JP3278591B2 - 光導波路 - Google Patents
光導波路Info
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Description
の曲率半径の微小化に適した光導波路に関する。
は、大容量高速伝送を実現する技術として発展してい
る。この光通信技術を支える様々な種類の光集積素子の
うち、半導体受動光導波路は光通信技術のキーデバイス
として研究開発が行われている。
て情報を伝搬させる場合、シングルモード条件を満た
す、あるいは、擬似的にシングルモード導波路となるよ
うに、その導波路構造が設計されることが一般的であ
る。これは、マルチモード信号光を用いると、マルチモ
ード分散の影響により長距離伝送に適さないといった問
題があるからである。
波路において放射損失を生じさせないためには、その曲
率半径はある程度制限される。受動光導波路の光の閉じ
込め強さと、その曲線導波路の放射損失が生じないため
の最小曲率半径との間には相関関係があって、光の閉じ
込め強さが強いほど曲率半径を小さくすることができ
る。さらに、この光の閉じ込め強さがシングルモード条
件によって制限される。例えば、「アイトリプルイー・
フォトニクス・テクノロジー・レターズ(IEEE Photoni
cs Technology Letters) Vol.7 1995」第
1291〜1293頁(著者:Winvan Berloなど)に、
曲線光導波路と半導体光アンプとを集積した4×4光ス
イッチが報告されている。
チに使われている曲線導波路の曲率半径は1mmであ
り、この光スイッチは、面積の殆どが曲線光導波路領域
で占められている。このように、シングルモード条件を
満たすための制約によって、曲線光導波路の曲率半径が
制限され、素子長が長くなり、単位ウェハ当りの収量が
少なくなるという問題がある。さらに、素子長が長くな
ってしまうために導波路損失が大きくなり、内部損失補
償のための消費電力が大きくなってしまうという問題が
ある。
径が小さくできる曲線状の光導波路を提供することにあ
る。
ルモード光の入射および出射が可能な光導波路であっ
て、マルチモード導波路領域を有することにある。
なくとも一部が曲線導波路であるときに効果的である。
チモード干渉型光導波路である場合もある。
と、該マルチモード導波路領域の両端部に接続されてい
る1対のシングルモード導波路領域とから構成されてい
てもよい。
前記シングルモード導波路領域よりも導波路幅が広い。
×NまたはN×N(Nは正の整数)スターカップラーを
含む場合もある。
NまたはN×N(Nは正の整数)マルチモード干渉型導
波路からなるものであってもよい。
強い光の閉じ込め構造を有する受動光導波路が提供でき
る。
の実施形態について説明する。
線受動光導波路の概略斜視図である。この光導波路は、
マルチモード導波路領域1と、その両端に接続されたシ
ングルモード導波路領域2、3とから構成される。各領
域の長さは、マルチモード導波路領域1が500μm程
度、シングルモード導波路領域2および3がそれぞれ5
0μm程度、合計で素子長は600μm程度となってい
る。図2には、図1の1点鎖線A−A’(マルチモード
導波路領域1内の位置)およびB−B’(シングルモー
ド導波路領域2内の位置)での断面の層構造を示す。図
2(a)に示すように、マルチモード導波路領域1は、
光の閉じこめ強さを強くするためにハイメサ構造となっ
ている。図2(b)は通常の埋め込み構造シングルモー
ド導波路となっている。図2(a)のマルチモード導波
路領域の導波路幅W1および図2(b)のシングルモー
ド導波路領域の導波路幅W2は、それぞれW1=15μ
m、W2=1.5μmとなっている。
の半導体光導波路の製造方法を説明する。図3に示すよ
うにi−InP基板上43に、i−InPバッファ層4
4と、1.4μm組成InGaAsP層49と、i−I
nPクラッド層46とが、MOVPE法(有機金属気相
成長法)により順番に積層形成されている。各層の層厚
は、i−InPバッファ層44が200nm程度、1.
