JP3276160B2 - 排気ガス浄化方法 - Google Patents

排気ガス浄化方法

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JP3276160B2 JP28278791A JP28278791A JP3276160B2 JP 3276160 B2 JP3276160 B2 JP 3276160B2 JP 28278791 A JP28278791 A JP 28278791A JP 28278791 A JP28278791 A JP 28278791A JP 3276160 B2 JP3276160 B2 JP 3276160B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス中のNOx
(窒素酸化物)を浄化する排気ガス浄化方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料消費率の低いリーンバーンエ
ンジンの開発が進められている。このリーンバーンエン
ジンを搭載した自動車は、エンジン燃焼室を酸素過剰雰
囲気下(リーン)に置いて運転されている。その際、有
毒ガスであるNOxがエンジンから多量に排出されるた
め、このNOxを浄化し大気中への放出を防がねばなら
ない。
【0003】従来、NOxを浄化するNOx浄化触媒と
しては、Cuイオン交換ゼオライト、Cu担持アルミ
ナ、Cu担持シリカ−アルミナ、貴金属担持アルミナ等
があるが、エンジンの排気ガス温度と上記NOx浄化触
媒がNOxを分解する温度とを考慮すると、遷移金属イ
オン、特にCuイオンをゼオライトに担持してなるCu
イオン交換ゼオライトが有効である。このCuイオン交
換ゼオライトは、触媒上の活性位置にあるCuイオンの
レドックス反応によりNOxを還元分解するが、A/F
(実際の空燃比)が14を超えるリーンバーン運転領域
においては、排気ガス中にHCが存在しなければ、NO
xを分解することはできない。
【0004】そこで、排気ガスの排気路の途中に、NO
x浄化触媒としてCuイオン交換ゼオライトを配設し、
このNOx浄化触媒の上流側からHCを添加したガスを
流入させるようにした排気ガス浄化装置が開発され、既
に公知になっている(特開平3−124909号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図18は、上記従来の
排気ガス浄化装置に対して上流側から排気ガスを流した
ときの、NOx浄化触媒の各部位におけるHCの分布お
よびNOx浄化率を示す。
【0006】ところで、上記従来の排気ガス浄化装置に
対して、HCを添加しないでエンジン室から来たままの
排気ガス(以下、生ガスという)を上流側から流したと
き、HCはNOx浄化触媒上で燃焼するが、図18に示
すように、NOx浄化触媒の上流側の前部で大半がなく
なり、下流側の後部へは殆ど到達しない。したがって、
NOxを浄化するのは実質的に触媒前部になっている。
【0007】また、上記従来の排気ガス浄化装置では、
図18に示すように、HCを添加してHC濃度を高める
ことによりNOx浄化率は向上するが、やはり触媒前部
で殆ど燃焼し尽くしてしまい、HC添加量の割には高い
NOx浄化率を得ることができないという問題がある。
逆に、HCを上記NOx浄化触媒に多量に添加すると、
HCの燃焼熱によりNOx浄化触媒が加熱されて、活性
が低下したり、場合によっては、活性種が劣化もしくは
構造破壊を引き起こすという問題もある。
【0008】さらに、Cuイオン交換ゼオライトに代表
されるNOx浄化触媒は、排気ガスが高温のとき、排気
ガス中のO2によるHCの酸化反応の方が進行してNO
xの分解反応が進行しなくなり、活性が低下するという
問題がある。
【0009】以下、排気ガス中のHC濃度とNOx浄化
触媒との関係について説明する。
【0010】図1はある実験に基づくNOx浄化触媒の
触媒入り口の排気ガス温度とNOx浄化率との関係を示
し、図2は同じ実験におけるNOx浄化触媒の温度とN
Ox浄化率との関係を示す。上記の実験は、1.3リッ
トルのエンジンを使用しアイドル時付近の排気ガス組成
で行ったもので、その組成は、O2が8%、NOxが2
000ppm、SV(空間速度)が25000h-1であり、
HC濃度が、生ガス時の2500ppm.Cの場合(破線
で表示)と、HCを添加した6000ppm.Cの場合
(実線で表示)とで実験した。
【0011】図1に示すように、生ガスの状態では、触
媒入り口の排気ガス温度がおよそ430℃付近でNOx
