JP3278512B2 - 周期構造物体の欠陥検出方法および欠陥検出装置 - Google Patents

周期構造物体の欠陥検出方法および欠陥検出装置

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JP3278512B2 JP30736693A JP30736693A JP3278512B2 JP 3278512 B2 JP3278512 B2 JP 3278512B2 JP 30736693 A JP30736693 A JP 30736693A JP 30736693 A JP30736693 A JP 30736693A JP 3278512 B2 JP3278512 B2 JP 3278512B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、網目状、格子状などの
ように周期的に変化する模様および/または構造を有す
る物体(以下、「周期構造物体」という)の欠陥を検出
するようにした周期構造物体の欠陥検出方法および欠陥
検出装置に関し、特に、網入り板ガラスや液晶カラーフ
ィルタの欠陥検出に適用するのに最適なものである。
【0002】
【従来の技術】格子状の模様や構造を有する物体の欠陥
を検出する方法として、次の(1)〜(3)の方法がこ
れまでに検討されている。
【0003】(1)、格子状の模様や構造を有する物体
の画像をフーリエ変換してフィルタリングを行い、正常
な周期スペクトル以外を周波数軸上で分離検出するか、
あるいは、上記フィルタリング後にさらに逆フーリエ変
換を行って、点状の欠陥、格子状の模様や構造のねじれ
などの欠陥画像のみを分離、復元する方法。
【0004】(2)、格子状の模様や構造を有する物体
と、この物体に隣接またはこの物体から十分に離れてい
る類似画像との相互相関に基づいて、欠陥を精密に検出
する方法。
【0005】(3)、格子状の模様や構造を有する物体
(すなわち、欠陥を検出すべき物体)をこの物体とは別
に用意したマスタ画像とパターンマッチングして、欠陥
を検出すべき物体(以下、「被検物」という)とこのマ
スタ画像との差を欠陥として検出する方法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(1)
の方法では、フーリエ変換は、画像の平行移動に対して
は不変であるが、画像の回転やねじれに対しては不変で
ない。また、上記(1)の方法を網目状の模様や構造を
有する網入り板ガラスの欠陥を検出するのに用いた場
合、この網入り板ガラスの網目状模様には、特に異常が
なくて正常な範囲内のものであっても、周期的に変化す
る形状の或る程度の変形と或る程度のねじれとが存在す
る。したがって、このような周期的に変化する形状の正
常範囲内での変形およびねじれを欠陥として検出しない
ようにするためには、これらの変形およびねじれに対し
て感度の低いしきい値を設定しなければならない。これ
に対し、網入り板ガラスの網目状模様における点状に孤
立した微小な欠陥(すなわち、微小な点状孤立欠陥)な
どを確実に検出するためには、十分に感度の高いしきい
値を設定する必要がある。
【0007】しかし、上記(1)の方法に用いられるフ
ーリエ変換法では、1つの画像全体にわたって単一のし
きい値しか設定できないから、上記網目状模様における
周期的に変化する形状の変形およびねじれと点状孤立欠
陥との双方に対して満足なしきい値を設定することがで
きない。さらに、上記(1)の方法では、網目状模様の
通常の周期と同一の周期の欠陥は分離検出することがで
きない。したがって、上記(1)の方法は、IC用フォ
トマスクなどの欠陥検出に用いられる例はあったが、実
用性に乏しいものであった。特に、被検物の幅寸法が大
きくて微小な点状欠陥を検出する必要がある場合には、
高い分解能が要求されて高速な処理が必要になるが、上
記(1)の方法は、浮動小数点演算を多用する必要があ
るから、このような場合には非常に不利であった。
【0008】また、上記(2)および(3)の方法は、
IC用フォトマスクなどの欠陥検出に用いられている。
しかし、これらの方法は、いずれも、正常な被検物が厳
密に規則正しい模様や構造を有する場合にしか、実用上
適用することができないから、かなりの変形が正常範囲
内として許容される網入り板ガラスなどの欠陥の検出に
は、実用上使用することができない。しかも、上記
(3)の方法は、不特定の場所に存在する点状欠陥を検
出することを目的としているから、全部の画素を比較す
るのではなくて特定の画素のみを比較する定点サンプリ
ングなどの改良された手法を利用することができず、こ
のために、その処理時間が必然的に長くなっていた。
【0009】本発明は、上述のような課題を解決するた
めに発明されたものであって、周期的に変化する形状の
或る程度の変形や或る程度のねじれが正常範囲内である
として許容される周期構造物体についても、信頼性の高
い欠陥検出を高速で行うことができる周期構造物体の欠
陥検出方法および欠陥検出装置を提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、周期構造物体に対応して順次得られる複
数の1次元画像データの各島部分の連絡状態を検出し、
上記各島部分にそれぞれ対応する上記周期構造物体の各
形状部分が複数種類の属性のうちのいずれの属性である
