】半導体レーザ73からの出射される発散光
をコリメートレンズ74により平行光にし、第1のビー
ムスプリッタ75で一部を第1の光検出器64へ、そし
てそれ以外を記録媒体61側に分割する。対物レンズ6
2を通ったレーザ光は記録媒体61に集光される。記録
媒体面に集光されるレーザ光量は第1の光検出器64の
出力が常に一定になるように半導体レーザ73への駆動
電流をレーザ駆動回路71によって制御される。記録媒
体61からの反射光は対物レンズ62、第1のビームス
プリッタ75を通り、第2のビームスプリッタ76でト
ラッキング検出手段65側と焦点位置検出手段66側に
分割される。焦点位置検出手段66についてはナイフエ
ッジ法、非点収差法等いろいろな方法がある。詳細につ
いては例えば、ラジオ技術社発行の「光ディスク技術」
(80〜85ページ)他多くの解説書や公知資料があ
る。これらいずれかの検出手段を経て第3の光検出器6
7で光−電気変換が行われ、差動回路68により焦点位
置誤差信号が作られる。焦点位置誤差信号は位相補償回
路69、駆動回路70を経て、焦点位置誤差量に応じて
焦点位置調整手段63を駆動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では温度や湿度により各光学素子の相対位置変
動などに起因する焦点位置検出ずれ等が発生してもそれ
を補正する手段がないため、例えば、記録された信号を
誤って再生したり、また、記録すべき信号を間違った信
号として記録してしまう等正常な記録再生が行えなくな
る可能性がある。
【0008】このような焦点位置検出ずれに対して従来
でも、特許公告公報昭62ー33652号、特許公開公
報昭58ー121139号公報等、記録媒体に記録され
た信号を利用し、その振幅が最大となるように焦点位置
制御装置内にオフセットを加算するような方法の提案は
あるが、信号のまったく記録されていない媒体では利用
できないという課題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の焦点位置制御装置は、半導体レーザの前端
面から発光する前方出射レーザ光(以下前方出射光と称
す)と後端面から発光する後方出射レーザ光(以下後方
出射光と称す)の比である前方出射光量/後方出射光量
を検出し、その出力信号比が最小になるようなオフセッ
トを発生させ焦点位置制御回路に外部から前記オフセッ
トを印加するよう構成したものである。
【0010】あるいは前記前方出射光または後方出射光
と焦点位置検出手段またはトラッキング位置検出器の出
力との比を最小になるようなオフセットを発生させバイ
アス信号として焦点位置制御回路に外部から前記オフセ
ットを印加するよう構成したものである。
【0011】
【作用】本発明は上記した構成によって、温度や湿度、
経年変化等によって焦点位置ずれが発生しても前方出射
光量/後方出射光量またはレーザの出射光/記録媒体か
らの反射光の比を検出し、その出力信号比が最小になる
位置が最適の合焦点位置であることを利用して出力信号
比が常に最小になるようにする事によって、常に最適の
合焦点位置になるように焦点調整手段を制御するように
したものである。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例の焦点位置制御装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0013】図1は本発明の焦点位置制御装置における
第1の実施例のブロック図を示すものである。図1にお
いて1は光ディスク等の記録媒体、2は記録媒体の記録
面にレーザ光を収束させる対物レンズ、3は対物レンズ
を記録媒体の面ぶれに追従するように移動させる焦点位
置調整手段、4は半導体レーザの前端面からの出射光量
をモニタする第1の光検出器、5は記録面に形成された
トラック上にレーザスポットが追従することを検出する
トラッキング検出手段、6は記録媒体面の記録面上に合
焦点していることを検出する焦点位置検出手段、7はそ