浄化率が最高値を示し、触媒入り口の排気ガス温度が6
00℃を超えた付近からNOx浄化率は急に低下する。
また、図2に示すように、NOx浄化触媒の触媒温度が
500℃付近でNOx浄化率は向上し、上記触媒温度が
650℃を超えた付近からNOx浄化率は低下する。
【0012】触媒入り口の排気ガス温度を基準にNOx
浄化率をみると、HC濃度が高くなるほど、NOx浄化
触媒は、NOxを浄化し始める活性開始温度が低温側へ
シフトするが、その一方、活性の低下が始まる温度は低
くなる。排気ガス中のO2の量が多い場合には、O2の量
が少ない場合に比べ、NOxの活性開始温度は低温側へ
シフトするが、高温時の活性は殆ど変わらない。次に、
触媒温度を基準にNOx浄化率をみた場合、HC濃度の
変化およびO2量の変化のどちらの側面からも、活性開
始温度および活性の低下開始温度ともにシフトは殆ど見
られない。
【0013】また、触媒入り口の排気ガス温度によって
NOx浄化率が変化するのは、排気ガスの温度が高温に
なることによりHCの燃焼が進行するためと考えられ
る。しかも、現在知られているNOx浄化触媒のすべて
がHCの共存下でしかNOxの浄化性能を発揮しないこ
とを併せて考えると、排気ガス温度によるNOx浄化率
の変化は上記NOx浄化触媒のすべてに共通の現象であ
ると考えられる。
【0014】したがって、NOx浄化触媒は次のような
特性を持つと考えられる。すなわち、HC濃度が高いほ
ど低温での反応が進行しNOx浄化率を向上させるが、
HC燃焼熱により触媒温度が必要以上に高温になり、触
媒上での還元反応が進みにくくなる。また、O2濃度が
多いほどHCの燃焼が進みやすくなり低温時のNOx浄
化率を向上させるが、高温ではHCの酸化が進んでNO
x浄化率は低下する。これらの諸点において、Cuイオ
ン交換ゼオライトに代表されるNOx浄化触媒は、従来
のような排気ガス中のHC濃度を高めるだけの方法では
有効ではなく、NOx浄化率を向上できない。NOx浄
化率を向上させるためには、HCの燃焼による触媒温度
の上昇という現象に着目し、触媒温度をいかに制御する
かということが重要である。
【0015】本考案はこのような諸点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、NOxを有効に浄化
でき、NOx浄化率を向上させることができる排気ガス
浄化方法を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、酸素過剰雰囲気下で運転さ
れるエンジンを搭載した自動車の排気ガスの排気路に、
メタロシリケートに遷移金属をイオン交換担持してなる
2つのNOx浄化触媒が排気ガスの流れ方向に並べて配
設され、この上流側NOx浄化触媒と下流側NOx浄化
触媒とにより排気ガス中のNOxを浄化する排気ガス浄
方法において、上記上流側NOx浄化触媒よりも上流
側の排気路から分岐し、排気ガスを該上流側NOx浄化
触媒と上記下流側NOx浄化触媒との中間部に供給する
バイパス路を設けるとともに、該バイパス路に排気ガス
制御バルブを設け、 上記上流側NOx浄化触媒が最適な
活性温度に至る前において、上記下流側NOx浄化触媒
の温度が上記上流側NOx浄化触媒の温度に遅れて上昇
しているときに、上記バイパス路による排気ガスのバイ
パス量が徐々に増大していくように上記排気ガス制御バ
ルブを制御することを特徴とするものである。
【0017】請求項2記載の発明は、酸素過剰雰囲気下
で運転されるエンジンを搭載した自動車の排気ガスの排
気路に、メタロシリケートに遷移金属をイオン交換担持
してなる2つのNOx浄化触媒が排気ガスの流れ方向に
並べて配設され、この上流側NOx浄化触媒と下流側N
Ox浄化触媒とにより排気ガス中のNOxを浄化する
気ガス浄化方法において、上記上流側NOx浄化触媒よ
りも上流側の排気路から分岐し、排気ガスを該上流側N
Ox浄化触媒と上記下流側NOx浄化触媒との中間部に
供給するバイパス路を設けるとともに、該バイパス路に
排気ガス制御バルブを設け、上記上流側NOx浄化触媒
が最適な活性温度に至る前において、上記エンジンのコ
ールドスタートにより上記下流側NOx浄化触媒の温度
が上昇しているときに、上記バイパス路による排気ガス
のバイパス量が徐々に増大していくように上記排気ガス
制御バルブを制御することを特徴とするものである。
【0018】請求項3記載の発明は、上記請求項1又は
請求項2に記載の発明において、上記バイパス路にHC
を導入するHC導入路を設けるとともに、該HC導入路
にHC制御バルブを設け上記上流側NOx浄化触媒が
最適な活性温度に至る前において、上記HC制御バルブ
