JP3276096B2 - 無人搬送車の制御装置 - Google Patents

無人搬送車の制御装置

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JP3276096B2
JP3276096B2 JP19787894A JP19787894A JP3276096B2 JP 3276096 B2 JP3276096 B2 JP 3276096B2 JP 19787894 A JP19787894 A JP 19787894A JP 19787894 A JP19787894 A JP 19787894A JP 3276096 B2 JP3276096 B2 JP 3276096B2
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人搬送車の制御装置
に関し、特に、旋回性能と走行安定性とを改善したもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物を搬送する種々の自走式無人
搬送車が実用化されており、この種の自走式無人搬送車
を誘導するため、複数の走行ルートに沿って導電線や磁
気テープや反射テープ等のガイド手段を連続的に設け、
無人搬送車にガイド手段を検知する複数の検出素子から
なるガイド検知手段を設け、そのガイド検知手段からの
検出信号に基いて、無人搬送車の進行方向を制御するの
が、一般的である。
【0003】ところで、前記複数の走行ルートは、独立
に設定されるとは限らず、部分的に重複したり交差する
走行ルートに設定され、走行ルートの分岐点には、番地
を判別する為の番地板を設け、それら番地板をセンサ等
で検出してその検出信号を、無人搬送車の制御ユニット
に入力し、前記検出信号から番地を識別することで、無
人搬送車が所定の走行ルートに沿って走行するように制
御する。
【0004】例えば、特開昭64−25215号公報に
は、左右1対の駆動輪と、走行ルートに沿って配設され
た誘導線を検出する左右1対のコイルセンサとを備え、
これらコイルセンサの検出信号に基いて、左右の駆動輪
の回転速度に速度差を付けて走行制御するようにした無
人搬送車の走行制御方式が開示されている。ところで、
従来の無人搬送車の制御技術では、旋回走行時の旋回性
能を高めたり、走行安定性を高めたりする技術に関して
は、殆ど具体的な提案がなされていないのが実情であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の無人搬送車の制
御技術では、走行ルートに対する車体の相対ずれ量が発
生したときには、左右の駆動輪の回転速度に速度差を付
けて相対ずれ量を解消するように補正制御するが、直進
走行や旋回走行に依らずに、旋回外輪と旋回内輪の速度
差を、相対ずれ量に応じて、常に一律に設定する。しか
し、相対ずれ量が大きいとき、特に、相対ずれ量が大き
くなる旋回走行時に、相対ずれ量の変化に対して急速に
速度差が変化する補正制御を実行すると、走行安定性が
低下し、旋回性能が低下するという問題がある。また、
走行速度が大きいときに、相対ずれ量の変化に対して急
速に速度差が変化する補正制御を実行すると、前記同様
に、走行安定性が低下し、旋回性能が低下するという問
題がある。本発明の目的は、無人搬送車において、旋回
性能及び走行安定性を高めること、走行ルートに対する
追従性を高めること、等である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の無人搬送車の
制御装置は、独立駆動される左右1対の駆動輪を有し、
走行ルートに沿って自動走行するとともに、走行ルート
と車体との相対ずれ量を旋回内外輪の速度差によって補
正する無人搬送車において、前記走行ルートと車体との
相対ずれ量を検知するずれ量検知手段と、前記ずれ量検
知手段の出力を受け、相対ずれ量が小さいときの相対ず
れ量に対する速度差変化率に比べて相対ずれ量が大きい
ときの相対ずれ量に対する速度差変化率が小さくなるよ
うに、左右1対の駆動輪の速度を制御する制御手段とを
備えたものである。
【0007】ここで、前記制御手段は、旋回外輪に対し
て旋回内輪を減速する制御特性であって、相対ずれ量に
伴う旋回内輪の減速率を、相対ずれ量が小さいときに比
べて相対ずれ量が大きいときに大きく設定した制御特性
を備えた構成にしてもよい(請求項1に従属の請求項
2)。また、前記制御手段は、前記制御特性を、旋回半
径毎にマップ化した制御特性として備えた構成にしても
よい(請求項2に従属の請求項3)。また、前記マップ
化された制御特性は、旋回半径が大きくなる程相対ずれ
量に対する速度差変化率が小さくなるように設定しても
よい(請求項3に従属の請求項4)。
【0008】
【発明の作用及び効果】請求項1の無人搬送車の制御装
置においては、走行ルートと車体との相対ずれ量を旋回
内外輪の速度差によって補正する為に、ずれ量検知手段
が、走行ルートと車体との相対ずれ量を検知し、制御手
段は、ずれ量検知手段で検知された相対ずれ量を受け、
その相対ずれ量が小さいときの相対ずれ量に対する速度
差変化率に比べて相対ずれ量が大きいときの相対ずれ量
