JP2010174645A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動作条件によって希薄燃焼と量論燃焼の両方の燃焼条件となるエンジンにおいて、排気ガス中のNOxを有効に浄化することができる排気ガス浄化装置を提供する。
【解決手段】燃焼機関から排出される排気ガスが流れる排気ガス流路に設けたリーンNOx触媒部と、このリーンNOx触媒部の下流に設けた三元触媒部と、燃焼機関とリーンNOx触媒部との間の排気ガス流路に設けた空燃比検知手段と、この空燃比検知手段で検知された空燃比に応じてリーンNOx触媒部と三元触媒部とをそれぞれ所定の温度に設定可能な冷却手段とを備えたものである。
【選択図】図1
【解決手段】燃焼機関から排出される排気ガスが流れる排気ガス流路に設けたリーンNOx触媒部と、このリーンNOx触媒部の下流に設けた三元触媒部と、燃焼機関とリーンNOx触媒部との間の排気ガス流路に設けた空燃比検知手段と、この空燃比検知手段で検知された空燃比に応じてリーンNOx触媒部と三元触媒部とをそれぞれ所定の温度に設定可能な冷却手段とを備えたものである。
【選択図】図1
Description
この発明は、内燃機関や燃焼機器などから排出される排気ガス中の有害成分を清浄化する排気ガス浄化装置に関するものである。
エンジンなどの内燃機関や燃焼機器から排出される排気ガス中には有害成分として一般に、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)などが含まれている。通常、エンジンの燃焼室に送られる燃料に混合される酸素量は、燃料を燃焼させるために必要な酸素量とほぼ同等となるように設定されており、このような燃料と酸素との混合比で燃焼することは量論燃焼と呼ばれている。排気ガス中の残存酸素(O2)が極めて微量である量論燃焼によって発生する排気ガスの場合、この排気ガスを浄化する従来の排気ガス浄化装置として、三元触媒を用いる装置が実用化されている。このような排気ガス浄化装置においては、エンジンから排出される排気ガスを三元触媒に接触させることで、排気ガス中に含まれる有害成分は、水(H2O)、二酸化炭素(CO2)、窒素(N2)などの無害な成分に転化される。
近年、自動車用エンジンにおいて、燃費を良くするために通常よりも少ないガソリンの量で燃焼させるシステムをもったリーンバーンエンジンが注目されている。リーンバーンとは希薄燃焼のことで、エンジンの燃焼室に送られる燃料に混合される酸素量が、上述の量論燃焼における酸素量よりも過剰に設定されたときの燃焼のことである。このリーンバーンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関、工場の燃焼機器や家庭用のファンヒータなどでは、希薄燃焼が採用されており、このときの排気ガス中には酸素が多く含まれている。このような希薄燃焼の排気ガスにおいては、上述のような三元触媒を用いる浄化方法では、排気ガス中の有害成分のひとつであるNOxの浄化が困難である。
希薄燃焼の排気ガス中のNOxを浄化する方法として、ゼオライト中の陽イオンを銅イオンに交換したCuイオン交換ゼオライトなどの触媒を用いることが知られている。ところが、Cuイオン交換ゼオライトなどのリーンNOx触媒は、NOxを浄化する活性温度域が限られる(例えば400℃〜600℃)ため、アイドルアップ時(即ち、コールドスタート時)に活性温度域に達しない場合や、高速走行時に活性温度域を超えてしまう場合などがある。このような問題を解決して、リーンNOx触媒を用いて幅広い温度域でNOxを浄化するための従来の排気ガス浄化装置として、排気ガス流路に活性温度域の異なるNOx触媒を複数設置し、冷却空気によってそれぞれのNOx触媒の温度を調整する排気ガス浄化装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、希薄燃焼と量論燃焼との両方の排気ガス中のNOxを浄化する排気ガス浄化装置として、リーンNOx触媒と三元触媒とを併用する排気ガス浄化装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、活性温度領域の異なるリーンNOx触媒を複数備えた従来の排気ガス浄化装置においては、希薄燃焼で発生する排気ガス中のNOxは浄化できるものの、量論燃焼で発生する排気ガス中のNOxは浄化することができないという問題があった。