かを上記検出された連結状態に応じて判定し、上記各形
状部分の特徴量をそれぞれ検出し、上記形状部分につい
ての上記特徴量の検出値を、この形状部分の判定された
属性のこれと対応する特徴量の基準値と比較するように
している。
【0011】
【作用】本発明によれば、周期構造物体の1次元画像デ
ータの各島部分にそれぞれ対応する各形状部分を複数種
類の属性に分けると共にこれら複数種類の属性に分けら
れる各島部分の特徴量を検出し、上記形状部分について
の上記特徴量の検出値を、この形状部分の属性のこれと
対応する特徴量の基準値と比較するようにしているか
ら、各属性のそれぞれの特徴量の基準値を個別に選定す
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の一実施例による周
期構造物体の欠陥検出装置20を示している。この図1
において、被検物は、網16を有する網入り板ガラス1
7であるから、この被検物は、網目状の模様および/ま
たは構造を有している。
【0013】図1において、矢印Yは、欠陥検出中の網
入り板ガラス17を1次元ラインセンサ1で走査する際
にこの網入り板ガラス17に対して走査ラインが順次移
動する方向を示し、この網入り板ガラス17の搬送方向
とは逆の方向となっている。1次元ラインセンサ1は、
網入り板ガラス17の1次元画像信号を出力するための
ものであって、その走査方向が矢印Y方向とはほゞ直交
する矢印X方向(すなわち、網入り板ガラス17の幅方
向)とほゞ一致するように配設されている。網入り板ガ
ラス17の1次元ラインセンサ1とは反対側の下方に
は、発光装置(図示せず)が配置され、この発光装置か
ら発せられた光は、網入り板ガラス17を透過してから
1次元ラインセンサ1に受光されるようになっている。
網入り板ガラス17の網16は、図2に示すように、矢
印XおよびYの双方に対してほゞ45°の角度を成す互
いに平行な多数の第1のラインと、矢印XおよびYの双
方に対してほゞ45°の角度を成し上記第1のラインと
ほゞ直交している互いに平行な多数の第2のラインとを
有している。そして、上記第2のラインが上記第1のラ
インとほゞ直交する箇所により多数の交点16cが構成
され、上記第1のラインのうちの互いに隣接する2つの
交点16c間に延在する部分により多数の第1の腕16
aが構成され、上記第2のラインのうちの互いに隣接す
る2つの交点16cの間に延在する部分により多数の第
2の腕16bが構成されている。
【0014】1次元ラインセンサ1には、この1次元ラ
インセンサ1から出力される1次元画像信号のシェーデ
ィングを補正(すなわち、照明むらの影響を除去)する
ためのシェーディング補正回路2が接続されている。こ
のシェーディング補正回路2には、シェーディングが補
正された画像信号を一定のしきい値で“0”(黒)また
は“1”(白)に2値化して2値データに変換するため
の2値化回路3が接続されている。この2値データにお
いて、“0”は網入り板ガラス17における点状欠陥ま
たは網16がある箇所に対応し、“1”は点状欠陥また
は網16がない箇所に対応している。
【0015】2値化回路3には、上記2値データを
“1”から“0”に変化させるか“0”から“1”に変
化させる変化点のアドレスのみから成るランレングスデ
ータに変換するためのランレングス発生回路4が接続さ
れている。ここで、上記“0”(黒)の連続部分(すな
わち、黒のラン部分)を“島”と定義する。この定義に
従えば、上記ランレングスデータは、島の開始点および
終了点のアドレスから構成されている。
【0016】ランレングス発生回路4には、上記ランレ
ングスデータの各島の属性を予備的に判定すると共に上
記各島に後述する特徴量を仮に付与するために、後述す
る所定の処理を行う特徴量付与ブロック5が接続されて
いる。この特徴量付与ブロック5には、1次元ラインセ
ンサ1から出力される1走査分のランレングスデータを
それぞれ格納するための2つのラインバッファメモリ6
および7が順次接続されている。
【0017】ラインバッファメモリ7には、上記特徴量
の更新を行うための特徴量更新ブロック10と、この更
新された特徴量と所定の基準値とを比較して欠陥検出す
るための特徴量比較ブロック11と、この特徴量比較ブ
ロック11における比較結果を出力するための検査結果
出力ブロック12とが順次接続されている。
【0018】上記ラインバッファメモリ6および7に
は、その時点でラインバッファメモリ6および7にそれ
ぞれ1走査分ずつ格納されているランレングスデータの
論理和計算を行うことによって、ラインバッファメモリ
7内の島とラインバッファメモリ6内の島との対応関係
を検出し、この対応関係のある島間の連結状態を検出お
よび分類するための論理和計算ブロック8がそれぞれ接
続されている。この論理和計算ブロック8と上記特徴量
更新ブロック10との間には、この論理和計算ブロック
8で検出された上記連結状態に基づいて、後述する所定
のルールに従って演算して、特徴量付与ブロック5で予
備的に判定された上記属性を更新する属性更新ブロック
9が接続されている。
【0019】これらの特徴量更新ブロック10、特徴量
比較ブロック11、検査結果出力ブロック12などの各
ブロックは、図7に例示するように、高速の中央演算装
置(CPU)を有するマイクロプロセッサ21とローカ
ルメモリ22とをそれぞれ内蔵している。したがって、