に対する速度差変化率が小さくなるように、左右1対の
駆動輪の速度を制御する。
【0009】このように、直進走行時のように、相対ず
れ量が小さいときには、相対ずれ量に対する速度差変化
率が大きくなるように左右1対の駆動輪の速度を制御す
ることで、制御の応答性を高めて、走行ルートを追従す
る追従性を高めることができる。また、旋回走行時のよ
うに、相対ずれ量が大きいときには、相対ずれ量に対す
る速度差変化率が小さくなるように左右1対の駆動輪の
速度を制御することで、走行安定性と、旋回性能を高め
ることができる。即ち、旋回走行時等、相対ずれ量が大
きいときに、相対ずれ量に対する速度差変化率を大きく
すると、相対ずれ量の変化に応じて、速度差が急速に変
化することから、走行安定性と旋回性能が低下するが、
これを防止することができる。
【0010】請求項2の無人搬送車の制御装置において
は、前記制御手段は、旋回外輪に対して旋回内輪を減速
する制御特性であって、相対ずれ量に伴う旋回内輪の減
速率を、相対ずれ量が小さいときに比べて相対ずれ量が
大きいときに大きく設定した制御特性を備えているた
め、旋回内輪の速度を減速する減速制御を介して、相対
ずれ量を解消する補正を達成できる。そして、旋回内輪
の減速率を、前記制御特性を介して制御することで、走
行ルートを追従する追従性が高まる。
【0011】請求項3の無人搬送車の制御装置において
は、前記制御手段は、前記制御特性を、旋回半径毎にマ
ップ化した制御特性として備えているため、旋回半径に
応じた特性でもって制御することができる。請求項4の
無人搬送車の制御装置においては、前記マップ化された
制御特性は、旋回半径が大きくなる程相対ずれ量に対す
る速度差変化率が小さくなるように設定してある。ここ
で、旋回半径が大きくなる程走行速度を高くするように
制御する場合に、前記のように、旋回半径が大きくなる
程相対ずれ量に対する速度差変化率が小さくなるように
設定することにより、走行安定性を高め、走行ルートに
対する追従性を高めることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1、図2に示すように、自走式の無人
搬送車V(以下、単に搬送車という)は、工場内におい
て機械部品等の自動搬送を行う為のものであり、工場内
には、所定の複数の走行ルートが設定され、各走行ルー
トの床面には、その全長に亙って連続するガイド手段が
敷設されるとともに、走行ルートの途中の複数の地点に
は、各地点を識別する為の番地板が敷設されている。
【0013】搬送車Vの車体1の上面には、荷物Mを積
載する載荷部2が設けられ、車体1の内部には、駆動エ
ネルギー源であるバッテリー3と制御ユニット4が収容
され、車体1の前端部には、バンパー5が付設され、車
体1の下面側の前部の中央部には、左右1対の駆動輪6
a,6b及びこれら駆動輪6a,6bに夫々直結された
電動モータ7a,7bとを有する駆動輪ユニット8が鉛
直軸心回りに回動自在且つ車体前後方向向きの水平軸心
回りに回動自在に装着され、車体1の下面側の後端部に
は、左右1対の従動輪9a,9bが設けられている。
【0014】更に、車体1の下面側には、駆動輪ユニッ
ト8の前側に位置する第1センサ11であってガイド手
段を検出する第1センサ11と、前記番地板を検出する
第2センサ12が設けられている。前記ガイド手段は、
磁性を帯びた幅約5cmの磁気テープ13の表面を保護テ
ープで被った構成であり、前記第1センサ11は、図3
に示すように、16個のホール素子11aを車幅方向に
配列した構成であり、16個のうちの5個のホール素子
11aが磁気テープ12に臨むように構成してある。
【0015】前記番地板14は、図4に示すように、磁
性を帯た磁気テープ片14aと、磁性を帯びない非磁性
テープ片14bとを、種々のパターンで、搬送車Vの進
行方向向きに10個配列し、その表面を保護テープで被
った構成であり、各磁気テープ片14aと非磁性テープ
片14bとは、夫々1個のホール素子に対応するように
構成されている。前記第2センサ12は、図5に示すよ
うに、10個のホール素子12aを搬送車Vの進行方向
向きに配列した構成であり、10個のホール素子12a
のうちの前後両端部のホール素子12aで検出信号の読
み取り開始と終了とが検出され、また、中央部の8個の
ホール素子12aの8ビットの検出信号から、番地が決
定される。
【0016】次に、制御系について説明する。図6に示
すように、制御ユニット4は、入出力インターフェイス
20、CPU21とROM22とRAM23とを含むマ
イクロコンピュータ、左右の駆動輪6a,6bを夫々駆
動するDCモータからなる電動モータ7a,7bの為の
駆動回路24a,24b等が設けられ、第1センサ11
からの検出信号Gi(i=1〜16)と第2センサ12
からの検出信号Bj(j=1〜10)は、入出力インタ
ーフェイス20を介してマイクロコンピュータに入力さ
れ、また、操作盤25からの操作信号が入出力インター
フェイス20を介してマイクロコンピュータに入力さ
れ、また、バッテリー3からの電力が駆動回路24a,
24bに供給され、これら駆動回路24a,24bは、
