JP3278459B2 - 適応型制御方法及び装置 - Google Patents

適応型制御方法及び装置

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JP3278459B2
JP3278459B2 JP20261092A JP20261092A JP3278459B2 JP 3278459 B2 JP3278459 B2 JP 3278459B2 JP 20261092 A JP20261092 A JP 20261092A JP 20261092 A JP20261092 A JP 20261092A JP 3278459 B2 JP3278459 B2 JP 3278459B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動特性が大きく変化する
ような制御対象に適用して好適な適応型制御方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば化学プラントのように時間
の経過に伴ってその動特性が変化する制御対象に対する
適応的な制御方法としては、次のような2つの制御方法
が知られている。
【0003】(1)オンライン同定法において、適当な
時間間隔で誤差共分散行列の初期化を行ったり、忘却係
数を導入してシステムパラメータを推定し、この推定し
たパラメータを用いてリカッチ方程式から最適フィード
バックゲインを決定する方法。
【0004】(2)制御対象の入出力データを用いて該
制御対象に与えられているフィードバックゲインの感度
を直接計算し、この計算した感度を用いて制御対象に与
えられているフィードバックゲインを逐次修正する方
法。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)の方法
は、オンライン同定における共分散行列の初期化のタイ
ミングや忘却係数が必ずしも制御対象の動特性の時間的
変化を反映したものではないため、動特性が大きく変化
するような制御対象に適用した場合には満足すべき制御
結果を得ることができなかった。
【0006】また、(2)の方法は、シテテム同定を行
わずに制御対象のオンライン入出力データから直接状態
フィードバックゲインの感度が計算でき、したがって勾
配法により逐次的に最適状態のフィードバックゲインを
求めることができるので、適応的な制御が可能である。
しかし、この方法においても制御対象の動特性が大きく
変化するときは、勾配法による状態フィードバックゲイ
ン感度の逐次計算による状態フィードバックゲインの修
正の追従性が良くないという問題があった。
【0007】本発明は、動特性が大きく変化するような
制御対象に適用した場合においても満足すべき精度と応
答速度が得られる適応型制御方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明方法は、動特性が変化する制御対象の入力デ
ータ及び出力データを取込んでオンライン同定より前記
制御対象のシステムパラメータを決定し、このシステム
パラメータと最適性を意味付ける評価関数をもとに最適
状態のフィードバックゲインを求めることで最適な制御
入力データを前記制御対象に与えるようにした適応型制
御方法において、前記制御対象のオンライン入力データ
及び出力データから前記制御対象の状態フィードバック
ゲインの感度を求め、この感度が判定基準に基づいて零
であると判定されると前記状態フィードバックゲインが
最適であるとし、また感度が零に近いと判定されると該
感度を用いて前記状態フィードバックゲインを微調整
し、さらに零とは大きく違うと判定されると前記オンラ
イン同定における共分散行列を初期化することを特徴と
している。
【0009】また本発明装置は、動特性が変化する制御
対象の入力データ及び出力データを取込んでオンライン
同定を行い、この同定したシステムパラメータと最適性
を意味付ける評価関数をもとに最適状態フィードバック
ゲインを求めるオンライン同定手段と、前記制御対象の
入力データ及び出力データを取込んで前記同定手段で得
られる最適状態フィードバックゲインの感度を計算する
フィードバックゲイン感度計算手段と、前記制御対象の
出力データを取込み、この出力データと前記オンライン
同定手段より得られる最適フィードバックゲインとから
状態フィードバック入力を求め、これを前記制御対象に
制御入力データとして与える制御データ演算手段と、前
記フィードバックゲイン感度計算手段により求められた
状態フィードバックゲインの感度が判定基準に基づいて
零か否かを判定する判定手段と、この判定手段により状
態フィードバックゲインの感度が零であると判定される
と前記状態フィードバックゲインが最適であるとし、前
記感度が零に近いと判定されると該感度を用いて前記状
態フィードバックゲインを微調整するゲイン調整手段
と、前記判定手段により状態フィードバックゲインの感
