JP3276543B2 - 円弧溶接装置及び溶接方法 - Google Patents
円弧溶接装置及び溶接方法Info
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- JP3276543B2 JP3276543B2 JP22492995A JP22492995A JP3276543B2 JP 3276543 B2 JP3276543 B2 JP 3276543B2 JP 22492995 A JP22492995 A JP 22492995A JP 22492995 A JP22492995 A JP 22492995A JP 3276543 B2 JP3276543 B2 JP 3276543B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造船、鉄構及び圧
力容器において、直線と円弧とからなる溶接継手に対す
る溶接装置及びその方法に関する。
力容器において、直線と円弧とからなる溶接継手に対す
る溶接装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば造船、鉄構及び圧力容器等におい
て、直線と円弧とからなる溶接を行うには、図6に示す
ように、溶接走行台車が二本の平行なレールに沿って走
行し、直線溶接(図中A部)から円弧溶接(図中B部)
まで溶接継手01を連続して溶接するには、レールを円
弧に曲げて対応している。
て、直線と円弧とからなる溶接を行うには、図6に示す
ように、溶接走行台車が二本の平行なレールに沿って走
行し、直線溶接(図中A部)から円弧溶接(図中B部)
まで溶接継手01を連続して溶接するには、レールを円
弧に曲げて対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円弧の
径が大きい場合には問題はないが、例えば円弧が500
mm前後と小さい場合には、一般の走行台車には内輪と
外輪との差を調整する機能はなく、レールと車輪とが競
って脱輪してしまし、走行は不可能であった。
径が大きい場合には問題はないが、例えば円弧が500
mm前後と小さい場合には、一般の走行台車には内輪と
外輪との差を調整する機能はなく、レールと車輪とが競
って脱輪してしまし、走行は不可能であった。
【0004】このため、直線部分は走行台車による自動
溶接で施工し、一方の円弧部は半自動溶接で施工を行っ
ており、そのための溶接ビード表面の形状も不連続とな
り、且つ溶接能率も悪い状態であった。
溶接で施工し、一方の円弧部は半自動溶接で施工を行っ
ており、そのための溶接ビード表面の形状も不連続とな
り、且つ溶接能率も悪い状態であった。
【0005】本発明は、前記問題に鑑み、直線溶接から
円弧溶接に連続的に溶接できる円弧溶接装置及びその溶
接方法を提供することを目的とする。
円弧溶接に連続的に溶接できる円弧溶接装置及びその溶
接方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の第1の円弧溶接装置の構成は、サブマ−ジア−ク溶
接装置を搭載し、旋回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブル
と、該タ−ンテ−ブルを旋回させるタ−ンテ−ブル用駆
動装置とからなることを特徴とする。
明の第1の円弧溶接装置の構成は、サブマ−ジア−ク溶
接装置を搭載し、旋回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブル
と、該タ−ンテ−ブルを旋回させるタ−ンテ−ブル用駆
動装置とからなることを特徴とする。
【0007】本発明の第2の円弧溶接装置の構成は、サ
ブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台車が走行する直線
軌道の端部に隣接して配置され、且つサブマ−ジア−ク
溶接装置を搭載して旋回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブ
ルと、該タ−ンテ−ブルを旋回させるタ−ンテ−ブル用
駆動装置と、直線溶接終了後円弧溶接開始点において、
前記溶接走行台車の走行を停止させると共に前記タ−ン
テ−ブル用駆動装置を始動させるリミットスイッチとか
らなることを特徴とする。
ブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台車が走行する直線