図1に示す欠陥検出装置20は、ブロック1〜7および
10〜12が1列のパイプライン状に配置され、データ
列転送タイミングで各マイクロプロセッサ21の同期を
とって一走査分の画像データを一括転送することによっ
て、装置20全体としてスループットが高いパイプライ
ン制御を行い得るようになっている。
【0020】以下、上述のように構成された本実施例の
欠陥検出装置20の動作について説明する。
【0021】欠陥検出操作が開始されると、網入り板ガ
ラス17は矢印Y方向とは逆の方向に一定速度で搬送さ
れる。1次元ラインセンサ1の1走査毎にこの1次元ラ
インセンサ1から出力される1走査分の1次元画像信号
は、順次、シェーディング補正回路2、2値化回路3お
よびランレングス発生回路4に転送されて所定の処理を
施されるから、上記1走査分の画像信号に対応する1走
査分のランレングスデータが、特徴量付与ブロック5に
順次転送される。
【0022】特徴量付与ブロック5は、島毎の特徴量を
含むデータをそのローカルメモリ22内にテーブルの形
式で記憶させる。このテーブル内の特徴量などのデータ
は、新たなランレングスデータが特徴量付与ブロック5
に転送されてくる毎に必要に応じて変更され、さらに、
不要になったテーブルは、その都度破棄される。例えば
図4(B)の左から3番目の島IX に対応するテーブル
およびそのデータの内容は、最初は次の表1のようにな
る。
【0023】
【表1】
【0024】表1において、属性(点状孤立欠陥)の欄
よりも下方の欄に列挙されているものは、特徴量の具体
例である。この表1から明らかなように、最初のエント
リーでは、Y方向長さLY1の初期値は、基本単位である
“1”に設定される。
【0025】図4(A)に示すようにアドレスnX1の近
傍に島がないランレングスデータの直後に、図4(B)
に示すようなランレングスデータが特徴量付与ブロック
5に転送されてきたと仮定すると、図4(B)に示すラ
ンレングスデータが特徴量付与ブロック5に転送されて
島IX が検出された時点で、この島の属性は点状孤立欠
陥であると予備的に判定される。この他に、特徴量付与
ブロック5では、交点16cに続いて検出される島は腕
であるなどの属性の予備的な判定が比較的簡単に行われ
る。
【0026】例えば、上記島IX に対応する点状孤立欠
陥が2次元画像においては図3に示す点状欠陥Dのよう
な形態である場合、図4(B)のランレングスデータは
点状欠陥Dの下端部に接する2本の一点鎖線で示す1走
査ラインSC1 を走査することによって得られる。図3
において、X方向長さLX MAX とは点状欠陥DのX方向
の最大幅であり、Y方向長さLY MAX とは点状欠陥Dの
Y方向の最大長さである。最大長LMAX とは、点状欠陥
Dの長さが最大となる何れかの方向における点状欠陥D
の長さであって、上記LX MAX およびLY MAX から計算
によって簡単に求めることができる。面積SINは点状欠
陥Dの全面積である。例えば、図4(B)のランレング
スデータ以降のランレングスデータにおいてnX1の近傍
に現れる島の幅がLX2、LX3・・・であるとすると、面
積SINは、SIN=LX1+LX2+LX3+・・・となる。L
X3以降も、対応する島の幅に応じて加算されて行き、そ
の積算値としてSINが求まる。必要な場合には、特徴量
として傾きを採用してもよい。この場合、傾きGrは、
Gr=LY MAX /LX MAX によって与えることができ
る。
【0027】図4(A)のランレングスデータが特徴量
付与ブロック5に転送されてきた時点では、テーブル
(表1)内の特徴量の欄の各データは仮に付与されたゞ
けで不確定である。したがって、表1の特徴量の数値デ
ータは適宜変更される可能性がある。
【0028】すなわち、走査ラインSC1 の次の走査ラ
インSC2 (図3参照)に対応するランレングスデータ
が特徴量付与ブロック5に転送されると、島の幅は上記
X1(=nx2−nx1)よりも大きくなるから、X方向長
さはLX2(>LX1)に、また、Y方向長さはLY1(基本
単位=1)にさらに次の基本単位“1”が加算された値
(=“2”)にそれぞれ更新され、これらの更新に応じ
て上記面積も新たに求められて更新される。この後も、
新たなランレングスデータが転送される毎に各特徴量の
更新が行われ、更新の毎に不要になった過去のデータは
破棄される。
【0029】点状欠陥Dに対する最後の走査ラインSC
L に対応するランレングスデータが特徴量付与ブロック
5に転送されると、上記各特徴量の特徴量付与ブロック
5における最後の更新が行われる。特徴量付与ブロック
5は、走査ラインSCL の次の走査ラインSCL+1 に対
応するランレングスデータの転送を受けると、点状欠陥
Dに対応する島の開始点のアドレスの近傍に島が存在し
ないことを検知するから、上記SCL が最後の走査ライ
ンであったことを認識して、上記各特徴量の値を決定す
る。上記最大長、傾きなどの2次的な特徴量は、上記面
積、X方向長さ、Y方向長さなどの1次的な特徴量の値
が特徴量付与ブロック5で一応確定(仮決定)されてか
ら、これらの1次的な特徴量に基づいて計算によって求
めてもよい。このとき、上記特徴量付与ブロック5のロ
ーカルメモリ22中の表1に対応するテーブルの内容
は、次の表2に示すように変更される。なお、島に関す
るテーブルは、ラインバッファメモリ6に格納されてい