4μm組成InGaAsP層49が150nm程度、i
−InPクラッド層46が200nm程度である。
ソグラフィ法により、i−InPクラッド層46上にエ
ッチング用マスク31が形成される。形成されたエッチ
ング用マスク31の曲線形状のマルチモード領域での曲
率半径RはR=0.5mmである。その後、反応性イオ
ンエッチング法(RIE法)により、図5に示すよう
に、i−InPクラッド層46と、1.4μm組成In
GaAsP層49と、i−InPバッファ層44とが、
部分的に(マスク31が形成されていない部分のみ)除
去され、メサ構造が形成される。
面に形成された後に、通常のフォトリソグラフィ法によ
り、図6に示すように、メサ周囲に選択的結晶成長法に
よる埋め込み層形成のためのSiO2マスク32が形成
される。その後、MOVPE法により、図7に示すよう
に、i−InP埋め込み層47が形成される。i−In
P埋め込み層47は2μm程度の厚さである。
施され、素子劈開後の両端面に通常の無反射(AR)コ
ーティングが施されて、半導体素子の製造が完了する。
以上が、本実施形態の半導体曲線受動光導波路の製造方
法の一例である。
について次に説明する。元来、光には直進性という性質
があるため、従来、曲線受動光導波路の曲率半径は放射
損失を生じさせない程度の大きさを持つように制限され
ていた。受動光導波路の光の閉じ込め強さと、その光導
波路の放射損失が生じないための最小曲率半径との間に
は相関関係があり、光の閉じ込め強さが強いほど曲率半
径を小さくすることができる。そして、従来はシングル
モード条件によって光の閉じ込め強さが制限されていた
ため、結局このシングルモード条件に基づいて導波路の
曲率半径はある程度の大きさに制限され、あまり小さく
することは出来なかった。
曲線導波路領域にマルチモード導波路領域を含む構造で
あるので、従来のようにシングルモード条件に影響され
ず、光の閉じ込め強さを極めて強くすることが出来る。
このため、従来の曲線導波路の曲率半径に比べて極めて
小さな曲率半径を実現することが可能である。従って、
例えば光スイッチなどの光集積素子に集積した場合、従
来に比べて素子長を短くすることが出来、単位ウェハ当
たりの収量を向上することが出来る。また、光アンプを
集積した光スイッチにおいては、素子長が短くなるため
に導波路損失も小さくなり、内部損失補償のための消費
電力を低減することができる。
受動導波路のマルチモード導波路領域をハイメサ構造と
したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、他の
層構造に対しても適用可能である。また本実施形態にお
いては、マルチモード導波路領域を1×1−MMI光導
波路として設計しているが、1×1−MMI光導波路に
限るわけではなく、例えばこの領域はN×N光導波路と
し、光導波路の両端部に受動1×N−MMI光導波路お
よび受動N×1−MMI光導波路を集積した構成とする
ことも可能である。また、このマルチモード導波路領域
1はMMI光導波路に限定されるわけではなく、通常の
1×N分岐スターカップラーとN×1合流スターカップ
ラーを導波方向に接続した構造を、本発明のマルチモー
ド導波路領域1として適用することも可能である。ま
た、本実施形態の受動導波路の波長帯は1.55μm帯
であるが、もちろんこれに限るわけではなく、可視光帯
域であっても良いし、近赤外光帯であっても、本発明は
適用可能である。
法にMOVPE法が、メサ形成方法にRIE法がそれぞ
れ採用されているが、もちろんこれに限定されるわけで
はなく、結晶成長方法として、例えばMBE法を用いる
ことも可能であり、また、メサ形成方法として、ウエッ
トエッチング法を用いても構わない。
ド条件によって曲線光導波路の最小曲率半径が制限され
ていたが、本発明によるとこの最小曲率半径の制限が緩
和され、光スイッチなどの集積素子に用いる場合、従来
に比べて素子長が短くなり、単位ウェハ当りの収量が改
善される。さらに、素子長が短くなるために導波路損失
が小さくなり、例えば半導体アンプ集積型光スイッチな
どに用いると、内部損失補償のための消費電力が少なく
て済む。
路の概略斜視図である。
明図である。
明図である。
明図である。
明図である。
明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 シングルモード光の入射および出射が可
能で、少なくとも一部が曲線導波路である光導波路であ
って、前記曲線導波路がマルチモード干渉型導波路であ
ることを特徴とする光導波路。 - 【請求項2】 前記マルチモード干渉型導波路と、該マ
ルチモード干渉型導波路の両端部に接続されている1対
のシングルモード導波路とからなることを特徴とする請
求項1に記載の光導波路。 - 【請求項3】 前記マルチモード干渉型導波路が、前記
シングルモード導波路よりも導波路幅が広いことを特徴
とする請求項2に記載の光導波路。 - 【請求項4】 前記マルチモード干渉型導波路は、1×
NまたはN×N(Nは正の整数)スターカップラーを含
むことを特徴とする請求項1に記載の光導波路。 - 【請求項5】 前記スターカップラーが、1×Nまたは
N×N(Nは正の整数)マルチモード干渉型導波路であ
ることを特徴とする請求項4に記載の光導波路。
Priority Applications (1)
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JP22142197A JP3278591B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 光導波路 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22142197A JP3278591B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 光導波路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1164656A JPH1164656A (ja) | 1999-03-05 |
JP3278591B2 true JP3278591B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=16766484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22142197A Expired - Fee Related JP3278591B2 (ja) | 1997-08-18 | 1997-08-18 | 光導波路 |
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Country | Link |
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005022223A1 (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-10 | Nec Corporation | 導波路型光デバイスおよびその製造方法 |
JP5268733B2 (ja) | 2009-03-25 | 2013-08-21 | 富士通株式会社 | 光導波素子とその製造方法、半導体素子、レーザモジュール及び光伝送システム |
-
1997
- 1997-08-18 JP JP22142197A patent/JP3278591B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
8th European Conference On Integrated Optics(ECIO’97),PD5−1〜PD5−4 |
Journal of Lightwave Jechnology.Vol.13(4)(1995),pp.615−627 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH1164656A (ja) | 1999-03-05 |
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