軌道の端部に隣接して配置され、且つサブマ−ジア−ク
溶接装置を搭載して旋回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブ
ルと、該タ−ンテ−ブルを旋回させるタ−ンテ−ブル用
駆動装置と、直線溶接終了後円弧溶接開始点において、
前記溶接走行台車の走行を停止させると共に前記タ−ン
テ−ブル用駆動装置を始動させるリミットスイッチとか
らなることを特徴とする。
【0008】本発明の第3の円弧溶接装置の構成は、サ
ブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台車が走行する直線
軌道の端部に隣接して配置され、且つサブマ−ジア−ク
溶接装置を搭載して旋回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブ
ルと、該タ−ンテ−ブルを旋回させるタ−ンテ−ブル用
駆動装置と、円弧溶接終了後直線溶接開始点において、
前記タ−ンテ−ブル用駆動装置を停止させると共に前記
溶接走行台車の走行を開始させるリミットスイッチとか
らなることを特徴とする。
ブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台車が走行する直線
軌道の端部に隣接して配置され、且つサブマ−ジア−ク
溶接装置を搭載して旋回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブ
ルと、該タ−ンテ−ブルを旋回させるタ−ンテ−ブル用
駆動装置と、円弧溶接終了後直線溶接開始点において、
前記タ−ンテ−ブル用駆動装置を停止させると共に前記
溶接走行台車の走行を開始させるリミットスイッチとか
らなることを特徴とする。
【0009】一方の本発明の第1の円弧溶接方法は、旋
回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブル上にサブマ−ジア−
ク溶接装置を搭載し、該タ−ンテ−ブルを旋回させなが
ら前記サブマ−ジア−ク溶接装置により溶接することを
特徴とする。
回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブル上にサブマ−ジア−
ク溶接装置を搭載し、該タ−ンテ−ブルを旋回させなが
ら前記サブマ−ジア−ク溶接装置により溶接することを
特徴とする。
【0010】また、本発明の第2の円弧溶接方法は、サ
ブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台車が走行する直線
軌道上からタ−ンテ−ブル上の所定位置まで走行したと
きに、前記溶接走行台車の走行を停止させると共に前記
タ−ンテ−ブルを旋回させることを特徴とする。
ブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台車が走行する直線
軌道上からタ−ンテ−ブル上の所定位置まで走行したと
きに、前記溶接走行台車の走行を停止させると共に前記
タ−ンテ−ブルを旋回させることを特徴とする。
【0011】また、本発明の第3の円弧溶接方法は、サ
ブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台車をタ−ンテ−ブ
ル上の所定位置に搭載してタ−ンテ−ブルを旋回させ、
該タ−ンテ−ブルが所定位置まで旋回したときに該タ−
ンテ−ブルを停止すると共に前記溶接走行台車を始動さ
せ直線軌道上を走行させることを特徴とする。
ブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台車をタ−ンテ−ブ
ル上の所定位置に搭載してタ−ンテ−ブルを旋回させ、
該タ−ンテ−ブルが所定位置まで旋回したときに該タ−
ンテ−ブルを停止すると共に前記溶接走行台車を始動さ
せ直線軌道上を走行させることを特徴とする。
【0012】すなわち、本発明は走行台車を直線レール
上の走行からターンテーブルに載せて旋回させることに
より、溶接走行台車のトーチ先端は、旋回軸を中心とし
た円弧を描くことになり、溶接条件に沿ったトーチ先端
での旋回速度で旋回させてやると円弧溶接が可能とな
る。
上の走行からターンテーブルに載せて旋回させることに
より、溶接走行台車のトーチ先端は、旋回軸を中心とし
た円弧を描くことになり、溶接条件に沿ったトーチ先端
での旋回速度で旋回させてやると円弧溶接が可能とな
