JP3276269B2 - クラッシャの作動検知装置 - Google Patents

クラッシャの作動検知装置

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JP3276269B2
JP3276269B2 JP19034195A JP19034195A JP3276269B2 JP 3276269 B2 JP3276269 B2 JP 3276269B2 JP 19034195 A JP19034195 A JP 19034195A JP 19034195 A JP19034195 A JP 19034195A JP 3276269 B2 JP3276269 B2 JP 3276269B2
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和彦 小川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭ガス化炉にお
ける挟み込みクラッシャ等の燃料中の溶融した灰分を水
砕して排出するクラッシャの作動検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来の噴流床石炭ガス化炉にお
ける挟み込みクラッシャを示す。噴流床石炭ガス化炉の
下部に設けられた圧力容器4内には、上部ホッパ16よ
り燃料中の溶融した灰分の塊と水が落下する。
【0003】3は上部ホッパ16の下方に配置されたス
クリーンであり、スクリーン3上には挟み込みクラッシ
ャ13が配置され、支持架台18によって圧力容器4に
支持されている。挟み込みクラッシャ13には、相対し
て配置され油圧ジャッキ2によって前進後退する対をな
すスプレッダ1,1が設けられており、このスプレッダ
1,1の間に溶融した灰分の塊を集め、油圧ジャッキ2
によるスプレッダ1,1の前進後退運動によってこれを
水砕して排出している。なお、図4中、15はスクリー
ン3の下方の圧力容器4内に設けられたロールクラッシ
ャ,17はロールクラッシャの下方の圧力容器4内に設
けられた下部ホッパであり、N.W.L.は噴流床石炭
ガス化炉内の水面を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の噴流床石
炭ガス化炉の挟み込みクラッシャには、スプレッダの位
置検知装置が設置されていなかったため、挟み込みクラ
ッシャの動作の確認が困難であり、その作動検知装置を
設置する必要があった。しかし、挟み込みクラッシャの
作動雰囲気は圧力容器内の高圧(通常26kg/cm2 g )
水中(汚泥水)下であるため、圧力容器内に電気機器等
を設置し動作を確認することは難しいという問題があっ
た。
【0005】本発明は、以上の問題点を解決することが
できるクラッシャの作動検知装置を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、燃料中
の溶融した灰分を水砕して排出するクラッシャの作動検
知装置において、クラッシャを配置した高圧の圧力容器
に管台を介して筒状のケーシングを取付け、前記クラッ
シャのスプレッダの動きに伴って移動する部材の移動路
を形成し、前記ケーシングの内外に前記移動する部材の
前進端、後進端、及びこれらの途中の位置を検知する検
知装置を備えたことを特徴とする。
【0007】(2)また、本発明は、前記(1)の本発
明において、スプレッダの動きに伴って移動する部材が
マグネットを備えクラッシャのスプレッダの動きに伴っ
て移動する検知棒であり、検知装置が前記検知棒に設け
たマグネットの前進端、後進端位置に対応して作動する
リミットスイッチをケーシング外部に設けたマグネット
式リミットスイッチであることを特徴とする。
【0008】前記(1)の本発明では、クラッシャのス
プレッダの動きに伴って移動する部材が、クラッシャを
配置した高圧の圧力容器に管台を介して取り付けた筒状
のケーシング内を移動し、同移動する部材及びケーシン
グ外に設けた検知装置によって検知され、クラッシャの
作動が前進端、後進端、及びこれらの途中の位置で検知
される。
【0009】また、前記(2)の本発明では、スプレッ
ダの移動に伴って検知棒および検知棒に取り付けられた
マグネットが移動する。前記マグネットは、その前進
端、後進端位置に対応して作動するリミットスイッチを
ケーシング外部に設けたマグネット式リミットスイッチ
をON/OFFさせる。このリミットスイッチのON/
OFFによってクラッシャの作動を前進端、後進端、及
びこれらの途中の位置で確実に検知することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1な
いし図3によって説明する。
【0011】本実施の形態において、圧力容器4,スク
リーン3,ロールクラッシャ15,上部ホッパ16,及
び下部ホッパ17は図4に示す従来の装置と異なるとこ
ろはないので、その説明を省略する。
【0012】挟み込みクラッシャ13は、図1に示すよ
うに、圧力容器4内の高圧(26kg/cm2 g )水中(汚
泥水)の雰囲気内に設けられたスクリーン3上に配置さ
れ、支持架台18を介して圧力容器4に支持されてい
る。図1中、破線で囲まれた圧力容器4外にある斜線部
が後記する検知装置設置範囲14である。
【0013】挟み込みクラッシャ13は、図2に示すよ
うに、油圧ジャッキ2により相対して配置された対をな
すスプレッダ1,1を前後進させてスクリーン3上に堆
積した燃料中の灰分であるスラグを挟み水砕するように
なっている。なお、図2に示すものでは、対をなすスプ
レッダ1,1の組が2組設けられている。前記スプレッ