を制御して上記バイパス路にHCを導入し、上記バイパ
ス量の増大に伴って該HCの導入量を減らしていくこと
特徴とするものである。
【0019】
【作用】上記の構成により、請求項1又は請求項2に記
載の発明では、下流側NOx浄化触媒の温度が上流側N
Ox浄化触媒の温度に遅れて上昇しているときに、又は
エンジンのコールドスタートにより下流側NOx浄化触
媒の温度が上昇しているときに、上流側NOx浄化触媒
の温度に遅れて上昇しているときに、バイパス路による
排気ガスのバイパス量が徐々に増大していくことによ
り、上流側NOx浄化触媒の急激な温度上昇が防止さ
れ、上流側NOx浄化触媒で排気ガス中のHCが消費さ
れてしまうことの防止、上流側NOx浄化触媒の活性が
低下してしまうことの防止、上流側NOx浄化触媒の活
性種の劣化や構造破壊の防止に有利になるとともに、H
Cを含有する排気ガスが下流側NOx浄化触媒に確実に
供給されるため、下流側NOx浄化触媒の早期活性化に
有利になり、該下流側NOx浄化触媒においてNOxの
還元反応が効率的に進行し、NOx浄化率を向上させる
ことができる。
【0020】特に、請求項3記載の発明では、HC導入
路から下流側NOx浄化触媒にHCが導入されるから、
該下流側NOx浄化触媒の早期活性化に有利になり、ま
た、排気ガスの高温化や上流側NOx浄化触媒の温度上
昇により該上流側NOx浄化触媒で浄化されなかったN
Oxが、下流側NOx浄化触媒において効率的に還元分
解されるので、NOx浄化率を向上させることができる
とともに、上記バイパス量の増大に伴ってHCの導入量
を減らしていくから、下流側NOx浄化触媒が必要以上
に高温になることはなく、触媒の活性種の劣化および構
造破壊を防止できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】図3は本発明の実施例に係る排気ガス浄化
装置を示し、1は排気ガスの排気路、2はこの排気路1
の途中で分岐した排気ガスのバイパス路、3は上記排気
路1の下流側に設けられたNOx浄化触媒であり、この
NOx浄化触媒3は、メタロシリケートの一種であるゼ
オライトに遷移金属をイオン交換してなる触媒であっ
て、排気ガス中のNOxを還元分解するようになってい
る。4は上記バイパス路2の途中に接続されたHC導入
路であって、このHC導入路4は、HCがキャリアエア
とともに流れるようになっており、上記NOx浄化触媒
3の中間部付近に至るまでの下流側を上記バイパス路2
と共有している。
【0023】上記NOx浄化触媒3は、上記バイパス路
2が到達している中間部において、上流側の触媒前部5
と下流側の触媒後部6とに分かれている。上記触媒前部
5および触媒後部6には、それぞれ温度センサ7が設け
られており、各温度センサ7は、それぞれ上記触媒前部
5および触媒後部6の温度を検知するようになってい
る。
【0024】上記排気路1と上記バイパス路2との分岐
点には、上記排気路1を流れる排気ガスを上記バイパス
路2へ切り換える際の切り換え量(以下、バイパス量と
いう)を任意に調整し得る排気ガス制御バルブ8が設け
られている。また、上記HC導入路4の、上記バイパス
路2と出会う下流端には、上記NOx浄化触媒3の触媒
後部6方向へ流れるHCの流量を制御するHC制御バル
ブ9が設けられている。上記排気ガス制御バルブ8およ
びHC制御バルブ9は、上記温度センサ7,7に接続さ
れており、この温度センサ7,7が検知した触媒前部5
および触媒後部6の温度に応じて排気ガスまたはHCの
流量を制御するようになっている。
【0025】上記排気路1およびバイパス路2には、上
記NOx浄化触媒3の入り口の上流側に、空燃比を測定
するA/Fセンサ10と、排気ガスの温度を測定する排
気ガス温度センサ11とが設けられている。また、排気
路1には、排気ガス分析装置(図示せず)が接続されて
おり、この排気ガス分析装置で排気ガスの流量と組成と
が測定されるようになっている。
【0026】次に、NOx浄化触媒3へのHCの導入量
および上記バイパス路2への排気ガスのバイパス量を、
運転条件に応じて制御する際の制御内容について説明す
る。
【0027】コールドスタート時には、NOx浄化触媒
3のNOx還元開始温度を低くするために、バイパス路
2への排気ガスのバイパス量を増加させる。その際、バ
イパス量は、最初0から始め、その後、NOx浄化触媒
3の触媒前部5の温度と、エンジンの燃焼条件から計算
した排出HC量および排出NO量に応じて増加させる。
【0028】ホットスタート時には、NOx浄化触媒3
の触媒前部5および触媒後部6の温度はある程度高くな