の検出のための第3の光検出器、8は光検出器から合焦
点位置からのずれを検出するための差動回路、9は位相
補償回路、10は駆動回路、11は半導体レーザを常に
一定光量に保つためのレーザ駆動回路、12は半導体レ
ーザの後端面からの出射光量をモニタする第2の光検出
器、13は光源である半導体レーザ、14は半導体レー
ザから出射されるレーザ光を平行光にするためのコリメ
ートレンズ、15、16はレーザ光の光路を分割するた
めの第1と第2のビームスプリッタである。図中半導体
レーザ、レンズ、ビームスプリッタ、光検出機等の光学
素子は、記録再生ヘッドを構成するものであり、記録媒
体の記録面上のトラックに対物レンズからの光スポット
を正確に追従させ情報の記録再生を行うためのものであ
る。図1中1〜16までは構成要素の配列表示は少し異
なるが従来の実施例の構成番号61〜76で説明したも
のと機能は同じである。従って、ここでは動作説明は省
略する。図中17、18は本発明の実施例に係る構成要
素である。17は第1の光検出器と第2の光検出器の出
力を電圧比較する比較回路、18はその回路の出力を焦
点位置制御ループに加算する加算点である。本実施例の
動作説明をする前に対物レンズ2で記録媒体1上に焦点
を結ぶ合焦点位置前後での半導体レーザ13の前方出射
光及び後方出射光の光量変化を説明する。図2はその関
係、すなわちフォーカスオフセット(焦点位置)と前方
出射光量及び後方出射光量との関係を示す図である。合
焦点位置でいずれも出力が最大となる。これはいわゆる
スクープ効果とよばれるものであるが、ここで焦点位置
に対する前方出射光量と後方出射光量との比を調べると
図3のような関係になる。図から明らかなように合焦点
位置で前方出射光量/後方出射光量比が最小になる。
【0014】上記実施例の動作原理は、反射面としての
記録媒体からの戻り光が半導体レーザに帰還され後方出
力での発光効率が見かけ上あがっていること、戻り光の
影響が後方出射光には現れるが、前方出射光には第1の
ビームスプリッタ4によって経路が完全に分離されてい
るために現れないためである。つまり記録媒体上で完全
合焦点の場合は、入射光とまったく同様の経路を辿り第
1のビームスプリッタで分割はされるが、戻り光量も最
大になる。これに対し記録媒体上で、合焦点位置からず
れていると、わずかに反射光は対物レンズの開口で制限
されたり、戻り光の半導体レーザの前端面の出射口で記
録媒体上と逆の方向に焦点ずれを起こし、出射口自身の
開口制限でレーザ内部への帰還が制限をされるためであ
る。つまり戻り光量が最大の点が最適合焦点位置とな
る。また半導体レーザの戻り光が増加すると半導体レー
ザ内の前端面での反射率が見かけ上高くなる。そのため
後端面での反射光量、透過光量が増大する。その結果前
方出射光量/後方出射光量の比は小さくなる、すなわち
戻り光量が最大となる点において前記比は最小となる。
従って前方出射光量/後方出射光量の比を検出する事に
よって、複雑な検出系を追加する事無く、また記録信号
振幅を利用するなどの未記録媒体を扱う装置では使えな
いと言う制限も無く、戻り光による発光効率向上という
増幅効果も利用できるため精度の高い合焦点位置を検出
する事ができるものである。
【0015】本実施例は上記特性を利用して、前記光量
比が常に最小になるように焦点位置制御ループにオフセ
ットを印加する回路を付加したものである。すなわち、
この比を検出するのが比較回路17であり、ループにオ
フセットを印加するのが加算点18である。
【0016】図4および図5は比較回路の実施例を示し
たものである。図4を用いて具体的な動作説明を行う。
第1と第2の光検出器で前方出射光量と後方出射光量を
モニタし、割り算器19で両者の比較を行い、その結果
をA/D(アナログ/ディジタル)コンバータ20でデ
ィジタル信号に変換し、マイクロプロセッサ21で最小
になっているかディジタル処理する。例えば、図3のよ
うな場合において前方出射光量/後方出射光量比が3.