る最後の走査ラインSCL に対応する1走査分のランレ
ングスデータと、ラインバッファメモリ7に格納されて
いる最後から1つ前の走査ラインSCL+1 に対応する別
の1走査分のランレングスデータとの2走査分以外は自
動的に破棄されている。したがって、この表2が得られ
た時点では、点状欠陥Dに対応する表2以外のテーブル
(表1に示すテーブルなど)は、全て破棄されている。
【0030】
【表2】
【0031】以上では属性が点状孤立欠陥Dである場合
について述べたが、属性が図2に示す腕I(16a)、
腕II(16b)、腕Iと腕Iとの交点、腕Iと腕II
との交点(16c)または腕IIと腕IIとの交点であ
る場合でも、上述の場合と同様に、各属性に応じた適当
な特徴量が選定され、その特徴量の更新(変更または維
持)などの処理が属性および特徴量の種類に応じて適宜
実行される。ここで、腕Iとは、通常の腕16aまたは
16bの属性であるか、あるいは、通常の腕16aまた
は16bであると特徴量付与ブロック5において誤って
予備的に判定された点状欠陥と接触している腕16aま
たは16bの属性である。腕IIとは、点状欠陥と接触
している腕16aまたは16bの属性であるか、あるい
は、点状欠陥と接触していると特徴量付与ブロック5に
おいて誤って予備的に判定された通常の腕16aまたは
16bの属性である。
【0032】腕16aおよび16bについての切断など
の欠陥を検出するには、上述の傾きGr、X方向長さL
X MAX などが特徴量として有効であり、交点16cの欠
陥を検出するには、上述の面積SIN、X方向長さL
X MAX などが特徴量として有効であるが、必要に応じて
その他の特徴量を採用してもよい。これらの特徴量の種
類および組み合わせは、検出しようとする欠陥の種類な
どの欠陥検出の形態に応じて適宜増減および変更するこ
とができる。例えば、点状孤立欠陥、交点、腕などにつ
いて面積が一定値以上となっているものを検出しようと
する場合には、それぞれの特徴量として面積(SIN)を
選択すればよく、また、点状孤立欠陥、交点、腕などに
ついて最大長が一定値以上になったものを検出しようと
する場合には、それぞれの特徴量として最大長
(LMAX )を選択すればよい。この場合、後述する属性
の更新に伴う特徴量の種類の更新も考慮することができ
る。
【0033】特徴量付与ブロック5からラインバッファ
メモリ6へとランレングスデータが1走査分一括して転
送されるとき、これと同時またはその直前に、ラインバ
ッファメモリ6からラインバッファメモリ7へもその1
走査前のランレングスデータが一括して転送される。し
たがって、ラインバッファメモリ7には、ラインバッフ
ァメモリ6のランレングスデータの1走査前のランレン
グスデータが常時格納されている。今、ラインバッファ
メモリ7および6のそれぞれに図4(A)および(B)
に対応するようなランレングスデータが格納されている
とすると、論理和計算ブロック8において算出されるこ
れらのデータの論理和(OR)は、図4(C)に示すよ
うになる。
【0034】論理和計算ブロック8は、ラインバッファ
メモリ7および6内のランレングスデータの論理演算を
1次元ラインセンサ1の各画素単位で行う。この際、図
4(C)の論理和がハイレベルとなる破線で挟まれた範
囲(例えば、(n1 −x)〜( 2 +x)の間)で、図
4(A)および図4(B)に示すラインバッファメモリ
7および6内の2つのランレングスデータの各島の対
関係を定めることができるから、上記対応関係は網16
にねじれなどの変形があっても確実に定めることができ
る。例えば、ラインバッファメモリ7内の島I1 と比較
されるのはラインバッファメモリ6内の島IB11 および
B12 であると定めることができる。これと同様に、島
2 と比較されるのは島IB21 およびIB22 であり、島
3 と比較されるのは島IB31 およびIB32 であると定
めることができる。さらに、ラインバッファメモリ7内
の島IY にはラインバッファメモリ6内に比較されるべ
き島がないことも分かる。
【0035】上述の点を2次元画像で説明すると、図2
の走査ラインSCn が図4(A)に対応し、また、SC
n の次の走査ラインSCn+1 が図4(B)に対応する。
走査ラインSCn からSCn+1 の間(すなわち、図4
(A)から同図(B)の間)において、点状孤立欠陥I
1 に対応する島IY は“消滅”し、点状孤立欠陥ID
2 に対応する島IX は“発生”する。走査ラインSCm
からSCm+1 の間(すなわち、図5(A)から同図
(B)の間)においては、腕16aと腕16bとの“結
合”が生じる。走査ラインSCK からSCk+1 の間(す
なわち、図6(A)から同図(B)の間)においては、
腕16aは“継続”している。
【0036】論理和計算ブロック8は、このように対応
関係にある島の数の変化に基づいて分岐、発生、消滅、
結合、継続などの連結状態を検知し、これらの連結状態
を属性更新ブロック9に報知する。この属性更新ブロッ
ク9は、上記分岐の前後において、次の表3に示すルー
ルに従って属性の更新を行う。
【0037】
【表3】
【0038】表3に示すように、腕Iが分岐した場合に
は、腕Iの属性は、腕Iから腕IIに更新される。2次
元画像で示すと、図2の走査ラインSCP とその直後の
走査ラインSCP+1 との間において、この分岐が生じ