っているので、触媒前部5および触媒後部6に対して、
それぞれの触媒温度に見合うHC量が送り込まれるよ
う、排気ガス制御バルブ8を制御し、バイパス量を調整
する。
【0029】定常速の運転時には、HC/NO比が適切
な値であれば、NOx浄化触媒3の触媒前部5および触
媒後部6のそれぞれの温度が過度に上昇して活性低下を
招く温度に至らないよう、高温側の触媒部分の方へ供給
する排気ガス量を抑える。場合によっては、NOx浄化
触媒3全体でNOx浄化量が最も多い条件にコントロー
ルするため、HC制御バルブ9からキャリアエアのみを
流し、このエアで触媒前部5を冷やすとともに触媒後部
6側に排気ガスを先に送り込んで、その後、排気ガスを
触媒前部5にバイパスさせる等して、触媒前部5と触媒
後部6とを効果的に利用しても良い。この時、触媒前部
5の温度上昇を検知した後、触媒後部6に排気ガスを送
り込むというようなフィードバック制御を行っていたの
では、触媒の好適な条件に対して遅れた反応をすること
になるので、予め触媒前部5の温度上昇を見積ってコン
トロールすることが望ましい。
【0030】加減速運転時には、HC/NO比がアンバ
ランスで、NOxが排出される際に排気ガス中にNOx
を還元するに充分なHC量がないことがある。この時
は、HC制御バルブを開き、NOx浄化触媒3が活性低
下を招かない程度にHCをNOx浄化触媒3に加えるよ
うにする。
【0031】次に、本実施例の作用効果について説明す
る。HC導入路4からNOx浄化触媒3の触媒後部6へ
HCが導入されるため、排気ガスの高温化やNOx浄化
触媒自体の温度上昇によりNOx浄化触媒3の触媒前部
5で浄化されなかったNOxが触媒後部6において還元
分解され、NOxが有効に浄化されるので、NOx浄化
率を向上させることができる。
【0032】また、NOx浄化触媒3の触媒後部6へH
Cを含む一部の排気ガスが導入されるため、NOx浄化
触媒3の触媒前部5と触媒後部6において同程度のNO
x還元反応が促進され、NOxを有効に浄化することが
できる。
【0033】さらに、温度センサ7,7が触媒前部5お
よび触媒後部6の温度を検知して、それに基づきHC制
御バルブ9がHCの供給量を制御するので、NOx浄化
触媒3が必要以上に高温になることはなく、触媒の活性
の劣化および構造破壊を防止できる。また、温度センサ
7,7の検知に基づき、HC制御バルブ9が触媒前部5
および触媒後部6の温度を常に活性温度域に保つようH
Cの流量を制御するので、HCを有効に利用してNOx
を常に効率よく浄化することができる。
【0034】なお、上記実施例では、温度センサ7を、
触媒前部5と触媒後部6の両側に設けていたが、触媒前
部5のみに設けるよう構成しても良い。
【0035】さらに、上記実施例では、排気路1に排気
ガス分析装置を設け、この排気ガス分析装置で排気ガス
の流量と組成とを測定するようになっていたが、排気ガ
スの流量および組成を、エンジンの回転数、負荷、水温
などによりマップ化し、このマップから推定するように
しても良い。
【0036】以下、上記排気ガス浄化装置Aの具体例を
比較例とともに列挙し、かつその作用を述べる。なお、
具体例および比較例に使用するNOx浄化触媒3は次の
ようにして製造した。まず、コーディライト製担体40
0セル/inch2,1.3リットルに、100g/リット
ルのCuイオン交換ゼオライトを担持してNOx浄化触
媒3を製造した。このNOx浄化触媒3を前後に等長に
分割し、分割した触媒前部5と触媒後部6とを、排気路
1中に設けられた容器内に、上流側と下流側とに位置す
るよう配設した。エンジンは、1.6リットル、4バル
ブのものを使用し、A/Fに対するNOx排出量および
HC排出量は、エンジン回転数1500rpm時、軸トル
クが1.5kgf・mにおいて、図4に示す値であった。
このエンジンを、エンジン回転数を2000rpm、ブー
ストを−400mmHgにそれぞれ一定にして実働させた。
この場合、排気ガス温度は、エンジン始動時から一定時
間経過した後、徐々に上昇して行くものとする。 比較例1 A/Fを22とし、HC量を4000ppm・Cの一定量
にして排気ガスを触媒前部5の上流側から流したとこ
ろ、図5に示すように、排気ガス温度の上昇とともに、
また時間の経過とともに触媒温度が上昇した。NOx還
元反応が始まると、HCの燃焼により触媒温度はさらに
上昇し、600℃を超える付近からNOx浄化率が低下
した。その後、NOx浄化触媒3はNOx浄化活性を示
さなくなった。ホットスタート時では、触媒温度の上昇
が早く発生し、NOx浄化触媒3の活性低下も早く発生