度が零とは大きく違うと判定されると前記オンライン同
定手段に対して、オンライン同定における共分散行列の
初期化を行わせる初期化指令を与える初期化指令手段と
を備えている。
【0010】
【作用】したがって、このような適応型制御方法及び装
置にあっては、制御対象に対する制御入力データを与え
る状態フィードバックゲインを決定する際、オンライン
同定を行うことにより、現在の動特性を表現するシステ
ムパラメータを推定し、このシステムパラメータと制御
の最適性を意味付ける評価関数とをもとに最適状態フィ
ードバックゲインを求めて制御対象に対する状態フィー
ドバックゲインとし、さらに入出力データを用いた状態
フィードバックゲイン感度計算により、オンライン入力
データとオンライン出力データから状態フィードバック
ゲインの感度を求め、この感度が零であると判断された
場合は状態フィードバックゲインが最適であるとし、感
度が零に近いと判断された場合は該感度を使って状態フ
ィードバックゲインの微調整を行い、さらに感度が零と
は大きく違うと判断された場合はオンライン同定におけ
る共分散行列を初期化して再度オンライン同定を行うこ
とで、動特性が大きく変化する制御対象に対する精度、
応答速度の良い適応的な制御を実現することができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
【0012】図1は本発明による適応型制御方法を適用
した制御システムの構成例をブロック図で示したもので
ある。図1に示す制御システムは、例えば化学プラント
のように動特性が時間的に変化する制御対象10と、こ
の制御対象10に対して制御入力データuを与える制御
器20と、制御対象10の制御入力データuと出力デー
タyとを用いて制御対象10のオンライン同定を行うオ
ンライン同定器30と、制御対象10の制御入力データ
uと出力データyとを用いて制御器20に現在与えられ
ている状態フィードバックゲインKの感度計算を行うフ
ィードバックゲイン感度計算器40と、さらに制御器2
0に与えられている状態フィードバックゲインによる状
態フィードバック入力に印加する同定及び状態フィード
バックゲイン感度計算用のインパルスを発生するインパ
ルス発生器50とを備えている。
【0013】ここで、オンライン同定器30は、制御対
象10の制御入力データuと出力データyとをそれぞれ
ライン61,62を介して入力し、この制御入力データ
uと出力データyをもとにカルマンフィルタを用いて制
御対象10のオンライン同定を行い、この同定したシス
テムパラメータに対応する最適フィードバックゲインK
0 をライン72を介して制御器20に状態フィードバッ
クゲインKとして与える。
【0014】また、状態フィードバックゲイン感度計算
器40は、制御対象10の制御入力データuと出力デー
タyとをそれぞれライン63,64を介して入力し、こ
の制御入力データuと出力データyとを用いて現在制御
器20に与えられている状態フィードバックゲインの感
【0015】
【数1】 を計算し、これをライン71を介して制御器20に与え
る。ここで、状態フィードバックゲインの感度
【0016】
【数2】 は後述する説明から明らかになように状態フィードバッ
クゲインKの変化分に対する評価関数V[0,L] の変化分
として与えられている。
【0017】制御器20は、図2に示すように制御対象
10の出力データyがライン65を介して入力され、こ
れに同定器30から与えられる状態フィードバックゲイ
ンKを適用して状態フィードバック入力を求め、インパ
ルス発生器50からライン66を介して与えられる同定
及び状態フィードバック感度計算用のインパルスを印加
して制御対象10に対する制御入力データuとし、この
制御入力データuをライン67を介して制御対象10に
与える制御データ演算部20−1、フィードバックゲイ
ン感度計算器40で計算された状態フィードバックゲイ
ンの感度
【0018】
【数3】 が入力され、この感度が判定基準に基づいて零であるか
否かを判定する判定部20−2、この判別部20−2に
より感度
【0019】
【数4】 が零ではないが、零に近いと判断される場合はオンライ
ン同定器30から制御データ演算部20−1に与えられ
る状態フィードバックゲインの微調整を感度
【0020】
【数5】 を用いて行うゲイン微調整部20−3、判定部20−2
により感度
【0021】
【数6】
【0022】が零とは大きく違うと判別された場合には
オンライン同定における誤差共分散行列の初期化を行う
指令をライン73を介してオンライン同定器30に与え
る初期化指令部20−4から構成されている。この場
合、ゲイン微調整部20−3により状態フィードバック
ゲインが微調整されると、そのとき制御データ演算部2
0−1で求められた状態フィードバック入力は、上記同
様にインパルス発生器50からライン66を介して与え
られる同定及び状態フィードバック感度計算用のインパ