左駆動輪用電動モータ7a及び右駆動輪用電動モータ7
bに夫々接続されている。
【0017】前記マイクロコンピュータのROM22に
は、搬送車Vの進行方向を制御する為の、後述の駆動輪
速制御の制御プログラムと、それに付随する番地テーブ
ルやマップ等が予め入力設定され、また、RAM23に
は、種々のワークメモリが設けられている。番地テーブ
ルについて説明すると、走行ルートのうちの、停止点、
加速開始点、減速開始点、直進開始点、左旋回開始点、
右旋回開始点等には、番地板14が、床面側に設けら
れ、それら各地点には、一連の番地番号が付与され、R
OM22の番地テーブル26には、例えば、図7に示す
ように、各番地毎に、番地No.、加速開始、減速開
始、停止、直進開始、左旋回開始、右旋回開始、旋回半
径、等に関する必要なデータが予め設定されている。
【0018】それ故、第2センサ12の検出信号Bj
(j=1〜10)から番地が決定されると、その番地に
対応する番地テーブル26のデータに基づいて、駆動輪
速制御に必要な、加速開始、減速開始、停止、直進開
始、左旋回開始、右旋回開始、旋回半径、等に関するデ
ータが得られるように構成してある。
【0019】前記マイクロコンピュータは、PWM方式
により駆動電流を制御するが、駆動回路24a,24b
には、マイクロコンピュータからの制御信号に基づいて
駆動電流を制御する増幅回路と、図8に示す回路(但
し、モータ7a,7bを除く)とが設けられている。図
8の回路において、前進用スイッチ30a,30bがO
Nで、後退用スイッチ31a,31bがOFFのとき、
駆動電流Diが電動モータ7a,7bに供給されて電動
モータ7a,7bが正転駆動されて駆動輪6a,6bが
前進方向へ正転駆動され、また、後退用スイッチ31
a,31bがONで前進用スイッチ30a,30bがO
FFのとき、電動モータ7a,7bが逆転駆動されて駆
動輪6a,6bが後退方向へ逆転駆動輪される。また、
前進用スイッチ30a,30b及び後退用スイッチ31
a,31bがOFFで、ブレーキ用スイッチ33がON
のとき、負荷抵抗34を介して、電動モータ7a,7b
がブレーキされた状態になる。
【0020】次に、駆動輪速制御の概要について説明す
る。図9は、ROM22に予め格納した駆動輪速基本値
VoのマップM1を示すもので、旋回走行時には、旋回
外輪の車輪速に対して、旋回内輪の車輪速を減速する必
要があり、この場合の減速率は、旋回半径Rと、左右駆
動輪6a,6b間の間隔とに基づいて、旋回半径Rが小
さくなる程減速率が大きくなるように設定する必要があ
る。旋回半径Rに依らずに旋回外輪の車輪速を一定に制
御する場合に、旋回外輪の車輪速と旋回内輪の車輪速は
鎖線で図示のようになる。しかし、旋回半径Rが小さく
なる程走行速度を低下させることが望ましいことから、
本実施例では、旋回外輪の車輪速が、旋回半径が大きく
なる程増大し、また、旋回半径が例えば7.5 m以上の状
態及び直進状態では一定速となるように、旋回外輪の車
輪速基本値V0が実線で示すように設定され、また、旋
回内輪の車輪速基本値V0が、旋回半径Rと、左右駆動
輪6a,6b間の間隔とに基づいて実線で示すように設
定されている。
【0021】図10に示すように、搬送車Vが、磁気テ
ープ13に対して左側にずれて、第1センサ11の5個
のONのホール素子の中心位置Pcen が、車体中心線C
L(第1センサ11の中心位置)に対してずれた偏差Δ
を求め、図10のように、偏差Δ>0のときには、中心
位置Pcen を車体中心線CLに一致させるべく、右駆動
輪6bを減速し、また、偏差Δ<0のときには、中心位
置Pcen を車体中心線CLに一致させるべく、左駆動輪
6aを減速する。
【0022】図11は、前記偏差Δに応じて駆動輪速を
補正する補正係数αを予め設定したマップM2を示すも
のであり、偏差Δの絶対値が所定値δ以下では、不感帯
として、補正係数α=1.0 に設定され、また、旋回半径
Rが小さくなる程、補正係数αが小さくなるように、ま
た、旋回半径R一定のときには、偏差Δの絶対値が大き
くなる程、補正係数αが小さくなるように、設定してあ
る。また、直進走行時には、走行速度が大きく補正係数
αによる補正の影響が早く顕れることから、旋回走行時
よりも、補正係数αが大きくなるように設定してある。
【0023】更に、マップM2の補正係数αは、偏差Δ
の絶対値が小さいときの偏差Δに対する補正係数αの変
化率に比べて、偏差Δの絶対値が大きいときの偏差Δに
対する補正係数αの変化率が小さくなるような特性に設
定してあり、また、補正係数αは、旋回半径R毎に設定
されるとともに、旋回半径Rが大きくなる程、偏差Δに
対する補正係数αの変化率が小さくなる特性に設定され
ている。また、例えば、右方へ旋回する際(右側駆動輪
6bが旋回内輪になる)には、磁気テープ13に対して
車体1は左側へずれる、つまり、偏差Δ>0となる傾向
があることに鑑みると、補正係数αは、偏差Δの発生に
伴う旋回内輪の減速率が、偏差Δが小さいときに比べ
て、偏差Δが大きいときには、大きくなる特性に設定さ
れている。
【0024】この駆動輪速制御においては、マップM1