る。この属性更新により、1つの交点16cとこれに隣
接する他の交点16cとの間に延在する1つの腕I(腕
16b)と点状接触欠陥CD1 との両方がそれぞれ腕I
Iに割り当てられて更新される。そして、図8(A)に
示すように、点状接触欠陥CD1 が消滅した時点で、こ
の点状接触欠陥CD1 の分岐した後の部分CD1 ´の属
性は、点状孤立欠陥と同一の属性に変更され、この分岐
後の部分CD 1 ´のみが分離されてこの時点で後述のよ
うにして特徴量比較ブロック11においてその特徴量が
比較される。すなわち、図2に示す走査ラインSCP+2
とその直後の走査ラインSCP+3 との間において消滅が
検出されたときに、上述のように、上記分岐後の部分C
1´の属性の変更と、この分岐後の部分CD1 ´の特
徴量の比較とがそれぞれ行われる。
【0039】この場合、上記1つの腕I(腕16b)と
点状接触欠陥CD1 の分岐前の部分(すなわち、CD1
−CD1 ´)とは、全体として腕IIを割り当てられた
ままである。すなわち、属性更新ブロック9のローカル
メモリ22内に走査ラインSCP の1つ前の走査ライン
に対応するテーブルが残存している場合には、そのテー
ブルの属性欄は、遡及して腕Iから腕IIに割り当てら
れて更新されると共に、走査ラインSCP+1 の以後の走
査ラインにおいては、当初から属性欄が腕IIであるテ
ーブルが作成される。これによって、CD1 のような形
態の点状接触欠陥を含む腕IIを通常の腕Iと確実に区
別することができる。
【0040】表3に示すように、交点が分岐した場合に
は腕Iに、また、腕IIが分岐した場合には腕IIに、
さらに、点状孤立欠陥が分岐した場合には点状孤立欠陥
にと、属性の更新(変更または維持)がそれぞれ行われ
る。なお、点状孤立欠陥が分岐する場合とは、図2のI
3 のように上向きの凹みを有する点状孤立欠陥の場合
である。
【0041】属性更新ブロック9は、上記結合の前後に
おいては、次の表4に示すルールに従って属性の更新を
行う。
【0042】
【表4】
【0043】表4について説明すると、この表の最上欄
および最左欄に記載したものは、図5(A)における2
つの島の属性(結合前の属性)を示し、また、表4の最
上欄および最左欄以外の欄に記載したものは、図5
(B)における島の属性(結合後の属性)を示してい
る。
【0044】表4に示すように、交点と交点とが結合し
た場合には、結合した双方の属性は単一の交点に更新
(維持)され、腕Iと交点とが結合した場合および腕I
と腕Iとが結合した場合には、どちらの場合にも、結合
した双方の属性は単一の交点に更新(変更あるいは維
持)される。すなわち、属性更新ブロック9において
は、結合した双方に対応する2つのテーブルが破棄さ
れ、これらのテーブルの必要なデータを取り込んだ新た
な単一の交点に対応するテーブルが作成される。この場
合、他の属性から交点への更新(変更)は、結合の時点
以後にそのアドレスの近傍に転送されてくる島について
行われる。通常の交点であれば、一定走査数の走査が経
過した後に生じる分岐によって、その属性はさらに2つ
の腕Iに更新(表3)される。この際、更新の後の画像
認識が図2の2次元画像と矛盾しないように、各島(あ
るいは画素)の連結性が考慮されるのは当然である。そ
して、属性の更新に応じて、属性更新ブロック9のロー
カルメモリ22内の該当テーブル内の該当データが書き
換えられる。
【0045】上述の交点と交点との結合は、例えば、図
2のD1 のようなブリッジ状の欠陥が交点に接触して発
生した場合などに生じる。この場合、D1 を独立した欠
陥として扱わずに交点の一部であると見做し、このD1
によってその交点16cの例えば面積(特徴量)が許容
範囲を越えて大きくなった場合には、これを交点の欠陥
として検出する。また、腕Iと交点との結合は、網入り
板ガラス17が矢印XおよびYを含む平面内でねじれた
場合などに生じる。
【0046】表4に示すように、腕IIに交点、腕Iお
よび腕IIがそれぞれ結合した場合には、結合時点の後
にそのアドレスの近傍に転送されてきた島の属性は全て
交点に更新される。この結合の時点で、結合した腕Iま
たは腕IIの最大長などの特徴量が確定されるので、属
性が交点に更新されることによって結合前の腕Iおよび
IIの特徴量が影響を受けることはない。
【0047】表4に示すように、点状孤立欠陥と交点と
が結合した場合には、この点状孤立欠陥の属性は遡及し
て交点に更新されると共に上記交点の属性は維持され
る。これは、図2のD2 のような形態の点状欠陥が交点
に接触して生じた場合であり、やはり上記D1 の場合と
同様に、独立した欠陥として扱わずに交点の欠陥となる
か否かが判断される。点状孤立欠陥の属性を遡及して交
点に更新するのは、結合が検出される走査よりも前の走
査に対応するテーブルの属性欄も点状孤立欠陥から交点
に更新して、その点状孤立欠陥D2 の全領域をその交点
の一部として捉えなおすためである。
【0048】表4に示すように、点状孤立欠陥と腕Iと
が結合した場合には、これらの点状孤立欠陥および腕I
の属性は、点状孤立欠陥および腕IIにそれぞれ更新さ
れ、また、点状孤立欠陥と腕IIとが結合した場合に
は、これらの属性はそれぞれ維持される。すなわち、図
8(B)に示すように、点状孤立欠陥と腕Iまたは腕I
Iとが結合した時点で、この点状欠陥CD2 の結合する