55の点(A)であったとする。最小は3.42(B)
であり、(A)点では最小にはなっていないので所望の
レベルの補正用ディジタル信号をD/A(ディジタル/
アナログ)コンバータ22によりアナログ信号に変換
し、焦点制御ループ上の加算点18に印加する。その結
果、前方出射光量/後方出射光量比が大きくなったか、
或いは小さくなったかを割り算器の結果より判断し、最
小(B)になるような極性の所望のレベルの信号をさら
に印加する。それぞれの段階における各割算結果、補正
用ディジタル信号は、マイクロプロセッサ21内メモリ
に記憶し、補正前後の変化を比較する。この動作を繰り
返すことにより前方出射光量/後方出射光量比を最小
(B)にする。このようにして焦点位置ずれを補正し、
合焦点位置を保持する。
【0017】図5は割り算器を用いずにマイクロプロセ
ッサ25で前方出射光量/後方出射光量比を計算で算出
する構成を示したものである。前方出射光量と後方出射
光量をモニタする第1と第2の光検出器の出力をA/D
コンバータ23及び24でディジタル信号に変換し、マ
イクロプロセッサ25で前記のような流れで前方出射光
量/後方出射光量比が最小になるように動作する。図4
及び図5で前方出射光量と後方出射光量をモニタする光
検出器を入れ替えると前方出射光量/後方出射光量比を
最大にするように動作させることはいうまでもない。ま
た、それぞれの光検出器の出力に含まれる高周波信号や
ノイズを取り除くために、アナログ回路あるいはディジ
タル演算によるローパスフィルターを挿入したり、最大
値、最小値、平均値化等の同じ操作をした信号どうしを
比較する事も精度を上げる上で有効である。同様の理由
で、測定比較するトラック、トラック位置は信号記録が
されていない領域が測定ノイズを低減する上で望まし
く、媒体の面ぶれや傾きの影響を軽減するためには最内
周のユーザー領域外で未記録なトラックを選ぶ事によっ
て良好な結果を得る事ができる。さらに比較結果の信頼
性を上げるために、特に記録媒体からの反射光成分を含
む後方出射光の検出は、記録媒体の反射率状態の影響を
受ける事から、比較演算を繰り返すタイミングは、記録
媒体上の同じ位置になるように、信号の取り込み周期や
回転角によって制御し1回転時の位相を揃え、同一トラ
ックを走査しながらデータを取り込む事が望ましい。
【0018】なお、本動作を常時行うのではなく、例え
ば、記録開始直前或いは消去開始直前のみ本動作を実施
させて、その動作の収束後は次の調整動作時まで保持す
るようにしてもよい。また、光ディスクを入れ換えたと
き等の焦点位置制御開始直後のみ本動作を実施させても
よい。さらに、一定の時間周期や再生される一定のトラ
ック位置間隔等で間欠的に本動作を実施させることも、
温度変化や経時変化にによる焦点位置検出ずれに対して
有効である。
【0019】次に第2の実施例について図面を用いて説
明する。図6は第2の実施例を示すブロック図であり、
第1の実施例と同じ機能の構成要素には同一の番号を付
している。同図において27はλ/4板でありレーザか
らの入射光が往復で1/2波長ずれるため第1のビーム
スプリッターに偏光特定を持たせる事によってその光路
は入射側とは完全に分離され第2のビームスプリッター
16側に偏向され第3、第4の光検出器にそれぞれ入射
される。このような光学系は、光磁気記録再生方式を利
用しない光ヘッドにおいて検出効率を向上するため一般
的に用いられているものである。
【0020】28は加算点であり第3の光検出器7の2
分割された各出力を加算し検出出力の合計を直流成分も
含めて出力する。比較回路17では半導体レーザの後方
出射光量信号である第2の光検出器12の出力と、前記
した記録媒体からの反射光量の和である加算点28の出
力を図4または図5で示すような構造の比較回路で比較
し、その結果に基づいた信号を焦点制御ループ内の加算
点18に加算する事によって、最適合焦点となるバイア
スをオフセットとして与え、記録再生の動作を最適化し
ている。比較動作、収束の仕方などは、先の実施例の図
3、4、5を用いた動作説明と同じであるが、比較され
る信号が異なるものである。これは、前述したように、
反射率変化に代表される光量の変化を信号に変換する方
式の光ヘッドにおいては、光利用効率を向上するため、
前記したようにレーザに戻り光が返らないようλ/4板
や偏向ビームスプリッタ等を用いて入射光路、反射光路