ルスの印加により制御対象10に与えられる。
【0023】なお、本実施例において、制御対象10は
その動特性が可制御可観測1入出力線形システムで表現
されるものとし、状態フィードバックゲインKの最適性
を意味付ける評価関数V[0,L] は予め与えられているも
のとする。かかる構成の制御システムにおいて、まず、
オンライン同定器30についてさらに詳細に説明する。
【0024】制御対象10の制御入力データと出力デー
タとを用いて制御対象10の動特性をオンライン同定
し、この同定されたシステムパラメータによって制御対
象10に最適制御を与える状態フィードバックゲインを
計算し、この計算された最適状態フィードバックゲイン
を制御器20に与える。
【0025】このオンライン同定法は周知であるので、
以下にその計算手順だけを簡単に説明する。ここでは、
可制御可観測である1入出力系の可観測正準系モデルの
パラメータ推定をカルマンフィルタを用いて同定する。
まず、制御対象10を次のように表す。
【0026】
【数7】
【0027】ただし、ut は制御対象10の入力デー
タ、yt は制御対象10の出力データ、vt はガウス白
色雑音であり、ai ,bj はシステムパラメータであ
る。いま 、 θ=(a1 ,…an ,b1 ,…bn ) T (2n×1) φt =(yt-1 ,…yt-n ,ut-1 ,…,ut-n ) (1×2n) ……(2) とすると、(1)式は yt =φt θt +ut ……(3) θt+1 =θt ……(4) θ0 =θ ……(5) となる。このシステムに対してカルマンフィルタを適用
すると、次式のようになる。
【0028】
【数8】 ここで、
【0029】
【数9】 である。ここで、Eは期待値を示し、covは共分散行
列を示す。また、肩付きの添字Tは転置行列を示す。こ
の方法により、逐次θの推定値を求め、対象システムの
現在のシステムパラメータ(a1 ,…an ,b1 ,…b
n ) を推定することができる。
【0030】オンライン同定器30では、この推定した
システムパラメータから、最適状態フィードバックゲイ
ンK0 を計算し、ライン72を介して制御器20に与え
る。次にフィードバックゲイン感度計算器40について
さらに詳細に説明する。2次形式評価関数に対する状態
フィードバックゲインの感度を入出力データから計算す
る方法が提案されている。フィードバックゲイン感度計
算器40は、制御対象10の入出力データから、状態フ
ィードバックゲインKの評価関数V[0,L] に対する感度
【0031】
【数10】 を求めて、また勾配法により最適な状態フィードバック
ゲインに逐次的に調整する。ここでは、制御対象の入出
力データを加工して状態フィードバックゲインKの感度
【0032】
【数11】
【0033】を導出するところに特徴があるので、ま
ず、その点に関して主に説明し、次に実際の制御対象1
0の入出力データをどのようにフィードバックゲイン感
度計算器40に与えるかについて述べる。まず、次のよ
うなシステムを考える。 xt+1 =Axt +But ……(11) ただし、
【0034】
【数12】 は制御対象の入力データである。ここで、有限区間
[0,L]上での全コストを
【0035】
【数13】 と表す。いま、次のような変数を導入する。
【0036】
【数14】 ここで、(Q)1/2 及び(R)1/2 はそれぞれ非負定行
列に対する対象な平方根行列とする。区間[0,L]上
の信号z(t)の全体をz[0,L] と表すことにすると、
信号z[0,L] とz´[0,L] の内積を次のように定義でき
る。
【0037】
【数15】 ここで、明らかにz[0,L] =z´[0,L] のとき、 V[0,L] =(z[0,L] ,z´[0,L]
【0038】である。(11)式で表されたシステムに
対して、コストV[0,L] を最小にする最適状態フィード
バックゲインKが存在する。ここでは最適でない状態フ
ィードバックゲインKを逐次最適ゲインKに近付けて行
くことを考える。時刻t=0においてのみ1の値を持つ
単位インパルス入力をδ0 とし、
【0039】
【数16】 として追加インパルスを伴った状態フィードバック入力 u(t)=Kk x(t)+βδ0 ……(15) を考え、初期状態x(0)を
【0040】
【数17】
【0041】とするときの応答信号をz[0,L] (α,
β,Kk )と表す。以下のように計算手順の第kステッ
プでは、フィードバックシステムに対するnk 個の初期
値応答とmk 個のインパルス応答の観測を行う。ただ
し、ベクトルαki,i=1,…nk、βkj,j=1,
…,mk はそれぞれ、Rn ,Rm の次元を張るものとす
る。そして、
【0042】
【数18】 とし、これらの信号から、以下のような
【0043】
【数19】 を計算する。
【0044】
【数20】 である。このとき制御器20では次式のように、フィー
ドバックゲインKが修正され、
【0045】