また、リーンNOx触媒と三元触媒とを併用する従来の排気ガス浄化装置においては、リーンNOx触媒と三元触媒とは希薄燃焼または量論燃焼いずれか一方の排気ガス中のNOxの浄化に適した活性温度域に調整することしかできず、動作条件によって希薄燃焼および量論燃焼の両方の燃焼条件となるエンジンに適用した場合、いずれか一方の燃焼条件でしか効率のよいNOxの浄化ができないという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、動作条件によって希薄燃焼と量論燃焼の両方の燃焼条件となるエンジンにおいて、排気ガス中のNOxを有効に浄化することができる排気ガス浄化装置を提供することを目的とする。
この発明に係る排気ガス浄化装置は、燃焼機関から排出される排気ガスが流れる排気ガス流路に設けたリーンNOx触媒部と、このリーンNOx触媒部の下流に設けた三元触媒部と、燃焼機関とリーンNOx触媒部との間の排気ガス流路に設けた空燃比検知手段と、この空燃比検知手段で検知された空燃比に応じてリーンNOx触媒部と三元触媒部とをそれぞれ所定の温度に設定可能な冷却手段とを備えたものである。
この発明に係る排気ガス浄化装置においては、空燃比検知手段で検知された空燃比に応じてリーンNOx触媒部と三元触媒部とをそれぞれ所定の温度に設定可能な冷却手段とを備えているので、希薄燃焼および量論燃焼のそれぞれにおける最適温度にリーンNOx触媒部および三元触媒部の温度を調整できる。その結果、動作条件によって希薄燃焼と量論燃焼の両方の燃焼条件となるエンジンにおいて、排気ガス中のNOxを有効に浄化することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係る排気ガス浄化装置の模式図であり、本実施の形態において、燃焼機関として、例えば自動車用のエンジンを用いた場合の構成を示している。自動車用のエンジンとしては、例えばガソリン用リーンバーンエンジンなどがある。リーンバーンエンジンは、例えば、定常走行時には希薄燃焼に、加速時やアイドル時には量論燃焼に切り換えることで燃費の向上を可能とするものである。
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係る排気ガス浄化装置の模式図であり、本実施の形態において、燃焼機関として、例えば自動車用のエンジンを用いた場合の構成を示している。自動車用のエンジンとしては、例えばガソリン用リーンバーンエンジンなどがある。リーンバーンエンジンは、例えば、定常走行時には希薄燃焼に、加速時やアイドル時には量論燃焼に切り換えることで燃費の向上を可能とするものである。
図1において、エンジン1の内部にはシリンダー(図示せず)が数本備えられており、このシリンダー内部で燃料が燃焼されて発生した排気ガスは、エンジン1に接続された排気ガス流路2に排出される。この排気ガス流路2には排気ガス中の空燃比(=量論燃焼と希薄燃焼の判断をするための混合気の燃料濃度の指標)を検出する空燃比検出手段であるA/Fセンサ3が接続されている。このA/Fセンサ3によって検出される空燃比でエンジン1の燃焼条件が量論燃焼か希薄燃焼かを判定することができる。排気ガス流路2には、上流からリーンNOx触媒部4と三元触媒部5とが設けられている。排気ガスは、リーンNOx触媒部4と三元触媒部5とを順次通過して外部へ排出される。リーンNOx触媒部4および三元触媒部5には、触媒温度を検知する温度検知手段である温度センサ6、7がそれぞれ接続されている。リーンNOx触媒部4と三元触媒部5との外部には、これらの触媒部の温度を制御する冷却手段として、走行風を取り込む走行風導入ダクト8、9と、走行風導入ダクト8のリーンNOx触媒部4への導入口の位置および走行風導入ダクト9の三元触媒部5への導入口の位置に、それぞれ風量制御バルブ10、11とが設置されている。制御装置12は、A/Fセンサ3や温度センサ6、7の情報に基づいて、風量制御バルブ10、11を制御して、リーンNOx触媒部4と三元触媒5の温度が所定の温度となるように制御する。