により駆動輪速基本値V0を演算し、また、偏差Δを求
め、マップM2によりその偏差Δに応じた補正係数αを
求めて左右駆動輪6a,6bの駆動輪速VL,VRを求
め、その駆動輪速VL,VRに基づいて、左右駆動輪駆
動用電動モータ7a,7bの回転速度(つまり、駆動ト
ルク)を制御する。
【0025】次に、駆動輪速制御のルーチンについて、
図12〜図15のフローチャートを参照しつつ説明す
る。尚、フローチャート中ま符号Si(i=1,2,3
・・・は各ステップを示す。図12により、駆動輪速制
御のメインルーチンであって、所定微小時間(例えば、
8ms)おきに実行されるメインルーチンについて説明す
ると、第1センサ11の検出信号Gi(i=1〜16)
及び第2センサ12の検出信号Bj(j=1〜10)が
読み込まれ(S1)、番地板14のない地点を走行中に
は、検出信号Bjが全てOFFであることから、この時
読み込んだ検出信号Bjは消去され(S2、S3)、有
効な検出信号Gi,BiがRAM23のメモリに格納さ
れる(S4)。つまり、時々刻々読み込んだ検出信号G
iはメモリに更新しつつ格納されるが、検出信号Bjに
ついては、最新の番地板14(最後の番地板14)から
読み込んだ有効な検出信号Bjだけがメモリに更新しつ
つ格納される。
【0026】次に、検出信号Bjに基づいて、番地テー
ブル26を検索することで、最新の番地No.が演算さ
れ(S5)、その番地No.に対応する番地テーブル2
6のデータから、現在、加速中か、減速中か、停止中
か、直進中か、左旋回中か、右旋回中か等が判る。次
に、偏差Δの演算処理が実行されるが(S6)、これに
ついては後述する。次に、直進中であれば(S7:Yes
)、マップM1の直進用の駆動輪速基本値V0から、
左右の駆動輪速基本値V0が演算され(S8)、次に、
偏差ΔをマップM2に適用して、偏差Δ>0のときに
は、右駆動輪用補正係数αが演算され、また、偏差Δ<
0のときには、左駆動輪用補正係数αが演算される(S
9)。次に、駆動輪速基本値V0と、補正係数αとに基
づいて、左右の駆動輪速VL,VRが演算される(S1
0)。
【0027】例えば、駆動輪速基本値V0として、偏差
Δ>0のときには、左駆動輪速VL=V0、右駆動輪速
VR=V0×αになり、また、偏差Δ<0のときには、
左駆動輪速VL=V0×α、右駆動輪速VR=V0にな
る。但し、加速区間や減速区間を走行中には、所定の加
減速率で加減速するように、左右の駆動輪速VL,VR
が加減速補正される。次に、左右の駆動輪速VL,VR
に基づいて、左右の駆動輪6a,6bを夫々駆動する電
動モータ7a,7bの駆動電流制御の為の制御信号が演
算され、その制御信号が、駆動回路24a,24bに夫
々出力され(S15)、その後リターンする。
【0028】旋回走行時には(S7: No )、最新の番
地No.の番地テーブル26のデータに基づいて、旋回
方向と旋回半径Rが演算され(S11)、次に、その旋
回方向と旋回半径RをマップM1に適用して、左右の駆
動輪速基本値V0が演算される(S12)。次に、偏差
ΔをマップM2に適用して、偏差Δ>0のときには、右
駆動輪用補正係数αが演算され、また、偏差Δ<0のと
きには、左駆動輪用補正係数αが演算される(S1
3)。次に、左右駆動輪速基本値V0と、補正係数αと
に基づいて、左右の駆動輪速VL,VRが演算される
(S14)。次に、左右の駆動輪速VL,VRに基づい
て、左右駆動輪6a,6bを夫々駆動する電動モータ7
a,7bの駆動電流制御の制御信号が演算され、その制
御信号が、駆動回路24a,24bに夫々出力され(S
15)、その後リターンする。
【0029】次に、S6の偏差Δ演算処理のサブルーチ
ンについて、図13〜図15のフローチャートを参照し
て説明する。図10に示すように、第1センサ11の1
6個のホール素子11aには、それらホール素子の位置
を特定し且つ重み付けする為に、左側から順に1〜16
の重み付け指数が付与してあり、図13のサブルーチン
において、最初に、この重み付け指数に対応するカウン
タiが1に設定され(S20)、次に検出信号GiがO
Nか否か判定し(S21)、その判定が No のときには
(S21: No )、カウンタiをインクリメントして
(S22)、S21を繰り返し、検出信号GiがONの
ときには(S21:Yes )、左端素子番号Lnoに、iの
値が付与され(S23)、こうして、第1センサ11の
ONしているホール素子11aのうちの最も左側のホー
ル素子11aの重み付け指数である左端素子番号Lnoが
求められるが、図10に図示の例では、左端素子番号L
no=8である。
【0030】前記と同様に、右端側から順に検索するこ
とで、右端素子番号Rnoが、次のようにして求められ
る。カウンタiが16に設定され(S24)、次に、検
出信号GiがONか否か判定し(S25)、その判定が
No のときにはカウンタiをデクリメントして(S2
6)、S25を繰り返し、検出信号GiがONのときに
は、右端素子番号Rnoに、カウンタiの値が付与され
(S27)、こうして、第1センサ11のONしている
ホール素子11aのうちの最も右側のホール素子の重み
