JP2002296192A - カラー照明を用いた欠陥検査方法 - Google Patents
カラー照明を用いた欠陥検査方法Info
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Abstract
1の凹凸状の欠陥と汚れとを区別しながら、帯状シート
1の欠陥を確実に検出できるようにする。 【解決手段】 検査対象の帯状シート1に対して直交す
る光軸方向にカラーラインTVカメラ11を配置し、帯
状シート1を横切る帯状視野に対して平行に設置される
3色の棒状のライン光源7、8、9のうち、1つのライ
ン光源を上段に配置するとともに、2つのライン光源を
カラーラインTVカメラ11の光軸に対して対向状態で
下段に配置し、カラーラインTVカメラ11からの各色
の映像を各色毎の画像プレーン17、18、19のバッ
ファに格納し、これらのバッファ間で上段のライン光源
の色を抽出するために画素毎の相関演算を行い、演算結
果を演算プレーンの色抽出結果バッファに格納し、色抽
出結果バッファの画像から欠陥を黒領域として検出して
いる。
Description
て、帯状シートなど帯状の検査対象の凹凸状の欠陥を画
像処理により検査する方法に関する。
対象例えば帯状シート1の欠陥検査には、ラインTVカ
メラ2および棒状のライン光源5を用いた画像処理装置
3が広く用いられている。ライン光源5は、帯状シート
1に対して斜め左上の方向から光を照射し、ラインTV
カメラ2は、帯状シート1を横切る帯状視野で、帯状シ
ート1の凹凸の欠陥を白く、帯状シート1の地を黒く映
像化する。画像処理装置3は、これらの画像を2値化処
理することによって、画像の白領域を欠陥として抽出す
る。
陥として半球面の欠陥穴が帯状シート1にある場合、図
3のような多元照明の光学系を用いて、検査することを
考える。図3で、例えば下段左のライン光源5の照明を
用いたとき、そのときの画像は、図4のaのようにな
り、欠陥穴の一部が白く光るため、欠陥を検出すること
ができる。ただし、視野内に白っぽい汚れが付着してい
たとき、白っぽい汚れが画像上で、白く光る欠陥穴の一
部と同じくらいの明るさになり、欠陥穴だけを抽出する
ことはできない。同様のことが、下段右のライン光源6
を用いたときにも、図4のbのように起きる。
同時に点灯し、下段両側照明により欠陥穴の一部を白く
光らせる方法もあるが、これも上記と同様に、白く光る
汚れがあるときには、図4のcに見られるように、汚れ
と欠陥との区別はできない。さらに、上段の2つのライ
ン光源4のみを点灯させて、上段両側照明のもとで欠陥
穴の一部を黒で抽出する方法もあるが、これも黒い汚れ
が帯状シート1に付着していた場合には、それらの区別
はできない。
光学系を基礎として、帯状の検査対象の凹凸状の欠陥と
汚れとを区別しながら、帯状の検査対象の凹凸状の欠陥
を確実に検出できるようにすることである。
明は、帯状の検査対象に対して直交する光軸方向にカラ
ーラインTVカメラを配置し、ワークを横切る帯状視野
に対して平行に設置される3色の棒状のライン光源のう
ち、1つのライン光源を上段に配置するとともに、2つ
のライン光源をカラーラインTVカメラの光軸に対して
対向状態で下段に配置し、カラーラインTVカメラから
の各色の映像を各色毎の画像プレーンのバッファに格納
してから、各画像プレーンのバッファ間で上段のライン
光源の色を抽出するための画素毎の相関演算を行い、演
算結果を演算プレーンの色抽出結果バッファに格納し、
色抽出結果バッファの画像から凹凸状の欠陥を黒領域と
して検出するようにしている。
演算結果は、演算プレーンの色抽出結果バッファに格納
される。色抽出結果バッファの画像で、帯状の検査対象
の平面は、白領域となり、検査対象の表面の凹凸状の欠
陥は、急傾斜部で黒く、緩傾斜部で灰色(グレイ)とな
り、全体として濃淡のある黒領域となる。そして、上段
のライン光源の色抽出は、画像のある点(画素)の濃度
値から判定するが、ワークの表面状態(反射率・乱反
射)の影響をなくするために、他のライン光源によるあ
る点(画素)の濃度値から相関係数を求めて、必要に応
じて、相関係数を正規化しながら行われる。
いた欠陥検査方法を実施するための欠陥検査装置10を
示している。この欠陥検査装置10は、帯状の検査対象
として、帯状シート1を検査するために、カラーライン
TVカメラ11、カラー照明として3色の棒状のライン
光源7、8、9および画像処理装置12などにより構成
されている。