る。
【0013】溶接走行台車は、直線溶接継ぎ手部では従
来通り、直線レール上を走行させ、先行溶接トーチ先端
が円弧部にさしかかり、直線溶接から円弧溶接に移行す
る瞬間に、台車はターンテーブルに収納され走行が停止
すると同時に、ターンテーブルは先行溶接トーチ先端に
おいて、円弧溶接継手部の曲率に相当する半径、並びに
直線溶接走行速度に調整された回転速度で回転を始め、
溶接終了点まで回転を継続し、溶接を完了させるように
している。
来通り、直線レール上を走行させ、先行溶接トーチ先端
が円弧部にさしかかり、直線溶接から円弧溶接に移行す
る瞬間に、台車はターンテーブルに収納され走行が停止
すると同時に、ターンテーブルは先行溶接トーチ先端に
おいて、円弧溶接継手部の曲率に相当する半径、並びに
直線溶接走行速度に調整された回転速度で回転を始め、
溶接終了点まで回転を継続し、溶接を完了させるように
している。
【0014】〔作用〕溶接走行台車をターンテーブルに
収納し旋回させることで、溶接走行台車のトーチ先端
は、旋回軸を中心とした円弧を描くことになり、溶接条
件に沿ったトーチ先端での旋回速度で旋回せてやると円
弧溶接が可能となる。また、溶接走行台車を直線溶接か
ら円弧溶接に連続的に走行させ、直線−円弧溶接法によ
る連続溶接を可能になることで、直線溶接部から円弧溶
接部まで走行台車による溶接で施工でき、その他溶接ビ
ード表面の形状も連続で、高品質となり、溶接能率も著
しく向上した。
収納し旋回させることで、溶接走行台車のトーチ先端
は、旋回軸を中心とした円弧を描くことになり、溶接条
件に沿ったトーチ先端での旋回速度で旋回せてやると円
弧溶接が可能となる。また、溶接走行台車を直線溶接か
ら円弧溶接に連続的に走行させ、直線−円弧溶接法によ
る連続溶接を可能になることで、直線溶接部から円弧溶
接部まで走行台車による溶接で施工でき、その他溶接ビ
ード表面の形状も連続で、高品質となり、溶接能率も著
しく向上した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施する形態例を、
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0016】図1〜図3はレール及びターンテーブルの
構造を示し、図1は直線溶接の状態図、図2は円弧溶接
の状態図、図3は側面図を各々示している。本実施例に
係る円弧溶接装置の構成は、直線溶接用の第1のレール
部11上を移動自在のサブマージアーク溶接を行うトー
チ12aを具えた溶接台車12を搭載すると共に、旋回
軸回りに旋回する旋回ベース13aと下部ベース13b
とからなるターンテーブル13と、該ターンテーブル1
3を旋回させるターンテーブル用駆動装置としての駆動
モータ14とからなるものである。
構造を示し、図1は直線溶接の状態図、図2は円弧溶接
の状態図、図3は側面図を各々示している。本実施例に
係る円弧溶接装置の構成は、直線溶接用の第1のレール
部11上を移動自在のサブマージアーク溶接を行うトー
チ12aを具えた溶接台車12を搭載すると共に、旋回
軸回りに旋回する旋回ベース13aと下部ベース13b
とからなるターンテーブル13と、該ターンテーブル1
3を旋回させるターンテーブル用駆動装置としての駆動
モータ14とからなるものである。
【0017】ここで、直線溶接用の第1のレール部11
は、前記溶接台車12の走行用に用いられる通常の直線
レール部であるが、ターンテーブル13との接続部はそ
の回転に供するため、端部11aを円形状に切断してあ
る。本実施例においては、前記ターンテーブル13は略
扇型の旋回ベース13aと下部ベース13bとから構成
され、これら旋回ベース13aと下部ベース13bと
は、旋回軸15で結合されており、下部ベース13bは
固定されるとともに、旋回ベース13aは該下部ベース
13bの上で旋回軸15を中心に回転するものである。
また、本実施例においては前記旋回ベース13aには、
二個の第1のボールキャスター16と、四個の第2のボ
ールキャスター17とが各々取付けられている。
は、前記溶接台車12の走行用に用いられる通常の直線
レール部であるが、ターンテーブル13との接続部はそ
の回転に供するため、端部11aを円形状に切断してあ
る。本実施例においては、前記ターンテーブル13は略
扇型の旋回ベース13aと下部ベース13bとから構成
され、これら旋回ベース13aと下部ベース13bと