本実施の形態におけるリーンNOx触媒部4および三元触媒部5は、例えば蜂の巣状のハニカムセラミック基材に触媒が塗布されたものを用いることができる。リーンNOx触媒部4に用いるNOx触媒としては、例えば多孔質のアルミナやゼオライトに銀触媒を担持したものを用いることができる。これらのNOx触媒は、窒素酸化物を選択的に還元する機能を有したものであれば、銀触媒に限定されるものではなく、例えば、白金、パラジウム、イリジウム、ルテニウムおよび金などの貴金属を多孔質のアルミナやゼオライトに担持したもの、貴金属を用いないものとしては、多孔質アルミナ、ゼオライト、酸化チタンのような多孔質触媒なども適用可能である。また、三元触媒部5は、量論燃焼の排気ガス中のNOxを浄化可能である。この三元触媒部5に用いる触媒は、アルミナ系その他の担体に白金、ロジウム、パラジウム、セリウム等の活性金属の少なくとも一種を担持したものを用いることができる。
次に、本実施の形態における、排気ガス浄化装置の動作について説明する。
まず、量論燃焼におけるリーンNOx触媒部4と三元触媒部5との動作について説明する。排気ガス中の残存O2が極めて微量である量論燃焼によって発生した排気ガスが、リーンNOx触媒部4に導入されると、排気ガス中に含まれるNOxと、同じく排気ガス中に含まれる微量のHCやCOとが反応して僅かな浄化率を示す。しかしながら、ほぼ全量のNOx、HCおよびCOはそのまま下流の三元触媒部5に流れる。三元触媒部5に供給されたNOx、HCおよびCOは、NOx+HC、NOx+COなどの反応で互いに浄化される。図2は、本実施の形態の三元触媒部5に用いた三元触媒において、量論燃焼の排気ガスに対する触媒温度とNOx浄化率との関係を示す特性図である。ここで、NOx浄化率は下式で得られる値である。
NOx浄化率=(触媒部入口NOx濃度−触媒部出口NOx濃度)/(触媒部入口NOx濃度)
NOx浄化率=(触媒部入口NOx濃度−触媒部出口NOx濃度)/(触媒部入口NOx濃度)
量論燃焼においては、三元触媒部5に用いる触媒の温度が350℃以下では触媒が不活性化し、著しい浄化率の低下が見られる。一方360℃程度以上ではNOxが効率よく浄化されることがわかる。したがって、量論燃焼においては、三元触媒部5の温度を360℃以上に設定することでNOx浄化率90%以上の高いNOx浄化率を達成できる。
次に、希薄燃焼におけるリーンNOx触媒部4と三元触媒部5との動作について説明する。リーンNOx触媒部4には、エンジン1からO2が多く含まれる排気ガスが導入される。排気ガス中に含まれるNOxと、HCなかでもNOxとの反応性に優れるアルデヒド類、アルコール類などのHCとがリーンNOx触媒部4で反応して清浄化処理が進行し、NOxと一部のHCが、N2、CO2およびH2Oへと転化される。図3は、本実施の形態のリーンNOx触媒部4に用いるNOx触媒の、希薄燃焼における触媒温度とNOx浄化率の関係を示す特性図である。図3は、リーンNOx触媒部4に用いる触媒として、多孔質アルミナに銀触媒を担持したNOx触媒において、希薄燃焼の排気ガスに対する触媒温度とNOx浄化率との関係を示す特性図である。希薄燃焼においては、NOx触媒の温度が350〜450℃の範囲でNOxが効率よく浄化されることがわかる。ここで、NOxの還元剤であるHCは、500℃程度になると大部分が酸化されるため、このような高温にすると還元剤のHCはNOx+HCの選択還元反応よりもO2+HCの酸化反応が優先的に進行する。その結果、還元剤であるHCの大部分がO2との酸化反応で消費されてしまうために、NOxの浄化率は低下する。したがって、希薄燃焼においては、リーンNOx触媒部4の温度を350〜450℃の範囲に設定することでNOxの還元剤であるHCを無効消費することなくNOx浄化率60%以上の高いNOx浄化率を達成できる。