を完全に分離している。そのため第1の実施例における
戻り光の影響を利用する事が困難になるため、本実施例
では後方出射光/記録媒体からの反射光の比を最小にす
るように構成したものである。そのため半導体レーザの
戻り光による増幅効果は利用できないため検出感度は若
干低くなるが、信号の無い未記録面でも安定に、合焦点
位置を検出し焦点位置検出ずれの補正を簡単な構成で可
能にしている。
【0021】上記構成では後方出射光と記録媒体からの
反射光として焦点位置検出用である第3の光検出器の和
信号の比を利用して焦点位置検出ずれのバイアス信号を
調整したが、以下の組み合わせも可能であり、(後方出
射光/第4の光検出器の和信号)、(後方出射光/第3
と第4の光検出器の和信号)等の信号比を用いる事は本
発明の応用内である。またλ/4板を用いない第1の実
施例において、第2の実施例で示した後方出射光と前方
出射光や第3、第4の光検出器出力の比を利用する事も
有効であり記録再生動作の安定性、精度確保の上で非常
に有効な手段となる。
【0022】次に第3の実施例について図面を用いて説
明する。図7は第3の実施例を示すブロック図であり、
第1、第2の実施例と同じ機能の構成要素には同一の番
号を付している。同図において30はターンテーブルで
あり、記録媒体であるディスクを載置しモータ31によ
って回転する事によってレーザ光と記録媒体の間に相対
運動を発生させる。他の実施例でも構成要素ではあるが
省略している。本実施例の場合は前記ターンテーブル裏
面をディスクとほぼ同じ構成の反射面に仕上げ、収差な
どの影響の出ないようにした構造を有している。このタ
ーンテーブル反射面に焦点制御を実施する事はディスク
に行う焦点制御と同様にでき、この反射面を利用して上
記各出射光、各反射光のどの組み合わせにおいても前記
した同様の動作によって本発明の焦点位置検出ずれ補正
を実施する事ができるものである。本実施例における最
大の特徴は、記録媒体が存在しなくとも確実な焦点制御
ずれ補正を実施する事ができる点であり、装置における
補正タイミングを自由に設定できる。例えば電源投入直
後、ディスク挿入前や装着途中などの実質記録再生の応
答に影響しない間に本発明の実施を行う事を可能にする
ものである。さらにディスクにはトラックや情報信号等
があり反射率を変動する要因が多く存在するが、本実施
例の反射面においてはそのようなノイズ要因をなくす事
ができ、前記焦点位置検出ずれ補正の精度向上や、早い
補正動作を実現する上で非常に有効となる。
【0023】また図示は省略しているが、前記したレー
ザ、対物レンズを含む光ヘッドはディスクの半径方向に
移動しディスク全周に渡って情報の記録再生を可能にす
る送り機構を一般的に有しており、第3の実施例のター
ンテーブルとは送り機構の反対側に位置し、ディスクの
装着後邪魔にならない位置に、前記ターンテーブル反射
面と同様の基準反射面を設けることによっても、第3の
実施例と同様の効果を得ることができる。
【0024】以上説明したように、本発明の焦点制御装
置においては、(レーザの前方出射光量/後方出射光
量)または(レーザの前方または後方出射光量/記録媒
体からの反射光量)の比を利用して、常に最適の合焦点
位置になるように焦点調整手段を制御するようにできる
ため、最良点を決定するための記録信号ピットによる再
生RFやトラッキング信号の振幅など記録媒体上の信号
が不要であるため、上記発明の実施においては、記録媒
体であるディスクは未記録状態でよく、さらにはディス
クで無くとも、最内周、最外周等のディスクの装着に影
響しない位置に保護層などの厚みがディスク構造と同様
のミラー反射面を設け、ディスクを装着しない状態で前
記ミラー反射面を利用し焦点制御を行い、前記したバイ
アス信号を学習する焦点位置検出ずれ補正を実施するこ
とも可能になるものである。そのことによって、ディス
クの信号を利用している場合には不可能な事である「装
置を利用しない時間を利用」した焦点位置検出ずれの補
正ができるものであり、利用者の使用勝手に影響を及ぼ
さず、常に安定で高精度な記録再生を補償する事ができ
る。また上記したように、2つの光量の比で処理を進め
るため、レーザパワーを変更した場合やディスク毎の反
射率が大きく変化する場合でも、正規化効果により各光
検出器の出力取り込み以降を一定のダイナミックレンジ