は、旋回軸15で結合されており、下部ベース13bは
固定されるとともに、旋回ベース13aは該下部ベース
13bの上で旋回軸15を中心に回転するものである。
また、本実施例においては前記旋回ベース13aには、
二個の第1のボールキャスター16と、四個の第2のボ
ールキャスター17とが各々取付けられている。
【0018】前記第1のボールキャスター16は、図3
に示すように、第2の前記ボールキャスター17より下
部ベース13bの板厚分だけ背が高くなっている。そし
て、前記旋回ベース13aが回転するとき第2のボール
キャスター17は下部ベース13bの上を転がるが、一
方の第1のボールキャスター16は、溶接すべき鉄板S
の上を直接転がることとなる。なお、下部ベース13b
は図1及び図2に示すように、扇形状に近似する形状と
しているが、これは重量の軽減とターンテーブル13の
安全性とを融合させたものであって、回転機能的には単
なる円板であっても何等差し支えない。また、該ターン
テーブルを円板状とした場合のみ該直径を大きくして、
ボールキャスター16位置と同じにしても回転機能的に
は何等差し支えない。
に示すように、第2の前記ボールキャスター17より下
部ベース13bの板厚分だけ背が高くなっている。そし
て、前記旋回ベース13aが回転するとき第2のボール
キャスター17は下部ベース13bの上を転がるが、一
方の第1のボールキャスター16は、溶接すべき鉄板S
の上を直接転がることとなる。なお、下部ベース13b
は図1及び図2に示すように、扇形状に近似する形状と
しているが、これは重量の軽減とターンテーブル13の
安全性とを融合させたものであって、回転機能的には単
なる円板であっても何等差し支えない。また、該ターン
テーブルを円板状とした場合のみ該直径を大きくして、
ボールキャスター16位置と同じにしても回転機能的に
は何等差し支えない。
【0019】また、前記旋回ベース13aはその上部に
円弧溶接用の第2のレール部18を取付けており、該レ
ール部18は、円弧溶接前は図1に示すように、第1の
レール部11の同一線上に位置しており、直線溶接Aが
終了した溶接台車12の到着を待つ。該溶接台車12が
旋回ベース13a上の第2のレール部18への乗換えが
終了し、該旋回ベース13aの上に取付けられた溶接台
車停止リミット20を叩くと、溶接台車12の走行が停
止し、同時にターンテーブルスタートリミットスイッチ
21をONにして、ターンテーブル13の旋回が開始さ
れる。該旋回後は図2に示すような軌道を通ることで円
弧溶接Bが可能となる。
円弧溶接用の第2のレール部18を取付けており、該レ
ール部18は、円弧溶接前は図1に示すように、第1の
レール部11の同一線上に位置しており、直線溶接Aが
終了した溶接台車12の到着を待つ。該溶接台車12が
旋回ベース13a上の第2のレール部18への乗換えが
終了し、該旋回ベース13aの上に取付けられた溶接台
車停止リミット20を叩くと、溶接台車12の走行が停
止し、同時にターンテーブルスタートリミットスイッチ
21をONにして、ターンテーブル13の旋回が開始さ
れる。該旋回後は図2に示すような軌道を通ることで円
弧溶接Bが可能となる。
【0020】図3において、旋回ベース13aの下部に
は、リングギヤピニオン22と円形歯車23との噛み合
わせにより、旋回ベース13aを溶接台車12を載せた
ままで回転するようにしている。
は、リングギヤピニオン22と円形歯車23との噛み合
わせにより、旋回ベース13aを溶接台車12を載せた
ままで回転するようにしている。
【0021】本実施例のターンテーブル13の特徴は、
ボールキャスター16,17を使用することによって、
全体の高さを下部ベース13bの板厚と旋回ベース13
bの板厚とボールキャスター16,17の高さのみに抑
えており、合計してレール部と同じ高さにしている。よ
って、直線溶接用の第1のレール部11からターンテー
ブル13へ設けた第2のレール部18への乗り移りが円
滑に行うことができ、この結果連続溶接に対する影響が
ない。
ボールキャスター16,17を使用することによって、
全体の高さを下部ベース13bの板厚と旋回ベース13
bの板厚とボールキャスター16,17の高さのみに抑
えており、合計してレール部と同じ高さにしている。よ
って、直線溶接用の第1のレール部11からターンテー
ブル13へ設けた第2のレール部18への乗り移りが円
滑に行うことができ、この結果連続溶接に対する影響が
ない。
【0022】また、重量的にも人手で持ち運べるような