図4は、本実施の形態の三元触媒部5に用いる三元触媒において、希薄燃焼の排気ガスに対する触媒温度とNOx浄化率との関係を示す特性図である。三元触媒部5に供給される排気ガスは、上述のリーンNOx触媒部4で浄化されなかったNOxおよびHCが残留したガスである。この三元触媒としては、酸化活性に優れた白金、ロジウム、パラジウムなどを担持した触媒を用いるため、O2が多く含まれる条件ではHCとO2との酸化反応が280℃程度の低い温度でも進行する。HCはO2との反応で大部分が浄化されるが、一部のHCはNOxと反応するため、HCが酸化される過程で若干のNOxは浄化される。したがって、排気ガス浄化装置全体のNOx浄化率としては、三元触媒部5でのNOx浄化率とリーンNOx触媒部4でのNOx浄化率との和となる。ただし、三元触媒が350℃程度まで高温になると、HCはO2との反応でほぼ全量が酸化されて、HCがNOxと反応しなくなるために、NOx浄化率は極めて低い値になる。また、三元触媒は、温度が250℃よりも低くなると不活性化し、NOx浄化率は低下する。したがって、希薄燃焼では三元触媒部5の温度を260〜300℃に設定することで触媒システム全体での20〜28%程度のNOx浄化率の向上を見込める。
上述のようなNOx触媒および三元触媒の燃焼条件の異なる排気ガスに対するNOx浄化率の温度依存性から、三元触媒部5において、量論燃焼では360℃以上が適した温度であり、希薄燃焼では260〜300℃が適した温度である。また、リーンNOx触媒部4においては、希薄燃焼では350〜450℃が適した温度である。つまり、三元触媒部5の温度は、量論燃焼に対する設定温度の方が、希薄燃焼に対する設定温度よりも高い温度に設定される。エンジン1の燃焼が量論燃焼か希薄燃焼であるかは、A/Fセンサ3の出力で判断する。エンジン1から排出される排気ガスは、一般に600〜700℃であり、このような温度領域の排気ガスがリーンNOx触媒部4や三元触媒部5に流れていくと、それぞれの触媒部の温度は、温度制御手段がない場合、500〜600℃になる。したがって、リーンNOx触媒部4や三元触媒部5の温度を制御するためには、冷却手段が必要となる。三元触媒部5の最適温度を実現するために、制御装置12で風量調節バルブ11の開度を制御する。三元触媒部5の温度を量論燃焼に対応させて360℃に調節していた場合、希薄燃焼に切り換えても走行風導入ダクト9からの走行風の取り込み量が一定であれば、触媒の熱容量などの影響で触媒温度はあまり変化せずに、360℃±20℃を示す。上述したように、三元触媒部5の希薄燃焼に対する最適な温度は280℃程度であるため、制御装置12は温度センサ7の値を基に風量制御バルブ11の開度を開く側に制御して三元触媒部5の外周を冷却する走行風の流量を増加させることで三元触媒部5の温度を280℃に調節する。逆に、希薄燃焼から量論燃焼に切り換えられた場合は、三元触媒部5を360℃以上に高温化するために、制御装置12は風量制御バルブ11の開度を閉じる側に制御して走行風の取り込み量を減らして三元触媒部5の温度を上昇させる。また、リーンNOx触媒部4にも適切な温度域があるため、温度センサ6と風量制御バルブ10を制御することで、リーンNOx触媒部4の温度も最適な温度に調節できる。
このように本実施の形態の排気ガス浄化装置においては、希薄燃焼および量論燃焼のそれぞれにおける最適温度にリーンNOx触媒部および三元触媒部の温度を調整できる。その結果、動作条件によって希薄燃焼と量論燃焼の両方の燃焼条件となるエンジンにおいて、排気ガス中のNOxを有効に浄化することができる。
また、リーンNOx触媒部は、走行風導入ダクトと風量制御バルブとで構成された冷却手段が備えられて温度制御されているので、エンジンに近接して配置することが可能となる。その結果、リーンNOx触媒部はエンジン始動時に排気ガスで速やかに昇温されるために排気ガス浄化性能は速やかに発揮され、定常走行時の過度の温度上昇は冷却手段で抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、冷却手段として走行風導入ダクトを用いたが、自動車が走行していない場合も考慮して、自動車のラジエータを冷却する冷却ファンからの送風もこの走行風導入ダクトに導入できるように構成することが好ましい。
また、本実施の形態においては、リーンNOx触媒部および三元触媒部のそれぞれ温度センサを設置して温度を検知していたが、エンジンの動作条件に対する燃焼条件や走行風の取り込み量や風量制御バルブ11開度をあらかじめ設定してリーンNOx触媒部および三元触媒部のそれぞれ温度を必要な温度範囲に制御することも可能であるため、必ずしも温度センサを設置する必要はない。
実施の形態2.