した。 比較例2 比較例1の排気ガス条件に加えて、触媒前部5の上流側
からHCを添加したところ、図6に示すように、比較例
1と同様の挙動を示したが、HC量が多い分だけ触媒温
度の上昇は早く、NOx浄化率も向上した。しかし、触
媒温度の上昇速度が比較例1より速く、NOx浄化触媒
3の活性低下もより早い時期に始まった。 具体例1 A/Fが理論空燃比よりも低い値の排気ガスを触媒前部
5の上流側から流したところ、図7(a)に示すよう
に、触媒前部5が早く活性温度に達し、比較例1と同様
にNOx浄化率は向上した。この時、触媒後部6は、触
媒前部5に遅れて温度が上昇するが、触媒後部6が活性
温度に達する頃には既に触媒前部5がHCのほとんどを
消費してしまっていることになる。そこで、温度センサ
7で触媒前部5の温度を測定しながら、触媒前部5が最
適な活性温度に至る前に、図7(b)に示すように、排
気ガス制御バルブ8のバイパス量を徐々に増やして排気
ガスをバイパス路2へ流して行き、触媒後部6へ排気ガ
スを送った。これにより、触媒前部5の急激な温度上昇
を防止できたことに加え、触媒後部6におけるNOx還
元反応が効率的に進行した。触媒後部6では、触媒前部
5から流れてくる排気ガスの熱とNOx還元時の自己反
応熱により、活性低下を招く触媒温度に至る恐れがある
ので、温度センサ7で触媒後部6の温度を測定した値に
基づいて排気ガス制御バルブ8のバイパス量を調整し
た。このように、触媒前部5および触媒後部6の温度を
測定しながら、HCを含む排気ガスをNOx還元のため
に常に効率的に流すことにより、時間の経過とともに生
じるNOx浄化触媒の活性低下を防止でき、高いNOx
浄化率を保持することができた。なお、排気ガス制御バ
ルブ8のバイパス量の判断は、A/F値、エンジン運転
状況および排気ガス分析装置(図示せず)により測定し
た排気ガス流量に基づいて、触媒前部5および触媒後部
6の温度の昇降を予測することにより行った。 具体例2 A/F値が22を超えるリーンな排気ガスを流した。コ
ールドスタート時には、具体例1と同様の操作を行うこ
とにより、同様の作用効果を得た。ホットスタート時に
は、図8(a),(b)に示すように、触媒前部5および触媒
後部6の温度に基づいて排気ガス制御バルブ8を開いて
バイパス量をほぼ50%にし、排気ガスを触媒前部5お
よび触媒後部6へ流した。その後も触媒前部5および触
媒後部6の温度を測定しながら、排気ガス制御バルブ8
のバイパス量を調整した。これにより、具体例1と同様
の作用効果を得た。 具体例3 具体例2と同じ条件の排気ガスを流した。その際に、触
媒温度と排気ガス中のO2量とを考慮しながら、HC/
NO比をNOx還元に適切な値にするため、図9(b)
に示すように、HC制御バルブ9を開いてHCを含むガ
スをバイパス路2へ流し、HCを触媒後部6へ添加した
ところ、図9(a)に示すように、触媒前部5および触
媒後部6ともに活性温度に早く到達し、初期段階のNO
x浄化率が向上した。その後、排気ガスのバイパス量を
徐々に増やして触媒後部6へ排気ガスを送るとともに触
媒後部6へ送り込むHC添加量を減らしていった。これ
により、触媒前部5および触媒後部6の急激な温度上昇
を防止できたことに加え、NOx浄化触媒3全体のNO
x還元反応が効率的に進行した。なお、場合によって
は、HC制御バルブ9からキャリアエアのみを送ること
により、触媒後部6の温度上昇を抑え、NOx浄化に最
適な活性温度を保持するようにしてNOx浄化率を更に
向上させることもできた。
【0037】図10は参考例1に係る排気ガス浄化装置
Bを示し、この排気ガス浄化装置Bは、上記実施例と同
様、排気ガスの排気路1に、ゼオライトに遷移金属をイ
オン交換してなるNOx浄化触媒3を備えている。この
NOx浄化触媒3は、排気路1の上流側から下流側へ所
定間隔置きに5個3a〜3e配設されており、隣り合う
NOx浄化触媒同士間には、上流のHC導入路14から
分岐した分岐路15が接続されている。
【0038】上記HC導入路14は、軽油,ガソリン等
のHCを供給するHC供給路16、キャリアエアを供給
するエア供給路17、予混合器18、コンプレッサ19
を備えている。上記予混合器18内では、HCとキャリ
アエアとが混合されて混合気が作られ、この混合気が上
記コンプレッサ19の圧力により上記各分岐路15へ送
られるようになっている。
【0039】上記各分岐路15には、HCの流量を制御
するHC制御バルブ20が設けられており、上記各NO
x浄化触媒3a〜3eには、それぞれ温度センサ21が
接続されている。そして、この各温度センサ21により