重さとしており、更に、軽量化を図るために、各部材に
は軽め穴24を形成するようにしたことにより、作業効
率の向上を図るようにしている。
重さとしており、更に、軽量化を図るために、各部材に
は軽め穴24を形成するようにしたことにより、作業効
率の向上を図るようにしている。
【0023】なお、本実施例においては、円弧溶接終了
時は、溶接電源OFF、及び旋回ベース駆動モータのO
FF共手動で操作を行うようにしているが、自動制御と
してもよい。また、直線−円弧,円弧−直線、円弧−直
線−円弧,円弧のみ等の連続した溶接を自動的に行うよ
うに各接続面において制御スイッチを設け自動制御する
制御手段を設けて行うこともできる。
時は、溶接電源OFF、及び旋回ベース駆動モータのO
FF共手動で操作を行うようにしているが、自動制御と
してもよい。また、直線−円弧,円弧−直線、円弧−直
線−円弧,円弧のみ等の連続した溶接を自動的に行うよ
うに各接続面において制御スイッチを設け自動制御する
制御手段を設けて行うこともできる。
【0024】なお、本実施例では、汎用のサブマージ溶
接に用いる台車に適用するため、溶接トーチの高さの調
整代は50mm以内の制限から、ターンテーブルの厚み
はこれより薄い約40mm程度とし、この薄さで100
kg以上の走行台車を一式の重量を支持するため、前記
ボールキャスターを六式、また極薄の旋回軸受を二式採
用した。
接に用いる台車に適用するため、溶接トーチの高さの調
整代は50mm以内の制限から、ターンテーブルの厚み
はこれより薄い約40mm程度とし、この薄さで100
kg以上の走行台車を一式の重量を支持するため、前記
ボールキャスターを六式、また極薄の旋回軸受を二式採
用した。
【0025】また、上記第1及び第2のボールキャスタ
ー16,17の個数は本実施例に限定されるものでな
く、ボールキャスターの耐荷重並びに走行台車を含む旋
回ベースの総重量により適宜設定することができる。
ー16,17の個数は本実施例に限定されるものでな
く、ボールキャスターの耐荷重並びに走行台車を含む旋
回ベースの総重量により適宜設定することができる。
【0026】以下に、本発明の「直線−円弧」の溶接方
法の手順を図面により具体的に説明する。溶接走行台車
は、従来と同様直線の溶接は直線レール上を移動する溶
接台車により溶接される。そして、円弧溶接用ターンテ
ーブル13の旋回ベース13aに用いられた直線溶接用
の第2のレール部18上を走行し、先行トーチ12aの
先端が円弧溶接線にかかるる時点で、走行用台車停止リ
ミットスイッチ20が作動すると同時にターンテーブル
スタートリミットスイッチ21がONになり、ターンテ
ーブル13の回転がスタートする。この際、先行トーチ
12aの先端の回転速度は、直線溶接部の溶接台車12
の走行速度に等しくなるようにし、駆動モータ14の回
転を調整しておく。上記ターンテーブルの旋回ベース1
3aはボールキャスター16,17によって滑らかな回
転を行い,所定の円弧溶接をもって回転が終了する。上
述したように溶接することにより直線溶接A及び円弧溶
接Bの溶接線が連続的に溶接可能となり、溶接ビード表
面の形状も連続的になり、溶接効率も向上した。
法の手順を図面により具体的に説明する。溶接走行台車
は、従来と同様直線の溶接は直線レール上を移動する溶
接台車により溶接される。そして、円弧溶接用ターンテ
ーブル13の旋回ベース13aに用いられた直線溶接用
の第2のレール部18上を走行し、先行トーチ12aの
先端が円弧溶接線にかかるる時点で、走行用台車停止リ
ミットスイッチ20が作動すると同時にターンテーブル
スタートリミットスイッチ21がONになり、ターンテ
ーブル13の回転がスタートする。この際、先行トーチ
12aの先端の回転速度は、直線溶接部の溶接台車12
の走行速度に等しくなるようにし、駆動モータ14の回
転を調整しておく。上記ターンテーブルの旋回ベース1
3aはボールキャスター16,17によって滑らかな回
転を行い,所定の円弧溶接をもって回転が終了する。上
述したように溶接することにより直線溶接A及び円弧溶
接Bの溶接線が連続的に溶接可能となり、溶接ビード表
面の形状も連続的になり、溶接効率も向上した。
【0027】次に、本発明の「円弧−直線」の溶接方法
の手順は以下のようになる。図4に示すように、ターン
テーブル13の旋回ベース13aの回転により円弧溶接
Bの終了後、ターンテーブル停止リミットスイッチ25