【数21】 逐次最適フィードバックゲインKに近付く。ここで、α
は正のスカラー量である。次にフィードバックゲイン感
度計算器40に対する制御対象40の入出力データの与
え方について述べる。フィードバックゲイン感度計算器
40への入出力データの与え方にはいろいろな方法が考
えられるが、ここでは以下に示す計算手順て与えること
にする。
【0046】いま、観測区間をブロックに分け、第kブ
ロックの観測区間をLk 、データ数をNk とする(通
常、Lk はkの単調増加関数とする)。次のように行列
ΩT の逐次式により、前述した
【0047】
【数22】 すなわち、フィードバックゲイン感度計算器40で計算
される状態フィードバックゲインの感度
【0048】
【数23】 は次のようにして計算される。
【0049】次式のように、制御器20において、状態
フィードバックゲインによって得られる状態フィードバ
ック入力に対してインパルス発生器50からライン66
を介して与えられるインパルスζt を印加する。 ut =Kk t +ζt ……(24) ζt はガウス白色性を持つとする。このとき次のように
行列Ωk の逐次式により、
【0050】
【数24】 が計算される。
【0051】
【数25】 ただし、観測をブロック単位に分け、そのブロック毎に
ゲインの感度計算を行っている。つまり、第kブロック
ではNk =k+2の観測を時刻
【0052】
【数26】 から行う。なお、ゲインを大きく変えたときはブロック
の初期化を行う、つまりk=1とすることにする。次に
図3に示したフローチャートを参照して本実施例の制御
器20の動作について説明する。まず、制御器20はオ
ンライン同定器30で計算された最適フィードバックゲ
インK0 及び感度計算器40で計算された状態フィード
バックゲインの感度
【0053】
【数27】 を読み込み(ステップ201)、フィードバックゲイン
感度計算器40で計算された状態フィードバックゲイン
Kの感度
【0054】
【数28】 が最適か否か、すなわち零か否かの判定を行う(ステッ
プ202)。ここで、フィードバックゲインKの感度計
算器40で計算された状態フィードバックゲインの感度
【0055】
【数29】
【0056】が最適、すなわち零であることが判定され
ると、オンライン同定器30で計算された最適フィード
バックゲインK0 を適用して状態フィードバック入力を
求め、さらにインパルス発生器50からライン66を介
して与えられる同定及び状態フィードバック感度計算用
の信号を印加して制御対象10に対する制御入力データ
とし、この制御入力データをライン67を介して制御対
象10に与える。しかし、フィードバックゲイン感度計
算器40で計算された状態フィードバックゲインKの感
【0057】
【数30】 が最適でない、すなわち零でないと判定されると、次に
この感度が零に近いか否かの判断が成される(ステップ
203)。ここで、感度
【0058】
【数31】 が零に近いと判断されると、同定器30から得られてい
る状態フィードバックゲインKの修正が行われる(ステ
ップ204)。この状態フィードバックゲインKの修正
は前記した(22)式または(23)式にしたがって次
に示す式によって行われる。
【0059】
【数32】
【0060】また、ステツプ203で、感度が零と大き
く違うと判定された場合、すなわちフィードバックゲイ
ン感度計算器40で計算された状態フィードバックゲイ
ンの感度
【0061】
【数33】
【0062】が零でなく、かつ零と大きく違うと判定さ
れた場合は、オンライン同定器30でのオンライン同定
における誤差共分散行列の初期化を行う指令をライン7
3に与え、オンライン同定器30において該誤差共分散
行列を初期化した上で、新たな同定を待ってこの同定に
よる新たな最適フィードバックゲインK0 をオンライン
同定器30から読み込み、この新たな状態フィードバッ
クゲインKを制御器20に与えて状態フィードバック入
力を求め、さらにインパルス発生器50からライン66
を介して与えられる同定及び状態フィードバック感度計
算用のインパルスを印加して制御対象10に対する制御
入力データとし、この制御入力データをライン67を介
して制御対象10に与える。
【0063】次にこの制御が終了か否かの判断を行い
(ステップ206)、終了でないと判断された場合はス
テップ201に戻り、上記処理を繰り返し、終了である
と判断された場合はこの処理を終了する。
【0064】このように本実施例によれば、オンライン
同定器30でシステム同定法により最適フィードバック
ゲインK0 を求めて、制御器20に与えると共に、フィ
ードバックゲイン感度計算器40で計算した状態フィー
ドバックゲインKの感度
【0065】
【数34】
【0066】にしたがって上記オンライン同定器30で
求めた最適フィードバックゲインK0を微調整またはオ
ンライン同定における誤差共分散行列の初期化のタイミ
ングを与えるように構成したので、精度、応答速度の点