検知された各NOx浄化触媒3a〜3eの温度に基づい
て、隣接する上流側のNOx浄化触媒3a〜3dとの間
に供給されるHC量が決定されるようになっている。
【0040】本参考例1の排気ガス浄化装置Bにおいて
も、上記実施例と同様に、HC導入路14から下流側の
NOx浄化触媒3b〜3eへHCが導入されることによ
り、NOxが有効に浄化され、触媒全体のNOx浄化率
を向上させることができる。また、温度センサ21が触
媒温度を検知し、それに基づいてHC制御バルブ20に
よりHCの供給量が制御されるので、NOx浄化触媒3
a〜3eの活性の劣化および構造破壊を防止できるとと
もに、NOx浄化触媒3a〜3eを常に活性温度域に保
持することができ、NOxを常に効率よく浄化できる。
【0041】さらに、本参考例1の排気ガス浄化装置B
によれば、排気路1に配設された複数個のNOx浄化触
媒3a〜3eが、それぞれに導入されたHCの働きでN
Ox還元反応を促進させるので、NOxを極めて有効に
浄化することができる。
【0042】以下、上記排気ガス浄化装置Bの具体例を
比較例とともに例示し、かつその作用を述べる。なお、
下記具体例および比較例に使用するNOx浄化触媒は上
記具体例1〜3と同じ物を使用した。 比較例3 図11に実線で示すように、各NOx浄化触媒3a〜3
eに対してHC量を制御することなく、均等に1500
ppm・Cづつ添加したところ、HC添加前に比べ、上流
側のNOx浄化触媒3a,3bのNOx浄化率は向上し
たが、HC燃焼量が増加して、下流側へ向かうにつれて
排気ガスの温度が上昇し、相乗的に下流側のNOx浄化
触媒3c〜3eの温度が活性温度域を超えてしまうとい
う現象が発生した。そのため、下流側のNOx浄化触媒
3c〜3eのNOx浄化率が上流側のNOx浄化触媒3
a,3bに比べて低下し、全体としてのNOx浄化率は
大きく向上することはなかった。なお、図11において
触媒位置とは、上流側から下流側へ配設されたNOx浄
化触媒3a〜3eの位置を示す。 具体例4 図12に示すように、各NOx浄化触媒3a〜3eに適
量のHCを添加したところ、各NOx浄化触媒3a〜3
eが活性温度域を超えて活性低下を起こすことを防止で
き、NOx浄化触媒全体3が効率よくNOx浄化性能を
発揮して全体のNOx浄化率が向上した。なお、図12
における触媒位置も、図11と同様、NOx浄化触媒3
a〜3eの位置を示す。
【0043】図13および図14は参考例2に係る排気
ガス浄化装置Cを示し、この排気ガス浄化装置Cは、上
記参考例1と同様、排気ガスの排気路1に、ゼオライト
に遷移金属をイオン交換してなる5個のNOx浄化触媒
3a〜3eを備えている。これらNOx浄化触媒3a〜
3eは、2重構造の内外の容器25,26のうち内側容
器25内に収められており、排気路1の上流側から下流
側へ次第にNOx浄化触媒同士の間隔を広げるようにし
て配設されている。
【0044】上記内側容器25と外側容器26との間は
HCが通過するHC導入路27に形成されており、この
HC導入路27は、上流側でHCを含む混合気を供給す
るHC供給路28と接続されている。このHC供給路2
8には、上記混合気の流量を制御するHC制御バルブ2
9が設けられている。
【0045】上記内側容器25には、隣り合うNOx浄
化触媒同士間を囲む円周上に、上記HC導入路27と通
じる複数の開口30,30,…が形成されており、これ
ら開口30,30,…は、下流側へ向かうにつれてその
径を大きくするよう形成されている。
【0046】上記各NOx浄化触媒3a〜3eには、温
度センサ31が接続されている。これら温度センサ3
1,31,…は、各NOx浄化触媒3a〜3eの温度を
検知し、その検知した温度に基づいて上記HC制御バル
ブ29が操作され、上記HC導入路27に供給されるH
C量が制御されるようになっている。
【0047】図15は上記排気ガス浄化装置Cに対して
上記HC導入路27へガスを吹き込んだ場合の、総吹き
込み量に対するNOx浄化触媒3の各部位に達する流入
量を示す。この図から分かるように、ガスの吹き込み量
を増やすほど上流側のNOx浄化触媒3aまでガスが一
様に流入して行く。そこで、温度センサ31が上流側の
NOx浄化触媒3aに対して活性低下温度に到達するよ
うな高温を検出するとき、HC制御バルブ29を操作し
てHC導入路27へ流入する混合気の吹き込み量を増や
し、上流側のNOx浄化触媒3aの温度を低下させると
ともに、上流側のNOx浄化触媒3aへHCを補給する
ことにより、効率的にNOxを浄化してNOx浄化率を
向上させることができる。
【0048】本参考例2の排気ガス浄化装置Cにおいて