ダ1は、作動時のブレ防止のため、同スプレッダ1に取
り付けられた支持ロッド5によって支えられている。
【0014】検知装置12は、図1の検知装置の設置範
囲14内に設けられ、図2及び図3に示すように、圧力
容器管台6に取付けられた非磁性材質製で外方端が蓋8
bで閉鎖された筒状のケーシング8と同ケーシング8の
外側に取り付けられたマグネット式の後退端と前進端
知用のリミットスイッチ9,10、およびスプレッダ1
の支持ロッド5に接続されケーシング8内をスプレッダ
の前進後退移動に伴い往復運動する検知棒7と同検知棒
7先端に取り付けられたマグネット11により構成され
る。また、前記ケーシング8は、2分割されており、フ
ランジ8a,8aによって2分割された部分が結合され
ている。
【0015】図3は、スプレッダ1が後退端(スプレッ
ダ全開)の位置にある場合の検知装置12の状態を示
す。本状態では、検知棒7先端に取り付けられたマグネ
ット11によりスプレッダ後退端検知用のマグネット式
リミットスイッチ9がONとなる。この信号をランプ表
示することにより、スプレッダ1が全開状態であること
を確認することができる。
【0016】本実施の形態において、挟み込みクラッシ
ャ13のスクリーン3上に堆積したスラグを水砕するた
め、スプレッダ1を油圧ジャッキ2により前進させると
スプレッダ1に支持ロッド5を介して接続された検知棒
7も炉内方向へ動き始める。これによって検知棒7に取
り付けられたマグネット11が後退端検知用のリミット
スイッチ9をONとする領域を外れ、後退端検知用のリ
ミットスイッチ9はOFFとなる。したがって、スプレ
ッダ1が後退端から前進端へ向う途中(中間開度)の位
置にある状態は、後退端検知用および前進端検知用の両
リミットスイッチ9,10がOFFとなることによる信
号で確認される。
【0017】スプレッダ1が前進端(ジャッキストロー
クエンド)に到達すると、検知棒7に取り付けられたマ
グネット11が、前進端検知用のマグネットスイッチ1
0をONとし、スプレッダ1が前進端の位置にあること
が確認される。
【0018】スプレッダ1が前進端から後退端へ移動し
て水砕されたスラグを排出する時も同様に、前進端検知
用と後進端検知用のリミットスイッチ9,10のON/
OFF状態によりスプレッダ1の位置を検知することが
できる。
【0019】以上の通り、本実施の形態では、検知装置
12が圧力容器4の外にあり、圧力容器内の高圧の汚泥
水内で作動する挟みクラッシャの作動を確実に検知する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】本発明では、燃料中の溶融した灰分を水
砕して排出するクラッシャの作動を確実に検知すること
ができる。また、これにより、クラッシャ内に堆積した
灰分を確実に破砕除去することが可能となる。また何ら
かの理由によりスプレッダが全閉状態で停止した場合で
も、即座に対応可能となるので、灰分の排出不良を未前
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の配置図である。
【図2】前記実施の形態における挟み込みクラッシャ及
び検知装置の概略図である。
【図3】前記実施の形態における検知装置の構造図であ
る。
【図4】従来の噴流床石炭ガス化炉の挟み込みクラッシ
ャの配置図である。
【符号の説明】
1 スプレッダ 2 油圧ジャッキ 3 スクリーン 4 圧力容器 5 支持ロッド 6 管台 7 検知棒 8 ケーシング 9 マグネット式リミットスイッチ(スプレッダ後
退端検知用) 10 マグネット式リミットスイッチ(スプレッダ前
進端検知用) 11 マグネット 12 検知装置 13 挟み込みクラッシャ 14 検知装置設置範囲 15 ロールクラッシャ 16 上部ホッパ 17 下部ホッパ 18 支持架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B02C 1/00 B02C 19/00 - 25/00 C10J 3/02 C10J 3/46 C10J 3/52

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料中の溶融した灰分を水砕して排出す
    るクラッシャの作動検知装置において、クラッシャを配
    置した高圧の圧力容器に管台を介して筒状のケーシング
    を取付け、前記クラッシャのスプレッダの動きに伴って
    移動する部材の移動路を形成し、前記ケーシングの内外
    に前記移動する部材の前進端、後進端、及びこれらの途
    中の位置を検知する検知装置を備えたことを特徴とする
    クラッシャの作動検知装置。
  2. 【請求項2】 スプレッダの動きに伴って移動する部材
    がマグネットを備えクラッシャのスプレッダの動きに伴
    って移動する検知棒であり、検知装置が前記検知棒に設
    けたマグネットの前進端、後進端位置に対応して作動す
    るリミットスイッチをケーシング外部に設けたマグネッ
    ト式リミットスイッチであることを特徴とする請求項1
    に記載のクラッシャの作動検知装置。
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WO2015072219A1 (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 三菱日立パワーシステムズ株式会社 スラグ排出装置及びスラグ排出方法
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