に抑える事が可能になる点でも、有利な構成となってい
る。
【0025】また上記では、各信号の比が最小になる構
成で説明したが、分子分母の関係を入れ替え、比が最大
になるようにし、計算上の精度や、ダイナミックレンジ
等装置にとって扱い易い構成とする事も有効である。
【0026】さらに本実施例では焦点制御、レーザ駆動
回路をアナログ信号処理的なブロックで説明したが、こ
れに限定される事無く、各光検出器からの出力をA/D
変換し、ディジタル信号処理を行い制御ループを構成す
るディジタル制御構成においても同様の機能を実現する
事は本発明の範囲内である。
【0027】また本実施例は光ディスクを記録媒体とし
た装置について説明したが、これに限定されず同様の記
録再生原理を利用した装置で有れば媒体の形状や、信号
の記録再生手段である光ヘッドの構成に限定されるもの
ではない。例えばテープ状やカード状の記録媒体、コン
パクトディスクやビデオディスク等の再生専用装置、光
磁気や相変化、有機色素その他の記録原理による記録再
生可能な装置への応用は本発明の範囲であることは自明
である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は半導体レーザの
(前方出射光量/後方出射光量)または(レーザの後方
出射光量/記録媒体からの反射光量)の比を検出し、そ
の出力信号比が最小になる位置が合焦点位置であること
を利用してその出力信号比が常に最小になるように焦点
位置制御回路に外部からバイアス信号としてのオフセッ
トを印加するように構成し、温度や湿度、振動、経年変
化等に起因する各光学素子の相対位置ずれによって焦点
位置検出ずれが発生しても、常に最適の合焦点位置にな
るように焦点調整手段を制御するようにできるため、常
に安定で高精度な記録再生を可能にする事ができるもの
である。
【0029】さらに記録信号を必要としないため、記録
媒体以外の反射面によって同様の動作をさせる事ができ
るため、本発明の装置における焦点位置検出ずれ補正の
タイミングを自由に設定でき、利用者の使い勝手を損な
う事無く安定で、高精度な記録再生を保証する事を可能
にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図
【図2】フォーカスオフセットと前光モニタ出力及び後
方出射光モニタ出力との関係を示す図
【図3】フォーカスオフセットと前方出射光量/後方出
射光量比との関係を示す図
【図4】比較回路の第1の実施例を示すブロック図
【図5】比較回路の第2の実施例を示すブロック図
【図6】本発明の他の実施例を示すブロック図
【図7】本発明の他の実施例を示すブロック図
【図8】従来の焦点位置制御装置のブロック図
【符号の説明】
1 記録媒体 2 対物レンズ 3 焦点位置調整手段 4 第1の光検出器 5 トラッキング検出手段 6 焦点位置検出手段 7 第3の光検出器 8 差動回路 9 位相補償回路 10 駆動回路 11 レーザ駆動回路 12 第2の光検出器 13 半導体レーザ 14 コリメートレンズ 15 第1のビームスプリッタ 16 第2のビームスプリッタ 17 比較回路 18 加算点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10 G11B 19/00 - 19/18

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源であるレーザの前端面から発光する
    前方出射レーザ光を受光する第1の光検出器と、前記レ
    ーザの後端面から発光する後方出射レーザ光を受光する
    第2の光検出器と、前記レーザから出射される前方出射
    レーザ光によって情報の記録、再生、消去等が行われる
    記録媒体と前記レーザ光をスポット状に記録媒体上に集
    光させる対物レンズと、常に記録媒体上にレーザ光を所
    定のスポット状に集光させる焦点調整手段と、前記記録
    媒体からの反射光を受けて前記記録媒体上のレーザ光の
    焦点位置を検出する第3の光検出器と、前記第3の検出
    器の出力に基づいて焦点調整手段を駆動制御する焦点位
    置制御回路と、前記第1と第2の光検出器の出力を比較
    する比較回路と有し、前記比較回路の出力に基づいた補
    正信号を焦点位置制御回路に印加する回路を備え、前記