ト1の面に対して直交する線上に、カラーラインTVカ
メラ11の光軸を一致させた状態で配置され、帯状シー
ト1の検査面を撮像し、R(赤)、G(緑)、B(青)
の3色のカラー映像信号を画像処理装置12に送る。な
お、カラーラインTVカメラ11のライン状視野は、帯
状シート1の幅方向、つまり帯状シート1を横切るよう
に設定される。
かれ、帯状シート1への照射角度90度に近い角度で帯
状シート1の面を照らす。ライン光源7の照射光は、図
5のように、ハーフミラー13を介して、光軸と平行に
帯状シート1に注ぐようにしてもよく、また、光軸を挟
んだ2本のライン光源7により発生するようにしてもよ
い。
下方で、ライン状視野に対して平行に置かれ、帯状シー
ト1への照射角度は0度に近い。ライン光源8は、ライ
ン状視野の左方に設置され、ライン光源9は、カラーラ
インTVカメラ11の光軸を挟んで、ライン光源8の反
対側、つまりライン状視野の右方に設置される。ライン
光源7、8、9からの照射光の照射角度は、それぞれの
ライン光源管の帯状照射窓により規制されている。これ
により、一部の方向だけに照射光が照射されるようにな
っている。
ン光源7は緑色(G)、ライン光源9は青色(B)に割
り当てるが、これらのライン光源と色との対応は、これ
以外に適当でよい。このような赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)の照明光のもとで、カラーラインT
Vカメラ11からの映像信号(R)、(G)、(B)
は、画像処理装置12に送られる。ラインTVカメラ1
1の視野はライン状視野で、1秒あたり数千〜数万ライ
ンを画像処理装置12に出力する。帯状シート1が一定
方向に一定速度で移動することにより、画像処理装置1
2のバッファ内にて、2次元の画像として構築される。
す。カラーラインTVカメラ11からの映像信号
(R)、(G)、(B)は、各色毎に画像処理装置12
の内部のA/D変換器14、15、16を経て、各色毎
の画像プレーン17、18、19に記録される。これら
の画像プレーン17、18、19は、各色の1ラインの
データをmライン格納できる専用のメモリ領域のダブル
バッファとして2つのNo.1バッファおよびNo.2
バッファにより構成されている。ここで、各色の1ライ
ンは、N=1024画素、2048画素、5000画素
などからなり、mラインは、ハード的またはソフト的に
決められる。
6を介して、メモリ27、ビデオメモリ24に格納さ
れ、入出力部23から外部機器や、ビデオメモリ24お
よびD/A変換器25からCRTに送られる。
とすると、N×mバイトであり、各色のプレーンサイズ
は、2×N×mバイトである。各色の映像データは、N
o.1バッファの先頭から順次に1ラインづつ格納さ
れ、No.1バッファを満たすと、次はNo.2バッフ
ァの先頭から順次1ラインづつ格納される。そして、映
像データがNo.2バッファを満たすと、今度はNo.
1バッファの先頭から循環するように格納される。
欠陥検査のための画像処理を行う。また、画像処理装置
12の内部の演算LSI22は、Rの画像プレーン1
7、Gの画像プレーン17およびBの画像プレーン19
の画素間で、上段のライン光源7について、その照明色
緑(G)の色抽出の相関演算を行い、演算結果を演算プ
レーン21の色抽出結果バッファに格納する。なお、色
抽出結果バッファの大きさは、各色の画像プレーン1
7、18、19のバッファと同じN×mバイトである。
光源7は、前記の仮定のように、緑(G)色に設定され
ているとする。画像のある点(画素)について、G色の
度合い(濃度)が多くて、R,B色の度合い(濃度)が
少なければ、その画像のある点(画素)の勾配(傾斜)
は、よりフラットに近い。このことから、フラットな面
(凹凸の欠陥による傾斜部のない部分)は、単純にはG
色の濃度値だけで判定できそうである。
合、照明光が乱反射するため、凹凸の欠陥による傾斜部
でも、上段のライン光源7からのG色を反射し、カラー
ラインTVカメラ11がG色の反射光に感応してしま
う。このため、その画像(画素)は、凹凸欠陥の傾斜部
でありながらもG色の濃度値を持つ。この結果、上段の
ライン光源7からのG色1色の濃淡だけでは凹凸欠陥の
傾斜を判断できないことになる。
で表すものとし、0:急傾斜、1:フラットとする。こ
れは、ある画素の濃度値をR,G,Bとした時、フラッ
トな場合の濃度値R0、G0、B0(R0=B0=0,G0=255)と