も、上記参考例1と同様の効果が得られるのは勿論であ
る。
【0049】図16は上記排気ガス浄化装置Cを用いて
NOxの浄化を行った結果を示す。この図から分かるよ
うに、NOx浄化触媒3に対してHCを含む混合気の吹
き込み量を制御することにより、NOx浄化触媒3内へ
安定的にHCを供給できるとともに、触媒温度の過度の
上昇を抑えることができ、高いNOx浄化率を安定的に
保持することができた。
【0050】なお、上記参考例2では、HC導入路27
へ導入するガスはHCとキャリアエアからなる混合気で
あったが、上流側の排気路を分岐させて一部の排気ガス
をHC導入路27へ導入する構造であっても良い。
【0051】また、上記参考例2では、開口30の形状
は、下流側へ向かうにつれて径を大きくするものであっ
たが、例えば、図17(a),(b)に示すように、下流側へ
向かうにつれて開口31,32を高く盛り上げるよう構
成しても良いし、図17(c)に示すように、開口33の
下流端に立上りの板34を設け、下流側へ向かうにつれ
この板34の高さを高くしてガスを取り込み易くするよ
う構成しても良い。
【0052】さらに、上記参考例1,2では、NOx浄
化触媒3を複数個に分割して配設していたが、NOx浄
化触媒全体を1個で構成しても良い。
【0053】また、上記参考例1,2では、NOxの還
元剤として、HCを使用していたが、HC以外に、H
2、NH3、C、尿素等を使用しても良い。
【0054】また、上記実施例及び参考例1,2では、
NOx浄化触媒として、ゼオライトに遷移金属をイオン
交換担持してなる触媒を使用していたが、ゼオライトの
代りに、他のアルミナシリケートや、Si−Tb−O,
Si−Mn−O,Si−Nd−O等のメタロシリケート
で構成しても良い。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1又は請求項2に
記載の発明によれば、酸素過剰雰囲気下で運転されるエ
ンジンを搭載した自動車の排気ガスの排気路に、上流側
NOx浄化触媒と下流側NOx浄化触媒とを設けて排気
ガス中のNOxを浄化する排気ガス浄化方法において、
上流側NOx浄化触媒をバイパスして排気ガスを下流側
NOx浄化触媒に供給するバイパス路を設け、上流側N
Ox浄化触媒が最適な活性温度に至る前において、下流
側NOx浄化触媒の温度が上流側NOx浄化触媒の温度
に遅れて上昇しているときに、又はエンジンのコールド
スタートにより下流側NOx浄化触媒の温度が上昇して
いるときに、バイパス路による排気ガスのバイパス量が
徐々に増大していくようにしたから、上流側NOx浄化
触媒の急激な温度上昇が防止されるとともに、HCを含
有する排気ガスが下流側NOx浄化触媒に確実に供給さ
れて下流側NOx浄化触媒の早期活性化が図れ、上流側
NOx浄化触媒及び下流側NOx浄化触媒をNOxの浄
化に効率的に利用することができる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、上記バイパ
ス路にHCを導入するHC導入路を設け、上流側NOx
浄化触媒が最適な活性温度に至る前において、上記バイ
パス路にHCを導入し、上記バイパス量の増大に伴って
該HCの導入量を減らしていくようにしたから、下流側
NOx浄化触媒の早期活性化、並びに下流側NOx浄化
触媒でのNOxの還元分解に有利になるとともに、下流
側NOx浄化触媒が必要以上に高温になることを防止し
て、触媒の活性種の劣化および構造破壊を防止する上で
有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NOx浄化触媒の入り口の排気ガス温度とNO
x浄化率との関係を示すグラフである。
【図2】NOx浄化触媒の温度とNOx浄化率との関係
を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例に係る排気ガス浄化装置の構成
図である。
【図4】空燃比に対するNOx排出量およびHC排出量
を示すグラフである。
【図5】比較例1において、エンジン始動時からのNO
x浄化触媒の温度およびNOx浄化率の各時間的変化を
示すグラフである。
【図6】比較例2における図5相当図である。
【図7】(a) は具体例1における図5相当図、(b) は同
排気ガス制御バルブのバイパス量を示すグラフである。
【図8】具体例2における図7相当図である。
【図9】具体例3における図7相当図である。
【図10】参考例1に係る排気ガス浄化装置の構成図で
ある。
【図11】比較例3において、各触媒部分におけるNO