    比較回路が割り算回路であることを特徴とする焦点位置
    制御装置。
  2. 【請求項2】 光源であるレーザの前端面から発光する
    前方出射レーザ光を受光する第1の光検出器と、前記レ
    ーザの後端面から発光する後方出射レーザ光を受光する
    第2の光検出器と、前記レーザから出射される前方出射
    レーザ光によって情報の記録、再生、消去等が行われる
    記録媒体と前記レーザ光をスポット状に記録媒体上に集
    光させる対物レンズと、常に記録媒体上にレーザ光を所
    定のスポット状に集光させる焦点調整手段と、前記記録
    媒体からの反射光を受けて前記記録媒体上のレーザ光の
    焦点位置を検出する第3の光検出器と、前記第3の検出
    器の出力に基づいて焦点調整手段を駆動制御する焦点位
    置制御回路と、前記第2と第3の光検出器の出力を比較
    する比較回路と有し、前記比較回路の出力に基づいた補
    正信号を焦点位置制御回路に印加する回路を備え、前記
    比較回路が割り算回路であることを特徴とする焦点位置
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記比較回路が割り算回路であり、比較
    結果が最大もしくは最小になるような信号を焦点位置制
    御回路に印加することを特徴とする請求項1または2
    記載の焦点位置制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1、第2、第3の光検出器出力の
    少なくとも2つの光検出器の出力をA/D変換し、ディ
    ジタル信号に置き換え、ディジタル回路により比較する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の焦点位置制
    御装置。
  5. 【請求項5】 記録、若しくは、消去時の直前のみ前記
    比較動作を行い、次の比較動作までその比較出力を焦点
    位置制御回路に印加することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の焦点位置制御装置。
  6. 【請求項6】 焦点位置制御を開始する時点のみ前記比
    較動作を行い、その比較出力を焦点位置制御回路に印加
    することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点位
    置制御装置。
  7. 【請求項7】 所定の周期毎に前記比較動作を行い次の
    比較動作までその比較出力を焦点位置制御回路に印加す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の焦点位置
    制御装置。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体からの反射光を光源からの
    入射光と分離する分離手段を有する事を特徴とする請求
    2記載の焦点位置制御装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体を載置する載置台と前記載
    置台の裏面に記録媒体の貼り合わせ構造と同様の載置台
    反射面を有し、前記載置台反射面に前記焦点調整手段に
    より焦点合わせを行い、前記比較回路の出力に基づいた
    補正信号を焦点位置制御回路に印加する回路を備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の焦点位置制御
    装置。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体を載置した場合に記録媒
    体の位置しない特定位置に記録媒体の貼り合わせ構造と
    同様の基準反射面を有し、前記基準反射面に前記焦点調
    整手段により焦点合わせを行い、前記比較回路の出力に
    基づいた補正信号を焦点位置制御回路に印加する回路を
    備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の焦点
    位置制御装置。
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