実施の形態1においては、リーンNOx触媒部および三元触媒部の温度を制御するための冷却手段として、走行風導入ダクトとそれぞれの触媒部への導入口の風量制御バルブとを用いたが、実施の形態2においては、冷却手段として冷却ファンを用いたものである。
実施の形態1においては、リーンNOx触媒部および三元触媒部の温度を制御するための冷却手段として、走行風導入ダクトとそれぞれの触媒部への導入口の風量制御バルブとを用いたが、実施の形態2においては、冷却手段として冷却ファンを用いたものである。
図5は、この発明を実施するための実施の形態2に係る排気ガス浄化装置の模式図である。図5において、実施の形態1と同一もしくは均等部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。本実施の形態においては、リーンNOx触媒部4の温度を制御するための冷却手段として冷却ファン13を設置し、この冷却ファン13によって生成された風がリーンNOx触媒部4の外部に直接吹き付けられるように構成されている。同様に、三元触媒部5の温度を制御するための冷却手段として冷却ファン14を設置し、この冷却ファン14によって生成された風が三元触媒部5の外部に直接吹き付けられるように構成されている。これらの冷却ファン13、14は、制御装置12によって制御されており、実施の形態1と同様に、A/Fセンサ3や温度センサ6、7の情報に基づいて、冷却ファン13、14を制御して、リーンNOx触媒部4と三元触媒部5との温度が制御される。
このように構成された排気ガス浄化装置においては、実施の形態1で説明した動作に準じた動作が行なわれる。ただし、制御装置11によって制御されるのは風量制御バルブではなく冷却ファン13、14であり、冷却ファン13、14の回転数を変化させて風量を調節して触媒部の温度を制御する。このように構成された排気ガス浄化装置においては、実施の形態1と同様に希薄燃焼および量論燃焼のそれぞれにおける最適温度にリーンNOx触媒部および三元触媒部の温度を調整できる。その結果、動作条件によって希薄燃焼と量論燃焼の両方の燃焼条件となるエンジンにおいて、排気ガス中のNOxを有効に浄化することができる。
なお、本実施の形態および実施の形態1においては、冷却手段として空気を用いているが、エンジン冷却水を用いた冷却手段を採用することができる。すなわち、冷却手段としては、空冷または水冷いずれの方法を用いることができる。
また、本実施の形態および実施の形態1においては、燃焼機関としてガソリン用リーンバーンエンジンを用いたが、この発明の排気ガス浄化装置は、動作条件によって希薄燃焼と量論燃焼とが切り換るような燃焼機関に適用することができるので、ディーゼルエンジンや船舶のエンジン、その他の燃焼機関の排気ガスにも適用できる。
1 エンジン
2 排気ガス流路
3 A/Fセンサ
4 リーンNOx触媒部
5 三元触媒部
6、7 温度センサ
8、9 走行風導入ダクト
10、11 風量制御バルブ
12 制御装置
13、14 冷却ファン
2 排気ガス流路
3 A/Fセンサ
4 リーンNOx触媒部
5 三元触媒部
6、7 温度センサ
8、9 走行風導入ダクト
10、11 風量制御バルブ
12 制御装置
13、14 冷却ファン
Claims (5)
- 燃焼機関から排出される排気ガスが流れる排気ガス流路に設けられたリーンNOx触媒部と、
このリーンNOx触媒部の下流に設けられた三元触媒部と、
前記燃焼機関と前記リーンNOx触媒部との間の前記排気ガス流路に設けられた空燃比検知手段と、
この空燃比検知手段で検知された空燃比に応じて前記リーンNOx触媒部と前記三元触媒部とをそれぞれ所定の温度に設定可能な冷却手段と
を備えたことを特徴とする排気ガス浄化装置。 - 空燃比検知手段で検知された排気ガスの空燃比によって燃焼機関の燃焼状態が判断され、量論燃焼と判断されたときに設定される三元触媒部の温度は、希薄燃焼と判断されたときに設定される三元触媒部の温度よりも高いことを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化装置。
- リーンNOx触媒部と三元触媒部とにそれぞれ設けられた温度検知手段とを備え、
この温度検知手段で検知された温度に応じて冷却手段が制御されて前記三元触媒部と前記リーンNOx触媒部との温度が、それぞれ所定の温度に設定されることを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化装置。 - 冷却手段は、走行風導入ダクトと、この走行風導入ダクトの開度を調整する風量制御バルブとを備えたことを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化装置。
- 冷却手段は、リーンNOx触媒部と三元触媒部との外部にそれぞれ設けられた冷却ファンと、この冷却ファンの送風量を調整する送風量制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009015341A JP2010174645A (ja) | 2009-01-27 | 2009-01-27 | 排気ガス浄化装置 |
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JP2009015341A Pending JP2010174645A (ja) | 2009-01-27 | 2009-01-27 | 排気ガス浄化装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013146462A1 (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-03 | いすゞ自動車株式会社 | 内燃機関の排気ガス浄化装置 |
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CN115702283A (zh) * | 2020-05-22 | 2023-02-14 | 布里格斯斯特拉顿有限责任公司 | 具有带有钌催化剂的催化转换器的小型空气冷却式发动机 |
-
2009
- 2009-01-27 JP JP2009015341A patent/JP2010174645A/ja active Pending
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