前の部分CD2 ´の属性は、点状孤立欠陥と同一の属性
に維持され、この結合前の部分CD2 ´のみが分離され
てこの時点で後述のようにして特徴量比較ブロック11
においてその特徴量が比較される。また、上記腕Iまた
は腕IIと点状欠陥CD2 の結合後の部分(すなわち、
CD2 −CD2 ´)とは、全体として腕IIを割り当て
られてその属性が更新される。
【0049】点状孤立欠陥に腕Iが結合する場合とは、
図2のCD2 のような形態の接触欠陥がある場合であっ
て、特徴量付与ブロック5において、正確には腕IIで
ある腕16bが「腕I」であると誤認された場合であ
る。上記点状接触欠陥CD2 は、特徴量付与ブロック5
においては、上述のように「点状孤立欠陥」として誤認
されている。しかし、走査ラインSCq とその直後の走
査ラインSCq+1 とにそれぞれ対応するランレングスデ
ータにより、「点状孤立欠陥CD2 」と「腕I」との結
合が検知されると、図8(B)に基づいて説明した上述
の場合と同様に、この点状欠陥CD2 の結合前の部分C
2 ´の属性の維持と、この部分CD2 ´の特徴量の比
較と、腕Iおよび上記結合後の部分(CD 2 −CD 2
´)の全体としての属性の更新とがそれぞれ行われる。
したがって、CD2 は点状孤立欠陥ではなくて点状接触
欠陥であることが間接的に認識される。
【0050】点状孤立欠陥と腕IIとが結合する場合と
は、1つの腕16aまたは16b(腕I)に複数の点状
接触欠陥がある場合であって、或る点状接触欠陥は特徴
量付与ブロック5によって点状接触欠陥として認められ
たが、他の点状接触欠陥は点状孤立欠陥として誤認され
た場合である。
【0051】表4に示すように、点状孤立欠陥と点状孤
立欠陥とが結合した場合には、結合した双方の属性が維
持される。点状孤立欠陥と点状孤立欠陥とが結合する場
合とは、例えば図2のID4 のように下向きの凹みを有
する点状孤立欠陥がある場合である。この場合にも、結
合した双方の点状孤立欠陥は独立した2つの点状孤立欠
陥ではなくて、ID4 という1つの点状孤立欠陥として
捉えなおされる。このような処理に対応して、属性更新
ブロック9のローカルメモリ22上では、各点状孤立欠
陥に対応する2つのテーブルが1つのテーブルに併合さ
れる。
【0052】特徴量付与ブロック5からラインバッファ
メモリ6および7へと順次転送された1走査分のランレ
ングスデータは、ラインバッファメモリ7からさらに特
徴量更新ブロック10へと転送される。
【0053】特徴量更新ブロック10では、属性更新ブ
ロック9での属性更新の結果に基づいて、各属性に対応
する特徴量の値および/または種類を更新する。特徴量
の値を更新する場合とは、例えば上記CD2 のような点
状接触欠陥があって、この点状接触欠陥CD2 の属性と
このCD2 に接触している「腕I」の属性とが点状孤立
欠陥と同一の属性および腕IIにそれぞれ更新される場
合である。この場合、特徴量付与ブロック5では、CD
2 は点状孤立欠陥と判定されていたために、CD2 の例
えば面積(特徴量)は1つの点状孤立欠陥の面積として
ローカルメモリ22上の1つのテーブルに記憶されてお
り、また、これとは別のテーブルには、CD2 と接触し
ている1つの腕16aまたは16b(腕I)の面積(特
徴量)も記憶されている。前述の属性更新により、CD
2 の結合前の部分CD2 ´の属性は点状孤立欠陥と同一
の属性に維持され、また、腕Iおよび点状欠陥CD2
結合後の部分(CD2CD 2 ´)の属性は全体として
腕IIに更新される。そして、上記結合前の部分CD 2
´の面積が与えられると共に、上記腕IIの面積が点状
欠陥CD2 の結合後の部分(CD2 −CD2 ´)の面積
と上記腕Iの面積との和として与えられる。腕Iと結合
前の部分CD 2 ´との境界部分の処理によっては、腕I
Iの面積は上述のような単純な和とはならないこともあ
る。
【0054】特徴量の種類を更新する場合とは、例えば
上述した点状孤立欠陥と腕IIとが結合する場合であっ
て、腕Iの特徴量としては上記X方向長さ、Y方向長
さ、面積および傾きを採用しているが、腕IIの特徴量
としては上記X方向長さ、Y方向長さおよび面積のみし
か採用していない場合である。この場合、腕Iの属性が
腕IIに更新されるときに、上記傾きに関するデータは
破棄される。さらに、必要な場合には、特徴量の種類を
追加してもよい。
【0055】このように、特徴量更新ブロック10にお
いて、対応する特徴量の種類および/または値の更新を
受けたランレングスデータは、特徴量比較ブロック11
に転送される。
【0056】特徴量比較ブロック11には、各属性の各
特徴量毎に異なる基準値が予め設定されている。そし
て、特徴量更新ブロック10から特徴量比較ブロック1
1に転送された各属性の各特徴量(例えば表2に示す特
徴量)は、論理和計算ブロック8により検知される連結
状態のうちの消滅、結合などが検知された時点よりも1
つ後またはそれ以上後のデータ列転送タイミングで、こ
れらと対応する各特徴量の基準値と比較される。この場
合、それぞれの基準値(すなわち、各特徴量の許容範
囲)の大小を変更することによって、各属性の各特徴量
について異なる基準値を設定することができるから、各
属性の各特徴量毎に欠陥検出の感度を自由に設定したり
変更したりすることができる。例えば、腕Iおよび腕I