付け指数であるである右端素子番号Rnoが求められる
が、図10に図示の例では、左端素子番号Rno=12で
ある。次に、左端素子番号Lnoから左端素子番号Rnoま
での幅Wが、W=(Rno−Lno)として演算されてメモ
リに格納される(S28)。
【0031】次のS29からS33は、ONしているホ
ール素子11aの総数を求める演算処理であり、カウン
タiを1に、ONのホール素子11aの数をカウントす
るカウンタNtを0に設定してから(S29)、検出信
号GiがONか否か判定し(S30)、その判定がYes
のときには、カウンタNtが(Nt+1)に更新され
(S31)、次にi=16か否か判定し(S32)、i
<16のときには、カウンタiをインクリメントして
(S33)、S30以降を繰り返し、また、S30の判
定が No のときにはS31をスキップしてS32を実行
し、こうして、i=1からi=16まで、繰り返してい
くと、ONしているホール素子11aの総数がNtとし
て演算され、i=16までの処理を完了後、S34へ移
行する。
【0032】次に、最新の番地No.に対応する番地テ
ーブル26のデータに基づいて、左旋回中か、右旋回中
か、直進中か否か判定し(S34〜S36)、直進中の
ときには、S37へ移行し、左旋回中のときにはS45
へ移行し、右旋回中のときにはS48へ移行する。直進
中の場合には、S37〜S44の演算処理により、第1
センサ11のうちのONしている複数のホール素子11
aの重心位置ともいうべき中心位置Pcenが演算される
が、これについて説明すると、最初、左端素子番号Lno
から左端素子番号Rnoまでの幅Wが、所定の可変定数で
ある直進用しきい値Wsno より大きいか否か判定し(S
37)、その判定がYes のときには、路面に落ちている
鉄片等のノイズの影響や、磁気テープ13が交差してい
る地点で、誤検出している可能性が高いので、S37か
らメインルーチンのS1へリターンする。
【0033】S37の判定が No であるときには、ON
しているホール素子11aの総数がNtが、所定の可変
定数である分岐交差部判別用しきい値Wtno よりも大き
いか否か判定し(S38)、その判定がYes のときに
は、磁気テープ13の分岐点や交差部である可能性が高
いので、S37からメインルーチンのS1へリターンす
る。即ち、走行ルートの分岐点においては、図16に示
すように、磁気テープ13が分岐しているため、ONと
なるホール素子11aの数が異常に大きくなるが、この
場合、検出信号Giを駆動輪速制御に適用するのを排除
する為である。S37の判定が No で、かつS38の判
定が No のときには、誤検出している可能性や分岐点や
交差部である可能性が低いので、S39〜S43におい
て、ONしているホール素子11aの重み付け指数の合
計値Smが演算される。
【0034】即ち、カウンタiが1に、また、合計値S
mが0に設定され(S39)、検出信号GiがONのと
きには(S40:Yes )、合計値Smが(Sm+i)に
更新され(S41)、i<16のときには(S42: N
o )、カウンタiがインクリメントされて(S43)、
S40以降が繰り返し実行され、こうして、i=1から
i=16にわたる合計値Smが演算され、次に、S44
において、中心位置Pcen が、Pcen =Sm/Ntとし
て演算され、S51へ移行する。
【0035】左旋回中の場合には、ONしているホール
素子11aの総数がNtが、前記分岐交差部判別用しき
い値Wtno よりも大きいか否か判定し(S45)、その
判定がYes のときには、前記同様に、S45からメイン
ルーチンのS1へリターンする。S45の判定が No の
ときには、分岐点や交差部である可能性が低いので、中
心位置Pcen が、Pcen =(Lno+3)として演算され
(S46)、次に、メモリに格納している検出信号Bj
から番地No.を演算し、その番地No.に対応する番
地テーブル26のデータに基づいて旋回半径が演算され
(S47)、その後S51へ移行する。
【0036】同様に、右旋回中の場合には、ONしてい
るホール素子11aの総数がNtが、前記分岐交差部判
別用しきい値Wtno よりも大きいか否か判定し(S4
8)、その判定がYes のときには、前記同様に、S48
からメインルーチンのS1へリターンする。S48の判
定が No のときには、分岐点や交差部である可能性が低
いので、中心位置Pcen が、Pcen =(Rno−3)とし
て演算され(S49)、次に、メモリに格納している検
出信号Bjから番地No.を演算し、その番地No.に
対応する番地テーブル26のデータに基づいて旋回半径
が演算され(S50)、その後S51へ移行する。
【0037】次に、S51では、前回の中心位置Pcen
(k-1)と、今回の中心位置Pcen(k)とから中心位置Pcen
の変化率DPが演算され、次に、その変化率DPが所
定値K0以上か否か判定され(S52)、その判定がYe
s のときには、直進か否か判定する(S53)。直進中
のときには(S53:Yes )、路面の鉄片等のノイズの
影響で、変化率DPが大きくなった可能性が高いため、
今回の検出信号Gi(i=1〜16)を用いて駆動輪速