で非常に良好な制御特性が実現できる。なお、1入出力
可観測正準系では、制御対象10の状態は入力系列と出
力系列で一意に表現される。
【0067】なお、入出力データの与え方を変えること
によって、ゲイン調整に様々な応用が考えられる。ま
た、局所的に線形システムで表現される非線形システム
などへの応用が可能である。さらに、扱い易いクラスの
非線形関数の同定手法が確率されれば、ゲインKの感度
【0068】
【数35】 は非線形状態フィードバック関数に対しても計算可能な
ので、適応的非線形システムの制御への応用も考えられ
る。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、シス
テム同定法により最適フィードバックゲインを求めると
共に、制御対象の状態フィードバックゲインの感度を直
接求めて最適フィードバックゲインの微調整を行い、さ
らにオンライン同定により求められる最適状態フィード
バックゲインの演算部に初期化のタイミングを与えるよ
うにしたので、動特性が大きく変化するような制御対象
に適用した場合においても満足すべき精度、応答速度を
得ることができる適応型制御方法及び装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による適応型制御方法を適用した制御シ
ステムの一実施例を示すブロック回路図。
【図2】同実施例における制御器の機能ブロック図。
【図3】同実施例の動作を説明するためのフローチャー
トを示す図。
【符号の説明】
10…制御対象、20…制御器、30…オンライン同定
器、40…フィードバックゲイン感度計算器、50…イ
ンパルス発生器。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動特性が変化する制御対象の入力データ及
    び出力データを取込んでオンライン同定より前記制御対
    象のシステムパラメータを決定し、 このシステムパラメータと最適性を意味付ける評価関数
    をもとに最適状態のフィードバックゲインを求めること
    で最適な制御入力データを前記制御対象に与えるように
    した適応型制御方法において、 前記制御対象のオンライン入力データ及び出力データか
    ら前記制御対象の状態フィードバックゲインの感度を求
    め、 この感度が判定基準に基づいて零であると判定されると
    前記状態フィードバックゲインが最適であるとし、また
    感度が零に近いと判定されると該感度を用いて前記状態
    フィードバックゲインを微調整し、さらに零とは大きく
    違うと判定されると前記オンライン同定における共分散
    行列を初期化することを特徴とする適応型制御方法。
  2. 【請求項2】動特性が変化する制御対象の入力データ及
    び出力データを取込んでオンライン同定を行い、この同
    定したシステムパラメータと最適性を意味付ける評価関
    数をもとに最適状態フィードバックゲインを求めるオン
    ライン同定手段と、 前記制御対象の入力データ及び出力データを取込んで前
    記同定手段で得られる最適状態フィードバックゲインの
    感度を計算するフィードバックゲイン感度計算手段と、 前記制御対象の出力データを取込み、この出力データと
    前記オンライン同定手段より得られる最適フィードバッ
    クゲインとから状態フィードバック入力を求め、これを
    前記制御対象に制御入力データとして与える制御データ
    演算手段と、 前記フィードバックゲイン感度計算手段により求められ
    た状態フィードバックゲインの感度が判定基準に基づい
    て零か否かを判定する判定手段と、 この判定手段により状態フィードバックゲインの感度が
    零であると判定されると前記状態フィードバックゲイン
    が最適であるとし、前記感度が零に近いと判定されると
    該感度を用いて前記状態フィードバックゲインを微調整
    するゲイン調整手段と、 前記判定手段により状態フィードバックゲインの感度が
    零とは大きく違うと判定されると前記オンライン同定手
    段に対して、オンライン同定における共分散行列の初期
    化を行わせる指令を与える初期化指令手段とを有する
    とを特徴とする適応型制御装置。
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WO1994023319A1 (en) * 1993-04-06 1994-10-13 Porta Systems Corporation Fiberoptic coupling

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JPH0651804A (ja) 1994-02-25

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