IのX方向長さ(特徴量)についての基準値の幅を大き
く設定するとともに点状孤立欠陥の面積(特徴量)につ
いての基準値の幅を小さく設定することによって、腕1
6aおよび16bの変形をかなりの範囲で許容しなが
ら、微小な点状孤立欠陥の検出を確実に行うようにする
ことができる。
【0057】最後に、検査結果出力ブロック12は、特
徴量比較ブロック11における比較結果を外部に出力す
る。したがって、網入り板ガラス17などのように搬送
方向Yに沿って長い連続シート状の物体の欠陥を検出す
る場合でも、その欠陥検出の結果をほとんど実時間で連
続して出力することができる。
【0058】上記実施例における図1の各ブロックは、
以上に述べたような機能を有する電気回路またはソフト
ウェアで構成することができる。
【0059】上述の実施例における欠陥検出装置および
欠陥検出方法は、周期構造物体、特に網目状または格子
状の模様や構造を有する物体の欠陥検出に有効である
が、上記1次元ラインセンサ1の走査方向が上記腕16
aまたは16bと平行になる場合には、1次元ラインセ
ンサ1を上記腕16aまたは16bに対して斜めに配設
して平行にならないようにしてもよい。
【0060】上述の実施例において、属性更新ルール、
属性、特徴量および連結状態の種類などを適宜増減した
り変更したりすることによって、網目状または格子状の
模様や構造を有する物体の欠陥検出を上述の実施例の場
合とは異なる態様で行うことが可能であり、また、網目
状または格子状の模様または構造を有する物体以外の周
期構造物体の欠陥も検出することができる。
【0061】上述の実施例において、特徴量更新ブロッ
ク10、特徴量比較ブロック11、検査結果出力ブロッ
ク12などの各ブロックの間毎にデュアルポートメモリ
をローカルに配置してもよい。また、上記実施例におい
ては、黒のランを“島”としたが、白のランを“島”と
してもよい。さらに、上述の実施例において、1次元ラ
インセンサ1を用いる代わりに、2次元撮像カメラで周
期構造物体を撮像することにより得られる2次元映像か
ら画像データ1走査分ずつを抽出するようにしてもよ
い。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、周期構造物体の1次元
画像データの各島部分に対応する各形状部分を複数種類
の属性に分けると共にこれら複数種類の属性に分けられ
る各島部分の特徴量を検出し、上記形状部分についての
上記特徴量の検出値を、この形状部分の属性のこれと対
応する特徴量の基準値と比較するようにしている。した
がって、各属性のそれぞれの特徴量の基準値を個別に選
定することができるから、周期的に変化する形状の或る
程度の変形や或る程度のねじれが通常範囲内であるとし
て許容される周期構造物体についても、必要な欠陥検出
を複雑な演算を行うことなく確実に行うことができ、し
たがって、信頼性の高い欠陥検出を高速で行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による周期構造物体の欠陥検
出装置のブロック図である。
【図2】図1に示す網入り板ガラスの一部分の概略的な
拡大平面図である。
【図3】図2に示す網入り板ガラスに存在する点状欠陥
の概略的な拡大平面図てある。
【図4】図1に示す2つのラインバッファメモリからそ
れぞれ得られる2つのランレングスデータとこれら2つ
のランレングスデータの論理和とを示す波形図である。
【図5】連結状態が“結合”である場合の図4と同様の
波形図である。
【図6】連結状態が“継続”である場合の図4と同様の
波形図である。
【図7】図1に示す特徴量更新ブロック、特徴量比較ブ
ロックおよび検査結果出力ブロックの詳細を示すブロッ
ク図である。
【図8】(A)は、腕Iの“分岐”を説明するための図
2の一部分の拡大図であり、(B)は、点状欠陥と腕I
との“結合”を説明するための図2の一部分の拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 1次元ラインセンサ 5 特徴量付与ブロック 6 ラインバッファメモリ 7 ラインバッファメモリ 8 論理和計算ブロック 9 属性更新ブロック 10 特徴量更新ブロック 11 特徴量比較ブロック

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周期構造物体に対応して順次得られる複数
    の1次元画像データの各島部分の、少なくとも分岐、発
    生、消滅、結合、継続のうちのいずれかである連結状態
    を検出するステップと、 上記各島部分にそれぞれ対応する上記周期構造物体の各
    形状部分が、少なくとも腕と、交点と、点状孤立欠陥
    と、点状欠陥に接触している腕とを含む複数種類の属性
    のうちのいずれの属性であるかを上記検出された連結状
    態に応じて判定するステップと、 上記各形状部分の少なくとも面積、横方向長さおよび縦
    方向長さを含む特徴量をそれぞれ検出するステップと、 上記形状部分についての上記特徴量の検出値を、この形
    状部分の判定された属性の上記特徴量と対応する、特徴
    量の許容範囲である基準値と比較するステップとを含む
    周期構造物体の欠陥検出方法。
  2. 【請求項2】周期構造物体に対応して順次得られる複数
    の1次元画像データからこの周期構造物体の欠陥を検出