x浄化触媒の温度を示すグラフである。
【図12】具体例4における図11相当図である。
【図13】参考例2に係る排気ガス浄化装置の斜視図で
ある。
【図14】同部分の断面図である。
【図15】図13の排気ガス浄化装置にガスを吹き込ん
だときの各触媒部位に流入するガス量を示すグラフであ
る。
【図16】参考例2において、HCを含む混合気の総吹
き込み量、HC濃度、NOx浄化触媒の温度およびNO
x浄化率を示すグラフである。
【図17】開口の様々な形状を示す斜視図である。
【図18】従来の排気ガス浄化装置におけるNOx浄化
率とHC分布との関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1 排気路 2 バイパス路 3 NOx浄化触媒 4,14,27 HC導入路 5 触媒前部(上流側NOx浄化触媒) 6 触媒後部(下流側NOx浄化触媒) 7,21,31 温度センサ 8 排気ガス制御バルブ 9,20,29 HC制御バルブ A,B,C 排気ガス浄化装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−133269(JP,A) 特開 昭54−51969(JP,A) 特開 平3−135437(JP,A) 特開 平3−94816(JP,A) 特開 平3−181321(JP,A) 特開 昭50−64159(JP,A) 特開 平5−212246(JP,A) 特開 平4−330316(JP,A) 特開 平3−172527(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/94 B01J 21/00 - 38/74 F01N 3/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素過剰雰囲気下で運転されるエンジン
    を搭載した自動車の排気ガスの排気路に、メタロシリケ
    ートに遷移金属をイオン交換担持してなる2つのNOx
    浄化触媒が排気ガスの流れ方向に並べて配設され、この
    上流側NOx浄化触媒と下流側NOx浄化触媒とにより
    排気ガス中のNOxを浄化する排気ガス浄化方法におい
    て、 上記上流側NOx浄化触媒よりも上流側の排気路から分
    岐し、排気ガスを該上流側NOx浄化触媒と上記下流側
    NOx浄化触媒との中間部に供給するバイパス路を設け
    るとともに、該バイパス路に排気ガス制御バルブを設
    け、 上記上流側NOx浄化触媒が最適な活性温度に至る前に
    おいて、 上記下流側NOx浄化触媒の温度が上記上流側
    NOx浄化触媒の温度に遅れて上昇しているときに、上
    記バイパス路による排気ガスのバイパス量が徐々に増大
    していくように上記排気ガス制御バルブを制御すること
    を特徴とする排気ガス浄化方法
  2. 【請求項2】 酸素過剰雰囲気下で運転されるエンジン
    を搭載した自動車の排気ガスの排気路に、メタロシリケ
    ートに遷移金属をイオン交換担持してなる2つのNOx
    浄化触媒が排気ガスの流れ方向に並べて配設され、この
    上流側NOx浄化触媒と下流側NOx浄化触媒とにより
    排気ガス中のNOxを浄化する排気ガス浄化方法におい
    て、 上記上流側NOx浄化触媒よりも上流側の排気路から分
    岐し、排気ガスを該上流側NOx浄化触媒と上記下流側
    NOx浄化触媒との中間部に供給するバイパス路を設け
    るとともに、該バイパス路に排気ガス制御バルブを設
    け、 上記上流側NOx浄化触媒が最適な活性温度に至る前に
    おいて、上記エンジンのコールドスタートにより上記下
    流側NOx浄化触媒の温度が上昇しているときに、上記
    バイパス路による排気ガスのバイパス量が徐々に増大し
    ていくように上記排気ガス制御バルブを制御することを
    特徴とする排気ガス浄化方法
  3. 【請求項3】 上記バイパス路にHCを導入するHC導
    入路を設けるとともに、該HC導入路にHC制御バルブ
    を設け上記上流側NOx浄化触媒が最適な活性温度に至る前に
    おいて、上記HC制御バルブを制御して 上記バイパス路
    にHCを導入し、上記バイパス量の増大に伴って該HC
    の導入量を減らしていくこと特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の排気ガス浄化方法
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