が作動すると同時に、走行用台車スタートリミットスイ
ッチ26がONになり、溶接走行台車12が第1の直線
レール部11側に乗り移りつつ円弧溶接から直線溶接へ
切り替わる。
の手順は以下のようになる。図4に示すように、ターン
テーブル13の旋回ベース13aの回転により円弧溶接
Bの終了後、ターンテーブル停止リミットスイッチ25
が作動すると同時に、走行用台車スタートリミットスイ
ッチ26がONになり、溶接走行台車12が第1の直線
レール部11側に乗り移りつつ円弧溶接から直線溶接へ
切り替わる。
【0028】次に、本発明の「円弧」の溶接方法の手順
は以下のようになる。図5に示すように、溶接しようと
する円弧の中心と同芯になるように軸15を設け、ター
ンテーブル13の旋回ベース13aを回転させ、該旋回
ベース13a上の溶接台車12に設けられたトーチ12
aにより所定量の円弧の溶接を行う。なお、上記ターン
テーブル13の旋回ベース13aの半径は固定されてい
るが、該旋回ベース13a上に設けた第2のレール20
と旋回ベース13aとの間に更に、半径方向に移動自在
な移動ベースを設けることにより、トーチ12aの溶接
軌道半径を変化させ、所望の半径に応じた円弧溶接を行
うことができる。
は以下のようになる。図5に示すように、溶接しようと
する円弧の中心と同芯になるように軸15を設け、ター
ンテーブル13の旋回ベース13aを回転させ、該旋回
ベース13a上の溶接台車12に設けられたトーチ12
aにより所定量の円弧の溶接を行う。なお、上記ターン
テーブル13の旋回ベース13aの半径は固定されてい
るが、該旋回ベース13a上に設けた第2のレール20
と旋回ベース13aとの間に更に、半径方向に移動自在
な移動ベースを設けることにより、トーチ12aの溶接
軌道半径を変化させ、所望の半径に応じた円弧溶接を行
うことができる。
【0029】また、図6に示すような円弧−直線−円弧
の連続溶接は上述した溶接方法を組み合わせることによ
り連続して行うことができる。
の連続溶接は上述した溶接方法を組み合わせることによ
り連続して行うことができる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来では直線溶接のみ可能であった自動溶接方法におい
て、ターンテーブルで走行台車を旋回させることで、直
線−円弧,円弧−直線−円弧,円弧のみ等の溶接線を連
続的に溶接可能となった。
来では直線溶接のみ可能であった自動溶接方法におい
て、ターンテーブルで走行台車を旋回させることで、直
線−円弧,円弧−直線−円弧,円弧のみ等の溶接線を連
続的に溶接可能となった。
【図1】レール及びターンテーブルの構造の直線溶接の
状態図である。
状態図である。
【図2】レール及びターンテーブルの構造の円弧溶接の
状態図である。
状態図である。
【図3】レール及びターンテーブルの構造の側面概略図
である。
である。
【図4】円弧−直線溶接構造の概略図である。
【図5】円弧溶接構造の概略図である。
【図6】円弧−直線−円弧溶接構造の概略図である。
11 第1のレール部 12a トーチ 12 溶接台車 13a 旋回ベース 13b 下部ベース 13 ターンテーブル 14 駆動モータ 15 旋回軸 16,17 ボールキャスター 18 第2のレール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 徳博 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 太田 昌宏 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (72)発明者 井上 誠 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (56)参考文献 特開 昭58−128275(JP,A) 実開 昭62−109875(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/18 B23K 9/12 B23K 37/02
Claims (6)
- 【請求項1】 サブマ−ジア−ク溶接装置を搭載し、旋
回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブルと、該タ−ンテ−ブ
ルを旋回させるタ−ンテ−ブル用駆動装置とからなるこ
とを特徴とする円弧溶接装置。 - 【請求項2】 サブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台