    するようにした周期構造物体の欠陥検出方法において、 上記1次元画像データの各島部分が、少なくとも腕と、
    交点と、点状孤立欠陥と、点状欠陥に接触している腕と
    を含む複数種類の属性のうちのいずれの属性であるかを
    この1次元画像データに基づいて予備的に判定するステ
    ップと、 上記各島部分にそれぞれ対応する上記周期構造物体の各
    形状部分の少なくとも面積、横方向長さおよび縦方向長
    さを含む特徴量を上記1次元画像データに基づいてそれ
    ぞれ仮決定するステップと、 上記複数の1次元画像データを順次互いに比較すること
    により、上記1次元画像データの各島部分の、少なくと
    も分岐、発生、消滅、結合、継続のうちのいずれかであ
    連結状態を検出するステップと、 上記各形状部分の属性を上記検出された連結状態に応じ
    てそれぞれ正式に判定するステップと、 上記仮決定された上記特徴量を上記属性の正式判定結果
    に応じて更新するステ ップと、 上記形状部分の特徴量の更新値を、この形状部分の正式
    判定された属性の上記特徴量と対応する、特徴量の許容
    範囲である基準値と比較するステップとを含む周期構造
    物体の欠陥検出方法。
  3. 【請求項3】上記1次元画像データがランレングスデー
    タである請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】上記特徴量が上記形状部分の最大長および
    傾きをさらに含んでいる請求項1〜3のいずれかに記載
    の方法。
  5. 【請求項5】周期構造物体に対応して順次得られる複数
    の1次元画像データの各島部分の、少なくとも分岐、発
    生、消滅、結合、継続のうちのいずれかである連結状態
    を検出するための連結状態検出手段と、 上記各島部分にそれぞれ対応する上記周期構造物体の各
    形状部分が、少なくとも腕と、交点と、点状孤立欠陥
    と、点状欠陥に接触している腕とを含む複数種類の属性
    のうちのいずれの属性であるかを上記連結状態検出手段
    の検出結果に応じて判定するための属性判定手段と、 上記各形状部分の少なくとも面積、横方向長さおよび縦
    方向長さを含む特徴量をそれぞれ検出するための特徴量
    検出手段と、 上記特徴量検出手段からの上記形状部分の上記特徴量の
    検出値を、この形状部分の判定された属性の上記特徴量
    と対応する、特徴量の許容範囲である基準値と比較する
    ための特徴量比較手段とを備えている周期構造物体の欠
    陥検出装置。
  6. 【請求項6】上記1次元画像データがランレングスデー
    タである請求項に記載の装置。
  7. 【請求項7】周期構造物体の複数の1次元画像のランレ
    ングスデータを順次形成するためのランレングスデータ
    形成手段と、 上記ランレングスデータに基づいてこのランレングスデ
    ータの各島部分が、少 なくとも腕と、交点と、点状孤立
    欠陥と、点状欠陥に接触している腕とを含む複数種類の
    属性のうちのいずれの属性であるかを予備的に判定する
    と共に上記各島部分にそれぞれ対応する上記周期構造物
    体の各形状部分の少なくとも面積、横方向長さおよび縦
    方向長さを含む特徴量を仮決定するための属性および特
    徴量付与手段と、 上記複数のランレングスデータの各島部分の連結状態を
    検出するための、少なくとも分岐、発生、消滅、結合、
    継続のうちのいずれかである連結状態検出手段と、 上記属性および特徴量付与手段からの上記各形状部分の
    予備的に判定された属性を上記連結状態検出手段の検出
    結果に応じてそれぞれ正式に判定するための属性更新手
    段と、 上記属性および特徴量付与手段からの上記各形状部分の
    仮決定された特徴量を上記属性更新手段の判定結果に応
    じてそれぞれ更新するための特徴量更新手段と、 上記特徴量更新手段からの上記形状部分の特徴量の更新
    値を、上記属性更新手段によりこの形状部分に対して正
    式に判定された属性の上記特徴量と対応する、特徴量の
    許容範囲である基準値と比較するための特徴量比較手段
    とを備えている周期構造物体の欠陥検出装置。
  8. 【請求項8】上記連結状態検出手段は、第1の1次元画
    像データを1次的にメモリするための第1のラインバッ
    ファメモリと、この第1の1次元画像データに続く第2
    の1次元画像データを1次的にメモリするための第2の
    ラインバッファメモリと、上記第1および第2のライン
    バッファメモリからの上記第1および第2の1次元画像
    データの論理和を計算してこれら第1および第2の1次
    元画像データの各島の対応関係を定め、この対応関係に
    ある島の数の変化に基づいて連結状態を検知するための
    論理和計算ブロックとから成っている請求項5、6また
    は7に記載の装置。
  9. 【請求項9】上記特徴量が上記形状部分の最大長および
    傾きをさらに含んでいる請求項5〜8のいずれかに記載
    の装置。
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