制御を行うことは好ましくないことから、今回の検出信
号Giによる駆動速制御を中止して、メインルーチンの
S1へリターンする。旋回中には、変化率DPが大きく
なることも多く、今回の検出信号Gi(i=1〜16)
を用いて駆動輪速制御を行なうことが望ましいので、S
54へ移行する。尚、S52の判定が No の場合には、
S53をスキップしてS54へ移行する。S54では、
搬送車Vの車体中心線CLに対する、前記中心位置Pce
nの偏差Δが、Δ=(Pcen −8.5 )として演算され
る。
【0038】次に、以上説明した無人搬送車の駆動輪速
制御の作用について説明する。ONしているホール素子
11aの中心位置Pcen を求める演算処理に関して、直
進走行時には、重み付け指数の合計値Smを総数Ntで
除算して、中心位置Pcen を演算するようにしたので、
中心位置Pcen を求める精度を高め、駆動輪速制御の精
度を高めることができる。特に、例えば、前記重み付け
指数として、16のホール素子11aに、左側から順
に、例えば、1,1,2,2,4,4,6,8,10,
8,6,4,4,2,2,1のように設定すれば、中心
側の5個のホール素子11aについての合計値Smが大
きくなるので、ノイズの影響を排除し易くなる。また、
旋回走行時には、S46やS49のように、中心位置P
cen を求めるので、走行ルートの分岐点や交差部の影響
を排除して、中心位置Pcen を精度良く求めることがで
きる。そして、このように、高精度に求めた中心位置P
cen に基づいて偏差Δを精度良く求めることができる。
【0039】一方、マップM1のように、旋回半径R
と、左右の駆動輪6a,6b間の間隔とに基づいて、旋
回半径Rが大きくなる程駆動輪速基本値V0が大きくな
るように、旋回外輪と旋回内輪の駆動輪速基本値V0を
高精度に設定してあるので、走行速度を極力高く維持し
つつ、旋回時の旋回性能と走行安定性を確保でき、駆動
輪速制御の精度を高めることができる。
【0040】マップM2に示すように、補正係数αの特
性として、同一旋回半径Rの場合には、偏差Δが大きく
なる程、補正係数αが小さくなるように設定したので、
進行方向補正の応答性を高める、つまり、磁気テープ1
3に対する追従性を高め、走行安定性を高めることがで
きる。偏差Δが小さいときの偏差Δに対する補正係数α
の変化率が大きくなるように設定したので、制御の応答
性を高めて、磁気テープ13に対する追従性を高めるこ
とができるし、また、偏差Δが大きいときの偏差Δに対
する補正係数αの変化率が小さくなるように設定したの
で、走行安定性と旋回性能とを高めることができる。即
ち、旋回走行時等、偏差Δが大きいときに、偏差Δに対
する補正係数αの変化率を大きくすると、偏差Δの変化
に応じて旋回外輪と旋回内輪の速度差が急速に変化する
ことから、走行安定性と旋回性能が低下するが、これを
防止することができる。
【0041】旋回半径Rが小さくなる程走行速度が低速
になることに鑑み、旋回半径R毎の特性線を設定し、旋
回半径Rが小さくなる程、補正係数αが小さくなるよう
に設定したので、旋回半径R毎に、走行速度を極力高く
維持しつつ、旋回時の旋回性能と走行安定性を確保し、
進行方向を正確に制御することができる。また、旋回走
行時に、搬送車Vは磁気テープ13に対して旋回外輪側
へずれることに鑑みると、旋回内輪の減速率を、偏差Δ
が小さいときに比べて偏差Δが大きいときには大きく設
定してあるため、旋回内輪の速度を減速する減速制御を
介して偏差Δを解消する補正制御を達成できるうえ、磁
気テープ13に対する追従性を高めることができる。
【0042】しかも、マップM1に示すように、旋回半
径Rが大きくなる程走行速度が高くなることに鑑み、旋
回半径Rが大きくなる程、偏差Δに対する補正係数αの
変化率が小さくなるように設定してあるので、走行安定
性を高め、磁気テープ13に対する追従性を高めること
ができる。旋回走行時よりも走行速度が大きくなる直進
走行時における補正係数αを、旋回走行時の補正係数α
よりも大きく設定したので、ハンチングの発生を防止
し、磁気テープ13に対する追従性を高め、走行安定性
を高めることができる。
【0043】S37とS38のステップを設けたこと
で、走行ルートの分岐点や交差部における異常な検出信
号に基づく制御を排除し、精度低下を防止できる。この
ことは、S45やS48のステップに関しても同様であ
る。更に、S52、S53のステップを設け、中心位置
Pcen の変化率DPが所定値K0以上のとき、直進走行
時には、偏差Δの演算を中止し、その検出信号Giに基
づく駆動輪速制御を行わないので、ノイズの影響等によ
り、駆動輪速制御の精度が低下するのを防止できる。但
し、旋回走行時には、変化率DPが所定値K0以上にな
ることもあることに鑑み、偏差Δの演算と、その後の補
正係数αの演算を実行し、進行方向の補正を実行するの
で、進行方向の補正の精度低下を防止できる。
【0044】次に、前記偏差Δの演算処理のサブルーチ
ンを変更した変更態様について説明する(図17〜図1
9参照)。図17に示すように、路面に落ちている鉄片
等のノイズの影響で、例えば2個のホール素子11aが