車が走行する直線軌道の端部に隣接して配置され、且つ
サブマ−ジア−ク溶接装置を搭載して旋回軸回りに旋回
するタ−ンテ−ブルと、該タ−ンテ−ブルを旋回させる
タ−ンテ−ブル用駆動装置と、直線溶接終了後円弧溶接
開始点において、前記溶接走行台車の走行を停止させる
と共に前記タ−ンテ−ブル用駆動装置を始動させるリミ
ットスイッチとからなることを特徴とする円弧溶接装
置。 - 【請求項3】 サブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台
車が走行する直線軌道の端部に隣接して配置され、且つ
サブマ−ジア−ク溶接装置を搭載して旋回軸回りに旋回
するタ−ンテ−ブルと、該タ−ンテ−ブルを旋回させる
タ−ンテ−ブル用駆動装置と、円弧溶接終了後直線溶接
開始点において、前記タ−ンテ−ブル用駆動装置を停止
させると共に前記溶接走行台車の走行を開始させるリミ
ットスイッチとからなることを特徴とする円弧溶接装
置。 - 【請求項4】 旋回軸回りに旋回するタ−ンテ−ブル上
にサブマ−ジア−ク溶接装置を搭載し、該タ−ンテ−ブ
ルを旋回させながら前記サブマ−ジア−ク溶接装置によ
り溶接することを特徴とする円弧溶接方法。 - 【請求項5】 サブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台
車が走行する直線軌道上からタ−ンテ−ブル上の所定位
置まで走行したときに、前記溶接走行台車の走行を停止
させると共に前記タ−ンテ−ブルを旋回させることを特
徴とする円弧溶接方法。 - 【請求項6】 サブマ−ジア−ク溶接装置の溶接走行台
車をタ−ンテ−ブル上の所定位置に搭載してタ−ンテ−
ブルを旋回させ、該タ−ンテ−ブルが所定位置まで旋回
したときに該タ−ンテ−ブルを停止すると共に前記溶接
走行台車を始動させ直線軌道上を走行させることを特徴
とする円弧溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22492995A JP3276543B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 円弧溶接装置及び溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22492995A JP3276543B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 円弧溶接装置及び溶接方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0966393A JPH0966393A (ja) | 1997-03-11 |
JP3276543B2 true JP3276543B2 (ja) | 2002-04-22 |
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ID=16821394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22492995A Expired - Fee Related JP3276543B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 円弧溶接装置及び溶接方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3276543B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4803776B2 (ja) * | 2001-02-09 | 2011-10-26 | 株式会社竹中工務店 | 溶接施工装置 |
CN115365619B (zh) * | 2022-10-25 | 2023-01-06 | 江苏扬子鑫福造船有限公司 | 一种用于船舶水密补板角焊辅助装置 |
-
1995
- 1995-09-01 JP JP22492995A patent/JP3276543B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0966393A (ja) | 1997-03-11 |
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