の相関係数kをとることで代用できる。相関係数kは、
G=255、R=B=0なら相関値=1と定義する。
255とすると、ルート演算子sqrを用いて下記の式により
表せる。
シート1の反射率が低下して、R,G,Bが同率で低下
しても、相関係数kは変化しないが、一般に急傾斜面の
相関係数kに対するフラット面の相関係数kの比である
S/N比が小さい。
正規化相関係数Kを使う。この正規化相関係数Kは、ル
ート演算子sqrを用いて下記の式により表せる。
0,G0=255) S2=R2+G2+B2−3×S2 S3=R×R0+G×G0+B×B0−3×S1×S2 なお、 S1=(R0+G0+B0)/3S2 =(R+G+B)/3
は、−1〜1の間の値をとる。演算LSI22は、Rの
画像プレーン17、Gの画像プレーン18およびBの画
像プレーン19の画像の全画素について、上記の式の演
算により正規化相関係数Kを求める。
はG値が255でなくても、1になり、急傾斜なところ
ではG値がある程度の値をもっても、0以下になる。演
算LSI22は、求めた正規化相関係数Kの値に255
をかけて、8bitの演算プレーン21の色抽出結果バッ
ファに格納する。この際、マイナス値を0としてもよ
く、また255〜−255を255〜0に入るように、
255を足して2で割る調整を行ってもよい。
19のバッファの画像、および演算プレーン21の色抽
出結果バッファに格納された画像を示す。色抽出結果バ
ッファに格納された画像で、帯状シート1の平面は、白
領域となり、帯状シート1上の凹凸の欠陥は、急傾斜部
で黒く、緩傾斜部で灰色(グレイ)の濃淡のある黒領域
となる。平面上の汚れ(白、黒)も、フラットのため、
白として現れる。
ッファに格納された画像を用いて、欠陥検査のための画
像処理を行い、画像から濃淡のある黒領域を判別するこ
とにより、帯状シート1上の凹凸の欠陥を検出する。こ
の検出過程で、平面上の汚れ(白、黒)も、白として現
れるため、欠陥検査は、平面上の汚れ(白、黒)に影響
されない。
説明したが、凸状の欠陥も同様に抽出できる。なお、演
算LSI22をなくし、演算LSI22が行う相関演算
は、CPU20により行ってもよい。
象に対して直交する光軸方向にカラーラインTVカメラ
を配置し、帯状の検査対象を横切る帯状視野に対して平
行に設置される3色の棒状のライン光源のうち、1つを
上段に配置するとともに、2つをカラーラインTVカメ
ラの光軸に対して対向状態で下段に配置し、カラーライ
ンTVカメラからの各色の映像を各色毎の画像プレーン
のバッファに格納し、各画像プレーンのバッファ間で上
段のライン光源の色を抽出するための画素毎の相関演算
を行い、演算結果を演算プレーンの色抽出結果バッファ
に格納し、色抽出結果バッファの画像から欠陥を黒領域
として検出するようにしている。
凹凸状の欠陥とフラットな白または黒の汚れが明確に区
別できるから、凹凸の欠陥だけが正確に抽出でき、しか
も、相関演算の導入によって、照明の明るさや、検査対
象の表面の反射率の影響を受けないばかりか、検査対象
面の凹凸の欠陥と検査対象面の地とのS/N比が高めら
れるから、検査の信頼性が高められる。
置の斜面図である。
る。
る。
斜面図である。
算プレーンのバッファの画像の説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 帯状の検査対象に対して直交する光軸方
向にカラーラインTVカメラを配置し、帯状の検査対象
を横切る帯状視野に対して平行に設置される3色の棒状
のライン光源のうち、1つのライン光源を上段に配置す
るとともに、2つのライン光源をカラーラインTVカメ
ラの光軸に対して対向状態で下段に配置し、カラーライ
ンTVカメラからの各色の映像を各色毎の画像プレーン
のバッファに格納してから、各画像プレーンのバッファ
間で上段のライン光源の色を抽出するための画素毎の相
関演算を行い、演算結果を演算プレーンの色抽出結果バ
ッファに格納し、色抽出結果バッファの画像から凹凸状
の欠陥を黒領域として検出することを特徴とするカラー
照明を用いた欠陥検査方法。
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- 2001-03-30 JP JP2001099574A patent/JP3585225B2/ja not_active Expired - Fee Related
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