ONした場合には、前記中心位置Pcen を正確に求める
ことができなくなることに鑑み、この変更態様において
は、図示のように、ONしているホール素子11aのう
ち、隣接して連続的に並んでいる1又は複数のホール素
子11aを1つのブロックとして、第1ブロックと第2
ブロックのように複数ブロックにグループ分けし、最も
広幅のブロックの複数の検出信号Giに基づいて、偏差
Δを演算するようにしてある。
【0045】図18、図19において、最初に、前記ホ
ール素子11aの重み付け指数に対応するカウンタi
(i=1〜16)が1に設定され、ブロックカウンタk
が0に設定され(S60)、次に、検出信号GiがON
で、その1つ左側のホール素子11aの検出信号G(i-
1) がOFFのときに(S61:Yes 、S62:Yes
)、ブロックが検出されたとして、ブロックカウンタ
kがインクリメントされ(S63)、そのブロックの左
端素子番号Lno(k) が、Lno(k) =iとして演算され
(S64)、次に、i=16か否か判定され(S6
5)、その判定が No のときには、カウンタiがインク
リメントされて(S66)、S61以降が繰り返され、
こうして順々に、第1ブロックの左端素子番号Lno(1)
、第2ブロックの左端素子番号Lno(2) ・・が演算さ
れ、i=16になると(S65:Yes )、ブロック数B
noが、Bno=最終のブロックカウンタkの値として設定
される(S67)。
【0046】次に、S68〜S74において、i=16
〜1に対して、前記と同様の演算を実行して、例えばブ
ロック数Bno=2の場合には、各ブロックの右端素子番
号Rno(2) ,Rno(1) が順に演算される。即ち、最初
に、カウンタiが16に、また、カウンタkが0に設定
され(S68)、次に検出信号GiがONで、その1つ
右側のホール素子11aの検出信号G(i+1) がOFFの
ときに(S69:Yes 、S70:Yes )、最も右側のブ
ロックの右端素子番号Rno(Bno−k)が、Rno(Bno
−k)=iとして演算され(S71)、次に、カウンタ
kがインクリメントされ(S72)、次にi=1か否か
判定され(S73)、その判定が No のときにはカウン
タiがデクリメントされて(S74)、S69以降が繰
り返され、i=1になるとS75へ移行する。
【0047】次に、S75からS78において、各ブロ
ックにおける、左端素子番号Lno(k) から右端素子番号
Rno(k) までの幅W(k) が演算される。即ち、最初、ブ
ロックカウンタkが、k=1に設定され(S75)、次
に、左端素子番号Lno(k) から右端素子番号Rno(k) ま
での幅W(k) が、W(k) =Rno(k) −Lno(k) 、として
演算され(S76)、次に、カウンタk<ブロック数B
noのときは(S77: No )、カウンタkがインクリメ
ントされて(S78)、S76以降が繰り返され、カウ
ンタk=ブロック数Bnoになると(S77:Yes)、S
79へ移行する。
【0048】S79〜S84は、最大幅のブロックを検
知する演算処理であり、最初、ブロックカウンタkが1
に設定され、また、最大幅Wmが0に設定され(S7
9)、次に、第kブロックの幅W(k) が最大幅Wmより
も大きいか否か判定され(S80)、その判定がYes の
ときは、最大幅Wmに第kブロックの幅W(k) が付与さ
れ(S81)、次に、最大幅ブロック番号Mnoにカウン
タkの値が付与される(S82)。但し、S80の判定
が No のときはS81とS82をスキップしてS83へ
移行する。
【0049】S83では、ブロックカウンタk=ブロッ
ク数Bnoか否か判定し、その判定がNo のときは、ブロ
ックカウンタkがインクリメントされて(S84)、S
80以降が繰り返され、ブロックカウンタk=ブロック
数Bnoになると(S83:Yes )、S85において前記
求めた最大幅のブロックについて、中心位置Pcen が、
Pcen =〔Rno(Mno)−Lno(Mno)〕/2として演
算される。例えば、図18に示すように、第1ブロック
が最大幅のブロックの場合には、Pcen =〔Rno(1)
−Lno(1)〕/2として演算されることになる。次
に、S86において、偏差Δが、Δ=(Pcen −8.5 )
として演算される。こうして求めた偏差Δを、マップM
2に適用して、前記補正係数αが演算されることにな
る。この変更態様においては、ONしたホール素子11
aの配列パターンから、鉄片等のノイズで作動したホー
ル素子11aを検知し、そのノイズで作動したホール素
子11aを除外して、中心位置Pcen を演算し、偏差Δ
を演算していることに相当する。
【0050】以上の偏差演算処理で求めた偏差Δを用い
る駆動輪側制御においては、複数のブロックのうちの最
大幅のブロックに属する複数のホール素子11aの中心
位置Pcen を求め、その中心位置Pcen から偏差Δを演
算するので、鉄片等のノイズの影響を確実に排除して、
偏差Δを高精度に求めることができるから、駆動輪速制
御、つまり、進行方向制御の精度を十分に高めることが
できる。
【0051】前記実施例を部分的に変更した変更態様に
ついて説明する。 1〕 前記ガイド手段としては、磁気テープ以外の種々
のガイド手段を適用可能であり、その場合、ガイド手段
を検出できるガイド検出手段を適用する。 2〕 前記変更態様に係る偏差演算処理において、各ブ
ロックの1又は複数のホール素子11aの重み付け指数
の合計値を求め、その合計値の最大のものだけを対象と
して、中心位置Pcen を演算するように構成してもよ
い。但し、この場合の重み付け指数としては、前記のよ
うに、16のホール素子11aに、左側から順に、例え
ば、1,1,2,2,4,4,6,8,10,8,6,
4,4,2,2,1のように、中央側のホール素子11
aの重みに比較して、両端側のホール素子11aの重み
が小さくように、設定するものとする。
【0052】3〕 前記実施例においては、駆動用電動
モータ7a,7bに対するブレーキ制御については説明
を省略したが、マップM2により補正係数αが0になる
ような場合には、それに対応する駆動用モータについ
て、図8の前進用スイッチ30a,30b及び後退用ス
イッチ31a,31bをOFFとし、ブレーキ用スイッ
チ33をONに切換えることでブレーキ作用を発揮させ
るように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る無人搬送車の横断平面図
である。
【図2】図1の無人搬送車の側面図である。
【図3】第1センサの構成説明図である。
【図4】番地板の構成説明図である。
【図5】第2センサの構成説明図である。
【図6】制御系の構成を示すブロック図である。
【図7】番地テーブルの内容説明用の図表である。
【図8】駆動回路に含まれる電気回路の回路である。
【図9】駆動輪速基本値V0を設定したマップM1の線
図である。
【図10】第1センサと磁気テープと偏差Δ等を説明し
た説明図である。
【図11】補正係数αを設定したマップM2の線図であ
る。
【図12】駆動輪速制御のルーチンのフローチャートで
ある。
【図13】偏差演算処理のサブルーチンのフローチャー
トの一部である。
【図14】偏差演算処理のサブルーチンのフローチャー
トの一部である。
【図15】偏差演算処理のサブルーチンのフローチャー
トの残部である。
【図16】走行ルートの分岐部における第1センサの作
動状態を例示した説明図である。
【図17】ノイズ等の影響が顕れた第1センサの作動状
態を例示した説明図である。
【図18】変更態様に係る偏差演算処理のサブルーチン
のフローチャートの一部である。
【図19】同変更態様に係る偏差演算処理のサブルーチ
ンのフローチャートの残部である。
【符号の説明】
V 無人搬送車 1 車体 4 制御ユニット 6a,6b 左右の駆動輪 7a,7b 駆動用電動モータ 11 第1センサ 12 第2センサ 13 磁気テープ 14 番地板
フロントページの続き (72)発明者 森尾 宏基 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−45809(JP,A) 特開 平4−274502(JP,A) 特開 昭60−103411(JP,A) 特開 平1−223512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立駆動される左右1対の駆動輪を有
    し、走行ルートに沿って自動走行するとともに、走行ル
    ートと車体との相対ずれ量を旋回内外輪の速度差によっ
    て補正する無人搬送車において、 前記走行ルートと車体との相対ずれ量を検知するずれ量
    検知手段と、 前記ずれ量検知手段の出力を受け、相対ずれ量が小さい
    ときの相対ずれ量に対する速度差変化率に比べて相対ず
    れ量が大きいときの相対ずれ量に対する速度差変化率が
    小さくなるように、左右1対の駆動輪の速度を制御する
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする無人搬送車の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、旋回外輪に対して旋回
    内輪を減速する制御特性であって、相対ずれ量に伴う旋
    回内輪の減速率を、相対ずれ量が小さいときに比べて相
    対ずれ量が大きいときに大きく設定した制御特性を備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の無人搬送車の制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記制御特性を、旋回
    半径毎にマップ化した制御特性として備えていることを
    特徴とする請求項2に記載の無人搬送車の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記マップ化された制御特性は、旋回半
    径が大きくなる程相対ずれ量に対する速度差変化率が小
    さくなるように設定されたことを特徴とする請求項3に
    記載の無人搬送車の制御装置。
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